JP7055680B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本開示は、ガスセンサに関する。
水素やメタン等の可燃性ガスを検出するガスセンサとして、水分(つまり湿度)の影響を受けないガスセンサが公知である(特許文献1参照)。特許文献1のガスセンサでは、検知対象ガスに開放した一方の空間に検知用のガス検出素子が配置され、水蒸気を透過しかつ被検出ガスを透過しない膜体で開口部が覆われた他方の空間に参照用のガス検出素子が配置される。
これにより、1対のガス検出素子の湿度条件が同じになるため、特許文献1のガスセンサでは、湿度の影響を受けずにガスを検出することができる。
特開2001-124716号公報
上記ガスセンサにおいて、検知対象ガスの湿度が大きく変化した場合、検知対象ガスに開放した空間内の湿度は検知対象ガスの湿度変化に応じてすぐに変化する。一方、水蒸気を透過しかつ被検出ガスを透過しない膜体で開口部が覆われた空間には、直接ではなく膜体を介して水蒸気が導入されるため、空間内の湿度は検知対象ガスの湿度変化に応じてすぐに変化することができず、検知対象ガスの湿度変化に遅れて変化する。その結果、一対のガス検知素子が配置された2つの空間内の湿度すなわち水蒸気濃度に差が生じてしまう。このような現象が発生すると、水素ガス濃度を正しく得ることができない。
本開示の一局面は、検知対象ガスの湿度が大きく変化した場合においても、水素ガス濃度を精度よく測定できるガスセンサを提供することを目的とする。
本開示の一態様は、被検出雰囲気中の検知対象ガスを検出するためのガスセンサである。1対のガス検出素子の一方が第1内部空間に配置され、他方が第2内部空間に配置されるとともに、前記第1内部空間の第1開口部を被検出雰囲気に開放し、前記第2内部空間の第2開口部を水蒸気を透過する固体高分子電解質の部材で閉塞してなり、前記1対のガス検出素子の出力に基づいて前記被検出雰囲気中の検知対象ガスの濃度を検知するガスセンサであって、前記第1開口部の最小開口面積が前記第2開口部の最小開口面積よりも小さい。
このような構成によれば、前記第1開口部の最小開口面積が前記第2開口部の最小開口面積よりも小さいことで、第1内部空間に導入されるガスが律速される。つまり、第1内部空間における水蒸気濃度の時間変化が緩やかになる。その結果、第2内部空間との間での水蒸気濃度の差を小さくすることができる。これにより、検知対象ガスの湿度が短期間に大きく変化する湿度過渡期においても、水素ガス濃度を精度よく測定できる。
本開示の一態様では、水蒸気を透過する固体高分子電解質からなり、前記第1内部空間の少なくとも一部を形成する内部空間形成部材を備え、前記内部空間形成部材は前記第1開口部を有していてもよい。固体高分子電解質は一般的に吸湿性があることが知られている。このような構成によれば、第1開口部付近にて、固体高分子電解質により被検出雰囲気中の水蒸気の一部が吸収される。これにより、第1内部空間に導入される水蒸気がさらに制限される。その結果、一対のガス検知素子が配置された2つの空間内の水蒸気濃度の差をより小さくすることができ、被検出雰囲気の湿度が短期間に大きく変化する湿度過渡期において、水素ガス濃度をより精度よく測定できる。
実施形態のガスセンサを示す模式的な断面図である。 図1のガスセンサの第1格納部及び第2格納部近傍の模式的な部分拡大断面図である。 図1のガスセンサのガス検出素子の模式的な平面図である。 図3のVI-VI線での模式的な断面図である。 図1のガスセンサの模式的な回路図である。 図2とは異なる実施形態のガスセンサにおける第1格納部及び第2格納部近傍の模式的な部分拡大断面図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示すガスセンサ1は、被検出雰囲気中の水素ガスを検出するためのガスセンサである。
ガスセンサ1は、図1及び図2に示すように、第1ガス検出素子2及び第2ガス検出素子3と、第1格納部4及び第2格納部5と、ケーシング6と、回路基板10と、演算部12とを備える。
<第1ガス検出素子及び第2ガス検出素子>
第1ガス検出素子3は、自身の温度変化により抵抗値が変化する発熱抵抗体を有する熱伝導式の検出素子である。
第1ガス検出素子3は、図3及び図4に示すように、発熱抵抗体20と、絶縁層21と、配線22と、1対の第1電極パッド23A,23Bと、測温抵抗体24と、1対の第2電極パッド25A,25Bと、基板26とを有する。
発熱抵抗体20は、渦巻き形状にパターン化された導体であり、絶縁層21の中央部分に埋設されている。また、発熱抵抗体20は、配線22を介して第1電極パッド23A,23Bに電気的に接続されている。
第1電極パッド23A,23Bは、絶縁層21の表面に形成されている。また、第1電極パッド23A,23Bの一方は、グランドに接続される。
なお、図4に示すように、絶縁層21の第1電極パッド23A,23Bと反対側の表面には、シリコン製の基板26が積層されている。基板26は、発熱抵抗体20が配置される領域には存在しない。この領域は、絶縁層21が露出する凹部27となり、ダイアフラム構造を構成している。
測温抵抗体24は、発熱抵抗体20よりも絶縁層21の外縁側に埋設され、第2電極パッド25A,25Bと電気的に接続されている。具体的には、測温抵抗体24は、絶縁層21の1辺の近傍に配置されている。また、第2電極パッド25A,25Bの一方は、グランドに接続される。
発熱抵抗体20は、自身の温度変化により抵抗値が変化する部材であり、温度抵抗係数が大きい導電性材料で構成される。発熱抵抗体20の材料としては、例えば白金(Pt)が使用できる。
また、測温抵抗体24は、抵抗値が温度に比例して変化する導電性材料で構成される。測温抵抗体24の材料としては、例えば発熱抵抗体20と同様の白金(Pt)が使用できる。配線22、第1電極パッド23A,23B、及び第2電極パッド25A,25Bの材料も、発熱抵抗体20と同様とすることができる。
なお、絶縁層21は、単一の材料で形成されてもよいし、異なる材料を用いた複数の層から構成されてもよい。絶縁層21を構成する絶縁性材料としては、例えば、酸化珪素(SiO)、窒化珪素(Si)等が挙げられる。
第2ガス検出素子2は、第1ガス検出素子3と同様、自身の温度変化により抵抗値が変化する発熱抵抗体を有する熱伝導式の検出素子である。第2ガス検出素子2の構成は、第1ガス検出素子3と同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、第1ガス検出素子3の発熱抵抗体と第2ガス検出素子2の発熱抵抗体とは、抵抗値が同じであることが好ましい。
<第1格納部及び第2格納部>
第2格納部4は、図2に示すように、第2内部空間4Aと、第2ガス導入口4Bと、膜体4Cとを有する。また、第2格納部4は、絶縁性セラミック製の台座7と、絶縁性セラミック製の保護キャップ8とを有する。
膜体4Cは、水蒸気を透過し、かつ、水蒸気に比べ可燃性ガスを透過しにくい性質(つまり可燃性ガスの透過を阻害する性質)を有する固体高分子電解質からなる。可燃性ガスとしては、例えば水素ガスやメタンガスが挙げられる。このような膜体4Cとしては、フッ素樹脂系のイオン交換膜が好適に使用できる。具体的には、例えばNafion(登録商標)、Flemion(登録商標)、Aciplex(登録商標)等が挙げられる。また、膜体4Cとして、被検出ガスと水蒸気とを分離できる中空糸膜を用いてもよい。
第2内部空間4Aには、第2ガス検出素子2が格納されている。また、第2ガス導入口4Bは、第2内部空間4Aと被検出雰囲気(つまり第2内部空間4Aの外部であるケーシング6の内部)とを連通する。さらに、膜体4Cは、第2ガス導入口4Bの全体を覆って塞ぐように配置されている。なお、第2ガス導入口4Bにおいて、開口面積がもっとも小さい部分の面積を最小開口面積という。図2に示した本実施形態では、第2ガス導入口4Bのうちケーシング6の内部(後述する内部空間6C)から第2内部空間4Aまで、開口面積は一定である。そこで、図2に示した本実施形態では、第2ガス導入口4Bのうち膜体4Cに面する部分の開口の面積を、第2ガス導入口4Bの最小開口面積とする。
このように、第2内部空間4Aは膜体4Cによって被検出ガスの流入が規制されている。そのため、第2ガス検出素子2は、被検出ガス雰囲気に晒されない参照素子として機能する。ここで、膜体4Cが水蒸気を透過させるので第2内部空間4Aの湿度は被検出ガス雰囲気の湿度に応じて変化するものの、膜体4Cによって第2ガス導入口4Bが覆われているために、被検出雰囲気の湿度が短期間に大きく変化する湿度過渡期においては、被検出雰囲気の湿度変化に追随できず第2内部空間4Aの湿度と被検出雰囲気の湿度との間で差が生じる恐れがある。なお、第2格納部4は、第2ガス導入口4B以外に開口を有さない。
本実施形態では、膜体4Cは、第2内部空間4Aの外側から第2ガス導入口4Bを覆うように配置されている。これにより、台座7及び保護キャップ8のリフローによって第2内部空間4Aを形成してから膜体4Cを配置することができる。そのため、リフロー時の第2内部空間4A内の空気の膨張によって膜体4Cが変形することが防止できる。ただし、第2内部空間4A側から第2ガス導入口4Bを覆うように膜体4Cを配置してもよい。
膜体4Cは、保護キャップ8に設けられた凹部に配置され、絶縁性の接着剤により保護キャップ8に接着されている。膜体4Cは、周縁が接着剤によって封止されている。
第1格納部5は、第1内部空間5Aと、第1ガス導入口5Bとを有する。また、第1格納部5は、絶縁性セラミック製の台座7と、絶縁性セラミック製の保護キャップ8とを、第1格納部4と共有している。
第1内部空間5Aには、第1ガス検出素子3が格納されている。また、第1ガス導入口5Bは、第1内部空間5Aとケーシング6の内部(つまり第1内部空間5Aの外部)とを連通する。なお、第1ガス導入口5Bにおいて、開口面積がもっとも小さい部分の面積を最小開口面積という。図2に示した本実施形態では、第1ガス導入口5Bのうちケーシング6の内部(後述する内部空間6C)から第1内部空間5Aまで、開口面積は一定である。そこで、図2に示した本実施形態では、第1ガス導入口5Bのうちケーシング6の内部(後述する内部空間6C)に面する部分の開口の面積を第1ガス導入口5Bの最小開口面積という。第1ガス導入口5Bの最小開口面積は第2ガス導入口4Bの最小開口面積よりも小さい。本実施形態では、ケーシング6の内部から第1ガス導入口5Bを介して第1内部空間5Aに被検出ガスが供給される。つまり、第1ガス導入口5Bは、第1内部空間5Aに被検出ガスを直接導入する。なお、第1格納部5は、第1ガス導入口5B以外に開口を有さない。
第2内部空間4A及び第1内部空間5Aは、それぞれ、台座7に保護キャップ8を被せることで形成されている。つまり、台座7及び保護キャップ8は、第2格納部4を構成すると共に第1格納部5も構成している。
また、第2内部空間4A及び第1内部空間5Aは、台座7及び保護キャップ8を連結することで構成される壁によって仕切られている。つまり、第2格納部4及び第1格納部5は、1枚の壁を共有するように隣接して設けられている。このように第2内部空間4Aと第1内部空間5Aとを近接して配置することで、第2内部空間4Aと第1内部空間5Aとの温度差を低減できる。その結果、温度変化に対するガスセンサ1の出力変動が小さくなり、センサ出力の誤差を低減することができる。
ここで、第1ガス導入口5Bが特許請求の範囲における第1開口部に相当し、第2ガス導入口4Bが第2開口部に相当する。さらに、膜体4Cが特許請求の範囲における固体高分子電解質の部材に相当する。
(台座)
台座7は、第2ガス検出素子2が載置される凹部と、第1ガス検出素子3が載置される凹部とを有する。また、台座7は、回路基板10の表面に設置されている。
台座7の材質は、絶縁性セラミックである。台座7を構成する好適な絶縁性セラミックとしては、例えばアルミナ、窒化アルミニウム、ジルコニア等が挙げられる。本実施形態では、台座7は保護キャップ8と同一の絶縁性セラミックで構成される。
(保護キャップ)
保護キャップ8は、台座7と、台座7の2つの凹部に載置された第2ガス検出素子2及び第1ガス検出素子3とを覆うように台座7に接着されている。
保護キャップ8には、第2ガス導入口4B及び第1ガス導入口5Bが設けられている。また、第2ガス導入口4Bにおける第2内部空間4Aの外側の開口部分には膜体4Cが接着剤等によって固定されている。
保護キャップ8の材質は、絶縁性セラミックである。保護キャップ8を構成する好適な絶縁性セラミックとしては、例えばアルミナが挙げられる。上述のように、本実施形態では、台座7と保護キャップ8とは同一の絶縁性セラミックで構成される。
台座7と保護キャップ8とは絶縁性接着剤により接着されている。この絶縁性接着剤としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、紫外線硬化樹脂等を主成分とするものが使用できる。これらの中でも台座7と保護キャップ8との密着性を高める観点から、熱硬化性樹脂を主成分とする絶縁性接着剤が好ましい。熱硬化性樹脂の具体例としては、例えばエポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂等を挙げることができる。なお、「主成分」とは、80質量%以上含有される成分を意味する。
<ケーシング>
ケーシング6は、第2格納部4及び第1格納部5を収容する。ケーシング6は、被検出ガスを内部に導入する開口6Aと、開口6Aに配置されたフィルタ6Bとを有する。
具体的には、第2格納部4及び第1格納部5(つまり台座7及び保護キャップ8)は、ケーシング6と回路基板10との間に設けられた内部空間6Cに収容されている。内部空間6Cは、ケーシング6の内部に突出した内枠6Dにシール部材11を介して回路基板10を固定することで形成されている。
また、開口6Aは、被検出雰囲気と内部空間6Cとを連通するように形成されている。開口6Aから内部空間6Cに取り入れられた被検出ガスは、第2内部空間4A及び第1内部空間5Aの双方に供給される。
フィルタ6Bは、被検出ガスを透過しかつ液状の水を透過しない(つまり、被検出ガスに含まれている水滴を除去する)撥水フィルタである。フィルタ6Bにより、開口6Aから内部空間6Cに、水滴及びその他の異物が侵入することが抑制される。なお、本実施形態では、フィルタ6Bは、開口6Aを塞ぐようにケーシング6の内面に取り付けられている。
<回路基板>
回路基板10は、ケーシング6内に配置される板状の基板であり、図5に示す回路を備えている。この回路は、第2ガス検出素子2及び第1ガス検出素子3の第1電極パッド23A,23B及び第2電極パッド25A,25Bと、それぞれ電気的に接続されている。
<演算部>
演算部12は、被検出雰囲気中のガスの濃度を演算する。具体的には、図5に示すように、演算部12は、直列に接続された第2ガス検出素子2の発熱抵抗体20及び第1ガス検出素子3の発熱抵抗体30に一定の電圧Vccを印加したときの、第2ガス検出素子2の発熱抵抗体20と第1ガス検出素子3の発熱抵抗体30との間の電位から濃度を演算する。
より詳細には、演算部12は、第2ガス検出素子2の発熱抵抗体20と第1ガス検出素子3の発熱抵抗体30との間の電位と、発熱抵抗体20,30と並列に配置された固定抵抗R3と固定抵抗R4との間の電位との電位差を作動増幅回路により増幅させた電位差Vdを取得する。演算部12は、電位差Vdから水素ガスの濃度Dを算出し、出力する。
なお、演算部12及び回路基板10には直流電源40から電流が供給される。直流電源40は、第2ガス検出素子2の発熱抵抗体20及び第1ガス検出素子3の発熱抵抗体30に電圧を印加する。
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。第1ガス導入口5Bの最小開口面積が第2ガス導入口4Bの最小開口面積よりも小さいことで、第1内部空間5Aに導入されるガスが律速される。つまり、第1内部空間5Aにおける水蒸気濃度の時間変化が緩やかになる。その結果、被検出雰囲気の湿度が短期間に大きく変化する湿度過渡期においても、過渡期膜体4Cを介して水蒸気が供給される第2内部空間4Aと被検出雰囲気が直接導入される第1内部空間5Aとの間での水蒸気濃度の差が生じにくくなる。よって、湿度過渡期においても、検知対象ガス濃度を精度よく測定することができる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態のガスセンサ1において、図6に示すように、第1内部空間5Aの少なくとも一部を形成する内部空間形成部材5Cが、水蒸気を透過する固体高分子電解質からなり、内部空間形成部材5Cが第1ガス導入口5Bを備えていても良い。内部空間形成部材5Cは、膜体4Cと同様に、例えばNafion(登録商標)、Flemion(登録商標)、Aciplex(登録商標)等からなる。図6で示した実施形態において、内部空間形成部材5Cに形成された第1ガス導入口5Bは、ケーシング6の内部から第1内部空間5Aまで、開口面積は一定である。そこで、図6に示した実施形態では、第1ガス導入口5Bのうちケーシング6の内部側の開口の面積を最小開口面積とする。
第1ガス導入口5Bが、水蒸気を透過する固体高分子電解質からなる内部空間形成部材5Cに形成されたガスセンサ1と、第1ガス導入口5Bが、保護キャップ8に形成されたガスセンサ1と、を使用して次の試験を行った。すなわち、水素0%の状態で被検出雰囲気の水蒸気濃度を60℃10%RHから60℃90%RHに急峻に切り替えた際の水素ガス濃度の測定結果を確認した。この結果、第1ガス導入口5Bが、水蒸気を透過する固体高分子電解質からなる内部空間形成部材5Cに形成されたガスセンサでは、第1ガス導入口5Bが、保護キャップ8に形成されたガスセンサに比べ、実際の水素濃度(0%)とガスセンサの測定結果との間の誤差を50%以上減少することができた。
(2c)上記実施形態のガスセンサ1において、第2格納部4を構成する台座及び保護キャップと、第1格納部5を構成する台座及び保護キャップとは、別部材であってもよい。つまり、第2格納部4の台座及び保護キャップと、第1格納部5の台座及び保護キャップとを別々に設けてもよい。また、第2格納部4と第1格納部5とは離間して配置されてもよい。
さらに、第2格納部4及び第1格納部5は、必ずしも絶縁性セラミック製の台座や保護キャップを有さなくてもよい。つまり、第2格納部4及び第1格納部5は、それぞれ、1つの部材で構成されてもよい。また、第1ガス導入口5Bおよび第2ガス導入口4Bは、それぞれ開口面積が一定である必要はない。例えば、第1ガス導入口5Bにおいて、ケーシング6の内部(内部空間6C)から第1内部空間5Aに近づくにつれて、段階的に開口面積が小さくなるような第1ガス導入口5Bの形状であってもよい。第2ガス導入口4Bについても同様である。
(2d)上記実施形態のガスセンサ1において、第2ガス検出素子2及び第1ガス検出素子3は、測温抵抗体24を備えなくてもよい。また、第2格納部4及び第1格納部5に測温抵抗体24以外の測温手段が設けられてもよい。
(2f)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…ガスセンサ、2…第1ガス検出素子、3…第2ガス検出素子、
4…第2格納部、4A…第2内部空間、4B…第2ガス導入口、
4C…膜体、5…第1格納部、
5A…第1内部空間、5B…第1ガス導入口、5C…内部空間形成部材、6…ケーシング、6A…開口、
6B…フィルタ、6C…内部空間、6D…内枠、7…台座、8…保護キャップ、
10…回路基板、11…シール部材、12…演算部、20…発熱抵抗体、
21…絶縁層、22…配線、23A,23B…第1電極パッド、24…測温抵抗体、
25A,25B…第2電極パッド、26…基板、27…凹部、30…発熱抵抗体、
40…直流電源。

Claims (2)

  1. 1対のガス検出素子の一方が第1内部空間に配置され、他方が第2内部空間に配置されるとともに、前記第1内部空間の第1開口部を被検出雰囲気に開放し、前記第2内部空間の第2開口部を水蒸気を透過する固体高分子電解質の部材で閉塞してなり、前記1対のガス検出素子の出力に基づいて前記被検出雰囲気中の検知対象ガスの濃度を検知するガスセンサであって、
    前記第1開口部の最小開口面積が前記第2開口部の最小開口面積よりも小さいことを特徴とするガスセンサ。
  2. 水蒸気を透過する固体高分子電解質からなり、前記第1内部空間の少なくとも一部を形成する内部空間形成部材を備え、前記内部空間形成部材は前記第1開口部を有することを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
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