JP2017043913A - 地盤改良オーガー - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺土との摩擦の大きい安定した柱状体を形成する地盤改良オーガーを提供する。
【解決手段】地盤改良オーガーは、所定方向に延在するオーガー軸と、オーガー軸と一体的に回転するヘッドであって、中継部から遠ざかるほど径が減少する略円錐形のヘッドと、ヘッドの外周から突設されたブレードと、を備え、ブレードが、オーガー軸の回転時に、周辺土に対して材料を締め固める押圧面を有し、オーガー軸及びヘッドが、所定方向に延在して掘削土を含む材料を所定方向に案内する内部空間を画定し、ヘッドが、内部空間と外部とを連通する開口を側面に含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤改良オーガーに関する。
従来の地盤改良工法は、まず、オーガーを使用して、地表から鉛直方向に縦穴を掘る。その縦穴に、セメント系固化剤を投入して固めることで、セメントの柱状体を作成する。
特開2013−209796
このような従来の工法では、鉛直方向に加わる力を、柱状体の下端で集中的に受けることになる。そのため、下端の負担が大きく、また、上下方向に安定しない。また、従来の工法では、オーガーの回転軸に近くに位置する柱状体の中央部の強度が弱いという問題がある。本発明は、周辺土との摩擦の大きい安定した柱状体を形成する地盤改良オーガーを提供することを目的とする。
本発明の第1の地盤改良オーガーは、所定方向に延在するオーガー軸と、オーガー軸と一体的に回転するヘッドであって、中継部から遠ざかるほど径が減少する略円錐形のヘッドと、ヘッドの外周から突設されたブレードと、を備え、ブレードが、オーガー軸の回転時に、周辺土に対して材料を締め固める押圧面を有し、オーガー軸及びヘッドが、所定方向に延在して掘削土を含む材料を所定方向に案内する内部空間を画定し、ヘッドが、内部空間と外部とを連通する開口を側面に含む。
本発明の第2の地盤改良オーガーは、第1の地盤改良オーガーにおいて、オーガー軸とヘッドとの間に配設されて、所定方向に延在する中継部をさらに備え、オーガー軸と中継部とヘッドとが、所定方向に延在する内部空間を画定し、所定方向に直交する断面でみたとき、中継部の他端における面積が、一端における面積より小さい。
本発明の第3の地盤改良オーガーは、第1または第2の地盤改良オーガーにおいて、中継部が、所定方向に沿った中心軸をもつ円錐台形であり、所定方向に対する中継部の母線の傾斜角度が、所定方向に対するヘッドの母線の傾斜角度より大きい。
本発明の第4の地盤改良オーガーは、第1から第3のいずれかの地盤改良オーガーにおいて、所定方向においてオーガー軸から離れる方向に、ヘッドの先端がブレードより突出している。
本発明の第5の地盤改良オーガーは、第1から第4のいずれかの地盤改良オーガーにおいて、オーガー軸の外周に螺旋状に突設されて、オーガー軸の回転にともなって掘削土を含む材料を所定方向に沿って移動させる螺旋搬送部をさらに備える。
本発明の第6の地盤改良オーガーは、第5の地盤改良オーガーにおいて、螺旋搬送部が、オーガー軸から遠い側の外縁の少なくとも一部に、外縁から略所定方向に沿って延在するリブを更に含む。
本発明の第1の地盤改良オーガーによれば、ブレードをこてのように使用して、締め固めながら柱状体を形成するので、柱状体が下方向や水平方向に周辺土を押す力が強くなる。それにより、柱状体と周辺土との摩擦力が大きくなるので、鉛直方向の力を下端だけでなく広い周辺面で受けることができる。したがって、鉛直方向のずれや抜けに強くなる。オーガーの逆回転によって材料を下方に送る従来の工法では、現実の施工においては周辺土に対する圧力が十分に得られないが、本発明によれば、ブレードにより締め固めながら柱状体を作成するので、水や気泡を排除して密度の高い柱状体を作成することができる。したがって、せん断、曲げなどに対する耐性が高くなる。
本発明の第1の地盤改良オーガーによれば、内部空間を通じて柱状体の材料をヘッドに送り込む内部空間と開口とを含むので、オーガー軸の周囲の螺旋搬送部がない場合や、螺旋搬送部が詰まった場合や、螺旋搬送部で十分な量の材料を搬送できない場合などに、柱状体の材料を安定して送ることができる。その結果、ブレードによる締め固めを連続的に安定して実施することが可能となり、水や気泡を排除して密度の高い柱状体を作成することができる。したがって、柱状体の、せん断、曲げなどに対する耐性が高くなる。
本発明の第2の地盤改良オーガーによれば、円錐形のオーガー軸側の径を大きくするとねじりに対する耐性が高まるが、ヘッド周辺の空間が小さくなって、ブレードの径方向の長さが短くなりかねないが、本発明のように、オーガー軸とヘッドとの間に中継部を設けることにより、オーガー軸に必要とされる直径とは別に、ヘッドの上端の直径を決定できる。ヘッドの上端をねじりに強い十分な直径としておけば、オーガー軸ほど直径を大きくしなくてもよいので、ブレードを径方向に長く形成できる。それにより、ブレードの押圧部を、回転の中心から外側に向かう径方向に長く設けることができる。押圧部を径方向に長く設けることにより、より広い面積を一度に締め固めることができる。特に、回転軸に近い内側部分まで、押圧部で締め固めることができる。従来のようにヘッドの径が大きく縦穴中央部を締め固めできない場合には、完成した柱状体が弱くなるという問題があったが、本発明によれば、中央部近くまで強く締め固めて強い柱状体を作成することができる。本発明によれば、ねじりへの耐性を高めつつ、同時に締め固めを十分に行える。
本発明の第3の地盤改良オーガーによれば、円錐台形の中継部により、回転対象な形状によって、回転方向に一様なねじり耐性をもたらすことができる。
本発明の第4の地盤改良オーガーによれば、円錐形のヘッドの先端を突出させることにより、尖った、径の小さい先端部で中心軸を安定させて回転することができる。それと同時に、オーガー軸に近いほど径を大きくすることにより、回転時に受けるねじりに対する耐性を高めることができる。本発明によれば、ねじりへの耐性を高めつつ、回転を安定させながら、同時に締め固めを十分に行える。
本発明の第5の地盤改良オーガーによれば、螺旋搬送部をさらに備えるので、内部空間を通じた材料の搬送と組み合わせて、より連続的に安定して材料を送り込める。
本発明の第6の地盤改良オーガーによれば、リブによって回転をさらに安定させることができる。また、材料の上方への逃げを防止することで、ヘッド周辺に効果的に材料を送り込んで、十分な力で締め固めを行うことができる。また、リブ自体で周辺を締め固めることもできる。
本実施形態のオーガーの正面図である。 図1のオーガーの左側面図である。 図1のオーガーの背面図である。 図1のオーガーの右側面図である。 図1のオーガーをA−A線で切断して右から左に見たときの断面図である。 図1のオーガーをB−B線で切断して上から下に見たときの断面図である。
(オーガーの構造)
まず、図1を参照しながら、本実施形態のオーガー10の構造について説明する。なお、本実施形態では、オーガー10の構造を説明する便宜上、上下方向と、上下方向に直交する左右方向を指定するが、これらの方向は、部材の相対的な位置関係を示すだけであり、実際の使用時における絶対的な方向を限定するわけではない。また、回転軸に直交して回転軸から離れる方向を径方向とする。また、直径という場合、上下方向に直交する断面における直径をさすこととする。また、円筒状などの部材の形状は、概略の形状を説明しているのであり、略という語句が付記されているか否かにかかわらず、数学的な厳密性を要求するわけではない。また図中の寸法は、一例にすぎない。
図1の正面図に示すオーガー10は、全体として、金属により一体的に形成されている。オーガー10は、オーガー軸100を備える。オーガー軸100は、略円柱形で、その回転軸が上下方向に沿うように上端から下端まで延在している。オーガー軸100の直径は、上下定方向において略一定である。オーガー軸100の直径が大きいほど、直径の大きな柱状体の形成に適する。オーガー軸100は、中空の筒であり、上端から下端まで貫通した空間が内部に画定されている。
オーガー10は、さらに、オーガー軸100の外周曲面から径方向に突設された螺旋搬送部110を備える。螺旋搬送部110は、薄板状でオーガー軸100の上端から下端まで螺旋状につづいている。螺旋搬送部110の一連の上面111は、上方を臨むなだらかな螺旋状の斜面となっている。オーガー10を地中の縦穴に入れて正回転させると、螺旋搬送部110に螺旋搬送部110の上面111に載った材料が、下端から上端に向けて搬送される。また、オーガー10を、正回転とは反対に逆回転させると、螺旋搬送部110に載せた材料が上端から下端に向けて搬送される。
螺旋搬送部110の、オーガー軸100から径方向に最も遠い外縁112には、外縁112から下方に延在するリブ113が設けられている。リブ113の上下方向の幅は、1周分の螺旋搬送部110の上下方向の間隔よりも短い。本実施形態のリブ113は、下から3周分の螺旋搬送部110に設けられているが、他の部分に設けられていてもよい。オーガー軸100が穴の中で回転するとき、リブ113が穴の内壁に接触して、オーガー10のぶれを防止する。リブ113がない場合、尖った螺旋搬送部110が内壁に食い込むが、幅の広いリブ113によって、食い込みを防いで安定した回転を維持できる。また、リブ113は、逆回転時に下に送り込んだ材料が、穴の内壁と螺旋搬送部110との間を通って上方に逆流することを防ぎ、それによって、水平方向の締め固めを効率良く行う。また、リブ113によって、穴の内壁を締め固めてもよい。
オーガー10は、さらに、オーガー軸100の下端から下方に延在する中継部120を備える。中継部120は、オーガー軸100の回転軸の延長上に中心軸をもつ円錐を、上下方向に直交する2つの平面で切り取った円錐台形である。中継部120の上端の直径は、オーガー軸100の下端の直径と同じである。中継部120の下端の直径は、中継部120の上端の直径よりも小さい。中継部120の直径は、オーガー軸100から下方に離れるほど減少する。すなわち、上下方向に直交する断面において、中継部120の下端の面積は、中継部120の上端の面積よりも小さい。中継部120により材料が上方に戻ることを防ぐこともできる。中継部120は、中空の筒であり、上端から下端まで貫通した空間が内部に画定されている。中継部120の内部の空間は、上端でオーガー軸100の内部の空間に連通している。
オーガー10は、さらに、中継部120の下端から下方に延在するヘッド130を備える。ヘッド130は、オーガー軸100の回転軸の延長上に中心軸をもつ円錐形で、その直径は、中継部120から下方に離れるほど減少する。上下方向に沿ったその回転軸を含む断面でみたとき、上下方向に対する中継部120の母線の傾斜角度は、上下方向に対するヘッド130の母線の傾斜角度より大きい。ヘッド130の内部の空間は、上端で中継部120の内部の空間に連通しており、その結果として、オーガー軸100の内部の空間に連通している。
ヘッド130の最下端は、非常に径の小さい円錐形であることにより、回転時にオーガー10の回転の中心を安定させることができる。一方、ヘッド130の上端にいくほど、回転時に受けるねじりの力が大きくなるが、ヘッド130の上端にいくほど直径が大きくなるので、ねじりに強い構造となっている。さらに、オーガー軸100に必要とされる直径と、ヘッド130の上端に必要とされる直径との差を、中継部120で補うことができる。
図1に示すように、ヘッド130の前方側面には、前部開口210が設けられている。前部開口210は、ヘッド130内部の空間に連通している。前部開口210は、前方から後方を見たとき、略三角形であり、上から下に徐々に幅が狭くなっていく。図3に示すように、ヘッド130の後方側面には、後部開口220が設けられている。後部開口220は、ヘッド130内部の空間に連通している。後部開口220は、後方から前方を見たとき、略三角形であり、上から下に徐々に幅が狭くなっていく。前部開口210と後部開口220とは、ヘッド130の回転軸を中心として、180度回転させた位置に配設されている。前部開口210及び後部開口220の下端よりさらに下方は、ヘッド130が中空ではない。
オーガー10は、さらに、ヘッド130の外周曲面から右方向に突設された第1のブレード140を備える。第1のブレード140は、第1の支持部141と下押圧部142と第1の横押圧部143と角部144とを含む。
第1の支持部141は、ヘッド130の外周曲面から右方向に突設されており、形状が平板状である。第1の支持部141は、ヘッド130の回転軸を含む平面に略平行に延在する前面と後面とをもつ。第1の支持部141の上端および下端は、左右方向に沿っており、第1の支持部141の右端は上下方向に沿っている。
図5は、図1のA−A線に沿った、左右方向に直交する断面を右から左に見たときの図である。なお、図5では、第1のブレード140以外は省略している。図5に示すように、第1のブレード140は、第1の支持部141の下端から下方かつ前方に向かう方向に延在した下押圧部142を有する。下押圧部142は、形状が平板状であり、断面が左右方向において略一定である。下押圧部142の押圧下面145は、左右方向に平行であり、下方かつ後方の斜め方向を臨む。図1に示すように、下押圧部142の左端は、ヘッド130に連結されている。
図1に示すように、第1の横押圧部143は、第1の支持部141の右端から延在している。図6は、図1のB−B線に沿った、上下方向に直交する断面を上から下に見たときの図である。第1の横押圧部143は、形状が平板状であり、断面が上下方向において略一定である。第1の横押圧部143は、第1の支持部141の右端から右方向かつ前方に向かう方向に延在する。第1の横押圧部143の第1の押圧側面146は、上下方向に平行であり、右方かつ後方の斜め方向を臨む。第1の横押圧部143の右端は、上下方向に略平行である。
図1に示すように、下押圧部142と第1の横押圧部143との間は、板状の角部144により連結されている。
図1に示すように、オーガー10は、さらに、ヘッド130の外周曲面から左に突設された第2のブレード150を備える。第2のブレード150は、第2の支持部151と第2の横押圧部152とを含む。第2のブレード150の下端は、第1のブレード140の上端と同じ高さか、上方に位置する。
第2の支持部151は、ヘッド130の外面曲面から左方向に突設されており、形状が平板状である。第2の支持部151は、ヘッド130の回転軸を含む平面に略平行に延在する前面と後面とをもつ。第2の支持部151の上端および下端は、左右方向に沿っており、第2の支持部151の左端は上下方向に沿っている。
第2の横押圧部152は、第2の支持部151の左端から延在している。第2の横押圧部152は、形状が平板状であり、断面が上下方向において略一定である。図6に示すように、第2の横押圧部152は、第2の支持部151の左端から左方向かつ後方に向かう方向に延在する。第2の横押圧部152の第2の横押圧面153は、上下方向に平行で、左方向かつ前方の斜め方向を臨む。第2の横押圧部152の左端は、上下方向に略平行である。
形状の似通った第1のブレード140と第2のブレード150とをヘッド130の左右に設けることにより、オーガー10を安定して回転させることができる。第1のブレード140と第2のブレード150とを上下にずらして配置することにより、改良土がオーガー10と一体となって回転するのを防ぐことができる。
前部開口210及び後部開口220の上端は、第2のブレード150の上端より上に位置する。前部開口210及び後部開口220の下端は、第1のブレード140の上端より下であって下端より上に位置する。
(地盤改良工法)
次に、本実施形態のオーガー10を使用した地盤改良工法について説明する。なお、ここでは、地盤改良工法のうち、本実施形態のオーガー10を使用する部分を中心として説明するが、実際の施工時には、他の工程が適宜含まれる。
本地盤改良工法では、まず、オーガー10を正回転させて、地表から、ある深さまで縦穴を掘る。縦穴を掘るときに出る掘削土は、螺旋搬送部110によって地表に排出される。排出された掘削土にセメント系固化剤を混合して改良土を作成する。
次に、オーガー10を逆回転させながら、改良土を縦穴に投入する。逆回転とは、図6に示す矢印160の方向である。このとき、改良土は螺旋搬送部110によって、地表から縦穴の奥に搬送される。
オーガー10を逆回転させると、縦穴の奥では、図5に示す第1のブレード140の下押圧部142の押圧下面145が、こてのように働き、改良土を鉛直下方向に押しつけて、締め固める。また、図6に示す第1のブレード140の第1の横押圧部143の第1の押圧側面146と、第2のブレード150の第2の横押圧部152の第2の横押圧面153とが、こてのように働き、改良土を縦穴内で水平方向の外向きに押しつけて、締め固める。改良土を締め固めると、改良土中の水分や気泡が排出されるので、改良土を高密度に圧縮することができる。
一方で、螺旋搬送部110によって改良土を下方に搬送することに加えて、または、螺旋搬送部110によって改良土を下方に搬送することに代えて、オーガー10内部を通じて改良土を搬送する。具体的には、オーガー軸100の上端から、オーガー軸100内部の空間に、ポンプで改良土を流し込む。流し込まれた改良土は、オーガー軸100の内部空間、中継部120の内部空間、ヘッド130の内部空間へと流れる。さらに、改良土は、ヘッド130の内部空間から前部開口210及び後部開口220からオーガー10の外部に流出する。
改良土の密度が高くなると、オーガー10に対する上方向の力が強くなり、オーガー10が徐々に上昇する。オーガー10が所定の高さまで上昇したら、改良土の投入を終える。
次に、縦穴内の改良土を放置して固化させる。固化すると、縦穴内に強固な柱状体が形成される。
本実施形態の地盤改良工法によれば、縦穴内の改良土を周辺の土壌に押しつけて締め固めながら柱状体を形成するので、単にオーガーの逆回転で改良土を下に送り込むだけの場合に比べて、柱状体と周辺の土壌との間の圧力が高くなる。その結果、柱状体の外周曲面と周辺の土壌との間の摩擦力が高くなって、柱状体の安定性が高まる。すなわち、柱状体に加わる上下方向の力が、柱状体の下端に集中することを防げる。従来のようにオーガーの逆回転で下方に押し込むだけの方法に比べると、本実施形態の圧密の効果が著しく高いことが実地試験で明らかになっている。
本実施形態は、中継部120を設けることにより、ヘッド130の上端の直径を、オーガー軸100よりも小さくすることができるので、ヘッド130まわりの空間が広くなり、第1のブレード140の下押圧部142を、径方向に長く設けることができる。下押圧部142を径方向に長く設けることにより、より広い面積を一度に締め固めることができる。特に、回転軸に近い内側部分まで、下押圧部142で締め固めることができる。従来のようにヘッドの径が大きく縦穴中央部を締め固めできない場合には、完成した柱状体が弱くなるという問題があったが、本実施形態では中央部近くまで強く締め固めて強い柱状体を作成することができる。
また、中継部120を設けることにより、オーガー軸100の直径を大きく、太く保ったまま、ヘッド130の上端の直径を小さくすることができる。オーガー軸100の直径を大きく保てるので、大径の柱状体を作る場合でも螺旋搬送部110の幅を小さくできる。螺旋搬送部110の幅を小さくできるので、搬送する土の抵抗を小さくすることができる。
また、下押圧部142は、掘削にも使用できるため、より長い下押圧部142で、より広い範囲を掘削することによって、掘削速度を速めることができる。
本実施形態のオーガー10は、周囲の土が螺旋搬送部110に侵入して螺旋搬送部110による改良土の搬送が困難な場合や、螺旋搬送部110の幅が狭くて十分に改良土を送り込めない場合であっても、オーガー10内部を通じて改良土を搬送できるので、連続的に安定して改良土を送り込んで締め固めることができる。その結果として、水や気泡を排除して密度の高い柱状体を作成することができる。したがって、柱状体の、せん断、曲げなどに対する耐性が高くなる。
本実施形態のオーガー10は、第1のブレード140及び第2のブレード150の進行経路上に改良土を搬送するので、締め固めが行われる位置の近くに安定して改良土を搬送できる。従って、螺旋搬送部110における改良土の搬送障害などに影響されずに、締め固めを確実かつ迅速に行うことができる。
本実施形態のオーガー10は、前部開口210及び後部開口220の下端よりさらに下方は、ヘッド130が中空ではないので、ヘッド130内の下端に改良土が詰まることを防止できる。
10 オーガー
100 オーガー軸
110 螺旋搬送部
111 上面
112 外縁
113 リブ
120 中継部
130 ヘッド
140 第1のブレード
141 第1の支持部
142 下押圧部
143 第1の横押圧部
144 角部
145 押圧下面
146 第1の押圧側面
150 第2のブレード
151 第2の支持部
152 第2の横押圧部
153 第2の横押圧面
160 矢印
210 前部開口
220 後部開口

Claims (6)

  1. 所定方向に延在するオーガー軸と、
    前記オーガー軸と一体的に回転するヘッドであって、前記中継部から遠ざかるほど径が減少する略円錐形の前記ヘッドと、
    前記ヘッドの外周から突設されたブレードと、を備え、
    前記ブレードが、前記オーガー軸の回転時に、周辺土に対して前記材料を締め固める押圧面を有し、
    前記オーガー軸及び前記ヘッドが、前記所定方向に延在して掘削土を含む材料を前記所定方向に案内する内部空間を画定し、
    前記ヘッドが、前記内部空間と外部とを連通する開口を側面に含む、
    地盤改良オーガー。
  2. 前記オーガー軸と前記ヘッドとの間に配設されて、前記所定方向に延在する中継部をさらに備え、
    前記オーガー軸と前記中継部と前記ヘッドとが、前記所定方向に延在する前記内部空間を画定し、
    前記所定方向に直交する断面でみたとき、前記中継部の前記他端における面積が、前記一端における面積より小さい、
    請求項1の地盤改良オーガー。
  3. 前記中継部が、前記所定方向に沿った中心軸をもつ円錐台形であり、
    前記所定方向に対する前記中継部の母線の傾斜角度が、前記所定方向に対する前記ヘッドの母線の傾斜角度より大きい、
    請求項1または請求項2の地盤改良オーガー。
  4. 前記所定方向において前記オーガー軸から離れる方向に、前記ヘッドの先端が前記ブレードより突出している、
    請求項1から請求項3のいずれかの地盤改良オーガー。
  5. 前記オーガー軸の外周に螺旋状に突設されて、前記オーガー軸の回転にともなって掘削土を含む材料を所定方向に沿って移動させる螺旋搬送部をさらに備える、
    請求項1から請求項4のいずれかの地盤改良オーガー。
  6. 前記螺旋搬送部が、前記オーガー軸から遠い側の外縁の少なくとも一部に、前記外縁から略前記所定方向に沿って延在するリブを更に含む、
    請求項5の地盤改良オーガー。
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