JP6398796B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、着座乗員の荷重を弾性的に受け止めるシートパッドと、シートパッドを裏側から固定された定位置で受け止めるシートフレームと、を備える乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションがフロアに対して周囲にボールが介在して設けられて斜めに旋回することのできる構成とされたものが知られている(特許文献1)。上記構成により、シートクッションは、その旋回によって乗降ドア側に斜め下がりに向けられた状態となり、乗員が車外へ降りる動作をアシストすることができるようになっている。
特開平10−203213号公報
しかし、上記従来技術では、シートクッションが常時、ボールによる支えによって旋回可能な状態とされるため、着座乗員の姿勢を定位置に安定させることが難しい。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートを乗降動作しやすい形に変えられるようにしても、着座時の姿勢を安定させられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、着座乗員の荷重を弾性的に受け止めるシートパッドと、シートパッドを裏側から固定された定位置で受け止めるシートフレームと、を備える乗物用シートであって、シートパッドをシートフレームに対して裏側から弾性的に支持する弾性部材を有する。弾性部材は、シートパッドを裏側へ傾けられるようにシートフレームから浮かした状態に支持する構成となっている。
この第1の発明によれば、シートパッドの弾性的な位置保持により着座乗員の荷重を定位置で安定して受け止められると共に、シートパッドの傾けによりシートを乗降動作しやすい形に変えることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。弾性部材が、シートパッドをシートフレームに対して互いに幅方向に離間した2箇所の対称位置で裏側から支える構成とされている。
この第2の発明によれば、シートパッドをより安定的に裏側から弾性支持することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。弾性部材が、シートフレームを構成する左右一対のサイドフレームの間の領域に配置されている。シートパッドは、その裏側へ傾けられる移動により左右一対のサイドフレームのうちの一方に当接し、この当接した点を支点に傾けられる移動が弾性部材の弾発力により加勢されるようになっている。
この第3の発明によれば、シートパッドをより適切に乗降動作しやすい形に変えることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。シートパッドを裏側へ傾けられるようにする構造がシートクッションに適用されている。
この第4の発明によれば、シートクッションを傾けられる構成とすることで、シートをより乗降動作しやすい形に変えられる構成とすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 シートの初期状態を表した斜視図である。 シートクッションのフレーム構造の分解斜視図である。 図2のIV-IV線断面図である。 シートクッションに着座による荷重が掛けられた状態を表した断面図である。 着座乗員がシートクッションから降車する途中の状態を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<シート1の基本構造>
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の左席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上記シートバック2は、その左右両サイドの内部骨格の下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライナ4を介して、シートクッション3の左右両サイドの内部骨格の後端部に連結されている。これにより、シートバック2は、シートクッション3に対して、背凭れ角度の調整が行える形に設けられた状態とされている。
シートクッション3は、車両のフロア上に、左右一対のスライドレール5を間に介して連結されている。これにより、シートクッション3は、車両のフロアに対して、前後方向の位置を調整することができる形に設けられた状態とされている。また、上記シートクッション3は、着座乗員がシートクッション3に着座した姿勢位置から車両外側の乗降ドアより外側へ降車する際に、その尻部や大腿部の体重移動に伴って、着座乗員が降車を楽に行える形に傾けられる構成となっている。
具体的には、上記シートクッション3は、図2及び図4に示すように、常時は、後述する4本のねじりばね40による下方側からの左右均衡な弾性支持により、その着座面となる上面を左右に傾けることなく真っ直ぐ上方側に向けた形に保持された状態とされている。これにより、上記シートクッション3は、図5に示すように、その上面に乗員が着座しても、係る荷重を下方側から真っ直ぐに受け止めて支えることができるようになっている。
しかし、上記シートクッション3は、図6に示すように、着座乗員が降車のために身体を車両外側へ向けると共に足を車外へ降ろす動作によって、係る尻部や大腿部の体重移動により着座乗員の体重が車両外側寄りに偏って掛けられた状態となる。これにより、シートクッション3は、その上部領域が下部領域に対して上述した各ねじりばね40のばね力に抗して車両外側下がりに斜めに傾いた姿勢に切り換えられて、着座乗員が降車を楽に行える形をとるようになっている。そして、上記シートクッション3は、着座乗員が降車によって離席することにより、再び、上述した各ねじりばね40のばね力によって、図4で前述した着座面が真っ直ぐ上方側に向けられた形に戻されて保持されるようになっている。
<シートクッション3の基本構造>
以下、上述したシートクッション3の具体的な構成について、詳しく説明していく。シートクッション3は、図2及び図3に示すように、着座乗員の荷重を弾性的に柔らかく受け止める発泡ウレタン製のクッションパッド10と、クッションパッド10を裏側から固定された定位置で受け止める金属製のクッションフレーム20と、クッションパッド10全体を上方側から覆うファブリック製のクッションカバー30と、クッションパッド10をクッションフレーム20に対して裏側から弾性的に支持する4本のねじりばね40と、を備える構成となっている。ここで、クッションパッド10が本発明の「シートパッド」に相当し、クッションフレーム20が本発明の「シートフレーム」に相当し、4本のねじりばね40がそれぞれ本発明の「弾性部材」に相当する。
<クッションパッド10>
上述したクッションパッド10は、図2及び図4に示すように、その発泡成形された形状によって、シートクッション3の上部領域の基本的な外形を成す形に形成された状態とされている。上記クッションパッド10は、その幅方向の中央領域が、着座乗員の尻部や大腿部を下方側から真っ直ぐ支えることのできる平坦な上面を持つ形に形成されている。しかし、上記クッションパッド10の左右両サイドの各領域は、それぞれ、着座乗員の尻部や大腿部を両外側からあてがえて支持することができるように上外側に向かって山状に膨らんだ上面を持つ形に形成されている。
一方、図4に示すように、上述したクッションパッド10の裏面は、その幅方向の中央領域では上述した上面と同様な平坦な形とされているのに対して、左右両サイドの各領域では上外側に向かって山状に抉られた形に形成されている。このような形状とされていることにより、クッションパッド10は、その幅方向の中央領域が、後述するクッションフレーム20の各サイドフレーム21の間の領域内まで深く沈み込む大きなパッド厚を有した構成でありながら、その左右両サイドの各領域が、各サイドフレーム21の上部を通って各サイドフレーム21を両外側から覆い被せる位置まで延びた状態に組み付けられる構成とされている。
上述したクッションパッド10は、図3〜図4に示すように、その裏面に、同裏面の起伏形状に沿った形にプレス加工された1枚の鋼板製のクッションパン11がセットされて、このクッションパン11による下方側からの硬い支持を受けた状態として、後述するクッションフレーム20の上部に被せ付けられた状態にセットされるようになっている。上記クッションパッド10は、上記硬質のクッションパン11による下方側からの支えによって、着座乗員の尻部や大腿部から受ける荷重(体圧)を広く面方向に分散させて受け止められるようになっている。そして、上記クッションパッド10は、上記硬質のクッションパン11による下方側からの支えによって、後述する各ねじりばね40が下方側から押し当てられる力も広く面方向に分散させて、局所的な潰れを伴うことなく全体が各ねじりばね40によって下方側から適切に弾性支持されるようになっている。
<クッションフレーム20>
クッションフレーム20は、図3〜図4に示すように、前後方向に長尺な略平板状の形にプレスカットされた左右一対の鋼板製のサイドフレーム21により構成されている。各サイドフレーム21は、それぞれ、互いに幅方向に向かい合う形に立てられて設けられている。各サイドフレーム21は、それぞれ、それらの上縁部と下縁部とが幅方向の内側に折り曲げられることで、それら自体の曲げや捩りに対する構造強度が高められていると共に、外部に対してエッジを立たせない形に丸められた構成とされている。
上述した各サイドフレーム21は、図4に示すように、それらの下縁側の幅方向の内側に折り曲げられた各底面部が、それぞれ、上述した各スライドレール5の上面部にセットされてボルト締結により一体的に結合された状態とされている。また、上述した各サイドフレーム21の上縁部には、これら上縁部を上方側から被覆して保護する樹脂製のプロテクタ22が一体的に装着されている。各プロテクタ22は、それぞれ、図3に示すように、各サイドフレーム21の上縁部に沿って長尺状に設けられており、各サイドフレーム21の上部間に跨って組み付けられる金属製のクッションパン11が金属製の各サイドフレーム21の上縁部に直接接触しないように保護する構成となっている。
上述した各プロテクタ22の上面部上には、それらの前後方向の各2箇所の位置に、前後方向に長く突出する半円柱形状の突起22Aが一直線上に並んで形成されている。これら突起22Aは、図5〜図6に示すように、上述したクッションパン11がシートクッション3に掛けられる着座荷重によって大きく沈み込んだ際に、クッションパン11の裏面部に部分的に接触して、クッションパン11の裏面部を前後方向に真っ直ぐな線で支えた状態とするように機能するものとなっている。
また、上述した各サイドフレーム21の内側面部には、それぞれ、後述する4本のねじりばね40のうちの2本ずつを前後に並べた状態に組み付けることのできるばね掛具23が付設されている。各ばね掛具23は、各サイドフレーム21の内側面部上の前後2箇所の位置にそれぞれ内側に張り出す形に付設された立板23Aと、各立板23A間を繋ぐ形に架橋された架橋板23Bと、架橋板23Bの上部位置で各立板23A間に前後方向に貫通した状態に連結された軸部23Cと、から構成されている。なお、各立板23Aや架橋板23Bは、それぞれ、各サイドフレーム21から切り起こされて形成されたものであってもよい。
また、図3に示すように、上述した各サイドフレーム21の外側面部には、それぞれ、それらの前後2箇所の位置に、後述するクッションカバー30の左右両側の各縁部を下方側に引き込んだ状態にして止着させることのできるカバー掛片24が付設されている。これらカバー掛片24は、それぞれ、クランク状に折り曲げられた鋼板材により形成されており、各サイドフレーム21の外側面部に下方側に鉤状の掛片を突出させた形に結合されて設けられた状態とされている。
<クッションカバー30>
クッションカバー30は、図2及び図4に示すように、上述したクッションフレーム20の各サイドフレーム21の上部間に跨る形にセットされたクッションパン11の上面部にセットされるクッションパッド10に対して、上方側から被せ付けられて張設されている。詳しくは、上記クッションカバー30は、そのクッションパッド10の上面部に被せ付けられた所々の部位が、それぞれ、図示しない吊込み構造によってクッションパッド10内に吊り込まれて止着されていると共に、その前後左右の各周縁部がクッションフレーム20の周縁部まで下方側に引き込まれて止着された状態とされている。
具体的には、上述したクッションカバー30の左右両側の各周縁部は、それぞれ、各周縁部に沿って縫合された樹脂製の各掛フック31が、上述した各サイドフレーム21の外側面部に付設された前後2箇所ずつの各カバー掛片24に下方側から引掛けられることにより、下方側に引き込まれた形に止着された状態とされている。また、クッションカバー30の前後側の各周縁部は、図示しない止着構造によって、上述したクッションパン11の裏面部に引き込まれて止着された状態とされている。
上記の止着に伴うテンションによって、クッションカバー30は、クッションパッド10をクッションパン11の上面部に押し付けて位置固定した状態に保持するようになっている。また、上記クッションカバー30は、上記の止着に伴うテンションによって、クッションパッド10が後述する各ねじりばね40のばね力によってクッションフレーム20から押し上げられて外されてしまうことがないように、クッションパッド10の最大浮上位置を規制するようにも機能するようになっている。
<ねじりばね40>
各ねじりばね40は、図3及び図4に示すように、上述した各サイドフレーム21の内側面部に付設されたばね掛具23に前後2本ずつ組み付けられて設けられている。具体的には、各ねじりばね40は、それらの中央のコイル状に巻かれた巻き部41が各ばね掛具23の軸部23Cに通されて、それらの一端42が各架橋板23B上に接地された状態に組み付けられた状態とされている。これにより、各ねじりばね40は、それらの他端43が自由状態において上方側に向けられた状態とされて、上述したクッションパン11がクッションフレーム20の上部に組み付けられることにより、それらの他端43がクッションパン11の裏面上の前後左右2箇所ずつにそれぞれ下方側からあてがわれた状態とされるようになっている。
上記組み付けにより、各ねじりばね40は、図4に示すように、クッションパン11及びクッションパッド10の自重の他、クッションパン11がクッションカバー30の張設に伴うテンションによって下方側に押し込まれる力を受けて、それらの他端43が下方側に捩り込まれる。しかし、各ねじりばね40は、シートクッション3に着座乗員の荷重が掛けられる前の初期状態では、それらの弾発力によって、クッションパン11を各サイドフレーム21の上縁部(プロテクタ22)から上方側に浮かした状態に保持することのできるばね剛性を備えた構成とされている。
上記各ねじりばね40は、図5に示すように、シートクッション3に着座乗員の荷重が掛けられても、その乗員の体格が比較的標準的な体格である場合には、クッションパン11を各サイドフレーム21の上縁部(プロテクタ22)上に底付きさせることなく、各サイドフレーム21から上方側に浮かした状態に保持することができるようになっている。その際、各ねじりばね40は、クッションパン11の裏面を前後2箇所の左右対称位置から支えた構成となっていることにより、シートクッション3に着座乗員の荷重が掛けられても、クッションパン11を左右に傾かせることなく左右均衡な弾発力の付与により真っ直ぐな姿勢で支えた状態に保持することができるようになっている。
上記各ねじりばね40は、図6に示すように、着座乗員が降車のために身体を車両外側へ向けると共に足を車外へ降ろす動作により、クッションパッド10からクッションパン11に上記体重移動に伴う車両外側に偏った荷重が掛けられると、車両外側2本の各ねじりばね40が、車両内側2本の各ねじりばね40よりも大きく下方側に捩り込まれる力を受ける。これにより、クッションパン11が車両外側に大きく傾けられながら同側のサイドフレーム21の上縁部上に被覆されたプロテクタ22の突起22A上に底付きする。
上記底付きにより、クッションパン11は、上述した車両外側のプロテクタ22の突起22A上に線接触した状態となって、以降は、上記突起22Aとの接触点(線)を支点に車両外側への傾動を進行させていくようになる。したがって、上記クッションパン11が上記突起22Aに底付きした以降は、各サイドフレーム21の間の領域に配置された4本のねじりばね40の弾発力が、クッションパン11を上記突起22Aとの接触点まわりに起こし上げる力として作用するようになる。
そのため、上記状態から着座乗員の降車動作の進行に伴ってクッションパン11に掛けられる着座荷重が漸次車両外側へ変移していくと(クッションパン11の尻部を支える中央領域に掛けられる着座荷重が減少していくと)、クッションパン11が各ねじりばね40の弾発力によって押し上げられる成分が漸次増大していき、この押し上げ成分の増大と共に車両外側に傾きを増大させていくシートクッション3によって着座乗員の尻部が車両外側へ押し出されるようになる。
上記の動作によって、着座乗員の降車動作が促進されるようにアシストされる。なお、上記シートクッション3は、乗員が車外からシート1に乗り込んで着座する際にも、その着座動作をアシストするようになっている。具体的には、上記シートクッション3は、上述した各ねじりばね40の弾発力の作用によって、通常時、各サイドフレーム21から浮き上がった状態に保持されるようになっている。したがって、乗員がシート1に着座する際に、浮き上がったシートクッション3によって着座乗員の尻部をより近い(高い)位置で迎えることができ、着座乗員が少ない体重移動で尻部をシートクッション3上に着座させることができるようになる。また、乗員がシート1に着座する際の動作が、大腿部をシートクッション3の車両外側の上角部に凭れ掛けさせながら尻部をシートクッション3上に落とし込むような動作になる場合には、図6で前述した動作と同じように、シートクッション3を車両外側に傾かせて、少ない体重移動で尻部をシートクッション3上に着座させることができる。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、着座乗員の荷重を弾性的に受け止めるクッションパッド10(シートパッド)と、クッションパッド10を裏側から固定された定位置で受け止めるクッションフレーム20(シートフレーム)と、を備えるシート1であって、クッションパッド10をクッションフレーム20に対して裏側から弾性的に真っ直ぐ支持するねじりばね40(弾性部材)を有する。ねじりばね40は、クッションパッド10を裏側へ傾けられるようにクッションフレーム20から浮かした状態に支持する構成となっている。
このような構成となっていることにより、クッションパッド10の弾性的な位置保持により着座乗員の荷重を定位置で安定して受け止められると共に、クッションパッド10の傾けによりシート1を乗降動作しやすい形に変えることができる。
また、ねじりばね40が、クッションパッド10をクッションフレーム20に対して互いに幅方向に離間した2箇所の対称位置で裏側から支える構成とされている。このような構成となっていることにより、クッションパッド10をより安定的に裏側から弾性支持することができる。
また、ねじりばね40が、クッションフレーム20を構成する左右一対のサイドフレーム21の間の領域に配置されている。上記クッションパッド10は、その裏側へ傾けられる移動により車両外側のサイドフレーム21(左右一対のサイドフレーム21のうちの一方)に当接し、この当接した点を支点に傾けられる移動がねじりばね40の弾発力により加勢されるようになっている。このような構成となっていることにより、クッションパッド10をより適切に乗降動作しやすい形に変えることができる。
また、上記のようにシートパッドを裏側へ傾けられるようにする構造がシートクッション3に適用されていることで、シート1をより乗降動作しやすい形に変えられる構成とすることができる。
<その他の実施例>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の左席以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、本発明の構成は、乗物用シートにおけるシートバックにも適用することができるものである。また、シートパッドは、その乗降ドアのある車両外側の領域が裏側へ退避するように傾けられるものの他、車両内側の領域が裏側へ退避するように傾けられるものであってもよい。このような構成となっていることで、車両内側への離席や車両内側からの着席を容易に行えるようにすることができる。
また、シートパッドを裏側から弾性的に支持する弾性部材は、ねじりばねの他、圧縮ばね等の他のばねや、ゴムやクッション材等の種々の弾性体を用いることもできる。しかし、上記弾性部材は、シートパッドを裏側へ傾けられるようにシートフレームから浮かした状態として支持するように設けられる必要がある。上記弾性部材は、シートパッドをシートフレームに対して裏側から弾性支持するように設けられれば良く、シートパッド側に取り付けられてシートフレームとの当接により弾発力を作用させる構成であってもよい。
また、上記実施例では、シートパッドに掛けられる弾性部材からの支持力を面方向に広く分散させるためにシートパッドの裏面に鋼板製の硬質層(クッションパン11)を設定した構成を示したが、上記の硬質層は、シートパッドの裏面部に不織布等の裏面材を発泡成形時に一体的に含浸・硬化させて積層状に形成したものなど、種々の構成を適用することができるものである。また、上記のような硬質層を設ける代わりに、弾性部材をシートパッドの裏面に広く面当接させる構成としてもよい。具体的には、弾性部材を当接面の広い板ばねにより構成したり、弾性部材のシートパッドの裏面と当接する部分に当接面を広げる部材を設定したりすることなどが挙げられる。
また、上記弾性部材によるシートパッドの浮き上がりを一定位置までに規制する構造は、上記実施例で示したようにシートカバーをシートフレームに止着させて行うようにしても良い他、シートフレームに取り付けた弾性部材のシートパッドと当接する側の端部をシートパッドに一体的に結合することで行うようにしてもよい。また、シートパッドとシートフレームとの間に跨って、シートパッドの浮き上がりを一定量逃がせるように両者を連結する構造を設定してもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 リクライナ
5 スライドレール
10 クッションパッド(シートパッド)
11 クッションパン
20 クッションフレーム(シートフレーム)
21 サイドフレーム
22 プロテクタ
22A 突起
23 ばね掛具
23A 立板
23B 架橋板
23C 軸部
24 カバー掛片
30 クッションカバー
31 掛フック
40 ねじりばね(弾性部材)
41 巻き部
42 一端
43 他端

Claims (3)

  1. 着座乗員の荷重を弾性的に受け止めるシートパッドと、該シートパッドを裏側から固定された定位置で受け止めるシートフレームと、を備える乗物用シートであって、
    前記シートパッドを前記シートフレームに対して裏側から弾性的に支持する弾性部材を有し、
    該弾性部材は、前記シートフレームを構成する左右一対のサイドフレームの間の領域に配置されて、前記シートパッドを裏側へ傾けられるように前記シートフレームから浮かした状態に支持する構成となっており、
    前記シートパッドは、その裏側へ傾けられる移動により前記左右一対のサイドフレームのうちの一方に当接し、該当接した点を支点に傾けられる移動が前記弾性部材の弾発力により加勢されるようになっている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記弾性部材が、前記シートパッドを前記シートフレームに対して互いに幅方向に離間した2箇所の対称位置で裏側から支える構成とされている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記シートパッドを裏側へ傾けられるようにする構造がシートクッションに適用されている乗物用シート。
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