JP2019151871A - めっき材 - Google Patents

めっき材 Download PDF

Info

Publication number
JP2019151871A
JP2019151871A JP2018036264A JP2018036264A JP2019151871A JP 2019151871 A JP2019151871 A JP 2019151871A JP 2018036264 A JP2018036264 A JP 2018036264A JP 2018036264 A JP2018036264 A JP 2018036264A JP 2019151871 A JP2019151871 A JP 2019151871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
plating film
thickness
film
vickers hardness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018036264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7083662B2 (ja
Inventor
圭介 篠原
Keisuke Shinohara
圭介 篠原
健太郎 荒井
Kentaro Arai
健太郎 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Metaltech Co Ltd
Original Assignee
Dowa Metaltech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Metaltech Co Ltd filed Critical Dowa Metaltech Co Ltd
Priority to JP2018036264A priority Critical patent/JP7083662B2/ja
Publication of JP2019151871A publication Critical patent/JP2019151871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7083662B2 publication Critical patent/JP7083662B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Contacts (AREA)

Abstract

【課題】基材上に形成されたAgめっき皮膜上にAuめっき皮膜が形成され、摩擦係数が低く且つ耐摩耗性に優れためっき材を提供する。【解決手段】銅または銅合金からなる導電性基材上にAgめっき皮膜が形成され、このAgめっき皮膜上にAuめっき皮膜が形成されためっき材において、Agめっき皮膜のビッカース硬さが110HV以上であり、Agめっき皮膜の厚さが0.5〜10μm、Auめっき皮膜の厚さが0.01〜1μmである。【選択図】なし

Description

本発明は、めっき材に関し、特に、車載用や民生用の電気配線に使用されるコネクタ、スイッチ、リレーなどの接点や端子部品の材料として使用されるめっき材に関する。
従来、コネクタやスイッチなどの接点や端子部品などの材料として、銅または銅合金などの比較的安価で耐食性や機械的特性などに優れた基材に、電気特性や半田付け性などの必要な特性に応じて、Sn、Ag、Auなどのめっきを施しためっき材が使用されている。
銅または銅合金などの基材にSnめっきを施したSnめっき材は、安価であるが、高温環境下における耐食性に劣っている。また、これらの基材にAuめっきを施したAuめっき材は、耐食性に優れ、信頼性が高いが、コストが高くなる。一方、これらの基材にAgめっきを施したAgめっき材は、Auめっき材と比べて安価であり、Snめっき材と比べて耐食性に優れている。
また、コネクタやスイッチなどの接点や端子部品などの材料は、コネクタの挿抜やスイッチの摺動に伴う耐摩耗性も要求される。
しかし、Agめっき材は、軟質で摩耗し易いため、接続端子などの材料として使用すると、挿抜により凝着して凝着摩耗が生じ易くなり、また、接続端子の挿入時に挿入力が高くなるという問題がある。特に、Agめっき材をワイヤーハーネスなどの挿抜可能なコネクタの材料として利用する場合に、繰り返しの挿抜によってAgめっき皮膜が削られて下地めっき皮膜や素地が露出すると、接触抵抗が増大して、発熱や発火に至るおそれがある。
このような問題を解消するため、導電性基材上に下地層としてAgめっき皮膜を形成し、この下地層の表面にAuめっき皮膜を形成し、Agめっき皮膜の{200}方位の面積分率を15%以上にしためっき材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−181352号公報(段落番号0011)
しかし、特許文献1のめっき材は、コネクタやスイッチなどの接点や端子部品などの材料として使用すると、端子部品などの挿入時に凝着摩耗が生じて挿入力が高くなり易く、また、端子部品などの摺動に伴う耐摩耗性が不十分な場合がある。
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、基材上に形成されたAgめっき皮膜上にAuめっき皮膜が形成され、摩擦係数が低く且つ耐摩耗性に優れためっき材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、基材上にAgめっき皮膜が形成され、このAgめっき皮膜上にAuめっき皮膜が形成されためっき材において、Agめっき皮膜のビッカース硬さを110HV以上にすることにより、摩擦係数が低く且つ耐摩耗性に優れためっき材を提供することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によるめっき材は、基材上にAgめっき皮膜が形成され、このAgめっき皮膜上にAuめっき皮膜が形成されためっき材において、Agめっき皮膜のビッカース硬さが110HV以上であることを特徴とする。
このめっき材において、Agめっき皮膜の厚さが0.5〜10μmであるのが好ましく、Auめっき皮膜の厚さが0.01〜1μmであるのが好ましい。また、基材とAgめっき皮膜の間に、ニッケルめっき皮膜が形成されているのが好ましく、ニッケルめっき皮膜の厚さが0.1〜5μmであるのが好ましい。また、基材が銅または銅合金からなるのが好ましい。
また、本発明による接点または端子部品は、上記のめっき材を材料として用いたことを特徴とする。また、互いに当接する雄端子および雌端子の一方の端子の他方の端子との接点部を、上記のめっき材により形成してもよい。
本発明によれば、基材上に形成されたAgめっき皮膜上にAuめっき皮膜が形成され、摩擦係数が低く且つ耐摩耗性に優れためっき材を提供することができる。
本発明によるめっき材の実施の形態では、基材上にAgめっき皮膜が形成され、このAgめっき皮膜上にAuめっき皮膜が形成されためっき材において、Agめっき皮膜のビッカース硬さが110HV以上である。
Agめっき皮膜の厚さは、0.5〜10μmであるのが好ましく、0.7〜5μmであるのがさらに好ましく、0.8〜3μmであるのが最も好ましい。このAgめっき皮膜のビッカース硬さは、110HV以上であり、120HV以上であるのが好ましく、125HV以上であるのがさらに好ましく、130HV以上であるのが最も好ましい。Agめっき皮膜のビッカース硬さが低過ぎると、めっき材をコネクタやスイッチなどの接点や端子部品などの材料として使用した場合に、耐摩耗性に劣る。また、ビッカース硬さが110HV以上のAgめっき皮膜(好ましくは優先配向面が{111}面のAgめっき皮膜)上にAuめっき皮膜を形成すると、摩擦係数が低く且つ耐摩耗性に優れためっき材を得ることができる。このようなAgめっき皮膜は、シアン化銀カリウム(KAg(CN))とシアン化カリウム(KCN)とセレノシアン酸カリウム(KSeCN)の水溶液からなるAgめっき液(Se濃度55〜70mg/L)中において、液温12〜24℃、電流密度3〜8A/dmで電気めっき(Agめっき)を行うことによって形成することができる。
Auめっき皮膜の厚さが薄過ぎると、めっき材をコネクタやスイッチなどの接点や端子部品などの材料として使用した場合に端子部品などの挿入時に凝着摩耗が生じ易くなるため、Auめっき皮膜の厚さは、0.01μm以上であるのが好ましく、0.03μm以上であるのがさらに好ましく、0.04μm以上であるのが最も好ましい。一方、Auめっき皮膜の厚さが厚過ぎると、めっき材のコストが高くなるため、Auめっき皮膜の厚さは、1μm以下であるのが好ましく、0.5μm以下であるのがさらに好ましく、0.3μmであるのが最も好ましい。また、Auめっき皮膜の厚さは、0.1μm以下でもよい。
また、めっき材の耐熱性(および耐摩耗性)向上させるために、基材とAgめっき皮膜の間に、ニッケルめっき皮膜が形成されているのが好ましい。このような効果を得るために、ニッケルめっき皮膜の厚さは、0.1μm以上であるのが好ましく、0.3μm以上であるのがさらに好ましく、0.4μm以上であるのが最も好ましい。一方、ニッケルめっき皮膜が厚過ぎると、めっき材の曲げ加工性が低下するため、ニッケルめっき皮膜の厚さは、5μm以下であるのが好ましく、3μm以下であるのがさらに好ましく、1μm以下であるのが最も好ましい。
また、基材は、銅または銅合金からなる導電性基材であるのが好ましい。
本発明によるめっき材の実施の形態は、基材上に形成されたAgめっき皮膜上にAuめっき皮膜が形成され、摩擦係数が低く且つ耐摩耗性に優れためっき材であり、このめっき材を接点または端子部品の材料として使用し、あるいは、このめっき材により、互いに当接する雄端子および雌端子の一方の端子の他方の端子との接点部を形成すれば、挿抜や摺動による凝着摩耗を低減し、端子部品などの挿入時の挿入力を低減することができる。
以下、本発明によるめっき材の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
まず、基材(被めっき材)として67mm×50mm ×0.3mmの純銅からなる圧延板を用意し、この被めっき材とSUS板をアルカリ脱脂液に入れ、被めっき材を陰極とし、SUS板を陽極として、電圧5Vで30秒間電解脱脂を行い、15秒間水洗した後、3%硫酸中で15秒間酸洗し、15秒間水洗した。
次に、25g/Lの塩化ニッケルと35g/Lのホウ酸と540g/Lのスルファミン酸ニッケル四水和物を含む水溶液からなる無光沢ニッケルめっき液中において、被めっき材を陰極とし、ニッケル電極板を陽極として、スターラにより500rpmで撹拌しながら電流密度5A/dmで電気めっき(無光沢ニッケルめっき)を行って、厚さ0.5μmの無光沢ニッケルめっき皮膜を形成した後、15秒間水洗した。
次に、3g/Lのシアン化銀カリウムと90g/Lのシアン化カリウムを含む水溶液からなる銀ストライクめっき液中において、被めっき材を陰極とし、白金で被覆したチタン電極板を陽極として、スターラにより500rpmで撹拌しながら電流密度2A/dmで10秒間電気めっき(銀ストライクめっき)を行った後、15秒間水洗した。
次に、175g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN))と95g/Lのシアン化カリウム(KCN)と100mg/Lのセレノシアン酸カリウム(KSeCN)の水溶液からなるAgめっき液(Ag濃度95g/L、KCN濃度95g/L、Se濃度55mg/L)中において、被めっき材を陰極とし、銀電極板を陽極として、スターラにより500rpmで撹拌しながら、液温18℃、電流密度5A/dmで電気めっき(Agめっき)を行って、厚さ1μmのAgめっき皮膜を形成して、Agめっき材を作製した。
このAgめっき材のAgめっき皮膜の結晶の配向を評価するために、X線回折(XRD)分析装置(理学電気株式会社製の全自動多目的水平型X線回折装置Smart Lab)により、Cu管球、Kβフィルタ法を用いて、走査範囲2θ/θを走査して、得られたX線回折パターンから、Agめっき皮膜の{111}面、{200}面、{220}面および{311}面の各々のX線回折ピーク強度(X線回折ピークの強度)をJCPDSカードNo.40783に記載された各々の相対強度比(粉末測定時の相対強度比)({111}:{200}:{220}:{311}=100:40:25:26)で割ることにより補正して得られた値(補正強度)が最も強いX線回折ピークの面方位をAgめっき皮膜の結晶の配向の方向(優先配向面)として評価した。その結果、Agめっき皮膜の結晶が{111}面に配向({111}面をAgめっき材の表面(板面)の方向に向けるように配向)し、すなわち、Agめっき皮膜の優先配向面は{111}面であった。
また、本実施例で作製したAgめっき材は、Agめっき皮膜の厚さが1μmと薄過ぎて、そのままではAgめっき皮膜のビッカース硬さを正確に測定することができないため、Agめっき皮膜の厚さが20μmになるまで電気めっき(Agめっき)を行った以外は、上記と同様の方法により作製したAgめっき材について、微小硬さ試験機(株式会社ミツトヨ製のHM−221)により、測定荷重10gfを10秒間加えて、JIS Z2244に準じて、Agめっき皮膜のビッカース硬さを測定したところ、ビッカース硬さは138HVであった。なお、Agめっき皮膜の厚さ以外は同様の方法により作製したAgめっき材であるため、このビッカース硬さを本実施例で作製したAgめっき材のAgめっき皮膜のビッカース硬さとした。
次に、10g/LのAuと0.2g/LのCoを含むシアンAuめっき浴中において、上記のAgめっき材(Agめっき済の被めっき材)を陰極とし、白金で被覆したチタン電極板を陽極として、スターラにより400rpmで攪拌しながら、液温50℃、電流密度5A/dmで電気めっき(Auめっき)を行って、厚さ0.1μmのAuめっき皮膜を形成して、基材上に形成された下地層(Niめっき皮膜)上に中間層(Agめっき皮膜)を介して最表層(Auめっき皮膜)が形成されためっき材を得た。
このようにして作製しためっき材から切り出した試験片を卓上プレス機によりインデント加工(R=1.5mmの半球状の打ち出し加工)してインデント付き試験片とするとともに、別途作製したAgめっき材(スターラーにより400rpmで攪拌しながら電流密度を2.5Admとして銀ストライクめっきを行い、185g/Lのシアン化銀カリウムと120g/Lのシアン化カリウムと18mg/Lのセレノシアン酸カリウムの水溶液からなるAgめっき液(Se濃度10mg/L)のAgめっき液を使用して優先配向面が{200}面で厚さ2μmのAgめっき皮膜を形成した以外は、上記のめっき材のAuめっき前のAgめっき材の製造方法と同様の方法により作製したAgめっき材)から切り出した試験片を平板状試験片とし、この平板状試験片を横型荷重測定器(株式会社山崎精機研究所製の電気接点シミュレータと、ステージコントローラと、ロードセルと、ロードセルアンプとを組み合わせた装置)の水平台上に固定し、その平板状試験片にインデント付き試験片を接触させた後、それぞれ荷重2Nおよび5Nでインデント付き試験片を平板状試験片の表面に押し付けながら、平板状試験片を摺動速度1mm/秒で水平方向に摺動距離5mm摺動させ、1mmから4mmまでの間(測定距離3mm)に水平方向にかかる力を測定してその平均値Fを算出し、試験片同士間の動摩擦係数(μ)をμ=F/Nから算出した。その結果、荷重2Nおよび5Nの場合の動摩擦係数はそれぞれ0.42および0.47であった。
[実施例2]
Auめっき皮膜の厚さを0.2μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、めっき材を作製した。このめっき材について、実施例1と同様の方法により、Agめっき皮膜の結晶の配向を評価し、Agめっき皮膜のビッカース硬さを測定したところ、Agめっき皮膜の優先配向面は{111}面であり、ビッカース硬さは138HVであった。また、実施例1と同様の方法により、摺動試験を行って動摩擦係数を算出したところ、荷重2Nの場合の動摩擦係数は0.52であった。
[実施例3]
Agめっき皮膜の厚さを2μmとした以外は、実施例2と同様の方法により、めっき材を作製した。このめっき材について、実施例1と同様の方法により、Agめっき皮膜の結晶の配向を評価し、Agめっき皮膜のビッカース硬さを測定したところ、Agめっき皮膜の優先配向面は{111}面であり、ビッカース硬さは138HVであった。また、実施例1と同様の方法により、摺動試験を行って動摩擦係数を算出したところ、荷重2Nおよび5Nの場合の動摩擦係数はそれぞれ0.50および0.46であった。
[実施例4]
Auめっき皮膜の厚さを0.05μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、めっき材を作製した。このめっき材について、実施例1と同様の方法により、Agめっき皮膜の結晶の配向を評価し、Agめっき皮膜のビッカース硬さを測定したところ、Agめっき皮膜の優先配向面は{111}面であり、ビッカース硬さは138HVであった。また、実施例1と同様の方法により、摺動試験を行って動摩擦係数を算出したところ、荷重2Nおよび5Nの場合の動摩擦係数はそれぞれ0.43および0.58であった。
[実施例5]
Auめっき皮膜の厚さを1μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、めっき材を作製した。このめっき材について、実施例1と同様の方法により、Agめっき皮膜の結晶の配向を評価し、Agめっき皮膜のビッカース硬さを測定したところ、Agめっき皮膜の優先配向面は{111}面であり、ビッカース硬さは138HVであった。また、平板状試験片のAgめっき皮膜の厚さを1μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、摺動試験を行って動摩擦係数を算出したところ、荷重2Nの場合の動摩擦係数は0.38であった。
[比較例1]
Auめっき皮膜を形成しなかった以外は、実施例3と同様の方法により、めっき材を作製した。このめっき材について、実施例1と同様の方法により、Agめっき皮膜の結晶の配向を評価し、Agめっき皮膜のビッカース硬さを測定したところ、Agめっき皮膜の優先配向面は{111}面であり、ビッカース硬さは138HVであった。また、実施例1と同様の方法により、摺動試験を行って動摩擦係数を算出したところ、荷重2Nおよび5Nの場合の動摩擦係数はそれぞれ1.56および1.47であった。
[比較例2]
Agめっき皮膜の厚さを5μmとした以外は、比較例1と同様の方法により、めっき材を作製した。このめっき材について、実施例1と同様の方法により、Agめっき皮膜の結晶の配向を評価し、Agめっき皮膜のビッカース硬さを測定したところ、Agめっき皮膜の優先配向面は{111}面であり、ビッカース硬さは138HVであった。また、平板状試験片のAgめっき皮膜の厚さを5μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、摺動試験を行って動摩擦係数を算出したところ、荷重2Nの場合の動摩擦係数は1.72であった。
[比較例3]
Agめっき液として、185g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN))と120g/Lのシアン化カリウム(KCN)と18mg/Lのセレノシアン酸カリウム(KSeCN)の水溶液からなるAgめっき液(Ag濃度100g/L、KCN濃度120g/L、Se濃度10mg/L)を使用した以外は、実施例3と同様の方法により、めっき材を作製した。このめっき材について、実施例1と同様の方法により、Agめっき皮膜の結晶の配向を評価し、Agめっき皮膜のビッカース硬さを測定したところ、Agめっき皮膜の優先配向面は{200}面であり、ビッカース硬さは82HVであった。また、実施例1と同様の方法により、摺動試験を行って動摩擦係数を算出したところ、荷重2Nの場合の動摩擦係数は0.51であった。
これらの実施例および比較例のめっき材の製造封建および特性を表1〜表2に示す。
Figure 2019151871
Figure 2019151871
これらの結果から、実施例1〜5のめっき材は、いずれも動摩擦係数が低く、また、Agめっき皮膜の優先配向面が{111}面であり、Agめっき皮膜のビッカース硬さが高いため、耐摩耗性も高いと考えられる。

Claims (8)

  1. 基材上にAgめっき皮膜が形成され、このAgめっき皮膜上にAuめっき皮膜が形成されためっき材において、Agめっき皮膜のビッカース硬さが110HV以上であることを特徴とする、めっき材。
  2. 前記Agめっき皮膜の厚さが0.5〜10μmであることを特徴とする、請求項1に記載のめっき材。
  3. 前記Auめっき皮膜の厚さが0.01〜1μmであることを特徴とする、請求項1または2に記載のめっき材。
  4. 前記基材と前記Agめっき皮膜の間に、ニッケルめっき皮膜が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のめっき材。
  5. 前記ニッケルめっき皮膜の厚さが0.1〜5μmであることを特徴とする、請求項4に記載のめっき材。
  6. 前記基材が銅または銅合金からなることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載のめっき材。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のめっき材を材料として用いたことを特徴とする、接点または端子部品。
  8. 互いに当接する雄端子および雌端子の一方の端子の他方の端子との接点部が、請求項1乃至6のいずれかに記載のめっき材により形成されていることを特徴とする、接点または端子部品。
JP2018036264A 2018-03-01 2018-03-01 めっき材 Active JP7083662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018036264A JP7083662B2 (ja) 2018-03-01 2018-03-01 めっき材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018036264A JP7083662B2 (ja) 2018-03-01 2018-03-01 めっき材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019151871A true JP2019151871A (ja) 2019-09-12
JP7083662B2 JP7083662B2 (ja) 2022-06-13

Family

ID=67948361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018036264A Active JP7083662B2 (ja) 2018-03-01 2018-03-01 めっき材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7083662B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62199796A (ja) * 1986-02-27 1987-09-03 Nippon Mining Co Ltd 電子・電気機器用部品
CN1591989A (zh) * 2003-08-30 2005-03-09 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 端子及其电镀方法
CN102443829A (zh) * 2011-12-08 2012-05-09 天津大学 一种Ag-Ni电触头的表面镀层及其制备工艺
WO2013069689A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 古河電気工業株式会社 整流子材料およびその製造方法、それを用いたマイクロモータ
JP2013147696A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Dowa Metaltech Kk 端子構造
JP2016145413A (ja) * 2015-01-30 2016-08-12 Dowaメタルテック株式会社 銀めっき材およびその製造方法
JP2016204719A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 Dowaメタルテック株式会社 銀めっき材およびその製造方法
CN107059081A (zh) * 2017-05-31 2017-08-18 东莞市诚志电子有限公司 一种电镀镍银的镀镍方法
JP2017218663A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 オリエンタル鍍金株式会社 めっき積層体の製造方法及びめっき積層体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62199796A (ja) * 1986-02-27 1987-09-03 Nippon Mining Co Ltd 電子・電気機器用部品
CN1591989A (zh) * 2003-08-30 2005-03-09 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 端子及其电镀方法
WO2013069689A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 古河電気工業株式会社 整流子材料およびその製造方法、それを用いたマイクロモータ
CN102443829A (zh) * 2011-12-08 2012-05-09 天津大学 一种Ag-Ni电触头的表面镀层及其制备工艺
JP2013147696A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Dowa Metaltech Kk 端子構造
JP2016145413A (ja) * 2015-01-30 2016-08-12 Dowaメタルテック株式会社 銀めっき材およびその製造方法
JP2016204719A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 Dowaメタルテック株式会社 銀めっき材およびその製造方法
JP2017218663A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 オリエンタル鍍金株式会社 めっき積層体の製造方法及びめっき積層体
CN107059081A (zh) * 2017-05-31 2017-08-18 东莞市诚志电子有限公司 一种电镀镍银的镀镍方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7083662B2 (ja) 2022-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6810229B2 (ja) 銀めっき材およびその製造方法
JP5848169B2 (ja) 銀めっき材
JP5667543B2 (ja) 銀めっき材およびその製造方法
KR101639994B1 (ko) 표면 처리 도금재 및 그 제조 방법, 그리고 전자 부품
JP6395560B2 (ja) 銀めっき材およびその製造方法
JP5848168B2 (ja) 銀めっき材
JP6450639B2 (ja) 銀めっき材およびその製造方法
JP6086532B2 (ja) 銀めっき材
JP6086531B2 (ja) 銀めっき材
JP6193687B2 (ja) 銀めっき材およびその製造方法
WO2016121312A1 (ja) 銀めっき材およびその製造方法
JP2014080672A (ja) 銀めっき材およびその製造方法
JP2014139345A (ja) 表面処理めっき材およびその製造方法、並びに電子部品
JP7083662B2 (ja) めっき材
JP2014095139A (ja) 銀めっき積層体
JP2016130362A (ja) 銀めっき材およびその製造方法
JP6793618B2 (ja) Snめっき材およびその製造方法
JP2021161463A (ja) 銀めっき材およびその製造方法、並びに、端子部品
WO2021181901A1 (ja) 銀めっき材およびその製造方法
JP2018053315A (ja) 銀めっき材およびその製造方法
JP2020128575A (ja) コネクタ用端子材、コネクタ用端子及びコネクタ用端子材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7083662

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150