JP2017039605A - ジブ張出格納装置 - Google Patents

ジブ張出格納装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017039605A
JP2017039605A JP2015163991A JP2015163991A JP2017039605A JP 2017039605 A JP2017039605 A JP 2017039605A JP 2015163991 A JP2015163991 A JP 2015163991A JP 2015163991 A JP2015163991 A JP 2015163991A JP 2017039605 A JP2017039605 A JP 2017039605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jib
hook
boom
protrusion
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015163991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6519402B2 (ja
Inventor
花本 貴博
Takahiro Hanamoto
貴博 花本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Cranes Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Cranes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Cranes Co Ltd filed Critical Kobelco Cranes Co Ltd
Priority to JP2015163991A priority Critical patent/JP6519402B2/ja
Publication of JP2017039605A publication Critical patent/JP2017039605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6519402B2 publication Critical patent/JP6519402B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

【課題】ガイド部材の損傷を抑制し、クレーン作業やジブ着脱作業の作業性を向上させる。【解決手段】突起部80は、ブームヘッド30hに取り付けられるフック格納金具60に設けられる。ガイド部材70は、ジブ側面40cに固定される。突起部80は、フック50が巻き上げられたときに、ブームヘッド30hに対して移動するとともにガイド部材70を押すことにより、ジブ40がブーム20に近づく向きの力をジブ40に作用させるように配置される。【選択図】図8

Description

本発明は、クレーンに設けられるジブ張出格納装置に関する。
特許文献1に従来のジブ張出格納装置が記載されている(同文献の図面参照)。ジブ張出格納装置は、ブームの腹面にジブが格納された格納位置(同文献の図4参照)と、ブームの先端部からジブが垂下した垂下位置(同文献の図3参照)と、の間でジブを回動させる装置である。同文献に記載の技術(同文献の図1参照)では、フック格納装置(同文献における揺動部材)に加圧部(ローラ)が設けられ、ジブに受圧部(ドック)が設けられる。そして、同文献の段落[0029]〜[0032]などに記載のように、フックが巻き上げられることで、加圧部(ローラ)が受圧部(ドック)を押圧し、ジブが格納位置(同文献の図4参照)側に回動する。これにより、簡単な操作でジブを格納することが図られている(同文献の要約参照)。
特開2005−15108号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、ジブに設けられた受圧部(ガイド部材)は、ジブよりも外側(ブームの中心軸から遠ざかる側)に大きく突出している。そのため、クレーン作業が行われる際に、この突出した部分(突出部)が、クレーンの周囲の物に引っ掛かるおそれがある。そのため、クレーン作業時に、突出部が破損するおそれがある。また、突出部が破損しないように注意してクレーン作業を行う必要が生じるので、クレーン作業の作業性が悪くなるおそれがある。また、ジブがジブフットピン(同文献におけるジブの枢着位置)に対して着脱されるときに、突出部が他の部材に引っ掛かるおそれがある。そのため、ジブの着脱作業時に突出部が破損するおそれがあり、ジブの着脱作業の作業性が悪くなるおそれがある。
そこで本発明は、ガイド部材の損傷を抑制でき、クレーン作業やジブ着脱作業の作業性を向上させることができる、ジブ張出格納装置を提供することを目的とする。
本発明のジブ張出格納装置は、ブームヘッドを有するブームと、前記ブームヘッドに回動可能に取り付けられるジブと、前記ブームヘッドから吊り下げられるフックと、突起部と、ガイド部材と、を備える。前記突起部は、前記フックに設けられる、または、前記ブームヘッドに取り付けられるフック格納金具がある場合に前記フック格納金具に設けられる。前記ガイド部材は、前記ジブの側面に固定され、前記突起部が当たることで前記突起部を案内するように構成される。前記ガイド部材は、主ガイド面と、ジブ先端側ガイド面と、を備える。前記主ガイド面は、前記ジブの長手方向に沿うように延びる。前記ジブ先端側ガイド面は、前記主ガイド面のジブ先端側端部からジブ先端側に延び、ジブ先端側ほどジブ腹面側に配置されるようにジブ中心軸方向に対して傾斜する。前記突起部は、前記フックが巻き上げられたときに、前記ブームヘッドに対して移動するとともに前記ガイド部材を押すことにより、前記ジブが前記ブームに近づく向きの力を前記ジブに作用させるように配置される。
上記構成により、ガイド部材の損傷を抑制でき、クレーン作業やジブ着脱作業の作業性を向上させることができる。
クレーン1の全体図である。 図1に示すブーム20の先端部などを示す図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 図3に示すガイド部材70の周辺を示す図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 図6のF7矢視図であり、フック格納金具60の周辺を示す図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 図2に示すジブ張出格納装置10を示す図2相当図である。 第2実施形態の図2相当図である。 図11に示すジブ張出格納装置210を示す図11相当図である。 図12に示すガイド部材270の周辺を示す図である。 図11に示すジブ張出格納装置210を示す図11相当図である。 図14のF15矢視図である。 図11に示すジブ張出格納装置210を示す図11相当図である。 図11に示すジブ張出格納装置210を示す図11相当図である。 図11に示すジブ張出格納装置210を示す図11相当図である。
(第1実施形態)
図1〜図9を参照して第1実施形態のジブ張出格納装置10を有するクレーン1について説明する。
クレーン1は、図1に示すように、移動式クレーンである。クレーン1は、下部走行体3と、上部旋回体5と、ジブ張出格納装置10と、を備える。下部走行体3は、クレーン1を走行させる部分であり、ホイール式である(クローラ式でもよい)。上部旋回体5は、下部走行体3に対して旋回可能に、下部走行体3の上に取り付けられる。上部旋回体5と下部走行体3とは、旋回座を介して結合される。上部旋回体5における前後方向を前後方向Xとし、前側を前側X1とし、後側を後側X2とする。
ジブ張出格納装置10は、ブーム20(下記)に対するジブ40(下記)の張出および格納(抱込)を行う装置(機構)である。ジブ張出格納装置10は、ブーム20と、ジブ40と、フック50と、フック格納金具60と、図2に示すガイド部材70と、突起部80と、を備える。
ブーム20は、図1に示す上部旋回体5に対して起伏可能に、上部旋回体5に取り付けられる。ブーム20は、ブーム腹面20aと、ブーム背面20bと、を備える。図2に示すように、ブーム20の中心軸の方向(ブーム中心軸方向)が水平方向になるようにブーム20が伏せられたとき、ブーム腹面20aはブーム20の下面であり、ブーム背面20bはブーム20の上面である。ブーム中心軸方向において、ブーム20の先端部から基端部(上部旋回体5との接続部)に向かう側をブーム基端側、その逆側をブーム先端側とする。ブーム20は、伸縮式であり、さらに詳しくは、ブーム中心軸方向に伸縮する伸縮ブームである。ブーム20は、箱型であり、複数段の単位ブームを備える。ブーム20は、ブーム基端側からブーム先端側に順に、基端ブーム26と、2段ブーム27(中間ブーム)と、3段ブーム28(中間ブーム)と、先端ブーム30と、を備える。なお、中間ブームの段数は、0段、1段、または3段以上でもよい。また、ブーム20は伸縮式でなくてもよい。
先端ブーム30は、ブーム20を構成する複数の単位ブームのうち、最もブーム先端側の単位ブームである。先端ブーム30のブーム先端側端部には、ブームヘッド30hが設けられる。ブームヘッド30hは、先端ブーム30のうち、2段ブーム27に対して先端ブーム30が最も縮んだとき(差し込まれたとき)に、2段ブーム27よりもブーム先端側に突出する部分である。ブームヘッド30hは、板などにより構成されるブームヘッドフレーム31と、ブーム側シーブ33と、ジブフットピン35と、を備える。
ブーム側シーブ33は、巻上ロープRが掛け回される滑車であり、ブームヘッドフレーム31に回動可能に取り付けられる。巻上ロープRのうち、ブーム側シーブ33の前側X1部分から垂下(または略垂下)する部分を、前側部分Rfとする。なお、図8および図9では、ブーム側シーブ33およびフック側シーブ53(下記)を省略し、巻上ロープRの中心軸のみを図示した(図16〜図18も同様)。
ジブフットピン35は、図2に示すように、ジブ40の基端部が取り付けられる部分である。ジブフットピン35は、ブーム側シーブ33の回動軸と同軸である。ジブフットピン35は、ブームヘッドフレーム31から、ブーム20の幅方向(ブーム幅方向)の両外側(左右)に突出する(図7参照)。
ジブ40は、図1に示すブーム20に対して起伏(回動)可能に、ブーム20に(ブームヘッド30hに)取り付けられる。さらに詳しくは、ジブ40は、ジブフットピン35を中心に回動可能にジブフットピン35に取り付けられる。ジブ40は、ジブ腹面40aと、ジブ背面40bと、ジブ側面40cと、を備える。ジブ40の中心軸をジブ中心軸40eとする。ジブ40がブーム20よりも前側X1に張り出され、かつ、ジブ中心軸40eの方向(ジブ中心軸方向)が水平方向になるようにジブ40が配置されたとき、ジブ腹面40aはジブ40の下面であり、ジブ背面40bはジブ40の上面である。このとき、ジブ側面40cは、ジブ腹面40aとジブ背面40bとを上下方向につなぐ。ジブ中心軸方向において、ジブ40の先端部から基端部(ジブフットピン35との接続部)に向かう側をジブ基端側、その逆側をジブ先端側とする。
このジブ40のジブフットピン35回りの回動の方向には、ジブ腹面40aがブーム腹面20aに近づく側であるジブ抱込側と、その逆側のジブ張出側と、がある。ジブ40のジブフットピン35回りの回動の位置には、抱込位置40Sと、垂下位置40Tと、作業位置40Uと、がある。抱込位置40Sは、ブーム腹面20aにジブ40が抱き込まれたときのジブ40の位置であり、最もジブ抱込側のジブ40の位置である。垂下位置40Tは、ブームヘッド30hから(ジブフットピン35から)ジブ40が垂下したときのジブ40の位置である。ジブ40が垂下位置40Tのとき、ジブ中心軸方向は鉛直方向である。作業位置40Uは、ジブ40を用いたクレーン作業が行われるときのジブ40の位置である。具体的には、作業位置40Uは、ブーム20(ブームヘッド30h)よりも前側X1(ジブ中心軸方向が水平方向に対して傾く場合を含む)にジブ40が張り出されたときのジブ40の位置である。図2に示すように、ジブ40は、ジブ主材41と、ジブフット43と、を備える。
ジブ主材41は、ジブ40を構成する主な部材(構造物)である。ジブ主材41は、ブームヘッドフレーム31よりもブーム幅方向両外側(左右)に配置されるように、ジブ幅方向(ジブ40の幅方向)に二股に分かれる部分を有する(図7参照)。なお、図2などでは、ジブ主材41のうちガイド部材70の周辺部分を切断した状態を示した。
ジブフット43は、ジブフットピン35にはめ込まれる部分であり、U字状凹部を有する。ジブフット43は、ジブ主材41のジブ基端側端部に固定され、ジブ主材41の二股に分かれた部分それぞれに設けられる(図7参照)。
フック50には、吊荷(図示なし)が取り付けられる(掛けられる)。フック50は、ブームヘッド30hから巻上ロープRを介して吊り下げられる。フック50は、フックフレーム51と、フック側シーブ53と、鉤状の鉤状部55(図8参照)と、を備える。
フックフレーム51は、ブーム幅方向に対向する2枚の板などにより構成され、フック側当たり面52を備える。フック側当たり面52は、フック格納金具60に当たる部分であり、フックフレーム51の上端部に設けられる。
フック側シーブ53は、巻上ロープRが掛け回される滑車であり、フックフレーム51に回動可能に取り付けられる。フックフレーム51に対するフック側シーブ53の回転中心と、ブームヘッドフレーム31に対するブーム側シーブ33の回転中心と、を結ぶ直線を直線Lとする。
フック格納金具60は、フック50の動きをガイドする金具(フックガイド手段)である。フック格納金具60は、フック50が巻き上げられたときに、ブームヘッド30hに対してフック50を所定位置(フック格納位置)に移動させるように構成される(図5および図9参照)。フック格納金具60は、金具回動軸60aを中心に回動自在に、ブームヘッド30hに(ブームヘッドフレーム31に)取り付けられる。金具回動軸60aは、ジブフットピン35と平行である。なお、図7では、金具回動軸60aの中心軸のみを示した。図2に示すフック格納金具60は、金具本体部61と、ガイドローラー63と、を備える。
金具本体部61は、フック格納金具60の本体部分であり、金具側当たり面62を備える。金具側当たり面62は、フック側当たり面52に当たる部分である。金具側当たり面62は、金具本体部61の下端部(フック50に近い側の端部)に設けられる。
ガイドローラー63は、フック格納金具60の移動を規制する。さらに詳しくは、ガイドローラー63は、巻上ロープRの前側部分Rfに当たることで、ブームヘッド30hに対するフック格納金具60の前側X1への移動を規制する。さらに詳しくは、図3に示すように、フック格納金具60の重心が、金具回動軸60aよりも後側X2に配置されているとする。このとき、フック格納金具60は、フック格納金具60の重心が金具回動軸60aの真下に配置される向きに(図3における右回りに)回動しようとする。このとき、ガイドローラー63が、巻上ロープRの前側部分Rfに当たることで、フック格納金具60の回動が規制される。
ガイド部材70および突起部80は、フック50の巻上および巻下の動きを、ジブ40に伝達する部材(伝達部材、伝達機構、伝達手段)である(図8、図9参照)。さらに詳しくは、ガイド部材70および突起部80は、フック50の巻上および巻下の動きを、フック格納金具60を介してジブ40に伝達することで、ジブ40をジブ張出側およびジブ抱込側に回動させる。
ガイド部材70には、突起部80が当たる。ガイド部材70は、突起部80(の動き)を案内するように構成される。図7(図6のF7矢視図)に示すように、ガイド部材70は、ジブ40のジブ側面40cに固定され、さらに詳しくは、ジブ主材41のジブ幅方向内側のジブ側面40cから、ジブ幅方向内側に突出する。ガイド部材70は、ジブ主材41の二股部分の両方の部分(図7における右側のジブ主材41および左側のジブ主材41)に固定される。図4に示すように、ガイド部材70は、突起部80から受ける力に対して十分な強度を確保できる形状を有する。具体的には、ガイド部材70は、ジブ背面40b側に凸(ジブ腹面40aからジブ背面40bに向かう側に凸)の山型である。ガイド部材70は、板により構成される。ジブ幅方向から見たとき、ガイド部材70は、3本の直線を直列的に連結した形状を有する。ガイド部材70のうち突起部80が当たる面には、主ガイド面71と、下側ガイド面73(ジブ先端側ガイド面)と、上側ガイド面75(ジブ基端側ガイド面)と、がある。
主ガイド面71は、突起部80がジブ40に力(さらに詳しくは下記の回動モーメントM(図8))を作用させるときに、突起部80が当たる部分である。主ガイド面71は、ジブ40の長手方向に沿うように延びる。さらに詳しくは、主ガイド面71が伸びる方向は、ジブ中心軸方向および略ジブ中心軸方向の少なくともいずれかである。主ガイド面71は、突起部80から主ガイド面71に効率良く力が伝わるように配置されることが好ましい。具体的には、突起部80がジブ40に力(回動モーメントM)を作用させるときに、突起部80の移動(回動)の向きと主ガイド面71とが直交(または略直交)することが好ましい。主ガイド面71は、ジブ中心軸40eよりもジブ背面40b側に配置される。主ガイド面71は、ジブ背面40bよりもジブ腹面40a側に配置される。主ガイド面71は、容易に製造(形成)可能な形状であることが好ましい(下側ガイド面73および上側ガイド面75も同様)。主ガイド面71は、突起部80が主ガイド面71に当たりながら移動するときに、突起部80が受ける抵抗(不要な抵抗)を抑制できるように形成されることが好ましい(下側ガイド面73および上側ガイド面75も同様)。容易に製造可能かつ不要な抵抗の抑制という観点から、主ガイド面71は、単純な形状(例えば複雑な凹凸がない形状など)であることが好ましく、例えば平面状(略平面状でもよい)である。不要な抵抗の抑制という観点から、主ガイド面71は、滑らかな面であることが好ましく、例えば平滑な面(平面状かつ滑らかな面)であり、例えば樹脂パッドなどの潤滑部材を有する。
下側ガイド面73(ジブ先端側ガイド面)は、主ガイド面71よりもジブ先端側に突起部80があるときに、突起部80が当たる部分である(詳細は下記)。下側ガイド面73は、主ガイド面71のジブ先端側端部から、ジブ先端側に延びる。下側ガイド面73は、ジブ先端側ほどジブ腹面40a側に配置されるように、ジブ中心軸方向に対して傾斜する。下側ガイド面73は、ガイド部材70よりもジブ背面40b側の位置からジブ腹面40a側に見たときに、下側ガイド面73が見える程度に、ジブ中心軸方向に対して傾斜する(上側ガイド面75も同様)。図4に示す角度θ1は、鈍角である。角度θ1は、ジブ幅方向から見たとき、ジブ中心軸方向から、下側ガイド面73(の延長線)へ、「所定向き」回りになす角の角度である。上記「所定向き」とは、ジブ背面40bからジブ腹面40aに向かう向きである。図4では、「所定向き」回りは、右回り(時計回り)である。下側ガイド面73は、ジブ背面40bよりもジブ腹面40a側に配置される(上側ガイド面75も同様)。ジブ幅方向から見たとき、下側ガイド面73は、ジブ腹面40aよりもジブ背面40b側に配置される。ジブ幅方向から見たとき、下側ガイド面73のジブ先端側端部の位置は、例えばジブ中心軸40eの近傍である。
上側ガイド面75(ジブ基端側ガイド面)は、主ガイド面71よりもジブ基端側に突起部80があるときに、突起部80が当たる部分である(詳細は下記)。上側ガイド面75は、主ガイド面71のジブ基端側端部から、ジブ基端側に延びる。上側ガイド面75は、ジブ基端側ほどジブ腹面40a側に配置されるように、ジブ中心軸方向に対して傾斜する。図4に示す角度θ2は、鋭角である。角度θ2は、ジブ幅方向から見たとき、ジブ中心軸方向から、上側ガイド面75(の延長線)へ、上記「所定向き」回りになす角の角度である。ジブ幅方向から見たとき、上側ガイド面75は、ジブ腹面40aよりもジブ背面40b側に配置される。ジブ幅方向から見たとき、上側ガイド面75のジブ基端側端部の位置は、例えばジブ中心軸40eの近傍である。
突起部80は、図2に示すように、フック格納金具60に設けられ、さらに詳しくは、フック格納金具60に固定され、金具本体部61に固定される。図7に示すように、突起部80は、金具本体部61の側面からブーム幅方向の外側(さらに詳しくは両外側、左右)に突出する。突起部80は円柱状であり、円柱の中心軸方向はジブ幅方向である。図2示す突起部80は、フック50が巻き上げられたときに、ブームヘッド30hに対して移動し、さらに詳しくは、突起部回動軸80aを中心に回動する(図8、図9参照)。突起部回動軸80aと金具回動軸60aとは一致する。突起部80は、フック50が巻き上げられたときに、力(さらに詳しくは回動モーメントM(図8参照))をジブ40に作用させるように配置される。具体的には、突起部回動軸80aは、直線Lに対して、ブーム20の中心軸とは反対側に配置される。突起部80は、ジブ幅方向から見たときのジブ背面40bよりも外側(ジブ腹面40a側とは反対側)へのガイド部材70の突出が抑制されるように配置される(本実施形態ではこの突出はない)。具体的には、図8および図9に示すように、突起部80がガイド部材70に当たっているとき、突起部80は、できるだけジブ腹面40a側(ブーム20の中心軸に近い側)に配置されることが好ましい。さらに具体的には、このとき、突起部80は、直線Lよりもジブ腹面40a側に配置される。このとき、突起部80は、フック格納金具60のうち、ブーム20の中心軸に近い側の部分に配置される。
(作動)
ジブ張出格納装置10の作動の概要は次の通りである。図8および図9に示すように、フック50の巻上および巻下により、ジブ40が、垂下位置40T(図8参照)と抱込位置40S(図9参照)との間でブーム20に対して移動する。さらに詳しくは、フック50の巻上および巻下により、フック格納金具60および突起部80が、ブームヘッド30hに対して回動する。すると、突起部80が、ガイド部材70を介してジブ40を回動させる。以下では、主にジブ40の抱込について説明する。なお、作業の順序は適宜変更されてもよい。
図3は、図1に示す状態から、下部走行体3の前端位置付近にジブ40の先端部が配置されるまでブーム20が伏せられたときの、ブームヘッド30h周辺を示す図である。このとき、図3に示すブーム20の起伏角度(水平方向に対するブーム軸方向の角度)は、例えば50°などである。ジブ40は、垂下位置40Tである。フック50は、フック格納金具60よりもジブ先端側(下側)に配置される。突起部80は、ガイド部材70から離れ、さらに詳しくは、下側ガイド面73(図4参照)よりもジブ先端側(下側)に配置される。
図5は、図3に示す状態から、ブーム20が起こされた状態を示す図である。このとき、図5に示すブーム20の起伏角度は、ブーム20が取り得る最大の起伏角度よりも小さく、例えば70°などである。このとき、突起部80とガイド部材70とが当たる。さらに詳しくは、図3に示す状態からブーム20が起こされると、フック格納金具60は、ブームヘッド30hに対して金具回動軸60aを中心に回動する。すると、突起部80は、ジブフットピン35に近づく。さらに詳しくは、突起部80は、ガイド部材70よりもブーム先端側の位置から、ガイド部材70に近づき、下側ガイド面73(図4参照)に当たる。このとき、ブーム20に対してジブ40やフック格納金具60が揺れても、突起部80が下側ガイド面73に当たった状態が維持されやすい。そのため、突起部80が、ガイド部材70の裏側の位置(図4に示す主ガイド面71、下側ガイド面73、および上側ガイド面75よりもジブ腹面40a側の位置)にはまり込むことが抑制される。
図6は、図5に示す状態から、ブーム20がさらに起こされた状態を示す図である。このとき、図6に示すブーム20の起伏角度は、ブーム20が取り得る起伏角度の最大値であり(ブーム20が最大起立した状態であり)、例えば80°などである。図6に示す状態のとき、突起部80は、主ガイド面71(図4参照)に当たる。さらに詳しくは、図5に示す状態からブーム20が起こされると、突起部80は、下側ガイド面73(図4参照)に案内されながら(当たりながら)、ジブ基端側に移動し、主ガイド面71(図4参照)に案内される。図6に示すように、ブーム20が最大起立したとき、突起部80は、主ガイド面71(図4参照)の例えばジブ先端側端部(下端部)に当たる。このとき、ガイドローラー63は、巻上ロープRの前側部分Rfに当たり、前側部分Rfは、曲がっている。
図8は、図6に示す状態から、フック50がフック格納金具60に当たるまで、フック50が巻き上げられた状態を示す図である。図6に示す状態からフック50が巻き上げられる。すると、図8に示すように、金具側当たり面62とフック側当たり面52とが、互いに当たり、互いに対向するように配置され、互いに平行に配置される。このような配置になるように、フック50の巻上の動きが、フック格納金具60にガイドされる。その結果、フック50および巻上ロープRが、上下方向に対して傾く。さらに詳しくは、フック50は、フック50の下側部分が上側部分よりも前側X1に配置されるように傾く。
図8に示す状態から、さらにフック50が巻き上げられると、ジブ40がブーム20に近づく向きの(ジブ抱込側への)回動モーメントMが発生する。さらに詳しくは、図8に示す状態からフック50が巻き上げられると、フック格納金具60および突起部80は、ブームヘッド30hに対して金具回動軸60a(突起部回動軸80a)を中心に回動する。このとき、突起部80は、図4に示すガイド部材70の主ガイド面71をジブ腹面40a側に押す(伝達状態)。その結果、図8に示すように、突起部80は、ジブ40に回動モーメントMを作用させる。よって、ジブ40は、ジブフットピン35を中心にジブ抱込側に回動する。このとき、突起部80は、主ガイド面71に当たりながら、ジブ基端側に移動する。ここで、突起部80とガイド部材70との接触部(回動モーメントMの力点)から、ジブフットピン35(回動モーメントMの支点)までの距離が、できるだけ遠いことが好ましい。この距離を遠くするほど、ジブ抱込側へジブ40を回動させるのに必要な回動モーメントMを得るための、フック50の巻上の力を小さくできる。その結果、ジブ40をスムーズに回動させることができる。
図9は、図8に示す状態から、さらにフック50が巻き上げられ、ジブ40の回動が完了し、ジブ40が抱込位置40Sに配置された状態を示す図である。
図1に示すジブ40の抱込位置40Sから垂下位置40Tへの張出は、上記のジブ40の抱込とは逆の作動により行われる。具体的には、図9に示す状態から、フック50が巻き下げられることにより、突起部80がガイド部材70に当たりながら(突起部80がジブ40を支えながら)、ジブ40の張出が行われる。
(上側ガイド面75の機能)
通常、図2に示すジブ40(ジブフット43)がジブフットピン35に取り付けられる作業(ジブ取り付け作業)は、ブーム20が伏せられた状態、かつ、フック50がブームヘッド30hよりも下に配置された状態で行われる。しかし、図10に示すように、このジブ取り付け作業が、誤ってフック50が巻き取られた状態で行われる場合がある。このとき、ジブフット43が、ジブフットピン35に対して下側にずれている場合がある。この状態で、ジブ40がジブフットピン35に取り付けられようとすると、突起部80が上側ガイド面75に当たる場合がある。このような場合でも、上側ガイド面75は、突起部80を主ガイド面71にガイドする。その結果、ジブ40が上げられ、ジブフット43がジブフットピン35に適切に差し込まれる。
(伝達状態と非伝達状態)
ジブ張出格納装置10には、伝達状態と非伝達状態とがある。図8および図9に示すように、伝達状態は、フック50の巻上および巻下の動きが、ジブ40に伝達される状態である。伝達状態は、突起部80からガイド部材70に力が伝達される状態である。垂下位置40T(図8参照)と抱込位置40S(図9参照)との間にジブ40が配置されるときに、ジブ張出格納装置10は伝達状態になる。図3に示すように、非伝達状態は、フック50の巻上および巻下の動きがジブ40に伝達されない状態である。非伝達状態は、突起部80からガイド部材70に力が伝達されない状態である。垂下位置40Tと作業位置40U(図1参照)との間にジブ40が配置されるときに、ジブ張出格納装置10は非伝達状態になる。ジブ40が垂下位置40Tのとき、ジブ張出格納装置10は、伝達状態と非伝達状態とのどちらにもなり得る。
伝達状態と非伝達状態とは、ブームヘッド30hに対するフック格納金具60の位置に応じて切り換わる。ブームヘッド30hに対するフック格納金具60の位置は、ブーム20の起伏角度、および、フック50の巻上位置に応じて変わる。
具体的には、図3に示すように、ブーム20の起伏角度が所定角度(第1所定角度)以下であり(例えば50°や60°などであり)、フック50がフック格納金具60よりも下に配置される場合がある。この場合は、突起部80とガイド部材70とが離れた状態(十分離れた状態)である。この状態で、図1に示すジブ40が垂下位置40Tから作業位置40Uへ張り出される間は、図3に示す突起部80とガイド部材70とは当たらない(非伝達状態)。そのため、ジブ40とフック格納金具60が独立して動く。なお、ジブ40の垂下位置40Tから作業位置40Uへの張出は、ジブ40に取り付けられたジブ起伏シリンダなど(図示なし)により行われる。
一方、図5および図6に示すように、ブーム20の起伏角度が所定角度(第2所定角度)以上のとき(例えば70°や80°などのとき)、突起部80とガイド部材70とが当たる。さらに、図8および図9に示すように、フック50がフック格納金具60に当たるとき、突起部80とガイド部材70とを介して、フック50とジブ40との間で力が伝達される(伝達状態)。なお、伝達状態になる条件、および、非伝達状態になる条件は、上記以外の条件に設定されてもよい。
(第1の発明の効果)
図2に示すジブ張出格納装置10による効果は次の通りである。ジブ張出格納装置10は、ブームヘッド30hを有するブーム20と、ブームヘッド30hに回動可能に取り付けられるジブ40と、ブームヘッド30hから吊り下げられるフック50と、突起部80と、ガイド部材70と、を備える。突起部80は、ブームヘッド30hに取り付けられるフック格納金具60に設けられる。ガイド部材70は、ジブ側面40c(ジブ40の側面)に固定される。ガイド部材70は、突起部80が当たることで突起部80を案内するように構成される。図4に示すように、ガイド部材70は、主ガイド面71と、下側ガイド面73(ジブ先端側ガイド面)と、を備える。主ガイド面71は、ジブ40の長手方向に沿うように延びる。
[構成1−1]下側ガイド面73は、主ガイド面71のジブ先端側端部からジブ先端側に延びる。
[構成1−2]下側ガイド面73は、ジブ先端側ほどジブ腹面40a側に配置されるようにジブ中心軸方向に対して傾斜する。
[構成1−3]図8に示すように、突起部80は、フック50が巻き上げられたときに、ブームヘッド30hに対して移動するとともにガイド部材70を押すことにより、ジブ40がブーム20に近づく向きの力をジブ40に作用させるように配置される。
上記構成では、図2に示すガイド部材70は、ジブ側面40cに固定される。よって、ジブ背面40bにガイド部材70が固定される場合に比べ、ジブ幅方向から見たときのジブ背面40bよりも外側(ジブ腹面40a側とは反対側)へのガイド部材70の突出量を抑制できる。その結果、図1に示すクレーン1によるクレーン作業の際に、図2に示すガイド部材70が、クレーン1の周囲の物に当たることを抑制できる。よって、クレーン作業の作業性を向上させることができ、また、クレーン作業時のガイド部材70の損傷を抑制できる。また、ジブ40がブームヘッド30h(ジブフットピン35)に対して着脱されるときにも、ジブ40の周囲の物にガイド部材70が当たることを抑制できる。よって、ブームヘッド30hに対するジブ40の着脱作業の作業性を向上させることができ、また、ジブ40の着脱作業時のガイド部材70の損傷を抑制できる。
ガイド部材70はジブ側面40cに固定されるので、図4に示すガイド部材70の裏側の位置(主ガイド面71や下側ガイド面73よりもジブ腹面40a側の位置)に突起部80が配置される(例えばはまり込む)問題が生じ得る。そこで、ジブ張出格納装置10は、上記[構成1−1]および[構成1−2]の下側ガイド面73を備える。よって、下側ガイド面73が無い場合に比べ、主ガイド面71よりもジブ先端側に突起部80が配置されたときでも、突起部80がガイド部材70に当たりやすい。特に、下側ガイド面73は上記[構成1−2]のように配置される。よって、突起部80が、下側ガイド面73よりもジブ背面40b側やジブ先端側の位置から、ジブ腹面40a側やジブ基端側に移動したときに、突起部80が下側ガイド面73に当たりやすい。その結果、ガイド部材70の裏側の位置に突起部80が配置される問題を抑制できる。
下側ガイド面73は、上記[構成1−1]のように、主ガイド面71のジブ先端側端部とつながっている(連続している)。よって、下側ガイド面73から主ガイド面71に、突起部80を確実に案内させることができる。
(第2の発明の効果)
ガイド部材70は、上側ガイド面75(ジブ基端側ガイド面)を備える。
[構成2]上側ガイド面75は、主ガイド面71のジブ基端側端部からジブ基端側に延び、ジブ基端側ほどジブ腹面40a側に配置されるようにジブ中心軸方向に対して傾斜する。
ジブ張出格納装置10は、上記[構成2]を備える。よって、突起部80が、上側ガイド面75よりもジブ基端側に配置された状態から、ジブ先端側に移動したときに、上側ガイド面75から主ガイド面71に、突起部80を確実に案内させることができる(具体的は上記)。
図4に示すように、ジブ張出格納装置10は、主ガイド面71と、上記[構成1−1]および[構成1−2]のように構成される下側ガイド面73と、上記[構成2]のように構成される上側ガイド面75と、を備える。その結果、ガイド部材70は、ジブ腹面40aからジブ背面40bに向かう側に凸の山型の面(簡易な構成の面)を有する。よって、簡易な構成により、主ガイド面71、下側ガイド面73、および上側ガイド面75それぞれによる効果を得ることができる。
(第3の発明の効果)
[構成3]図8に示すように、突起部80は、フック格納金具60に設けられる。フック格納金具60は、フック50が巻き上げられたときに、ブームヘッド30hに対して移動する(図8および図9参照)ことで、フック50の動きをガイドするとともに突起部80を移動させるように構成される。
上記[構成3]では、上記[構成1−3]を実現するための具体的手段(フック50の巻上により突起部80を移動させるための手段)として、従来からあるフック格納金具60を利用できる。よって、上記[構成1−3]を実現するために、突起部80以外の新たな構成(特別な装置など)を従来技術に追加する必要はない。その結果、ジブ張出格納装置10のコストを抑制できる。
(第4の発明の効果)
ブーム20は、ジブフットピン35を備える。ジブフットピン35は、ジブ40の基端部が取り付けられるとともにジブ40の回動軸である。
[構成4]フック格納金具60は、ジブフットピン35と平行な軸(金具回動軸60a)を中心に回動可能である。
上記[構成4]により、フック格納金具60に設けられた突起部80は、ジブフットピン35と平行な軸(突起部回動軸80a)を中心に回動可能である。よって、突起部80の動きを、効率良くジブ40に伝えることができる。
(第8の発明の効果)
ジブ張出格納装置10は、伝達状態と、非伝達状態と、をとり得る。
[構成8−1]伝達状態は、垂下位置40Tと抱込位置40Sとの間にジブ40が配置されるとき、突起部80からガイド部材70に力が伝達される状態である。図8に示すように、垂下位置40Tは、ブームヘッド30hからジブ40が垂下したときのジブ40の位置である。図9に示すように、抱込位置40Sは、ブーム腹面20a(ブーム20の腹面)にジブ40が抱き込まれたときのジブ40の位置である。
[構成8−2]図3に示すように、非伝達状態は、垂下位置40Tと作業位置40U(図1参照)との間にジブ40が配置されるとき、突起部80からガイド部材70に力が伝達されない状態である。図1に示すように、作業位置40Uは、ブーム20よりも前側X1にジブ40が張り出されたときのジブ40の位置である。
図8に示すように、ジブ張出格納装置10は、上記[構成8−1]の伝達状態になることで、垂下位置40Tと抱込位置40S(図9参照)との間で、ジブ40の張出および格納を行える。
図3に示すように、ジブ張出格納装置10は、上記[構成8−2]の非伝達状態になることで、垂下位置40Tと作業位置40U(図1参照)との間で、ジブ40を適切に回動させることができる。さらに詳しくは、垂下位置40Tと作業位置40Uとの間でジブ40が回動したとき、ガイド部材70は、突起部80を動かさず、また、突起部80が設けられた部材(本実施形態ではフック格納金具60)も動かさない。
(第9の発明の効果)
突起部80は、フック格納金具60に設けられる。
[構成9]ブームヘッド30hに対するフック格納金具60の位置に応じて、伝達状態と非伝達状態とが切り換わる(図3および図8参照)。
上記[構成9]では、伝達状態と非伝達状態とを、容易に任意に切り換えできる。具体的には例えば、ブーム20の起伏角度を変えることや、フック50の巻上位置を変えることにより、ブームヘッド30hに対するフック格納金具60の位置を変えることで、伝達状態と非伝達状態とが切り換わる。よって、伝達状態と非伝達状態との切り換えを、特別な装置(切り換え専用の装置など)を用いて行う必要がない。その結果、ジブ張出格納装置10のコストを抑制できる。
(第2実施形態)
図11〜図18を参照して、第2実施形態のジブ張出格納装置210について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、ジブ張出格納装置210のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した。相違点は、図11に示すブーム側当たり面232およびフック側当たり面252と、図17に示すフック回動軸250aと、ガイド部材270と、突起部280と、である。図2に示す第1実施形態のフック格納金具60は、第2実施形態では設けられない。
ブーム側当たり面232は、図16に示すように、フック50に当たり、フック50の移動を規制する面である。ブーム側当たり面232は、第1ブーム側当たり面232aと、第2ブーム側当たり面232bと、を備える。第1ブーム側当たり面232aは、フック50の巻上側(フック巻上側)への移動を規制する面である。第1ブーム側当たり面232aは、例えば、ほぼブーム20の高さ方向(ブーム腹面20aとブーム背面20bとが対向する方向)に延びる。第2ブーム側当たり面232bは、ブーム20の中心軸から遠ざかる側(ブーム背面20bからブーム腹面20aに向かう側)へのフック50の移動を規制する面である。第2ブーム側当たり面232bと第1ブーム側当たり面232aとは、隣り合い、角(凹部)を形成する。例えば、第2ブーム側当たり面232bは、ブーム基端側ほど、ブーム20の中心軸から遠ざかるように、ブーム中心軸方向に対して傾斜する。第1ブーム側当たり面232aおよび第2ブーム側当たり面232bは、複雑な機械加工を行わなくても構成できるような、簡易な構成である。
フック回動軸250aは、図17に示すように、フック50がブーム側当たり面232に当たった状態でのフック50の回動軸である。フック回動軸250aは、ジブフットピン35と平行(略平行でもよい)である。フック回動軸250aの位置は、第1ブーム側当たり面232aと第2ブーム側当たり面232bとで形成される角の部分(凹部)またはその近傍である。フック回動軸250aの位置は、下記の第1フック側当たり面252aと第2フック側当たり面252bとで形成される角の部分(凸部)またはその近傍である。
フック側当たり面252は、ブーム側当たり面232に当たる部分であり、フックフレーム51の上部に配置される。フック側当たり面252は、第1フック側当たり面252aと、第2フック側当たり面252bと、を備える。図18に示すように、第1フック側当たり面252aは、フック50が完全に巻き取られたときに、第1ブーム側当たり面232aに当たるとともに第1ブーム側当たり面232aと平行に配置される。図17に示すように、第2フック側当たり面252bは、フック50が所定量巻き上げられたときに、第2ブーム側当たり面232bに当たるとともに第2ブーム側当たり面232bと平行に配置される。第2フック側当たり面252bと第1フック側当たり面252aとは、隣り合い、角(凸部)を形成する。
ガイド部材270は、図13に示すように、第1実施形態のガイド部材70(図4参照)よりも大きく構成され、ガイド部材70よりもジブ先端側に配置される。ガイド部材270は、主ガイド面271(図4の主ガイド面71に対応)と、下側ガイド面273(ジブ先端側ガイド面)(図4の下側ガイド面73に対応)と、上側ガイド面275(ジブ基端側ガイド面)(図4の上側ガイド面75に対応)と、を備える。主ガイド面271は、ジブ幅方向から見たときのジブ背面40bよりも外側(ジブ腹面40a側とは反対側)に突出する。ジブ幅方向から見たとき、下側ガイド面273のジブ先端側端部の位置は、ジブ中心軸40eよりもジブ腹面40a側であり、ジブ腹面40aよりもジブ背面40b側であり、例えば、ジブ腹面40aの近傍である。ジブ幅方向から見たとき、上側ガイド面275のジブ基端側端部の位置は、ジブ中心軸40eよりもジブ腹面40a側であり、ジブ腹面40aよりもジブ背面40b側である。
突起部280は、図11に示すように、フック50に設けられ、さらに詳しくは、フック50に固定され、フックフレーム51に固定され、フックフレーム51の側面からブーム幅方向の外側(さらに詳しくは両外側、左右)に突出する。突起部280は、ジブ幅方向から見たときのジブ背面40bよりも外側(ジブ腹面40a側とは逆側)へのガイド部材70の突出量を抑制できることが好ましい(第1実施形態と同様)。さらに、突起部280は、ジブ幅方向から見たときにジブ40とフック50とが重なる部分を減らせることが好ましい。上記の重なる部分を減らすことにより、ジブ40とフック50との干渉を抑制でき、また、この干渉を避けるようにジブ40を構成する必要性が減るのでジブ40の強度を確保しやすい。具体的には、図17および図18に示すように、突起部280がガイド部材270に当たっているとき、突起部280は、できるだけジブ腹面40a側(ブーム20の中心軸に近い側)に配置されることが好ましい。さらに具体的には、このとき、突起部280は、直線Lよりもジブ腹面40a側に配置される。突起部80の強度が確保されるためには、突起部80は、フックフレーム51の端部よりも内側、具体的にはフックフレーム51の後側X2端部よりも前側X1に固定されることが好ましい。なお、図11に示すように、フック50が垂下した状態のとき、突起部280は、直線Lよりも後側X2に配置される。
(作動)
ジブ張出格納装置210の動作の概要は次の通りである。図17および図18に示すように、フック50の巻上および巻下により、フック50が、ブームヘッド30hに対して移動する。すると、突起部280が、ガイド部材270を介してジブ40を回動させる。第1実施形態のジブ張出格納装置10(図8参照)の動作に対する、第2実施形態のジブ張出格納装置210の動作の相違点は次の通りである。以下では、主にジブ40の抱込について説明する。
図12は、第1実施形態の図3に示す状態に相当する状態を示す図である。このとき、図12に示すフック50は、ブームヘッド30hよりも下に配置される。突起部280は、ガイド部材270から離れ、ガイド部材270よりも下に配置される。
図14は、図12に示す状態から、ブーム20が最大起立するまで、ブーム20が起こされた状態を示す図である。図14に示す状態のとき、突起部280は、下側ガイド面273(図13参照)に当たる。
図16は、図14に示す状態から、フック側当たり面252がブーム側当たり面232に当たるまで、フック50が巻き上げられた状態を示す図である。図14に示す状態からフック50が巻き上げられると、突起部280は、下側ガイド面273(図13参照)に当たりながら(案内されながら)上がり、主ガイド面271(図13参照)に案内される。図16に示すように、フック側当たり面252がブーム側当たり面232に当たるまでフック50が巻き上げられたとき、突起部280は、主ガイド面271の例えばジブ先端側端部(下端部)に当たる。このとき、フック50および巻上ロープRが、上下方向に対して傾く。さらに詳しくは、フック50の上側部分よりも下側部分がブーム20の中心軸から遠ざかるように、フック50が傾く。
図17は、図16に示す状態から、さらにフック50が巻き上げられた状態を示す図である。図16に示す状態からフック50が巻き上げられると、フック側当たり面252が第1ブーム側当たり面232aに当たりながら(案内されながら)、フック50がブームヘッド30hに対して前側X1に移動する。そして、図17に示すように、第2ブーム側当たり面232bと第2フック側当たり面252bとが当たる。
図17に示す状態から、さらにフック50が巻き上げられると、回動モーメントMが発生する。さらに詳しくは、フック回動軸250aおよび突起部回動軸280aは、直線Lに対して、ブーム20の中心軸とは反対側に配置される。よって、図17に示す状態からフック50が巻き上げられると、フック50および突起部280は、ブームヘッド30hに対してフック回動軸250a(突起部回動軸280a)を中心に回動する。このとき、突起部280は、ガイド部材270の主ガイド面271(図13参照)をジブ腹面40a側に押す(伝達状態)。その結果、突起部280は、ジブ40に回動モーメントMを作用させる。よって、ジブ40は、ジブフットピン35を中心にジブ抱込側に回動する。このとき、突起部280は、主ガイド面271に当たりながら、ジブ基端側に移動する。
図18は、図17に示す状態からさらにフック50が巻き上げられ、ジブ40の回動が完了し、ジブ40が抱込位置40Sに配置された状態を示す図である。図18に示す状態のとき、第1ブーム側当たり面232aと第1フック側当たり面252aとが、互いに当たり、互いに対向するように配置され、互いに平行に配置される。
(伝達状態と非伝達状態)
図3に示す第1実施形態のジブ張出格納装置10では、ブームヘッド30hに対するフック格納金具60の位置に応じて、伝達状態(図8および図9参照)と非伝達状態(図3参照)とが切り換わった。一方、図12に示す第2実施形態のジブ張出格納装置210では、ブームヘッド30hに対するフック50の巻上位置に応じて伝達状態と非伝達状態とが切り換わる。
具体的には、図12に示すように、フック50の巻上位置が所定位置(第1所定位置)以下のとき、突起部280とガイド部材270とが離れた状態(十分離れた状態)である。この状態で、ジブ40が垂下位置40Tから作業位置40U(図1参照)へ張り出される間は、突起部280とガイド部材270とは当たらない(非伝達状態)。
一方、図14および図16に示すように、フック50の巻上位置が所定位置(第2所定位置)以上のとき、突起部280とガイド部材270とが当たる。さらに、図17および図18に示すように、フック50がフック回動軸250aを中心に回動するとき、突起部280とガイド部材270とを介して、フック50とジブ40との間で力が伝達される(伝達状態)。
(第5の発明の効果)
ジブ張出格納装置210による効果は次の通りである。図16に示すように、突起部280は、フック50に設けられる。ブームヘッド30hは、フック50に当たることでフック50の移動を規制するブーム側当たり面232を備える。
[構成5]フック50は、フック50がブーム側当たり面232に当たりながら巻き上げられたときに、ブームヘッド30hに対して移動することで、突起部280を移動させる。
上記[構成5]では、上記[構成1−3]を実現するための具体的手段(フック50の巻上により突起部280を移動させるための手段)として、フック50が利用される。よって、上記[構成1−3]を実現するために、フック50とは別の金具(例えばフック格納金具60など)を設ける必要がない。よって、ブームヘッド30h周辺を小型かつ軽量に構成でき、また、ジブ張出格納装置210のコストを抑制できる。また、クレーン1(図1参照)がフック格納金具60(図2参照)を備えていない場合でも、上記[構成1−3]を実現できる。
(第6の発明の効果)
ブーム20は、ジブフットピン35を備える。ジブフットピン35は、ジブ40の基端部が取り付けられるとともにジブ40の回動軸である。
[構成6]図17に示すように、フック50は、フック50がブーム側当たり面232に当たりながら巻き上げられたときに、ジブフットピン35と平行な軸(フック回動軸250a)を中心に回動可能である。
上記[構成6]により、フック50に設けられた突起部280は、ジブフットピン35と平行な軸(突起部回動軸280a)を中心に回動可能である。よって、突起部280の動きを、効率良くジブ40に伝えることができる。
(第7の発明の効果)
[構成7]ブーム側当たり面232は、巻上側へのフック50の移動を規制する第1ブーム側当たり面232aと、ブーム20の中心軸から遠ざかる側へのフック50の移動を規制する第2ブーム側当たり面232bと、を備える。
上記[構成7]により、上記[構成1−3]を実現するための具体的手段(フック50の巻上により突起部280を移動させるための手段)を、確実に簡易に構成できる。
(第10の発明の効果)
突起部80は、フック50に設けられる。
[構成10]フック50の巻上位置に応じて、伝達状態と非伝達状態とが切り換わる(図12および図17参照)。
上記[構成10]では、伝達状態と非伝達状態とを、容易に任意に切り換えできる。また、伝達状態と非伝達状態との切り換えを、特別な装置(切り換え専用の装置など)を用いて行う必要がない。その結果、ジブ張出格納装置210のコストを抑制できる。
(変形例)
上記実施形態は様々に変更されてもよい。
第1実施形態および第2実施形態の構成要素の一部どうしが組み合わされてもよい。例えば、図11に示す第2実施形態のように、フック50に突起部280が設けられる構成に対し、図2に示す第1実施形態のフック格納金具60が付加されてもよい。
構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、図4に示す上側ガイド面75は設けられなくてもよい。
図3に示すガイドローラー63は設けられなくてもよい。ここで、フック格納金具60は、金具回動軸60aを中心に回動自在である。そのため、ガイドローラー63が設けられず、かつ、金具側当たり面62とフック側当たり面52とが離れている場合、フック格納金具60の重心は、金具回動軸60aの真下に配置される。この場合、フック格納金具60は、ブーム20の起伏角度に応じて金具回動軸60aを中心に回動し、ブーム20の起伏角度に応じた所定の位置に配置される。この「所定の位置」は、フック50が巻き上げられたときに、金具側当たり面62とフック側当たり面52とが当たるような位置に設定される。
上記実施形態では、図8および図9に示す状態のとき、金具側当たり面62とフック側当たり面52とが互いに平行に配置された。さらに詳しくは、金具側当たり面62とフック側当たり面52とが当たった状態でフック50が巻き上げられ、ジブ40がジブ抱込側に回動するとき、金具側当たり面62とフック側当たり面52とが互いに平行に配置された。しかし、このとき、金具側当たり面62とフック側当たり面52とが互いに平行に配置されなくてもよい。例えば、金具側当たり面62およびフック側当たり面52の少なくとも一方は、平面でなくてもよく、曲面でもよく、突起を有する面などでもよい。同様に、図18に示す状態のとき、第1ブーム側当たり面232aと第1フック側当たり面252aとが互いに平行に配置されなくてもよい。
図4に示すガイド部材70の形状は適宜変更されてもよい。
例えば、上記実施形態では、ガイド部材70は、板状部材を組み合わせたものであり、ジブ幅方向から見て3本の直線を組み合わせたような形状であった。しかし、ガイド部材70は、ブロック状などでもよく、例えば、ジブ幅方向から見て台形状や多角形状などでもよい。
また、上記実施形態では、ジブ幅方向から見たとき、各ガイド面(主ガイド面71など)は直線状であったが、各ガイド面は曲線状でもよく、例えば円弧状や略円弧状でもよい。
また、上記実施形態では、ジブ幅方向から見たとき、各ガイド面どうし(例えば主ガイド面71と下側ガイド面73と)は、角を形成するようにつながれた。しかし、各ガイド面どうしは、曲線状につながれてもよい。
図2に示す突起部80や図11に示す突起部280の構成は適宜変更されてもよい。例えば、上記実施形態では、図2に示す突起部80は、フック格納金具60に固定された。しかし、突起部80や突起部280(図11参照)はローラでもよい。具体的には、突起部80は、フック格納金具60に取り付けられたローラでもよく、さらに詳しくは、金具本体部61に対して回動自在なローラでもよい。ただし、突起部80がローラの場合は、ベアリングが必要になる場合があるなどにより、上記実施形態に比べて突起部80が大型化しやすく、突起部80のコストが増加しやすい。そのため、突起部80は、上記実施形態のように金具本体部61に固定されることが好ましい。なお、突起部80がローラでなくても、上記のようにガイド部材70の各ガイド面(主ガイド面71など)が平滑に構成されることで、ガイド部材70に対して突起部80がスムーズに動ける。
また、上記実施形態では、図8に示す突起部80がジブ40に力(回動モーメントM)を作用させるときに、突起部80は、図4に示す主ガイド面71に当たった。しかし、このとき、突起部80は、下側ガイド面73や上側ガイド面75に当たってもよい。
また、上記実施形態では、突起部80は、ブームヘッド30hに対して回動することで、ジブ40に力を作用させた。しかし、突起部80は、ブームヘッドに対して回動以外の移動(直線移動など)を行うことで、ジブ40に力を作用させてもよい。
10、210 ジブ張出格納装置
20 ブーム
30h ブームヘッド
33 ブーム側シーブ
35 ジブフットピン
40 ジブ
50 フック
53 フック側シーブ
60 フック格納金具
70、270 ガイド部材
71、271 主ガイド面
73、273 下側ガイド面(ジブ先端側ガイド面)
75、275 上側ガイド面(ジブ基端側ガイド面)
80、280 突起部
80a、280a 突起部回動軸
232 ブーム側当たり面
232a 第1ブーム側当たり面
232b 第2ブーム側当たり面
250a フック回動軸
L 直線

Claims (10)

  1. ブームヘッドを有するブームと、
    前記ブームヘッドに回動可能に取り付けられるジブと、
    前記ブームヘッドから吊り下げられるフックと、
    前記フックに、または、前記ブームヘッドに取り付けられるフック格納金具がある場合に前記フック格納金具に、設けられる突起部と、
    前記ジブの側面に固定され、前記突起部が当たることで前記突起部を案内するように構成されるガイド部材と、
    を備え、
    前記ガイド部材は、
    前記ジブの長手方向に沿うように延びる主ガイド面と、
    前記主ガイド面のジブ先端側端部からジブ先端側に延び、ジブ先端側ほどジブ腹面側に配置されるようにジブ中心軸方向に対して傾斜するジブ先端側ガイド面と、
    を備え、
    前記突起部は、前記フックが巻き上げられたときに、前記ブームヘッドに対して移動するとともに前記ガイド部材を押すことにより、前記ジブが前記ブームに近づく向きの力を前記ジブに作用させるように配置される、
    ジブ張出格納装置。
  2. 請求項1に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記ガイド部材は、ジブ基端側ガイド面を備え、
    前記ジブ基端側ガイド面は、前記主ガイド面のジブ基端側端部からジブ基端側に延び、ジブ基端側ほどジブ腹面側に配置されるようにジブ中心軸方向に対して傾斜する、
    ジブ張出格納装置。
  3. 請求項1または2に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記突起部は、前記フック格納金具に設けられ、
    前記フック格納金具は、前記フックが巻き上げられたときに、前記ブームヘッドに対して移動することで、前記フックの動きをガイドするとともに前記突起部を移動させるように構成される、
    ジブ張出格納装置。
  4. 請求項3に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記ブームは、前記ジブの基端部が取り付けられるとともに前記ジブの回動軸であるジブフットピンを備え、
    前記フック格納金具は、前記ジブフットピンと平行な軸を中心に回動可能である、
    ジブ張出格納装置。
  5. 請求項1または2に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記突起部は、前記フックに設けられ、
    前記ブームヘッドは、前記フックに当たることで前記フックの移動を規制するブーム側当たり面を備え、
    前記フックは、前記フックが前記ブーム側当たり面に当たりながら巻き上げられたときに、前記ブームヘッドに対して移動することで、前記突起部を移動させる、
    ジブ張出格納装置。
  6. 請求項5に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記ブームは、前記ジブの基端部が取り付けられるとともに前記ジブの回動軸であるジブフットピンを備え、
    前記フックは、前記フックが前記ブーム側当たり面に当たりながら巻き上げられたときに、前記ジブフットピンと平行な軸を中心に回動可能である、
    ジブ張出格納装置。
  7. 請求項5または6に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記ブーム側当たり面は、
    巻上側への前記フックの移動を規制する第1ブーム側当たり面と、
    前記ブームの中心軸から遠ざかる側への前記フックの移動を規制する第2ブーム側当たり面と、
    を備える、ジブ張出格納装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記ブームヘッドから前記ジブが垂下した垂下位置と、前記ブームの腹面に前記ジブが抱き込まれた抱込位置と、の間に前記ジブが配置されるとき、前記突起部から前記ガイド部材に力が伝達される伝達状態と、
    前記垂下位置と、前記ブームよりも前側に前記ジブが張り出された作業位置と、の間に前記ジブが配置されるとき、前記突起部から前記ガイド部材に力が伝達されない非伝達状態と、
    をとり得る、ジブ張出格納装置。
  9. 請求項8に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記突起部は、前記フック格納金具に設けられ、
    前記ブームヘッドに対する前記フック格納金具の位置に応じて、前記伝達状態と前記非伝達状態とが切り換わる、
    ジブ張出格納装置。
  10. 請求項8に記載のジブ張出格納装置であって、
    前記突起部は、前記フックに設けられ、
    前記フックの巻上位置に応じて、前記伝達状態と前記非伝達状態とが切り換わる、
    ジブ張出格納装置。
JP2015163991A 2015-08-21 2015-08-21 ジブ張出格納装置 Active JP6519402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015163991A JP6519402B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 ジブ張出格納装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015163991A JP6519402B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 ジブ張出格納装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017039605A true JP2017039605A (ja) 2017-02-23
JP6519402B2 JP6519402B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=58206148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015163991A Active JP6519402B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 ジブ張出格納装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6519402B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111470439A (zh) * 2020-04-20 2020-07-31 三一帕尔菲格特种车辆装备有限公司 多功能臂头机构和起重机

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5131270U (ja) * 1974-08-30 1976-03-06
JPS5132868U (ja) * 1974-09-03 1976-03-10
JPS5147329Y2 (ja) * 1971-11-25 1976-11-15
US4155464A (en) * 1976-12-15 1979-05-22 Caterpillar Tractor Co. Offset jib for cranes
JPH04272091A (ja) * 1991-02-25 1992-09-28 Kobe Steel Ltd クレーンのジブ張出し、格納装置
JPH0663578U (ja) * 1993-02-15 1994-09-09 株式会社神戸製鋼所 ホイール式クレーンのフック格納装置
JP2005015108A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Kato Works Co Ltd クレーン車のジブ格納装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5147329Y2 (ja) * 1971-11-25 1976-11-15
JPS5131270U (ja) * 1974-08-30 1976-03-06
JPS5132868U (ja) * 1974-09-03 1976-03-10
US4155464A (en) * 1976-12-15 1979-05-22 Caterpillar Tractor Co. Offset jib for cranes
JPH04272091A (ja) * 1991-02-25 1992-09-28 Kobe Steel Ltd クレーンのジブ張出し、格納装置
JPH0663578U (ja) * 1993-02-15 1994-09-09 株式会社神戸製鋼所 ホイール式クレーンのフック格納装置
JP2005015108A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Kato Works Co Ltd クレーン車のジブ格納装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111470439A (zh) * 2020-04-20 2020-07-31 三一帕尔菲格特种车辆装备有限公司 多功能臂头机构和起重机

Also Published As

Publication number Publication date
JP6519402B2 (ja) 2019-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1927571B1 (en) Crane
JP6519402B2 (ja) ジブ張出格納装置
WO2018003385A1 (ja) 建設機械のガントリ
JP2016175753A (ja) ジブ連結構造
JP5547618B2 (ja) クレーン
JP2016175758A (ja) ジブ連結構造
JP2017001777A (ja) ジブ張出格納機構
JP5765270B2 (ja) クレーン装置のジブ張出装置
JP6840825B2 (ja) クレーン
JP2018115046A (ja) ジブ付クレーン
JP2019014563A (ja) クレーンのブームへのシーブケースの取付け構造
JP6382730B2 (ja) アシストスーツ
JP2006199392A (ja) ライブマストを有するクレーン
JP6443017B2 (ja) ジブの着脱機構
JP5573393B2 (ja) 伸縮式ブームのジブ連結装置
US10519010B2 (en) Crane
JP6962425B2 (ja) アダプタ
JP2016113249A (ja) 建設機械
JP6284407B2 (ja) 建設機械
JP2019199310A (ja) クレーンの仕様変更方法及び仕様変更可能なクレーン
JP6721005B2 (ja) クレーン
JP2022150322A (ja) 建設機械の過巻き検出装置及び建設機械
JP5402870B2 (ja) リービングウインチ
JP7214532B2 (ja) 建設機械
JP2017206322A (ja) クレーンの起伏部材

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180320

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6519402

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250