JP6691629B2 - 使用済み核燃料用容器、及び、使用済み核燃料用容器の製造方法 - Google Patents

使用済み核燃料用容器、及び、使用済み核燃料用容器の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6691629B2
JP6691629B2 JP2019127715A JP2019127715A JP6691629B2 JP 6691629 B2 JP6691629 B2 JP 6691629B2 JP 2019127715 A JP2019127715 A JP 2019127715A JP 2019127715 A JP2019127715 A JP 2019127715A JP 6691629 B2 JP6691629 B2 JP 6691629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold member
main body
nuclear fuel
spent nuclear
hollow portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019127715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019191193A (ja
Inventor
寛 金澤
寛 金澤
茂男 本田
茂男 本田
晴晃 菊池
晴晃 菊池
Original Assignee
株式会社オー・シー・エル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社オー・シー・エル filed Critical 株式会社オー・シー・エル
Priority to JP2019127715A priority Critical patent/JP6691629B2/ja
Publication of JP2019191193A publication Critical patent/JP2019191193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6691629B2 publication Critical patent/JP6691629B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

本発明は、内部に中空部が形成される中性子遮蔽体を備える使用済み核燃料用容器及び使用済み核燃料用容器の製造方法に関するものである。
従来から、内筒と、内筒を覆うように配置される外筒と、内筒と外筒との間に配置される中性子遮蔽体とを備える使用済み核燃料用容器が知られている。使用済み核燃料用容器は、使用済み核燃料を内筒の内部に収容した状態で保管される。そして、使用済み核燃料用容器では、収容する使用済み核燃料から放出される放射線のうち、中性子は、主として中性子遮蔽体によって遮蔽される。
この種の使用済み核燃料用容器として、内筒の軸線方向において中性子遮蔽体を複数に分割し、複数の中性子遮蔽体の間に隙間(中空部)を設けた使用済み核燃料用容器が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
この使用済み核燃料用容器では、中性子遮蔽体は、樹脂材料から形成されている。そして、使用済み核燃料用容器内で熱が発生すると、中性子遮蔽体は、熱膨張する。このとき、中性子遮蔽体は、中空部に入り込むように熱膨張する。
このように、この使用済み核燃料用容器では、複数の中性子遮蔽体の間の中空部が、中性子遮蔽体が熱膨張する際の伸び代を収容する領域となる。
特開2006−226787号公報
上記のような従来の使用済み核燃料用容器では、中空部は、内筒の軸線方向に分割して配置された複数の中性子遮蔽体の間に配置される。一方、中性子遮蔽体は、内筒の周面の外方であって、軸線方向における内筒の一端から他端にわたって配置される。そのため、中性子遮蔽体は、その体積が内筒の軸線方向における一端から他端にかけての全ての部分で膨らむように変化するため、中性子遮蔽体の伸び代を中空部で吸収する際に、内筒及び外筒に力が加わることがある。そして、その力に耐えるため内筒及び外筒を厚くし、重量が増加する可能性がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、中性子遮蔽体が熱膨張したときに、内部の部品に負荷がかかることを効率的に抑制できる使用済み核燃料用容器及び使用済み核燃料用容器の製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る使用済み核燃料用容器は、本体と、外筒と、複数の伝熱フィンと、複数の中性子遮蔽体と、を備える。前記本体は、内部に使用済み核燃料を収容可能な筒状である。前記外筒は、前記本体の外周面に対して間隔を隔てて対向するように前記本体を覆う。前記複数の伝熱フィンは、前記本体の外周面から前記外筒の内周面に向かって延びる。前記複数の中性子遮蔽体は、前記複数の伝熱フィンの間に配置され、内部に中空部が形成される。前記中空部は、前記複数の中性子遮蔽体のそれぞれにおいて、前記本体の軸線が延びる軸線方向に沿って延びている。
このような構成によれば、中空部は、各中性子遮蔽体の内部に形成され、かつ、軸線方向に沿って延びている。
そのため、各中性子遮蔽体が熱膨張したときに、各中性子遮蔽体の膨張代となる中空部の領域を効率的に確保できる。
その結果、各中性子遮蔽体が熱膨張したときに、本体、伝熱フィン及び外筒に負荷がかかることを効率的に抑制できる。
(2)また、本発明に係る使用済み核燃料用容器の製造方法は、外筒設置工程と、型配置工程と、遮蔽体形成工程と、を含む。前記外筒設置工程では、内部に使用済み核燃料を収容可能であり、外周面から外方に向かって複数の伝熱フィンが延びている筒状の本体に対して、外側を覆うように外筒を被せる。前記型配置工程では、前記本体の外周面と前記外筒の内周面との間において、前記複数の伝熱フィンの間に形成された複数の充填領域のそれぞれに、前記本体の軸線が延びる軸線方向に沿って延びる型部材を配置する。前記遮蔽体形成工程では、前記複数の充填領域のそれぞれに樹脂材料を充填することにより、内部に前記軸線方向に沿って延びる中空部が形成された複数の中性子遮蔽体を形成する。
このような方法によれば、各中性子遮蔽体の内部に、軸線方向に沿って延びる中空部が形成される。
そのため、中性子遮蔽体が熱膨張したときに、中性子遮蔽体の膨張代となる中空部の領域を効率的に確保できる。
その結果、中性子遮蔽体が熱膨張したときに、本体、伝熱フィン及び外筒に負荷がかかることを効率的に抑制できる。
(3)また、前記型配置工程では、前記複数の充填領域のそれぞれに、内部に前記軸線方向に沿って延びる中空部が形成された型部材を配置してもよい。
このような方法によれば、複数の充填領域のそれぞれに、内部に中空部が形成された型部材を配置し、複数の充填領域のそれぞれに樹脂材料を充填することで、軸線方向に沿って延びる中空部が形成された複数の中性子遮蔽体を形成できる。
そのため、型部材を除去する工程を設けることなく、各中性子遮蔽体の内部に中空部を形成できる。
(4)また、前記型配置工程では、前記複数の充填領域のそれぞれに、可溶性の型部材を配置してもよい。前記遮蔽体形成工程では、前記複数の充填領域のそれぞれに樹脂材料を充填した後に、前記型部材を溶解することにより中空部を形成してもよい。
このような方法によれば、型部材を容易に除去して、各中性子遮蔽体の内部に中空部を形成できる。
(5)また、前記型配置工程では、前記複数の充填領域のそれぞれに、多孔質体を含む型部材を配置してもよい。
このような方法によれば、複数の充填領域のそれぞれに型部材を配置するのみで、その型部材内の多数の孔を中空部として機能させることができる。
そのため、型部材を除去する工程を設けることなく、各中性子遮蔽体の内部に中空部を形成できる。
(6)また、前記型配置工程では、前記複数の充填領域のそれぞれに、その外表面に被覆体が被せられた状態の前記型部材を配置してもよい。前記遮蔽体形成工程では、前記複数の充填領域のそれぞれに樹脂材料を充填した後に、前記複数の充填領域のそれぞれに前記被覆体を残して前記型部材を引き抜くことにより中空部を形成してもよい。
このような方法によれば、複数の充填領域のそれぞれから型部材を容易に引き抜いて、中空部を形成できる。
そのため、簡易な方法で、各中性子遮蔽体の内部に中空部を形成できる。
本発明によれば、各中性子遮蔽体内部において、中空部が軸線方向に沿って延びるように形成されるため、各中性子遮蔽体が熱膨張したときに、本体、伝熱フィン及び外筒に負荷がかかることを効率的に抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る使用済み核燃料用容器であって、保管される状態の使用済み核燃料用容器を示した斜視図である。 図1の使用済み核燃料用容器が輸送される状態を示した斜視図である。 図1の使用済み核燃料用容器を示した平断面図である。 図1の使用済み核燃料用容器を示した側断面図である。 図4の本体、伝熱フィン、外筒及び中性子遮蔽体を示した平断面図である。 図1の使用済み核燃料用容器の製造方法を説明するための平断面図である。 本発明の第2実施形態に係る使用済み核燃料用容器の製造方法を説明するための平断面図である。 本発明の第3実施形態に係る使用済み核燃料用容器の製造方法を説明するための平断面図である。 本発明の第4実施形態に係る使用済み核燃料用容器の製造方法を説明するための平断面図である。 本発明の第5実施形態に係る使用済み核燃料用容器の製造方法を説明するための平断面図である。 本発明の第6実施形態に係る使用済み核燃料用容器の製造方法を説明するための平断面図である。
1.使用済み核燃料用容器の全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る使用済み核燃料用容器1であって、保管される状態の使用済み核燃料用容器1を示した斜視図である。なお、図1では、使用済み核燃料用容器1の一部を切り欠いて示している。
使用済み核燃料用容器1は、使用済み核燃料を収容するためのものであって、本体2と、外筒3と、遮蔽体4と、バスケット5と、蓋体6とを備えている。
本体2は、略円筒形状に形成されており、例えば、低合金鋼又は炭素鋼からなる。本体2は、軸線方向における一端部が閉塞されており、軸線方向における他端部に開口2Aが形成されている。
外筒3は、本体2の外方に配置されている。外筒3は、本体2と軸線を共有する略円筒形状に形成されており、例えば、炭素鋼又はステンレス鋼からなる。すなわち、外筒3は、本体2の外周面に対して間隔を隔てて対向するように本体2を覆っている。
遮蔽体4は、本体2と外筒3との間に配置されている。後述するように、遮蔽体4は、放射線(中性子)を遮蔽するように構成されている。
バスケット5は、本体2内に収容されている。バスケット5は、厚板形状のブロックを複数積層することにより構成されており、内部に複数の収容室5Aが形成されている。
蓋体6は、本体2の他端部に取り付けられている。蓋体6は、円板形状に形成されており、本体2の開口2Aを密閉するように覆っている。
使用済み核燃料用容器1では、バスケット5の収容室5A内に使用済み核燃料が収容される。そして、使用済み核燃料用容器1は、本体2の開口2Aが蓋体6により密閉され、本体2の軸線が上下方向に沿い、かつ、蓋体6が上方に配置される状態で保管される。このように、使用済み核燃料用容器1は、使用済み核燃料を、バスケット5を介して本体2内に収容する。また、本体2(バスケット5)内に収容された使用済み核燃料から放出される放射線(中性子)は、遮蔽体4によって遮蔽される。
また、使用済み核燃料用容器1は、使用済み核燃料を輸送する輸送用容器としても用いられる。
図2は、図1の使用済み核燃料用容器1が輸送される状態を示した斜視図である。なお、図2では、使用済み核燃料用容器1の一部を切り欠いて示している。
使用済み核燃料を輸送する際は、使用済み核燃料が収容された状態の使用済み核燃料用容器1において、本体2の両端部に緩衝体7が取り付けられる。そして、使用済み核燃料用容器1は、本体2の軸線が水平方向に沿う状態を保つようにして輸送される。また、輸送中に、仮に使用済み核燃料用容器1を落下などさせても、緩衝体7によって本体2に伝わる衝撃が弱められるため、使用済み核燃料用容器1を安全に輸送できる。
2.遮蔽体、及び、遮蔽体周囲の部材の詳細構成
図3は、図1の使用済み核燃料用容器1を示した平断面図である。
なお、以下の説明では、使用済み核燃料用容器1を、水平面に載置した状態を基準として説明する。
使用済み核燃料用容器1においては、本体2と外筒3との間に複数の伝熱フィン11が配置されている。
各伝熱フィン11は、上下方向(本体2の軸線方向)に延びる板形状に形成されており、例えば、銅などの熱伝導率が高い材料からなる。各伝熱フィン11は、本体2の外周面から外筒3の内周面に向かって延びている。すなわち、各伝熱フィン11は、本体2の軸線方向と直交する方向に向かって延びている。より具体的には、各伝熱フィン11は、本体2の径方向に対して傾斜する方向に向かって延びている。複数の伝熱フィン11は、本体2の周方向において、互いに間隔を隔てて配置されている。
図4は、図1の使用済み核燃料用容器1を示した側断面図である。図3及び図4に示すように、使用済み核燃料用容器1においては、本体2の外周面と外筒3の内周面との間において、複数の伝熱フィン11の間に複数の充填領域12が形成されている。具体的には、各充填領域12は、本体2の外周面と、外筒3の内周面と、隣り合う伝熱フィン11における互いに対向する対向面によって形成されている。各充填領域12は、上下方向に延びている。
遮蔽体4は、複数の中性子遮蔽体41から構成されている。各中性子遮蔽体41は、各充填領域12内に充填されている。各中性子遮蔽体41は、中性子などの放射線を遮蔽する樹脂材料からなる。各中性子遮蔽体41の内部には、中空部42が形成されている。
図5は、図4の本体2、伝熱フィン11、外筒3及び中性子遮蔽体41を示した平断面図である。図4及び図5に示すように、各中空部42は、上下方向に見たときの形状が、本体2の径方向に対する直交方向に延びる長穴状であって、上下方向に沿って延びている。各中空部42は、上下方向に見たときに、各中性子遮蔽体41の中央部に配置されている。各中空部42の縁部は、本体2の外周面、外筒3の内周面、及び、各伝熱フィン11と間隔を隔てて配置されている。各中空部42は、各中性子遮蔽体41の上端部から下端部にわたって配置されている。
なお、各中空部42は、各中性子遮蔽体41の内部に配置されていればよい。例えば、各中空部42は、外筒3側に配置されてもよく、本体2側に配置されてもよい。
具体的には、図5に示すように、各中空部42は、本体2の径方向(幅方向)の寸法L1が、例えば、0.5cm以上、2.0cm以下である。また、各中空部42は、本体2の径方向に対する直交方向の寸法L2が、例えば、10cm以上、13cm以下である。また、図4に示すように、各中空部42は、上下方向の寸法L3が、例えば、400cm以上、500cm以下である。
3.使用済み核燃料用容器の製造方法
図6は、図1の使用済み核燃料用容器1の製造方法を説明するための平断面図である。なお、図6では、後述する型部材を概略的に示している。
使用済み核燃料用容器1を製造する際は、まず、本体2の外周面に対して、複数の伝熱フィン11が溶接により取り付けられる。そして、外周面から外方に向かって複数の伝熱フィン11が延びている本体2の外側を覆うように外筒3が被せられる。
次いで、外筒3の内周面に対して、複数の伝熱フィン11を溶接により取り付ける。このようにして、本体2の外周面、外筒3の内周面、及び、複数の伝熱フィン11により、複数の充填領域12が形成される。
その後、各充填領域12内に型部材13を配置する。
型部材13は、長尺状の部材であって樹脂材料からなる。型部材13は、1対の分割部材131を備えている。
各分割部材131は、長尺状の板状に形成されている。各分割部材131には、凹部131Aが形成されている。
凹部131Aは、分割部材131の一方面から内側に向かって窪んでいる。凹部131Aは、分割部材131の長手方向の一端から他端にわたって形成されている。
そして、この1対の分割部材131は、凹部131Aが互いに対向する状態で接合される。さらに、1対の凹部131Aの一端部が、樹脂材料によって閉塞される。このようにして、型部材13が形成される。また、型部材13において、1対の凹部131Aによって覆われる領域が中空部42として形成される。
また、型部材13は、その長手方向が本体2の軸線方向に沿うように、各充填領域12内に配置される。なお、各型部材13は、図示しない保持部材によって、各充填領域12内において一定位置を保つように保持されている。
このとき、本体2の軸線方向に見ると、各型部材13は、各充填領域12の中央部に配置されている。また、型部材13は、各充填領域12内に配置された状態で、本体2の軸線方向において、その一端部が本体2の一端部と略同じ位置に配置されており、その他端部が本体2の他端部と略同じ位置に配置されている。
なお、各型部材13は、各充填領域12の内部に配置されていればよい。例えば、各型部材13は、外筒3側に配置されてもよく、本体2側に配置されてもよい。
その後、本体2の軸線が上下方向に沿った状態とされる。このとき、本体2は、図4とは上下反転させた状態となる。
この状態で、各充填領域12に、液状の樹脂材料が充填される。なお、この各充填領域12に充填される樹脂材料は、水素原子を多く含む樹脂材料であって、例えば、エポキシ系樹脂などの樹脂材料である。
そして、充填した樹脂材料が硬化することにより、その樹脂材料、及び、型部材13が、図5に示すように、各中性子遮蔽体41として形成される。このようにして、本体2の軸線方向に延びる中空部42が形成された複数の中性子遮蔽体41が形成される。
その後は、本体2が、上下反転されることにより図4の状態となり、上記した使用済み核燃料用容器1を構成する各部材が適宜取り付けられることにより、使用済み核燃料用容器1が構成される。
図1に示すように、このようにして製造した使用済み核燃料用容器1を保管している間には、使用済み核燃料用容器1内において熱が発生する。そして、図5に示すように、その熱によって、各中性子遮蔽体41は、各充填領域12内において熱膨張する。このとき、各中性子遮蔽体41は、各中空部42側を膨張代として膨張する。
なお、上記の説明では、各充填領域12には、本体2の軸線方向に延びる1つの型部材13が配置されるとしたが、型部材13が予め本体2の軸線方向に複数に分割され、当該分割された部材が各充填領域12内に順次配置されて、各充填領域12内で型部材13が構成されてもよい。
4.作用効果
(1)本実施形態では、図4に示すように、中空部42は、各中性子遮蔽体41の内部に形成される。そして、中空部42は、本体2の軸線方向に延びている。
そのため、各中性子遮蔽体41が熱膨張したときに、各中性子遮蔽体41の膨張代となる中空部42の領域を効率的に確保できる。
その結果、各中性子遮蔽体41が熱膨張したときに、本体2、各伝熱フィン11及び外筒3に負荷がかかることを効率的に抑制できる。
(2)また、本実施形態では、図6に示すように、各充填領域12内には、中空部42が形成された型部材13が配置される。そして、その状態において、中空部42は、本体2の軸線方向に沿って配置される。
そのため、各充填領域12内に型部材13を配置し、各充填領域12に樹脂材料を充填することで、本体2の軸線方向に延びる中空部42が形成された複数の中性子遮蔽体41を形成できる。
その結果、型部材13を除去する工程を設けることなく、各中性子遮蔽体41の内部に、本体2の軸線方向に延びる中空部42を形成できる。
5.第2実施形態
図7〜図11を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下において、上記した第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付し、その説明を省略する。
上記した第1実施形態では、各充填領域12内に配置される型部材13は、1対の分割部材131を備えている。そして、各分割部材131に、凹部131Aが形成されている。
対して、第2実施形態では、図7に示すように、各充填領域12内に配置される型部材14において、第1型部材141にのみ凹部141Aが形成されている。
詳しくは、第2実施形態では、各充填領域12内に、型部材13に代えて、型部材14が配置される。
型部材14は、長尺状の部材であって樹脂材料からなる。型部材14は、第1型部材141と、第2型部材142とを備えている。
第1型部材141は、長手方向に見たときの形状が櫛状に形成されている。第1型部材141には、複数の凹部141Aが形成されている。
各凹部141Aは、長手方向に見たときの形状が矩形状であって、第1型部材141の一方面から内側に向かって窪んでいる。各凹部141Aは、第1型部材141の長手方向の一端から他端にわたって形成されている。複数の凹部141Aは、長手方向と直交する方向において、互いに間隔を隔てて配置されている。
第2型部材142は、長尺状の板状に形成されている。
そして、第2型部材142は、複数の凹部141Aを覆うようにして、第1型部材141に接合される。さらに、各凹部141Aの一端部を、樹脂材料によって閉塞させる。このようにして、型部材14が形成される。また、型部材14において、第2型部材142によって覆われる複数の凹部141Aが、中空部として形成される。
このとき、各凹部141A(中空部)は、本体2の軸線方向に延びている。なお、中空部が本体2の軸線方向に延びている状態には、各凹部141A(中空部)が本体2の軸線方向に連続的に延びている状態、及び、各凹部141A(中空部)が本体2の軸線方向に互いに近接して断続的に延びている状態の両方が含まれる。
型部材14は、その長手方向が本体2の軸線方向に沿うようにして、各充填領域12内に配置される。
その後は、各充填領域12に、液状の樹脂材料が充填される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形成では、図7に示すように、複数の凹部141Aが形成される第1型部材141に、板状の第2型部材142を接合することにより、型部材14が形成される。そして、型部材14において、第2型部材142によって覆われる複数の凹部141Aが、中空部として形成される。
そのため、型部材14において、複数の領域からなる中空部を容易に形成できる。
6.第3実施形態
上記した第1実施形態では、各充填領域12内に配置される型部材13は、樹脂材料からなり、1対の分割部材131が接合されることにより形成される。
対して、第3実施形態では、図8に示すように、各充填領域12内には、金属材料からなる型部材15が配置される。
詳しくは、第3実施形態では、各充填領域12内に、型部材13に代えて、型部材15が配置される。
型部材15は、扁平な長尺状の筒状の部材であって、その一端部が閉塞されている。型部材15は、金属材料からなり、例えば、アルミニウムなどの剛性が低い材料からなる。型部材15では、その内部空間15Aが中空部として形成されている。
型部材15は、その長手方向が本体2の軸線方向に沿うようにして、各充填領域12内に配置される。
その後は、各充填領域12に、液状の樹脂材料が充填される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形成では、図8に示すように、各充填領域12内には、内部に中空部が形成され、金属材料からなる型部材15が配置される。
そのため、簡易に形成された型部材15を、各充填領域12内に配置できる。
7.第4実施形態
上記した第1実施形態では、各充填領域12内には、内部に中空部42が形成された型部材13が配置される。
対して、第4実施形態では、図9に示すように、各充填領域12内には、可溶性の材料により形成される型部材16が配置される。
詳しくは、第4実施形態では、各充填領域12内に、型部材13に代えて、型部材16が配置される。
型部材16は、長尺状の板状の部材である。型部材16は、可溶性の材料からなり、例えば、パラフィンなどの熱で溶かすことのできる材料からなる。ただし、型部材16は、溶剤などの熱以外の手段で溶かすことができる材料からなるものであってもよい。
型部材16は、その長手方向が本体2の軸線方向に沿うようにして、各充填領域12内に配置される。
その後、本体2の軸線が上下方向に沿う状態で、各充填領域12に、液状の樹脂材料が充填される。
各充填領域12内の樹脂材料が硬化した後、型部材16は、加熱されて溶解される。溶解した型部材16は、使用済み核燃料用容器1から除去される。このとき、使用済み核燃料用容器1が上下反転されることにより、溶解した型部材16が除去されてもよい。
そして、各中性子遮蔽体41では、型部材16が配置されていた領域が、型部材16が除去されることにより、中空部として形成される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形成では、図9に示すように、各充填領域12には、可溶性の材料により形成される型部材16が配置される。そして、各充填領域12に樹脂材料を充填し、その樹脂材料が硬化した後、型部材16を溶解することにより中空部が形成される。
そのため、型部材16を容易に除去して、各中性子遮蔽体12の内部に中空部を形成できる。
8.第5実施形態
上記した第1実施形態では、各充填領域12内には、内部に中空部42が形成された型部材13が配置される。
対して、第5実施形態では、図10に示すように、各充填領域12内には、多孔質体からなる型部材17が配置される。
詳しくは、第5実施形態では、各充填領域12内に、型部材13に代えて、型部材17が配置される。
型部材17は、長尺状の板状の部材である。型部材17は、多数の孔を有する多孔質体からなり、例えば、シリコンゴムスポンジなどの弾性体からなる。型部材17では、その内部の多数の孔が中空部として形成されている。
型部材17は、その長手方向が本体2の軸線方向に沿うようにして、各充填領域12内に配置される。
その後、各充填領域12に、液状の樹脂材料が充填される。
そして、使用済み核燃料用容器1内において熱が発生して、各中性子遮蔽体41が熱膨張する。このとき、各中性子遮蔽体41が中空部(多孔質領域)側を膨張代として膨張することにより、型部材17が弾性変形する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形成では、図10に示すように、各充填領域12に、多孔質体からなる型部材17が配置される。
そのため、各充填領域12に型部材17を配置するのみで、その型部材17内の多数の孔を中空部として機能させることができる。
そのため、型部材17を除去する工程を設けることなく、各中性子遮蔽体41の内部に中空部を形成できる。
9.第6実施形態
上記した第1実施形態では、各充填領域12内には、内部に中空部42が形成された型部材13が配置される。
対して、第6実施形態では、図11に示すように、各充填領域12には、内部に中空部が形成されていない型部材18が配置される。
詳しくは、第6実施形態では、各充填領域12内に、型部材13に代えて、型部材18が配置される。
型部材18は、長尺状の板状の部材である。型部材18は、その外表面に被覆体19が被せられている。
被覆体19は、薄い膜状に形成されており、型部材18の外表面に密着している。被覆体19は、例えば、スポンジなどの柔軟な材料又は可溶性材料からなる。
そして、被覆体19によって覆われている型部材18が、各充填領域12内に配置される。
その後、各充填領域12に、液状の樹脂材料が充填される。
各充填領域12内の樹脂材料が硬化した後、各充填領域12内に被覆体19が残されて、型部材18が引き抜かれる。そして、型部材18が配置されていた領域が中空部として形成される。
そして、使用済み核燃料用容器1内において熱が発生して、各中性子遮蔽体41が熱膨張する。このとき、各中性子遮蔽体41が中空部側を膨張代として膨張することにより、被覆体19が変形する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形成では、図11に示すように、各充填領域12に、被覆体19によって覆われている型部材18が配置される。各充填領域12に樹脂材料が充填され、その樹脂材料が硬化すると、各充填領域12内に被覆体19が残されて、型部材18が引き抜かれる。そして、型部材18が配置されていた領域が中空部として形成される。
そのため、各充填領域12から被覆体19を容易に引き抜いて、中空部を形成できる。
その結果、簡易な方法で、各中性子遮蔽体41の内部に中空部を形成できる。
1 使用済み核燃料用容器
2 本体
3 外筒
11 伝熱フィン
12 充填領域
13〜18 型部材
19 被覆体
41 中性子遮蔽体
42 中空部

Claims (1)

  1. 内部に使用済み核燃料を収容可能であり、外周面から外方に向かって複数の伝熱フィンが延びている筒状の本体に対して、外側を覆うように外筒を被せる外筒設置工程と、
    前記本体の外周面と前記外筒の内周面との間において、前記複数の伝熱フィンの間に形成された複数の充填領域のそれぞれに、前記本体の軸線が延びる軸線方向に沿って延びる型部材を配置する型配置工程と、
    前記複数の充填領域のそれぞれに樹脂材料を充填することにより、内部に前記軸線方向に沿って延びる中空部が形成された複数の中性子遮蔽体を形成する遮蔽体形成工程と、を含み
    前記型配置工程では、前記複数の充填領域のそれぞれにおいて、前記本体の径方向の中央部、かつ、前記伝熱フィンに対して間隔を隔てる位置に、内部に前記軸線方向に沿って延びる中空部が形成された型部材を配置し、
    前記型部材は、金属材料からなる長尺状の筒状の部材であって、その一端部が閉塞されており、かつ、その前記軸線方向に直交する断面形状は両端部が円弧状に形成された扁平な形状をしており、前記径方向に対して直交するように配置されていることを特徴とする使用済み核燃料用容器の製造方法。
JP2019127715A 2019-07-09 2019-07-09 使用済み核燃料用容器、及び、使用済み核燃料用容器の製造方法 Active JP6691629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019127715A JP6691629B2 (ja) 2019-07-09 2019-07-09 使用済み核燃料用容器、及び、使用済み核燃料用容器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019127715A JP6691629B2 (ja) 2019-07-09 2019-07-09 使用済み核燃料用容器、及び、使用済み核燃料用容器の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015169416A Division JP6599695B2 (ja) 2015-08-28 2015-08-28 使用済み核燃料用容器の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019191193A JP2019191193A (ja) 2019-10-31
JP6691629B2 true JP6691629B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=68391336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019127715A Active JP6691629B2 (ja) 2019-07-09 2019-07-09 使用済み核燃料用容器、及び、使用済み核燃料用容器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6691629B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4896046A (en) * 1988-05-24 1990-01-23 Westinghouse Electric Corp. Fuel rod shipping cask having peripheral fins
JP4450453B2 (ja) * 1999-07-09 2010-04-14 日本無線株式会社 水中探知装置
JP2001083296A (ja) * 1999-09-10 2001-03-30 Hitachi Ltd 発熱物質収納容器
JP4246894B2 (ja) * 2000-08-11 2009-04-02 三菱重工業株式会社 キャスクおよびキャスクの製造方法
JP2007139677A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Hitachi Ltd 放射性物質収納容器およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019191193A (ja) 2019-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3962587A (en) Shipping cask for spent nuclear fuel assemblies
TWI668705B (zh) 包含震動吸收罐體導引軌道之輻射燃料儲存封裝體
KR101811401B1 (ko) 향상된 열도전성 수단을 구비하는 방사선 물질의 저장 및/또는 운반을 위한 캐니스터
JP6691629B2 (ja) 使用済み核燃料用容器、及び、使用済み核燃料用容器の製造方法
JP2021044111A (ja) 車両用電池パック
JP6599695B2 (ja) 使用済み核燃料用容器の製造方法
JP4246894B2 (ja) キャスクおよびキャスクの製造方法
CN108140438B (zh) 用于从封装装置排放热量的具有基座的冷却元件
JP2017044661A (ja) 使用済み核燃料用容器の製造方法
JP2017044666A (ja) 使用済み核燃料用容器の製造方法
JP2002341085A (ja) 放射性物質用の金属密閉容器
JP6466778B2 (ja) 放射性物質収納容器
JP7104664B2 (ja) 放射性物質の収納容器とその製造方法
JP2011102802A (ja) 熱伝導性を強化した放射性物質の搬送および/または貯蔵用のキャニスター
JP6971885B2 (ja) ボイド層形成シートの設置方法及び放射性物質収納容器の製造方法、及び、シートアセンブリ
JP2005214870A (ja) リサイクル燃料集合体収納容器
JP2008292251A (ja) バスケット構造および使用済燃料キャスク
JP6209110B2 (ja) 放射性物質収納容器
JP5787813B2 (ja) 放射性物質格納容器
JP6430113B2 (ja) 収納容器及びその輸送方法
JP2004125763A (ja) 放射性物質格納容器およびその製造方法
JP7330925B2 (ja) キャスク
JP6165011B2 (ja) 放射性物質収納容器
JP6759037B2 (ja) 使用済燃料集合体の収納方法及び収納容器
JPS6028000Y2 (ja) 使用済核燃料の輸送容器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190710

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6691629

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250