JP2017042346A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内蓋に調圧弁及び水受け部を備えることで、自動給水機能を備えた炊飯器を実現する。
【解決手段】本発明の炊飯器は、調整弁を駆動、具体的にはプランジャ4h及び4iを有するソレノイド4j及び4kを各々駆動し、各々の調整弁5g及び5hを移動させ、内蓋5に設けられた水受け部5aの最下部に設けられた開口部5c、少し上側に設けられた開口部5dを各々開放し、水タンク9から水受け部5aに給水ポンプ10で給水することで内釜3内に給水できる。これにより米の浸漬時間が調整でき、おいしい炊飯ができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭で使用する炊飯器に関し、特に、炊飯器の給水機構に関するものである。
従来の家庭用炊飯器では、内釜に米を入れ、炊飯量に応じて最適な水位目盛りになるように調整するのが一般的である。すなわち給水装置がなく、浸漬時間を一定にするためには、無洗米を用いても炊飯時刻にあわせて炊飯準備をする必要があった。一方、業務用には無洗米を炊飯する炊飯器があり、計量器をそなえることで、あらかじめ所定の給水を行った後、あらかじめ計量された無洗米を投入して炊飯するものもある(例えば、特許文献1参照)。
また、炊飯器には炊飯時の内釜内部を大気圧以上にして沸点を100℃以上にして炊飯するもの(圧力式炊飯器)がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−93227号公報 特開2010−136865号公報
しかしながら、上記特許文献1における従来の炊飯器では、蓋の全部或いは一部を開閉させて水を供給するものであり、開閉動作を手動で行う、或いは自動で行うためには装置の部品点数が増加したり、大型化するという課題があった。
一方、上記特許文献2における従来の圧力式炊飯器は、調圧弁により内釜内部と外部とが空間的に分離される。内釜内部に給水するには給水管に炊飯時の圧力が及ぼさないように内釜内部とは縁切りする必要があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、給水タンク以外にお手入れする必要のある部品を増加させずに自動給水機能を備えた炊飯器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の炊飯器は、内釜と、内釜を収納する炊飯器本体と、炊飯器本体に設けられ内釜を加熱する加熱部と、炊飯器本体の開口を閉塞する外蓋と、外蓋の内側に取り付けられた内蓋と、内蓋に設けられた水受け部と、水受け部の最下部に設けられた開口部と、開口部の開口状況を調整する調整弁と、調整弁を駆動させる駆動部と、炊飯に用いる水を貯水する水タンクと、水タンクから水受け部に給水する給水ポンプと、を備えたものである。
本発明にかかる炊飯器によれば、略同サイズでお手入れする部品点数を増加させることなく、自動給水機能を備えた炊飯器を提供することができ、使用者が無洗米を予約炊飯する際は給水タンクに所定量の水を、内釜に所定量の米を入れておくことで、自動で炊飯できる。
本発明の実施の形態1における炊飯器の概略構成を示す断面図 本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図 本発明の実施の形態1における炊飯器の動作を説明するための動作説明図 本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図 本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図 本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図 本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図
第一の発明の炊飯器は、内釜と、内釜を収納する炊飯器本体と、炊飯器本体に設けられ内釜を加熱する加熱部と、炊飯器本体の開口を閉塞する外蓋と、外蓋の内側に取り付けられた内蓋と、内蓋に設けられた水受け部と、水受け部の最下部に設けられた開口部と、開口部の開口状況を調整する調整弁と、調整弁を駆動させる駆動部と、炊飯に用いる水を貯水する水タンクと、水タンクから水受け部に給水する給水ポンプと、を備えたものである。
第一の発明によれば、炊飯器を大型化させず、お手入れする部品点数を増加させることなく、自動給水機能を備えた炊飯器を提供することができる。つまり使用者は無洗米を浸水時間に要する時間よりかなり前に予約炊飯設定しても最適な浸漬時間にして炊飯米を食することができる。
第二の発明の炊飯器は、特に、第一の発明において、少なくとも2つの調整弁と開口部をそれぞれ備え、一方の開口部を他方の開口部の上端より、高くしたものであり、開口部が高い位置の調整弁は内釜内の空気の流出が、開口部が低い位置の調整弁からは水受け部の水が内釜へ流入する。これにより、調整弁の開口断面が小さくても短時間で水を安定して供給することができる。
以下、本発明の炊飯器に基づく実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における炊飯器の概略構成を示す断面図、図2は本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図であり、特に、大気開放弁の近傍を示す要部拡大断面図である。図3は本発明の実施の形態1における炊飯器の動作を説明するための動作説明図、図4は本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図、図5は本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図であり、特に、図4と図5は調圧弁が開放した状態を示している。図6は本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図、図7は本発明の実施の形態1における炊飯器を示す要部拡大断面図であり、特に、図6と図7は調圧弁が閉塞した状態を示している。
まず、図1、図2、図4、図5を用いて本発明の炊飯器の全体構成について説明する。
1440552009372_D8
に示すように、炊飯器は、内部に内釜収納部1が形成された炊飯器本体2と、内釜収納部1に収納され、米と水が入れられる内釜3とを備えている。炊飯器本体2の上部には、炊飯器本体2の上部開口部を開閉可能な中空構造の蓋4が取り付けられている。蓋4の内側(内釜3の開口部を覆う側)には、内釜3の上部開口部を密閉可能な略円盤状の内蓋5が着脱可能に取り付けられている。
炊飯器本体2の内釜収納部1は、円筒状の上枠1aと内釜3の下部の形状に対応して有
底筒状に形成されその上部が上枠1aの筒状部分の下端部に取り付けられているコイルベース1bとで構成されている。
コイルベース1bの外周面には、内釜3を誘導加熱する加熱部である加熱ユニット6が取り付けられ、コイルベース1bの底部の中央部分には開口が設けられている。当該開口部分には、内釜3の温度を測定する釜温度センサ7が、内釜収納部1に収納された内釜3の底部に当接可能に配置されている。炊飯器の場合は水が多く介在するため、内釜3の温度は内釜3内の調理物の温度と略同じであり、釜温度センサ7で内釜3内の調理物の温度を測定することができる。
蓋4は、蓋4の外郭を構成する上外郭部材4aと下外郭部材4bとを備えている。上外郭部材4aには、2つの貫通穴4c、4dが設けられそれぞれには、蒸気導管8の両端が着脱可能に取り付けられ、蒸気導管8を上外郭部材4aに取り付けることで蒸気導管8を介して貫通穴4cと貫通穴4dを連通している。また、蒸気導管8の両端には貫通穴4c、4dに取り付けた際に、内釜3内で発生した余分な蒸気が炊飯器の外部に漏れずに搬送できるように環状のパッキン8a、8bが取り付けられている。
また、炊飯器本体2側部で蓋4の下方側には炊飯時に給水するための水を貯水する水タンク9が設けられており、底部9aと蓋部9bで構成されている。
蓋部9b上面には、開口を備えた水吸込管9cと、開口を備えた蒸気吐出管9dが底部9a内部下方側にそれぞれ所定の長さで設けられている。蒸気吐出管9dの下方側の開口位置9fは給水後に所定の水量が残るように底部9aの内部底位置9gから所定の距離を確保するようにしている。また、蒸気吐出管9dの開口位置9fは、水吸込管9cの下方側の開口位置9eより下方側に位置するようにしている。底部9aはその一部が透明な材料で形成されるとともに水位目盛線9hが表示されており内部の水の量(水位)が一目でわかるようになっている。
蓋4には、内蓋5の温度を検知する内蓋温度センサ4eが水受け部5aとは区画されて取り付けられている。蓋4の底壁となる下外郭部材4bの内面(蓋内側)には、内蓋5を加熱する内蓋加熱ヒーター4fが取り付けられている。尚、内蓋加熱ヒーター4fを加熱コイルとし、誘導加熱するようにしてもよい。
内蓋5は、ステンレスなどの金属で内釜3よりも底の浅い凹状に形成され、内蓋5のフランジ部(外周部)の内釜3側の面には、環状のパッキン5bが取り付けられている。パッキン5bは、蓋4が閉状態にあるときに内釜3のフランジ部3aに密着するように設けられている。
さらに、内蓋5の中央側の内釜3側と反対側の面には、水受け部5aが設けられ、自吸性能を有する容積型の給水ポンプ10により給水管11を介して水タンク9の水を一時的に受水するようにしている。また、水受け部5aの底の最下部には開口部5cが設けられている。水受け部5aには開口部5cとは別の開口部5dが設けられ、開口部5cより上方側で水受け部5aの上端位置している。本実施の形態では内蓋5に水受け部5aを設けているため、内蓋5のフランジの高さと同等程度にしている。
また、開口部5c、開口部5dは、それぞれ、内蓋5を貫通するように設けられた筒状の調圧弁受け部5e、5fのそれぞれの内側に形成されている。調圧弁受け部5e、5fの上端には開口部5c、5dを開閉することにより内釜3内の圧力を調整するための調圧弁5g、5hが設けられている。本実施形態では、調圧弁5g、5hは球体(調圧ボール)で構成している。
調圧弁5g、5hの周囲には、調圧弁5g、5hをそれぞれ覆うように調圧弁カバー5i、5jが設けられている。
また、蓋4の下外郭部材4bには、調圧弁カバー5i、5jを覆う調圧弁カバー収納部4gと、プランジャ4h、4iを進退移動させることにより調圧弁5g、5hをそれぞれ動作させるソレノイド4j、4kが設けられている。
調圧弁カバー収納部4gには、ソレノイド4j、4kのそれぞれのプランジャ4h、4iが進退移動する穴4m、4nがそれぞれ設けられている。穴4m、4nには、炊飯中に発生した蒸気が蓋4内に侵入するのを防止するソレノイドパッキン4p、4qがそれぞれ設けられている。
ソレノイドパッキン4p、4qには、プランジャ4h、4iの先端部が嵌合する凹部4r、4sがそれぞれ設けられ、調圧弁カバー5i,5jには、ソレノイドパッキン4p、4qの凹部4r、4sに嵌合するプランジャ4h、4iが進退移動する穴5k、5mがそれぞれ設けられている。
また、給水ポンプ10の吐出側10bから水受け部5aの上方に位置する貫通穴4cへは給水吐出管11aがシール構造を保ちながら上外郭部材4aを貫通して設けられている。一方、給水ポンプ10の吸込側10aから水タンク9の水吸込管9cへは給水吸込管11bが設けられている。給水吸込管11bの端部は、上外郭部材4aの一部を貫通して設けられ、筒状の止め具4tでシール性を保つ構成になっている。止め具4tの水タンク9側には、その最下部に平面部を有し下方側に順次広がる形状のパッキン4uを備えており、蓋4が炊飯器本体2の開口部を閉塞した際は、その内部が負圧でもシール性能が保てるようにしている。
また、貫通穴4dには、筒状のシール性を備えた止め具4wが貫通穴4dに挿入されるように取り付けられ、さらに止め具4wにはパッキン4xが設けられている。パッキン4xは略ジャバラ状の形状にすることで、蓋4が炊飯器本体2の開口部を閉塞した際は、その内部が正圧になってもシール性能が保てるようにしている。
12は蒸気導管8に設けられた大気開放弁であり、弁体12aと弁座12b、弁軸12c、軸受け弁12d、弁体12cを弁座12bに当接するスプリング12eを設けている。
また、上外郭部材4aの蒸気導管8が取り付けられる部分の側面にはプランジャ12fが進退移動する穴12gが設けられている。穴12gには、蒸気や水が蓋4内に侵入するのを防止するソレノイドパッキン12hが設けられている。
ソレノイドパッキン12hには、プランジャ12fの先端部が嵌合する凹部12iがそれぞれ設けられている。
13は炊飯操作部であり、ふつう、かため、やわらかめなど、複数の炊飯コースの中から特定の炊飯コースを選択可能な操作部13aと、その結果を表示する液晶ディスプレイなどの表示部13bが蓋4に設けられている。ユーザーは、表示部13bの表示内容を参照しつつ、操作部13aにて特定の炊飯コースを選択し、炊飯開始を指示することができる。
次に、本実施の形態1にかかる炊飯器の動作について図3を用いて説明する。
まず、ユーザーにより、調理物である米が入れられた内釜3が内釜収納部1に、炊飯量に応じた水が水タンク9にそれぞれセット(炊飯量に応じた水位目盛線9hに水量をあわせる)して、蓋4が閉められる。その後、ユーザーにより、炊飯操作部13にて炊飯コースが選択された後、炊飯開始が指示されると、炊飯制御部(図示せず)の制御により炊飯工程が開始される。予約炊飯の場合は予約制御手段(図示せず)で所定時間が経過してから動作が開始される。
まず給水工程が開始され、図2に示すように、ソレノイド12jによりプランジャ12fが進行移動し、スプリング12eにより付勢している弁体12aを押し戻す(白抜き矢印14)ことで、弁座12bを開成、蒸気導管8内が大気開放弁12により大気開放される(点線矢印15で連通状態を示している)。続いて、図4に示すようにソレノイド4j、4kにより、それぞれプランジャ4h、4iを進出移動させ、調圧弁受け部5eと調圧弁5gを、調圧弁受け部5fと調圧弁5hをそれぞれ開成する。その後、図5に示すように給水ポンプ10が動作し、水タンク9内の水を開口位置9eから水吸込管9c、パッキン4u、止め具4t、給水吸込管11b、給水吐出管11aを介して水受け部5aに送水される(点線矢印16)。この際、水受け部5aの水位17は調圧弁受け部5fの一部は水没状態で、調圧弁受け部5eは全く水没しない状態に給水ポンプ10からの送水量を調節している。
これにより、水受け部5aに送水された水は開口部5dから内釜3へ給水される(点線矢印19)と同時に内釜3内部の空気は押し出され、開口部5cから貫通穴4c、蒸気導管8を経て大気開放弁12から排出される(点線矢印20)。この際、大気開放弁12が開状態であり、水タンク9内部も大気圧になるため、空気の一部には水タンク内部に移動するものもある。水タンク9内部を大気圧にすることで、給水ポンプ10の吸込側10aの使用環境条件などによる内部圧力への影響が低減され吐出特性が安定しやすくなる。
水タンク9内部の水位18が開口位置9eの位置になると、給水ポンプ10は空気を吸込み、実質の給水動作が終了、給水管11内の水がすべて内釜3に送られる。給水ポンプ10の駆動時間を炊飯量に応じて予めプログラムすることで給水ポンプ10が空気のみを搬送する時間を極力少なくしている。
また、本実施の形態では、調圧弁5gと調圧弁受け部5eが開成せず、内釜3内部に給水できない場合が生じても、給水ポンプ10から送られた水は、蒸気導管8を介して、水タンク9内部に戻すことができるため、給水管11が外れて、水が漏れるなどの不安全にはならない構成になっている。給水ポンプ10が所定時間動作し給水工程が終了すると、浸漬工程に移行する。
浸漬工程は、以降の工程において、米の中心部まで十分に糊化できるように、糊化温度よりも低温の水に米を浸して、予め米に吸水させる工程であり、炊飯制御部(図示せず)は、内釜3の水の温度を米の糊化が始まる温度(約60℃)近くまで昇温させた後、当該昇温後の温度を維持するように、釜温度センサ7の検知温度に基づいて加熱ユニット6の加熱動作を制御する。
浸漬工程の開始から選択された炊飯コースに応じて予め設定された時間経過すると、昇温工程に移行する。
昇温工程に移行すると大気開放弁12が閉、図6に示すように、プランジャ4h、4iが後退移動して調圧弁受け部5eと調圧弁5gを、調圧弁受け部5fと調圧弁5hをそれぞれ閉塞する。
昇温工程は、内釜3を強火で加熱して沸騰維持状態(約100℃)にする工程で、炊飯制御部で、内釜3内の水が所定の温度勾配になるように、加熱ユニット6を制御するものである。これにより、昇温工程の後半では、内釜3内の圧力が大気圧よりも高くなる。昇温工程の実施により、釜温度センサ7の検知温度が約100℃になると、沸騰維持工程に移行する。
沸騰維持工程は、内釜3内の水の沸騰状態を維持して、米の澱粉を糊化させ、糊化度を50%〜80%程度まで引き上げる工程である。この沸騰維持工程において、内釜3内の水の沸騰状態を維持するように加熱ユニット6及び内蓋加熱ヒーター4fを動作制御する。より具体的には、加熱ユニット6及び内蓋加熱ヒーター4fの駆動(ON)、駆動停止(OFF)を一定時間間隔で繰り返すデューティー制御を行い、内釜3を間欠加熱する。
また、沸騰維持工程において、ソレノイド4j、4kでプランジャ4h、4iをそれぞれ進出移動させ、調圧弁5g、5hから内釜3内の圧力を貫通穴4cから瞬間的に開放すると、図7に示すように内釜3内の空気が貫通穴4c、蒸気導管8、貫通穴4dを順に介して水タンク9の蒸気吐出管9dから水タンク9に流入する(点線矢印21)。水タンク9には所定量の水が確保されており、蒸気が水に接触することで急激に冷やされて復水する。また、内釜3内でも圧力が一気に減圧されることで、内釜3内の水が突沸し、内釜3内の米が攪拌される。
その後、再び、図6に示すように、ソレノイド4j、4kのプランジャをそれぞれ後退移動させることで、調圧弁5g、5hがそれぞれ移動し、開口部5c、5dをそれぞれ閉塞する。この状態で、加熱ユニット6及び内蓋加熱ヒーター4fによる加熱が継続されることにより、内釜3内が大気圧よりも高い加圧状態に戻る。 以下、同様に、ソレノイド4j、4kでプランジャ4h、4iをそれぞれ複数回進退移動させ、内釜3内の水を複数回突沸させる。これにより、内釜3内の米を攪拌して、当該米に加わる加熱量を多くすることができ、ご飯の食味を一層向上させることができる。
また、沸騰維持工程においては、連続的に水を沸騰させるため、約100℃の蒸気が大量に発生する。この蒸気は、貫通穴4c、蒸気導管8、貫通穴4dを経て、蒸気吐出管9dから水タンク9内に吐出され、復水する。
さらに加熱が継続して内釜3内の水がほとんどなくなると、内釜3の底面の温度が水の沸点以上に上昇する。内釜3の底面の温度が沸点以上(例えば、130℃)に到達したことを釜温度センサ7が検知すると、蒸らし工程に移行する。
蒸らし工程は、予熱を利用して余分な水分を蒸発させ、米の糊化度を100%近くまで引き上げる工程である。この蒸らし工程において、内釜3の温度が一定温度以下に下がる毎に、内釜3を加熱するように加熱ユニット6及び内蓋加熱ヒーター4fを制御する。より具体的には、沸騰維持工程と同様に、加熱ユニット6及び内蓋加熱ヒーター4fの駆動(ON)、駆動停止(OFF)を一定時間間隔で繰り返すデューティー制御を行い、内釜3を間欠加熱する。
また、蒸らし工程において、ソレノイド4j、4kのプランジャ4h、4iをそれぞれ進出移動させ、開口部5c、5dを開放するように調圧弁5g、5hをそれぞれ移動させ、大気開放弁12も開成させる。これにより、内釜3内は、略大気圧まで減圧される。
蒸らし工程の開始から、炊飯量に応じて予め設定された時間経過すると、蒸らし工程を終了(すなわち、炊飯工程を終了)する。
本実施の形態1にかかる炊飯器によれば、圧力調整弁の開閉機構を流用して給水手段の供給に用いたため、圧力炊飯器であっても、給水機構に圧力対策を施すことなく自動給水をさせることができる。予約炊飯で無洗米を用いる場合でも最適な浸漬時間で炊飯できる。また夏場に長時間浸漬することを防止でき、ユーザーが腐敗する心配をすることなく安心して炊飯できる。
次にクリーニング工程について説明する。内釜3を内釜収納部1に、必要量の水を水タンク9にセット(クリーニングモードに応じた水量を水位目盛線9hであわせる)して、蓋4が閉められる。その後、ユーザーにより、炊飯操作部13にてクリーニングコースが選択された後、開始が指示されると、炊飯制御部の制御によりクリーニング工程が開始される。
まず大気開放弁12が大気開放された状態で、且つ調圧弁受け部5eと調圧弁5g、調圧弁受け部5fと調圧弁5hがそれぞれ閉塞した状態で、給水ポンプ10が所定時間動作し、水受け部5aに送水する。この際、調圧弁受け部5eは水没状態、調圧弁受け部5fが水没ラインわずか上のところまで給水される。その後、所定時間が経過すれば、ソレノイド4j、4kにより、それぞれプランジャ4h、4iを進出移動させ、調圧弁受け部5eと調圧弁5gを、調圧弁受け部5fと調圧弁5hをそれぞれ開成する。この動作を数回繰り返すとクリーニング工程が終了する。つまり炊飯時に生成されるおねば(米の煮汁)は、調圧弁5gから内釜3内に戻されるが、その一部は調圧弁受け部5e、5fや水受け部5a近傍に残る。これらの部品を水で浸すことで、汚れを膨潤させると共に剥離させ、開口部5c、開口部5dから内釜3内に流され、内蓋5の水受け部5a及び調整弁5g、5h近傍が清潔に保つことができる。
なお、本実施の形態1では調圧弁部を、調圧弁5gと調圧弁受け部5eで構成したが、大気開放弁12のような、弁座と弁体と弁軸と軸受けのような閉止構成でも同等の効果は得られる。また、本実施の形態1では弁体を弁座に付勢する方法が調圧弁の自重としたが、スプリングやアクチュエーターで機械的に固定する方法でも同等の効果は得られる。
また、本実施の形態1では調圧弁5gと調圧弁5hの重量、サイズは、限定していないが、同一にすることもできるし、一方を重くして2段階の圧力調整機構にして炊飯時には一方のみ制御することもできる。また重さを異なるようにすることで、一方を安全弁として使用することもできる。
本発明にかかる炊飯器は、無洗米を予約炊飯する際は、お米の水の浸漬する時間を最適にして炊飯ができ、夏場の腐りやすい時期でも安心して炊飯できるとともに、給水手段のみを付け加えることで実現できるため、家庭用及び業務用の炊飯器等として有用である。
1 内釜収納部
2 炊飯器本体
3 内釜
4 蓋
4a 上外郭部材
4b 下外郭部材
4c、4d 貫通穴
4e 内蓋温度センサ
4f 内蓋加熱ヒーター
4g 調圧弁カバー収納部
4h、4i プランジャ
4j、4k ソレノイド
4m 穴
4p ソレノイドパッキン
4u、4x パッキン
5 内蓋
5a 水受け部
5b パッキン
5c、5d 開口部
5e、5f 調圧弁受け部
5g、5h 調圧弁
5i 調圧弁カバー
5k 穴
6 加熱ユニット
7 釜温度センサ
8 蒸気導管
8a、8b パッキン
9 水タンク
9c 水吸込管
9d 蒸気吐出管
9e 開口位置
9f 開口位置
9h 水位目盛線
10 給水ポンプ
11 給水管
12 大気開放弁
12f プランジャ
12h ソレノイドパッキン
12j ソレノイド
13 炊飯操作部

Claims (2)

  1. 内釜と、
    前記内釜を収納する炊飯器本体と、
    前記炊飯器本体に設けられ前記内釜を加熱する加熱部と、
    前記炊飯器本体の開口を閉塞する外蓋と、
    前記外蓋の内側に取り付けられた内蓋と、
    前記内蓋に設けられた水受け部と、
    前記水受け部の最下部に設けられた開口部と、
    前記開口部の開口状況を調整する調整弁と、
    前記調整弁を駆動させる駆動部と、
    炊飯に用いる水を貯水する水タンクと、
    前記水タンクから前記水受け部に給水する給水ポンプと、
    を備えた炊飯器。
  2. 少なくとも2つの調整弁と開口部をそれぞれ備え、一方の開口部を他方の開口部の上端より、高くした請求項1記載の炊飯器。
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