JP2017033882A - 非水電解液二次電池の製造方法 - Google Patents

非水電解液二次電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017033882A
JP2017033882A JP2015155541A JP2015155541A JP2017033882A JP 2017033882 A JP2017033882 A JP 2017033882A JP 2015155541 A JP2015155541 A JP 2015155541A JP 2015155541 A JP2015155541 A JP 2015155541A JP 2017033882 A JP2017033882 A JP 2017033882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
aqueous electrolyte
secondary battery
electrolyte secondary
polymer dispersant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015155541A
Other languages
English (en)
Inventor
英輝 萩原
Hideki Hagiwara
英輝 萩原
森島 龍太
Ryuta Morishima
龍太 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015155541A priority Critical patent/JP2017033882A/ja
Publication of JP2017033882A publication Critical patent/JP2017033882A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】高分子分散剤を用いながらも、電池抵抗の小さい非水電解液二次電池を製造可能な方法を提供する。【解決手段】ここに開示される非水電解液二次電池の製造方法は、正極活物質と、導電材と、溶媒と、高分子分散剤とを含む正極ペーストを正極集電体に塗工する工程S101、塗工された正極ペーストを乾燥することにより正極シートを作製する工程S102、作製した正極シート、負極シート、およびセパレータを用いて電極体を作製する工程S103、作製した電極体を電池ケースに収容する工程S104、ならびに電極体を収容した電池ケースに非水電解液を注入する工程S105を包含する。また、当該製造方法は、上記工程S102の後であって、上記工程S105の前に、上記高分子分散剤を溶解可能な洗浄液を用いて、上記高分子分散剤を洗浄除去する工程S106を包含する。【選択図】図1

Description

本発明は、非水電解液二次電池の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池(リチウム二次電池)等の非水電解液二次電池は、既存の電池に比べて軽量且つエネルギー密度が高いことから、近年、パソコンや携帯端末等のいわゆるポータブル電源や車両駆動用電源として用いられている。特に軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン二次電池は、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の車両の駆動用高出力電源として今後ますます普及していくことが期待されている。
非水電解液二次電池は典型的には、正極シート、負極シート、およびセパレータを備える電極体が、電池ケースに収容された構成を有する。非水電解液二次電池の正極シートを製造する際には、正極活物質、導電材、溶媒等を含む正極ペーストが、正極集電体上に塗工され、その後溶媒を除去するために乾燥される。生産効率の観点から、乾燥時間は短いことが望ましい。乾燥時間を短くするためには、正極ペーストに含まれる溶媒の量を減らすことが考えられる。しかしながら溶媒の量を減らすと、導電材が凝集して正極ペーストの粘度が高くなり得る。正極ペーストの粘度が高くなり過ぎると、ペーストの混練が困難になったり、ペースト塗工の際に塗工ムラが発生してしまう虞がある。
そこで、正極ペーストに高分子分散剤を混合して導電材の凝集を防止し、正極ペーストの粘度を減少させることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−89346号公報
しかしながら、高分子分散剤を含む正極ペーストを用いて正極シートを作製し、当該正極シートを用いて非水電解液二次電池を作製した場合には、非水電解液二次電池内に高分子分散剤が残存することになる。一般に、高分子分散剤は非導電性の材料であるため、高分子分散剤を用いた非水電解液二次電池は、高分子分散剤を用いない非水電解液二次電池よりも電池抵抗が高い。一方で、電池抵抗は低い方が望ましい。
そこで本発明は、高分子分散剤を用いながらも、電池抵抗の小さい非水電解液二次電池を製造可能な方法を提供することを目的とする。
ここに開示される非水電解液二次電池の製造方法は、正極活物質と、導電材と、溶媒と、高分子分散剤とを含む正極ペーストを正極集電体に塗工する工程、塗工された正極ペーストを乾燥することにより正極シートを作製する工程、作製した正極シート、負極シート、およびセパレータを用いて電極体を作製する工程、作製した電極体を電池ケースに収容する工程、ならびに電極体を収容した電池ケースに非水電解液を注入する工程を包含する。また、当該製造方法は、前記正極シートを作製する工程の後であり、且つ前記非水電解液を注入する工程の前に、前記高分子分散剤を溶解可能な洗浄液を用いて、前記高分子分散剤を洗浄除去する工程を包含する。
このような構成によれば、非水電解液二次電池の製造過程において、高分子分散剤が洗浄除去されるため、得られる非水電解液二次電池の内部において高分子分散剤の量が低減される。したがって、このような構成によれば、高分子分散剤を用いながらも、電池抵抗の小さい非水電解液二次電池を製造することが可能である。
ここに開示される非水電解液二次電池の製造方法の好ましい一態様においては、前記高分子分散剤が、ポリビニルアセタール系分散剤であり、前記洗浄液が、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、およびエチレンカーボネートからなる群より選ばれる少なくとも1種の非水溶媒を含む。
このような構成によれば、洗浄液の成分が、非水電解液に広く用いられている成分を含むため、得られる非水電解液二次電池の特性への洗浄液による影響を低減する、またはなくすことができる。したがって、このような構成によれば、当該製造方法の汎用性が非常に高くなる。また、これらの非水溶媒は安価であり、非水電解液二次電池の製造コストの上昇を抑制することができる。
ここに開示される非水電解液二次電池の製造方法の好ましい一態様においては、前記非水電解液を注入する工程で注入される非水電解液が非水溶媒を含み、前記洗浄剤が、前記非水電解液に含まれる非水溶媒と同じ種類の非水溶媒を含む。
このような構成によれば、洗浄液に用いられる溶媒は、得られる非水電解液二次電池の特性に悪影響をほとんど及ぼすことがなく、あるいはまったく及ぼさない。
ここに開示される非水電解液二次電池の製造方法の好ましい一態様においては、前記高分子分散剤を洗浄除去する工程が、前記正極シートを作製する工程の後であって且つ前記電極体を作製する工程の前に行われる。
このような構成によれば、正極シートを、負極シートおよびセパレータと積層する前に、単独で洗浄することができる。したがって、このような構成によれば、正極シート全面を均等に洗浄することができ、効率よく高い分散剤除去率を達成することができる。
ここに開示される非水電解液二次電池の製造方法の好ましい一態様においては、前記洗浄液が、前記非水電解液に使用可能な非水溶媒を含み、前記高分子分散剤を洗浄除去する工程が、前記作製した電極体を電池ケースに収容する工程の後であって且つ前記電池ケースに非水電解液を注入する工程の前に行われる。
このような構成によれば、洗浄液は、非水電解液に使用可能な非水溶媒を含むため、電池ケース内を乾燥させることなく、捲回電極体に洗浄液が付着したまま上記電池ケースに非水電解液を注入する工程を実施することができる。したがって、このような構成によれば、電極体内部に、非水電解液に使用可能な非水溶媒、すなわち非水電解液成分を染み込ませることができるという利点を有する。
本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池の製造方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に従い製造される非水電解液二次電池の捲回電極体の構成を説明する模式図である。 本発明の一実施形態に従い製造される非水電解液二次電池の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池の製造方法の別の例を示すフローチャートである。 例1〜例3に係る非水電解液二次電池の電池抵抗の測定結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、本発明を特徴付けない非水電解液二次電池の一般的な構成および製造プロセス)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
なお、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイス一般をいい、リチウムイオン二次電池等のいわゆる蓄電池ならびに電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を包含する用語である。また、「非水電解液二次電池」とは、非水電解液(典型的には、非水溶媒中に支持電解質を含む非水電解液)を備えた電池をいう。
以下、非水電解液二次電池の一例として扁平角型のリチウムイオン二次電池を挙げて本発明について詳細に説明するが、本発明をかかる実施形態に記載されたものに限定することを意図したものではない。
図1に、本実施形態に係る非水電解液二次電池(リチウムイオン二次電池)の製造方法の各工程を示す。本実施形態に係る非水電解液二次電池の製造方法は、正極活物質と、導電材と、溶媒と、高分子分散剤とを含む正極ペーストを正極集電体に塗工する工程S101、塗工された正極ペーストを乾燥することにより正極シートを作製する工程S102、作製した正極シート、負極シート、およびセパレータを用いて電極体を作製する工程S103、作製した電極体を電池ケースに収容する工程S104、ならびに電極体を収容した電池ケースに非水電解液を注入する工程S105を包含する。加えて、本実施形態に係る非水電解液二次電池の製造方法は、正極シートを作製する工程S102の後であって、且つ非水電解液を注入する工程S105の前に、上記高分子分散剤を溶解可能な洗浄液を用いて、上記高分子分散剤を洗浄除去する工程S106を包含する。一例として、図1では、上記高分子分散剤を洗浄除去する工程S106は、正極シート30を作製する工程S102の後であって電極体20を作製する工程S103の前に包含されている。
図2に、本実施形態に係る製造方法の上記工程S103によって得られる電極体(捲回電極体)20の構成を示す。図3に、本実施形態に係る製造方法によって得られる非水電解液二次電池(リチウムイオン二次電池)100の構成を示す。以下、これらの図面を参照しながら、本実施形態に係る非水電解液二次電池の製造方法の各工程について説明する。
まず、正極活物質と、導電材と、溶媒と、高分子分散剤とを含む正極ペーストを正極集電体に塗工する工程S101について説明する。正極ペーストは、正極活物質、導電材、溶媒、および高分子分散剤を含む。正極ペーストは、好適にはさらにバインダを含む。
正極活物質としては、従来から非水電解液二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができる。例えば、リチウム原子と遷移金属原子とを構成金属原子として含む酸化物(リチウム遷移金属酸化物)や、リチウム原子と遷移金属原子とを構成金属原子として含むリン酸塩等が挙げられる。なかでも、層状構造のリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3)や、スピネル構造のLiNi0.5Mn1.5を主成分とする正極活物質は、エネルギー密度が高く、且つ熱安定性にも優れるため、好ましい。
導電材としては、従来から非水電解液二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができる。例えば、カーボンブラック、コークス、黒鉛等の炭素材料を用いることができる。なかでも、粒径が小さく比表面積の大きなカーボンブラック(典型的には、アセチレンブラック)を好ましく用いることができる。
溶媒としては、従来から非水電解液二次電池に用いられる溶媒のうち一種または二種以上を特に限定することなく使用することができる。かかる溶媒は水系と非水系とに大別される。水系溶媒は全体として水性を示すものであればよく、水または水を主体とする混合溶媒を好ましく用いることができる。非水系溶媒の好適例としては、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、メチルエチルケトン、トルエン等が挙げられる。
高分子分散剤は、後述の工程S106において洗浄液により洗浄除去されるものである。したがって、高分子分散剤としては、従来から非水電解液二次電池に用いられる物質のうち、液体(即ち後述の洗浄液)に溶解可能なものを特に制限なく使用することができる。高分子分散剤の例としては、疎水性基と親水性基とを有する高分子化合物が挙げられ、その具体例としては、ポリビニルアセタール系分散剤、ポリビニルピロリドン系分散剤等が挙げられる。ポリビニルアセタール系分散剤の具体例としては、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ビニルアセタール単位を全繰り返し単位中50モル%以上含むコポリマー等が挙げられる。ポリビニルピロリドン系分散剤としては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン単位を全繰り返し単位中50モル%以上含むコポリマー等が挙げられる。
バインダとしては、従来から非水電解液二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができる。非水系のペーストを用いて正極活物質層を形成する場合には、非水系溶剤に分散または溶解するポリマー材料を好ましく採用し得る。かかるポリマー材料としては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリ塩化ビニリデン(PVdC)、ポリエチレンオキサイド等が例示される。水系のペーストを用いて正極活物質層を形成する場合には、水に溶解または分散するポリマー材料を好ましく採用し得る。かかるポリマー材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等が例示される。
正極ペーストは、上記正極活物質、上記導電材、上記溶媒、上記高分子分散剤、および必要に応じ上記バインダを、公知の混合装置を用いて混合することによって調製することができる。混合装置としては、プラネタリーミキサー、ホモジナイザー、クレアミックス、フィルミックス、ビーズミル、ボールミル、押出混練機等が挙げられる。各成分が均一に分散した正極ペーストを得るためには、溶媒に導電材と高分子分散剤とを添加して、溶媒中に導電材と高分子分散剤とをまず分散させ、そこに正極活物質およびバインダを添加して分散させることが好ましい。
正極ペーストの固形分濃度としては、50質量%〜80質量%が好ましい。正極ペーストの固形分における正極活物質の割合は、70質量%以上が好ましく、80質量%〜95質量%がより好ましい。正極ペーストの固形分における導電材の割合は、1質量%〜15質量%が好ましく、6質量%〜14質量%がより好ましい。正極ペーストの固形分におけるバインダの割合は、0.1質量%〜10質量%が好ましく、0.1質量%〜4質量%がより好ましい。正極ペーストの固形分における高分子分散剤の割合は、0.1質量%〜5質量%が好ましく、0.1質量%〜2質量%がより好ましい。
なお、本明細書において、「正極ペースト」とは、溶媒中に正極活物質、導電材、および高分子分散剤が分散した混合物のことをいい、正極スラリーおよび正極インクを包含する。
正極電極体32には、導電性の良好な金属(例えば、アルミニウム、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等)からなる導電性部材が好ましく用いられ、より好ましくは、アルミニウム箔が用いられる。
正極ペーストの正極集電体32への塗工は、公知方法に従い行うことができる。例えば、ダイコーター、スリットコーター、グラビアコーター等の塗布装置を用いて、正極集電体32に正極ペーストを塗布することにより行うことができる。正極ペーストは、例えば、正極集電体32の長手方向の一方の端部に沿って塗工される。本実施形態においては、正極ペーストは、正極集電体32の両面に塗工されるが、正極集電体32の片面のみに塗工されてもよい。
次に、塗工された正極ペーストを乾燥することにより正極シート30を作製する工程S102について説明する。当該工程S102は、公知方法に従い行うことができる。例えば、正極ペーストが塗工された正極集電体32を、公知の乾燥装置で乾燥することにより、行うことができる。具体的には、正極ペーストが塗工された正極集電体32を、熱風乾燥炉、赤外線乾燥炉等で100℃〜180℃(好ましくは150℃〜180℃)で10秒〜120秒間乾燥することにより、行うことができる。当該工程S102の実施により、図2および図3に示すような、正極集電体32と、正極集電体32上に形成された正極活物質層34とを備える正極シート30を作製することができる。正極シート30は、その両面に、長手方向に沿う一方の端部において、正極活物質層34が設けられておらず、正極集電体32が露出した部位(正極集電体露出部)36を有する。
正極シート30を作製する工程S102の後に、正極シート30にプレス処理を施すことによって、正極活物質層34の厚みや密度等を調整する、正極シートプレス工程を設けてもよい。
正極シート30の正極活物質層34の目付量には特に制限はないが、好適には8.0g/cm〜16.0g/cmである。正極シート30の正極活物質層34の密度には特に制限はないが、好適には1.6mg/cm〜2.6mg/cmである。
次に、作製した正極シート30、負極シート40、およびセパレータ50を用いて電極体20を作製する工程S103について説明する。負極シート40は、常法により作製して準備することができる。例えば、負極活物質、バインダ、増粘剤等を適当な溶媒中で混合して負極ペーストを調製し、当該ペーストを負極集電体42の片面または両面(本実施形態では両面)上に長手方向の一方の端部に沿って塗布した後、乾燥することによって作製することができる。乾燥の後、負極シートに適宜プレス処理を施すことによって、負極活物質層44の厚みや密度等を調整してもよい。
負極活物質としては、従来から非水電解液二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができる。例えば、天然黒鉛(石墨)およびその改質体や石油または石炭系の材料から製造された人造黒鉛等の黒鉛(グラファイト);ハードカーボン(難黒鉛化炭素)、ソフトカーボン(易黒鉛化炭素)、カーボンナノチューブ等少なくとも一部に黒鉛構造(層状構造)を有する(低結晶性の)炭素材料;リチウムチタン複合酸化物等の金属酸化物;スズ(Sn)やケイ素(Si)とリチウムの合金等が挙げられる。
バインダとしては、従来から非水電解液二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができ、例えばスチレンブタジエンラバー(SBR)等を使用し得る。
増粘剤としては、従来から非水電解液二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定することなく使用することができ、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等を使用し得る。
負極集電体42としては、導電性の良好な金属(例えば、銅、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等)からなる導電性部材が好ましく用いられ、より好ましくは、銅箔が用いられる。
作製される負極シート40は、図2および図3に示すように、負極集電体42と、負極集電体42上に形成された負極活物質層44とを備える。負極シート40は、その両面に、長手方向に沿う一方の端部において、負極活物質層44が設けられておらず、負極集電体42が露出した部位(負極集電体露出部)46を有する。
セパレータ50としては、従来から非水電解液二次電池に用いられるものと同様の各種微多孔質シートを用いることができ、例として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂から成る微多孔質樹脂シートが挙げられる。かかる微多孔質樹脂シートは、単層構造であってもよく、二層以上の複層構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。セパレータ50は、耐熱層(HRL)を備えていてもよい。
電極体20は、作製した正極シート30、負極シート40、およびセパレータ50を用いて公知方法に従い、作製することができる。例えば、正極シート30および負極40シートを2枚のセパレータ50を介して重ね合わせた積層体を長尺方向に捲回し、側面方向から押しつぶして拉げさせることによって作製することができる。このとき、図2に示されるように、典型的には、正極シート30の正極集電体露出部36と、負極シート40の負極集電体露部46とが互いに反対方向に突出するように、積層し、捲回する。このようにすれば、正極集電体露出部36および負極集電体露部46をそれぞれ集約して集電することで、集電効率のよい電極体20を形成することができる。なお、扁平形状の捲回電極体20は、積層体自体を捲回断面が扁平形状となるように捲回して作製してもよい。
本実施形態では、電極体20として捲回電極体を採用しているが、電極体20として、複数のシート状の正極、負極およびセパレータを積層した形態の平板積層型電極体を採用してもよい。
次に、作製した電極体20を電池ケース10に収容する工程S104について説明する。当該工程S104は、公知方法に従い行うことができる。
本実施形態では、図3に示すように、電池ケース10は、通常の使用状態における上端に開口部を有する扁平な直方体形状(角形)のケース本体12と、当該開口部を塞ぐ蓋体14とを備える。蓋体14には、従来の非水電解液二次電池の電池ケース10と同様に、電池ケース内部で発生したガスをケースの外部に排出するための安全弁(図示せず)が備えられている。また、蓋体14には、電解液注入口(図示せず)が備えられている。電池ケース10の材質としては、例えばアルミニウム、スチール等の比較的軽量な金属材料や、ポリイミド樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
当該工程S104では、例えば、電池ケース10の蓋体14に正極端子60および正極集電板62を取り付ける。一方で、電極体20の正極シート30の正極集電体露出部36を集約した集約部64において、正極集電板62を、抵抗溶接、超音波溶接等により溶接する。同様に、電池ケース10の蓋体14に負極端子70および負極集電板72を取り付ける。一方で、電極体20の負極シート40の負極集電体露出部46を集約した集約部74において、負極集電板72を抵抗溶接、超音波溶接等により溶接する。このようにして、蓋体14に電極体20が取り付けられ、電極体20の正極シート30と正極端子60とが正極集電板62を介して電気的に接続され、電極体20の負極シート40と負極端子70とが負極集電板72を介して電気的に接続される。
なお、正極端子60または負極端子70と電極体20との間の導電経路内に、必要に応じて電流遮断機構(電池の過充電時に、内圧の上昇に応じて電流を遮断し得る機構)等の安全機構を設けてもよい。
次に、蓋体14に取り付けられた電極体20を、ケース本体12に収容し、ケース本体12の上端の開口部を蓋体14により塞ぐ。そして、ケース本体12と蓋体14とを封止する。ケース本体12と蓋体14との封止は、金属材料製の電池ケース10を用いる場合は、レーザ溶接、抵抗溶接、電子ビーム溶接等により行うことができる。一方、樹脂材料製の電池ケース10を用いる場合は、接着剤による接着や超音波溶接等により行うことができる。
なお、本実施形態では、電池ケース10が角形である場合について説明しているが、電池ケースは、角形電池ケースに限られず、円筒形電池ケース、ラミネート型電池ケース等であってもよい。
次に、電極体20を収容した電池ケース10に非水電解液(図示せず)を注入する工程S105について説明する。当該工程S105は公知方法に従い行うことができる。
非水電解液は従来の非水電解液二次電池と同様のものを使用可能であり、典型的には非水溶媒中に、支持塩を含有させたものを用いることができる。非水溶媒としては、一般的な非水電解液二次電池の電解液に用いられる各種のカーボネート類、エーテル類、エステル類、ニトリル類、スルホン類、ラクトン類等の有機溶媒を、特に限定なく用いることができ、カーボネート類を好適に用いることができる。カーボネート類としては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等が例示される。このような非水溶媒は、1種を単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。支持塩としては、例えば、LiPF、LiBF、LiClO等のリチウム塩を好適に用いることができる。支持塩の濃度は、0.7mol/L以上1.3mol/L以下が好ましい。
非水電解液は、本発明の効果を著しく損なわない限りにおいて、上述した非水溶媒、支持塩以外の成分、例えば、ビフェニル(BP)、シクロヘキシルベンゼン(CHB)等のガス発生剤;ホウ素原子および/またはリン原子を含むオキサラト錯体化合物、ビニレンカーボナート(VC)、フルオロエチレンカーボナート(FEC)等の被膜形成剤;増粘剤;等の各種添加剤を含んでいてもよい。
当該工程S105は、例えば、電池ケース10の蓋体14に設けられた電解液注入口より、上記非水電解液を注入し、当該電解液注入口を、溶接等によって封止することにより行うことができる。
次に、高分子分散剤を溶解可能な洗浄液を用いて、高分子分散剤を洗浄除去する工程S106について説明する。当該工程S106は、正極シート30を作製する工程S102の後であって、且つ非水電解液を注入する工程S105の前に行われる。
洗浄液は、高分子分散剤を溶解可能なものである。したがって、洗浄液は典型的には、高分子分散剤を溶解可能な溶媒を含み、本発明の効果を阻害しない範囲内でその他の成分を含み得る。洗浄液に用いられる溶媒の種類は、高分子分散剤の種類に応じて適宜決定される。洗浄液に用いられる溶媒は、本実施形態に係る製造方法により得られる非水電解液二次電池100の特性に悪影響をほとんど及ぼさない、または全く及ぼさないものであることが好ましい。したがって、洗浄液に用いられる溶媒は、非水電解液二次電池、即ち本実施形態に係る製造方法により得られる非水電解液二次電池100の非水電解液に使用可能な非水溶媒(例えば、上記工程S105で注入される非水電解液の非水溶媒として例示されたもの)であることが好ましく、本実施形態に係る製造方法により得られる非水電解液二次電池100の非水電解液の非水溶媒として用いられているもの(即ち、上記工程S105で注入される非水電解液の非水溶媒)と同じ種類のものであることがより好ましい。このとき、上記工程S105で注入される非水電解液が複数種類の非水溶媒を含む場合には、洗浄液に用いられる溶媒は、当該非水電解液に含まれる少なくとも1種の非水溶媒と同じ種類のものであってよい。
高分子分散剤と洗浄液の組み合わせとしては、ポリビニルアセタール系分散剤、およびポリビニルピロリドン系分散剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の高分子分散剤と、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、およびエチレンカーボネートからなる群より選ばれる少なくとも1種の非水溶媒を含む洗浄液の組み合わせが好ましく、ポリビニルアセタール系分散剤と、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、およびエチレンカーボネートからなる群より選ばれる少なくとも1種の非水溶媒を含む洗浄液の組み合わせがより好ましい。このような組み合わせでは、洗浄液の成分が、非水電解液に広く用いられている成分を含むため、得られる非水電解液二次電池100の特性への洗浄液による影響を低減する、またはなくすことができる。したがって、本実施形態に係る非水電解液二次電池の製造方法の汎用性が非常に高くなる。また、これらの非水溶媒は安価であり、非水電解液二次電池100の製造コストの上昇を抑制することができる。
一例として、図1に示すように、正極シート30を作製する工程S102の後、電極体20を作製する工程S103の前に、上記工程S106を実施する場合について説明する。この場合は、例えば、上記工程S103において、乾燥装置から搬出される正極シート30を、洗浄液を含む洗浄槽に搬送し、洗浄液に正極シート30を浸漬させる。これにより、正極シート30の正極活物質層34に含まれる高分子分散剤が、洗浄液により除去される。洗浄液浸漬後、正極シート30は通常、乾燥される。洗浄液に揮発性のカーボネート類を用いた場合には、自然乾燥により洗浄液を乾燥させることもできる。このようにして上記工程S106を実施する場合には、正極シート30を、負極シート40およびセパレータ50と積層する前に、単独で洗浄することができる。よって、正極シート30(正極活物質層34)全面を均等に洗浄することができ、効率よく高い分散剤除去率を達成することができる。
別の一例として、図4に示すように、作製した電極体20を電池ケース10に収容する工程S104の後、電極体20を収容した電池ケース10に非水電解液を注入する工程S105の前に上記工程S106を実施する場合について説明する。この場合は、例えば、電極体20を収容した電池ケース10の蓋体14の電解液注入口から洗浄液を注入し、電極体20に洗浄液を含浸させる。このとき、高分子分散剤の洗浄液への溶解を促進するために、超音波等で電池ケース10に振動を与えてもよい。洗浄液へ高分子分散剤を十分に溶解させた後、洗浄液を電解液注入口から電池ケース10外に排出する。これにより高分子分散剤が電池ケース10外に排出される。引き続いて電池ケース10に非水電解液を注入する工程S105が行われるが、洗浄液が、非水電解液(本実施形態に係る製造方法により得られる非水電解液二次電池100の非水電解液)に使用可能な非水溶媒(特に、本実施形態に係る製造方法により得られる非水電解液二次電池100の非水電解液の非水溶媒として用いられているもの(即ち、上記工程S105で注入される非水電解液の非水溶媒)と同じ種類の非水溶媒)を含む場合には、電池ケース10内を乾燥させることなく、捲回電極体20に洗浄液が付着したまま電池ケース10に非水電解液を注入する工程S105を実施することができる。したがって、この場合には、捲回電極体20内部に、非水電解液に使用可能な非水溶媒、すなわち非水電解液の成分を染み込ませることができるという利点がある。
なお、上記工程S106を行う時期は、正極シート30を作製する工程S102の後であり、且つ非水電解液を注入する工程S105の前である限り特に限定はなく、当然に上記した例に限られない。例えば、上記工程S106は、電極体を作製する工程S103の後であって作製した電極体を電池ケースに収容する工程S104の前に実施することができる。また、例えば、上記工程S106は、作製した電極体20を電池ケース10に収容する工程S104の実施中に行うこともできる。具体的には、蓋体14に取り付けられた電極体20を、ケース12本体に収容する前に、洗浄液に浸漬してもよい。
本実施形態に係る製造方法により得られる非水電解液二次電池(リチウムイオン二次電池)100は、上記工程S106により、高分子分散剤が洗浄除去されるため、その内部において電池抵抗を上昇させる要因となる高分子分散剤の量が低減されている。したがって、本実施形態に係る製造方法によれば、高分子分散剤を用いながらも電池抵抗の小さい非水電解液二次電池100を製造することが可能である。また、正極シート作製時に高分子分散剤を用いているため、正極シートを高い生産効率で製造することができ、これにより高い生産効率で非水電解液二次電池100を製造することができる。
以上の製造方法により得られる非水電解液二次電池(リチウムイオン二次電池)100は、各種用途に利用可能である。好適な用途としては、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)等の車両に搭載される駆動用電源が挙げられる。非水電解液二次電池100は、典型的には複数個を直列および/または並列に接続してなる組電池の形態でも使用され得る。
以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は、かかる実施例に限定されるものではない。
<例1>
N−メチル−2−ピロリドンに、導電材としてのアセチレンブラック(AB;比表面積40m/g)と高分子分散剤としてのポリビニルアセタール系分散剤(PVAc)とを分散させた。得られた分散液に、正極活物質としてのLiNi1/3Co1/3Mn1/3(LNCM;粒径約10μm)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVdF;分子量約10万)とを添加し、混練して正極ペーストを作製した。正極ペーストにおける各成分の配合比(質量比)は、LNCM:AB:PVdF:PVAc=90:8:2:0.2とした。
この正極ペーストを、アルミニウム箔(厚み12μm)の両面に塗布して乾燥して正極シートを作製した。この正極シートにプレス処理を施した。
この正極シートを、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とをEC:DMC:EMC=30:40:30の体積比で含む洗浄液に5秒間浸漬した。正極シート浸漬後の洗浄液を、LC−MS分析したところ、98.8質量%のポリビニルアセタール系分散剤が、洗浄液に溶出していることが判明した。
次に、負極活物質としての黒鉛(C)と、バインダとしてのスチレンブタジエンゴム(SBR)と、分散剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)とを、これらの質量比がC:SBR:CMC=98:1:1となるよう混練機に投入し、イオン交換水で粘度を調整しながら混練して、負極ペーストを調製した。この負極ペーストを、銅箔の両面に塗布して負極シートを作製した。
また、セパレータシート(多孔質ポリオレフィンシート)を用意した。
上記で作製した正極シートと負極シートとセパレータシートとを、正極シートと負極シートの間にセパレータが介在するようにして積層し、電極体を作製した。
次に、電極体に正極端子および負極端子を取り付け、一辺が開口したアルミラミネート製の袋状の電池ケースに収容した。非水電解液を注入した後、電池ケースを封止し、例1に係るラミネート型の非水電解液二次電池を得た。非水電解液としては、ECとDMCとEMCとをEC:DMC:EMC=30:40:30の体積比で含む混合溶媒に、支持塩としてのLiPFを1.1mol/Lの濃度で添加したものを用いた。
<例2>
正極シートを洗浄液に浸漬する操作を行わなかった以外は例1と同様にして例2に係る非水電解液二次電池を作製した。
<例3>
正極ペーストに高分子分散剤を添加せず、また正極シートを洗浄液に浸漬する操作を行わなかった以外は例1と同様にして例3に係る非水電解液二次電池を作製した。
<電池抵抗(IV抵抗)測定>
IV抵抗の測定は、次の手順により実施した。
手順1:例1〜3に係る非水電解液二次電池を25℃の温度条件下、3.0Vまで1Cの定電流で放電した後、1Cで定電流定電圧充電を行い、SOC20%の充電状態にする。
手順2:手順1の後、10A(10Cに相当)で10秒間放電処理する。
ここでは、手順2で測定された測定電流値を、手順2での初期電圧値から10秒時点での電圧値を引いた値である電圧ドロップ値で、除算する。その値をIV抵抗値として求めた。
測定結果を図5に示す。
例2に係る非水電解液二次電池は、高分子分散剤を用いたものの洗浄操作を行わずに作製されたものであり、例2は比較例となるものである。例3に係る非水電解液二次電池は、高分子分散剤を用いずに作製されたものであり、例3は参考例となるものである。図5より、正極シート作製時に高分子分散剤を用いることにより、得られる非水電解液二次電池の抵抗が上昇することがわかる。一方、例1に係る非水電解液二次電池は、高分子分散剤を洗浄液により洗浄除去する操作を行って作製されたものであり、例1は実施例となるものである。図5より、実施例となる例1の抵抗値は、比較例となる例2の抵抗値よりも格段に低く、参考例となる例3の抵抗値と同等の値となっていることがわかる。したがって、正極シート作製時に高分子分散剤を用いた非水電解液二次電池であっても、高分子分散剤を洗浄液により洗浄除去することにより、正極シート作製時に高分子分散剤を用いなかった非水電解液二次電池と同程度に低い抵抗値を示すことがわかる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 電池ケース
12 ケース本体
14 蓋体
20 電極体
30 正極
32 正極集電体
34 正極活物質層
40 負極
42 負極集電体
44 負極活物質層
50 セパレータ
60 正極端子
70 負極端子

Claims (5)

  1. 正極活物質と、導電材と、溶媒と、高分子分散剤とを含む正極ペーストを正極集電体に塗工する工程、
    塗工された正極ペーストを乾燥することにより正極シートを作製する工程、
    作製した正極シート、負極シート、およびセパレータを用いて電極体を作製する工程、
    作製した電極体を電池ケースに収容する工程、ならびに
    電極体を収容した電池ケースに非水電解液を注入する工程
    を包含する非水電解液二次電池の製造方法であって、
    前記正極シートを作製する工程の後であり、且つ前記非水電解液を注入する工程の前に、前記高分子分散剤を溶解可能な洗浄液を用いて、前記高分子分散剤を洗浄除去する工程を包含する、
    非水電解液二次電池の製造方法。
  2. 前記高分子分散剤が、ポリビニルアセタール系分散剤であり、前記洗浄液が、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、およびエチレンカーボネートからなる群より選ばれる少なくとも1種の非水溶媒を含む、請求項1に記載の非水電解液二次電池の製造方法。
  3. 前記非水電解液を注入する工程で注入される非水電解液が非水溶媒を含み、前記洗浄剤が、前記非水電解液に含まれる非水溶媒と同じ種類の非水溶媒を含む、請求項1または2に記載の非水電解液二次電池の製造方法。
  4. 前記高分子分散剤を洗浄除去する工程が、前記正極シートを作製する工程の後であって且つ前記電極体を作製する工程の前に行われる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解液二次電池の製造方法。
  5. 前記洗浄液が、前記非水電解液に使用可能な非水溶媒を含み、
    前記高分子分散剤を洗浄除去する工程が、前記作製した電極体を電池ケースに収容する工程の後であって且つ前記電池ケースに非水電解液を注入する工程の前に行われる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解液二次電池の製造方法。
JP2015155541A 2015-08-05 2015-08-05 非水電解液二次電池の製造方法 Pending JP2017033882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015155541A JP2017033882A (ja) 2015-08-05 2015-08-05 非水電解液二次電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015155541A JP2017033882A (ja) 2015-08-05 2015-08-05 非水電解液二次電池の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017033882A true JP2017033882A (ja) 2017-02-09

Family

ID=57989402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015155541A Pending JP2017033882A (ja) 2015-08-05 2015-08-05 非水電解液二次電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017033882A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018190611A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 日本重化学工業株式会社 リチウムイオン電池の処理方法
EP3982439A1 (de) * 2020-10-07 2022-04-13 Volkswagen Ag Verfahren zur herstellung von batteriezellen, verwendung eines reinigungsmittels und batteriezelle

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018190611A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 日本重化学工業株式会社 リチウムイオン電池の処理方法
EP3982439A1 (de) * 2020-10-07 2022-04-13 Volkswagen Ag Verfahren zur herstellung von batteriezellen, verwendung eines reinigungsmittels und batteriezelle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5408509B2 (ja) 非水電解液型リチウムイオン二次電池の製造方法
KR101580731B1 (ko) 비수 전해질 2차 전지
US10199689B2 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery
JP6403277B2 (ja) リチウムイオン二次電池の製造方法
JP2014127417A (ja) リチウムイオン電池の負極活物質の回収、再利用方法
KR101846767B1 (ko) 비수 전해질 2차 전지
JP6989265B2 (ja) 電池の製造方法
WO2011024251A1 (ja) 非水電解液型リチウムイオン二次電池
JP2017084533A (ja) 非水電解液二次電池の製造方法
JP6826816B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6274532B2 (ja) 非水電解質二次電池の製造方法
JP2017033882A (ja) 非水電解液二次電池の製造方法
JP6738865B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP2009135540A (ja) 非水系リチウム型蓄電素子および製造方法
JP6905671B2 (ja) 非水電解質リチウム二次電池用正極の製造方法
JP6617929B2 (ja) 非水電解液二次電池の製造方法
JP6618387B2 (ja) リチウムイオン二次電池
WO2017188235A1 (ja) 蓄電素子及びその製造方法
JP7093505B2 (ja) リチウムイオンキャパシタ用正極および当該正極を用いたリチウムイオンキャパシタ、ならびにそれらの製造方法
JP6810897B2 (ja) 非水電解液二次電池の製造方法
JP6618385B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP2020144978A (ja) 非水系リチウムイオン二次電池の負極、およびそれを用いた非水系リチウムイオン二次電池
JP6618386B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP7011781B2 (ja) 非水系二次電池用正極の製造方法
JP7071695B2 (ja) 電池組立体および非水電解液二次電池の製造方法