JP2017035186A - 便座装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒンジ部の耐久性を向上することが可能な便座装置を提供する。
【解決手段】便器本体1の上面側に固定される装置本体10と、前記便器本体1の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で前記装置本体10に固定された便座30と、前記便座30を回動可能に支持するヒンジ部Hと、前記倒伏姿勢において使用者の着座によって前記便座30が下方に変動することを可能にする弾性部材Sと、を備え、前記ヒンジ部Hと前記弾性部材Sとが離れた位置に設けられている。
【選択図】図10

Description

本発明は、便座装置に関する。
従来、例えば下記特許文献1に記載のように、便器本体の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な便座を備えた便座装置が知られている。便座は、便器本体の上面側に固定される装置本体に回動可能な形態で固定されている。便座装置には、便座を回動可能に支持するヒンジ部が設けられている。この種の便座の裏面には、例えば下記特許文献2に記載のように、倒伏姿勢において便器本体の上面に当接し得る複数の脚部が設けられている。
ところが、陶器の製造誤差があると、便座が回動して倒伏姿勢になったときに、便器本体の上面に脚部が均一に当接せず、その結果着座時にヒンジ部に負荷がかかる。そこで、陶器の製造誤差を吸収できるように、便座の上下方向の変動を可能にする弾性部材を、便座のヒンジ部に設けることがある。
特開2003−314602号公報 特開2003−339575号公報
しかしながら、上記のような構成では、便座の回動および便座の上下動に伴う比較的大きな力が、ヒンジ部に集中的に作用するため、ヒンジ部の耐久性を向上することが難しかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ヒンジ部の耐久性を向上することが可能な便座装置を提供することを目的とする。
本発明の便座装置は、便器本体の上面側に固定される装置本体と、前記便器本体の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で前記装置本体に固定された便座と、前記便座を回動可能に支持するヒンジ部と、前記倒伏姿勢において使用者の着座によって前記便座が下方に変動することを可能にする弾性部材と、を備え、前記ヒンジ部と前記弾性部材とが離れた位置に設けられている。
本発明によれば、便座の上下動に伴う力が、ヒンジ部に集中的に作用しないから、ヒンジ部の耐久性を向上することができる。
本実施例における便座装置であって、便器本体に固定された状態を示す斜視図 連結部および便座固定フレームが取り付けられた状態の便座を示す斜視図 第1連結部側のヒンジ部を示す分解斜視図 第1連結部側のヒンジ部が収容された収容凹部にキャップを取り付ける様子を示す斜視図 第2連結部側のヒンジ部を示す分解斜視図 第2連結部側のヒンジ部が収容された収容凹部にキャップを取り付ける様子を示す斜視図 便器本体に固定された状態の便座装置の後面側を示す斜視図 便座装置のヒンジ部およびガイド部を示す一部拡大断面図 便座が倒伏姿勢である状態の便座装置を示す側面図 便座が倒伏姿勢である状態の便座装置の連結部を示す一部拡大断面図 使用者が着座して便座の脚部が便器本体の上面に当接した状態の便座装置を示す側面図 使用者が着座してコイルバネが圧縮する様子を示す便座装置の連結部の一部拡大断面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明の便座装置は、前記弾性部材が、前記便座の外側に備えられているものとしてもよい。このような構成によれば、例えば便座の内側に弾性部材を備える場合に比して、大きな弾性部材を備えることができるから、便座の持ち上げ量を大きくして確実に便座を浮かせることができる。
また、本発明の便座装置は、前記便座の上下方向の変位を案内するガイド部を備えているものとしてもよい。このような構成によれば、便座の上下動時に便座が左右方向にがたつかないから、使用感を良くすることができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図12を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例における便座装置Mは、便器本体1の上面側に固定される装置本体10と、便器本体1の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で装置本体10に固定された便座30とを備えている。便器本体1は便鉢部2を有し、便座30は、便鉢部2の上面で倒伏状態と起立状態に回動する。
装置本体10は、洗浄タンク11を有し、洗浄タンク11の前面には背もたれ部材12が固定されている。洗浄タンク11は、便器洗浄水を貯留する図示しないタンクと、タンクの周囲を覆うタンクカバー14とを備えている。
タンクカバー14は、合成樹脂製であって、タンクの左右両側および後側を覆う周壁15を有し、前面側に背もたれ部材12が備えられている。また、タンクカバー14の上面側には、蓋部材17が備えられている。タンクカバー14に蓋部材17を取り付けた状態では、タンクカバー14の上面は、前端から後端に向かって次第に下がる傾斜面となる。
背もたれ部材12は、弾性材料によって所定の厚さ寸法を有する略方形の厚板状に形成され、クッション性を有するものとされている。背もたれ部材12は、正面から見ると横方向に長い長方形状をなし、その下端は、便座30の上面に近接して配される。背もたれ部材12は、タンクカバー14の前面に形成された開口を覆うものである。
背もたれ部材12は、例えば図9に示すように、上下方向における中心よりも若干下側寄りの位置を境にして、上側(以後、背もたれ上部12Aと称する)と下側(以後、背もたれ下部12Bと称する)とで勾配が異なるものとされている。背もたれ部材12がタンクカバー14に取り付けられた状態では、背もたれ下部12Bはほぼ垂直に立って配され、背もたれ上部12Aは後ろ上がりに傾斜した姿勢になる。
背もたれ部材12は、複数の取付ねじによってタンクカバー14およびタンクカバー14内に配されたフレーム20に固定される。
フレーム20は、便器本体1に固定されるものである。フレーム20は、金属製であって、図7に示すように、便器本体1の後部上面に載置される載置面部21と、載置面部21の左右両端部から上方に立ち上がる左右一対の縦フレーム22と、左右一対の縦フレーム22の間に掛け渡された上下一対の横フレーム23とを備えている。
載置面部21は板状をなし、図示しない取付ボルトが下方へ貫通可能な貫通孔が形成されている。載置面部21を貫通した取付ボルトが便器本体1の後部上面に設けられた固定孔(図示せず)にそれぞれ挿通され、下方からナットが締め付けられることにより、装置本体10が便器本体1に固定される。
左右一対の縦フレーム22は、載置面部21の左右両端部に接合されている。一対の縦フレーム22は、便器装置が便器本体1に固定された状態では、便器本体1の幅方向における両端部に配される。
横フレーム23は、縦フレーム22の上端部と中間部とに連結されている。中間部に連結された横フレーム23(以後、便座固定フレーム23Aと称する)には、連結部50を介して便座30が固定される。便座固定フレーム23Aの左右方向における両端部には、連結部50が固定される被固定部24が垂下されている。
各被固定部24には、例えば図10に示すように、連結部50に係止する係止ピン25が設けられている。係止ピン25は、被固定部24の前側に突出している。係止ピン25は、各被固定部24に上下一対ずつ設けられている。係止ピン25は、略円柱状をなす柱部25Aを有し、柱部25Aの先端には、柱部25Aよりも一回り大きい円形状をなす鍔部25Bが設けられている。なお、すべての係止ピン25は、略同形をなしている。
便座固定フレーム23Aの上縁には、図2に示すように、略水平な板面を有するフランジ部26が設けられている。フランジ部26は、便座固定フレーム23Aの後面側に、略全幅にわたって設けられている。フランジ部26の左右方向における両端部は、後述するコイルバネ(弾性部材)Sの下端を支持するバネ支持部27を構成している。バネ支持部27には、コイルバネSの内側に挿通される心棒28の端部が嵌合可能な嵌合穴29が貫通形成されている。
便座30は、全体として前後方向に若干長い方形状をなし、中央部には、前後方向に長い略長円形状の開口31が形成されている。便座30の後端部は、便座30の倒伏姿勢において上方に立ち上がった形状をなしている。
便座30は、図8に示すように、表部材32および裏部材33を有し、表部材32と裏部材33との間には空洞部が形成されている。表部材32の内面には、通電により発熱する図示しないヒーター線とアルミシートからなる発熱体が貼着されている。また、裏部材33には、便座30の倒伏姿勢において便鉢部2の上面に当接し得る複数(本実施例では4つ)の脚部34が設けられている。脚部34は、開口31を中心にした前後左右に設けられている。
便座30の後端部の裏面(裏部材33)には、便座30の起立姿勢において後方に向かって下がる傾斜をなす傾斜部35が設けられている。傾斜部35は、便座30の幅方向における略全体にわたり形成されている。傾斜部35の幅方向における両端部には、便座30を側面視したときに、傾斜部35を隠すように突出する突出縁部36が設けられている。
便座30の後端部には、便座30を回動可能に支持するヒンジ部Hが設けられている。ヒンジ部Hは、便座30の後端部の左右方向における両端部に備えられている。ヒンジ部Hは、便座30の後端部に形成された収容凹部37に収容されている。ヒンジ部Hは、収容凹部37に取り付けられたキャップ38によって覆われている。収容凹部37には、キャップ38等をねじ止めするねじ止め部39が複数設けられている。
左右一対の収容凹部37のうち一方には、図3および図4に示すように、便座30の回動に抵抗を付与するダンパー装置41が収容されている。ダンパー装置41は、ダンパーケース42に収まって、収容凹部37に固定されている。ダンパーケース42には、後述するロック受け部58に係止して、便座30を起立姿勢に保持するロック部46が一体に設けられている。
左右一対の収容凹部37のうち他方には、図5および図6に示すように、ヒンジ固定部材43が収容されている。ヒンジ固定部材43は、後述する第2連結部50Bの軸部61が嵌合可能な軸受け部44を有し、収容凹部37に固定される。軸受け部44は、軸部61に嵌合可能な円筒形状をなしている。軸受け部44は、軸部61に対して、径方向の両側から嵌合できるように分割されている。軸受け部44は、収容凹部37に嵌め込まれる軸受けパーツ43Aと、収容凹部37にねじ止めされる本体パーツ43Bとに分けて形成されている。軸受けパーツ43Aに形成された軸受け面45は、本体パーツ43Bに形成された軸受け面45よりも小さくされている。
便座30の後端部の左右両側には、図2に示すように、便座30と装置本体10との間に架け渡される連結部50が備えられている。左右一対の連結部50は、いずれも便座30の後端部から後方に突出して、上方に立ち上がる形態をなしている。
連結部50は、合成樹脂製であって、下端部には便座30に接合される接合部51が設けられている(図8参照)。接合部51は、便座30に設けられた収容凹部37に収容され、ヒンジ部Hを構成する。連結部50は、収容凹部37の後面に形成された開口部37Aから後方に突出している。
連結部50の上端部には、図2に示すように、コイルバネSの上端を押さえるバネ押え部52が設けられている。バネ押え部52は、連結部50の後側に略方形の板状をなして突出して設けられている。バネ押え部52は、便座固定フレーム23Aのバネ支持部27と上下方向に対向して配され、バネ押え部52の下面とバネ支持部27の上面とは略平行をなしている。バネ押え部52には、例えば図10に示すように、コイルバネSの内側に挿通される心棒28が貫通可能な貫通穴53が上下方向に貫通形成されている。心棒28は、バネ押え部52の上面に頭部28Aを当接させ、バネ支持部27よりも下側にEリングを嵌め込むことによって固定される。
連結部50は、例えば図10に示すように、便座固定フレーム23Aの被固定部24に固定される固定部54を備えている。固定部54は、被固定部24の前面に沿って配される。固定部54には、図8に示すように、係止ピン25が係止可能な係止溝55が設けられている。係止溝55は、係止ピン25の柱部25Aの径寸法と同等の幅寸法(左右方向の寸法)を有して、固定部54を前後方向に貫通している。係止溝55に係止ピン25の柱部25Aが挿入された状態では、係止ピン25の鍔部25Bが固定部54の前面(係止溝55の周縁部)に係止する。係止溝55の周縁部には、係止ピン25の前後方向のがた詰めをするがた詰め部55Aが設けられている。
係止溝55は、便座30の上下動に伴って係止ピン25が上下方向に変位することを可能にするべく、上下方向に所定の寸法を有している。係止溝55の左右両側縁は、上下方向に直線状に延び、係止溝55に係合した係止ピン25の柱部25Aは、係止溝55の左右両側縁に沿って上下方向に相対変位する。これにより、便座30が左右方向にがたつくことなく、上下方向に変位するように案内される。すなわち、係止ピン25と係止溝55とが、便座30の上下方向の変位を案内するガイド部を構成している。
係止溝55の下方には、図8に示すように、鍔部25Bを前後方向に通すことが可能な通し穴56が連通して形成されている。通し穴56は、鍔部25Bよりも一回り大きい円形状をなしている。
左右一対の連結部50のうち一方の連結部50(以後、第1連結部50Aと称する)の接合部51には、図3および図8に示すように、ダンパー装置41の軸部41Aが挿入される穴部57が設けられている。また、第1連結部50Aには、ロック部46に係止して、便座30を起立姿勢に保持するロック受け部58が固定されている。
左右一対の連結部50のうち他方の連結部50(以後、第2連結部50Bと称する)の接合部51には、図5および図8に示すように、ヒンジ固定部材43の軸受け部44に嵌合可能な軸部61が設けられている。第2連結部50Bは、内部に電線W等を収容可能な収容空間を有する収容部62を備えている。収容部62は、内部に電線W等を挿通可能な筒状をなしている。収容部62は、電線W等を側方から収容することができるように側方(図5では下方)に開放された本体部62Aと、本体部62Aの開放側を閉鎖するカバー部62Bとを有している。
コイルバネ(弾性部材)Sは、倒伏姿勢において脚部34の一部が便器本体1の上面から浮いた状態になるように便座30を弾性的に持ち上げるものである。コイルバネSは、ヒンジ部Hと離れた位置であり、好ましくは便座30の外側であって、便座30の後端部よりも後側に離れた、便座30の後端部よりも高い位置に配されている(例えば図10参照)。コイルバネSは、左右の連結部50に対応して左右一対が設けられている(図7参照)。各コイルバネSは、各連結部50のバネ押え部52と便座固定フレーム23Aのバネ支持部27との間に配されている。コイルバネSは圧縮コイルバネであり、下端がバネ支持部27に支持された状態で、上端がバネ押え部52に押えられることにより下方に弾性的に圧縮する。コイルバネSは、便座30が倒伏姿勢のときに、後側の脚部34を便器本体1の上面から浮かせることが可能な性能を備えている。左右のコイルバネSは同じものであり、便座30の左右両端部がほぼ均等に持ち上がるようになっている。
次に、本実施例における便座装置Mの組み立て作業の一例について説明する。
まず、連結部50を便座固定フレーム23Aに固定する。バネ支持部27とバネ押え部52との間にコイルバネSを配置しつつ、通し穴56に係止ピン25の鍔部25Bを通して固定部54を被固定部24の前面に密着させ、被固定部24に対して固定部54を想定的に下方に変位させる。すると、係止ピン25の柱部25Aが係止溝55に入り込んで連結部50が便座固定フレーム23Aに固定される。こうして左右一対の連結部50を便座固定フレーム23Aに固定する。
次に、連結部50を便座30に固定する。図3および図4に示すように、第1連結部50Aの穴部57にダンパーケース42の内側に収めたダンパー装置41の軸部41Aを嵌合し、それらを収容凹部37に収容する。そして、ダンパーケース42を収容凹部37にねじ止めし、第1連結部50Aを便座30に固定する。また、図5および図6に示すように、収容凹部37に軸受けパーツ43Aを嵌め込んだ後、軸受けパーツ43Aの軸受け面45に軸部61が載置されるようにして第2連結部50Bの接合部51を収容凹部37にセットする。そして、セットされた軸部61に軸受け面45が嵌合するようにして、本体パーツ43Bを収容凹部37に嵌め込んでねじ止めし、第2連結部50Bを便座30に固定する。この際、予め第2連結部50Bの収容部62に電線W等を配置しておく。すなわち本体部62Aに電線W等を側方から収容してカバー部62Bを被せ付け、収容部62の内部に電線W等を通した状態にしておく。その後、左右の収容凹部37にキャップ38を被せてねじ止めする。なお、第1連結部50Aと第2連結部50Bのどちらを先に便座30に固定してもよい。
次いで、便座30を装置本体10に固定する。便座固定フレーム23Aを縦フレーム22にねじ固定した後、タンクカバー14の前面に背もたれ部材12を取り付ける。
以上により、便座装置Mの組み立て作業が完了する。
次に、本実施例の便座装置Mにおける便座30の動作について説明する。
倒伏姿勢の便座30に対し、起立方向に力を加えると、ヒンジ部Hを回動中心として便座30が回動し起立姿勢になる。このとき、便座30とともにロック部46が回動変位し、便座30が起立姿勢に至るのとほぼ同時に、ロック部46がロック受け部58に係止して便座30の起立姿勢が保持される。
また、起立姿勢の便座30に対し、倒れ方向に力を加えると、ロック部46とロック受け部58との係止状態が解除され、ヒンジ部Hを回動中心として便座30は次第に倒れていく。便座30は、ダンパー装置41によってゆっくりと倒伏姿勢になる。便座30が倒伏姿勢になると、図9に示すように、前側の左右の脚部34が便器本体1の上面に当接し、後側の左右の脚部34が便器本体1の上面から浮いた状態になる。このとき、前側の脚部34は、下面の全体が便器本体1に当接しているわけではなく、下面の一部が便器本体1から浮いた状態になっている。なお、使用者が着座する前の脚部34の状態は適宜変更することができ、例えば前側の脚部34の一部が便器本体1の上面に当接し、後側の脚部34が当接しないようにしてもよく、また、全ての脚部34が便器本体1の上面に当接するようにしてもよい。
そして、図11および図12に示すように、使用者3が倒伏姿勢の便座30に着座すると、左右一対のコイルバネSが圧縮して便座30の後端部が下方に下がり、後側の左右の脚部34が便器本体1の上面に当接する。
以上が、便座30の一連の動作である。
上記のように構成された本実施例によれば、以下の効果を奏する。
本実施例における便座装置Mは、便器本体1の上面側に固定される装置本体10と、便器本体1の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で装置本体10に固定された便座30と、便座30を回動可能に支持するヒンジ部Hと、を備え、倒伏姿勢において使用者の着座によって便座30が下方に変動することを可能にするコイルバネSが、ヒンジ部Hと離れた位置に設けられている。この構成によれば、便座30の上下動に伴う力が、ヒンジ部Hに集中的に作用しないから、ヒンジ部Hの耐久性を向上することができる。
また、コイルバネSが、便座30の外側に備えられている。この構成によれば、例えば便座30の内側に弾性部材を備える場合に比して、大きな弾性部材を備えることができるから、便座30の持ち上げ量を大きくして確実に便座30を浮かせることができる。
また、便座30の上下方向の変位を案内するガイド部として機能する係止ピン25および係止溝55を備えている。この構成によれば、便座30の上下動時に便座30が左右方向にがたつかないから、使用感を良くすることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、連結部50を便座固定フレーム23Aに固定してから、連結部50を便座30に固定しているが、これに限らず、連結部50を便座30に固定してから、連結部50を便座固定フレーム23Aに固定しても良い。
(2)上記実施例では、弾性部材が、圧縮コイルバネである場合について例示したが、これに限らず、弾性部材は、例えば樹脂ばね等、各種の弾性部材を使用することができる。
(3)上記実施例では、装置本体10が洗浄タンク11を有するものとされているが、これに限らず、装置本体は、便器本体の上面側に固定されるものであればよく、例えば洗浄タンクや局部洗浄装置等の各種トイレ機器を備えていないものであってもよい。
(4)上記実施例では、ヒンジ部Hの具体的な構成を例示したが、ヒンジ部の構成は、便座を回動可能に支持可能であればどのような構成であってもよい。
(5)上記実施例では、コイルバネSが、便座30の外側に備えられているが、これに限らず、弾性部材は、便座内におけるヒンジ部から離れた位置に設けてもよい。
(6)上記実施例では、便座装置Mが、便座30の上下方向の変位を案内するガイド部を備えているが、必ずしもガイド部を備えなくてもよい。
(7)上記実施例では、係止ピン25および係止溝55がガイド部を構成しているが、これに限らず、係止ピンおよび係止溝とは別にガイド部を備えるものとしてもよい。
H…ヒンジ部
M…便座装置
S…コイルバネ(弾性部材)
1…便器本体
10…装置本体
25…係止ピン(ガイド部)
30…便座
55…係止溝(ガイド部)

Claims (3)

  1. 便器本体の上面側に固定される装置本体と、
    前記便器本体の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で前記装置本体に固定された便座と、
    前記便座を回動可能に支持するヒンジ部と、
    前記倒伏姿勢において使用者の着座によって前記便座が下方に変動することを可能にする弾性部材と、を備え、
    前記ヒンジ部と前記弾性部材とが離れた位置に設けられている便座装置。
  2. 前記弾性部材が、前記便座の外側に備えられている請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記便座の上下方向の変位を案内するガイド部を備えている請求項1または請求項2に記載の便座装置。
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