JP2017034242A - 発光装置及び発光装置の製造方法 - Google Patents

発光装置及び発光装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 透光体への応力を緩和することで信頼性の高い発光装置を提供することを目的とする。【解決手段】 図2の発光装置は、支持部41と、支持部41の上面に設けられた枠部42と、を有する基体40と、枠部42の内側において支持部41の上面に載置された発光素子10と、枠部42の上面に固定され、上方から見て枠部42の内側に開口部53aを有する蓋体50と、開口部53aを塞ぐ透光体60と、を含む。また、蓋体50は、枠部42の上面に配置された第1部位51と、枠部42の内側面と離間するように、第1部位51から内側方に延伸してから下方に屈曲して延伸する、または、枠部42の内側面を含む面と離間するように、第1部位51から内側方に延伸してから上方に屈曲して延伸する第2部位52と、開口部53aを有し、第2部位52に繋がった第3部位53と、を有する。そして、第2部位の厚さT2は第1部位51よりも大きく、第3部位の厚さT3は第2部位52よりも大きい。【選択図】 図2

Description

本発明は、発光装置及び発光装置の製造方法に関する。
底部に光半導体素子が搭載される凹部を有する基体と、基体の上面に接合された蓋体と、を具備する発光装置が知られている。蓋体は、開口部を有する金属枠部と、開口部の周囲に接合されたガラスから成る窓体と、を備えている(例えば特許文献1)。
特開2005−93675
一般的に、発光装置では、各部材の熱膨張係数の差により、応力が生じる。そして、応力により、一部の部材が塑性変形したり、さらには部材間の接合部や窓体が破損する可能性もある。
本発明は、発光装置にかかる応力の影響を軽減することにより、信頼性の高い発光装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る発光装置は、支持部と、前記支持部の上面に設けられた枠部と、を有する基体と、前記枠部の内側において前記支持部の上面に載置された発光素子と、前記枠部の上面に固定され、上方から見て前記枠部の内側に開口部を有する蓋体と、前記開口部を塞ぐ透光体と、を含む。また、前記蓋体は、前記枠部の上面に配置された第1部位と、前記枠部の内側面と離間するように、前記第1部位から内側方に延伸してから下方に屈曲して延伸する、または、前記枠部の内側面を含む面と離間するように、前記第1部位から内側方に延伸してから上方に屈曲して延伸する第2部位と、前記開口部を有し、前記第2部位に繋がった第3部位と、を有する。そして、前記第2部位の厚さは前記第1部位よりも大きく、前記第3部位の厚さは前記第2部位よりも大きい。
本発明の一実施形態に係る発光装置の製造方法は、支持部と、前記支持部の上面に設けられた枠部と、を有する基体を準備する工程と、前記枠部の内側における前記支持部の上面に発光素子を載置する工程と、平板状の枠である第1部位と、前記第1部位よりも厚さが大きく、前記第1部位から内側方に延伸してから下方に屈曲して延伸し、さらに内側方に屈曲して延伸する、または、前記第1部位から内側方に延伸してから上方に屈曲して延伸し、さらに内側方に屈曲して延伸する第2部位と、を含む支持部材を準備する工程と、前記第2部位の厚さよりも大きく、開口部を有する第3部位を含む保持部材を準備する工程と、前記支持部材における内側方に屈曲して延伸する部分の上面又は下面において、前記保持部材を接合して蓋体を成形する工程と、前記開口部を塞ぐように前記保持部材の上面又は下面に透光体を接合する工程と、前記枠部の内側面と、前記第2部位における下方に屈曲して延伸する部分と、が離間するように、または、前記枠部の内側面を含む面と、前記第2部位における上方に屈曲して延伸する部分と、が離間するように、前記枠部の上面に前記第1部位の下面を固定する工程と、を含む。
図1は、第1実施形態に係る発光装置を発光面側から見た図である。 図2は、図1の発光装置のA−A’における概略断面図である。 図3は、図2の破線枠における拡大図である。 図4は、図1の発光装置のB−B’における概略断面図である。 図5は、第2実施形態に係る発光装置を発光面側から見た図である。 図6は、図5の発光装置のC−C’における概略断面図である。 図7は、図6の破線枠における拡大図である。 図8は、図5の発光装置のD−D’における概略断面図である。 図9は、第3実施形態に係る発光装置を発光面側から見た図である。 図10は、図9の発光装置のE−E’における概略断面図である。 図11は、図10の破線枠における拡大図である。 図12は、図9の発光装置のF−F’における概略断面図である。
本発明を実施するための形態を、以下に図面を参照しながら説明する。ただし、以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる例示にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするために誇張していることがある。
<第1実施形態>
図1に、本実施形態に係る発光装置100を発光面側から見た図(上面視)を示す。また、図2は、発光装置100のA−A’における概略断面図であり、図3は、図2の破線枠における拡大図であり、図4はB−B’における概略断面図である。
各図に示すように、発光装置100は、支持部41と、支持部41の上面に設けられた枠部42と、を有する基体40と、枠部42の内側において支持部41の上面に載置された発光素子10と、枠部42の上面に固定され、上方から見て枠部42の内側に開口部53aを有する蓋体50と、開口部53aを塞ぐ透光体60と、を含む。また、蓋体50は、枠部42の上面に配置された第1部位51と、枠部42の内側面と離間するように、第1部位51から内側方に延伸してから下方に屈曲する第2部位52と、開口部53aを有し、第2部位52に繋がった第3部位53と、を有する。そして、第2部位の厚さ(板厚)T2は第1部位51よりも大きく、第3部位の厚さT3は第2部位52よりも大きい。
これにより、蓋体50や透光体60にかかる応力を軽減することができ、信頼性の高い発光装置100とすることができる。以下、この点について詳細に説明する。
一般的に、発光素子10を点灯させると、発光素子10が発熱する。そして、発光装置100は複数の部材により構成されているが、熱が加わると、各部材の熱膨張係数の違いによって応力が生じる。応力により基体が反ると、蓋体が塑性変形することがある。また、応力により蓋体が反ると、各部材間の接合箇所が破壊したり、蓋体に固定されている透光体が破損することさえある。
そこで、本実施形態では、蓋体50に、枠部42の上面に配置された第1部位51から内側方に延伸してから、枠部42の内側面と離間するように下方に屈曲して延伸する第2部位52を設けている。これにより、蓋体50における枠部42から透光体60までの距離を長くすることができるので、全体として応力を吸収することができる。特に、第2部位の厚さT2を第3部位の厚さT3よりも小さくし、かつ、第2部位52を、枠部42の内側面と離間するように、第1部位51から内側方に延伸させてから下方に屈曲させているので、屈曲する部分(以下、「角部」ともいう。)およびそこから下方に延伸する部分において弾性変形しやすくなっている。一方で、蓋体50の角部には応力が集中しやすい。しかし、本実施形態では、角部における厚さを枠部42に固定される部分(第1部位51)の厚さよりも大きくすることで、一定の強度を確保している。したがって、角部に応力が集中しても、蓋体50が角部にて塑性変形するのを抑制することができる。最後に、第3部位の厚さT3を第2部位の厚さT2よりも大きくすることにより、各部材の熱膨張係数の違いによる第3部位53そのものの変形を抑制することができる。このため、第3部位53が変形することによる透光体60の破損も抑制することができる。
以下に、発光装置100の主な構成要素を説明する。本明細書では、説明の便宜上、発光装置100の発光面側(図2の上方)を上側とし、それと反対の側(図2の下方)を下側とする。
(基体40)
基体40は、支持部41と、支持部41の上面に設けられた枠部42と、を有する。基体40は、支持部41と枠部42とにより凹部が形成されている。枠部42の形状は特に限定されないが、図1および図2に示すように、上面視において四角形状とすることができる。こうすることで、枠部42の形状が直線的になるので、シーム溶接により蓋体50を枠部42に固定しやすくなる。
支持部41は、発光素子10からの熱を放散するために熱伝導率の高い材料を用いるのが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、金属材料を用いることができる。本実施形態では、支持部41として銅を主成分とする材料を用いている。なお、ここでいう銅を主成分とする材料とは銅のみからなるもの含むこととする。また、支持部41は枠部42よりも熱膨張率の大きい材料とすることができる。熱膨張率が大きいと支持部41に反りが発生し応力がかかりやすくなるが、本実施形態によれば応力の影響を受けにくくすることができるためである。
枠部42としては、セラミック又は金属材料の少なくともいずれか一方を含んで構成することができるが、少なくとも蓋体50と接する部分は金属材料により構成することが好ましい。また、蓋体50は金属材料により構成することが好ましい。これにより、枠部42と蓋体50とを溶接により固定することができるので、発光素子10を気密封止することが容易となる。枠部42と蓋体50とを溶接する場合は、枠部42と蓋体50の少なくとも一方は熱伝導率が比較的低い材料を用いるのが好ましい。一般的に熱伝導率が比較的低いと溶接時に溶接部付近で発生する熱が溶接部以外へ移動するのを抑えることができるため、安定して抵抗溶接を行うことができる。熱伝導率が低い材料としては、例えば、鉄を主成分とする材料を用いることができ、本実施形態では枠部42及び蓋体50のそれぞれにコバールを用いている。
(発光素子10)
発光素子10は、枠部42の内側において支持部41の上面に載置されている。つまり、発光素子10は、基体40の凹部の底部に載置されている。発光素子10としては、例えばLED(発光ダイオード)又はLD(レーザダイオード)を用いることができ、なかでもLDを用いることが好ましい。一般的に、LDは単位面積あたりの発熱量が大きいため、支持部41に熱伝導率の高い材料を使用する必要がある。このため、発光装置全体に熱による応力が発生しやすいが、本実施形態であれば熱による応力の影響を受けにくくすることができるからである。
発光素子10として、窒化物半導体からなるものを用いることができる。特に、窒化物半導体からなるLDは、光出射面において特に光密度が高く有機物等を集塵しやすいため気密性が重要になる。この点、本実施形態では、厚い第3部位53により透光体60の割れを抑制できるので、気密性の維持が容易となる。
本実施形態では、発光素子10として窒化物半導体からなる青色発光のLDを用いている。発光素子10は、支持部41の上面と実質的に平行な方向にレーザ光が出射されるように、支持部41の上面に配置されており、発光素子10から発せられたレーザ光は反射部材30により支持部41の上面と実質的に垂直をなす方向に反射される。なお、本実施形態では、発光素子10は、窒化アルミニウム、又は炭化珪素等からなるセラミックよりなるサブマウント20を介して支持部41の上面に載置されている。
反射部材30は、支持部41の上面に載置されており、発光素子10からの光を所定の方向に反射する部材である。反射部材30の構成は特に限定されないが、本実施形態では、反射部材30として光学ガラスの一部を斜面にし、その斜面に反射膜が形成されたものを用いている。反射部材30の形状は例えば支持部41の上面と斜面とがなす角度が約45度である三角柱などとすることができる。
なお、ここでは1つの発光装置100に複数の発光素子10を用いているが、1つの発光装置100に1つの発光素子10を用いることもできる。複数の発光素子10を用いることにより、全体としての光出力を向上させることができるが、全体としての発熱量も大きくなる。しかし、本実施形態であれば、熱による影響を抑制することができるので、発光素子10を複数用いる場合に特に効果的である。また、本実施形態では、発光素子10それぞれに反射部材30を設けているが、2以上の発光素子10からの光を1つの反射部材30でまとめて反射させることも可能である。
(蓋体50)
蓋体50は、枠部42の上面に配置された第1部位51と、枠部42の内側面と離間するように、第1部位51から内側方に延伸してから下方に屈曲して延伸する第2部位52と、開口部53aを有し、第2部位52に繋がった第3部位53と、を含む。このとき、第2部位の厚さT2は第1部位の厚さT1よりも大きく、第3部位の厚さT3は第2部位の厚さT2よりも大きい。第2部位52は、枠部42の内側面と離間するように下方に屈曲している。これにより、発光装置を小型にすることができるとともに、第2部位52が弾性変形することにより応力を吸収することができる。
第1部位51の少なくとも一部は枠部42の上面に位置し、枠部42の上面において、枠部42に固定されている。ここで、第1部位51は、枠部42の上面において、枠部42の上面と接続された接続領域51aと、接続領域51aの内側に枠部42の上面と接続されていない非接続領域51bと、を有することが好ましい。例えば、図3に示すように、枠部42の上面の外縁近傍において第1部位51と枠部42とを固定することにより、その領域を接続領域51aとすることができる。その場合、接続領域51aの内側においては第1部位51と枠部42と接続されていないので、非接続領域51bとなる。こうすることで、第1部位51の枠部42と固定されていない部分においても応力を吸収させることができる。
第1部位の厚さT1は、一定の強度を保つために、好ましくは0.05mm以上、より好ましくは0.08mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上とすることができる。一方で、溶接の容易性および応力吸収の観点から、第1部位の厚さT1は、好ましくは0.25mm以下、より好ましくは0.2mm以下、さらに好ましくは0.15mm以下、さらに好ましくは0.12mm以下とすることができる。なお、第1部位の厚さT1とは、図3に示すように、枠部42の上面と垂直をなす方向(図3の上下方向)の長さを指す。
第1部位51の幅は、少なくとも枠部42の幅よりも大きいことが好ましい。また、第1部位51は、枠部42の内側面を含む面よりも内側まで設けられるのが好ましい。比較的薄い第1部位51を長く設けることにより、応力を吸収することがより容易となるからである。なお、第1部位51の幅とは、枠部42の内側面に垂直をなす方向(図3の左右方向)の長さを指す。
第2部位52は、第1部位51から内側方に延伸してから下方に屈曲して延伸する部分を含む。このとき、第2部位52のうち下方に伸びる部分が枠部42の内側面から離間している。これにより、第2部位52が下方に伸びる部分で弾性変形しやすくなるので、応力の吸収が容易となる。
第2部位の厚さT2は、角部の強度向上のために、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.13mm以上、さらに好ましくは0.2mm以上とすることができる。一方で、第2部位において応力を容易に吸収するために、第2部位の厚さT2は、好ましくは0.35mm以下、より好ましくは0.3mm以下、さらに好ましくは0.2mm以下、さらに好ましくは0.15mm以下とすることができる。なお、図3に示すように、第2部位の厚さT2とは、第1部位51から角部までは図3の上下方向の長さ、角部から下方に延伸する部分は図3の左右方向の長さ、下方に延伸してから内側方にさらに延伸する部位は図3の上下方向の長さ、をそれぞれ指す。第2部位の厚さT2は、第1部位の厚さT1よりも大きく第3部位の厚さT3よりも小さければ部分的に異なっていてもよい。
また、第2部位52における下方に伸びる部分の長さは、応力吸収のために、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上とすることができる。一方で、扱いやすさの観点から、第2部位52における下方に伸びる部分の長さは、好ましくは6mm以下、より好ましくは3mm以下とすることができる。
第3部位53には開口部53aが設けられている。開口部53aは、発光素子10からの光が通過できるように設けられる。なお、支持部41上に複数の発光素子10が設けられる場合、開口部53aは1つであってもよいが、本実施形態のように各発光素子10からの光にそれぞれ対応するように複数の開口部53aが設けられるのが好ましい。本実施形態では、透過平面視において複数の開口部53aが複数の発光素子10とそれぞれ重なり合うように設けられている。こうすることで、各開口部53a間に位置する第3部位53を透光体60との接続に用いることができるため、第3部位53と透光体60との接続面積を増やすことができ、透光体60の強度を向上させることができる。
第3部位の厚さT3は、応力による第3部位53そのものの変形を抑制するために、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.6mm以上、さらに好ましくは0.8mm以上とすることができる。一方で、発光素子10からの光が開口部53aの側面に当たるのを防止するために、第3部位の厚さT3は、好ましくは2.0mm以下、より好ましくは1.5mm以下、さらに好ましくは1.2mm以下とすることができる。なお、ここでいう第3部位の厚さT3とは図3の上下方向における長さを指す。
(透光体60)
透光体60は、開口部53aを塞ぐように配置される。透光体60は、開口部53aの内側に設けられていてもよいが、本実施形態のように第3部位53の上面に配置されるのが好ましい。こうすることで、透光体60と第3部位53との接続が容易となる。透光体60としては、例えばガラス、サファイア等を用いることができる。
開口部53aが複数設けられる場合は、各開口部53aを塞ぐように複数の透光体60が設けられてもよいが、本実施形態のように複数の開口部53aを塞ぐように1つの透光体60が設けられるのが好ましい。大きな透光体60を用いる場合に応力の影響を受けやすくなるため、本実施形態の効果がより顕著となる。
透光体60の厚みは、透光体60の強度確保の観点から、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.3mm以上とすることができる。一方で、発光装置100の小型化の観点から、透光体60の厚みは、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.0mm以下とすることができる。
本実施形態においては、透光体60は、透光体60の上面が第2部位52の上面よりも低くなるように第3部位53の上面に配置されている。こうすることで、発光装置100の外部にある別部材が透光体60に接触しにくいため、透光体60の破損を低減することができる。
本実施形態のように、第2部位52が下方に延伸し、かつ、透光体60が第3部位53の上方に配置される場合、透光体60は、上面視で、透光体60の外形が第2部位52と接触しない程度に大きくするのがよい。横方向(透光体の面方向)における透光体60と第2部位52との離間距離は、第2部位52での弾性変形を考慮して、好ましくは10μm以上、より好ましくは50μm以上とすることができる。一方で、発光装置100の大型化を抑制するために、透光体60と第2部位52との離間距離は、好ましくは500μm以下、より好ましくは200μm以下とすることができる。なお、ここでいう離間距離とは透光体60から第2部位52までの最短距離をさす。
本実施形態では、第3部位53の上面と透光体60の下面とが接続されているが、第3部位53の下面と透光体60の上面とを接続することもできる。
(接着部材70)
透光体60と第3部位53とは接着部材70により接続することができる。本実施形態では、接着部材70として、低融点ガラス等を用いている。接着部材70としては、透光体60及び第3部位53に熱膨張率が近い材料を用いるのが好ましい。こうすることで、材料の違いから発生する応力を低減することができ、気密性を確保することができる。
<第2実施形態>
図5に、本実施形態に係る発光装置200を発光面側から見た図を示す。また、図6は、図5のC−C’における概略断面図であり、図7は、図6の破線枠における拡大図であり、図8は、図5のD−D’における概略断面図である。発光装置200は、次に説明する事項以外は、第1実施形態において記載した事項と実質的に同一である。
発光装置200では、蓋体50は第1部位51及び第2部位52を含む支持部材50Aと、第3部位53を含む保持部材50Bとにより構成されている。つまり、蓋体50は複数の部材により構成されている。第1部位51や第2部位52と、第3部位53と、の厚みの差により蓋体50を一体で形成することが困難であっても、それぞれをプレス加工等で形成してから接合することで、蓋体50を容易に形成することができる。
本実施形態に係る発光装置200の製造方法は、支持部41と、支持部41の上面に設けられた枠部42と、を有する基体40を準備する工程と、枠部42の内側における支持部41の上面に発光素子10を載置する工程と、平板状の枠である第1部位51と、第1部位51よりも厚さが大きく、第1部位51から内側方に延伸してから下方に屈曲して延伸し、さらに内側方に屈曲して延伸する第2部位52と、を含む支持部材50Aを準備する工程と、第2部位の厚さT2よりも大きく、開口部53aを有する第3部位53を含む保持部材50Bを準備する工程と、支持部材50Aにおける内側方に屈曲して延伸する部分の上面において、保持部材50Bの下面を接合して蓋体50を成形する工程と、開口部53aを塞ぐように保持部材50Bの上面に透光体60を接合する工程と、枠部42の内側面と、第2部位52における下方に屈曲して延伸する部分と、が離間するように、枠部42の上面に第1部位51の下面を固定する工程と、を含む。
このように、厚さが大きく異なる、第1部位51および第2部位52と、第3部位53と、を別体で形成し、接合して蓋体50とすることで、蓋体50の作製が容易となり、量産性を向上させることができる。
支持部材50Aと保持部材50Bとは同じ材料で構成されていてもよいし、それぞれ異なる材料により構成されていてもよい。異なる材料で構成される場合は、保持部材50Bの熱膨張率が支持部材50Aの熱膨張率よりも透光体60に近い熱膨張率となるようにするのが好ましい。こうすることで、熱膨張率差による応力の発生を抑制し、透光体60の割れを抑制できる。
支持部材50Aや保持部材50Bは、公知の加工法を用いて形成することができるが、本実施形態ではプレス加工により形成している。これにより、加工時間を大幅に短くすることができ、安定した精度での量産が可能となる。
(接合部材80)
発光装置200では、第2部位52における内側方に屈曲して延伸する部分の上面と第3部位53の下面とが接合部材80により接合されている。このとき、接合部材80は、支持部材50A及び保持部材50Bよりもヤング率の小さい材料を用いるのが好ましい。こうすることで、接合部材80においても応力を吸収することができる。接合部材80の材料としては、ロウ材を用いることができ、例えば銀ロウ等を用いることができる。
接合部材80の厚みは、応力緩和の観点から、好ましくは3μm以上、より好ましくは10μm以上とすることができる。一方で、接合部の強度確保の観点から、接合部材80の厚みは、好ましくは200μm以下、より好ましくは100μm以下とすることができる。
なお、本実施形態においては、第1部位51から内側方に延伸してから下方に屈曲して延伸するように第2部位52を形成したが、第1部位51から内側方に延伸してから上方に屈曲して延伸するように形成してもよい。
<第3実施形態>
図9に、本実施形態に係る発光装置300を発光面側から見た図を示す。また、図10は、図9のE−E’における概略断面図であり、図11は、図10の破線枠における拡大図であり、図12は、図9のF−F’における概略断面図である。発光装置300は、次に説明する事項以外は、第1実施形態において記載した事項と実質的に同一である。
発光装置300では、蓋体50の第2部位52が、枠部42の内側面を含む面と離間するように、第1部位51から内側方に延伸してから上方に屈曲している。つまり、蓋体50は上方に凸形状となるように設けられている。また、第2部位52の下面と透光体60の上面とが接合されている。なお、本明細書において「枠部42の内側面を含む面」とは、枠部42の内側面を含む枠部42の内側面から伸びる仮想平面をさす。
本実施形態においても、蓋体50で応力を吸収し、透光体60にかかる応力を低減することができる。このとき、第3部位53の下面と透光体60の上面とを接合することで、発光装置300が大きくなるのを抑制することができる。
なお、図11に示すように、第1部位51の接続領域51aが枠部42の上面の外縁近傍にあり、接続領域51aの内側に非接続領域51bがある場合は、第2部位52を枠部42の内側面よりも外側において上方に屈曲させてもよい。つまり、第2部位52の角部が枠部42の上面上に設けられていてもよい。この場合であっても、非接続領域51bにおいて応力を吸収させることができるため、蓋体50や透光体60にかかる応力を軽減することができる。
なお、本実施形態においても第2実施形態と同様に、蓋体50を複数の部材により構成してもよいことは言うまでもない。
各実施形態に記載の発光装置は、照明用光源、ディスプレイ用光源、プロジェクタ用光源等、種々の発光装置に使用することができる。
100、200、300・・・発光装置
10・・・発光素子
20・・・サブマウント
30・・・反射部材
40・・・基体
41・・・支持部
42・・・枠部
50・・・蓋体
51・・・第1部位
51a・・・接続領域
51b・・・非接続領域
52・・・第2部位
53・・・第3部位
53a・・・開口部
50A・・・支持部材
50B・・・保持部材
60・・・透光体
70・・・接着部材
80・・・接合部材
T1・・・第1部位の厚さ
T2・・・第2部位の厚さ
T3・・・第3部位の厚さ

Claims (11)

  1. 支持部と、前記支持部の上面に設けられた枠部と、を有する基体と、
    前記枠部の内側において前記支持部の上面に載置された発光素子と、
    前記枠部の上面に固定され、上方から見て前記枠部の内側に開口部を有する蓋体と、
    前記開口部を塞ぐ透光体と、を含む発光装置であって、
    前記蓋体は、
    前記枠部の上面に配置された第1部位と、
    前記枠部の内側面と離間するように、前記第1部位から内側方に延伸してから下方に屈曲して延伸する、または、前記枠部の内側面を含む面と離間するように、前記第1部位から内側方に延伸してから上方に屈曲して延伸する第2部位と、
    前記開口部を有し、前記第2部位に繋がった第3部位と、を含み、
    前記第2部位の厚さは前記第1部位よりも大きく、
    前記第3部位の厚さは前記第2部位よりも大きい、ことを特徴とする発光装置。
  2. 前記蓋体は、前記第1部位及び前記第2部位を含む支持部材と、前記第3部位を含む保持部材と、を備え、
    前記第2部位は、下方又は上方に延伸してからさらに内側方に屈曲しており、
    前記第2部位と前記第3部位とが接合部材により接合されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記保持部材は、前記支持部材よりも前記透光体に近い熱膨張率を有する材料からなることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記支持部は、前記枠部よりも熱膨張率が大きい材料からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記支持部は銅を主成分とする材料からなり、前記枠部は鉄を主成分とする材料からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記支持部上に前記発光素子が複数設けられており、
    前記複数の発光素子からの光にそれぞれ対応するように前記蓋体に前記開口部が複数設けられており、
    1つの前記透光体が前記複数の開口部を塞ぐように設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記透光体と前記第3部位とが低融点ガラスにより接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記第2部位は、前記第1部位から内側方に延伸してから下方に屈曲していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記第1部位は、前記枠部の上面において、前記枠部の上面と接続された接続領域と、前記接続領域の内側に前記枠部の上面と接続されていない非接続領域と、を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 支持部と、前記支持部の上面に設けられた枠部と、を有する基体を準備する工程と、
    前記枠部の内側における前記支持部の上面に発光素子を載置する工程と、
    平板状の枠である第1部位と、前記第1部位よりも厚さが大きく、前記第1部位から内側方に延伸してから下方に屈曲して延伸し、さらに内側方に屈曲して延伸する、または、前記第1部位から内側方に延伸してから上方に屈曲して延伸し、さらに内側方に屈曲して延伸する第2部位と、を含む支持部材を準備する工程と、
    前記第2部位の厚さよりも大きく、開口部を有する第3部位を含む保持部材を準備する工程と、
    前記支持部材における内側方に屈曲して延伸する部分の上面又は下面において、前記保持部材を接合して蓋体を成形する工程と、
    前記開口部を塞ぐように前記保持部材の上面又は下面に透光体を接合する工程と、
    前記枠部の内側面と、前記第2部位における下方に屈曲して延伸する部分と、が離間するように、または、前記枠部の内側面を含む面と、前記第2部位における上方に屈曲して延伸する部分と、が離間するように、前記枠部の上面に前記第1部位の下面を固定する工程と、を含む発光装置の製造方法。
  11. 前記支持部材を準備する工程において、前記第1部位及び前記第2部位をプレス加工により形成することを特徴とする請求項10に記載の発光装置の製造方法。
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