JP2017036936A - 熱伝導式湿度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】CO2などの干渉成分が大きく変化するような環境下でも、被測定雰囲気中の水分量を正確に計測できるようにする。
【解決手段】被測定雰囲気に晒される第1の空間3−1に計測用の感熱抵抗素子(計測用センサ)1を配置し、乾燥状態に保たれた第2の空間3−2に参照用の感熱抵抗素子(参照用センサ)2を配置する。第1の空間3−1および第2の空間3−2に並設して第3の空間3−3を設け、第3の空間3−3に干渉ガス検出用の感熱抵抗素子(干渉ガス検出用センサ)7を配置する。第3の空間3−3に低密度ポリエチレン(LDPE)を素材とするフィルタ8を通して被測定雰囲気中のCO2などの非極性分子ガス(干渉ガス)を入り込ませる。計測用センサ1、参照用センサ2、干渉ガス検出用センサ7の抵抗値の変化に基づいて、干渉ガスによる誤差が除去された被測定雰囲気中の水分量を求める。
【選択図】 図1

Description

この発明は、空気中の水蒸気により熱を奪われることによる抵抗変化を利用して被測定雰囲気中の水分量を計測する熱伝導式湿度センサに関するものである。
従来より、この種の熱伝導式湿度センサとして、2つの感熱抵抗素子と2つの外部抵抗とでブリッジ回路を構成し、一方の感熱抵抗素子を計測用の感熱抵抗素子として被測定雰囲気に晒される第1の空間に配置し、他方の感熱抵抗素子を参照用の感熱抵抗素子として乾燥状態に保たれた第2の空間に配置するようにした熱伝導式湿度センサが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図6に計測用の感熱抵抗素子と参照用の感熱抵抗素子とを用いた従来の熱伝導式湿度センサの一例を示す。同図において、1は計測用の感熱抵抗素子(計測用センサ)、2は参照用の感熱抵抗素子(参照用センサ)、3は金属シールドケース、4は支持ピン、5は導線、6はステムである。計測用センサ1および参照用センサ2としてはサーミスタ(バルクサーミスタ)が用いられている。
この熱伝導式湿度センサ100において、計測用センサ1は金属シールドケース3とステム6との間に形成された第1の空間3−1に配置されており、参照用センサ2は金属シールドケース3とステム6との間に形成された第2の空間3−2に配置されている。計測用センサ1は、第1の空間3−1内において、ステム6に固定された支持ピン4に導線5を介して接続されている。参照用センサ2は、 第2の空間3−2内において、ステム6に固定された支持ピン4に導線5を介して接続されている。
また、この熱伝導式湿度センサ100において、第1の空間3−1に対しては通気孔3aが形成されており、この通気孔3aを介して計測用センサ1が被測定雰囲気に晒される。また、第2の空間3−2にはドライN2が封入されており、第2の空間3−2内において参照用センサ2は乾燥状態に保たれる。
この熱伝導式湿度センサ100は、計測用センサ1(抵抗値RHT)と参照用センサ2(抵抗値RH)と外部抵抗R1,R2(抵抗値R1,R2(R1=R2))とにより、図7に示すようなブリッジ回路を組んで使用される。
このブリッジ回路において、A−C間に定電圧Vccを印加すると、計測用センサ1および参照用センサ2は自己発熱し、周囲温度よりも高くなる。計測用センサ1および参照用センサ2の温度は、計測用センサ1および参照用センサ2に加わる電力と計測用センサ1および参照用センサ2の熱放散により決定されるが、被測定雰囲気中に水蒸気が含まれていると、水蒸気が含まれていない場合に対して熱伝導が大きくなり、熱放散が大きくなる。
このため、計測用センサ1の温度が参照用センサ2の温度よりも低くなり、計測用センサ1でのみ抵抗値RHTの変化が発生し、BD間の出力電圧VOUTが変化する。この出力電圧VOUTの変化(計測用センサ1と参照用センサ2との間に発生する抵抗値の差)から、被測定雰囲気中の水分量を計測することができる。すなわち、被測定雰囲気中の絶対湿度を計測することができ、この絶対湿度から相対湿度を求めることができる。但し、RHとRHTの温度−抵抗特性は等しく、絶対湿度0g/m3時にVOUT=0とする。
特開平8−29370号公報
しかしながら、上述した熱伝導式湿度センサ100によると、被測定雰囲気に二酸化炭素(CO2)など、水蒸気と同様に空気よりも熱伝導の高い雰囲気成分(干渉成分)があった場合、この干渉成分によっても水蒸気と同様に熱が奪われてしまう。このため、干渉成分による誤差が生じ、例えば、CO2濃度が大きく変化するような環境下では、正確な水分量の計測ができない。
図8にCO2濃度の変化前と変化後の水分量の計測例を示す。この例では、カタログ値で、CO2濃度の1000ppmの変化に対し、絶対湿度が−0.5g/m3変化するものとする。変化前の気温が20℃、CO2濃度が400ppm、絶対湿度が8.6g/m3、相対湿度が50%RHであったとする。ここで、CO2濃度が400ppmから2000ppmに変化(+1600ppm)したと仮定すると、絶対湿度は7.8g/m3(−0.8g/m3)となり、相対湿度は45%RH(−5%RH)となる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、CO2などの干渉成分が大きく変化するような環境下でも、被測定雰囲気中の水分量を正確に計測することができる熱伝導式湿度センサを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、被測定雰囲気に晒される第1の空間に配置された計測用の感熱抵抗素子と、乾燥状態に保たれた第2の空間に配置された参照用の感熱抵抗素子と、被測定雰囲気中の非極性分子ガスを干渉ガスとして透過するフィルタと、フィルタを透過した干渉ガスが入り込む第3の空間に配置された干渉ガス検出用の感熱抵抗素子と、計測用の感熱抵抗素子、参照用の感熱抵抗素子および干渉ガス検出用の感熱抵抗素子の抵抗値の変化に基づいて干渉ガスによる誤差が除去された被測定雰囲気中の水分量を求める水分量演算部とを備えることを特徴とする。
本発明では、被測定雰囲気中の非極性分子ガスが干渉ガスとしてフィルタを透過し、干渉ガス検出用の感熱抵抗素子が配置されている第3の空間に入り込む。例えば、本発明では、低密度ポリエチレン(LDPE)を素材とするフィルタを用いる。低密度ポリエチレンは、CO2などの非極性分子ガスをよく通し、水蒸気などの極性分子ガスは殆ど通さない。このため、干渉ガス検出用の感熱抵抗素子は、水分を殆ど含まない状態で、干渉ガスの濃度変化量を抵抗値の変化量として捉える。これに対し、計測用の感熱抵抗素子は、水分と干渉ガスとを含む被測定雰囲気に晒され、水分と干渉ガスの濃度変化量を抵抗値の変化量として捉える。ここで、計測用の感熱抵抗素子が捉える水分と干渉ガスの濃度変化量から干渉ガス検出用の感熱抵抗素子が捉える干渉ガスの濃度変化量が差し引かれるような処理を行うようにすれば、干渉ガスによる誤差を除去することが可能となる。
本発明では、計測用の感熱抵抗素子、参照用の感熱抵抗素子および干渉ガス検出用の感熱抵抗素子の抵抗値の変化に基づいて被測定雰囲気中の水分量を求めるが、この際、例えば、計測用の感熱抵抗素子が捉える水分と干渉ガスの濃度変化量から干渉ガス検出用の感熱抵抗素子が捉える干渉ガスの濃度変化量が差し引かれるような処理が行われるようにして、干渉ガスによる誤差が除去された被測定雰囲気中の水分量を求めるようにする。
本発明によれば、被測定雰囲気中の非極性分子ガスを干渉ガスとして透過するフィルタを設け、このフィルタを透過した干渉ガスが入り込む第3の空間に干渉ガス検出用の感熱抵抗素子を配置し、計測用の感熱抵抗素子、参照用の感熱抵抗素子および干渉ガス検出用の感熱抵抗素子の抵抗値の変化に基づいて干渉ガスによる誤差が除去された被測定雰囲気中の水分量を求めるようにしたので、CO2などの干渉成分が大きく変化するような環境下でも、被測定雰囲気中の水分量を正確に計測することが可能となる。
本発明に係る熱伝導式湿度センサの一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す断面図である。 非極性分子および極性分子の一例を示す図である。 この熱伝導式湿度センサの回路構成を示す図である。 環境影響とセンサ出力変化との関係を示す図である。 本発明に係る熱伝導式湿度センサの他の実施の形態(実施の形態2)の要部を示す断面図である。 従来の熱伝導式湿度センサの一例を示す断面図である。 従来の熱伝導式湿度センサの回路構成を示す図である。 従来の熱伝導式湿度センサによるCO2濃度の変化前と変化後の水分量の計測例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は本発明に係る熱伝導式湿度センサの一実施の形態(実施の形態1)の要部を示す断面図である。同図において、図6と同一符号は図6を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示し、その説明は省略する。
本実施の形態の熱伝導式湿度センサ101は、金属シールドケース3とステム6との間に第1の空間3−1および第2の空間3−2に加えて第3の空間3−3を設け、この第3の空間3−3に干渉ガス検出用の感熱抵抗素子(干渉ガス検出用センサ)7を配置している。干渉ガス検出用センサ7としては、計測用センサ1や参照用センサ2と同様、サーミスタ(バルクサーミスタ)を用いる。また、第3の空間3−3に面する金属シールドケース3の壁面に、低密度ポリエチレン(LDPE)を素材とするフィルタ8を設けている。
低密度ポリエチレンは、非極性分子の透過率が極性分子の透過率に対して数百倍あり、CO2などの非極性分子ガスをよく通し、水蒸気などの極性分子ガスは殆ど通さない。図2(a)に非極性分子の一例を示し、図2(b)に極性分子の一例を示す。なお、常温で気体、もしくは液体だが一部が蒸気圧をもち空間内で気体として存在する非極性分子を非極性分子ガスと呼び、極性分子を極性分子ガスと呼ぶ。
本実施の形態の熱伝導式湿度センサ101においても、従来の熱伝導式湿度センサ100(図6)と同様、第1の空間3−1に対しては通気孔3aが形成されており、この通気孔3aを介して計測用センサ1が被測定雰囲気に晒される。また、第2の空間3−2にはドライN2が封入されており、第2の空間3−2内において参照用センサ2は乾燥状態に保たれる。これに対して、干渉ガス検出用センサ7が配置されている第3の空間3−3には、フィルタ8を透過する被測定雰囲気中の非極性分子ガスが干渉ガスとして入り込む。
この熱伝導式湿度センサ101は、計測用センサ1(抵抗値RHT)と参照用センサ2(抵抗値RH)と干渉ガス検出用センサ7(抵抗値RHG)と外部抵抗R1,R2,R3(抵抗値R1,R2,R3(R1=R2=R3))とにより、図3に示すような回路を組んで使用される。
図3において、計測用センサ1は第1の外部抵抗R1と直列に接続され、参照用センサ2は第2の外部抵抗R2と直列に接続され、干渉ガス検出用センサ7は第3の外部抵抗R3と直列に接続されている。そして、この計測用センサ1と第1の外部抵抗R1との直列接続回路と、参照用センサ2と第2の外部抵抗R2との直列接続回路と、干渉ガス検出用センサ7と第3の外部抵抗R3との直列接続回路とが、定電圧電源に並列に接続されている。なお、RHとRHTとRHGの温度−抵抗特性は等しいものとされている。
また、この計測用センサ1と参照用センサ2と干渉ガス検出用センサ7と外部回路R1,R2,R3とから構成される回路に対して、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)9が設けられている。
マイコン9は、計測用センサ1と第1の外部抵抗R1との接続点P1に生じる第1の電圧値V1と、参照用センサ2と第2の外部抵抗R2との接続点P2に生じる第2の電圧値V2と、干渉ガス検出用センサ7と第3の外部抵抗R3との接続点P3に生じる第3の電圧値V3とを入力とし、この入力される第1の電圧値V1と第2の電圧値V2と第3の電圧値V3とに基づいて被測定雰囲気中の水分量を絶対湿度や相対湿度として求め、その求めた湿度計測値を外部に出力する。また、求めた湿度計測値を表示器10に表示する。
マイコン9は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。このマイコン9が本発明でいう水分量演算部に相当する。
図4に環境影響とセンサ出力変化との関係を示す。第1の電圧値V1を計測用センサ1のセンサ出力、第2の電圧値V2を参照用センサ2のセンサ出力、第3の電圧値V3を干渉ガス検出用センサ7のセンサ出力とした場合、計測用センサ1のセンサ出力は、湿度,温度,干渉成分の影響を受けて変化する。参照用センサ2のセンサ出力は、湿度,干渉成分の影響は受けず、温度の影響のみを受けて変化する。干渉ガス検出用センサ7のセンサ出力は、湿度の影響は受けず、温度,干渉成分の影響を受けて変化する。
すなわち、この熱伝導式湿度センサ101では、被測定雰囲気中の非極性分子ガスが干渉ガスとしてフィルタ8を透過し、干渉ガス検出用センサ7が配置されている空間に入り込む。この際、フィルタ8は、水蒸気などの極性分子ガスは殆ど通さない。このため、干渉ガス検出用センサ7は、水分を殆ど含まない状態で、干渉ガスの濃度変化量を抵抗値の変化量として捉える。これに対し、計測用センサ1は、水分と干渉ガスとを含む被測定雰囲気に晒され、水分と干渉ガスの濃度変化量を抵抗値の変化量として捉える。参照用センサ2は、乾燥状態に保たれているので、計測用センサ1や参照用センサ2と同じ温度−抵抗特性で温度に応じて抵抗値が変化するのみで、水分も干渉ガスの濃度変化量も抵抗値の変化量としては捉えない。
ここで、マイコン9は、計測用センサ1のセンサ出力(電圧値V1)と参照用センサ2のセンサ出力(電圧値V2)と干渉ガス検出用センサ7のセンサ出力(電圧値V3)とを入力とし、計測用センサ1のセンサ出力(電圧値V1)と参照用センサ2のセンサ出力(電圧値V2)との差を計測用センサ1が捉える水分と干渉ガスの濃度変化量とし、干渉ガス検出用センサ7のセンサ出力(電圧値V3)と参照用センサ2のセンサ出力(電圧値V2)との差を干渉ガス検出用センサ7が捉える干渉ガスの濃度変化量とし、計測用センサ1が捉える水分と干渉ガスの濃度変化量から干渉ガス検出用センサ7が捉える干渉ガスの濃度変化量を差し引くことにより、干渉ガスによる誤差が除去された被測定雰囲気中の水分量を求める。
このようにして、本実施の形態の熱伝導式湿度センサ101によれば、CO2などの干渉成分が大きく変化するような環境下でも、被測定雰囲気中の水分量を正確に計測することが可能となり、空気中の水分量計測の精度を向上させることができる。
また、本実施の形態の熱伝導式湿度センサ101において、フィルタ8はCO2だけではなく、メタンやエタン,プロパンなど他の非極性分子ガス(図2(a)参照)も通す。このため、第3の空間3−3に入り込んだ非極性分子ガスの全てを干渉ガスとし、この干渉ガスによる誤差が一括して除去される。
もし、従来の熱伝導式湿度センサ100において、各種の非極性分子ガスを干渉ガスとして誤差を除去しようとした場合、非極性分子ガスの種類毎にそのガスの濃度変化を検出するセンサを設けなければならない。これに対して、本実施の形態の熱伝導式湿度センサ101では、フィルタ8が各種の非極性分子ガスを通すので、1つの干渉ガス検出用センサ7を設けるのみでよい。また、計測用センサ1と略同じ位置で干渉ガスの濃度変化量を検出することができるので、水分量の計測精度はさらにアップする。
また、本発明とは別の方法として、計測用センサ1が配置されている第1の空間3−1に対して水蒸気のみを透過させるフィルタを設けることが考えられる。しかし、水蒸気のみを透過させるフィルタには特殊な素材を用いなければならず、高価となる。これに対して、非極性分子ガスを透過させるフィルタは低密度ポリエチレンのような安価な素材を用いることができ、低コストで高精度の水分量の計測が可能となる。
〔実施の形態2〕
図5に本発明に係る熱伝導式湿度センサの他の実施の形態(実施の形態2)の要部の断面図を示す。この実施の形態2の熱伝導式湿度センサ102は、実施の形態1の熱伝導式湿度センサ101とその基本構成は同じであるが、計測用センサ1,参照用センサ2および干渉ガス検出用センサ7の構成が異なっている。
以下、実施の形態1と2とを区別するために、実施の形態1における計測用センサ1を1A、参照用センサ2を2A、干渉ガス検出用センサ7を7Aとし、実施の形態2における計測用センサ1を1B、参照用センサ2を2B、干渉ガス検出用センサ7を7Bとする。
実施の形態2において、計測用センサ1B、参照用センサ2B、干渉ガス検出用センサ7Bの構成は同じであるので、計測用センサ1B、参照用センサ2B、干渉ガス検出用センサ7Bを代表して、計測用センサ1Bの構成について説明する。
計測用センサ1Bは、薄膜/MEMS型のセンサとされ、シリコン基板11上に低応力Si34,SiO2,SiOxNy,SiO2/Si34/SiO2などからなる薄膜12が形成され、この薄膜12上に温度抵抗係数(TCR)を有する抵抗体を堆積させ、パターニングして抵抗体薄膜13が形成されている。ここで、抵抗体薄膜13はTi,Pt,Ni,VO2などからなる。
また、抵抗体薄膜13に接触するように電極パッド14が形成されており、抵抗体薄膜13の全面を覆うように抵抗体薄膜13上に絶縁膜15が形成されている。絶縁膜15は絶縁特性に優れたSiO2,Si34,SiOxNy,PSG,ポリイミドなどからなる。
また、絶縁膜15上にAl,Auのような金属膜を堆積し、パターニングして抵抗体薄膜13と整列するように熱伝導膜16が形成されている。ここで、熱伝導膜16は抵抗体薄膜13の熱を迅速に外部に放出するためのもので、場合に応じて形成しないこともある。シリコン基板11にはエッチングしてキャビティ17が形成されており、このキャビティ17に抵抗体薄膜13が形成された領域の薄膜12が面している。
このように構成された実施の形態2の熱伝導式湿度センサ102においても、実施の形態1の熱伝導式湿度センサ101と同様、金属シールドケース3とステム6との間に第3の空間3−3が設けられ、この第3の空間3−3に干渉ガス検出用センサ7Bが配置されている。また、第3の空間3−3に面する金属シールドケース3の壁面に、低密度ポリエチレンを素材とするフィルタ8が設けられており、図3に示すような回路を組んで使用される。
なお、上述した実施の形態1,2では、フィルタ8の素材を低密度ポリエチレンとしたが、低密度ポリエチレンに限られるものではなく、ポリプロピレン系の素材などを用いてもよい。
また、図3に示した回路構成はあくまでも一例であり、計測用センサ1、参照用センサ2および干渉ガス検出用センサ7の抵抗値の変化に基づいて干渉ガスによる誤差が除去された被測定雰囲気中の水分量を求めることができれば、どのような回路構成としても構わない。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1(1A,1B)…計測用の感熱抵抗素子(計測用センサ)、2(2A,2B)…参照用の感熱抵抗素子(参照用センサ)、3…金属シールドケース、3a…通気孔、3−1…第1の空間 3−2…第2の空間、3−3…第3の空間、4…支持ピン、5…導線、6…ステム、 7(7A,7B)…干渉ガス検出用の感熱抵抗素子(干渉ガス検出用センサ)、8…フィルタ、9…マイクロコンピュータ(マイコン)、101,102…熱伝導式湿度センサ。

Claims (4)

  1. 被測定雰囲気に晒される第1の空間に配置された計測用の感熱抵抗素子と、
    乾燥状態に保たれた第2の空間に配置された参照用の感熱抵抗素子と、
    前記被測定雰囲気中の非極性分子ガスを干渉ガスとして透過するフィルタと、
    前記フィルタを透過した干渉ガスが入り込む第3の空間に配置された干渉ガス検出用の感熱抵抗素子と、
    前記計測用の感熱抵抗素子、前記参照用の感熱抵抗素子および前記干渉ガス検出用の感熱抵抗素子の抵抗値の変化に基づいて前記干渉ガスによる誤差が除去された前記被測定雰囲気中の水分量を求める水分量演算部と
    を備えることを特徴とする熱伝導式湿度センサ。
  2. 請求項1に記載された熱伝導式湿度センサにおいて、
    前記計測用の感熱抵抗素子は、第1の外部抵抗と直列に接続され、
    前記参照用の感熱抵抗素子は、第2の外部抵抗と直列に接続され、
    前記干渉ガス検出用の感熱抵抗素子は、第3の外部抵抗と直列に接続され、
    前記計測用の感熱抵抗素子と前記第1の外部抵抗との直列接続回路と、前記参照用の感熱抵抗素子と前記第2の外部抵抗との直列接続回路と、前記干渉ガス検出用の感熱抵抗素子と前記第3の外部抵抗との直列接続回路とは、定電圧電源に並列に接続され、
    前記水分量演算部は、
    前記計測用の感熱抵抗素子と前記第1の外部抵抗との接続点に生じる第1の電圧値と、前記参照用の感熱抵抗素子と前記第2の外部抵抗との接続点に生じる第2の電圧値と、前記干渉ガス検出用の感熱抵抗素子と前記第3の外部抵抗との接続点に生じる第3の電圧値とに基づいて、前記干渉ガスによる誤差が除去された前記被測定雰囲気中の水分量を求める
    ことを特徴とする熱伝導式湿度センサ。
  3. 請求項1又は2に記載された熱伝導式湿度センサにおいて、
    前記非極性分子ガスは、二酸化炭素を含む
    ことを特徴とする熱伝導式湿度センサ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載された熱伝導式湿度センサにおいて、
    前記フィルタは、低密度ポリエチレンを素材とする
    ことを特徴とする熱伝導式湿度センサ。
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