JP2017042216A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】プッシャビリティの低下を抑えつつガイドワイヤに対する摺動抵抗を低減させることができるバルーンカテーテルを提供する。
【解決手段】バルーンカテーテル10Aは、シャフト12の先端部に設けられたバルーン14と、シャフト12の基端部に設けられた中空状のハブ18と、バルーン14内及びシャフト12の内腔12aに配設され、ガイドワイヤ100が挿通可能な内腔20aを有する内管20とを備える。内管20の基端開口部20cは、シャフト12の内腔12aにおいてハブ18よりも先端側の位置で開口している。
【選択図】図1

Description

本発明は、拡張用流体が流通可能な内腔を有するシャフトと、シャフトの先端部に設けられて拡張用流体により拡張及び収縮が可能なバルーンとを備えたバルーンカテーテルに関する。
近年、医療分野において、カテーテルを用いた様々な手技が行われている。例えば、経皮的血管形成術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty)においては、血管の狭窄部を押し広げて血流を改善するためにバルーンカテーテルが用いられている。
例えば、特許文献1には、ガイドワイヤが挿通可能な内腔(ワイヤ用ルーメン)を有する内管を備えたオーバーザワイヤタイプのバルーンカテーテルが開示されている。内管は、バルーン内、シャフトの内腔及びハブの内腔に配置され、内管の先端部がバルーンの先端部に固定されると共に内管の基端部がハブの基端部に固定されている。また、内管の外周面とシャフトの内周面との間には、拡張用流体が流通可能な拡張用ルーメンが形成されている。
特開平9−10314号公報
特許文献1のようなオーバーザワイヤタイプのバルーンカテーテルでは、内管がバルーンの先端からハブの基端部まで延在しているため、シャフトの剛性を高め、カテーテルのプッシャビリティを高めることができる。しかしながら、オーバーザワイヤタイプのバルーンカテーテルでは、内管がバルーンの先端からハブの基端部まで延在しているため、内管とガイドワイヤとの接触面積が比較的大きくなる。そのため、このようなバルーンカテーテルでは、ガイドワイヤに対する摺動抵抗(摩擦力)が大きくなる。
一方、ガイドワイヤに対する摺動抵抗を比較的小さくしたバルーンカテーテルとして、カテーテルの先端側にのみガイドワイヤを挿通可能なラピッドエクスチェンジタイプのバルーンカテーテルがある。このバルーンカテーテルでは、ガイドワイヤが挿通可能な内腔を有する内管がバルーンの先端からシャフトの先端側まで延在しており、その内管の基端開口部がシャフトの外周面で開口している。すなわち、シャフトの外周面にワイヤ用ポートが形成されている。
しかしながら、ラピッドエクスチェンジタイプのバルーンカテーテルでは、内管とガイドワイヤとの接触面積が比較的小さくなるが、シャフトのうちワイヤ用ポートが位置する部位の剛性が低くなるため、プッシャビリティが低下する。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、プッシャビリティの低下を抑えつつガイドワイヤに対する摺動抵抗を低減させることができるバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るバルーンカテーテルは、拡張用流体が流通可能な内腔を有するシャフトと、前記シャフトの先端部に設けられて前記拡張用流体により拡張及び収縮が可能なバルーンと、前記シャフトの基端部に設けられた中空状のハブと、前記バルーンの先端部に固定され、前記バルーン内及び前記シャフトの内腔に配置され、ガイドワイヤが挿通可能な内腔を有する内管と、を備え、前記内管の基端開口部は、前記シャフトの前記内腔において前記ハブよりも先端側の位置で開口していることを特徴とする。
このような構成によれば、内管の基端開口部がシャフトの内腔においてハブよりも先端側の位置で開口しているので、バルーンの先端からハブの基端部まで内管を延在させたオーバーザワイヤタイプのバルーンカテーテルと比較して、ガイドワイヤに対する摺動抵抗を低減させることができる。また、内管の基端開口部がシャフトの外周面で開口したラピッドエクスチェンジタイプのバルーンカテーテルと比較して、シャフトの剛性を高めることができる。これにより、バルーンカテーテルのプッシャビリティの低下を抑えることができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記内管の前記基端開口部は、前記シャフトの先端側の内腔で開口していてもよい。
このような構成によれば、ガイドワイヤに対する摺動抵抗を効果的に低減させることができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記内管には、前記ガイドワイヤが挿通可能であり前記ガイドワイヤとの間に液密シールを形成するように構成された第1弁部が設けられていてもよい。
このような構成によれば、第1弁部によりバルーンカテーテルの先端開口部から拡張用流体が流出することを阻止することができるので、拡張用流体をバルーン内(内管の外面とバルーンの内面との間)に効率的に導くことができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1弁部は、前記バルーンよりも基端側に位置していてもよい。
このような構成によれば、バルーン内に第1弁部が位置していないので、収縮状態のバルーンの外径が第1弁部によって大きくなることを防止することができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記シャフトの前記内腔において前記内管よりも基端側に配設された第1ガイド部をさらに備え、前記第1ガイド部は、前記ガイドワイヤを前記内管の前記基端開口部に案内可能に形成されていてもよい。
このような構成によれば、ガイドワイヤの一端部を内管の内腔に容易に挿通させることができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1ガイド部は、中空円錐台状に形成されると共に前記内管に向かって縮径していてもよい。
このような構成によれば、簡易な構成で第1ガイド部によりガイドワイヤの先端部を内管の基端開口部に確実に案内することができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1ガイド部には、内面及び外面を貫通して前記拡張用流体が流通可能な孔が形成されていてもよい。
このような構成によれば、第1ガイド部の孔を介して拡張用流体をバルーン内に効率的に導くことができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1ガイド部は、メッシュ状に形成されていてもよい。
このような構成によれば、第1ガイド部を簡易な構成にすることができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1ガイド部の前記孔の大きさは、前記ガイドワイヤの外径よりも小さくてもよい。
このような構成によれば、ガイドワイヤの一端部が第1ガイド部の孔に入り込むことを防止することができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1ガイド部は、前記シャフトの内面に固定されていてもよい。
このような構成によれば、第1ガイド部によって内管の基端部をシャフトに対して保持することができるので、ガイドワイヤに対するバルーンカテーテルの追従性の低下を抑えることができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1弁部は、前記内管の基端部に設けられ、前記第1ガイド部は、前記第1弁部に設けられていてもよい。
このような構成によれば、内管の内腔への拡張用流体の流入を阻止することができる。これにより、拡張用流体をバルーン内に効率的に導くことができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記ハブには、前記シャフトの前記内腔に連通して前記ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤポートと、前記ガイドワイヤポートを構成する内面に開口する開口部を有し、前記拡張用流体が流通可能なバルーン拡張ポートと、が形成され、前記ガイドワイヤポートにおける前記バルーン拡張ポートの前記開口部よりも基端側には、前記ガイドワイヤが挿通可能であり前記ガイドワイヤとの間に液密シールを形成するように構成された第2弁部が設けられていてもよい。
このような構成によれば、第2弁部によりガイドワイヤポートから拡張用流体が外部に流出することを阻止することができるので、拡張用流体をバルーン内に効率的に導くことができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記ガイドワイヤポートにおける前記第2弁部よりも先端側に設けられた第2ガイド部をさらに備え、前記第2ガイド部は、前記ガイドワイヤを前記第2弁部の先端側から当該第2弁部の前記ガイドワイヤが挿通可能な部位に案内可能に形成されていてもよい。
このような構成によれば、第2ガイド部によりガイドワイヤの他端部を第2弁部におけるガイドワイヤが挿通可能な部位に円滑に挿入することができる。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第2ガイド部は、中空円錐台状に形成されると共に前記第2弁部に向かって縮径していてもよい。
このような構成によれば、簡易な構成で第2ガイド部によりガイドワイヤの基端部を第2弁部におけるガイドワイヤが挿通可能な部位に確実に案内することができる。
本発明によれば、内管の基端開口部がシャフトの内腔においてハブよりも先端側の位置で開口しているので、バルーンカテーテルのプッシャビリティの低下を抑えつつガイドワイヤに対する摺動抵抗を低減させることができる。
本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテルの縦断面図である。 図2Aは図1のIIA−IIA線に沿った横断面図であり、図2Bは図1のIIB−IIB線に沿った横断面図である。 図3Aはバルーンカテーテルに対する先端側からのガイドワイヤの挿通動作の第1の状態を示すバルーンカテーテルの先端側の縦断面図であり、図3Bは前記挿通動作の第2の状態を示すバルーンカテーテルの基端側の縦断面図であり、図3Cは前記挿通動作の第3の状態を示すバルーンカテーテルの基端側の縦断面図である。 図4Aは拡張用流体の導入動作の第1の状態を示すバルーンカテーテルの基端側の縦断面図であり、図4Bは前記導入動作の第2の状態を示すバルーンカテーテルの先端側の縦断面図であり、図4Cは前記導入動作の第3の状態を示すバルーンカテーテルの先端側の縦断面図である。 バルーンカテーテルに対する基端側からのガイドワイヤの挿通動作を説明するバルーンカテーテルの先端側の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るバルーンカテーテルの縦断面図である。 図7Aは本発明の第3実施形態に係るバルーンカテーテルの先端側の縦断面図であり、図7Bは図7Aのバルーンが拡張した状態を示すバルーンカテーテルの先端側の縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係るバルーンカテーテルの先端側の縦断面図である。
以下、本発明に係るバルーンカテーテルについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテル10Aは、血管等の生体管腔内に導入して生体管腔内の病変部(狭窄部)を改善するために使用される医療機器であって、例えば、経皮的血管形成術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty)に用いられる。そのため、本発明のバルーンカテーテル10Aは、例えば、下肢の動脈等の血管の病変部の改善に使用できる。
ただし、本発明のバルーンカテーテル10Aは、経皮的血管形成術に使用されるバルーンカテーテルに限定されない。例えば、本発明は、冠動脈等の血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の臓器等の生体器官内に形成された病変部の改善のためのバルーンカテーテルにも適用可能である。バルーンカテーテル10Aに関する以下の説明では、図1中の左上側を「先端」、右下側を「基端」という。
図1に示すように、バルーンカテーテル10Aは、細径で長尺な中空状のシャフト12と、シャフト12の先端部に設けられたバルーン14と、バルーン14の先端に設けられた中空状の先端チップ16と、シャフト12の基端部に設けられたハブ18と、シャフト12の内腔12a及びバルーン14内に配置された内管20とを備えている。バルーンカテーテル10Aは、その全長に亘ってガイドワイヤ100が挿通可能なオーバーザワイヤタイプのカテーテルとして構成されている。
シャフト12は、その軸線方向の両端が開口した可撓性チューブである。シャフト12は、長尺なバルーンカテーテル10Aを生体管腔内へ円滑に挿通させることを可能にするため、適度な可撓性と適度な剛性を有するのが好ましい。そこで、シャフト12は、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料あるいはこれらの混合物、あるいは上記二種以上の高分子材料の多層チューブ等で形成するとよい。
シャフト12の先端部はバルーン14の基端部に液密に接続され、シャフト12の基端部はハブ18の先端部に液密に接続されている。シャフト12の内腔12aには、バルーン14を拡張させるための拡張用流体が流通可能となっている。
バルーン14は、内圧の変化により収縮及び拡張が可能である。バルーン14の先端部は内管20の先端部に液密に固定されており、バルーン14は、バルーン14内に拡張用流体が導入されることにより拡張する。なお、バルーン14内に充填された拡張用流体は、シャフト12の内腔12aを介して排出可能となっている。
先端チップ16は、内管20の先端部に固定されている。この先端チップ16は、バルーンカテーテル10Aの最先端が生体管腔の内壁等に接触した際、バルーンカテーテル10Aが生体管腔の内壁等を傷付けることを抑制するためのものである。なお、先端チップ16は、例えば、内管20よりも柔軟な環状部材により構成することができる。
ハブ18は、樹脂材料により中空状に一体的に成形されている。ハブ18には、シャフト12の内腔12aに連通すると共に軸線方向に貫通してガイドワイヤ100が挿通可能なガイドワイヤポート22と、ガイドワイヤポート22を構成する内面に開口する開口部25を有し、拡張用流体が流通可能なバルーン拡張ポート24とが形成されている。バルーン拡張ポート24は、ガイドワイヤポート22を介してシャフト12の内腔12aに連通している。バルーン拡張ポート24には、シャフト12の内腔12aを介して拡張用流体をバルーン14内に圧送するためのインデフレータ等の圧力印加装置102(図4A参照)が接続される。
内管20は、ガイドワイヤ100が挿通可能な内腔(ワイヤ用ルーメン)20aを有した可撓性チューブである。内管20は、長尺なバルーンカテーテル10Aを生体管腔内へと円滑に挿通させることを可能にするため、適度な可撓性と適度な剛性を有するのが好ましい。このような内管20は、上述したシャフト12と同様の材料で構成し得る。
内管20の先端開口部20bは、先端チップ16の内孔で開口している。内管20の基端開口部20cは、シャフト12の先端側の内腔12aで開口している。換言すれば、内管20の基端開口部20cは、シャフト12の先端側の内腔12aに位置しており、シャフト12の内腔12aに連通している。ここで、シャフト12の先端側とは、シャフト12のうち軸線方向の中央よりも先端側の範囲をいう。
本実施形態において、内管20の基端開口部20cは、シャフト12の内腔12aにおいて、シャフト12の先端から1/3の範囲の位置で開口しているのが好ましく、シャフト12の先端から1/4の範囲の位置で開口しているのがさらに好ましい。具体的には、内管20の基端開口部20cは、シャフト12の内腔12aにおいて、シャフト12の先端から20cmの位置よりも先端側の位置で開口しているのが好ましい。
ただし、内管20の基端開口部20cは、シャフト12の内腔12aにおいて、ハブ18よりも先端側の位置で開口していればよい。そのため、内管20の基端開口部20cは、シャフト12の内腔12aにおいて、シャフト12の軸線方向の中央からハブ18までの範囲の任意の位置で開口していてもよい。
内管20の基端部の外面とシャフト12の内面との間には拡張用流体が流通可能な隙間S1が形成されている。なお、内管20には、バルーン14内において、X線(放射線)不透過性を有する物質によって構成された図示しない造影マーカーが設けられていてもよい。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10Aは、第1弁部26、第1ガイド部28、第2弁部30及び第2ガイド部32をさらに備えている。
第1弁部26は、ガイドワイヤ100が挿通可能でありガイドワイヤ100との間に液密シールを形成するように構成されており、バルーンカテーテル10Aの先端開口部11aから拡張用流体が外部に流出することを阻止する。具体的には、第1弁部26は、弾性材料により構成されてガイドワイヤ100が挿通可能な内孔26aを有する円環状部材である。第1弁部26を構成する弾性材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ウレタンゴム、ニトリウゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料や、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマーあるいはそれらの混合物等が挙げられる。
第1弁部26は、内管20の基端に熱溶着されている。ただし、第1弁部26は、内管20の基端に接着剤等によって接合されていてもよい。第1弁部26の外周面とシャフト12の内面との間には拡張用流体が流通可能な隙間S2が形成されている。
第1弁部26は、その外周面が拡張用流体によって径方向内側に押圧されることにより軸線方向の少なくとも一部が弾性的に縮径するように構成されている(図4B参照)。これにより、第1弁部26の内周面をガイドワイヤ100の外周面に液密に接触させることができるので、拡張用流体の内管20の内腔20aへの流入を抑制することができる。
すなわち、第1弁部26は、バルーンカテーテル10Aに拡張用流体が導入されていない場合に内管20の内腔20aとシャフト12の内腔12aとが第1弁部26の内孔26aを介して連通する開放状態となり、バルーンカテーテル10Aに拡張用流体が導入された場合に内管20の内腔20aとシャフト12の内腔12aとの連通を遮断する閉塞状態となる。
図1及び図2Aに示すように、開放状態の第1弁部26の内径d1は、バルーンカテーテル10Aに適用可能なガイドワイヤ100の外径d2よりも僅かに大きい。これにより、第1弁部26に対するガイドワイヤ100の摺動抵抗を比較的小さくすることができる。ただし、開放状態の第1弁部26の内径d1は、第1弁部26の内孔26aをガイドワイヤ100が挿通可能であれば、バルーンカテーテル10Aに適用可能なガイドワイヤ100の外径d2以下であっても構わない。この場合、開放状態の第1弁部26の内径d1は、ガイドワイヤ100に対する摺動抵抗を低減する観点から、ガイドワイヤ100の外径d2と同一又は僅かに小さく設定するのが好ましい。なお、バルーンカテーテル10Aに適用可能なガイドワイヤ100は、内管20の内径d3(図1参照)に応じて決定される。
また、図1及び図2Aに示すように、開放状態の第1弁部26の内径d1は、内管20の内径d3よりも小さい。この場合、第1弁部26の開放状態で第1弁部26の内周面及びガイドワイヤ100の外周面の間隔を比較的小さくすることができる。そのため、バルーンカテーテル10A内に拡張用流体を導入した際に、第1弁部26を確実に閉塞状態にすることができる。ただし、第1弁部26の内径d1は、内管20の内径d3以上であってもよい。
第1弁部26の軸線方向に沿った長さは、ガイドワイヤ100に対する摺動抵抗を低減する観点から、例えば、内管20の長さの1/2以下、好ましくは1/3以下、さらに好ましくは1/4以下に設定されている。
第1ガイド部28は、バルーンカテーテル10Aの基端開口部11bから先端開口部11aに向かってガイドワイヤ100の一端部(先端部106)を通す場合に、ガイドワイヤ100の先端部106を第1弁部26の内孔26aを介して内管20の基端開口部20cに案内する(図5参照)。
第1ガイド部28は、例えば、金属材料により構成されており、シャフト12の内腔12aにおいて第1弁部26よりも基端側に配置されている。第1ガイド部28は、中空円錐台状に形成され、第1弁部26に向かって縮径している。第1ガイド部28は、第1弁部26と同軸に設けられている。第1ガイド部28のうち縮径した一端部は第1弁部26に固定され、第1ガイド部28のうち拡径した他端部はシャフト12の内面に固定されている。すなわち、内管20の基端部は、第1弁部26及び第1ガイド部28を介してシャフト12に対して保持されている。
また、第1ガイド部28は、メッシュ状に形成されている。すなわち、第1ガイド部28には、内面と外面とを貫通して拡張用流体が流通可能な複数の孔34が形成されている。これにより、拡張用流体を第1ガイド部28の複数の孔34、第1弁部26の外周面及びシャフト12の内面の間の隙間S2、内管20の外面及びシャフト12の内面の間の隙間S1を介してバルーン14内(内管20の外面とバルーン14の内面との間)に円滑に導くことができる。
第1ガイド部28の孔34の大きさ(目開き)は、バルーンカテーテル10Aに適用可能なガイドワイヤ100の外径d2よりも小さく設定されている。これにより、ガイドワイヤ100が第1ガイド部28の孔34に入り込むことを防止することができる。
本実施形態において、第1ガイド部28は、メッシュ状に形成されていなくてもよい。つまり、第1ガイド部28は、拡張用流体が流通可能且つガイドワイヤ100の外径d2よりも小さい孔34を有していればよい。
第2弁部30は、ガイドワイヤポート22におけるバルーン拡張ポート24の開口部25よりも基端側に配置されている。第2弁部30は、ガイドワイヤ100が挿通可能でありガイドワイヤ100との間に液密シールを形成するように構成されており、拡張用流体がガイドワイヤポート22から外部に流出することを阻止する。具体的には、第2弁部30は、弾性材料により円柱状に構成されており、その両端面を貫通する切れ目30aを有している。第2弁部30を構成する弾性材料としては、上述した第1弁部26を構成する弾性材料と同様のものを用いることができる。
第2弁部30の切れ目30aは、ガイドワイヤ100が挿通可能でありガイドワイヤ100が挿通されていない状態でガイドワイヤポート22を閉塞するような大きさ及び形状に形成されている。第2弁部30の外面は、ガイドワイヤポート22を構成する内面に液密に固着されている。
第2ガイド部32は、バルーンカテーテル10Aの先端開口部11aから基端開口部11bに向かってガイドワイヤ100の他端部(基端部104)を通す場合に、ガイドワイヤ100の基端部104を第2弁部30の切れ目30a(第2弁部30のガイドワイヤ100が挿通可能な部位)に案内する(図3B参照)。
図1に示すように、第2ガイド部32は、ガイドワイヤポート22における第2弁部30よりも先端側に配置されている。第2ガイド部32は、例えば、金属材料により中空円錐台状に形成され、第2弁部30に向かって縮径している。第2ガイド部32のうち拡径した一端部はガイドワイヤポート22を構成する内面に固定され、第2ガイド部32のうち縮径した他端部は第2弁部30に固定されている。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10Aは、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、以下の説明では、理解を容易にするために、初めに使用する比較的長さの短いガイドワイヤ100をガイドワイヤ108と称し、続いて使用する比較的長さの長いガイドワイヤ100をガイドワイヤ110と称する。
バルーンカテーテル10Aを用いた治療は、例えば、以下のように行う。まず、術者は、セルジンガー法によりイントロデューサシースを動脈等の血管に穿刺し、そのイントロデューサシースの内腔を介してガイドワイヤ108を血管内に挿入する。その後、術者は、ガイドワイヤ108をバルーンカテーテル10Aの全長に亘って挿通させる。
具体的には、図3Aに示すように、バルーンカテーテル10Aの先端開口部11aからガイドワイヤ108の基端部104を導入してバルーンカテーテル10Aの基端側に相対移動させる。そうすると、ガイドワイヤ108の基端部112は、内管20の内腔20a、第1弁部26の内孔26a、第1ガイド部28の内孔及びシャフト12の内腔12aを通り第2ガイド部32に導かれる。
本実施形態では、第2ガイド部32が中空円錐台状に形成されているため、ガイドワイヤ108の基端部112をバルーンカテーテル10Aの基端側に相対移動させることにより、ガイドワイヤ108の基端部112は、第2ガイド部32の内面を滑りながら第2弁部30の切れ目30aに向けて案内される(図3B参照)。そして、第2弁部30の切れ目30aを通過したガイドワイヤ108の基端部112は、バルーンカテーテル10Aの基端開口部11bから外部に導出される(図3C参照)。
このように、ガイドワイヤ108の基端部112をバルーンカテーテル10Aの先端開口部11aから導入してバルーンカテーテル10Aの基端側に相対移動させることにより、バルーンカテーテル10Aの全長に亘ってガイドワイヤ108を容易に挿通させることができる。
その後、術者は、ガイドワイヤ108に沿ってバルーンカテーテル10Aを血管内に導入し押し進めて狭窄部にバルーン14を位置させる。本実施形態では、内管20の基端開口部20cがシャフト12の先端側の内腔12aで開口しているため、内管20をバルーン14の先端からハブ18の基端部まで延在させたオーバーザワイヤタイプのバルーンカテーテルと比較してガイドワイヤ108に対する摺動抵抗が低減される。そのため、術者は、バルーンカテーテル10Aをガイドワイヤ108に沿って容易に押し進めることができる。
また、内管20が少なくともバルーン14の全長に亘って延在しているので、ガイドワイヤ108に対するバルーンカテーテル10Aの追従性が確保されている。
次に、図4Aに示すように、バルーン拡張ポート24にインデフレータ等の圧力印加装置102を接続し、バルーン拡張ポート24に拡張用流体を導入する。そうすると、拡張用流体は、バルーン拡張ポート24からガイドワイヤポート22を介してシャフト12の基端側の内腔12aに導入される。このとき、ガイドワイヤポート22には第2弁部30が設けられているため、バルーンカテーテル10Aの基端開口部11bから外部に拡張用流体が流出することはない。
シャフト12の基端側の内腔12aに導入された拡張用流体は、図4Bに示すように、シャフト12の先端側に流通して、第1ガイド部28の複数の孔34を介して第1弁部26の外周面及びシャフト12の内周面の間の隙間S2に導かれる。
そうすると、拡張用流体が第1弁部26の外周面を径方向内側に押圧して第1弁部26が縮径することにより、第1弁部26の内周面がガイドワイヤ108の外周面に液密に接触する。これにより、拡張用流体が第1弁部26の内孔26aを介して内管20に流入することが阻止される。つまり、バルーンカテーテル10Aの先端開口部11aから拡張用流体が流出することはない。
第1弁部26の外周面とシャフト12の内面との間の隙間S2に導かれた拡張用流体は、内管20とシャフト12の間の隙間S1を介してバルーン14内に導入される。これにより、バルーン14が拡張して狭窄部が押し広げられる(図4C参照)。
次に、拡張用流体をバルーン14内からシャフト12の内腔12aを介してハブ18側へと吸引し、バルーン14を再収縮させる。血管内の別の箇所に治療を要する他の狭窄部がある場合には、バルーン14を当該他の狭窄部へと送達し、バルーン14を拡張及び収縮させる。
このとき、他の狭窄部の位置によっては、ガイドワイヤ108を当該ガイドワイヤ108よりも全長の長い他のガイドワイヤ110に交換することがある。
この場合、まず、ガイドワイヤ108をバルーンカテーテル10Aから抜去し、バルーンカテーテル10Aの基端開口部11bから前記他のガイドワイヤ110の先端部114を導入してバルーンカテーテル10Aの先端側に相対移動させる(図5参照)。そうすると、ガイドワイヤ110の先端部114は、ガイドワイヤポート22(第2弁部30の切れ目30a及び第2ガイド部32の内孔)及びシャフト12の内腔12aを通り第1ガイド部28に導かれる。
本実施形態では、第1ガイド部28が中空円錐台状に形成されているため、ガイドワイヤ110の先端部114をバルーンカテーテル10Aの先端側に相対移動させることにより、ガイドワイヤ110の先端部114は、第1ガイド部28の内面を滑りながら第1弁部26の内孔26aを介して内管20の基端開口部20cに案内される。
このとき、第1ガイド部28の孔34の大きさは、ガイドワイヤ110の外径d2よりも小さいため、ガイドワイヤ110の先端部114が第1ガイド部28の孔34に入り込むことはない。そして、内管20の内腔20aを通過したガイドワイヤ110の先端部114は、バルーンカテーテル10Aの先端開口部11aから外部に導出される。
治療対象の全ての狭窄部に対する処置を終えたら、バルーンカテーテル10A、ガイドワイヤ110及びイントロデューサシースを体外に抜去する。
本実施形態によれば、内管20の基端開口部20cがシャフト12の内腔12aにおいてハブ18よりも先端側の位置で開口しているので、バルーン14の先端からハブ18の基端部まで内管20を延在させたオーバーザワイヤタイプのバルーンカテーテルと比較して、ガイドワイヤ100に対する摺動抵抗を低減させることができる。
また、内管の基端開口部がシャフトの外周面で開口したラピッドエクスチェンジタイプのバルーンカテーテルと比較して、シャフト12の剛性を高めることができる。これにより、バルーンカテーテル10Aのプッシャビリティの低下を抑えることができる。
本実施形態によれば、内管20の基端開口部20cがシャフト12の先端側の内腔12aで開口しているので、ガイドワイヤ100に対する摺動抵抗を効果的に低減させることができる。
また、第1弁部26によりバルーンカテーテル10Aの先端開口部11aから拡張用流体が流出することを阻止することができるので、拡張用流体をバルーン14内に効率的に導くことができる。
さらに、第1弁部26がバルーン14よりも基端側に位置している(バルーン14内に第1弁部26が位置していない)ので、収縮状態のバルーン14の外径が第1弁部26によって大きくなることを防止することができる。なお、図面では省略しているが、収縮状態のバルーン14は、バルーン14が内管20に対して巻き付けられている。
本実施形態によれば、第1ガイド部28がシャフト12の内管20において内管20よりも基端側に配置されてガイドワイヤ100の先端部106を第1弁部26の内孔26aを介して内管20の基端開口部20cに案内している。そのため、ガイドワイヤ100を内管20の内腔20aに容易に挿通させることができる。
また、第1ガイド部28が中空円錐台状に形成されると共に内管20に向かって縮径しているので、簡易な構成で第1ガイド部28によりガイドワイヤ100の先端部106を内管20の基端開口部20cに確実に案内することができる。
さらに、第1ガイド部28には、内面及び外面を貫通して拡張用流体が流通可能な複数の孔34が形成されているので、第1ガイド部28の複数の孔34を介して拡張用流体をバルーン14内に確実に導くことができる。さらにまた、第1ガイド部28は、メッシュ状に形成されているので、第1ガイド部28の構成を簡素化することができる。
本実施形態によれば、内管20の基端部を第1弁部26及び第1ガイド部28を介してシャフト12に保持しているので、ガイドワイヤ100に対するバルーンカテーテル10Aの追従性の低下を抑えることができる。
また、内管20の基端部に第1弁部26を設けているので、内管20の内腔20aへの拡張用流体の流入を阻止することができる。これにより、拡張用流体をバルーン14内に一層効率的に導くことができる。
さらに、第2弁部30によりガイドワイヤポート22から外部に拡張用流体が流出することを阻止することができるので、拡張用流体をバルーン14内に確実に導くことができる。
本実施形態によれば、第2ガイド部32によりガイドワイヤ100の基端部104を第2弁部30の切れ目30a(ガイドワイヤ100が挿通可能な部位)に円滑に挿入することができる。また、第2ガイド部32が中空円錐台状に形成されると共に第2弁部30に向かって縮径しているので、簡易な構成で第2ガイド部32によりガイドワイヤ100の基端部104を第2弁部30の切れ目30aに確実に案内することができる。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10Aは、上述した構成に限定されない。バルーンカテーテル10Aは、第1ガイド部28及び第2ガイド部32の少なくともいずれか一方を省略してもよい。また、バルーンカテーテル10Aは、第1弁部26及び第2弁部30の少なくともいずれか一方を省略することも可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るバルーンカテーテル10Bについて図6を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係るバルーンカテーテル10Bにおいて、上述したバルーンカテーテル10Aと同一の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。後述する第3実施形態及び第4実施形態においても同様である。
図6に示すように、バルーンカテーテル10Bは、シャフト12の内腔12a及びガイドワイヤポート22に配設された補強部材36をさらに備えていてもよい。補強部材36は、棒状に形成されており、第1ガイド部28から第2ガイド部32まで延在している。ただし、補強部材36は、例えば、管状に形成されていてもよい。また、補強部材36の長さは、任意に設定可能である。なお、補強部材36は、シャフト12の内面及びガイドワイヤポート22を構成する内面に固定されている。
このような構成によれば、シャフト12のうち内管20が存在していない部位の剛性を高めることができる。これにより、バルーンカテーテル10Bのプッシャビリティを向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るバルーンカテーテル10Cについて図7A及び図7Bを参照しながら説明する。図7Aに示すように、本実施形態に係るバルーンカテーテル10Cでは、内管38の軸線方向の中間に第1弁部26が設けられている。内管38は、先端チップ16から第1弁部26まで延在した第1部位40と、第1弁部26から第1ガイド部28まで延在した第2部位42とを有している。
第1部位40の内腔40a及び第2部位42の内腔42aは、ガイドワイヤ100が挿通可能であって第1弁部26の内孔26aを介して連通している。第1部位40(内管38)の先端開口部40bは先端チップ16の内孔で開口し、第2部位42(内管38)の基端開口部42bはシャフト12の先端側の内腔12aで開口している。
このような構成によれば、図7Bに示すように、第1弁部26の外周面が拡張用流体によって径方向内側に押圧されることによって、第1弁部26が閉塞状態となる。そのため、バルーンカテーテル10Cの先端開口部11aから拡張用流体が外部に流出することを阻止することができる。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10Cは、上記の構成に限定されない。第1弁部26は、例えば、内管38の先端部に固定されていてもよい。また、バルーンカテーテル10Cは、上述した補強部材36を備えていてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るバルーンカテーテル10Dについて図8を参照しながら説明する。図8に示すように、本実施形態に係るバルーンカテーテル10Dは、第1ガイド部28に代えて第1ガイド部44を備えている。第1ガイド部44は、小径部46と、小径部46に連結された中径部48と、中径部48に連結された大径部50とを有している。小径部46、中径部48及び大径部50のそれぞれは、中空円錐台状に形成されている。
小径部46の縮径した一端部は第1弁部26に固定されている。中径部48の縮径した一端部は、小径部46の拡径した他端部の内側に配置された状態で小径部46の他端部に連結されている。小径部46と中径部48との連結構造は、例えば、凹凸による嵌合構造やネジによる締結構造等が用いられる。小径部46の他端部の内面と中径部48の一端部の外面との間には、拡張用流体が流通可能且つ適用されるガイドワイヤ100の外径d2よりも小さい隙間が形成されている。
大径部50の縮径した一端部は、中径部48の拡径した他端部の内側に配置された状態で中径部48の他端部に連結されている。中径部48と大径部50との連結構造は、上述した小径部46と中径部48との連結構造と同様である。中径部48の他端部の内面と大径部50の一端部の外面との間には、拡張用流体が流通可能且つ適用されるガイドワイヤ100の外径d2よりも小さい隙間が形成されている。大径部50の拡径した他端部は、シャフト12の内面に固定されている。
このような構成によれば、第1ガイド部44によりガイドワイヤ100の先端部106を第1弁部26の内孔26aに案内することができる。また、ガイドワイヤ100の先端部106が小径部46と中径部48との間の隙間や中径部48と大径部50との間の隙間に入り込むことを防止することができる。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10Dは、上記の構成に限定されない。第1ガイド部44は、例えば、複数の中径部48を有していてもよい。また、バルーンカテーテル10Dは、上述した補強部材36を備えていてもよい。さらに、バルーンカテーテル10Dにおいて、内管20に代えて内管38を設けると共に内管38の軸線方向の中間に第1弁部26を設けてもよい。
本発明に係るバルーンカテーテルは、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A〜10D…バルーンカテーテル 12…シャフト
12a…内腔 14…バルーン
18…ハブ 20、38…内管
20a、40a、42a…内腔 20b、40b…先端開口部
20c、42b…基端開口部 26…第1弁部
26a…内孔 28、44…第1ガイド部
30…第2弁部 32…第2ガイド部
34…孔 36…補強部材
100…ガイドワイヤ

Claims (14)

  1. 拡張用流体が流通可能な内腔を有するシャフトと、
    前記シャフトの先端部に設けられて前記拡張用流体により拡張及び収縮が可能なバルーンと、
    前記シャフトの基端部に設けられた中空状のハブと、
    前記バルーンの先端部に固定され、前記バルーン内及び前記シャフトの内腔に配置され、ガイドワイヤが挿通可能な内腔を有する内管と、を備え、
    前記内管の基端開口部は、前記シャフトの前記内腔において前記ハブよりも先端側の位置で開口していることを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 請求項1記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記内管の前記基端開口部は、前記シャフトの先端側の前記内腔で開口していることを特徴とするバルーンカテーテル。
  3. 請求項1又は2に記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記内管には、前記ガイドワイヤが挿通可能であり前記ガイドワイヤとの間に液密シールを形成するように構成された第1弁部が設けられていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  4. 請求項3記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記第1弁部は、前記バルーンよりも基端側に位置していることを特徴とするバルーンカテーテル。
  5. 請求項3又は4に記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記シャフトの前記内腔において前記内管よりも基端側に配設された第1ガイド部をさらに備え、
    前記第1ガイド部は、前記ガイドワイヤを前記内管の前記基端開口部に案内可能に形成されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  6. 請求項5記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記第1ガイド部は、中空円錐台状に形成されると共に前記内管に向かって縮径していることを特徴とするバルーンカテーテル。
  7. 請求項6記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記第1ガイド部には、内面及び外面を貫通して前記拡張用流体が流通可能な孔が形成されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  8. 請求項7記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記第1ガイド部は、メッシュ状に形成されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  9. 請求項7又は8に記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記第1ガイド部の前記孔の大きさは、前記ガイドワイヤの外径よりも小さいことを特徴とするバルーンカテーテル。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記第1ガイド部は、前記シャフトの内面に固定されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  11. 請求項5〜9のいずれか1項に記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記第1弁部は、前記内管の基端部に設けられ、
    前記第1ガイド部は、前記第1弁部に設けられていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記ハブには、前記シャフトの前記内腔に連通して前記ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤポートと、
    前記ガイドワイヤポートを構成する内面に開口する開口部を有し、前記拡張用流体が流通可能なバルーン拡張ポートと、が形成され、
    前記ガイドワイヤポートにおける前記バルーン拡張ポートの前記開口部よりも基端側には、前記ガイドワイヤが挿通可能であり前記ガイドワイヤとの間に液密シールを形成するように構成された第2弁部が設けられていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  13. 請求項12記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記ガイドワイヤポートにおける前記第2弁部よりも先端側に設けられた第2ガイド部をさらに備え、
    前記第2ガイド部は、前記ガイドワイヤを前記第2弁部の先端側から当該第2弁部の前記ガイドワイヤが挿通可能な部位に案内可能に形成されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  14. 請求項13記載のバルーンカテーテルにおいて、
    前記第2ガイド部は、中空円錐台状に形成されると共に前記第2弁部に向かって縮径していることを特徴とするバルーンカテーテル。
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