JP2017035887A - 衣料用の遮音構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易で、特にフードまたはキャップとともに使用される場合に周囲騒音を低減する、衣料用の遮音構造を提供すること。
【解決手段】本発明は、吸音材料を備える少なくとも第1の層と、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層とを備える、衣料用の遮音構造に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣料用の遮音構造(sound insulation structure)、かかる遮音構造を備える衣料、および、かかる遮音構造を製造する方法に関する。
騒音は、特に都市部で、日常生活における不快なものとして一般的に認識されている。直接の害、とりわけ鼓膜および聴神経に対する害の他に、特に、長きにわたり苦しめられると、騒音は心理的ストレスを引き起こす恐れもある。さらに、騒音は、気を散らすものとなり得、人々がくつろぐことや、知的な課題に集中することを妨げる恐れがある。これは、仕事上のストレスを埋め合わせる手段として身体に良いスポーツ(fitness sports)を行う人々にとっては特に問題である。例えばジョギングをする人は、静穏を楽しむこと、または、イヤホンを介して音楽を聴くことを求めていることが多いが、これらは両方とも、都市部の過度な騒音レベルによって邪魔される恐れがある。騒々しいスポーツホールにいる運動選手が別の例であり、彼らは、選考会、試合、または競技に向けて心理的な準備を望んでいる。
対応策として、騒音消去ヘッドホンが当技術分野で周知されている。かかるヘッドホンは、マイクロホンを用いて周囲騒音を録音し、逆位相音信号を発信し、その結果、元の周囲音および逆位相音信号が着用者の耳で消滅する。
しかしながら、騒音消去ヘッドホンは複雑で、騒音消去技術に関する追加の製造費用がかかるので高価なものとなる。さらに、騒音消去ヘッドホンは、交換、または再充電をしなくてはならない電池を必要とする。最後になるが、騒音消去ヘッドホンは、かさばり、やや重いものが多く、スポーツ活動には適さない場合もある。
CN203194611Uは、騒音による人体への害を低減することができる遮音衣料について記載している。遮音衣料は、内部に遮音用構成要素を備えた衣料本体を備え、遮音構成要素は、固定して、または取り外し可能に衣料本体と接続される遮音用裏地である。衣料本体がキャップを有するつなぎの場合、遮音用裏地は、衣料本体およびキャップ本体の両方に配置される。
しかしながら、かかる遮音衣料には限界があり、受け入れ可能なレベルまで騒音を低減することが不可能な場合もある。これは、フードまたはキャップを有する衣料に特にあてはまる。フードまたはキャップは、フードの略半球形状が原因となり、正面から侵入する周囲騒音を着用者の耳に集中させる通風筒のように作用する恐れがある。同時に、騒音は、フードまたはキャップを貫通し得、そこから減衰なく着用者の耳に到達する恐れがある。着用者の頭部と取り囲んでいるフードまたはキャップとの間に形成されたキャビティが共鳴器のように作用し得、ある周波数を増幅し、逆効果および悪影響を生じ得るため、事態はさらに悪化する恐れがある。
中国実用新案第203194611U号明細書
人間の耳には、20Hzから20,000Hzの範囲の音を知覚する能力があるが、2,000Hzから5,000Hzの範囲の音を特に知覚することができる。
したがって、本発明の目的は、前述の技術的問題を克服し、製造が容易で、特にフードまたはキャップとともに使用される場合に周囲騒音を低減する、衣料(garment)用の遮音構造を提供することである。
この問題は、吸音材料を備える少なくとも第1の層と、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層とを備える、衣料用の遮音構造によって解決される。
第2の層は、1つまたは複数の以下の特性、すなわち、その材料、材料特性、その表面テクスチャー加工、その形状などにより、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように作製されることができる。
本発明は、音を吸収する少なくとも第1の材料と、少なくとも音を反射する材料と少なくとも音を拡散する材料とから選択される少なくとも第2の材料とを備える、衣料用の遮音構造も対象とする。
本発明は、音を吸収する少なくとも第1の材料と、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行う少なくとも第2の材料とを備える、衣料用の遮音構造を対象とする。
本発明は、より詳細には、吸音材料を備える少なくとも第1の部分と、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行う材料を備える少なくとも第2の部分とを備える、衣料用の遮音構造を対象とする。
本発明は、吸音材料を備える少なくとも第1の層と、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行う材料を備える少なくとも第2の層とを備える、衣料用の遮音構造を対象とする。
所予の周波数で所予の強さを有する、材料に衝突する音波があるとし、この音波の少なくとも一部がこの材料によって反射される場合に、この材料は音を反射すると言える。
所予の周波数で所予の強さを有する、材料に衝突する音波があるとし、この音波の少なくとも一部がこの材料によって1よりも多くの方向へ反射され、その結果、この材料によって反射された音波の強さの和が、この材料によって反射された各音波の強さよりも厳密に大きくなる場合に、この材料は音を拡散すると言える。
所予の周波数で所予の強さを有する、材料に衝突する音波があるとし、この材料によって反射された音波の強さと、この材料を通過する音波の強さとの和が、衝突する波の当該強さよりも小さくなる場合に、この材料は音を吸収すると言える。
本発明による遮音構造は、優れた騒音の低減を実現する。これは、吸音層と、音を拡散する、もしくは音を反射する、またはその両方を行う層とを組み合わせることによって達成される。本発明による遮音構造は、別個の構成要素として、または一体的に衣料に統合されることができる。遮音構造は、例えば衣料の製造の終盤、もしくは製造後に衣料に追加されることができる、または、衣料と一体となり、衣料の少なくとも一部を形成することができる。
吸音材料を備える第1の層は、この第1の層に到達する音または騒音を吸収する。この効果は、例えば第1の層での摩擦プロセスにより、音のエネルギー(すなわち、時間変化する圧力場)を熱に変換する材料によって達成されることができる。
音を反射および/または拡散する材料を備え、第1の層と組み合わされた第2の層は、着用者の耳に到達する音または騒音をさらに低減する。音反射材料は、衝突する音波を、それらが音反射材料の表面に衝突するときに反射する。音拡散材料は、衝突する音波を、それらが音拡散材料の表面に衝突するときに、振幅を減少させ複数の方向に拡散する。
第1の層は吸音材料を備え、すなわち、第1の層の材料は、第2の層の材料よりも音を吸収する。第2の層が音反射材料を備える場合、この材料は、第1の層の材料よりも音を反射する。第2の層が音拡散材料を備える場合、この材料は、第1の層の材料よりも音を拡散する。第2の層が、音を反射し、かつ、音を拡散する材料を備える場合、この材料は、第1の層の材料よりも音を反射し、かつ、音を拡散する。後者の場合、第2の層の材料は両方の機能を確保し、すなわち、音を反射し、同時に、音を拡散する。
本発明による遮音構造は、縁付き帽子、キャップ、ビーニー帽、ヘッドバンド、およびフードを有する衣料を含む様々な衣料に使用されることができ、遮音構造は、衣料の少なくとも一部に配置されることができる、衣料に組み込まれることができる、または、少なくとも衣料の層を形成することができる。例えば、遮音構造は、少なくとも衣料のフードの層に組み込まれる、または、少なくとも衣料のフードの層を形成することができる。
遮音構造は、衣料の着用者が例えば歩く、運動する、または走るときに、硬貨、鍵などによって生成される騒音を低減するために、衣料のポケットの周りに配置されることもできる。この場合、第2の層は、音反射材料を備えることができ、ポケットの内側に向けて配置されることができる。
第2の層は、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行う、すなわち、音を反射し、かつ、音を拡散する材料を備えることができる。かかる特質は、例えば、材料自体の特性によって、または、材料に与えられた形状、すなわち、その表面構造によって達成されることができる。また、音拡散層は、吸音材料に特別な表面形状を与えることによって、吸音材料内で生成されることができる。
第1の層の材料および第2の層の材料は、同じ材料であってもよく、この材料は、異なる領域で異なる特質を有する。例えば、材料は、第2の層とは異なる密度、繊維構造、形状、表面テクスチャーなどを第1の層で有することができる。詳細には、材料は、その厚さに沿って変化する密度、および/または繊維構造、および/または形状、および/または表面テクスチャーなどを有し、したがって、異なる特質を有する異なる層を形成することができる。その結果、材料は、第2の層よりも第1の層で音を吸収することができる。逆に、第2の層において材料は、第1の層よりも音を拡散および/または反射することができる。
また、遮音構造は、層数を変えることによって、かつ/または層の特質(例えば、厚さ、材料、材料特性など)を変えることによって作製された場合、異なる特質を有する異なる層を提供することができる。詳細には、本発明による遮音構造は、少なくとも一部分で、1よりも多い吸音層を備えることができる。その上、これらの2つ以上の吸音層は重なってもよい。代替的に、または、組み合わせて、吸音層の厚さは、吸音層の他の2つの寸法のうちの少なくとも1つに沿って変化してもよい。
本発明による遮音構造では、第1の層および第2の層は、少なくとも部分的に重なることができる。例えば、遮音構造がフードの一部である場合、両方の層は、周囲騒音を良好に減衰させるために、耳の領域で重なることができる。
いくつかの実施形態では、第1の層は、第2の層から離れていてもよく、すなわち、第1の層および第2の層は、衣料上の異なる場所に配置されてもよい。他の実施形態では、第1の層は、少なくとも部分的に第2の層に重なっていてもよい。さらに他の特定の実施形態では、第1の層および第2の層は、完全に一致していてもよい。したがって、第1の層および第2の層の異なる配置が考えられ得、それらは、応用例のタイプに応じて選択されることができる。
第1の層の材料は、発泡体、いくつかの部分的に欠けたキャビティ(partially-void cavities)を備える材料、またはスペーサーニット地(spacer knit fabric)などの高吸収率を有する任意の吸音材料とすることができる。後者の場合、スペーサーニット地は、例えば、適切なヤーン、詳細には1つまたは複数のスペーサーヤーンの適切な材料および直径、ならびに/または適切なニッティング技法、ならびに/またはスペーサーヤーンによって接続された2つのニット地の表面間の適切な距離によって達成され得る良好な吸音特質を有するように選択されることができる。
第2の層は、第1の層の外側に配置されることができる。第2の層は、第1の層の外面に沿って直接存在することができる、または、第1の層の外面上であるが、1つまたは複数の他の層によって第1の層から離間されることができる。詳細には、いくつかの実施形態では、第2の層は衣料の外面上に配置されることができる。例えば、第2の層は、吸音材料の第1の層の上方に少なくとも部分的に配置された音反射材料の層であってもよい。このようにして、音反射層が、最初に可能な限りの音波を反射する。それから、吸音層が、可能な限りの残存する音波を吸収する。2つの層の組み合わせは、優れた遮音特質を提供する。
第2の層は、音を反射するように適合されることができ、遮音構造は、音を拡散するように適合された第3の層をさらに備えることができる。詳細には、第2の層は、音反射材料を備えることができ、遮音構造は、音拡散材料を備える第3の層をさらに備えることができる。第3の層の材料は、第1の層の材料および第2の層の材料よりも音を拡散すると理解される。しかしながら、第3の層、ならびに第1の層および/または第2の層に対し同じ材料が使用され、各層で異なる特質を有してもよい。例えば、材料は、第3の層とは異なる密度、繊維構造、形状、表面テクスチャーなどを第1の層で有することができる。したがって、材料は、第3の層よりも第1の層で音を吸収することができる。逆に、第3の層において材料は、第1の層よりも音を拡散することができる。第3の層は、例えば経編層(warp knitted layer)であってもよい。第3の層は、例えば、吸音材料から作製される第1の層に、例えば円錐状または角錐状の形状を有する表面などの、音を拡散するための特別な表面形状を与えることによって、吸音材料内で生成されてもよい。
第3の層は、衣料の内面上に配置されることができる。遮音構造が、例えば衣料のフード上に配置される場合、音拡散内層は、衝突する音波を、それらを着用者の耳に集中させる代わりに全方向へ拡散することによって、上述の通風筒現象(funnel effect)を回避、または少なくとも低減する。同様に、フードの音拡散内面によって、共鳴が低減されることができる。フードは、音を吸収する第1の層と組み合わされ、フードの中で感知される騒音をさらに低減し得る音反射外層を追加的に備えることができる。
第1の層の材料および少なくとも当該第2の層の材料は、平均音圧を少なくとも1,000Hzから4,000Hzの範囲で少なくとも3dB低減するように選択されることができる。さらに、第1の層の材料および厚さ、ならびに少なくとも当該第2の層の形状、材料、および厚さは、第1の層および第2の層が重なる部分において、平均音圧を少なくとも1,000Hzから4,000Hzの範囲で最少5dB低減するように選択されることができる。形状に関して言えば、層の全体形状および/または表面テクスチャー加工は、所望の音の低減量を達成するように選択されることができると理解されたい。
第1の層の材料および少なくとも当該第2の層の材料は、平均音圧を少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で少なくとも5dB低減するように選択されることができる。さらに、第1の層の材料および厚さ、ならびに少なくとも当該第2の層の形状、材料、および厚さは、第1の層および第2の層が重なる部分において、平均音圧を少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で最少7dB低減するように選択されることができる。
第1の層の材料および厚さ、ならびに第2の層の形状、材料、および厚さは、第1の層および第2の層が重なる部分において、衣料の着用者によって感知される平均の音を少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で0.5から1ソーン低減するように選択されることができる。
一般に、本発明においては、平均音圧を少なくとも1,000Hzから4,000Hzの範囲で少なくとも3dB低減する、衣料用の遮音構造が想定されている。遮音構造は、平均音圧を少なくとも1,000Hzから4,000Hzの範囲で少なくとも5dB低減してもよい。
本発明においては、平均音圧を少なくとも2,000Hzから5,000Hzの範囲で少なくとも3dB低減する、衣料用の遮音構造が想定されている。遮音構造は、平均音圧を少なくとも2,000Hzから5,000Hzの範囲で少なくとも5dB低減してもよい。
遮音構造は、平均音圧を4,000Hzから8,000Hzの範囲で少なくとも5dB、詳細には少なくとも8dB、そして、いくつかの実施形態では少なくとも13dB低減することができる。
遮音構造は、衣料の着用者によって感知される音を1,000Hzから4,000Hzの範囲で少なくとも0.3ソーン、詳細には0.5ソーン低減することができる。遮音構造は、衣料の着用者によって感知される音を4,000Hzから8,000Hzの範囲で少なくとも0.5ソーン、詳細には少なくとも0.7ソーン、より詳細には少なくとも0.9ソーン低減することができる。
少なくとも遮音構造の表面に対し鉛直に遮音構造に衝突する音波について、遮音構造は、平均音圧、および/または衣料の着用者によって感知される音を低減する。
遮音構造は、30mm未満の総厚を有することができる。
一般に、本発明においては、30mm未満の総厚を有する、衣料用の遮音構造が想定されている。総厚は、20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmであってもよい。詳細には、これらの厚さは、前述の減衰特性を有する遮音構造で実現されることができる。
さらに、本発明においては、平均音圧を少なくとも1,000Hzから4,000Hzの範囲で少なくとも5dB、および/または少なくとも2,000Hzから5,000Hzの範囲で少なくとも5dB、および/または4,000Hzから8,000Hzの範囲で少なくとも8dB低減し、かつ、30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備える、衣料用の遮音構造が想定されている。
30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備える遮音構造は、平均音圧を少なくとも4,000Hzから20,000Hzの範囲で、少なくとも8dB、より詳細には少なくとも10dB、そして、いくつかの実施形態では少なくとも16dB低減することができる。30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備える遮音構造は、200Hzから20,000Hzの人間の耳の知覚範囲(human ear range)で、平均音圧を少なくとも6dB、詳細には少なくとも10dB、そして、いくつかの実施形態では少なくとも15dB低減することができる。
30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備える遮音構造は、衣料の着用者によって感知される音を少なくとも1ソーン、より詳細には少なくとも2ソーン低減することができる。遮音構造の表面に対し鉛直に遮音構造に衝突する音波について、30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備える遮音構造は、平均音圧、および/または衣料の着用者によって感知される音を低減することができる。
それでもなお、いくつかの特定の実施形態では、遮音構造は、30mmより大きい総厚を有してもよく、遮音性のさらなる改良を可能にする。かかる遮音構造は、例えばアウトドアジャケット用のフード内に配置されることができる。
本発明による遮音構造の層のうちの少なくとも1つは、テクスチャー加工されることができる。表面テクスチャー加工は、表面に3D形状を施すことにより達成されることができる。表面テクスチャー加工は、その層の音拡散特質を改良することができる。テクスチャー加工された層は、1つまたは複数の層によって被覆されることができる。したがって、テクスチャー加工された層は、外側および/または内側から視認することができない。例えば、第1の層は、2つの他の層の間に挟まれることができる。これらの層のうちの1つは、音を反射する第2の層を含むことができる。加えて、他方の層は音を拡散するものとし、第1の層のテクスチャー加工された表面上に施され、この層と第1の層のテクスチャー加工との組み合わせによって音拡散性を最大化することができる。その上、遮音構造に対し全体的に直交して衝突する音波は、平面に鉛直に衝突するときよりも大きな表面上に局所的に散乱されるため、表面テクスチャー加工は、吸音性も改良する。
表面テクスチャー加工は、当該テクスチャー加工される層の内面、外面、または両面上に存在することができる。
表面テクスチャー加工は、規則正しいまたは不規則な角錐、半球、円錐、立方体、突起などの形状を有することができる。形状は、すべてが同じ高さ、および/もしくは大きさを有してもよく、または、有さなくてもよい。表面テクスチャー加工は、第2の層を編層(knitted layer)とすることによって提供されることもできる。したがって、この編層は、小穴、音拡散性を高めるいくらかの深さのレリーフ(relief)、および/または音拡散性を高める特定のパターンを形成する。
少なくとも1つの層は、メッシュから作製されることができる。メッシュは、良好なドレープ品質を提供し、フィット感および快適性を強化する。例えばメッシュ製の音反射層が衣料の外面に配置された場合、メッシュの孔(perforations)は、優れたフィット感を材料複合体全体に提供するであろう。また、メッシュの穴、および、メッシュが別の層上に弛みを有して座する(sitting loose)ことによって生成し得るキャビティは、遮音構造の音拡散性を改良することができる。メッシュの材料が、少なくとも部分的に音響波を吸収してもよい。
第2の層は、被膜とすることができる。例えば、遮音構造は、第1の吸音コア層を備えることができ、第2の層は、コア層上の被膜である。被膜は、コア層の外面および/または内面上に配置されることができる。かかる被膜は、音を反射する、かつ/または音を拡散し、したがって、コア層上の第2の層または第3の層を形成することができる。かかる被膜は、例えば、審美的な理由または保温のために吸音層の外側または内側に設けられた生地層上など、衣料の他の層上に施されることもできる。
第1の層および/もしくは第2の層、またはその両方を、遮音構造から取り外し可能とすることができる。したがって、第1の層および/または第2の層は、遮音構造に取り外し可能に取り付けられることができる。1つの実施形態では、遮音構造全体が、衣料に取り外し可能に取り付けられることができる。層および/または遮音構造を取り外し可能に取り付ける手段は、面ファスナー、ジッパー、スナップなどとすることができる。
代替的には、第1の層は少なくとも第2の層に接合されてもよい。遮音構造が第3の層を備える場合、第3の層は、第1の層および/または第2の層に接合されてもよい。かかる接合は、第1の層の上に第2の層を糊付けすることにより得られることができる。代替的には、第1の層は、例えば縫合することにより、少なくとも第2の層に等間隔で取り付けられてもよい。
第1の層は、縫合することによって、少なくとも第2の層に取り付けられてもよい。遮音層の層は、メロー縫い(merrow stitch)(オーバーロック縫い(overlock stitch)とも呼ばれる)を用いて縫合されることができる。かかる継ぎ目は、かかる構造の層間に良好な接合を生成する。縫合部を保護するために、継ぎ目を補強するために、耐透水性を改良するために、かつ/または審美的理由のために、接合テープ(PUまたはTPUから作製される)が、継ぎ目を覆って配置されることができる。
少なくとも1つの層は、孔を備えることができる。このようにして、遮音構造の、したがって、衣料の通気性が改良されることができる。
遮音構造の少なくとも一部分は、フードを形成する、フードに組み込まれる、または、フードに取り付けられることが可能であり得る。このようにして、前述の通風筒現象は低減されることができる。
全文において、周波数範囲における音の平均低減量は、この周波数範囲における複数の周波数に対して得られた音の低減量値の平均として理解される。
フード内の遮音構造の幾可学的形状、第1の層の材料および厚さ、ならびに、少なくとも当該第2の層の材料および厚さは、フードの開口部をフードの正面とし、フードの後方に向かう音波、フードの側方に向かう音波、および、フードの正面に向かう音波について、平均音圧を少なくとも1,000Hzから4,000Hzの範囲で最少5dB低減するように選択されることができる。フード内の遮音構造の幾可学的形状は、フード内の遮音構造の位置と、遮音構造の形状および大きさと、遮音構造の構造と、フード自体の幾可学的形状とを含むことができる。
より詳細には、フード内の遮音構造の幾可学的形状、第1の層の材料および厚さ、ならびに、少なくとも当該第2の層の材料および厚さは、平均音圧を、
− フードの正面に向かう音波について、少なくとも1,000Hzから4,000Hzの範囲で少なくとも5dB、詳細には少なくとも8dB、より詳細には11dB、
− フードの側方に向かう音波について、少なくとも1,000Hzから4,000Hzの範囲で少なくとも5dB、詳細には少なくとも9dB、より詳細には12dB、
− フードの後方に向かう音波について、少なくとも1,000Hzから4,000Hzの範囲で少なくとも5dB、詳細には少なくとも7dB、より詳細には10dB
低減するように選択されることができる。
フード内の遮音構造の幾可学的形状、第1の層の材料および厚さ、ならびに、少なくとも当該第2の層の材料および厚さは、フードの開口部をフードの正面とし、フードの後方に向かう音波、フードの側方に向かう音波、およびフードの正面に向かう音波について、平均音圧を少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で少なくとも5dB低減するように選択されることができる。詳細には、フード内の遮音構造の幾可学的形状、第1の層の材料および厚さ、ならびに、少なくとも当該第2の層の材料および厚さは、フードの後方に向かう音波、フードの側方に向かう音波、およびフードの正面に向かう音波について、平均音圧を少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で少なくとも7dB低減するように選択されることができる。より詳細には、フード内の遮音構造の幾可学的形状、第1の層の材料および厚さ、ならびに、少なくとも当該第2の層の材料および厚さは、平均音圧を、
− フードの正面に向かう音波について、少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で少なくとも8dB、詳細には少なくとも10dB、より詳細には16dB、
− フードの側方に向かう音波について、少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で少なくとも12dB、詳細には少なくとも16dB、より詳細には22dB、
− フードの後方に向かう音波について、少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で少なくとも7dB、詳細には少なくとも10dB、より詳細には14dB
低減するように選択されることができる。
フードは、フードと着用者の耳との間の距離が、最大で20cmになるように適合されることができる。有利には、距離は、80mm未満、より詳細には10mmから40mmである。
例えばフード付き衣料、それだけではなく縁付き帽子、ビーニー帽、ヘッドバンド、およびキャップを含むいくつかの実施形態では、衣料は、着用者の耳にフィットし、それにより距離を0mmに短縮してもよい。衣料が着用者の頭部にぴったりとフィットし、それにより通風筒現象を消滅させるように、衣料は伸縮可能であってもよい。いくつかの実施形態では、フードは、着用者の頭部にフィットするように適合された内層と、内層の周囲に弛みを有して座する外層とを備え、遮音構造は、これらの層の一方もしくは他方内に存在する、または、それらの一方内に部分的に、かつ、他方内に部分的に存在することができる。
フードは、フードの正面先端が着用者の前額部まで達するように適合されることができる。フードは、詳細には、着用者の頭部がフードの後方に触れるときに、フードの正面先端が着用者の前額部まで達するように適合されることができる。いくつかの実施形態では、フードは、まゆ毛まで下がる。したがって、フードの正面先端がより高い点まで下がっているときよりも、音のフードへの侵入が防止される。いくつかの実施形態では、到来する騒音をさらに一層低減するために、フードの先端は、まゆ毛よりも下に(例えば鼻まで)下がってもよい。騒音が低減されるのと同時に、到来する光りおよび視野も同様に低減され、したがって、例えば選考会、試合、または運動に着用者が集中することを促進する。
フードは、着用者の頭部の周囲空間の少なくとも220°、詳細には少なくとも260°、より詳細には少なくとも275°を取り囲むように適合されることができる。フードの被覆角度は、着用者の頭部の中心から規定されることができ、かつ、着用者の長手方向軸に対し鉛直の断面(すなわち、解剖学的な意味での横断面)で規定されることができる。フードの大きな被覆角度は、着用時にフードに侵入する音の量を低減することを促進する。
フードは、フードの開口部を締め付ける手段を備えることができる。これにより、フードの正面開口部から侵入する音を減らすことが可能となる。締付手段は、例えば引き紐であってもよい。この紐は、例えばフードの開口部の縁に縫製されたトンネル内に配置されることができる。かかる配置は、騒音を減らすとても良好な効果を有し、フードの正面から侵入する4,000Hzから8,000Hzの周波数範囲の音について、5dBから10dBのさらなる平均減衰をもたらすことができる。
フードは、フードの開口部の側部に取り外し可能に取り付けられるように適合されたフラップを備え、フラップが閉じられたときにフードの開口部を小さくすることができる。フラップは、フードの開口部の片側に形成され、フードの逆側に取り外し可能に取り付けられることができる。代替的には、かかるフラップは、フードの開口部の両側に取り外し可能に取り付け可能であってもよい。フードの開口部を小さくすることで、フードの正面から到来する音を低減することが可能になる。フラップは、快適かつ審美的なものとして認識される。フラップは、それを面ファスナー、スナップ、磁石などの手段により、フードの反対側に取り付けることによって閉じられることができる。フラップは、着用者の首の正面で開口部を閉じるように、フードの下部に配置されることができる。いくつかの実施形態では、フラップは、着用者のあごの正面で開口部を閉じるように適合されてもよい。
本発明のさらなる態様は、本明細書に記載されるような、詳細には、上述のような遮音構造を備える衣料に関する。
衣料はフードを備えることができ、遮音構造は、少なくとも部分的にフード上に配置されることができる、または、フードを形成することができる。フードに関して上述した内容は、かかる実施形態に対しても同様に有効である。衣料は、同様に、縁付き帽子、ヘッドバンド、またはビーニー帽であってもよい。
遮音構造は、衣料に取り外し可能に取り付けられることができる。遮音構造を取り外し可能に取り付ける手段は、例えば、面ファスナー、スナップ、ジッパー、磁石などを含むことができる。
本発明による遮音構造は、一部の音の周波数は減衰なく、または少ない減衰で遮音構造を通過することを可能にすることができる。例えば、遮音構造は、車のクラクション、または他のタイプの信号伝達の周波数を有する音は通過させるように設計されることができる。
いくつかの実施形態では、遮音構造は、折り紙と同じように折り重なり、そして展開するように構築されることができる。詳細には、かかる遮音構造を備えるフードは、複数のプライに折り重なり、そして展開することができる。
遮音構造は、電子式騒音消去手段をさらに備えることもできる。電子式騒音消去手段は、周囲音を録音するように適合された録音手段と、元の周囲音および逆位相音信号が、衣料の着用者の耳で消滅するように逆位相音信号を発信するように適合された音発信手段とを備えることができる。録音手段は、マイクロホンを備えることができ、音発信手段は、拡声器、ヘッドホン、またはイヤホンを備えることができる。騒音消去手段は、第1の層と第2の層との間に配置されることができる。
本発明によるフードは、よりよいフィット感を開口部の周囲にもたらすために、正面にバイザー(visor)を備えることもできる。かかるバイザーは、遮音層のうちの少なくとも1つに接合されることができる。
本発明のさらなる態様は、吸音材料を備える少なくとも第1の層と、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層とを備える、装着可能な服飾品用の遮音構造に関する。装着可能な服飾品は、例えばバッグまたはバックパックであってもよい。衣料用の遮音構造に関して上述した内容は、装着可能な服飾品用の遮音構造に対しても同様に有効である。
しかし、例えばバッグまたはバックパックの場合、遮音構造がポケットに実装されたときと同様に、層は、バッグ、バックパック、ポケットなどから出てくる音を低減するように配置される。
本発明のさらに別の態様は、吸音材料を備える少なくとも第1の層を提供するステップと、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層を提供するステップと、第1の層および第2の層を少なくとも部分的に結合するステップとを含む、衣料用の遮音構造を製造する方法に関する。
第1の層および第2の層は、例えば、溶接、縫製、糊付けなどによって永久に結合されることができる。代替的には、第1の層および第2の層は、例えば、面ファスナー、スナップ、ジッパーなどによって互いに取り外し可能に取り付けられてもよい。本発明による遮音構造の2つの層の接合技法により、遮音性能を修正することが可能となり、遮音構造が遮る音の周波数を修正することを可能にし得る。
第1の層および第2の層は、一方の層を型内に落とし、それから、他方の層を形成する発泡体が、型内のこの層を覆って注がれることによって結合されることもできる。こうして、発泡体は、型内に前もって敷設された層に付着することができる。詳細には、メッシュが型内に敷設され、発泡体がメッシュの上に流し込まれることができる。
本方法は、第1の層および第2の層が衣料内で少なくとも部分的に重なるように、第1の層および第2の層を配置するステップをさらに含むことができる。
第2の層は、音を反射するように適合されることができ、本方法は、音を拡散するように適合された第3の層を提供するステップと、第3の層および第1の層を少なくとも部分的に結合するステップとをさらに含むことができる。詳細には、第2の層は、音反射材料を備えることができ、本方法は、音拡散材料を備える第3の層を提供するステップと、第3の層および第1の層を少なくとも部分的に結合するステップとをさらに含むことができる。
本方法は、第2の層を、それが音を拡散するように適合されるように成型するステップをさらに含むことができる。詳細には、本方法は、第2の層を形成するように、そして、音を拡散するように材料を成型するステップをさらに含むことができる。
本方法は、吸音材料を、それが少なくとも1つの表面上で音を拡散するように成型するステップをさらに含むことができる。詳細には、本方法は、少なくとも1つの表面上で音を拡散するように適合された形状に、吸音材料を成型するステップをさらに含むことができる。
本発明においては、衣料要素を提供するステップと、衣料要素上に音反射材料を被覆するステップとを含む、遮音衣料を製造する方法が想定されている。衣料は、詳細には、フードを備えることができ、音反射材料は、フード上に少なくとも部分的に被覆されることができる。音反射材料は、衣料要素の吸音層上に被覆されることができる。被覆は、吹き付け被覆であってもよい。
本明細書に記載された方法によって製造された遮音構造は、本明細書に記載されるような、詳細には、上述のような遮音構造であり得る。同様に、遮音構造が適する衣料は、本明細書に記載されるような、詳細には、上述のような衣料であり得る。
本発明によるフードの各層は、1つの片、またはともに結合された複数の片から作製されることができる。詳細には、フードの少なくとも1つの層は、例えば、縫製、糊付け、または溶接によってともに結合された少なくとも2つの片から作製されることができる。継ぎ目を補強するために、審美的理由のために、かつ/または耐透水性を改良するために、接合テープ(例えば、PUまたはTPUから作製される)が、2つの片の継ぎ目を覆って配置されることができる。
代替的には、フードの擬似半球形状は、例えば、各層をこの形状に適切に成型することによって、または、3D印刷、粘性材料の3D吹き付け、3D経編もしくは緯編のような3D製造プロセスを使用することによって達成されることができる。かかる層は、したがって、縫合することなく一体となる。それは、遮音構造の遮音性を、詳細には、吸音層に関して改良することも可能にする。かかる遮断性は、顧客の頭部の3D走査を使用し、フードの形状を顧客の頭部に合わせることによって、フィット感および快適性とともにさらに改良されることもできる。
本発明による方法では、遮音性を高めるために、遮音構造の表面上、および/または衣料の表面上にドットが施されることができる。かかる方法では、ドットは、粘性流体のドットを塗布する印刷ノズルを使用して印刷されることができる。かかるドットを備える遮音構造または衣料は、したがって、音拡散性を改良し得るテクスチャー加工された表面を有することができる。
本発明は、以下の実施形態[1]から[29]も含む。
[1]吸音材料を備える少なくとも第1の層と、
音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層と
を備える衣料用の遮音構造。
[2]第1の層および第2の層が少なくとも部分的に重なる、[1]に記載の遮音構造。
[3]第2の層が衣料の外面上に配置される、[1]または[2]に記載の遮音構造。
[4]第2の層が音を反射するように適合され、遮音構造が、音を拡散するように適合された第3の層をさらに備える、[1]から[3]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[5]第3の層が衣料の内面上に配置される、[4]に記載の遮音構造。
[6]第1の層の材料および厚さ、ならびに第2の層の形状、材料、および厚さが、第1の層および第2の層が重なる部分において、衣料の着用者によって感知される平均の音を少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で0.5から1ソーン低減するように選択される、[1]から[5]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[7]遮音構造が30mm未満の総厚を有する、[1]から[6]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[8]第1の層が、少なくとも1つの表面上においてテクスチャー加工される、[1]から[7]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[9]少なくとも1つの層がメッシュから作製される、[1]から[8]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[10]第2の層が被膜である、[1]から[9]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[11]第1の層、もしくは第2の層、またはその両方が、遮音構造から取り外し可能である、[1]から[10]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[12]遮音構造の少なくとも一部分が、フードを形成する、フードに組み込まれる、または、フードに取り付けられることが可能である、[1]から[11]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[13]フードが、フードと着用者の耳との間の距離が、最大で20cmになるように適合される、[12]に記載の遮音構造。
[14]フードが、フードの正面先端が着用者の前額部まで達するように適合される、[12]または[13]に記載の遮音構造。
[15]フードが、着用者の頭部の周囲空間の少なくとも220°、詳細には少なくとも260°、より詳細には少なくとも275°を取り囲むように適合される、[12]から[14]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[16]フードが、フードの開口部を締め付ける手段を備える、[12]から[15]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[17]フードが、フードの開口部を小さくするために、フードの開口部の少なくとも1つの側部に取り外し可能に取り付けられるように適合されたフラップを備える、[12]から[16]のいずれか1つに記載の遮音構造。
[18][1]から[17]のいずれか1つに記載の遮音構造を備える衣料。
[19]衣料がフードを備え、遮音構造が、少なくとも部分的にフード内に配置される、または、フードを形成する、[18]に記載の衣料。
[20]衣料が、縁付き帽子、ビーニー帽、またはヘッドバンドである、[18]に記載の衣料。
[21]遮音構造が、衣料に取り外し可能に取り付けられることができる、[18]から[20]のいずれか1つに記載の衣料。
[22]吸音材料を備える少なくとも第1の層と、
音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層と
を備える、装着可能な服飾品用の遮音構造。
[23]吸音材料を備える少なくとも第1の層を提供するステップと、
音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層を提供するステップと、
第1の層および第2の層を少なくとも部分的に結合するステップと
を含む、衣料用の遮音構造を製造する方法。
[24]第1の層および第2の層が衣料内で少なくとも部分的に重なるように、第1の層および第2の層を配置するステップをさらに含む、[23]に記載の方法。
[25]第2の層が音を反射するように適合され、
音を拡散するように適合された第3の層を提供するステップと
第3の層および第1の層を少なくとも部分的に結合するステップと
をさらに含む、[23]または[24]に記載の方法。
[26]第2の層を、それが音を拡散するように適合されるように成型するステップをさらに含む、[23]から[25]のいずれか1つに記載の方法。
[27]吸音材料を、それが少なくとも1つの表面上で音を拡散するように成型するステップをさらに含む、[23]から[25]のいずれか1つに記載の方法。
[28]遮音構造が、[1]から[17]のいずれか1つに記載の遮音構造である、[23]から[27]のいずれか1つに記載の方法。
[29]衣料が、[18]から[21]のいずれか1つに記載の衣料である、[23]から[28]のいずれか1つに記載の方法。
本発明の態様は、以下の添付図面を参照し、より詳細に説明される。
異なる層を明らかにするために部分的に切り取られている、フード付き衣料上に配置された本発明による遮音構造の例示的実施形態の図である。 フード付き衣料上に配置された本発明による遮音構造のさらなる例示的実施形態の図である。 本発明による第1の層および第2の層の例示的配置の断面概略図である。 本発明による第1の層、第2の層、および第3の層の例示的配置の断面概略図である。 本発明による第1の層および第2の層のさらなる例示的配置の図である。 本発明による遮音構造の断面概略図である。 本発明による第1の層、第2の層、および第3の層のさらなる例示的配置の断面概略図である。 スペーサーニットを使用する、本発明による遮音構造の概略図である。 本発明による第1の層、第2の層、および第3の層の例示的3次元配置の断面概略図である。 周辺部で結合された、本発明による第1の層および第2の層のさらなる例示的配置の断面概略図である。 本発明による第1の層、第2の層、および第3の層のさらなる例示的配置の断面概略図であり、第2の層はテクスチャー加工されている。
以下に、本発明の実施形態および変形例をより詳細に記載する。
図1は、衣料11用の遮音構造10の例示的実施形態を示す。図1の例示的実施形態における衣料11は、トラックスーツの上衣のようなフード付き衣料である。一般に、本発明による遮音構造10は、縁付き帽子、キャップ、およびビーニー帽を含む様々な衣料に使用されることができる。遮音構造10は、代替的に、または、組み合わせて、衣料のポケットの周りに配置されてもよく、衣料の着用者が例えば歩く、運動する、または走るときに、硬貨、鍵などによって生成される騒音を低減する。
図1の例示的実施形態では、遮音構造10は、衣料11のフード12上に配置される。遮音構造10は、吸音材料を備える第1の層13を備える。図1の例示的実施形態では、第1の層13は、フード12のコア層である。第1の層13は、吸音材料を備え、すなわち、第1の層13の材料は、以下に論じられる遮音構造10の第2の層14の材料よりも音を吸収する。第1の層13の材料は、発泡体、いくつかの部分的に欠けたキャビティを備える材料、メッシュ、またはスペーサーニット地とすることができる。後者の場合、スペーサーニット地は、例えば適切なスペーサーヤーンによって、および/または適切なニッティング技法によって達成され得る良好な吸音特質を有するように選択されることができる。
図1の実施形態では、第1の層13の材料はポリウレタン発泡体である。
遮音構造10は、音反射材料の第2の層14も備える。第2の層14の音反射材料は、第1の層13の材料よりも音を反射する。
第2の層14の材料は、例えば、第1の層13の上に被覆された被膜とすることができる。
本発明による遮音構造10の第2の層14は、第1の層の表面をテクスチャー加工することにより得られてもよい。表面テクスチャー加工は、表面に3D形状を施すことにより達成されることができる。表面テクスチャー加工は、遮音構造の音拡散特質を改良することができる。テクスチャー加工された第2の層14は、1つまたは複数の層によって被覆されることができる。したがって、テクスチャー加工された第2の層14は、外側および/または内側から視認することができない。例えば、第1の層13および第2の層14は、2つの他の層の間に挟まれてもよい。これらの後者の層のうちの1つは、音を拡散かつ/または反射する層を備えることができる。表面テクスチャー加工は、第1の層13の内面、外面、または両面に存在することができる。表面テクスチャー加工は、角錐、半球、立方体などの形状を有することができる。表面テクスチャー加工は、編まれた第1の層13によって提供されることもできる。したがって、この編層は、小穴、音拡散性を高めるいくらかの深さのレリーフ、および/または音拡散性を高める特定のパターンを形成する。
図1の例示的実施形態では、第2の層14は、衣料11のフード12の外層として配置され、音反射材料を備える。しかしながら、他の実施形態では、第2の層14は、音拡散材料、または、音を反射し、かつ、音を拡散する材料を備えてもよい。また、他の実施形態では、第2の層14は、フード12の内層として、すなわち、第1の層13の下に配置されてもよく、音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行ってもよい。これは、ポケット内またはバックパック内など、例えば、衣料または服飾品の内側で生成された音が低減されなければならない応用例でも有利であり得る。
図1の例示的実施形態では、第1の層13の材料および第2の層14の材料は、異なる材料である。しかしながら、第1の層13の材料および第2の層14の材料は、同じ材料であってもよい。この場合、材料は、両方の層で異なる特質を有することができる。例えば、第1の層13において材料は、第2の層14における材料とは異なる密度、繊維構造、形状、表面テクスチャーなどを有することができる。したがって、材料は、第2の層14よりも第1の層13で音を吸収することができる。逆に、第2の層14において材料は、第1の層13よりも音を拡散および/または反射することができる。
一般に、本発明によるすべての層は、1つの片から作製されることができるか、または、重なり得る、もしくは、重なり得ない異なる片から作製されることができる。例えば、層(例えば吸音層13)の2つ以上の片は、吸音度を高めるために、着用者の耳を覆って重なることができる。層の厚さが異なることも可能である。例えば、吸音層13は、着用者の耳の領域においてより厚くなり、この領域での吸音度を高めることができる。
図1の例示的実施形態では、第1の層13および第2の層14は、フード12の層として配置されるため、それらの全体において一致している。他の実施形態では、第1の層13は、第2の層14から離れていてもよく、すなわち、両方の層は、衣料11上の異なる場所に配置されてもよい。さらなる実施形態では、第1の層13は、少なくとも部分的に第2の層14に重なっていてもよい。したがって、第1の層13および第2の層14の異なる配置が考えられ得、それらは、応用例のタイプに応じて選択されることができる。
図1の例示的実施形態では、遮音構造は、音拡散材料を備える第3の層15をさらに備える。第3の層15の材料は、第1の層13の材料および第2の層14の材料よりも音を拡散すると理解される。図1の例示的実施形態では、第1の層13および第3の層15に対し、異なる材料が選択された。しかしながら、他の実施形態では、第1の層13および第3の層15に対し同じ材料が使用され、両方の層において異なる特質を有してもよい。例えば、第1の層13において材料は、第3の層15における材料とは異なる密度、繊維構造、形状、表面テクスチャーなどを有することができる。したがって、材料は、第3の層15よりも第1の層13で音を吸収することができる。逆に、第3の層15において材料は、第1の層13よりも音を拡散することができる。第3の層15は、例えば経編層であってもよい。さらに、第3の層15の材料は、第1の層13上の被膜、第2の層14上の被膜、または衣料11のさらなる層上の被膜であってもよい。
図1の例示的実施形態では、音拡散内層15は、衝突する音波を、それらを耳に集中させる代わりに全方向へ拡散することによって、上述の通風筒現象を回避、または少なくとも低減する。同様に、フード12の音拡散内面15によって、共鳴が低減されることができる。
図1の実施形態と同様の例示的実施形態に対して実施する測定がすすめられた。この実施形態では、フードは、連続気泡を有するPU発泡体から作製された第1の層と、開口穴を有するメッシュから作製された内層と、開口穴を有するメッシュから作製された外層とを備える。3つの層を、フードの縁でともに縫合した。遮音構造は、フードを形成し、約3mmの総厚を有する。
かかる測定のために、マネキンの頭部を、その片方の耳にマイクロホンを置いた状態で部屋に設置した。この部屋に、2つのスピーカーを1メートル離間させ、マネキンの頭部と正三角形を形成するように置いた。2つのスピーカーの間を見るマネキン(各スピーカーから30度の方向、以下の表の「正面」)、スピーカーから右方向を見るマネキン(第1のスピーカーから60度、もう一方のスピーカーから120度の方向、以下の表の「右」)、および、スピーカーの方を見ていないマネキン(各スピーカーから150度の方向、以下の表の「後方」)で、測定を繰り返した。第1の一連の測定は、マネキンの頭部上に何もない状態で行い、第2の一連の測定は、当該フードがマネキンの頭部の上に置かれた状態で行った。
これらの測定の結果は、以下の表1および表2に示される。
表1は、音の各到来方向(正面、右、後方)に対する、指示された周波数範囲における音波の強さの平均低減量、得られた測定値の集合に対するこの平均値を中心とする標準偏差、および各周波数範囲における最大値を示す。強さの低減量は、基準音圧を20μPaとしデシベルで測定する。
表2は、周波数に対する人間の感覚によって重み付けされた表1の結果を示し、結果はソーンで表されている。
これらの測定値は、本発明の例示的実施形態の特質を映し出したものであり、限定するものとして理解されるべきでないことを留意されたい。
例えば、第1の層13の材料および第2の層14の材料は、平均音圧を少なくとも4,000Hzから20,000Hzの範囲で少なくとも6dB低減するように選択されることができる。
一般に、本発明においては、衣料11用の遮音構造10は、平均音圧を少なくとも4,000Hzから20,000Hzの範囲で少なくとも6dB低減することができる。遮音構造10は、平均音圧を少なくとも4,000Hzから20,000Hzの範囲で少なくとも8dB、より詳細には少なくとも10dB、そして、いくつかの実施形態では少なくとも16dB低減してもよい。遮音構造10は、200Hzから20,000Hzの人間の耳の知覚範囲で、平均音圧を少なくとも6dB、詳細には少なくとも10dB、そして、いくつかの実施形態では少なくとも15dB低減することができる。遮音構造10は、衣料11の着用者によって感知される音を少なくとも1ソーン、より詳細には少なくとも2ソーン低減することができる。遮音構造10の表面に対し鉛直に遮音構造10に衝突する音波について、遮音構造10は、平均音圧、および/または衣料11の着用者によって感知される音を低減することができる。
一般に、本発明においては、衣料11用の遮音構造10は、30mm未満の総厚を有することができる。総厚は、20mm未満、詳細には10mm未満、そして、いくつかの実施形態では5mm未満、例えば約3mmであってもよい。これは、特に上記の表1および表2による減衰特性を有する遮音構造についてあてはまる。
さらに、衣料11用の遮音構造10は、平均音圧を少なくとも4,000Hzから20,000Hzの範囲で少なくとも6dB低減することができ、かつ、30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備えることができる。30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備える遮音構造10は、平均音圧を少なくとも4,000Hzから20,000Hzの範囲で少なくとも8dB、より詳細には少なくとも10dB、そして、いくつかの実施形態では少なくとも16dB低減してもよい。30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備える遮音構造10は、平均音圧を200Hzから20,000Hzの人間の耳の知覚範囲で少なくとも6dB、詳細には少なくとも10dB、そして、いくつかの実施形態では少なくとも15dB低減することができる。30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備える遮音構造10は、衣料11の着用者によって感知される音を少なくとも1ソーン、より詳細には少なくとも2ソーン低減することができる。遮音構造10の表面に対し鉛直に遮音構造10に衝突する音波について、30mm未満、詳細には20mm未満、詳細には10mm未満、そして、有利な実施形態では5mm未満、例えば約3mmの総厚を備える遮音構造10は、平均音圧、および/または衣料11の着用者によって感知される音を低減することができる。
図1の例示的実施形態では、第1の層13、第2の層14、および第3の層15は、互いに永久に取り付けられ、衣料のフードと一致する遮音構造10をともに形成する。層は、フードの縁でメロー(またはオーバーロック)縫いによって、ともに縫合される。しかしながら、一般に、異なる縫い方、または、糊付けもしくは溶接などの異なる結合技法が同様に使用されてもよい。
しかしながら、他の実施形態(図示せず)では、第1の層13もしくは第2の層14、またはその両方は、遮音構造から取り外し可能であってもよい。第3の層15についても同じことがあてはまる。したがって、少なくとも1つの層は、遮音構造10に取り外し可能に取り付けられることができる。1つの実施形態では、遮音構造10全体が、衣料11に取り外し可能に取り付けられることができる。層および/または遮音構造を取り外し可能に取り付ける手段は、面ファスナー、ジッパー、スナップなどとすることができる。
いくつかの実施形態(図示せず)では、第1の層13および/もしくは第2の層14、ならびに/または第3の層15(もしあれば)は、孔を備えることができる。このようにして、遮音構造の、したがって、衣料の通気性が改良され得る。かかる孔は、例えば、緯編地もしくは経編地のループ、またはメッシュの網目(apertures)によって生成されてもよく、あるいは打ち抜かれてもよい。
図1の例示的実施形態では、フード12は、フード12と着用者の耳との間の距離が、最大で20cmになるように適合されることができる。有利には、距離は、80mm未満、より詳細には10mmから40mmである。例えば、図1のフード付き衣料11、それだけではなく縁付き帽子、ビーニー帽、ヘッドバンド、およびキャップを含むいくつかの実施形態では、衣料11は、着用者の耳にフィットし、それにより距離を0mmに短縮してもよい。衣料11が着用者の頭部にぴったりとフィットするように、衣料11は伸縮可能であってもよい。少なくとも当該衣料の層を、着用者の頭部にぴったりとフィットするように伸縮可能としてもよい。
フード12は、フードの正面先端が着用者の前額部まで達するように適合されることができる。フード12は、着用者の頭部がフード12の後方に触れるときに、フードの正面先端が着用者の前額部まで達するようにさらに適合されることができる。他の実施形態では、フードは、まゆ毛まで下がる。さらなる実施形態では、到来する騒音をさらに一層低減するために、フードの先端は、まゆ毛よりも下に(例えば鼻まで)下がってもよい。
フード12は、着用者の頭部の周囲空間の少なくとも220°、詳細には少なくとも260°、より詳細には少なくとも275°を取り囲むように適合されることができる。フード12の被覆角度は、着用者の頭部の中心から規定されることができ、かつ、着用者の長手方向軸に対し鉛直の断面(すなわち、解剖学的な意味での横断面)で規定されることができる。
フード12は、フードの開口部を締め付ける手段を備えることができる。これにより、フードの正面開口部(図示せず)から侵入する音を減らすことが可能となる。締付手段は、引き紐であってもよい。この紐は、例えばフードの開口部の縁に縫製されたトンネル内に配置されることができる。
フード12は、フード12の開口部の直径を小さくするために、フード12の開口部の一方の側部に取り外し可能に取り付けられるように適合されたフラップ(図示せず)を備えることができる。フラップは、面ファスナー、スナップ、磁石などの手段によってフード12に取り付けられることができる。フラップは、着用者の首の正面で開口部を閉じるように、フード12の下部に配置されることができる。いくつかの実施形態では、フラップは、着用者のあごの正面で開口部を閉じるように適合されてもよい。
図2は、衣料11のフード12上に配置される遮音構造10のさらなる実施形態を示す。図2の例示的実施形態では、遮音構造10は、フード12のコア層である第1の層13を備え、すなわち、第1の層13は、フード12の形状を規定する。コア層は、吸音材料から作製される。吸音材料は、連続気泡を有するPU発泡体である。
図6および図7にあるように、吸音材料は、音を吸収するコア層、および、音を拡散し且つ音を吸収する内層(すなわち、着用者の頭部に面するフード12の側面)を形成する。内層15は、コア層13と同じ吸音材料から作製されるので音を吸収し、かつ、例えば図7にあるような角錐形表面構造などのテクスチャー加工された表面を備えるので音を拡散する。かかる角錐形表面構造は、到来する音波を拡散することを促進する。内層15は、コア層13に、それら両方の層をそれぞれの縁で縫合することによって結合される。しかしながら、層は、追加的に、または代替的に他の場所で結合されてもよい。さらには、溶接または糊付けのような他の技法が、同様に使用されてもよい。
この実施形態では、コア層13および内層14は、熱間または冷間成形プロセスによって製造されることができる。そのために、発泡材料は、第2の層14の表面構造の逆に相当する表面構造を備える型内に置かれる。それから、コア層13および内層14の材料は、圧力で押圧される。結果として得られる材料層は切断されて成形され、フード12の外層が、材料層に縫製、糊付け、もしくは溶接によって結合されることができる、または、材料層上に吹き付けられることができる。内層14の上に追加的な内層が加えられ、その音拡散特質を改良する、かつ/または、着用者の快適性を改良してもよい。1つの実施形態では、この内層は、音響的に透明であってもよい。
図3は、本発明による第1の層13および第2の層14の例示的配置を示す。この例の第1の層13は音を吸収し、第2の層14は、音を拡散する、もしくは音を反射する、またはその両方を行う。この例の第2の層14は、例えば糊付けによって第1の層13に接合される。第2の層14は、周囲騒音を反射するまたは拡散するために、第1の層13の外面上に配置されることができる。代替的実施形態では、衣料またはバッグの内側で生成された音を低減するのを促進するために、第2の層14は、第1の層13の内面上に配置されてもよい。例えば、衣料は、吸音コア層13によって形成され、その内面が音を反射または拡散する層14によって裏打ちされたポケットを備えることができる。したがって、ポケット内に携帯された物体(例えば硬貨)によって生成された音は、かかる配置によって著しく低減される。したがって、かかる配置は、バックパック、スポーツバッグなどのようなバッグで同様に使用されることができる。
図4は、音を吸収する第1の層13、音を反射する第2の層14、および、音を拡散する第3の層15のさらなる例示的配置を示す。この例の第2の層14および第3の層15は、例えば糊付けによって第1の層13に接合される。第2の層14は、衣料の外面上に配置されることができ、第3の層15は、衣料の内面上に配置されることができる。かかる配置は、例えば、3つの層13、14、および15によって形成された遮音構造10がフード上に配置される、または、少なくともフードの一部を形成する、フード付き衣料において有利であり得る。この例では、第2の層14は、周囲騒音を反射することになり、一方、第3の層15は、フードの開口部を通ってフードに侵入する周囲騒音を拡散することになり、したがって、上述の通風筒現象を低減させる。しかしながら、他の実施形態では、第2の層14および第3の層15の配置は逆にされてもよく、すなわち、第2の層14は、第1の層13の内面上に配置され得、第3の層15は、第1の層13の外面上に配置され得ることに留意されたい
図5は、本発明による音を吸収する第1の層13、および第2の層14のさらなる例示的実施形態を示す。この例では、第2の層14は音を拡散する。加えて、第2の層14は、穴を備え、そのうちの3つが参照符号51で例示的に示されている。第2の層14は、例えばニットポリエステルメッシュなどのメッシュとすることができる。
第1の層13および第2の層14は、両方の層の間にすき間が存在するように配置される。これは、両方の層13および14を相互に接続するヤーン52によって達成される。しかしながら、ヤーン52は、両方の層13および14を結合せず、両方の層は、縫合されたように接する。代わりに、ヤーン52は、両方の層13および14が離間されて配置されることを可能にする。第1の層13および第2の層14のこの結合により、特に、着用者に対してより快適であることが可能となる。
図6は、本発明による遮音構造10のさらなる例示的実施形態の断面図を示す。この例では、遮音構造は、単一の材料から作製される。材料は、遮音構造10の表面に対して鉛直の方向に密度勾配を含む。材料は、その外面62上で他の部分よりも高い密度を有し、それにより、音反射層14を生成する。したがって、音反射層14は、高密度材料によって形成される。かかる密度は、2つの層を分離するために製造中に重力を使用すること、または、硬化(例えば熱によって)などの異なる製造プロセスによって得られることができる。
この音反射層14から密度が減少し、連続的な材料の層が吸音層13を形成する。
音拡散層15は、材料の表面テクスチャー加工によって、遮音構造10の内面上に生成される。図6の例では、この表面構造は、ランダムに並ぶ溝によって形成され、そのうちの3つが参照符号61で例示的に示されている。角錐、半球、立方体などの他の表面テクスチャー加工も同様に使用されることができ、これらは規則的であっても、または、ランダムであってもよい。音拡散性を促進するのに加え、表面テクスチャー加工は、遮音構造10の柔軟性および可撓性も高める。表面テクスチャー加工は、例えば成型中など、遮音構造10の製造中に形成されることができる、または、例えば、切断、フライス加工、融解などにより、その後のステップで形成されることができる。
図7は、第1の層13、第2の層14、および第3の層15のさらなる例示的配置を示す。この例では、音を反射する第2の層14は、例えば糊付けによって第1の吸音層13に接合される。音を拡散する第3の層15は、第1の吸音層13と同じ材料から作製され、この材料内にテクスチャー加工された領域として形成される。この例におけるテクスチャーは、角錐形である。一般に、ランダムまたは規則的な半球、円錐、立方体、突起などのような他の幾可学的形状も同様に使用されることができる。
図8は、本発明による第1の層13および第2の層14のさらなる例示的配置を示す。この例では、第1の吸音層13は、スペーサーニットとして実現される。スペーサーニットは、2つの緯編または経編されたプライ82および83の間で、少なくとも1つのスペーサーヤーン81を緯編または経編し、これら2つのプライ間のすき間は残したまま、2つのプライ82および83を相互に接続し、同時に、充填物として機能することによって製造される。スペーサーヤーン81は、例えばポリエステルなどの、プライ82およびプライ83自体と同じ材料、または別の材料を備えることができる。スペーサーヤーン81は、スペーサー緯編地またはスペーサー経編地に、より安定性をもたらす単一繊維とすることもできる。図8の例示的実施形態では、第2の層14は、スペーサーニットのプライ83上に被覆される。かかる被覆は、例えば、吹き付け被覆によって提供されることができる。スペーサーニットの2つのプライ82および83の間のすき間は、すき間が、スペーサーニットに侵入する音波に対する共鳴フィルタのように作用するため、追加的に周波数を選択して騒音を消去することを可能にする。したがって、吸音層13の周波数応答は、2つのプライ82および83の距離を相応して変えることにより設定されることができる。
図9は、第1の層13、第2の層14、および第3の層15のさらなる例示的配置を示す。この例では、3つの層はすべて、ジグザグ形態の3D形状を備える。一般に、正弦波形または長方形などの異なる形状も同様に使用されることができる。かかる3D形状は、遮音構造10の両面における音拡散性をさらに高めるが、遮音構造10全体の柔軟性および可撓性も高める。
図10は、第1の吸音層13、および第2の音を反射または拡散する層14のさらなる例示的配置を示す。この例では、第1の層13および第2の層14は、それらの周辺部に沿ってのみ結合されている。したがって、第1の層13および第2の層14の他の場所は、離間していることが可能である。第1の層13と第2の層14との間のすき間は、保温性を高めるために、例えば、羽毛、発泡体、または別の充填材料(図10には図示せず)によって充填されることができる。図10の例では、両方の層は、継ぎ目101によって結合され、それらは、手縫いまたは縫製機のいずれかによって縫製されることができる。しかしながら、一般に、溶接または糊付けのような他の技法も、同様に使用されることができる。
図11は、本発明による遮音構造10のさらなる例示的実施形態を示しており、第2の層14はプライに成形されているが、第1の層13はそのように成形されていない。この例では、第2の層14は、三角形または角錐形を備え、第1の層13から離間されている。第2の層14の形状は、第2の層14を適切に折り重ねることにより得られることができる。半球、円錐、立方体、突起などの他の形状が、同様に使用されることができる。この例では、成形された第2の層14は、衣料の内層または外層とすることができる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの層は、メルトブロープロセスによって得られることができる。メルトブロープロセスでは、溶融したフィラメントが紡糸口金から出て、1次エアフローによって延伸され、渦流によって短繊維に細分化される。2次エアフローは、この繊維を基板の上に移送する。メルトブローは、不織布を生産するのにとても効率的なプロセスである。層は、基板の上に繊維をブローすることにより得られることができる。
より詳細には、第1の吸音層は、メルトブロープロセスによって得られることができる。詳細には、繊維の大きさおよび密度は、周波数の標的範囲で高い吸音性を得るように選択されることができる。
第2の層は、不織の第1の層の片面を、例えば加熱および/または加圧するなど後処理することにより得られることができる。第2の層は、不織布に対し加熱および/または加圧することにより得られ、それから、第1の層に組み合わされてもよい。
基板は、3次元形状とすることができる。それにより、不織層は、最終製品の3次元形状に直接形成されることができる。したがって、不織布が、その実用形状(useful shape)に直接作製されるので、不織布の追加形成は必要とされない。3次元形状は、例えば、頭部もしくはフードの形状、またはポケットなどの形状とすることができる。
基板は、テクスチャーを有することができる。それにより、不織層は、基板と接触する面上に逆のテクスチャーを採る。かかるテクスチャーは、快適性および/または音拡散性を強化することができる。
基板は、その表面の少なくとも一部分に複数の穴を備えることができ、本発明の方法は、複数の穴に圧力差を適用し、その結果、基板の上に移送された繊維が圧力差によって引き付けられるステップをさらに含むことができる。これにより、繊維を密集させ、より緻密な不織布を得ることが可能となる。いくつかの実施形態では、音拡散性、吸音性、および/または快適性を改良するために表面上にテクスチャーを生成する、詳細には、配列された穴の中に繊維が引き込まれ、不織布の表面上に芯入れされた凸部(padded humps)を形成する幅広の配列を用いて生成することも可能であり得る。
10 遮音構造
11 衣料
12 フード
13 第1の層、吸音層、コア層
14 第2の層、音反射層
15 第3の層、音拡散層、音拡散内層、音拡散内面
51 穴
52 ヤーン
61 溝
62 外面
81 スペーサーヤーン
82 プライ
83 プライ
101 継ぎ目
この実施形態では、コア層13および内層15は、熱間または冷間成形プロセスによって製造されることができる。そのために、発泡材料は、第の層15の表面構造の逆に相当する表面構造を備える型内に置かれる。それから、コア層13および内層15の材料は、圧力で押圧される。結果として得られる材料層は切断されて成形され、フード12の外層が、材料層に縫製、糊付け、もしくは溶接によって結合されることができる、または、材料層上に吹き付けられることができる。内層15の上に追加的な内層が加えられ、その音拡散特質を改良する、かつ/または、着用者の快適性を改良してもよい。1つの実施形態では、この内層は、音響的に透明であってもよい。

Claims (29)

  1. 吸音材料を備える少なくとも第1の層と、
    音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層と
    を備えた衣料用の遮音構造。
  2. 前記第1の層および前記第2の層が少なくとも部分的に重なる、請求項1に記載の遮音構造。
  3. 前記第2の層が前記衣料の外面上に配置される、請求項1または2に記載の遮音構造。
  4. 前記第2の層が音を反射するように適合され、前記遮音構造が、音を拡散するように適合された第3の層をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遮音構造。
  5. 前記第3の層が前記衣料の内面上に配置される、請求項4に記載の遮音構造。
  6. 前記第1の層の材料および厚さ、ならびに前記第2の層の形状、材料、および厚さが、前記第1の層と前記第2の層が重なる部分において、前記衣料の着用者によって感知される平均の音を少なくとも4,000Hzから8,000Hzの範囲で0.5〜1ソーン低減するように選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の遮音構造。
  7. 前記遮音構造が30mm未満の総厚を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の遮音構造。
  8. 前記第1の層が、少なくとも1つの表面上においてテクスチャー加工されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の遮音構造。
  9. 少なくとも1つの層がメッシュから作製されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の遮音構造。
  10. 前記第2の層が被膜である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の遮音構造。
  11. 前記第1の層もしくは第2の層またはその両方が、前記遮音構造から取り外し可能である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の遮音構造。
  12. 前記遮音構造の少なくとも一部分は、フードを形成する、フードに組み込まれる、または、フードに取り付けられることが可能である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の遮音構造。
  13. 前記フードが、前記フードと着用者の耳との間の距離が、最大で20cmになるように適合されている、請求項12に記載の遮音構造。
  14. 前記フードが、前記フードの正面先端が着用者の前額部まで達するように適合されている、請求項12または13に記載の遮音構造。
  15. 前記フードが、着用者の頭部の周囲空間の少なくとも220°、詳細には少なくとも260°、より詳細には少なくとも275°を取り囲むように適合されている、請求項12〜14のいずれか1項に記載の遮音構造。
  16. 前記フードが、前記フードの開口部を締め付ける手段を備える、請求項12〜15のいずれか1項に記載の遮音構造。
  17. 前記フードが、前記フードの開口部を小さくするために、前記フードの開口部の少なくとも1つの側部に取り外し可能に取り付けられるよう適合されたフラップを備える、請求項12〜16のいずれか1項に記載の遮音構造。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の遮音構造を備える衣料。
  19. 前記衣料がフードを備え、前記遮音構造が、少なくとも部分的に前記フード内に配置されている、または、前記フードを形成している、請求項18に記載の衣料。
  20. 前記衣料が、縁付き帽子、ビーニー帽、またはヘッドバンドである、請求項18に記載の衣料。
  21. 前記遮音構造が、前記衣料に取り外し可能に取り付けられることができる、請求項18〜20のいずれか1項に記載の衣料。
  22. 吸音材料を備える少なくとも第1の層と、
    音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層と
    を備える、装着可能な服飾品用の遮音構造。
  23. 吸音材料を備える少なくとも第1の層を提供するステップと、
    音を反射する、もしくは音を拡散する、またはその両方を行うように適合された少なくとも第2の層を提供するステップと、
    第1の層および第2の層を少なくとも部分的に結合するステップと
    を含む、衣料用の遮音構造を製造する方法。
  24. 前記第1の層および前記第2の層が前記衣料内で少なくとも部分的に重なるように、前記第1の層および前記第2の層を配置するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記第2の層が音を反射するように適合され、
    音を拡散するように適合された第3の層を提供するステップと
    前記第3の層および前記第1の層を少なくとも部分的に結合するステップと
    をさらに含む、請求項23または24に記載の方法。
  26. 前記第2の層が音を拡散するように適合されるように前記第2の層を成型するステップをさらに含む請求項23〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記吸音材料が少なくとも1つの表面上で音を拡散するように前記吸音材料を成型するステップをさらに含む請求項23〜25のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記遮音構造が、請求項1〜17のいずれか1項に記載の遮音構造である、請求項23〜27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 前記衣料が、請求項18〜21のいずれか1項に記載の衣料である、請求項23〜28のいずれか1項に記載の方法。
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