JP6724357B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体レーザ装置に関する。
特許文献1に記載の半導体レーザ装置(以下「従来の半導体レーザ装置」ともいう。)は、第1パッケージ部材と、半導体レーザ素子と、第2パッケージ部材と、金属バンプと、フェルールと、接着層と、を有する。フェルールは、第1パッケージ部材の側面開口部に介挿され、フェルールの側面及び下面と第1パッケージ部材とが接着層により接合されている。
特開2014-27179号公報
従来の半導体レーザ装置は、より小型にできる余地がある。そこで、本発明は小型化が可能な半導体レーザ装置を提供することを課題とする。
本発明の一形態に係る半導体レーザ装置は、上方から見た外縁形状が矩形である基底部と、前記基底部の上方に位置し前記矩形を構成する4辺のうち3辺に対応する位置に設けられた3つの第1側壁部と、前記基底部の上方に位置し前記3つの第1側壁部のうち対向する2つの第1側壁部から互いに対向するように延伸する2つの第2側壁部と、を有する基体と、前記2つの第2側壁部の間を通って外部にレーザ光が出射されるように、前記基底部の上面に配置された半導体レーザ素子と、前記第1側壁部の上面及び前記第2側壁部の上面に配置された蓋体と、を備える。また、前記基体は、前記基底部の上面と垂直をなし、上方から見て前記基体の外縁より内側において、前記基底部及び前記2つの第2側壁部にわたって設けられた接合面を有し、前記接合面に透光部材が接合されている。
本発明の一形態に係る半導体レーザ装置によれば、小型化が可能な半導体レーザ装置を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る半導体レーザ装置の斜視図である。 図2は、一実施形態に係る半導体レーザ装置の透光部材及び蓋体を省いた状態を示す斜視図である。 図3は、図2に示す半導体レーザ装置の正面図である。 図4は、図1のA−A線における断面図である。 図5は、一実施形態に係る半導体レーザ装置の変形例である。
以下に図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。ただし、以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明を以下に限定するものではない。また、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするために誇張していることがある。さらに、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、重複した説明は適宜省略する。
<実施形態>
図1に、本実施形態に係る半導体レーザ装置100の斜視図を示す。図2は、半導体レーザ装置100の蓋体30及び透光部材40を外した状態を示すものである。また、図3は、図2の正面図であり、図4は、図1のA−A線における断面図である。
図1から図5に示すように、半導体レーザ装置100は、上方から見た外縁形状が矩形である基底部11と、基底部11の上方に位置し矩形を構成する4辺のうち3辺に対応する位置に設けられた3つの第1側壁部12と、基底部11の上方に位置し3つの第1側壁部12のうち対向する2つの第1側壁部12a、12cから互いに対向するように延伸する2つの第2側壁部13と、を有する基体10と、2つの第2側壁部13の間を通って外部にレーザ光が出射されるように、基底部の上面11aに配置された半導体レーザ素子20と、第1側壁部12の上面及び前記第2側壁部13の上面に配置された蓋体30と、を備える。基体10は、基底部の上面11aと垂直をなし、上方から見て基体10の外縁より内側において、基底部11及び2つの第2側壁部13にわたって設けられた接合面15を有し、接合面15に透光部材40が接合されている。
従来の半導体レーザ装置では、基底部及び第1側壁部に透光部材が接合されている。言い換えると、従来の半導体レーザ装置では、基体は第2側壁部に相当する構成を備えておらず、透光部材の側面及び透光部材の背面の一部と基体とが接合されている。近年、より小型の半導体レーザ装置が求められており、基体の小型化が検討されている。このとき、基体を小型にすると基体と透光部材との接合面積が小さくなるため、透光部材が脱落するおそれがある。
そこで、本実施形態では、基体10が、基底部の上面11aと垂直をなし、上方から見て基体10の外縁より内側において、基底部11及び2つの第2側壁部13にわたって設けられた接合面15を有し、接合面15に透光部材40を接合している。つまり、2つの第1側壁部12a、12cから内方に延伸する2つの第2側壁部13を設け、第2側壁部13の一部を接合面15として用いている。これにより、半導体レーザ装置の小型化のために半導体レーザ装置の幅(図3の左右方向の長さ)を狭くしても透光部材40を接合する領域を確保することができる。これにより、従来の半導体レーザ装置と比較して、半導体レーザ装置の幅を小さくすることができ、小型の半導体レーザ装置とすることができる。
以下、図1から図5に基づいて半導体レーザ装置100における主な構成要素について説明する。
(基体10)
基体10は、半導体レーザ素子20を収容するためのものである。基体10は、上方から見た外縁形状が矩形である基底部11と、基底部11の上方に位置し矩形を構成する4辺のうち3辺に対応する位置に設けられた3つの第1側壁部12a、12b、12cと、基底部11の上方に位置し3つの第1側壁部12a、12b、12cのうちの対向する2つの第1側壁部12a、12cから互いに対向するように延伸する2つの第2側壁部13a、13bと、を有する。このとき、上方から見て、第1側壁部12の外縁は基底部11の外縁と一致している。つまり、基底部11の側面と第1側壁部の外側面とは同一平面上に位置している。第2側壁部13を設けることで、半導体レーザ装置100の小型化のために、半導体レーザ装置100の幅を狭くしても透光部材40と基体10との接合面積をある程度確保することができるため、透光部材40の脱落を防止しやすくなる。
本実施形態では、2つの第2側壁部13a、13bは、3つの第1側壁部12a、12b、12cのうち対向する2つの第1側壁部12a、12cの一部からそれぞれ内側に延伸している。言い換えると、基底部の上面11a及び接合面15と垂直な方向において、第2側壁部13と第1側壁部12との間に空間が設けられている。このとき、半導体レーザ素子20はワイヤ60により基体10と電気的に接続されており、半導体レーザ素子20のワイヤ60を形成する領域は、2つの第2側壁部13a、13bの間に位置していない。一般的に、ワイヤ60はキャピラリを用いて形成される。このとき、第2側壁部13と第1側壁部12bとの間に空間が設けられていない場合は、半導体レーザ装置100の幅を小さくすると対向する2つの第1側壁部12a、12c間の距離が短くなるためキャピラリが入りにくくなりワイヤ60を形成しにくくなる。これに対して、本実施形態では、第2側壁部13と第1側壁部12bとの間に空間が設けられているため、半導体レーザ装置100の幅を小さくしても、基体10の内部に一定以上の空間を確保することができ、ワイヤ60の形成が容易となる。
本実施形態では、第2側壁部13は、上方から見て基体10の外縁近傍に位置している。そして、第2側壁部13における接合面15は、第2側壁部13の外側に設けられている。つまり、第2側壁部13のうち、基底部11における基底部の上面と平行な面11bと連続する面を接合面15の一部としている。ここでいう基体部の上面と平行な面11bは、基底部の上面12aよりも下方に位置しており、対向する2つの第1側壁部12a、12c及び接合面15と連続している。基体10の外縁から接合面15までの最短距離は、例えば0.1mm以上0.7mm以下の範囲にすることができる。また、第2側壁部13の厚さは、例えば0.1mm以上0.5mm以下の範囲にすることができる。これにより、3つの第1側壁部12のうち対向する第1側壁部12a、12cを繋ぐ第1側壁部12bと、第2側壁部13との間の空間を確保しやすくなる。なお、ここでいう第2側壁部13の厚さとは、半導体レーザ素子からのレーザ光の出射方向と平行な方向における長さをさす。
接合面15の高さX(本実施形態では、基底部の上面と平行な面11bから基底部の上面と平行な面11cまでの最短距離)は、好ましくは0.1mm以上0.7mm以下、より好ましくは0.2mm以上0.5mm以下の範囲とすることができる。前述の下限値以上とすることで、接合面15の接合面積を確保することができ、前述の上限値以下とすることで半導体レーザ装置100の下面を実装面とする場合に放熱性の低下を抑制することができる。また、接合面15の幅Y(第1側壁部12から延伸する第2側壁部13の距離のうち最短距離、)は、好ましくは0.1mm以上1mm以下、より好ましくは0.2mm以上0.6mm以下の範囲とすることができる。前述の下限値以上とすることで、透光部材40との接合面積を確保することができ、前述の上限値以下とすることで半導体レーザ装置100の大型化を抑制することができる。本実施形態では、接合面15の高さよりも接合面15の幅を大きくしている。これにより、半導体レーザ素子20で発生する熱を排熱しやすくすることができる。一般的に、半導体レーザ素子20が載置される面(本実施形態では、「基底部の上面11a」がこれに相当する。)は基底部のよりも上方に位置することになる。半導体レーザ素子20で発生する熱を基体10の実装面(下面)から排熱するために基底部11の厚さはできるだけ小さくするのがよい。本実施形態によれば、基底部11の厚さを小さくしても、基体10と透光部材40との接合面積を確保することができるため、排熱性を向上させつつ、小型の半導体レーザ装置とすることができる。
本実施形態では、基体10の材料として絶縁性セラミックを用いている。一般的に絶縁性セラミックは金属よりも耐食性が高いので、セラミックを用いることにより高信頼性の半導体レーザ装置とすることができる。絶縁性セラミックとしては、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、又は炭化珪素などを用いることができる。
接合面15と、基底部11における基底部の上面と平行な面11bと、上方から見て基底部11の外縁及び接合面との間に位置し且つ第1側壁部12における基底部の上面11a及び接合面15と垂直をなす面と、には金属膜を設けることができる。これにより、基体10の材料として非金属材料を用いる場合に、基体10と透光部材40との接合に有機物を含まない金属材料を用いることができ、半導体レーザ素子20の劣化を抑制することができる。本実施形態では、さらに第1側壁部12の上面及び第2側壁部13の上面に金属膜が設けられている(図2のハッチング部分に金属膜が設けられている)。金属膜は、単層又は多層のどちらでもよいが、最表面をAuとするのが好ましい。
第1側壁部12の高さは、好ましくは0.3mm以上0.8mm以下、より好ましくは0.4mm以上0.6mm以下の範囲とすることができる。前述の下限値以上とすることで、半導体レーザ素子20と基体10とをワイヤ60により電気的に接続する場合に、ワイヤ60が蓋体30にあたるのを抑制することができ、前述の上限値以下とすることで、半導体レーザ装置100を小型にすることができる。なお、ここでいう第1側壁部12の高さとは、基底部の上面11aから第1側壁部12の上面までの最短距離をさす。また、レーザ光が第1側壁部12を透過して外部に出るのを抑制するために、第1側壁部12の内面に、金属膜又は黒色フィルタ等の遮光部材を設けてもよい。
基底部11は、2つの第2側壁部13a、13bの間における接合面15から離間した位置に、基底部の上面11aから下方に延びる離間面16を有していてもよい。つまり、正面視において離間面16は接合面15よりも後方に設けられている。そして、接合面15と離間面16とは基底部の上面11aと平行な面11cにより接続されている。また、基底部の上面と平行な面11cは、基底部の上面11aと基底部の上面と平行な面11bとの間に位置する。離間面16が設けられる場合は、半導体レーザ素子20の光出射面は、接合面15と離間面16との間に位置するのが好ましい。これにより、レーザ光が基体10に当たるのを抑制することができ、光取り出し効率の低下を抑制することができる。また、半導体レーザ素子20の光出射面が透光部材40に当たることで生じ得る光出射面の損傷を抑制することができる。
接合面15から離間面16までの最短距離は、好ましくは5μm以上100μm以下、より好ましくは10μm以上50μm以下の範囲とすることができる。前述の下限値以上とすることで半導体レーザ素子20の実装ずれにより半導体レーザ素子の光出射面が透光部材40に当たるのを抑制しやすくなり、前述の上限値以下とすることでレーザ光が基底部11に当たるのを抑制することができる。
図4に示すように、本実施形態では、半導体レーザ装置の電極70は、基底部11の下面に設けられている。こうすることで、半導体レーザ装置100の大型化を抑制することができる。
(半導体レーザ素子20)
半導体レーザ素子20は、その光出射面が透光部材40に向くように基底部の上面11aに配置される。つまり、半導体レーザ素子20の最も広い面が基底部の上面に直接又はサブマウントを介して接着される。これにより、半導体レーザ素子20で発生する熱を効率よく基底部11に逃がすことができる。半導体レーザ素子20には公知のものを用いることができる。例えば窒化物半導体からなるものを用いることができ、好ましくは窒化ガリウム系の半導体レーザ素子20を用いる。
半導体レーザ素子20は基底部の上面11aにフェイスダウン実装されるのが好ましい。つまり、半導体レーザ素子20が成長基板及び半導体構造を含む場合は、半導体構造の側が基底部11を向くように実装されることが好ましい。これにより、主に発熱する半導体構造を基底部11に近づけることができるため、半導体レーザ素子20からの熱を放散しやすくなる。また、半導体レーザ素子20の発光点が基底部11に近づくためレーザ光が基底部11に当たりやすくなるところ、本実施形態のように、半導体レーザ素子20の光出射面が接合面15と離間面16との間に位置するように半導体レーザ素子20を実装することで、レーザ光が基底部11に当たるのを抑制することができる。
本実施形態では、半導体レーザ素子20は、基底部の上面11aに直接設けられている。つまり、半導体レーザ素子20は、サブマウントを介することなく基底部の上面11aに配置されている。これにより、半導体レーザ装置100の厚みを薄くすることができる。半導体レーザ素子20は、接着部材を介して基底部11に実装することができる。接着部材としては、例えば、Au、Ag、Sn、又はNiを含む金属材料を用いることができる。なお、半導体レーザ素子20は、基底部の上面11aにサブマウントを介して配置されていてもよい。
本実施形態では、半導体レーザ素子20として、半導体レーザ素子の対向する面にそれぞれ正電極及び負電極が設けられている半導体レーザ素子を用いているが、正電極及び負電極が同一面側に設けられている半導体レーザ素子を用いてもよい。このとき、半導体レーザ素子20は、正電極及び負電極が設けられた面が下方を向くように実装するのが好ましい。つまり、半導体構造のうち成長基板と反対側の面に正電極及び負電極を備え、正電極及び負電極が設けられている側を基底部側に向けて実装するのが好ましい。これにより、ワイヤ60による接続が不要となるため半導体レーザ装置100の厚みを小さくすることができ、半導体レーザ装置100を小型化することができる。
(蓋体30)
第1側壁部12の上面及び第2側壁部13の上面には、蓋体30が配置されている。本実施形態では、迷光対策のために蓋体30として遮光性の材料を用いている。この場合は、蓋体30の側面と接合面15とが実質的に同じ平面上にあるのが好ましい。つまり、蓋体30の側面と透光部材40とが接続されるのが好ましい。小型の半導体レーザ装置とするために半導体レーザ装置の厚みを小さくすると、レーザ光が蓋体30にあたりやすくなる。これに対して、透光部材40の上面を高くして蓋体30の側面と接続するようにすることで、レーザ光が蓋体30に当たりにくくなり、光取り出し効率の低下を抑制することができる。このとき、図1に示すように透光部材40の上面と蓋体30の上面とは実質的に同じ高さに位置するのが好ましい。これにより、蓋体と透光部材の接合面積を増やすことができる。さらに、基体10に蓋体30を配置する際に、透光部材40に押しあてながら位置合わせを行うことができるため、蓋体30の実装ずれを抑制しやすくすることができる。遮光性の材料としては、セラミック等を用いることができる。
なお、蓋体30として透光性の材料を用いることもできる。この場合は、蓋体30の側面と透光部材40とを接合してもよいし、図5に示すように蓋体30の下面と透光部材40の上面とを接合してもよい。
蓋体30の厚みは、例えば、0.05mm以上0.5mm以下の範囲とすることができる。蓋体30と、透光部材40及び基体10と、は、Snを含むはんだ又は低融点ガラス等により接合することができる。ここでいう蓋体30の厚みとは、図4の上下方向における蓋体30の長さをさす。
上方から見て、蓋体30の外縁は、基体10と一致する又は基体10の外縁よりも内側に位置するのが好ましい。つまり、蓋体30は、基体10と同じ大きさ又は基体10よりも小さくするのが好ましい。これにより、第1側壁部12の上面及び第2側壁部13の上面に蓋体30を配置する際に実装ずれが生じても、基底部11の外縁から蓋体30が飛び出すのを抑制しやすくすることができ、半導体レーザ装置100が大きくなるのを抑制することができる。
(透光部材40)
透光部材40は、基体10の接合面15に接合されている。透光部材40は、さらに基底部11における基底部の上面11aと平行な面11bと、第1側壁部12における基底部の上面11a及び接合面15と垂直をなす面と、に接合されているのが好ましい。これにより、透光部材40と基体10との接合面積を増やすことができるため、透光部材40と基体10との接合強度を向上させやすくなる。透光部材40は接合面15と接合される面の面積のうち、好ましくは25%以上75%以下、より好ましくは40%以上60%以下の範囲において基体10と接合する。前述の下限値以上とすることで半導体レーザ装置100を気密封止しやすくなり、前述の上限値以下とすることで半導体レーザ素子20からの光を取出しやすくなる。
透光部材40は、上方から見て基底部11の外縁よりも内側に配置されるのが好ましい。つまり、透光部材40の厚みは、接合面15から基底部の外縁までの長さよりも小さくするのが好ましい。例えば、蓋体30の厚みよりも小さくする。本実施形態によれば、透光部材40と基体10との接合面積をある程度確保することができるため、透光部材40の厚みを小さくすることができる。透光部材40の厚みは、好ましくは0.05mm以上0.7mm以下、より好ましくは0.2mm以上0.4mm以下の範囲とすることができる。前述の下限値以上とすることで、透光部材40が破損するのを抑制することができ、前述の上限値以下とすることで、接合面15から基底部11の外縁までの距離を短くすることができるため、半導体レーザ素子20からの光の一部が基底部11に当たるのを抑制しやすくなる。なお、ここでいう透光部材40の厚みとは、透光部材40における光入射面から光出射面までの最短距離をさす。
透光部材40の幅は対向する2つの第1側壁部12a、12c間の距離よりも小さくするのが好ましい。透光部材40の大きさを、透光部材40と第1側壁部12との間に隙間ができるような大きさとすることで、透光部材40の製造ばらつきにより透光部材40が対向する2つの第1側壁部12a、12c間に入らなくなるのを抑制することができる。透光部材40と第1側壁部12との隙間は、例えば20μm以上300μm以下の範囲とすることができる。このとき、隙間には接合剤50が充填されているのが好ましい。これにより、透光部材40の接合強度を高くすることができる。なお、ここでいう透光部材40の幅とは、対向する2つの第1側壁部12a、12cを最短で結ぶ方向における長さをさす。
本実施形態では、基底部の上面11aと実質的に平行な方向に半導体レーザ装置100からの光を出射している。つまり、半導体レーザ装置100の側方を半導体レーザ装置100の光取り出し面としている。半導体レーザ装置の上面を光取り出し面とする場合は、レーザ光を上方に反射させる反射部材等が必要になるが、本実施形態によれば反射部材等が不要となるため、小型の半導体レーザ装置とすることができる。
透光部材40は、蛍光体を含んで構成されていてもよい。蛍光体としては、例えば、YAGをCe等で賦活したYAG系蛍光体を用いることができる。
(接合剤50)
接合剤50は、透光部材40及び接合面15を接合するための部材である。接合剤50としては、例えば、金属接合剤を用いることができる。具体的には、AuSn系のはんだ等が挙げられる。また、本実施形態では、第1側壁部12a、12b、12cの上面及び第2側壁部13a、13bの上面と、蓋体30、とが接合剤50により接合されている。
(その他の構成)
半導体レーザ素子20の電気的な破壊を抑制するために、ツェナーダイオード等の保護素子を基底部の上面11aに配置してもよい。保護素子は、半導体レーザ素子20の光反射面と第1側壁部12bとの間に配置することができ、半導体レーザ素子20と保護素子とは直線上に配置されるのが好ましい。これにより、半導体レーザ装置100の幅を小さくすることができる。
各図に示すように、本実施形態では、半導体レーザ装置100の外形は四角柱であり、上方から見て、外縁形状が矩形である。これにより、半導体レーザ装置100の形状を半導体レーザ素子20の形状に合わせた形状とすることができるため、小型で薄型の半導体レーザ装置とすることができる。具体的には、半導体レーザ装置100の長手方向を、1.5mm以上4mm以下、より好ましくは2mm以上3mm以下の範囲とすることができる。このとき、半導体レーザ装置100の短手方向を、1mm以上2mm以下、より好ましくは1.2mm以上1.7mm以下の範囲とすることができる。また、半導体レーザ装置100の高さは、0.7mm以上1.8mm以下、より好ましくは0.9mm以上1.4mm以下の範囲とすることができる。
本実施形態に係る半導体レーザ装置100は、バックライト、プロジェクタ、ディスプレイ等に利用することができる。
100…半導体レーザ装置
10…基体
11…基底部
11a…基底部の上面
11b…基底部の上面と平行な面
11c…基底部の上面と平行な面
12(12a、12b、12c)…第1側壁部
13(13a、13b)…第2側壁部
15…接合面
16…離間面
20…半導体レーザ素子
30…蓋体
40…透光部材
50…接合剤
60…ワイヤ
70…電極

Claims (12)

  1. 上方から見た外縁形状が矩形である基底部と、前記基底部の上面の上方に位置し前記矩形を構成する4辺のうち3辺に対応する位置に設けられた3つの第1側壁部と、前記基底部の上面の上方に位置し前記3つの第1側壁部のうち対向する2つの第1側壁部から互いに対向するように延伸する2つの第2側壁部と、前記基底部の上面よりも下方に位置し前記基底部の上面と平行な上面である第1平行面と、を有する基体と、
    前記2つの第2側壁部の間を通って外部にレーザ光が出射されるように、前記基底部の上面に配置された半導体レーザ素子と、
    前記第1側壁部の上面及び前記第2側壁部の上面に配置された蓋体と
    前記基体に接合される透光部材と、を備え、
    前記基体は、前記基底部の上面と垂直をなし、上方から見て前記基体の外縁より内側において、前記基底部及び前記2つの第2側壁部にわたって設けられた接合面であり、かつ、前記第1平行面と連続する接合面を有し、
    前記透光部材は、前記第1平行面から上方に離れた位置で、前記接合面に接合されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記透光部材は、前記第1平行面と、前記第1側壁部における前記基底部の上面及び前記接合面と垂直をなす面と、に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記透光部材は、上方から見て前記基底部の外縁よりも内側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記基底部は、前記2つの第2側壁部の間における前記接合面から離間した位置に、前記基底部の上面から下方に延びる離間面を有し、
    前記半導体レーザ素子の光出射面は、前記接合面と前記離間面との間に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記接合面から前記離間面までの距離は5μm以上100μm以下の範囲にあることを特徴とする請求項4に記載の半導体レーザ装置。
  6. 前記基底部は、前記離間面及び前記基底部の上面と接続し、前記基底部の上面と平行な上面である第2平行面を有し、
    前記第1平行面から前記第2平行面までの高さは、0.1mm以上0.7mm以下であることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体レーザ装置。
  7. 前記蓋体は遮光性の材料により構成されており、
    前記蓋体の側面と前記接合面とが実質的に同じ平面上にあることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
  8. 前記透光部材の厚みは前記蓋体の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
  9. 前記透光部材の厚みは、0.05mm以上0.7mm以下の範囲にあることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
  10. 前記透光部材は、さらに、前記蓋体の側面と接合する請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
  11. 上方から見て、前記蓋体の外縁は前記基体の外縁と一致する又はそれよりも内側に位置することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
  12. 前記透光部材は、金属接合剤により前記接合面に接合されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
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