JP2017043827A - Snめっき材およびその製造方法 - Google Patents

Snめっき材およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接続端子の挿抜力が低いSnめっき材およびそのSnめっき材を低コストで製造する方法を提供。
【解決手段】銅または銅合金からなる基材10の表面にSnめっき12、16が施され、その最表層12が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層であり、16は組成が傾斜しており、かつ最表層12の表面の算術平均粗さRaが0.15μm以下、最大高さRzが0.8μm以下である。16の下にさらにNiめっき下地層を設けてもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、Snめっき材およびその製造方法に関し、特に、挿抜可能な接続端子などの材料として使用されるSnめっき材およびその製造方法に関する。
従来、挿抜可能な接続端子の材料として、銅や銅合金などの導体素材の最外層にSnめっきを施したSnめっき材が使用されている。特に、Snめっき材は、接触抵抗が小さく、接触信頼性、耐食性、はんだ付け性、経済性などの観点から、自動車、携帯電話、パソコンなどの情報通信機器、ロボットなどの産業機器の制御基板、コネクタ、リードフレーム、リレー、スイッチなどの端子やバスバーの材料として使用されている。
このようなSnめっき材として、銅または銅合金の表面上に、NiまたはNi合金層が形成され、最表面側にSnまたはSn合金層が形成され、NiまたはNi合金層とSnまたはSn合金層の間にCuとSnを主成分とする中間層またはCuとNiとSnを主成分とする中間層が1層以上形成され、これらの中間層のうち少なくとも1つの中間層が、Cu含有量が50重量%以下であり且つNi含有量が20重量%以下である層を含む、めっきを施した銅または銅合金が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、Cu板条からなる母材の表面に、Cu含有量が20〜70at%で平均の厚さが0.2〜3.0μmのCu−Sn合金被覆層と平均の厚さが0.2〜5.0μmのSn被覆層がこの順に形成され、その表面がリフロー処理され、少なくとも一方向における算術平均粗さRaが0.15μm以上で全ての方向における算術平均粗さRaが3.0μm以下であり、Sn被覆層の表面にCu−Sn合金被覆層の一部が露出して形成され、Cu−Sn合金被覆層の材料表面露出面積率が3〜75%である、接続部品用導電材料が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−293187号公報(段落番号0016) 特開2006−183068号公報(段落番号0014)
しかし、特許文献1のSnめっき材は、はんだ付け性、耐ウィスカ性および耐熱信頼性や、成形加工性が良好であるが、このSnめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用すると、接続端子の挿入時に挿入力が高くなる。また、特許文献2のSnめっき材では、挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力を低くするために、基材の表面を粗面化した後にめっきを施すので、製造コストが高くなる。
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力が低いSnめっき材およびそのSnめっき材を低コストで製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、銅または銅合金からなる基材の表面にSnめっきが施されたSnめっき材において、最表層を深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層にし、最表層の表面の算術平均粗さRaを0.15μm以下、最大高さRzを0.8μm以下にすることにより、挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力が低いSnめっき材を低コストで製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によるSnめっき材は、銅または銅合金からなる基材の表面にSnめっきが施されたSnめっき材において、最表層が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなり、最表層の表面の算術平均粗さRaが0.15μm以下、最大高さRzが0.8μm以下であることを特徴とする。
このSnめっき材において、最表層の厚さが0.4〜1.2μmであるのが好ましく、Cu−Ni−Sn合金が(Cu,Ni)Snを含むのが好ましい。また、基材の表面に下地層としてNiまたはCu−Ni合金からなる層を形成し、この下地層の表面に中間層としてCuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない層を形成し、この中間層の表面に最表層を形成してもよい。あるいは、基材の表面に中間層としてCuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない層を形成し、この中間層の表面に最表層を形成してもよい。下地層および中間層の厚さは、それぞれ0.5μm以下であるのが好ましい。
また、本発明によるSnめっき材の製造方法は、銅または銅合金からなる基材の表面を処理して、基材の表面の算術平均粗さRaを0.2μm以下、最大高さRzを1.5μm以下にした後、基材の表面に厚さ0.05〜0.5μmのNiめっき層を形成し、このNiめっき層の表面に厚さ0.1〜0.5μmのCuめっき層を形成し、このCuめっき層の表面に厚さ0.4〜1.5μmのSnめっき層を形成し、その後、熱処理することにより、深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる最表層を形成することを特徴とする。
このSnめっき材の製造方法において、熱処理の温度が200〜800℃であるのが好ましく、熱処理の時間が1〜1800秒であるのが好ましい。また、熱処理を還元雰囲気中において行うのが好ましい。
また、本発明による電気素子は、上記のSnめっき材を材料として用いたことを特徴とする。
本発明によれば、挿抜可能な接続端子などの電気素子の材料として使用した際の挿入力が低いSnめっき材を低コストで製造することができる。
本発明によるSnめっき材の一実施の形態を概略的に示す断面図である。 本発明によるSnめっき材の他の実施の形態を概略的に示す断面図である。 本発明によるSnめっき材の他の実施の形態を概略的に示す断面図である。
本発明によるSnめっき材の実施の形態は、図1に示すように、銅または銅合金からなる基材10の表面にめっきが施されたSnめっき材において、最表層12が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなり、最表層12の表面の算術平均粗さRaが0.15μm以下、最大高さRzが0.8μm以下である。
このSnめっき材において、最表層12は、(Cu,Ni)Snなどの深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層であり、Cu−Ni−Sn合金のみからなるのが好ましい。最表層12の厚さは0.4〜1.2μmであるのが好ましく、0.5〜1.0μmであるのがさらに好ましい。
また、図2に示すように、基材10の表面に下地層14としてNiまたはCu−Ni合金からなる層を形成し、この下地層14の表面に中間層16としてCuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない層を形成し、この中間層16の表面に最表層12を形成してもよい。あるいは、図3に示すように、基材の表面に下地層14を形成しないで中間層16を形成し、この中間層16の表面に最表層12を形成してもよい。なお、下地層14および中間層16の厚さは、それぞれ0.5μm以下であるのが好ましく、0.3μm以下であるのがさらに好ましい。
このように、本発明によるSnめっき材の実施の形態では、最表層12としてSnからなる層が存在せず、基材10と最表層12との間に、下地層14や中間層16としてCuからなる層が存在しないのが好ましい。
本発明によるSnめっき材の製造方法の実施の形態では、銅または銅合金からなる基材の表面を処理して、基材の表面の算術平均粗さRaを0.2μm以下(好ましくは0.13μm以下)、最大高さRzを1.5μm以下(好ましくは1.0μm以下)にした後、基材の表面に厚さ0.05〜0.5μm(好ましくは0.08〜0.4μm)のNiめっき層を形成し、このNiめっき層の表面に厚さ0.05〜0.5μm(好ましくは0.08〜0.45μm)のCuめっき層を形成し、このCuめっき層の表面に厚さ0.4〜1.5μm(好ましくは0.45〜1.2μm)のSnめっき層を形成し、その後、熱処理することにより、深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる最表層を形成する。
基材の表面粗さを(所望の値に)低減して表面の凹凸を小さくするために基材の表面を処理する方法として、電解研磨などの化学研磨、研磨などにより表面粗さを低減したワークロールを使用して基材を圧延、ショットブラストなどの機械研磨などの方法を利用することができる。
熱処理は、還元雰囲気中において温度200〜800℃で(表面にSn層がなくなるまで)1〜1800秒間保持するのが好ましい。なお、還元雰囲気中で熱処理するのは、最表面のCu−Ni−Sn合金層がSn層に比べて酸化し易いからである。
以下、本発明によるSnめっき材およびその製造方法の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
まず、厚さ0.25mmのCu−Ni−Sn合金からなる平板状の導体基材(DOWAメタルテック株式会社製のNB−109−EH材(1.0質量%のNiと0.9質量%のSnと0.05質量%のPを含み、残部がCuである銅合金の基材))を用意し、この基材の表面を圧延ロール(研磨材MRC−#800により表面を研磨して表面の算術平均粗さRaを0.09μmにした圧延ロール)により処理して表面粗さを低減させた。このように表面を処理した後の基材の表面粗さについて、超深度顕微鏡(株式会社キーエンス製のVK−85000)による測定結果から、JIS B0601(2001年)に基づいて表面粗さを表すパラメータである算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出した。その結果、基材の表面の算術平均粗さRaは0.08μm、最大高さRzは0.63μmであった。
次に、前処理として、表面処理後の基材(被めっき材)をアルカリ電解脱脂液により10秒間電解脱脂を行った後に水洗し、その後、5質量%の硫酸に10秒間浸漬して酸洗した後に水洗した。
次に、80g/Lのスルファミン酸ニッケルと45g/Lのホウ酸を含むNiめっき液中において、表面処理後の基材(被めっき材)を陰極とし、Ni電極板を陽極として、電流密度5A/dm、液温50℃で5秒間電気めっきを行うことにより、基材上に厚さ0.1μmのNiめっき層を形成した。
次に、110g/Lの硫酸銅と100g/Lの硫酸(98質量%硫酸)を含むCuめっき液中において、Niめっき済の被めっき材を陰極とし、Cu電極板を陽極として、電流密度5A/dm、液温30℃で8秒間電気めっきを行うことにより、基材上に厚さ0.4μmのCuめっき層を形成した。
次に、60g/Lの硫酸第一錫と75g/Lの硫酸(98質量%硫酸)と30g/Lのクレゾールスルホン酸と1g/Lのβナフトールを含むSnめっき液中において、Cuめっき済の被めっき材を陰極とし、Sn電極板を陽極として、電流密度5A/dm、液温25℃で10秒間電気めっきを行うことにより、基材上に厚さ1.0μmのSnめっき層を形成した。
次に、Snめっき済の被めっき材を洗浄して乾燥した後、光輝焼鈍炉(光洋リンドバーグ株式会社製)に入れ、水素ガス雰囲気中において炉内温度400℃で300秒間保持する熱処理を行った。
このようにして作製したSnめっき材の表面粗さについて、上記と同様の方法により、算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出したところ、Snめっき材の表面の算術平均粗さRaは0.09μm、最大高さRzは0.68μmであった。
また、Snめっき材の最表面のSnめっき層の厚さをJIS H8501に準拠して電解式膜厚計(株式会社中央製作所製のThickness Tester TH−11)により測定した。この最表面のSnめっき層の膜厚の測定では、電解によりSnを溶解させることができる電解液(株式会社中央製作所製のS−110)を使用した。その結果、Snが溶解する電圧で溶解しためっき層がなく、最表面のSnめっき層の厚さは0μmであり、最表面にSnめっき層が存在しないことが確認された。
また、Snめっき材の最表面に形成された最表層を電子線プローブ微量分析法(EPMA)およびオージェ電子分光法(AES)により分析したところ、最表層が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層であることが確認され、その厚さを電解式膜厚計により測定したところ、0.90μmであった。なお、この最表層の膜厚の測定では、電解によりCu−Ni−Sn合金を溶解させることができる電解液(株式会社中央製作所製のS−110)を使用した。なお、最表層は、一定の電圧で溶解したため、ほぼ単相であるとみなすことができる。
また、Snめっき材の最表層の下に形成された層をAESにより分析したところ、最表層の下にCu層が存在しておらず、CuとNiとSnを含み且つCuとNiとSnの組成比が一定でない層(図2および図3の中間層16に対応する層)が最表層の下に形成されていることが確認された。この中間層の厚さを電解式膜厚計により測定したところ、0.20μmであった。なお、この中間層の膜厚の測定は、最表層の厚さを測定して最表層を溶解させたSnめっき材の表面を純水で洗浄した後、電解によりCuとNiとSnを溶解させることができる電解液(株式会社中央製作所製のS−108)を使用して行った。
さらに、中間層の厚さを測定して中間層を溶解させたSnめっき材について、蛍光X線膜厚計により、Snめっき材の基材と中間層の間の層(図2の下地層14に対応する層)の有無を確認したところ、Niの蛍光X線強度が検出限界以下であり、下地層が確認されなかった。
また、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力を評価するために、Snめっき材を横型荷重測定器(株式会社山崎精機研究所製の電気接点シミュレータと、ステージコントローラと、ロードセルと、ロードセルアンプとを組み合わせた装置)の水平台上に固定し、その評価試料に圧子を接触させた後、それぞれ荷重0.7Nおよび5Nで圧子をSnめっき材の表面に押し付けながら、Snめっき材を摺動速度80mm/分で水平方向に摺動距離10mm引っ張り、1mmから4mmまでの間(測定距離3mm)に水平方向にかかる力を測定してその平均値Fを算出し、試験片同士間の動摩擦係数(μ)をμ=F/Nから算出した。その結果、荷重0.7Nおよび5Nの場合の動摩擦係数は、それぞれ0.40および0.22であった。これらの動摩擦係数がそれぞれ0.50以下、0.25以下であれば、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力は良好であるといえる。
また、Snめっき材の高温放置後の接触信頼性を評価するために、Snめっき材から切り出した試験片を大気雰囲気下において120℃の恒温槽内に120時間保持した後に恒温槽から取り出し、20℃の測定室において試験片の表面の接触抵抗値(高温放置後の接触抵抗値)を測定したところ、高温放置後の接触抵抗値は35mΩであった。この接触抵抗値が50mΩ以下であれば、高温放置後の接触信頼性は良好であるといえる。なお、接触抵抗値の測定は、マイクロオームメータ(株式会社山崎精機研究所製)を使用して、開放電圧20mV、電流10mA、直径0.5mmのU型金線プローブ、最大荷重100gfの条件で5回測定して、(最大荷重100gfが加えられたときの)平均値を求めた。
また、本実施例で作製したSnめっき材を2枚用意し、一方のSnめっき材を平板状試験片(雄端子としての試験片)として電動式微摺動摩耗試験装置のステージに固定し、他方のSnめっき材をインデント加工(R1mmの半球状の打ち出し加工)して得られたインデント付き試験片(雌端子としての試験片)のインデントを平板状試験片に接触させた後、荷重0.7Nでインデント付き試験片を平板状試験片の表面に押し付けながら、平板状試験片を固定したステージを水平方向に片道50μmの範囲において1秒間に1往復の摺動速度で100往復させる微摺動摩耗試験を行い、その微摺動摩耗試験後の平板状試験片とインデント付き試験片との間の接点部の電気抵抗値を4端子法によって連続的に測定した。その結果、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数は43回目であった。この回数が35回以上(好ましくは40回以上)であれば、耐微摺動摩耗特性は良好であるといえる。また、100往復させる微摺動摩耗試験中に抵抗値が50mΩを超えることはなかった。
[実施例2]
Niめっき層の厚さを0.3μm、Cuめっき層の厚さを0.2μm、Snめっき層の厚さを0.5μmにした以外は、実施例1と同様の方法により、Snめっき材を作製し、そのSnめっき材の表面の算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出し、めっき層を分析し、動摩擦係数を算出し、高温放置後の接触抵抗値を求めるとともに、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数を求めた。
その結果、Snめっき材の表面の算術平均粗さRaは0.09μm、最大高さRzは0.67μmであった。最表面のSnめっき層の厚さは0μmであり、最表面にSnめっき層が存在しないことが確認された。また、最表面に形成された最表層が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定(Cu:43原子%、Ni:13原子%、Sn:44原子%)のCu−Ni−Sn合金からなる層であることが確認され、その厚さは0.60μmであった。なお、最表層の組成比から判断すると、最表層には(Cu,Ni)Sn金属間化合物が生成していると考えられる。また、最表層の下には、Cu層が存在しておらず、CuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない厚さ0.15μmの層(中間層)が形成され、その中間層の表面に最表層が形成されていた。また、中間層の下に形成された層をAESにより分析したところ、Cu−Ni合金からなる層(図2の下地層14に対応する層)が中間層と基材の間に形成されていることが確認され、その厚さを蛍光X線膜厚計により測定したところ、0.05μmであった。また、荷重0.7Nおよび5Nの場合の動摩擦係数は、それぞれ0.35および0.23であり、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力は良好であった。また、高温放置後の接触抵抗値は38mΩであり、高温放置後の接触信頼性は良好であった。また、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数は40回目であり、耐微摺動摩耗特性は良好であった。また、100往復させる微摺動摩耗試験中に抵抗値が50mΩを超えることはなかった。
[実施例3]
表面処理した後の基材の算術平均粗さRaが0.07μm、最大高さRzが0.54μmであり、Niめっき層の厚さを0.2μm、Cuめっき層の厚さを0.2μm、Snめっき層の厚さを0.7μmにした以外は、実施例1と同様の方法により、Snめっき材を作製し、そのSnめっき材の表面の算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出し、実施例2と同様の方法により、めっき層を分析し、動摩擦係数を算出し、高温放置後の接触抵抗値を求めるとともに、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数を求めた。
その結果、算術平均粗さRaは0.07μm、最大高さRzは0.58μmであった。最表面のSnめっき層の厚さは0μmであり、最表面にSnめっき層が存在しないことが確認された。また、最表面に形成された最表層が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層であることが確認され、その厚さは0.75μmであった。また、最表層の下には、Cu層が存在しておらず、CuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない厚さ0.18μmの層(中間層)が形成され、その中間層の表面に最表層が形成されていた。また、中間層の下に形成された層(中間層と基材の間の層)はCu−Ni合金からなる層(下地層)であり、その厚さは0.01μmであった。また、荷重0.7Nおよび5Nの場合の動摩擦係数は、それぞれ0.38および0.22であり、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力は良好であった。また、高温放置後の接触抵抗値は40mΩであり、高温放置後の接触信頼性は良好であった。また、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数は45回目であり、耐微摺動摩耗特性は良好であった。また、100往復させる微摺動摩耗試験中に抵抗値が50mΩを超えることはなかった。
[実施例4]
表面処理した後の基材の算術平均粗さRaが0.06μm、最大高さRzが0.48μmであった以外は、実施例3と同様の方法により、Snめっき材を作製し、そのSnめっき材の表面の算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出し、実施例2と同様の方法により、めっき層を分析し、動摩擦係数を算出し、高温放置後の接触抵抗値を求めるとともに、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数を求めた。
その結果、算術平均粗さRaは0.08μm、最大高さRzは0.71μmであった。最表面のSnめっき層の厚さは0μmであり、最表面にSnめっき層が存在しないことが確認された。また、最表面に形成された最表層が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層であることが確認され、その厚さは0.73μmであった。また、最表層の下には、Cu層が存在しておらず、CuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない厚さ0.17μmの層(中間層)が形成され、その中間層の表面に最表層が形成されていた。また、中間層の下に形成された層(中間層と基材の間の層)はNiまたはCu−Ni合金からなる層(下地層)であり、その厚さは0.02μmであった。また、荷重0.7Nおよび5Nの場合の動摩擦係数は、それぞれ0.34および0.23であり、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力は良好であった。また、高温放置後の接触抵抗値は42mΩであり、高温放置後の接触信頼性は良好であった。また、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数は46回目であり、耐微摺動摩耗特性は良好であった。また、100往復させる微摺動摩耗試験中に抵抗値が50mΩを超えることはなかった。
[実施例5]
表面処理した後の基材の算術平均粗さRaが0.11μm、最大高さRzが0.83μmであった以外は、実施例3と同様の方法により、Snめっき材を作製し、そのSnめっき材の表面の算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出し、実施例2と同様の方法により、めっき層を分析し、動摩擦係数を算出し、高温放置後の接触抵抗値を求めるとともに、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数を求めた。
その結果、算術平均粗さRaは0.12μm、最大高さRzは0.75μmであった。最表面のSnめっき層の厚さは0μmであり、最表面にSnめっき層が存在しないことが確認された。また、最表面に形成された最表層が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層であることが確認され、その厚さは0.78μmであった。また、最表層の下には、Cu層が存在しておらず、CuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない厚さ0.18μmの層(中間層)が形成され、その中間層の表面に最表層が形成されていた。また、中間層の下に形成された層(中間層と基材の間の層)はNiまたはCu−Ni合金からなる層(下地層)であり、その厚さは0.01μmであった。また、荷重0.7Nおよび5Nの場合の動摩擦係数は、それぞれ0.35および0.25であり、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力は良好であった。った。また、高温放置後の接触抵抗値は45mΩであり、高温放置後の接触信頼性は良好であった。また、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数は40回目であり、耐微摺動摩耗特性は良好であった。また、100往復させる微摺動摩耗試験中に抵抗値が50mΩを超えることはなかった。
[実施例6]
Cuめっき層の厚さを0.2μm、Snめっき層の厚さを0.5μmにし、熱処理の保持時間を240秒間にした以外は、実施例1と同様の方法により、Snめっき材を作製し、そのSnめっき材の表面の算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出し、めっき層を分析し、動摩擦係数を算出し、高温放置後の接触抵抗値を求めた。
その結果、算術平均粗さRaは0.06μm、最大高さRzは0.49μmであった。最表面のSnめっき層の厚さは0μmであり、最表面にSnめっき層が存在しないことが確認された。また、最表面に形成された最表層が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層であることが確認され、その厚さは0.52μmであった。また、最表層の下には、Cu層が存在しておらず、CuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない厚さ0.15μmの層(中間層)が形成され、その中間層の表面に最表層が形成されていた。中間層の下には、下地層が確認されなかった。また、荷重0.7Nおよび5Nの場合の動摩擦係数は、それぞれ0.25および0.13であり、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力は良好であった。また、高温放置後の接触抵抗値は35mΩであり、高温放置後の接触信頼性は良好であった。
[実施例7]
Cuめっき層の厚さを0.1μm、Snめっき層の厚さを0.5μmにし、熱処理の保持時間を240秒間にした以外は、実施例1と同様の方法により、Snめっき材を作製し、そのSnめっき材の表面の算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出し、めっき層を分析し、動摩擦係数を算出し、高温放置後の接触抵抗値を求めた。
その結果、算術平均粗さRaは0.06μm、最大高さRzは0.71μmであった。最表面のSnめっき層の厚さは0μmであり、最表面にSnめっき層が存在しないことが確認された。また、最表面に形成された最表層が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層であることが確認され、その厚さは0.48μmであった。また、最表層の下には、Cu層が存在しておらず、CuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない厚さ0.15μmの層(中間層)が形成され、その中間層の表面に最表層が形成されていた。中間層の下には、下地層が確認されなかった。また、荷重0.7Nおよび5Nの場合の動摩擦係数は、それぞれ0.25および0.25であり、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力は良好であった。また、高温放置後の接触抵抗値は38mΩであり、高温放置後の接触信頼性は良好であった。
[比較例1]
表面を処理した後の基材の算術平均粗さRaが0.15μm、最大高さRzが1.65μmであり、Niめっき層とCuめっき層を形成せず、熱処理の温度を700℃として保持時間を6.5秒間とした以外は、実施例1と同様の方法により、Snめっき材を作製し、そのSnめっき材の表面の算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出し、めっき層を分析し、動摩擦係数を算出し、高温放置後の接触抵抗値を求めるとともに、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数を求めた。
その結果、算術平均粗さRaは0.06μm、最大高さRzは0.49μmであった。また、最表面に形成された最表層はSnからなる層であり、その厚さは0.57μmであった。基材の表面に形成された下地層は(CuSn)からなり、その厚さは0.90μmであった。なお、この下地層の膜厚の測定では、電解によりCu−Sn合金を溶解させることができる電解液(株式会社中央製作所製のS−110)を使用した。また、最表層と下地層の間の中間層として、Cu層が存在しておらず、下地層の表面に最表層が形成されていた。また、荷重0.7Nおよび5Nの場合の動摩擦係数は、それぞれ0.57および0.33であり、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力は良好でなかった。また、高温放置後の接触抵抗値は110mΩであり、高温放置後の接触信頼性は良好でなかった。また、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数は19回目、50mΩを超える往復回数は60回目であり、耐微摺動摩耗特性は良好でなかった。
[比較例2]
表面を処理した後の基材の算術平均粗さRaが0.32μm、最大高さRzが2.25μmであった以外は、実施例2と同様の方法により、Snめっき材を作製し、そのSnめっき材の表面の算術平均粗さRaおよび最大高さRzを算出し、めっき層を分析し、動摩擦係数を算出し、高温放置後の接触抵抗値を求めるとともに、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数を求めた。
その結果、算術平均粗さRaは0.22μm、最大高さRzは1.15μmであった。最表面のSnめっき層の厚さは0μmであり、最表面にSnめっき層が存在しないことが確認された。また、最表面に形成された最表層深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる層であることが確認され、その厚さは0.60μmであった。また、最表層の下には、Cu層が存在しておらず、CuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない厚さ0.15μmの層(中間層)が形成され、その中間層の表面に最表層が形成されていた。また、中間層の下に形成された層(中間層と基材の間の層)はNiからなる層であり、その厚さは0.05μmであった。また、荷重0.7Nおよび5Nの場合の動摩擦係数は、それぞれ0.30および0.40であり、Snめっき材を挿抜可能な接続端子などの材料として使用した際の挿入力は良好でなかった。また、高温放置後の接触抵抗値は40mΩであり、高温放置後の接触信頼性は良好であった。また、微摺動摩耗試験中の抵抗値が初めて10mΩを超える往復回数は10回目、50mΩを超える往復回数は40回目であり、耐微摺動摩耗特性は良好でなかった。
これらの実施例および比較例のSnめっき材の製造条件および特性を表1〜表3に示す。
Figure 2017043827
Figure 2017043827
Figure 2017043827
10 基材
12 最表層
14 下地層
16 中間層

Claims (12)

  1. 銅または銅合金からなる基材の表面にSnめっきが施されたSnめっき材において、最表層が深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなり、最表層の表面の算術平均粗さRaが0.15μm以下、最大高さRzが0.8μm以下であることを特徴とする、Snめっき材。
  2. 前記最表層の厚さが0.4〜1.2μmであることを特徴とする、請求項1に記載のSnめっき材。
  3. 前記最表層のCu−Ni−Sn合金が(Cu,Ni)Snを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のSnめっき材。
  4. 前記基材の表面に下地層としてNiまたはCu−Ni合金からなる層が形成され、この下地層の表面に中間層としてCuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない層が形成され、この中間層の表面に前記最表層が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のSnめっき材。
  5. 前記基材の表面に中間層としてCuとNiとSnを含み且つ深さ方向でCuとNiとSnの組成比が一定でない層が形成され、この中間層の表面に前記最表層が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のSnめっき材。
  6. 前記下地層の厚さが0.5μm以下であることを特徴とする、請求項4に記載のSnめっき材。
  7. 前記中間層の厚さが0.5μm以下であることを特徴とする、請求項4または5に記載のSnめっき材。
  8. 銅または銅合金からなる基材の表面を処理して、基材の表面の算術平均粗さRaを0.2μm以下、最大高さRzを1.5μm以下にした後、基材の表面に厚さ0.05〜0.5μmのNiめっき層を形成し、このNiめっき層の表面に厚さ0.1〜0.5μmのCuめっき層を形成し、このCuめっき層の表面に厚さ0.4〜1.5μmのSnめっき層を形成し、その後、熱処理することにより、深さ方向でCuとNiとSnの組成比が略一定のCu−Ni−Sn合金からなる最表層を形成することを特徴とする、Snめっき材の製造方法。
  9. 前記熱処理の温度が200〜800℃であることを特徴とする、請求項8に記載のSnめっき材の製造方法。
  10. 前記熱処理の時間が1〜1800秒であることを特徴とする、請求項8または9に記載のSnめっき材の製造方法。
  11. 前記熱処理を還元雰囲気中において行うことを特徴とする、請求項8乃至10のいずれかに記載のSnめっき材の製造方法。
  12. 請求項1乃至7のいずれかに記載のSnめっき材を材料として用いたことを特徴とする、電気素子。
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