JP2017035817A - 液体噴射装置、液体供給ユニット - Google Patents

液体噴射装置、液体供給ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】インク導入口とノズル開口との間に溜まった気泡の除去が可能な装置を提供する。【解決手段】液体供給ユニット5Aの液体供給口と接続することで液体を導入可能な液体導入口301を有するフィルター部材73と、液体導入口から導入された液体を受入可能なリザーバー273と、リザーバーに受け入れられた液体を吐出可能な複数のノズル開口315と、フィルター部材とリザーバーとの間に位置し、液体導入口から導入された液体をリザーバーに供給可能な液体流路313と、を備え、液体供給ユニットが装着された状態で使用されるときの使用姿勢において、リザーバーの延在方向が鉛直方向の成分を含み、リザーバーの最上部の位置を第1位置331とし、リザーバーの最下部の位置を第2位置332とし、第1位置と第2位置との中間の位置を中間位置333としたとき、リザーバーと液体流路との接続口279は、中間位置より上方に位置することを特徴とする。【選択図】図16

Description

本発明は、液体噴射装置、液体供給ユニット等に関する。
従来、液体噴射装置の一例として、インクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターでは、印刷用紙などの印刷媒体に、噴射ヘッドから液体の一例であるインクを吐出させることによって、印刷媒体への印刷を行うことができる。このようなインクジェットプリンターでは、液体供給ユニットの一例であるインクカートリッジに収容されたインクを噴射ヘッドに供給する形態が知られている。このような形態のインクジェットプリンターでは、インクカートリッジのインク供給口が水平方向を向き、ノズル開口が水平方向に向いているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−174862号公報
上記特許文献1に記載されたインクジェットプリンターでは、インク供給口から供給されるインクを導入可能なインク導入口と、噴射ヘッドのノズル開口との間に気泡が溜まった場合、気泡を除去することが困難になることがある。
また、複数のノズル開口を有する噴射ヘッドには、複数のノズルに連通するリザーバーを有するものがある。一般的に、リザーバーは、複数のノズル開口の配列に沿って延在している。このようなリザーバーを有するヘッドにおいて、リザーバーの延在方向が鉛直方向の成分を有する場合、インクカートリッジ内のインク残量の減少に従い、リザーバーの上部の液面と、インクカートリッジ内の液面との高低差が小さくなる。つまり、インクカートリッジ内のインク残量の減少に従い、リザーバー内の液位が下がるため、リザーバーの上部につながるノズルにインクが供給されにくくなる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]液体を供給可能な液体供給口を有する液体供給ユニットを装着可能な液体噴射装置であって、前記液体供給ユニットの前記液体供給口と接続することで前記液体を導入可能な液体導入口を有するフィルター部材と、前記フィルター部材を囲む位置に設けられ、前記液体供給口の周囲に当接可能なシール部材と、前記液体導入口から導入された前記液体を受入可能なリザーバーと、前記リザーバーに受け入れられた前記液体を吐出可能な複数のノズル開口と、前記フィルター部材と前記リザーバーとの間に位置し、前記液体導入口から導入された前記液体を前記リザーバーに供給可能な液体流路と、を備え、前記液体供給ユニットが装着された状態で前記液体供給ユニットが使用されるときの姿勢を使用姿勢と定義し、前記使用姿勢において、前記リザーバーの延在方向が鉛直方向の成分を含み、前記使用姿勢で鉛直方向において、前記リザーバーの最上部の位置を第1位置と定義し、前記リザーバーの最下部の位置を第2位置と定義し、前記第1位置と前記第2位置との中間の位置を中間位置と定義したとき、前記リザーバーと前記液体流路との接続口は、前記中間位置より上方に位置する、ことを特徴とする液体噴射装置。
この液体噴射装置によれば、接続口が中間位置より上方に位置するので、接続口が中間位置より下方に位置する場合に比較して、リザーバーの上方に溜まった気泡を排出しやすい。
[適用例2]液体を供給可能な液体供給口を有する液体供給ユニットを装着可能な液体噴射装置であって、前記液体供給ユニットの前記液体供給口と接続することで前記液体を導入可能な液体導入口を有するフィルター部材と、前記フィルター部材を囲む位置に設けられ、前記液体供給口の周囲に当接可能なシール部材と、前記液体導入口から導入された前記液体を受入可能なリザーバーと、前記リザーバーに受け入れられた前記液体を吐出可能な複数のノズル開口と、前記フィルター部材と前記リザーバーとの間に位置し、前記液体導入口から導入された前記液体を前記リザーバーに供給可能な液体流路と、を備え、前記液体供給ユニットが装着された状態で前記液体供給ユニットが使用されるときの姿勢を使用姿勢と定義し、前記使用姿勢において、前記液体供給ユニットの前記シール部材と当接する部分を含む面を基準面としたとき、前記基準面が水平面と交差しており、前記液体導入口は前記基準面と交差する方向に向かって前記液体供給口に接続され、前記使用姿勢で鉛直方向において、前記液体供給ユニットの最上部と、前記液体供給ユニットの最下部との中間に位置する部分を中間部と定義したとき、前記液体供給口は前記中間部より下方に位置し、前記使用姿勢で鉛直方向において、前記フィルター部材の前記液体導入口を有する部分のうち、最も上方に位置する部分を第1部分と定義し、最も下方に位置する部分を第2部分と定義し、前記第1部分と前記第2部分の中間に位置する部分を第3部分と定義したとき、前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における流路抵抗より、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における流路抵抗のほうが大きい、ことを特徴とする液体噴射装置。
この液体噴射装置では、使用姿勢において、基準面が水平面と交差しており、且つ液体導入口が基準面と交差する方向に向かって液体供給口に接続される。このため、液体導入口を有するフィルター部材は、使用姿勢において、水平面と交差している。このため、使用姿勢で鉛直方向において、最上部と最下部と中間部とを有する液体供給ユニットが装着されると、フィルター部材の液体導入口を有する部分にかかる液体の圧力(水頭)が、第1部分と第3部分との間の領域と、第2部分と第3部分との間の領域とで差異が生じる。この液体噴射装置では、液体導入口のうち、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗のほうが大きい。これにより、第1部分と第3部分との間の領域と、第2部分と第3部分との間の領域とで液体の圧力に差異が生じていても、第1部分と第3部分との間の領域を通過する液体の流速と、第2部分と第3部分との間の領域を通過する液体の流速との差異を軽減することができる。このため、液体噴射装置の液体流路に対する液体の供給速度のバラツキを軽減することができる。この結果、液体流路に溜まった気泡を排出しやすい。
[適用例3]上記の液体噴射装置であって、前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域におけるフィルター部材の厚みより、前記第2部分と前記第3部分との間の領域におけるフィルター部材の厚みのほうが厚い、ことを特徴とする液体噴射装置。
この液体噴射装置では、第1部分と第3部分との間の領域におけるフィルター部材の厚みより、第2部分と第3部分との間の領域におけるフィルター部材の厚みのほうが厚いので、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
[適用例4]上記の液体噴射装置であって、前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の細孔の相当直径と、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の細孔の相当直径とが互いに同等であるとき、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記細孔の数は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記細孔の数より多い、ことを特徴とする液体噴射装置。
この液体噴射装置では、第1部分と第3部分との間の領域におけるフィルター部材の細孔の数が、第2部分と第3部分との間の領域におけるフィルター部材の細孔の数より多いので、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
[適用例5]上記の液体噴射装置であって、前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の細孔の相当直径は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の細孔の相当直径より大きい、ことを特徴とする液体噴射装置。
この液体噴射装置では、第1部分と第3部分との間の領域におけるフィルター部材の細孔の相当直径が、第2部分と第3部分との間の領域におけるフィルター部材の細孔の相当直径より大きいので、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
[適用例6]上記の液体噴射装置であって、前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の面積は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の面積より、大きい、ことを特徴とする液体噴射装置。
この液体噴射装置では、第1部分と第3部分との間の領域におけるフィルター部材の面積が、第2部分と第3部分との間の領域におけるフィルター部材の面積より大きいので、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
[適用例7]上記の液体噴射装置であって、前記使用姿勢において、前記リザーバーの延在方向が鉛直方向の成分を含み、前記使用姿勢で鉛直方向において、前記リザーバーの最上部の位置を第1位置と定義し、前記リザーバーの最下部の位置を第2位置と定義し、前記第1位置と前記第2位置の中間の位置を中間位置と定義したとき、前記リザーバーと前記液体流路との接続口は、前記中間位置より上方に位置する、ことを特徴とする液体噴射装置。
この液体噴射装置によれば、接続口が中間位置より上方に位置するので、接続口が中間位置より下方に位置する場合に比較して、リザーバーの上方に溜まった気泡を排出しやすい。
[適用例8]液体を供給可能な液体供給口を有する液体供給ユニットを装着可能な液体噴射装置であって、前記液体供給ユニットの前記液体供給口と接続することで前記液体を導入可能な液体導入口を有するフィルター部材と、前記フィルター部材を囲む位置に設けられ、前記液体供給口の周囲に当接可能なシール部材と、前記液体導入口から導入された前記液体を受入可能なリザーバーと、前記リザーバーに受け入れられた前記液体を吐出可能な複数のノズル開口と、前記フィルター部材と前記リザーバーとの間に位置し、前記液体導入口から導入された前記液体を前記リザーバーに供給可能な液体流路と、を備え、前記液体供給ユニットが装着された状態で前記液体供給ユニットが使用されるときの姿勢を使用姿勢と定義し、前記使用姿勢において、前記リザーバーの延在方向が鉛直方向の成分を含み、前記使用姿勢で鉛直方向において、前記リザーバーの最上部の位置を第1位置と定義し、前記リザーバーの最下部の位置を第2位置と定義し、前記第1位置と前記第2位置との中間の位置を中間位置と定義したとき、前記液体導入口の少なくとも一部は前記第1位置より上方に位置する、ことを特徴とする液体噴射装置。
この液体噴射装置によれば、液体導入口の少なくとも一部が第1位置より上方に位置するので、液体導入口のうち第1位置より上方に位置する部分を通過する液体は、リザーバーの最上部に到達可能なエネルギーを有する。このため、この液体噴射装置によれば、リザーバーの最上部に液体を供給しやすいので、複数のノズル開口に液体を供給しやすい。
[適用例9]上記の液体噴射装置であって、前記使用姿勢において、前記液体供給ユニットの底面が前記第1位置より上方に位置する、ことを特徴とする液体噴射装置。
この液体噴射装置によれば、液体供給ユニットの底面が第1位置より上方に位置するので、液体供給ユニットの液体が減少してもリザーバーの最上部に液体を供給しやすいので、複数のノズル開口に液体を一層供給しやすい。
[適用例10]液体を導入可能な液体導入口を有するフィルター部材と、前記装着部の前記フィルター部材を囲む位置に設けられたシール部材と、前記液体導入口から導入された前記液体を受入可能なリザーバーと、前記リザーバーに受け入れられた前記液体を吐出可能な複数のノズル開口と、前記フィルター部材と前記リザーバーとの間に位置し、前記液体導入口から導入された前記液体を前記リザーバーに供給可能な液体流路と、を含む液体噴射装置に装着可能な液体供給ユニットであって、前記液体を収容可能な液体収容部と、前記液体導入口に接続されることによって、前記液体収容部から前記液体を前記液体導入口に供給可能な液体供給口を有する液体保持部材と、を備え、前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態で使用されるときの姿勢を使用姿勢と定義し、前記使用姿勢において、前記液体供給ユニットの前記シール部材と当接する部分を含む面を基準面としたとき、前記基準面が水平面と交差しており、前記液体供給口は前記基準面と交差する方向に向かって前記液体導入口に接続され、前記使用姿勢で鉛直方向において、前記液体供給ユニットの最上部と、前記液体供給ユニットの最下部との中間に位置する部分を中間部と定義したとき、前記液体供給口は前記中間部より下方に位置し、前記使用姿勢で鉛直方向において、前記インク保持部材の前記液体供給口を有する部分のうち、最も上方に位置する部分を第1部分と定義し、最も下方に位置する部分を第2部分と定義し、前記第1部分と前記第2部分の中間に位置する部分を第3部分と定義したとき、前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における流路抵抗より、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における流路抵抗のほうが大きい、ことを特徴とする液体供給ユニット。
この液体供給ユニットでは、使用姿勢において、基準面が水平面と交差しており、且つ液体供給口が基準面と交差する方向に向かって液体導入口に接続される。このため、液体供給口を有する液体保持部材は、使用姿勢において、水平面と交差している。このため、使用姿勢で鉛直方向において、最上部と最下部と中間部とを有する液体供給ユニットでは、液体保持部材の液体供給口を有する部分にかかる液体の圧力(水頭)が、第1部分と第3部分との間の領域と、第2部分と第3部分との間の領域とで差異が生じる。この液体供給ユニットでは、液体供給口のうち、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗のほうが大きい。これにより、第1部分と第3部分との間の領域と、第2部分と第3部分との間の領域とで液体の圧力に差異が生じていても、第1部分と第3部分との間の領域を通過する液体の流速と、第2部分と第3部分との間の領域を通過する液体の流速との差異を軽減することができる。このため、液体噴射装置の液体流路に対する液体の供給速度のバラツキを軽減することができる。この結果、液体流路に溜まった気泡を排出しやすい。
[適用例11]上記の液体供給ユニットであって、前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の厚みより、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の厚みのほうが厚い、ことを特徴とする液体供給ユニット。
この液体供給ユニットでは、第1部分と第3部分との間の領域における液体保持部材の厚みより、第2部分と第3部分との間の領域における液体保持部材の厚みのほうが厚いので、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
[適用例12]上記の液体供給ユニットであって、前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の細孔の相当直径と、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の細孔の相当直径とが互いに同等であるとき、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記細孔の数は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記細孔の数より多い、ことを特徴とする液体供給ユニット。
この液体供給ユニットでは、第1部分と第3部分との間の領域における液体保持部材の細孔の数が、第2部分と第3部分との間の領域における液体保持部材の細孔の数より多いので、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
[適用例13]上記の液体供給ユニットであって、前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の細孔の相当直径は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の細孔の相当直径より大きい、ことを特徴とする液体供給ユニット。
この液体供給ユニットでは、第1部分と第3部分との間の領域における液体保持部材の細孔の相当直径が、第2部分と第3部分との間の領域における液体保持部材の細孔の相当直径より大きいので、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
[適用例14]上記の液体供給ユニットであって、前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の圧縮率より、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の圧縮率のほうが大きい、ことを特徴とする液体供給ユニット。
この液体供給ユニットでは、第1部分と第3部分との間の領域における液体保持部材の圧縮率より、第2部分と第3部分との間の領域における液体保持部材の圧縮率のほうが大きいので、第1部分と第3部分との間の領域における流路抵抗より、第2部分と第3部分との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
本実施形態における液体噴射システムの主要構成を示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの主要構成を示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの機構ユニットの主要構成を示す斜視図。 本実施形態におけるヘッドユニットとカートリッジとを示す斜視図。 本実施形態におけるヘッドユニットを示す斜視図。 本実施形態におけるヘッドユニットとカートリッジとを示す斜視図。 本実施形態におけるヘッドユニットを示す断面図。 本実施形態におけるカートリッジの主要構成を示す分解斜視図。 本実施形態における第1ケースを示す斜視図。 本実施形態における第1ケースと保持部材とを示す斜視図。 本実施形態におけるカートリッジとヘッドユニットとを示す断面図。 本実施形態における印刷ヘッドの主要構成を模式的に示す分解斜視図。 本実施形態における印刷ヘッドの主要構成を模式的に示す分解斜視図。 本実施形態におけるノズルプレート及び流路プレートを示す平面図。 本実施形態におけるインク導入口からノズル開口までのインクの通路を模式的に示す図。 実施例1の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例1の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例2の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例2の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例2の印刷ユニットを模式的に説明する図。 本実施形態におけるインク導入口を模式的に示す平面図。 本実施形態におけるカートリッジの使用姿勢における構成を模式的に説明する図。 実施例3−1の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例3−2の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例3−3の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例3−4の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例3−4におけるインク導入口を模式的に示す平面図。 実施例4におけるインク供給口を模式的に示す平面図。 実施例4−1の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例4−2の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例4−3印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例4−4−1の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例4−4−2の印刷ユニットを模式的に説明する図。 実施例4−4−3の印刷ユニットを模式的に説明する図。 変形例1における液体供給ユニットの構成を模式的に説明する図。
液体噴射システムを例に、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
本実施形態における液体噴射システム1は、図1に示すように、液体噴射装置の一例であるプリンター3と、液体供給ユニットの一例であるカートリッジ5Aと、を有している。カートリッジ5Aは、液体の一例であるインクを収容可能である。本実施形態では、カートリッジ5Aは、ヘッドユニット6Aに装着されている。
ここで、液体噴射システムは、液体噴射装置と液体供給ユニットとを含む装置である。液体噴射システムという表現は、液体供給ユニットを搭載した液体噴射装置と、液体供給ユニットを含まない液体噴射装置とを互いに明確に区別するときに適用される。他方で、液体噴射システムから液体供給ユニットを除いた装置が、液体噴射装置になる。しかしながら、液体噴射装置という表現は、液体供給ユニットが搭載された液体噴射装置と、液体供給ユニットを除いた液体噴射装置とを厳格に区別するもではない。つまり、液体噴射装置は、液体供給ユニットが搭載された液体噴射装置と、液体供給ユニットを除いた液体噴射装置とを包含した概念であり、どちらに対しても適用され得る。
ただし、本明細書では、特にことわりがない限り、液体噴射装置は、液体供給ユニットを除いた液体噴射装置をさす。また、本明細書において、液体噴射システムは、液体噴射装置と液体供給ユニットとを含む概念であり、液体供給ユニットを除いた液体噴射装置には適用されない。なお、上記の定義は、液体噴射システムという表現と、液体供給ユニットが搭載された液体噴射装置という表現との混在を否定するものではない。このため、以下においては、液体供給ユニットが搭載された液体噴射装置という表現と、液体噴射システムという表現とが混在することがある。
上記の定義によれば、本実施形態における液体噴射システム1は、カートリッジ5Aが搭載されたプリンター3である。また、プリンター3は、液体噴射システム1からカートリッジ5Aを除いた装置に該当する。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。本実施形態では、X軸とY軸とによって規定される水平な平面(XY平面)に液体噴射システム1を配置した状態が、液体噴射システム1の使用状態である。液体噴射システム1の使用状態での姿勢は、使用姿勢と呼ばれる。使用姿勢においてZ軸は、水平な平面に直交する軸である。液体噴射システム1の使用状態(使用姿勢)において、Z軸方向が鉛直上方向となる。そして、液体噴射システム1の使用状態(使用姿勢)では、図1において、−Z軸方向が鉛直下方向である。そして、液体噴射システム1において、X軸方向及びY軸方向が、それぞれ、水平方向になる。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。
プリンター3は、図2に示すように、ケース7を有している。ケース7が、プリンター3の外殻の少なくとも一部を構成している。ケース7内には、図1に示すように、機構ユニット8が収容されている。また、プリンター3には、給紙部9が設けられている。給紙部9は、記録用紙などの記録媒体Pの導入部となる。液体噴射システム1では、給紙部9から導入された記録媒体Pを所定の搬送経路で搬送し、この記録媒体Pに向けてヘッドユニット6Aからインクを吐出することによって、この記録媒体Pにインクで記録を行うことができる。
給紙部9は、記録媒体Pを支える媒体サポート11の−Y軸方向に設けられている。給紙部9に導入された記録媒体Pは、プラテン12の−Y軸方向の領域に導かれる。プラテン12は、ヘッドユニット6Aの−Y軸方向に位置している。このため、給紙部9に導入された記録媒体Pは、プラテン12のヘッドユニット6A側とは反対側に導かれる。この記録媒体Pの搬送経路は、プラテン12の位置よりも−Z軸方向の位置においてZ軸方向に反転してから、プラテン12とヘッドユニット6Aとの間をZ軸方向に通過する。
つまり、記録媒体Pは、給紙部9から−Z軸方向に搬送されてからZ軸方向に向きを反転させ、Z軸方向に搬送されて排紙部13からプリンター3の外に排出される。記録媒体Pの搬送経路のうち給紙部9から−Z軸方向に搬送されてからZ軸方向に向きを反転させるまでの間を往路と呼ぶ。また、記録媒体Pの搬送経路のうち−Z軸方向からZ軸方向に向きを反転させてから排紙部13に至るまでの間を復路と呼ぶ。
本実施形態では、記録媒体Pの搬送経路のうち復路において、記録媒体Pに向けてヘッドユニット6Aからインクを水平方向に吐出することによって、この記録媒体Pに記録が行なわれる。そして、記録が行なわれた記録媒体Pは、媒体サポート11のY軸方向に設けられた排紙部13からプリンター3の外に排出される。
なお、記録媒体Pの搬送経路は、上記に限定されず、種々の経路が採用され得る。記録媒体Pの搬送経路としては、例えば、給紙部9からヘッドユニット6Aとプラテン12との間を−Z軸方向に搬送されてからY軸方向に向きを転回させ、Y軸方向にプリンター3の外に排出される経路も採用され得る。
また、液体噴射システム1の使用姿勢は、ヘッドユニット6Aからインクを水平方向に吐出する姿勢に限定されない。液体噴射システム1の使用姿勢としては、例えば、ヘッドユニット6Aからインクを鉛直下方向に吐出する姿勢も採用され得る。つまり、本実施形態における液体噴射システム1は、ヘッドユニット6Aからインクを水平方向に吐出する姿勢、及びヘッドユニット6Aからインクを鉛直下方向に吐出する姿勢のどちらの姿勢でも使用可能に構成されている。以下においては、特にことわりがない限り、ヘッドユニット6Aからインクを水平方向に吐出する姿勢を液体噴射システム1の使用姿勢として説明する。
ケース7は、図2に示すように、メンテナンスカバー14を含んでいる。メンテナンスカバー14は、ケース7に対して、図中のR1方向に回動可能に構成されている。R1方向は、X軸に沿った軸を回転軸として、X軸方向からYZ平面を平面視したときに反時計回りの方向に相当する。メンテナンスカバー14をケース7に対してR1方向に回動させることによって、図1に示すように、メンテナンスカバー14をケース7に対して開くことができる。メンテナンスカバー14をケース7に対して開いた状態は、メンテナンスカバー14の開状態と表記される。メンテナンスカバー14の開状態において、ユーザーは、ヘッドユニット6Aにアクセスすることができる。
メンテナンスカバー14の開状態からメンテナンスカバー14をR1方向とは反対方向に回動させることによって、メンテナンスカバー14をケース7に対して閉じることができる。このように、本実施形態では、メンテナンスカバー14は、ケース7に対して開閉可能に構成されている。メンテナンスカバー14をケース7に対して閉じた状態は、メンテナンスカバー14の閉状態と表記される。
ケース7内に収容されている機構ユニット8は、図3に示すように、上述したヘッドユニット6Aと、プラテン12と、を有している。また、機構ユニット8は、媒体搬送機構(図示せず)と、ヘッド搬送機構(図示せず)と、を有している。媒体搬送機構は、モーター(図示せず)の動力によって、記録媒体Pを搬送経路に沿って搬送する。ヘッド搬送機構は、モーター(図示せず)の動力によって、ヘッドユニット6AをX軸に沿って搬送する。ヘッドユニット6Aは、ヘッド搬送機構によって、第1待機位置17Aと第2待機位置17Bとの間を、X軸に沿って往復移動することができる。本実施形態では、第1待機位置17Aと第2待機位置17Bとの間が、ヘッドユニット6Aの可動領域である。
上記の構成を有する液体噴射システム1では、記録媒体PをZ軸に沿って搬送して搬送経路の復路において、ヘッドユニット6AをX軸に沿って往復移動させながら、ヘッドユニット6Aからインク滴を吐出することによって、記録媒体Pに記録が行われる。
ここで、ヘッドユニット6Aは、X軸に沿って往復移動可能に構成されている。このため、X軸は、ヘッドユニット6Aの搬送経路に沿って延在している。また、記録媒体Pの搬送経路のうち少なくとも復路において記録媒体PがZ軸に沿って搬送される。このため、Z軸は、記録媒体Pの搬送経路のうちの少なくとも復路の経路に沿って延在している。そして、Y軸は、X軸及びZ軸の双方に直交する方向に沿って延在している。
ここで、X軸に沿う方向は、X軸と完全に平行な方向に限定されず、X軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。同様に、Y軸に沿う方向は、Y軸と完全に平行な方向に限定されず、Y軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。Z軸に沿う方向は、Z軸と完全に平行な方向に限定されず、Z軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。つまり、任意の軸や面に沿う方向は、これらの任意の軸や面に完全に平行な方向に限定されず、これらの任意の軸や面に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。
ヘッドユニット6Aは、図4に示すように、ホルダー31を有している。ホルダー31には、カートリッジ5Aが搭載される。ホルダー31には、凹部43が形成されている。凹部43は、−Y軸方向に凹となる向きに形成されている。カートリッジ5Aは、ホルダー31の凹部43内に装着される。本実施形態では、カートリッジ5Aは、ホルダー31に対して着脱可能に構成されている。カートリッジ5Aには、液体の一例であるインクが収容されている。本実施形態では、ホルダー31に複数(2つ)のカートリッジ5Aを装着することができる。しかし、ホルダー31に装着可能なカートリッジ5Aの個数は、複数(2つ)に限定されず、1つでも、3つ以上でもよい。以下において、2つのカートリッジ5Aを個別に識別する場合、2つのカートリッジ5Aは、それぞれ、カートリッジ5A1、及びカートリッジ5A2と表記される。なお、複数とは、2に等しい数、又は2を超える数を意味する。
凹部43内の底部45には、2つの導入部49が設けられている。ホルダー31は、図5に示すように、側壁51の−Z軸方向に側壁52を有している。側壁51及び側壁52は、Z軸に沿って2つの導入部49を挟んで互いに対峙する位置に設けられている。また、2つの導入部49を挟んでX軸に沿って対峙するそれぞれの位置に、側壁53と側壁54とが設けられている。側壁53は、2つの導入部49よりも−X軸方向側に位置している。側壁54は、2つの導入部49よりもX軸方向に位置している。側壁51と、側壁52と、側壁53と、側壁54とは、それぞれ、底部45からY軸方向に突出している。なお、側壁51〜側壁54は、底部45に対し直交している必要はなく、底部45に対し交差していればよい。底部45は、側壁51と、側壁52と、側壁53と、側壁54とによって囲まれている。これにより、凹部43が区画されている。
ここで、2つの面が交差するとは、2つの面が互いに平行でない位置関係であることを示す。2つの面が互いに直接に接触している場合のほか、直接に接触しておらず互いに離れている位置関係でも、一方の面の延長と他方の面の延長とが交差する関係である場合も交差すると表現する。交差する2つの面がなす角は、直角、鈍角、鋭角のいずれでもよい。
側壁52には、2つの係合レバー61が設けられている。2つの係合レバー61は、X軸に沿って並んでいる。ここで、2つのカートリッジ5Aには、それぞれ、図4に示すように、係合部65が設けられている。カートリッジ5Aにおいて、係合部65は、−Z軸方向の端部に設けられている。図5に示す係合レバー61は、カートリッジ5Aの係合部65(図4)に係合可能に構成されている。カートリッジ5Aがホルダー31に装着されると、カートリッジ5Aの係合部65がホルダー31の係合レバー61に係合する。これにより、ホルダー31に装着されたカートリッジ5Aがホルダー31に対して固定される。
ヘッドユニット6Aは、図6に示すように、印刷ヘッド66を有している。ヘッドユニット6Aにおいて、印刷ヘッド66は、ホルダー31の−Y軸方向に設けられている。印刷ヘッド66には、2つのカートリッジ5Aから導入部49(図4)を介してインクが供給される。印刷ヘッド66は、2つのカートリッジ5Aから供給されたインクをノズル開口(後述する)からインク滴として吐出する。上述したように、印刷ヘッド66は、ヘッドユニット6Aに設けられている。このため、印刷ヘッド66は、ヘッド搬送機構によって、ヘッドユニット6Aを介してX軸に沿って搬送され得る。媒体搬送機構及びヘッド搬送機構によって、記録媒体Pに対する印刷ヘッド66の相対位置を変化させながら、印刷ヘッド66からインク滴を吐出することによって記録媒体Pに印刷が施される。
導入部49は、ヘッドユニット6Aの断面図である図7に示すように、ホルダー31の底部45に設けられている。なお、図7には、導入部49を通るYZ平面でヘッドユニット6Aを切断したときの断面が示されている。導入部49は、導入管71と、フィルター73と、シール部材75と、を含む。導入管71は、底部45に設けられており、底部45からY軸方向に向かって凸となる向きに突出している。導入管71には、流路77が形成されている。流路77は、カートリッジ5Aから供給されたインクの通路であり、底部45を貫通する開口として設けられている。底部45を−Y軸方向に平面視したときに、導入管71は、流路77を環状に囲んでいる。このため、導入管71は筒状の外観を有している。筒状の導入管71の開口79が、カートリッジ5Aから導入部49へのインクの受入口となる。
本実施形態では、筒状の導入管71が突出する方向、すなわち流路77の延在方向が、Y軸方向である。つまり、流路77の中心軸が、Y軸に沿って延びている。フィルター73は、導入管71のY軸方向の端部に設けられており、流路77の凹部43側における開口を凹部43側から覆っている。フィルター73には、メッシュフィルターが採用されている。フィルター73には、インクが通過可能な細孔(メッシュ)が形成されている。フィルター73の材質としては、特に限定されず、金属や合成樹脂などの種々の材質が採用され得る。シール部材75は、底部45に設けられており、凹部43の内側において、導入管71を囲んでいる。シール部材75は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で構成されている。
カートリッジ5Aについて説明する。カートリッジ5A1及びカートリッジ5A2は、互いに同様の構成を有している。このため、以下では、カートリッジ5A1の構成を説明し、カートリッジ5A2の説明を省略する。カートリッジ5A1は、図8に示すように、筐体の一例である第1ケース82と、蓋の一例である第2ケース83と、を有している。第1ケース82と第2ケース83とは、カートリッジ5A1の外殻を構成している。また、カートリッジ5A1は、保持部材84と、保持部材91と、を有している。第1ケース82は、凹部96を有する容器状の外観を有している。保持部材84と、保持部材91とは、第1ケース82の凹部96内に収容されている。
第1ケース82は、図9に示すように、隔壁101と、隔壁102と、隔壁103と、隔壁104と、隔壁105と、を有している。隔壁105は、XZ平面に沿って拡がっている。隔壁101〜隔壁104は、それぞれ、隔壁105からY軸方向に突出している。なお、隔壁101〜隔壁104は、隔壁105に対し直交している必要はなく、隔壁105に対し交差していればよい。また、隔壁105を−Y軸方向に平面視したときに、隔壁101〜隔壁104が隔壁105を囲んでいる。隔壁105を−Y軸方向に平面視したときに、隔壁101及び隔壁102は、それぞれ、Z軸に沿って延在している。隔壁105を−Y軸方向に平面視したときに、隔壁103及び隔壁104は、X軸に沿って延在している。
隔壁101と隔壁102とは、隔壁105を挟んでX軸に沿って対向している。隔壁101は、隔壁102よりもX軸方向に位置している。隔壁103と隔壁104とは、隔壁105を挟んでZ軸に沿って対向している。隔壁104は、隔壁103よりも−Z軸方向に位置している。隔壁103は、隔壁101と、隔壁102とに交差している。隔壁104も、隔壁101と、隔壁102とに交差している。上記の構成により、第1ケース82において、凹部96が形成されている。なお、前述した係合部65は、隔壁104に設けられている。係合部65は、隔壁104から−Z軸方向に突出している。係合部65は、図8に示すように、隔壁104のY軸方向の端部よりも−Y軸方向に位置している。
図9に示す第1ケース82において、凹部96は、底壁110と、第1側壁111と、第2側壁112と、第3側壁113と、第4側壁114とによって区画されている。第1側壁111〜第4側壁114は、それぞれ、凹部96の内壁を構成しており、底壁110からY軸方向に突出している。なお、第1側壁111〜第4側壁114は、底壁110に対し直交している必要はなく、底壁110に対し交差していればよい。また、底壁110を−Y軸方向に平面視したときに、第1側壁111〜第4側壁114が底壁110を囲んでいる。これによって凹部96が区画されている。底壁110を平面視したときに、第1側壁111と第2側壁112とは、それぞれ、Z軸に沿って延在している。同様に、第3側壁113と第4側壁114とは、X軸に沿って延在している。
底壁110は、隔壁105の一部分であり、凹部96内における壁面である。第1側壁111は、隔壁101の一部分であり、凹部96内における壁面である。第2側壁112は、隔壁102の一部分であり、凹部96内における壁面である。第3側壁113は、隔壁103の一部分であり、凹部96内における壁面である。第4側壁114は、隔壁104の一部分であり、凹部96内における壁面である。なお、底壁110、及び第1側壁111〜第4側壁114は、それぞれ、平坦面に限られず、凹凸を含んでいたり、曲面を含んでいたりしてもよい。また、隔壁101〜隔壁105において、凹部96の外側の面も、それぞれ、平坦面に限られず、凹凸を含んでいたり、曲面を含んでいたりしてもよい。
隔壁105には、供給孔117が形成されている。供給孔117は、隔壁105を貫通している。凹部96に形成された供給孔117は、凹部96の内側と第1ケース82の外側との間を貫通している。凹部96に収容されたインクは、供給孔117からカートリッジ5A1の外に排出される。
保持部材84は、図10に示すように、第1ケース82の凹部96内に収容されている。保持部材84は、板状を呈しており、供給孔117を覆う大きさを有している。保持部材84は、供給孔117に重なる位置に設けられており、供給孔117を凹部96の内側から覆っている。保持部材84は、凹部96の底壁110に載置されている。保持部材84は、細孔を有しており、細孔にインクを吸収し、且つ吸収したインクを細孔に保持する性質を有している。保持部材84の材料としては、例えば、フォーム、フェルト、不織布などの種々の材料が採用され得る。本実施形態では、保持部材84の材料として不織布が採用されている。
保持部材91は、図8に示すように、保持部材84よりも第2ケース83側に設けられている。つまり、保持部材91は、保持部材84と第2ケース83との間に介在している。凹部96内において、保持部材91と保持部材84とは、互いに当接している。なお、凹部96は、第2ケース83側から−Y軸方向に向かうにつれて狭くなるように構成されている。また、保持部材91は、凹部96よりも大きく形成されている。このため、保持部材91を凹部96内に収容すると、保持部材91は、隔壁105(図10)に向かうにつれて圧縮されていく。この結果、凹部96内において、保持部材91の毛管力が、第2ケース83側から隔壁105側に向かうにつれて高まる。
保持部材91の材料としては、例えば、合成樹脂を繊維状に加工したものを束ねた繊維部材や、ポリウレタンのような発泡性樹脂部材などが採用され得る。本実施形態では、保持部材91の材料として、合成樹脂を繊維状に加工したものを束ねた繊維部材が採用されている。さらに、繊維部材を構成する合成樹脂としては、第1ケース82の材料に含まれるポリプロピレンを含む合成樹脂が好ましい。
カートリッジ5A1がホルダー31に装着されると、図11に示すように、シール部材75がカートリッジ5A1の隔壁105に当接する。このとき、シール部材75は、たわんだ状態で隔壁105に当接する。シール部材75は、供給孔117の外側から供給孔117の周囲を囲んだ状態で隔壁105に当接する。これにより、インクがカートリッジ5A1から流路77に供給されるときに、導入管71の開口79の外側にこぼれたインクがシール部材75によってせき止められる。これにより、カートリッジ5A1がホルダー31に装着された状態において、カートリッジ5A1内のインクがホルダー31に漏出することを避けやすい。なお、カートリッジ5Aには、図6に示すように、基準面121が設けられている。基準面121は、カートリッジ5Aの底面122よりもY軸方向に位置している。上述したシール部材75は、カートリッジ5Aの基準面121に当接する。
カートリッジ5A1がホルダー31に装着されると、導入管71がフィルター73を介して保持部材84に当接する。本実施形態では、カートリッジ5A1がホルダー31に装着されると、フィルター73を介して導入管71が保持部材84をカートリッジ5A1の凹部96の内方に押圧する設定になっている。これにより、保持部材84とフィルター73との当接状態が維持されやすい。
ここで、保持部材84のうち供給孔117(図6)を介してカートリッジ5A1の外に露呈している領域がインク供給部と定義される。そして、インク供給部のうち、導入管71(図11)の開口79と保持部材84とが重なる領域がインクの供給口(以下、インク供給口と呼ぶ)と定義される。インク供給部は液体供給部の一例であり、インク供給口は液体供給口の一例である。カートリッジ5A1内のインクは、インクの供給部を介してホルダー31の流路77(図11)に供給される。
なお、導入部49のうち、フィルター73と導入管71の開口79とが重なる領域がインク導入口と定義される。他の観点では、フィルター73とインク供給口とが重なる領域がインク導入口であるとも定義され得る。つまり、本実施形態では、インク導入口とインク供給口とが当接することによって、カートリッジ5A内のインクが、インク供給口からインク導入口へ供給され得る。このとき、カートリッジ5A内のインクは、保持部材84が有する細孔からフィルター73の細孔を通過して導入管71の開口79内に供給される。
ここで、印刷ヘッド66について説明する。印刷ヘッド66は、図12に示すように、ノズルプレート261と、流路プレート263と、振動プレート265と、を有している。図12では、構成をわかりやすく示すため、印刷ヘッド66の主要構成が模式的に分解斜視図として図示されている。図12には、相互に直交する座標軸であるUVW軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてUVW軸が付されている。図12UVW軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。
なお、プリンター3の使用状態(使用姿勢)において、印刷ヘッド66におけるV軸がプリンター3のXY平面に交差する。このとき、プリンター3の使用姿勢での印刷ヘッド66におけるV軸が、プリンター3のXY平面に直交する場合(Z軸に平行な場合)、及びZ軸に対して傾斜する場合のいずれの場合も含まれる。
ノズルプレート261には、複数のノズル267が形成されている。複数のノズル267は、それぞれ、ノズルプレート261をW軸に沿って貫通する貫通孔として形成されている。印刷ヘッド66では、それぞれのノズル267からインクが、ノズルプレート261の流路プレート263側とは反対側に向かって、すなわちノズルプレート261の−W軸方向に向かって吐出される。ここで、ノズルプレート261を貫通する貫通孔として形成されたノズル267は、ノズルプレート261の−W軸方向の面に、−W軸方向に向かって開口する開口部(図示せず)を有している。−W軸方向に向かって開口するノズル267の開口部は、ノズル開口(後述する)と呼ばれる。
複数のノズル267は、V軸に沿って並んでいる。印刷ヘッド66では、V軸に沿って並ぶ複数のノズル267が、V軸に沿って延在する1本のノズル列268を構成している。つまり、V軸は、ノズル列268が延在する方向に沿って延びる軸であると定義され得る。図12では、構成をわかりやすく示すため、ノズル267の個数が減じられている。なお、ノズル列268の数は、1本に限定されず、2本や、2本を超える数も採用され得る。
振動プレート265は、ノズルプレート261よりもW軸方向に位置している。流路プレート263は、ノズルプレート261と振動プレート265との間に位置している。流路プレート263は、ノズルプレート261と振動プレート265とによって挟持されている。流路プレート263には、複数の隔壁部269が形成されている。隔壁部269は、図13に示すように、V軸に沿って隣り合う2つのノズル267の間に設けられている。隔壁部269は、V軸に沿って隣り合う2つのノズル267を互いに隔てている。V軸に沿って隣り合う2つの隔壁部269の間には、キャビティー271と呼ばれる空間が形成されている。キャビティー271の−U軸方向側には、リザーバー273と呼ばれる空間が形成されている。各キャビティー271は、供給路275を介してリザーバー273に通じている。
振動プレート265には、複数の圧電アクチュエーター277が設けられている。複数の圧電アクチュエーター277は、振動プレート265の流路プレート263側とは反対側、すなわち振動プレート265のW軸方向側に設けられている。圧電アクチュエーター277は、キャビティー271ごとに設けられている。振動プレート265を−W軸方向に平面視したときに、圧電アクチュエーター277は、キャビティー271に重なる領域に設けられている。
また、振動プレート265には、受容口279が形成されている。受容口279は、振動プレート265をW軸に沿って貫通する貫通孔として形成されている。受容口279は、印刷ヘッド66内へのインクの受け入れ口である。カートリッジ5Aから供給されたインクは、受容口279から印刷ヘッド66内に流入する。受容口279は、導入部49(図11)の流路77に通じている。カートリッジ5Aに収容されているインクは、導入部49の流路77から印刷ヘッド66の受容口279を介してリザーバー273に供給される。リザーバー273に供給されたインクは、複数の供給路275で分岐して複数のキャビティー271に分配される。
1本のノズル列268を構成する複数のノズル267は、それぞれ、対応するキャビティー271を介して1つのリザーバー273に通じている。1つのリザーバー273に供給されたインクは、このリザーバー273に通じる複数のキャビティー271に分配される。よって、1つのリザーバー273に供給されたインクは、このリザーバー273に通じる複数のノズル267に分配される。
圧電アクチュエーター277を駆動すると、振動プレート265を介してキャビティー271の容積が変化する。これにより、キャビティー271内のインクに圧力を付与することができる。この結果、キャビティー271内のインクをノズル267からインク滴として吐出させることができる。そして、印刷ヘッド66では、複数の圧電アクチュエーター277を個別に駆動することによって、複数のノズル267のそれぞれから個別にインク滴を吐出させることができる。
なお、本実施形態では、印刷動作において、1本のノズル列268を構成する複数のノズル267のうち少なくとも一部のノズル267からインク滴が吐出される。以下において、ノズル267からインク滴を吐出させることを、ノズル267を使用すると表現することがある。つまり、本実施形態では、印刷動作において、1本のノズル列268を構成する複数のノズル267のうち少なくとも一部のノズル267が使用される。このことは、印刷動作において、ノズル列268を構成する複数のノズル267のうち使用されないノズル267が存在することがあるということを意味する。つまり、本実施形態では、印刷動作において、ノズル列268を構成する複数のノズル267のうちすべてのノズル267が使用されることも、ノズル列268を構成する複数のノズル267のうち一部のノズル267だけが使用されることもある。
以下において、1本のノズル列268を構成する複数のノズル267のうち印刷に使用される複数のノズル267を印刷ノズル群293と表現する。ここで、説明の便宜上、図12に示すノズル列268を構成する複数のノズル267が印刷ノズル群293を構成すると仮定する。また、本実施形態では、図14に示すように、リザーバー273がV軸に沿って延在している。プリンター3の使用姿勢において、V軸はXY平面に交差している。つまり、プリンター3の使用姿勢において、V軸は水平方向と交差している。このため、プリンター3の使用姿勢において、V軸方向及び−V軸方向は、鉛直方向の成分を含む。
また、本実施形態において、リザーバー273と各供給路275との境界を境界部295と定義する。境界部295は、リザーバー273から供給路275への入り口であるとも表現され得る。なお、図14では、ノズルプレート261及び流路プレート263を−W軸方向に平面視したときの平面図に受容口279が投影されている。
ここで、ノズル列268を構成する複数のノズル267のうち一端側に位置するノズル267を第1ノズル267Aとする。また、ノズル列268を構成する複数のノズル267のうち他端側に位置するノズル267を第2ノズル267Bとする。
図15を参照して、カートリッジ5Aからノズル267までのインクの流れについて説明する。図15には、ヘッドユニット6A(図11)のホルダー31に設けられたフィルター73から印刷ヘッド66のノズル267までのインクの通路が模式的に図示されている。カートリッジ5A内のインクは、インク供給口299を有する保持部材84(図11)から、インク導入口301を有するフィルター73を介して導入管71の流路77に供給される。流路77に供給されたインクは、導入プレート311に設けられた導入流路313に供給される。導入流路313は、フィルター73とリザーバー273との間に位置し、導入管71に導入されたインクをリザーバー273に供給可能な液体流路の一例である。なお、前述したように、インク供給口299は、導入管71の開口79と保持部材84とが重なる領域である。
ここで、導入プレート311は、印刷ヘッド66とホルダー31との間に設けられている。導入プレート311は、ヘッドユニット6Aの構成に含まれる。導入プレート311の導入流路313に供給されたインクは、受容口279を経てリザーバー273に供給される。なお、受容口279は、導入流路313とリザーバー273との接続口に相当する。リザーバー273に供給されたインクは、キャビティー271を経てノズル267に供給される。ノズル267に供給されたインクは、ノズル開口315から−W軸方向にインク滴として噴射される。
カートリッジ5Aとヘッドユニット6Aとの組み合わせについて種々の実施例を説明する。なお、以下において、カートリッジ5Aとヘッドユニット6Aとの組み合わせ、すなわちカートリッジ5Aが装着されたヘッドユニット6Aを印刷ユニット320と呼ぶ。つまり、以下では、印刷ユニット320の種々の実施例を説明する。そして、以下において、印刷ユニット320を実施例ごとに識別するために、印刷ユニット320の符号に、実施例ごとに異なるアルファベット文字を付記する。
また、以下において、カートリッジ5Aやヘッドユニット6Aを、印刷ユニット320の実施例ごとに識別する場合に、カートリッジ5Aやヘッドユニット6Aの符号に、印刷ユニット320の実施例ごとに異なるアルファベット文字を付記する。なお、カートリッジ5Aやヘッドユニット6Aの符号が、印刷ユニット320の異なる実施例間で同じときには、印刷ユニット320の異なる実施例間でカートリッジ5Aやヘッドユニット6Aが同一の構成を有していることを示す。
(実施例1)
実施例1の印刷ユニット320Aは、実施例1の印刷ユニット320Aを模式的に説明する図である図16に示すように、カートリッジ5Aと、ヘッドユニット6Bと、を有している。ヘッドユニット6Bは、ヘッドユニット6Aと同様の構成を有している。このため、ヘッドユニット6Bにおいて、ヘッドユニット6Aと同様の構成については、ヘッドユニット6Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、カートリッジ5Aは、上述したカートリッジ5Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。
ヘッドユニット6Bの特徴は、リザーバー273に対する受容口279の高さ位置にある。ここで、鉛直方向において、リザーバー273の最上部の位置を第1位置331と定義し、リザーバー273の最下部の位置を第2位置332と定義する。そして、第1位置331と第2位置332との中間の位置を中間位置333と定義する。ヘッドユニット6Bでは、受容口279が中間位置333よりも上方に位置している。
印刷ユニット320Aの構成によれば、受容口279が中間位置333よりも上方に位置するので、受容口279が中間位置333よりも下方に位置する場合に比較して、リザーバー273の上方に溜まった気泡を排出しやすい。受容口279が中間位置333よりも下方に位置する場合、受容口279からリザーバー273内に流入したインクの流動がリザーバー273の上方に届きにくい。つまり、インクの流動で気泡をノズル267から外に追い出しにくい。これに比較して、受容口279が中間位置333よりも上方に位置する印刷ユニット320Aでは、受容口279からリザーバー273内に流入したインクの流動がリザーバー273の上方に届きやすい。このため、インクの流動で気泡をノズル267から外に追い出しやすい。
なお、印刷ユニット320Aにおいて、図17に示すように、受容口279がリザーバー273の第1位置331に設けられている構成であれば、インクの流動がリザーバー273の上方に一層届きやすい。このため、印刷ユニット320Aにおいて、受容口279がリザーバー273の第1位置331に設けられている構成が、気泡の排出という観点で一層好ましい。
(実施例2)
実施例2の印刷ユニット320Bは、実施例2の印刷ユニット320Bを模式的に説明する図である図18に示すように、カートリッジ5Aと、ヘッドユニット6Cと、を有している。ヘッドユニット6Cは、ヘッドユニット6Aと同様の構成を有している。このため、ヘッドユニット6Cにおいて、ヘッドユニット6Aと同様の構成については、ヘッドユニット6Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、カートリッジ5Aは、上述したカートリッジ5Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。
ヘッドユニット6Cの特徴は、リザーバー273に対するインク導入口301(図15)の高さ位置にある。ヘッドユニット6Cでは、図18に示すように、インク導入口301の少なくとも一部が第1位置331よりも上方に位置している。印刷ユニット320Bの構成によれば、インク導入口301の少なくとも一部が第1位置331より上方に位置するので、インク導入口301のうち第1位置331より上方に位置する部分を通過するインクは、リザーバー273の最上部に到達可能なエネルギーを有する。このため、印刷ユニット320Bによれば、リザーバー273の最上部にインクを供給しやすいので、受容口279からリザーバー273内に流入したインクの流動がリザーバー273の最上部に届きやすい。このため、インクの流動で気泡をノズル267から外に追い出しやすい。また、印刷ユニット320Bによれば、インク導入口301の水頭が、リザーバー273の最上部における水頭よりも高くなる。このため、リザーバー273の最上部にインクを供給しやすいので、複数のノズル開口315にインクを供給しやすい。
なお、印刷ユニット320Bにおいて、図19に示すように、インク導入口301がリザーバー273の第1位置331よりも上方に設けられている構成であれば、インクの流動がリザーバー273の最上部に一層届きやすい。このため、印刷ユニット320Bにおいて、インク導入口301がリザーバー273の第1位置331よりも上方に設けられている構成が、気泡の排出という観点で一層好ましい。また、この構成によれば、インク導入口301の水頭がリザーバー273の最上部における水頭よりも一層高くなる。このため、リザーバー273の最上部にインクを供給しやすいので、複数のノズル開口315にインクを一層供給しやすい。
また、印刷ユニット320Bにおいて、図20に示すように、カートリッジ5Aの底面335が第1位置331よりも上方に設けられている構成であれば、インクの流動がリザーバー273の最上部に一層届きやすい。このため、印刷ユニット320Bにおいて、インク導入口301がリザーバー273の第1位置331よりも上方に設けられている構成が、気泡の排出という観点で一層好ましい。
なお、底面335は、カートリッジ5Aの第1ケース82(図10)の第4側壁114に相当する。この構成であれば、カートリッジ5A内のインクが減少しても、底面335の水頭がリザーバー273の最上部における水頭よりも高くなる。このため、リザーバー273の最上部にインクを一層供給しやすいので、複数のノズル開口315にインクを一層供給しやすい。
さらに、印刷ユニット320Bにおいて、実施例1の構成が採用されると、気泡の排出という観点で一層好ましい。つまり、印刷ユニット320Bにおいて、受容口279が中間位置333よりも上方に設けられている構成や、受容口279が第1位置331に設けられている構成が、気泡の排出という観点や、複数のノズル開口315へのインクの供給という観点で一層好ましい。
実施例3について説明する。実施例3は、インク導入口301のインクの流れに対する抵抗(以下、流路抵抗と呼ぶ)に関する。実施例3では、インク導入口301において、図21に示すように、最も上方に位置する部分を第1部分341と定義し、最も下方に位置する部分を第2部分342と定義し、第1部分341と第2部分342の中間に位置する部分を第3部分343と定義する。なお、図21では、インク導入口301を−Y軸方向に平面視したときの図が示されている。実施例3では、インク導入口301のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域における流路抵抗より、第2部分342と第3部分343との間の領域における流路抵抗のほうが大きい。
ここで、液体噴射システム1では、使用姿勢において、カートリッジ5Aの基準面121(図6)が水平面と交差している。また、インク導入口301(図15)が基準面121と交差する方向に向かってインク供給口299に接続される。このため、インク導入口301を有するフィルター73は、使用姿勢において、水平面と交差している。また、使用姿勢においてカートリッジ5Aは、図22に示すように、最上部344と、最下部345と、中間部346と、を有する。そして、インク供給口299は、中間部346よりも下方に位置している。
このような構成を有する印刷ユニット320では、フィルター73のインク導入口301を有する部分にかかるインクの圧力(水頭)が、第1部分341と第3部分343との間の領域と、第2部分342と第3部分343との間の領域とで差異が生じる。この場合、導入流路313のうち水平方向に延在する部分では、導入流路313の断面方向の鉛直上方(以下、断面上部と呼ぶ)の領域におけるインクの流速が、断面方向の鉛直下方(以下、断面下部と呼ぶ)の領域におけるインクの流速よりも遅くなる。
実施例3では、インク導入口301のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域における流路抵抗より、第2部分342と第3部分343との間の領域における流路抵抗のほうが大きい。これにより、第1部分341と第3部分343との間の領域と、第2部分342と第3部分343との間の領域とでインクの圧力に差異が生じていても、第1部分341と第3部分343との間の領域を通過するインクの流速と、第2部分342と第3部分343との間の領域を通過するインクの流速との差異を軽減することができる。このため、液体噴射システム1の導入流路313(図15)の断面方向におけるインクの供給速度(インクの流速)のバラツキを軽減することができる。
ここで、導入流路313に気泡が溜まったとき、気泡は、導入流路313の断面上部に留まりやすい。断面上部に留まっている気泡をインクで押し出すことによって排出するには、断面上部におけるインクの流速を、気泡の排出に必要な流速にしなければならない。このとき、導入流路313において断面上部の領域のインクの流速が、断面下部の領域のインクの流速よりも遅い場合、導入流路313の断面下部では、断面上部におけるインクの流速よりも早い流速でインクが流れることになる。このため、導入流路313に溜まった気泡を排出するときに、気泡の排出に寄与しないインクを多く消費することになる。つまり、従来の液体噴射システムでは、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させることが困難であるという課題がある。
このようなことに対して、実施例3では、導入流路313の断面方向におけるインクの流速のバラツキを軽減することができるので、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすい。つまり、実施例3では、導入流路313に溜まった気泡を排出しやすい。以下に、実施例3の種々の例を説明する。
(実施例3−1)
実施例3−1の印刷ユニット320Cは、図23に示すように、カートリッジ5Aと、ヘッドユニット6Dと、を有している。ヘッドユニット6Dは、ヘッドユニット6Aにおけるフィルター73(図15)がフィルター347に置換されていることを除いて、ヘッドユニット6Aと同様の構成を有している。このため、ヘッドユニット6Dにおいて、ヘッドユニット6Aと同様の構成については、ヘッドユニット6Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、カートリッジ5Aは、上述したカートリッジ5Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。
フィルター347は、インクを吸収する性質を有している。フィルター347の材料としては、例えば、フォーム、フェルト、不織布などの種々の材料が採用され得る。ヘッドユニット6Dの特徴は、フィルター347の厚みにある。ここで、フィルター347の厚みとは、図23に示す印刷ユニット320Cにおいて、インク供給口299からインク導入口301に向かう方向における厚みを指す。ヘッドユニット6Dでは、フィルター347のインク導入口301を有する部分のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域における厚みより、第2部分342と第3部分343との間の領域における厚みのほうが厚い。
この構成により、実施例3−1では、インク導入口301のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域における流路抵抗より、第2部分342と第3部分343との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。これにより、液体噴射システム1の導入流路313(図15)の断面方向におけるインクの供給速度(インクの流速)のバラツキを軽減することができる。このため、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすい。
(実施例3−2)
実施例3−2の印刷ユニット320Dは、図24に示すように、カートリッジ5Aと、ヘッドユニット6Eと、を有している。ヘッドユニット6Eは、ヘッドユニット6Aにおけるフィルター73(図15)がフィルター73Aに置換されていることを除いて、ヘッドユニット6Aと同様の構成を有している。このため、ヘッドユニット6Eにおいて、ヘッドユニット6Aと同様の構成については、ヘッドユニット6Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、カートリッジ5Aは、上述したカートリッジ5Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。また、フィルター73Aは、細孔の構成が異なることを除いて、フィルター73と同様の構成を有している。このため、フィルター73Aにおいて、フィルター73と同様の構成については、フィルター73と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
印刷ユニット320Dの特徴は、フィルター73Aが有する細孔の数に関する。印刷ユニット320Dでは、インク導入口301において、第1部分341と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Aの細孔の数が、第2部分342と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Aの細孔の数より多い。なお、印刷ユニット320Dでは、第1部分341と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Aの細孔の相当直径と、第2部分342と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Aの細孔の相当直径とが互いに同等である。
このため、印刷ユニット320Dでは、インク導入口301において、第1部分341と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Aの細孔の密度が、第2部分342と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Aの細孔の密度よりも高いともみなされ得る。上記の相当直径は、細孔の断面積と等しい断面積を有する円の直径と定義される。このとき、細孔の断面は、インクが細孔を通過する方向と直交する方向における断面である。
この構成により、実施例3−2では、インク導入口301のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域のほうが、第2部分342と第3部分343との間の領域よりもインクが流れやすい。つまり、インク導入口301のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域における流路抵抗より、第2部分342と第3部分343との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。これにより、液体噴射システム1の導入流路313(図15)の断面方向におけるインクの供給速度(インクの流速)のバラツキを軽減することができる。このため、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすい。
(実施例3−3)
実施例3−3の印刷ユニット320Eは、図25に示すように、カートリッジ5Aと、ヘッドユニット6Fと、を有している。ヘッドユニット6Fは、ヘッドユニット6Aにおけるフィルター73(図15)がフィルター73Bに置換されていることを除いて、ヘッドユニット6Aと同様の構成を有している。このため、ヘッドユニット6Fにおいて、ヘッドユニット6Aと同様の構成については、ヘッドユニット6Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、カートリッジ5Aは、上述したカートリッジ5Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。また、フィルター73Bは、細孔の構成が異なることを除いて、フィルター73と同様の構成を有している。このため、フィルター73Bにおいて、フィルター73と同様の構成については、フィルター73と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
印刷ユニット320Eの特徴は、フィルター73Bが有する細孔の相当直径に関する。印刷ユニット320Eでは、インク導入口301において、第1部分341と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Bの細孔の相当直径が、第2部分342と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Bの細孔の相当直径より大きい。なお、印刷ユニット320Eでは、第1部分341と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Bの細孔の数と、第2部分342と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Bの細孔の数とが互いに同等である。
この構成により、実施例3−3では、インク導入口301のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域のほうが、第2部分342と第3部分343との間の領域よりもインクが流れやすい。つまり、インク導入口301のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域における流路抵抗より、第2部分342と第3部分343との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。これにより、液体噴射システム1の導入流路313(図15)の断面方向におけるインクの供給速度(インクの流速)のバラツキを軽減することができる。このため、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすい。
(実施例3−4)
実施例3−4の印刷ユニット320Fは、図26に示すように、カートリッジ5Aと、ヘッドユニット6Gと、を有している。ヘッドユニット6Gは、ヘッドユニット6Aにおけるフィルター73(図15)がフィルター73Cに置換されていることを除いて、ヘッドユニット6Aと同様の構成を有している。このため、ヘッドユニット6Gにおいて、ヘッドユニット6Aと同様の構成については、ヘッドユニット6Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、カートリッジ5Aは、上述したカートリッジ5Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。また、フィルター73Cは、形状が異なることを除いて、フィルター73と同様の構成を有している。このため、フィルター73Cにおいて、フィルター73と同様の構成については、フィルター73と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
印刷ユニット320Fの特徴は、フィルター73Cの面積に関する。印刷ユニット320Fでは、図27に示すように、インク導入口301において、第1部分341と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Cの面積が、第2部分342と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Cの面積より大きい。なお、印刷ユニット320Fでは、第1部分341と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Cの細孔の相当直径や細孔の密度と、第2部分342と第3部分343との間の領域におけるフィルター73Cの細孔の相当直径や細孔の密度とが互いに同等である。また、図27では、インク導入口301を−Y軸方向に平面視したときの図が示されている。
この構成により、実施例3−4では、インク導入口301のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域のほうが、第2部分342と第3部分343との間の領域よりもインクが流れやすい。つまり、インク導入口301のうち、第1部分341と第3部分343との間の領域における流路抵抗より、第2部分342と第3部分343との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。これにより、液体噴射システム1の導入流路313(図15)の断面方向におけるインクの供給速度(インクの流速)のバラツキを軽減することができる。このため、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすい。なお、実施例3−4では、フィルター73Cの材料として、フィルター73と同様のメッシュフィルターの他、フィルター347と同様の材料も採用され得る。フィルター73Cの材料としてフィルター347と同様の材料を採用しても、同様の効果が得られる。
(実施例3−5)
実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれに対して、実施例1の構成を適用することができる。実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれに対して、実施例1の構成を適用した例を実施例3−5の印刷ユニット320Gとする。実施例3−5の印刷ユニット320Gによれば、実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれにおける効果と同様の効果が得られ、さらに実施例1と同様の効果も得られる。
(実施例3−6)
実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれに対して、実施例2の構成を適用することができる。実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれに対して、実施例2の構成を適用した例を実施例3−6の印刷ユニット320Hとする。実施例3−6の印刷ユニット320Hによれば、実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれにおける効果と同様の効果が得られ、さらに実施例2と同様の効果も得られる。
なお、実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれにおいて、液体噴射システム1の使用姿勢における印刷ヘッド66の姿勢は、ノズル開口315が水平方向を向く姿勢に限定されない。実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれにおいて、液体噴射システム1の使用姿勢における印刷ヘッド66の姿勢としては、他の構成の姿勢を除いて、ノズル開口315が水平方向と交差する方向を向く姿勢も採用され得る。つまり、実施例3−1〜実施例3−4では、それぞれ、液体噴射システム1の使用姿勢における印刷ヘッド66の姿勢は、種々の姿勢が採用され得る。実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれは、液体噴射システム1の使用姿勢において、印刷ヘッド66の種々の姿勢に適用可能である。
実施例4について説明する。実施例4は、インク供給口299のインクの流れに対する抵抗(以下、流路抵抗と呼ぶ)に関する。実施例4では、インク供給口299において、図28に示すように、最も上方に位置する部分を第1部分351と定義し、最も下方に位置する部分を第2部分352と定義し、第1部分351と第2部分352の中間に位置する部分を第3部分353と定義する。なお、図28では、インク供給口299をY軸方向に平面視したときの図が示されている。実施例4では、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における流路抵抗より、第2部分352と第3部分353との間の領域における流路抵抗のほうが大きい。なお、実施例4においても、実施例3と同様に、インク供給口299は、中間部346(図22)よりも下方に位置している。
実施例4では、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における流路抵抗より、第2部分352と第3部分353との間の領域における流路抵抗のほうが大きい。これにより、第1部分351と第3部分353との間の領域と、第2部分352と第3部分353との間の領域とでインクの圧力に差異が生じていても、第1部分351と第3部分353との間の領域を通過するインクの流速と、第2部分352と第3部分353との間の領域を通過するインクの流速との差異を軽減することができる。
このため、液体噴射システム1の導入流路313(図15)の断面方向におけるインクの供給速度(インクの流速)のバラツキを軽減することができる。これにより、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすい。つまり、実施例4では、導入流路313に溜まった気泡を排出しやすい。以下に、実施例4の種々の例を説明する。
(実施例4−1)
実施例4−1の印刷ユニット320Jは、図29に示すように、カートリッジ5Bと、ヘッドユニット6Aと、を有している。カートリッジ5Bは、カートリッジ5Aの保持部材84が保持部材84Aに置換されていることを除いて、カートリッジ5Aと同様の構成を有している。このため、カートリッジ5Bにおいて、カートリッジ5Aと同様の構成については、カートリッジ5Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、ヘッドユニット6Aは、上述したヘッドユニット6Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。また、保持部材84Aは、厚みの構成が異なることを除いて、保持部材84と同様の構成を有している。このため、保持部材84Aにおいて、保持部材84と同様の構成については、保持部材84と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
カートリッジ5Bの特徴は、保持部材84Aの厚みにある。ここで、保持部材84Aの厚みとは、図29に示す印刷ユニット320Jにおいて、インク供給口299からインク導入口301に向かう方向における厚みを指す。カートリッジ5Bでは、保持部材84Aのインク供給口299を有する部分のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における厚みより、第2部分352と第3部分353との間の領域における厚みのほうが厚い。
この構成により、実施例4−1では、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における流路抵抗より、第2部分352と第3部分353との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。これにより、液体噴射システム1の導入流路313(図15)の断面方向におけるインクの供給速度(インクの流速)のバラツキを軽減することができる。このため、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすい。
(実施例4−2)
実施例4−2の印刷ユニット320Kは、図30に示すように、カートリッジ5Cと、ヘッドユニット6Aと、を有している。カートリッジ5Cは、カートリッジ5Aの保持部材84が保持部材84Bに置換されていることを除いて、カートリッジ5Aと同様の構成を有している。このため、カートリッジ5Cにおいて、カートリッジ5Aと同様の構成については、カートリッジ5Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、ヘッドユニット6Aは、上述したヘッドユニット6Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。また、保持部材84Bは、細孔の構成が異なることを除いて、保持部材84と同様の構成を有している。このため、保持部材84Bにおいて、保持部材84と同様の構成については、保持部材84と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
印刷ユニット320Kの特徴は、保持部材84Bが有する細孔の数に関する。印刷ユニット320Kでは、インク供給口299において、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84Bの細孔の数が、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84Bの細孔の数より多い。なお、印刷ユニット320Kでは、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84Bの細孔の相当直径と、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84Bの細孔の相当直径とが互いに同等である。
このため、印刷ユニット320Kでは、インク供給口299において、第1部分351と第3部分353との間の領域におけるフィルター73Aの細孔の密度が、第2部分352と第3部分353との間の領域におけるフィルター73Aの細孔の密度よりも高いともみなされ得る。上記の相当直径は、細孔の断面積と等しい断面積を有する円の直径と定義される。このとき、細孔の断面は、インクが細孔を通過する方向と直交する方向における断面である。
この構成により、実施例4−2では、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域のほうが、第2部分352と第3部分353との間の領域よりもインクが流れやすい。つまり、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における流路抵抗より、第2部分352と第3部分353との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。これにより、液体噴射システム1の導入流路313(図15)の断面方向におけるインクの供給速度(インクの流速)のバラツキを軽減することができる。このため、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすい。
(実施例4−3)
実施例4−3の印刷ユニット320Lは、図31に示すように、カートリッジ5Dと、ヘッドユニット6Aと、を有している。カートリッジ5Dは、カートリッジ5Aの保持部材84が保持部材84Cに置換されていることを除いて、カートリッジ5Aと同様の構成を有している。このため、カートリッジ5Dにおいて、カートリッジ5Aと同様の構成については、カートリッジ5Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、ヘッドユニット6Aは、上述したヘッドユニット6Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。また、保持部材84Cは、細孔の構成が異なることを除いて、保持部材84と同様の構成を有している。このため、保持部材84Cにおいて、保持部材84と同様の構成については、保持部材84と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
印刷ユニット320Lの特徴は、保持部材84Cが有する細孔の相当直径に関する。印刷ユニット320Lでは、インク供給口299において、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84Cの細孔の相当直径が、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84Cの細孔の相当直径より大きい。なお、印刷ユニット320Lでは、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84Cの細孔の数と、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84Cの細孔の数とが互いに同等である。
この構成により、実施例4−3では、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域のほうが、第2部分352と第3部分353との間の領域よりもインクが流れやすい。つまり、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における流路抵抗より、第2部分352と第3部分353との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。これにより、液体噴射システム1の導入流路313(図15)の断面方向におけるインクの供給速度(インクの流速)のバラツキを軽減することができる。このため、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすい。
実施例4−4について説明する。実施例4−4は、インク供給口299の圧縮率に関する。実施例4−4では、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84の圧縮率より、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84の圧縮率のほうが大きい。
ここで、保持部材84の圧縮率とは、インク供給口299からインク導入口301に向かう方向における保持部材84の厚み変化の割合を指す。保持部材84をカートリッジ5Aに組み込む前の保持部材84の厚み寸法をT1とし、カートリッジ5Aをヘッドユニット6Aに装着した後の保持部材84の厚み寸法をT2としたとき、圧縮率RTは、下記式(1)にて表される。
RT=(T1−T2)/T1…(1)
上記の構成により、実施例4−4では、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84の圧縮率より、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84の圧縮率のほうが大きい。このため、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84の細孔密度が、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84の細孔密度よりも高くなる。また、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84の細孔の相当直径が、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84の細孔の相当直径よりも小さくなる。
このため、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における流路抵抗より、第2部分352と第3部分353との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。この結果、第1部分351と第3部分353との間の領域と、第2部分352と第3部分353との間の領域とでインクの圧力に差異が生じていても、第1部分351と第3部分353との間の領域を通過するインクの流速と、第2部分352と第3部分353との間の領域を通過するインクの流速との差異を軽減することができる。以下に、実施例4−4の種々の例を説明する。
(実施例4−4−1)
実施例4−4−1の印刷ユニット320Mは、図32に示すように、カートリッジ5Eと、ヘッドユニット6Aと、を有している。カートリッジ5Eは、カートリッジ5Aの保持部材84が保持部材84Dに置換されていることを除いて、カートリッジ5Aと同様の構成を有している。このため、カートリッジ5Eにおいて、カートリッジ5Aと同様の構成については、カートリッジ5Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、ヘッドユニット6Aは、上述したヘッドユニット6Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。また、保持部材84Dは、厚みの構成が異なることを除いて、保持部材84と同様の構成を有している。このため、保持部材84Aにおいて、保持部材84と同様の構成については、保持部材84と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
カートリッジ5Eでは、ヘッドユニット6Aにカートリッジ5Eを装着する前の状態で、保持部材84Dのインク供給口299を有する部分のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における厚みより、第2部分352と第3部分353との間の領域における厚みのほうが厚い。さらに、カートリッジ5Eでは、ヘッドユニット6Aにカートリッジ5Eを装着する前の状態で、保持部材84Dのインク供給口299を有する部分のうち、第2部分352と第3部分353との間の領域が、第1部分351と第3部分353との間の領域よりもインク導入口301に向かって突出している。
上記の構成を有するカートリッジ5Eをヘッドユニット6Aに装着すると、保持部材84Dのインク供給口299を有する部分がインク導入口301によって圧縮力を受ける。このとき、保持部材84Dのインク供給口299を有する部分のうち、第2部分352と第3部分353との間の領域が、第1部分351と第3部分353との間の領域よりも圧縮される。つまり、第2部分352と第3部分353との間の領域が、第1部分351と第3部分353との間の領域よりも大きく変形する。
すなわち、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84Dの圧縮率より、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84Dの圧縮率のほうが大きい。これにより、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における流路抵抗より、第2部分352と第3部分353との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
(実施例4−4−2)
実施例4−4−2の印刷ユニット320Nは、図33に示すように、カートリッジ5Fと、ヘッドユニット6Aと、を有している。カートリッジ5Fは、保持部材84を圧縮する弾性部材355を有している。このことを除いて、カートリッジ5Fは、カートリッジ5Aと同様の構成を有している。このため、カートリッジ5Fにおいて、カートリッジ5Aと同様の構成については、カートリッジ5Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、ヘッドユニット6Aは、上述したヘッドユニット6Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。
カートリッジ5Fにおいて弾性部材355は、保持部材84Dのインク供給口299を有する部分のうち、第2部分352と第3部分353との間の領域を、インク導入口301に向かって押圧する。上記の構成を有するカートリッジ5Fをヘッドユニット6Aに装着すると、保持部材84のインク供給口299を有する部分が弾性部材355とインク導入口301とによって圧縮力を受ける。このとき、保持部材84のインク供給口299を有する部分のうち、第2部分352と第3部分353との間の領域が、第1部分351と第3部分353との間の領域よりも圧縮される。つまり、第2部分352と第3部分353との間の領域が、第1部分351と第3部分353との間の領域よりも大きく変形する。
すなわち、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84の圧縮率より、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84の圧縮率のほうが大きい。これにより、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における流路抵抗より、第2部分352と第3部分353との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。なお、弾性部材355としては、例えば、ゴムやエラストマーなどの樹脂材料や、コイルばねなどのばね部材などが採用され得る。
(実施例4−4−3)
実施例4−4−3の印刷ユニット320Pは、図34に示すように、カートリッジ5Aと、ヘッドユニット6Hと、を有している。ヘッドユニット6Hは、インク導入口301が傾斜していることを除いて、ヘッドユニット6Aと同様の構成を有している。このため、ヘッドユニット6Hにおいて、ヘッドユニット6Aと同様の構成については、ヘッドユニット6Aの構成と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、カートリッジ5Aは、上述したカートリッジ5Aと同一である。このため、詳細な構成の説明を省略する。
ヘッドユニット6Hにおいて、インク導入口301は、第2部分342と第3部分343との間の領域のほうが、第1部分341と第3部分343との間の領域よりもインク供給口299に向かって突出する向きに傾斜している。上記の構成を有するヘッドユニット6Hにカートリッジ5Aを装着すると、保持部材84のインク供給口299を有する部分がインク導入口301によって圧縮力を受ける。このとき、保持部材84のインク供給口299を有する部分のうち、第2部分352と第3部分353との間の領域が、第1部分351と第3部分353との間の領域よりも圧縮される。つまり、第2部分352と第3部分353との間の領域が、第1部分351と第3部分353との間の領域よりも大きく変形する。
すなわち、第1部分351と第3部分353との間の領域における保持部材84の圧縮率より、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84の圧縮率のほうが大きい。これにより、インク供給口299のうち、第1部分351と第3部分353との間の領域における流路抵抗より、第2部分352と第3部分353との間の領域における流路抵抗を大きくすることができる。
なお、ヘッドユニット6Hにカートリッジ5Eやカートリッジ5Fを装着する構成も採用され得る。ヘッドユニット6Hにカートリッジ5Eやカートリッジ5Fを装着する構成においても、ヘッドユニット6Hにカートリッジ5Aを装着する構成と同様の効果が得られる。さらに、ヘッドユニット6Hにカートリッジ5Eやカートリッジ5Fを装着する構成では、それぞれ、ヘッドユニット6Hにカートリッジ5Aを装着する構成に比較して、第2部分352と第3部分353との間の領域における保持部材84の圧縮率を高めやすくすることができる。
(実施例4−5)
実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれに対して、実施例1の構成を適用することができる。実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれに対して、実施例1の構成を適用した例を実施例4−5の印刷ユニット320Qとする。実施例4−5の印刷ユニット320Qによれば、実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれにおける効果と同様の効果が得られ、さらに実施例1と同様の効果も得られる。
(実施例4−6)
実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれに対して、実施例2の構成を適用することができる。実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれに対して、実施例2の構成を適用した例を実施例4−6の印刷ユニット320Rとする。実施例4−6の印刷ユニット320Rによれば、実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれにおける効果と同様の効果が得られ、さらに実施例2と同様の効果も得られる。
(実施例4−7)
実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれに対して、実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれの構成を適用することができる。実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれに対して、実施例3−1〜実施例3−4のそれぞれの構成を適用した例を実施例4−7の印刷ユニット320Sとする。実施例4−7の印刷ユニット320Sによれば、導入流路313の断面方向におけるインクの流速のバラツキを軽減しやすくすることができる。このため、導入流路313に溜まった気泡を排出するときの排出効率を向上させやすくすることができる。
なお、実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれにおいて、液体噴射システム1の使用姿勢における印刷ヘッド66の姿勢は、ノズル開口315が水平方向を向く姿勢に限定されない。実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれにおいて、液体噴射システム1の使用姿勢における印刷ヘッド66の姿勢としては、他の構成の姿勢を除いて、ノズル開口315が水平方向と交差する方向を向く姿勢も採用され得る。つまり、実施例4−1〜実施例4−4では、それぞれ、液体噴射システム1の使用姿勢における印刷ヘッド66の姿勢は、種々の姿勢が採用され得る。実施例4−1〜実施例4−4のそれぞれは、液体噴射システム1の使用姿勢において、印刷ヘッド66の種々の姿勢に適用可能である。
(変形例1)
液体を液体噴射装置に供給するための液体供給ユニットは、液体供給ユニットの一例であるカートリッジ5Aに限定されない。液体供給ユニットの他の例を変形例1として説明する。変形例1の液体供給ユニット401は、図35に示すように、上記のカートリッジ5Aと、タンク402と、供給管403と、を有する。タンク402は、上記のカートリッジ5Aに供給するためのインクを収容する。供給管403は、タンク402からカートリッジ5Aに液体を導く。供給管403は、可撓性を有している。そして、この変形例1の液体供給ユニット401のカートリッジ5Aに対しても、上記の各実施形態や実施例における印刷ユニット320を適用することができる。この変形例1においても、上述した各実施形態や実施例における印刷ユニット320と同様の効果が得られる。
上記各実施形態や実施例において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したり塗布したりして消費する液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置で消費させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては、上記各実施形態で説明したようなインクの他、液晶等も挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
なお、本発明は、上述の実施形態や実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…液体噴射システム、3…プリンター、5A,5A1,5A2,5B,5C,5D,5E,5F…カートリッジ、6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H…ヘッドユニット、7…ケース、8…機構ユニット、9…給紙部、11…媒体サポート、12…プラテン、13…排紙部、14…メンテナンスカバー、17A…第1待機位置、17B…第2待機位置、31…ホルダー、43…凹部、45…底部、49…導入部、51…側壁、52…側壁、53…側壁、54…側壁、61…係合レバー、65…係合部、66…印刷ヘッド、71…導入管、73,73A,73B,73C…フィルター、75…シール部材、77…流路、79…開口、82…第1ケース、83…第2ケース、84,84A,84B,84C,84D…保持部材、91…保持部材、96…凹部、101…隔壁、102…隔壁、103…隔壁、104…隔壁、105…隔壁、110…底壁、111…第1側壁、112…第2側壁、113…第3側壁、114…第4側壁、117…供給孔、121…基準面、122…底面、261…ノズルプレート、263…流路プレート、265…振動プレート、267…ノズル、267A…第1ノズル、267B…第2ノズル、268…ノズル列、269…隔壁部、271…キャビティー、273…リザーバー、275…供給路、277…圧電アクチュエーター、279…受容口、293…印刷ノズル群、295…境界部、299…インク供給口、301…インク導入口、311…導入プレート、313…導入流路、315…ノズル開口、320,320A,320B,320C,320D,320E,320F,320G,320H,320J,320K,320L,320M,320N,320P,320Q,320R,320S…印刷ユニット、331…第1位置、332…第2位置、333…中間位置、335…底面、341…第1部分、342…第2部分、343…第3部分、344…最上部、345…最下部、346…中間部、347…フィルター、351…第1部分、352…第2部分、353…第3部分、355…弾性部材、401…液体供給ユニット、402…タンク、403…供給管、P…記録媒体。

Claims (14)

  1. 液体を供給可能な液体供給口を有する液体供給ユニットを装着可能な液体噴射装置であって、
    前記液体供給ユニットの前記液体供給口と接続することで前記液体を導入可能な液体導入口を有するフィルター部材と、
    前記フィルター部材を囲む位置に設けられ、前記液体供給口の周囲に当接可能なシール部材と、
    前記液体導入口から導入された前記液体を受入可能なリザーバーと、
    前記リザーバーに受け入れられた前記液体を吐出可能な複数のノズル開口と、
    前記フィルター部材と前記リザーバーとの間に位置し、前記液体導入口から導入された前記液体を前記リザーバーに供給可能な液体流路と、を備え、
    前記液体供給ユニットが装着された状態で前記液体供給ユニットが使用されるときの姿勢を使用姿勢と定義し、前記使用姿勢において、前記リザーバーの延在方向が鉛直方向の成分を含み、
    前記使用姿勢で鉛直方向において、前記リザーバーの最上部の位置を第1位置と定義し、前記リザーバーの最下部の位置を第2位置と定義し、前記第1位置と前記第2位置との中間の位置を中間位置と定義したとき、
    前記リザーバーと前記液体流路との接続口は、前記中間位置より上方に位置する、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 液体を供給可能な液体供給口を有する液体供給ユニットを装着可能な液体噴射装置であって、
    前記液体供給ユニットの前記液体供給口と接続することで前記液体を導入可能な液体導入口を有するフィルター部材と、
    前記フィルター部材を囲む位置に設けられ、前記液体供給口の周囲に当接可能なシール部材と、
    前記液体導入口から導入された前記液体を受入可能なリザーバーと、
    前記リザーバーに受け入れられた前記液体を吐出可能な複数のノズル開口と、
    前記フィルター部材と前記リザーバーとの間に位置し、前記液体導入口から導入された前記液体を前記リザーバーに供給可能な液体流路と、を備え、
    前記液体供給ユニットが装着された状態で前記液体供給ユニットが使用されるときの姿勢を使用姿勢と定義し、前記使用姿勢において、前記液体供給ユニットの前記シール部材と当接する部分を含む面を基準面としたとき、前記基準面が水平面と交差しており、前記液体導入口は前記基準面と交差する方向に向かって前記液体供給口に接続され、
    前記使用姿勢で鉛直方向において、前記液体供給ユニットの最上部と、前記液体供給ユニットの最下部との中間に位置する部分を中間部と定義したとき、前記液体供給口は前記中間部より下方に位置し、
    前記使用姿勢で鉛直方向において、前記フィルター部材の前記液体導入口を有する部分のうち、最も上方に位置する部分を第1部分と定義し、最も下方に位置する部分を第2部分と定義し、前記第1部分と前記第2部分の中間に位置する部分を第3部分と定義したとき、前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における流路抵抗より、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における流路抵抗のほうが大きい、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の液体噴射装置において、
    前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域におけるフィルター部材の厚みより、前記第2部分と前記第3部分との間の領域におけるフィルター部材の厚みのほうが厚い、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項2または3に記載の液体噴射装置において、
    前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の細孔の相当直径と、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の細孔の相当直径とが互いに同等であるとき、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記細孔の数は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記細孔の数より多い、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項2または3に記載の液体噴射装置において、
    前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の細孔の相当直径は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の細孔の相当直径より大きい、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項2から5までのいずれか一項に記載の液体噴射装置において、
    前記液体導入口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の面積は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記フィルター部材の面積より、大きい、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  7. 請求項2から6までのいずれか一項に記載の液体噴射装置において、
    前記使用姿勢において、前記リザーバーの延在方向が鉛直方向の成分を含み、
    前記使用姿勢で鉛直方向において、前記リザーバーの最上部の位置を第1位置と定義し、前記リザーバーの最下部の位置を第2位置と定義し、前記第1位置と前記第2位置の中間の位置を中間位置と定義したとき、
    前記リザーバーと前記液体流路との接続口は、前記中間位置より上方に位置する、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  8. 液体を供給可能な液体供給口を有する液体供給ユニットを装着可能な液体噴射装置であって、
    前記液体供給ユニットの前記液体供給口と接続することで前記液体を導入可能な液体導入口を有するフィルター部材と、
    前記フィルター部材を囲む位置に設けられ、前記液体供給口の周囲に当接可能なシール部材と、
    前記液体導入口から導入された前記液体を受入可能なリザーバーと、
    前記リザーバーに受け入れられた前記液体を吐出可能な複数のノズル開口と、
    前記フィルター部材と前記リザーバーとの間に位置し、前記液体導入口から導入された前記液体を前記リザーバーに供給可能な液体流路と、を備え、
    前記液体供給ユニットが装着された状態で前記液体供給ユニットが使用されるときの姿勢を使用姿勢と定義し、前記使用姿勢において、前記リザーバーの延在方向が鉛直方向の成分を含み、
    前記使用姿勢で鉛直方向において、前記リザーバーの最上部の位置を第1位置と定義し、前記リザーバーの最下部の位置を第2位置と定義し、前記第1位置と前記第2位置との中間の位置を中間位置と定義したとき、
    前記液体導入口の少なくとも一部は前記第1位置より上方に位置する、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  9. 請求項8に記載の液体噴射装置において、
    前記使用姿勢において、前記液体供給ユニットの底面が前記第1位置より上方に位置する、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  10. 液体を導入可能な液体導入口を有するフィルター部材と、
    前記装着部の前記フィルター部材を囲む位置に設けられたシール部材と、
    前記液体導入口から導入された前記液体を受入可能なリザーバーと、
    前記リザーバーに受け入れられた前記液体を吐出可能な複数のノズル開口と、
    前記フィルター部材と前記リザーバーとの間に位置し、前記液体導入口から導入された前記液体を前記リザーバーに供給可能な液体流路と、を含む液体噴射装置に装着可能な液体供給ユニットであって、
    前記液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体導入口に接続されることによって、前記液体収容部から前記液体を前記液体導入口に供給可能な液体供給口を有する液体保持部材と、を備え、
    前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態で使用されるときの姿勢を使用姿勢と定義し、前記使用姿勢において、前記液体供給ユニットの前記シール部材と当接する部分を含む面を基準面としたとき、前記基準面が水平面と交差しており、前記液体供給口は前記基準面と交差する方向に向かって前記液体導入口に接続され、
    前記使用姿勢で鉛直方向において、前記液体供給ユニットの最上部と、前記液体供給ユニットの最下部との中間に位置する部分を中間部と定義したとき、前記液体供給口は前記中間部より下方に位置し、
    前記使用姿勢で鉛直方向において、前記インク保持部材の前記液体供給口を有する部分のうち、最も上方に位置する部分を第1部分と定義し、最も下方に位置する部分を第2部分と定義し、前記第1部分と前記第2部分の中間に位置する部分を第3部分と定義したとき、前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における流路抵抗より、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における流路抵抗のほうが大きい、
    ことを特徴とする液体供給ユニット。
  11. 請求項10に記載の液体供給ユニットにおいて、
    前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の厚みより、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の厚みのほうが厚い、
    ことを特徴とする液体供給ユニット。
  12. 請求項10または11に記載の液体供給ユニットにおいて、
    前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の細孔の相当直径と、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の細孔の相当直径とが互いに同等であるとき、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記細孔の数は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記細孔の数より多い、
    ことを特徴とする液体供給ユニット。
  13. 請求項10または11に記載の液体供給ユニットにおいて、
    前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の細孔の相当直径は、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の細孔の相当直径より大きい、
    ことを特徴とする液体供給ユニット。
  14. 請求項10から13までのいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
    前記液体供給口のうち、前記第1部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の圧縮率より、前記第2部分と前記第3部分との間の領域における前記液体保持部材の圧縮率のほうが大きい、
    ことを特徴とする液体供給ユニット。
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