JP2017032916A - 光スキャナー、光スキャナーの製造方法、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

光スキャナー、光スキャナーの製造方法、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】接合強度が高く、優れた機械的強度を有する光スキャナー、光スキャナーの製造方法、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供する。【解決手段】光スキャナー3は、Si層41と、Si層43と、これらの間にあるSiO2層42と、を有し、Si層41から形成された可動部31および軸部321、322と、Si層42から形成され、可動部31と離間して配置された保持部34と、SiO2層42から形成され、可動部31と保持部34とを連結する連結部36と、保持部34の上面に設けられ、光を反射する光反射部35と、を備え、可動部31と連結部36とが直接接合によって接合されている。【選択図】図5

Description

本発明は、光スキャナー、光スキャナーの製造方法、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイに関するものである。
例えば、特許文献1には、光を2次元走査する光スキャナーが開示されている。特許文献1の光スキャナーは、フレームと、フレームに対して第1軸まわりに揺動可能な枠状の外側駆動部と、外側駆動部の内側に設けられ、外側駆動部に対して第1軸と直交する第2軸まわりに揺動可能な内側駆動部と、連結ビームを介して内側駆動部に固定され、ミラー面を有するステージと、を有する。そして、外側駆動部を第1軸まわりに揺動させつつ、内側駆動部第2軸まわりに揺動させることで、ミラー面で反射した光を2次元走査することができるようになっている。
特開2009−75587号公報
しかしながら、特許文献1のような構成では、ステージと連結ビームとを例えば接着剤のような固定材料を用いて接合しなければならないため、ステージの接合強度が不足してしまう。
本発明の目的は、接合強度が高く、優れた機械的強度を有する光スキャナー、光スキャナーの製造方法、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
このような目的は、下記の発明により達成される。
本発明の光スキャナーは、第1のSi層と、
第1のSiO層と、
第2のSi層と、を有し、
前記第1のSi層、前記第1のSiO層および前記第2のSi層は、前記第1のSi層、前記第1のSiO層、前記第2のSi層の順に積層された層構造をなし、
前記第2のSi層は、可動部および前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部を含み、
前記第1のSi層は、保持部を含み、
前記第1のSiO層は、前記可動部と前記保持部とを連結する連結部を含み、
前記保持部の前記連結部が設けられる面と反対の面側に設けられ、光を反射する光反射部と、を備え、
前記可動部と前記連結部とが直接接合によって接合されていることを特徴とする。
これにより、可動部と連結部との接合強度を高めることができ、優れた機械的強度を有する光スキャナーとなる。
本発明の光スキャナーでは、前記可動部の板厚方向からの平面視で、
前記保持部は、前記軸部の少なくとも一部と重なっていることが好ましい。
これにより、保持部を大きくすることができ、その分、光反射部を大きくすることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記保持部の前記連結部が設けられる面に設けられ、前記第1のSiO層から形成された第1の部分を有し、
前記可動部の板厚方向からの平面視で、
前記第1の部分は、前記軸部と重なる領域に溝部を有していることが好ましい。
これにより、第1の部分によって保持部を補強することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記第1のSi層の前記第1のSiO層が設けられる面と反対側に設けられた第2のSiO層を有し、
前記保持部と前記光反射部との間に設けられ、前記第2のSiO層から形成された第2の部分を有することが好ましい。
これにより、第2の部分によって保持部を補強することができる。また、補強部を材料が同じ第1の部分と第2の部分とで挟み込むことにより、熱膨張に起因する補強部の撓みを低減することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記第2のSi層から形成され、前記軸部を支持する支持部を有することが好ましい。
これにより、軸部を介して可動部を支持することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記第1のSi層から形成され、前記保持部の板厚方向からの平面視で、前記保持部の少なくとも一部を囲むように設けられ、前記支持部に接合された支持部構造体を有することが好ましい。
これにより、支持部構造体によって支持部を補強することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記支持部構造体の前記支持部が設けられる面と反対側の面には、前記光の反射を低減する反射低減膜が設けられていることが好ましい。
これにより、迷光を低減することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記保持部と前記支持部構造体との離間距離は、前記可動部と前記支持部の離間距離よりも小さいことが好ましい。
これにより、迷光をより効果的に低減することができる。
本発明の光スキャナーの製造方法は、可動部と、
前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
前記可動部と前記可動部の厚さ方向に離間して配置された保持部と、
前記可動部と前記保持部の間に位置し、前記可動部と前記保持部とを連結する連結部と、
前記保持部の前記可動部が設けられる面と反対の面側に設けられ、光を反射する光反射部と、を備える光スキャナーの製造方法であって、
第1のSi層および第1のSiO層が積層された第1の基板を用意し、前記第1のSiO層から前記連結部を形成する工程と、
第2のSi層を有する第2の基板を用意し、前記第1の基板の前記連結部と前記第2の基板の前記第2のSi層とを直接接合する工程と、
前記第2のSi層を前記第1の基板が設けられる面と反対の面側からパターニングすることで、前記可動部および前記軸部を形成する工程と、
前記第1のSi層を前記第2の基板が設けられる面と反対の面側からパターニングすることで、前記保持部を形成する工程と、
前記保持部に前記光反射部を配置する工程と、を有することを特徴とする。
これにより、可動部と連結部との接合強度を高めることができ、優れた機械的強度を有する光スキャナーとなる。
本発明の光スキャナーの製造方法では、前記第1の基板は、前記第1のSi層の前記第1のSiO層が設けられる面と反対側の面に設けられた第2のSiO層を有し、
前記保持部を形成する工程では、前記第2のSiO層から形成されたマスクを介してパターニングすることが好ましい。
これにより、保持部の形成が容易となる。
本発明の光スキャナーの製造方法は、可動部と、
前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
前記可動部と前記可動部の厚さ方向に離間して配置された保持部と、
前記可動部と前記保持部の間に位置し、前記可動部と前記保持部とを連結する連結部と、
前記保持部の前記連結部が設けられる面と反対側に設けられ、光を反射する光反射部と、備える光スキャナーの製造方法であって、
第1のSi層と、第2のSi層と、前記第1のSi層と前記第2のSi層の間に設けられた第1のSiO層とを有し、前記第1のSiO層から前記連結部が形成されているSOI基板を用意する工程と、
前記第2のSi層を前記第1のSi層が設けられる面と反対の面側からパターニングすることで、前記可動部および前記軸部を形成する工程と、
前記第1のSi層を前記第2のSi層が設けられる面と反対の面側からパターニングすることで、前記保持部を形成する工程と、
前記保持部に前記光反射部を配置する工程と、を有することを特徴とする。
これにより、可動部と連結部との接合強度を高めることができ、優れた機械的強度を有する光スキャナーとなる。
本発明の画像表示装置は、本発明の光スキャナーを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い画像表示装置が得られる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、本発明の光スキャナーと、
前記光スキャナーを搭載し、観察者の頭部に装着されるフレームと、を有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高いヘッドマウントディスプレイが得られる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の構成図である。 図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの斜視図である。 光スキャナーの上面図である。 光スキャナーの部分省略上面図である。 図3中のA−A線断面図である。 図3中のB−B線断面図である。 光スキャナーが有するセンサー部を示す平面図である。 光スキャナーの製造方法を示すフローチャートである。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光スキャナーの製造方法を示すフローチャートである。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 光スキャナーの製造方法を示す断面図である。 本発明の画像表示装置を適用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。 本発明のヘッドマウントプディスプレイを示す斜視図である。
以下、本発明の光スキャナー、光スキャナーの製造方法、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイの好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の構成図である。図2は、図1に示す画像表示装置が備える光スキャナーの斜視図である。図3は、光スキャナーの上面図である。図4は、光スキャナーの部分省略上面図である。図5は、図3中のA−A線断面図である。図6は、図3中のB−B線断面図である。図7は、光スキャナーが有するセンサー部を示す平面図である。図8は、光スキャナーの製造方法を示すフローチャートである。図9ないし図17は、それぞれ、光スキャナーの製造方法を示す断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図5中の上側を「上」とも言い、下側を「下」とも言う。
図1に示す画像表示装置1は、スクリーン、壁面などの対象物10に描画用のレーザーLLを二次元的に走査することにより画像を表示する装置である。
このような画像表示装置1は、描画用のレーザーLLを出射する光源ユニット2と、光源ユニット2から出射されたレーザーLLを走査する2つの光スキャナー3と、を有する。また、2つの光スキャナー3は、レーザーLLの走査方向(後述する軸J1)が直交するように配置されている。そして、例えば、一方の光スキャナー3がレーザーLLを水平方向に走査し、他方の光スキャナー3が水平方向に走査されたレーザーLLを垂直方向に走査することで、対象物10に二次元画像を表示するようになっている。
なお、以下では、レーザーLLを水平方向に走査する光スキャナー3を「水平走査用光スキャナー3’」とも言い、レーザーLLを垂直方向に走査する光スキャナー3を「垂直走査用光スキャナー3”」とも言う。
≪光源ユニット≫
光源ユニット2は、図1に示すように、赤色、緑色、青色、各色のレーザー光源21R、21G、21Bを有する光源部と、レーザー光源21R、21G、21Bを駆動する駆動回路22R、22G、22Bと、レーザー光源21R、21G、21Bから出射されたレーザー光を平行光化するコリメータレンズ24R、24G、24Bと、光合成部23と、集光レンズ26と、を有する。
レーザー光源21Rは、赤色光を射出するものであり、レーザー光源21Gは、緑色光を射出するものであり、レーザー光源21Bは、青色光を射出するものである。このような3色の光を用いることで、フルカラーの画像を表示することができる。なお、レーザー光源21R、21G、21Bとしては、特に限定されないが、例えば、レーザーダイオード、LED等を用いることができる。
駆動回路22Rは、レーザー光源21Rを駆動し、駆動回路22Gは、レーザー光源21Gを駆動し、駆動回路22Bは、レーザー光源21Bを駆動する。これら駆動回路22R、22G、22Bは、図示しない制御部によって独立して駆動が制御される。駆動回路22R、22G、22Bにより駆動されたレーザー光源21R、21G、21Bから射出された3つのレーザー光は、それぞれ、コリメータレンズ24R、24G、24Bによって平行光化されて光合成部23に入射する。
光合成部23は、レーザー光源21R、21G、21Bからの光を合成する。光合成部23は、3つのダイクロイックミラー23R、23G、23Bを有する。ダイクロイックミラー23Rは、赤色光を反射する機能を有し、ダイクロイックミラー23Gは、赤色光を透過させるとともに緑色光を反射する機能を有し、ダイクロイックミラー23Bは、赤色光および緑色光を透過させると共に青色光を反射する機能を有する。
このようなダイクロイックミラー23R、23G、23Bを用いることで、レーザー光源21R、21G、21Bからの赤色光、緑色光および青色光の3色のレーザー光を合成することができる。そして、制御部によってレーザー光源21R、21G、21Bからの光の強度をそれぞれ独立して変調することで、所定の色の描画用のレーザーLL(光)が生成される。このようにして生成されたレーザーLLは、集光レンズ26によって所望のNA(開口数)に変更された後、光スキャナー3に導かれる。
以上、光源ユニット2について説明したが、この光源ユニット2の構成としては、レーザーLLを生成することができれば、本実施形態の構成に限定されない。
≪光スキャナー≫
光スキャナー3は、図2に示すように、軸(揺動軸)J1まわりに揺動可能な光反射面351を有し、この光反射面351でレーザーLLを反射することで、レーザーLLを走査するようになっている。以下、このような光スキャナー3について詳細に説明する。なお、以下では、静止状態の光反射面351の法線方向(図5中の矢印方向)から見た平面視を単に「平面視」とも言う。
光スキャナー3は、図2ないし図5に示すように、可動部31と、可動部31を軸J1まわりに揺動(回動)可能に支持する軸部321、322と、軸部321、322を支持する支持部33と、可動部31の上面側に可動部31と離間して配置された保持部34と、保持部34に保持された光反射部35と、可動部31と保持部34との間に配置され、可動部31と保持部34とを連結する連結部36と、保持部34の周囲に配置された支持部構造体37と、を有する構造体30と、可動部31を軸J1まわりに揺動させる駆動部38と、可動部31の軸J1まわりの揺動角度(傾き)を検知するセンサー部39と、を有する。
可動部31は、板状をなしている。このような可動部31の平面視での形状は、特に限定されないが、本実施形態では円形となっている。
軸部321、322は、可動部31に対して互いに反対側に配置されている。また、軸部321、322は、それぞれ、軸J1に沿って延在し、その一端部が可動部31に接続され、他端部が支持部33に接続されている。これら軸部321、322は、可動部31を軸J1まわりに揺動可能に支持し、可動部31の軸J1まわりの揺動に伴って捩れ変形する。なお、軸部321、322の形状は、可動部31を軸J1まわりに揺動可能に支持することができれば、本実施形態の形状に限定されない。
支持部33は、枠状をなし、可動部31(光反射部35)の平面視で、可動部31および軸部321、322を囲むように配置されている。言い換えると、支持部33の内側に、可動部31および軸部321、322が配置されている。そして、支持部33は、軸部321、322と接続され、軸部321、322を支持している。このような支持部33を設けることで、可動部31を安定して支持することができ、可動部31をスムーズに軸J1まわりに揺動させることができる。なお、支持部33の形状は、特に限定されず、例えば、軸部321を支持する部分と、軸部322を支持する部分とが分離していてもよい。また、支持部33は、可動部31および軸部321、322よりも厚く形成されていてもよい。
保持部34は、図5に示すように、可動部31および軸部321、322に対して板厚方向に離間すると共に、図4に示すように、平面視で、軸部321、322の一部と重なって設けられている。このような保持部34は、光反射部35を保持する機能を有する。
光反射部35は、図5に示すように、保持部34の上面側(連結部36が設けられる面と反対側の面側)に位置し、保持部34に保持されている(本実施形態では、上部層349を介して保持部34に保持されている)。また、光反射部35は、光反射性を有し、その表面がレーザーLLを反射する光反射面351となっている。そのため、光反射面351に入射したレーザーLLは、光反射面351で反射され、光反射面351の姿勢に応じた方向へ走査される。このような光反射部35は、例えば、アルミニウム等の金属膜によって構成することができる。
このように、保持部34を設けて、保持部34に光反射部35を配置することで、次のような効果を発揮することができる。すなわち、このような構成にすれば、可動部31に光反射部35を設ける必要がなくなるため、可動部31を小さくでき、その分、軸部321、322の間の距離を短くすることができる。そのため、光スキャナー3を小型化することができる。また、保持部34が軸部321、322に対して板厚方向にずれている(板厚方向に離間している)ため、軸部321、322の捩じれ変形を阻害することなく、保持部34を大きくすることができ、その分、光反射面351を大きくすることができる。このように、保持部34を設けることで、光反射面351を大きくしつつ、光スキャナー3の小型化を図ることができる。
また、図6に示すように、保持部34の下面(連結部36が設けられる面)には、連結部36との接合領域を除くようにして下部層(第1の部分)348が設けられている。このような下部層348は、例えば、保持部34の機械的強度を補強する補強部として機能する。また、下部層348の下面(可動部31側の面)であって、平面視で軸部321、322と重なる領域には、保持部34側へ凹む溝部(貫通孔)348aが設けられている。この溝部348aは、軸部321、322との接触を防ぐための逃げ部として機能する。このように、下部層348を設けることで、光スキャナー3の円滑な駆動を阻害することなく、保持部34の機械的強度を高めることができる。
なお、ここでは、保持部34側へ凹む溝部348aを貫通孔としたが、軸部321、322と下層部348との接触を防ぐことができればよく、下部層348の厚さが薄くなっている状態でもよい。また、連結部36との接合領域を除くようにして下部層348が設けられているとしたが、軸部321、322と下層部348との接触を防ぐことができればよく、下層部348と連結部36とは一部で繋がっていても良い。なお、溝部348aが貫通孔である場合、溝部348aの底面は保持部34を構成するSi層43となっている。
また、図5および図6に示すように、保持部34の上面には上部層(第2の部分)349が設けられている。すなわち、上部層349は、保持部34と光反射部35との間に位置し、また、下部層348とで保持部34を挟み込むようにして設けられている。このような上部層349は、例えば、保持部34の機械的強度を補強する補強部として機能する。また、後述する製造方法でも説明するように、上部層349は、保持部34をパターニングする際のマスクとしても機能する。
また、このような上部層349は、上述した下部層348と同じ材料で構成されていることが好ましい。言い換えると、可動部31、連結部36、保持部34の順に積層構造をなしている。これにより、下部層348と上部層349の熱膨張率(線膨張係数)が等しくなり、これら下部層348と上部層349とで保持部34を挟み込むことで、熱膨張時の保持部34の撓みや反りを効果的に低減することができる。そのため、光反射面351の撓みや反りも低減され、優れた光走査性を発揮することができる。なお、上部層349は、さらに、下部層348とほぼ同じ厚さを有することが好ましい。これにより、上記の効果がより顕著となる。なお、本実施形態では、後述するように、上部層349および下部層348は、SiOで構成されている。
連結部36は、図5に示すように、柱状をなしており、可動部31と保持部34の間に配置されている。そして、このような連結部36を介して可動部31と保持部34とが連結されている。特に、光スキャナー3では、後述する製造方法でも説明するように、連結部36と可動部31とが直接接合で接合されている。これにより、例えば、接着剤を用いて接合した場合と比較して、連結部36と可動部31との接合強度を高めることができる。そのため、機械的強度に優れた光スキャナー3となる。
支持部構造体37は、図5および図6に示すように、保持部34の周囲を囲むように配置され、支持部33に接合されている。このような支持部構造体37は、支持部33の機械的強度を補強する補強部としての機能を有する。また、支持部構造体37の上面(支持部33と反対側の面)には、レーザーLLの反射を低減する反射防止膜(反射低減膜)371が設けられている。そのため、レーザーLLの一部が支持部構造体37で反射されて迷光となることを低減することができる。なお、反射防止膜371としては、特に限定されないが、例えば、Cr膜やブラックレジストを用いることができる。
特に、本実施形態では、図5および図6に示すように、支持部構造体37の上面が、上部層349の上面とほぼ面一となっている(すなわち、同一面内に位置している)。そのため、レーザーLLが保持部34や支持部構造体37の側面に入射され難くなり、保持部34や支持部構造体37の側面でレーザーLLが反射されることで発生する迷光を効果的に抑えることができる。
さらには、平面視で、保持部34と支持部構造体37との離間距離D1および可動部31と支持部33との離間距離D2が、D1<D2の関係を満足している。このような関係を満足することで、保持部34と支持部構造体37の隙間Sを小さくすることができ、隙間Sを介してレーザーLLが軸部321、322に入射され難くなる。そのため、軸部321、322でレーザーLLが反射されることで発生する迷光を効果的に抑えることができる。また、隙間Sを小さくすることで、仮に、軸部321、322でレーザーLLが反射されて迷光となってしまっても、この迷光を保持部34および支持部構造体37と軸部321、322との間の空間S2内に閉じ込めることができる点でも有効である。
以上、構造体30について説明したが、このような構造体30(ただし、光反射部35および反射防止膜371を除く。)は、図5および図6に示すように、下側からSi層(第2のSi層)41、SiO層(第1のSiO層)42、Si層(第1のSi層)43およびSiO層(第2のSiO層)44が順に積層された積層体40をパターニングすることで形成されている。
具体的には、可動部31、軸部321、322および支持部33は、Si層41から形成され、保持部34は、Si層43から形成され、連結部36および下部層348は、SiO層42から形成され、上部層349は、SiO層44から形成され、支持部構造体37は、SiO層42、Si層43およびSiO層44から形成されている。このように、構造体30を積層体40から形成することで、構造体30をより簡単にかつ精度よく形成することができる。
駆動部38は、図5および図6に示すように、可動部31の下面に設けられた永久磁石381と、永久磁石381に対向配置され、永久磁石381に作用する磁界を発生させるコイル382と、を有する。また、永久磁石381は、平面視にて、軸J1の一方側にS極が位置し、他方側にN極が位置するように配置されている。このような永久磁石381としては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石等を好適に用いることができる。このような駆動部38では、コイル382に交番電圧を印加することで、可動部31(光反射部35)を軸J1まわりに揺動させることができる。
ここで、2つの光スキャナー3のうちの水平走査用光スキャナー3’については、可動部31を共振駆動で揺動させることが好ましい。これにより、可動部31の軸J1まわりの揺動角を大きくすることができる。なお、共振駆動の周波数としては、特に限定されないが、例えば、10〜40kHz程度であるのが好ましい。一方、垂直走査用光スキャナー3”については、可動部31を非共振駆動させることが好ましい。非共振駆動の周波数としては、特に限定されないが、例えば、30〜120Hz程度(60Hz程度)であるのが好ましい。
センサー部39は、軸部321の下面であって、支持部33との接続部に設けられている。このように、センサー部39を軸部321の下面(支持部構造体37の反対側)に設けることで、センサー部39の形成が容易となる。
また、センサー部39は、図7に示すように、4つのピエゾ抵抗部391、392、393、394を有するブリッジ回路を備えている。このようなブリッジ回路からは、軸部321の捩じれ変形に伴って変化するピエゾ抵抗部391、392、393、394の抵抗値に応じた信号が出力され、この出力から軸部321の捩じれ量を検知することができ、さらに、軸部321の捩じれ量から可動部31の軸J1まわりの揺動角度を検知することができる。なお、各ピエゾ抵抗部391、392、393、394は、Si層41にリン、ボロン等のSiに対する不純物をドープ(拡散または注入)することで形成することができる。なお、センサー部39として4つのピエゾ抵抗部でブリッジ回路を形成する例を示したが、センサー部39としては、ねじれ量を検知することができればよく、この構成に限定されるものではない。
以上、光スキャナー3の構造について説明した。
次に、光スキャナー3(構造体30)の製造方法について図8ないし図17に基づいて説明する。光スキャナー3(構造体30)の製造方法は、図8に示すように、連結部形成工程と、基板接合工程と、パターニング工程と、を有する。
≪連結部形成工程≫
まず、図9に示すように、SiO層(第1のSiO層)42、Si層(第1のSi層)43およびSiO層(第2のSiO層)44がこの順に積層された第1の基板40Aを用意する(工程1)。なお、第1の基板40Aとしては、例えば、Si層43からなる基板を用意して、このSi層43の両面を熱酸化させることでSiO層42、44を形成したものを用いることができる。
次に、図10に示すように、SiO層42をエッチング(ウェットエッチング、ドライエッチング等)によりパターニングすることで、連結部36、下部層348を形成する(工程2)。次に、図11に示すように、SiO層44をエッチングによりパターニングすることで、上部層349と支持部構造体37の一部を形成する(工程3)。次に、図12に示すように、上部層349上にAl膜を成膜することで光反射部35を形成し、支持部構造体37上にCr膜を成膜することで反射防止膜371を形成する(工程4)。
なお、工程2および工程3の順番は、特に限定されず、例えば、工程2と工程3の順番を逆にして行ってもよいし、同時に行ってもよい。また、工程4の順番もこれに限定されず、例えば、本実施形態よりも後(例えば、基板接合工程中またはその後、パターニング工程中またはその後)に行ってもよい。
ここで、連結部形成工程において、Si層43をパターニングしないのは、Si層43をパターニングすることによって第1の基板40A(保持部34と支持部構造体37)がばらばらになってしまうのを防止するためである。このようにすることで、後の工程をスムーズに行うことができるようになる。
≪基板接合工程≫
まず、図13に示すように、Si層41からなる第2の基板40Bを用意する(工程5)。
次に、図14に示すように、Si層41とSiO層42とが接触するように第1の基板40Aと第2の基板40Bを重ね合わせる。そして、これらを加熱することで、第1の基板40Aと第2の基板40Bとを直接接合する(工程6)。ここで、直接接合とは、Si層41とSiO層42とを(−Si−O−Si−)の共有結合で結合することを言う。
直接接合を行う工程は例えば以下の通りである。まず、酸などの化学薬品と純水を用いて第1の基板40Aと第2の基板40Bの洗浄と表面処理を行う。この表面処理により、第1の基板40Aと第2の基板40Bの表面は多数の水酸基が形成された状態となる。次に、親水化処理した第1の基板40Aと第2の基板40Bの表面同士を重ね合わせて接合する。この時の接合は、第1の基板40Aと第2の基板40Bの表面同士がお互いに引きつけ合うことにより生じる。この段階での接合は、第1の基板40Aと第2の基板40B表面の水酸基間の水素結合により形成されている状態のため接合強度は弱い。次に、Si層41とSiO層42とを共有結合によって結合するために1000℃程度で熱処理を行うことで直接接合が完了する。
また、直接接合に先立って、プラズマ照射によってSi層41の表面を活性化しておくことが好ましい。これにより、プラズマ表面活性化接合を用いることができ、加熱温度を低く抑えることができる(例えば、200℃程度)。そのため、第1、第2の基板40A、40Bの破損を低減することができる。
次に、図15に示すように、Si層41の下面であって、軸部321の支持部33との接続部にあたる部分にリン、ボロン等をドープしてピエゾ抵抗部391、392、393、394を形成し、センサー部39を設ける(工程7)。なお、この工程7の順番は、特に限定されず、例えば、工程6に先立って行ってもよいし、本実施形態よりも後に行ってもよい。
≪パターニング工程≫
まず、図16に示すように、Si層41の下面に可動部31、軸部321、322および支持部33の平面視形状に対応するマスクM1を形成し、このマスクM1を介して(すなわち、第1の基板40Aが設けられる面と反対の面から)Si層41をエッチングによりパターニングする(工程8)。これにより、Si層41から可動部31、軸部321、322および支持部33が形成される。
次に、図17に示すように、SiO層44をマスクM2として用い、このマスクM2(SiO層44)を介して(すなわち、第2の基板40Bが設けられる面と反対の面から)Si層43をエッチングによりパターニングする(工程9)。これにより、Si層43から保持部34および支持部構造体37が形成される。この際、必要に応じて、光反射部35や反射防止膜371を保護しておく。なお、工程8および工程9の順番は、特に限定されず、例えば、工程8と工程9の順番を逆にして行ってもよいし、同時に行ってもよい。
以上により、構造体30が得られる。そして、さらに、可動部31の下面に永久磁石381を設け、永久磁石381と対向するようにコイル382を配置することで、光スキャナー3が得られる。
このような製造方法によれば、Si層41とSiO層42とを直接接合するため、Si層41とSiO層42との接合強度、すなわち、可動部31と連結部36との接合強度や支持部33と支持部構造体37との接合強度をより高めることができる。そのため、機械的強度に優れた光スキャナー3を製造することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図18は、本発明の第2実施形態に係る光スキャナーの製造方法を示すフローチャートである。図19ないし図24は、それぞれ、光スキャナーの製造方法を示す断面図である。
以下、第2実施形態の画像表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態の画像表示装置は、光スキャナーの製造方法が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
光スキャナー3の製造方法は、図18に示すように、SOI基板用意工程と、パターニング工程と、を有する。
≪SOI基板用意工程≫
まず、図19に示すように、Si層41、SiO層42、Si層43およびSiO層44がこの順に積層され、SiO層42に連結部36および下部層348が形成されたSOI基板40Cを用意する(工程1)。このように、SOI基板の内部に既にパターン(キャビティ加工)が施されているものは、一般的に「キャビティSOI基板」と呼ばれ、周知の技術で製造可能である。例えば、まず、Si層43を用意し、Si層43の両面を熱酸化することでSiO層42、44を形成する。次に、SiO層42をパターニング(キャビティ加工)することで、SiO層42から連結部36および下部層348を形成する。次に、Si層41を用意して、その表面を活性化してSiO層42と直接接合することで、上述したSOI基板40Cが得られる。
≪パターニング工程≫
まず、図20に示すように、SiO層44をパターニングすることで、上部層349と支持部構造体37の一部を形成する(工程2)。次に、図21に示すように、上部層349(保持部34)上にAl膜を成膜することで光反射部35を配置し、支持部構造体37上にCr膜を成膜することで反射防止膜371を配置する(工程3)。
次に、図22に示すように、Si層41の下面であって、軸部321の支持部33との接続部にあたる部分にリン、ボロン等をドープしてピエゾ抵抗部391、392、393、394を形成し、センサー部39を設ける(工程4)。なお、この工程4の順番は、特に限定されず、本実施形態よりも前に行ってよいし、後に行ってもよい。
次に、図23に示すように、Si層41の下面に可動部31、軸部321、322および支持部33の平面視形状に対応するマスクM1を形成し、このマスクM1を介して(すなわち、Si層43が設けられる面と反対の面から)Si層41をエッチングによりパターニングする(工程5)。これにより、Si層41から可動部31、軸部321、322および支持部33が形成される。
次に、図24に示すように、SiO層44をマスクM2として用い、このマスクM2を介してSi層43をエッチングによりパターニングする(工程6)。これにより、Si層43から保持部34および支持部構造体37が形成される。なお、工程5および工程6の順番は、特に限定されず、例えば、工程5と工程6の順番を逆にして行ってもよいし、同時に行ってもよい。
以上により、構造体30が得られる。また、さらに、可動部31の下面に永久磁石381を設け、永久磁石381と対向するようにコイル382を配置することで、光スキャナー3が得られる。
このような製造方法によれば、Si層41とSiO層42とを直接接合するため、Si層41とSiO層42との接合強度、すなわち、可動部31と連結部36との接合強度や支持部33と支持部構造体37との接合強度をより高めることができる。そのため、機械的強度に優れた光スキャナー3を製造することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るヘッドアップディスプレイについて説明する。
図25は、本発明の画像表示装置を適用したヘッドアップディスプレイを示す斜視図である。
図25に示すように、ヘッドアップディスプレイシステム200では、画像表示装置1は、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ210を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ210により、フロントガラス220に、例えば、目的地までの案内表示、時刻、方位、速度、外気温、天候等の所定の画像を表示することができる。なお、ヘッドアップディスプレイシステム200は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るヘッドマウントディスプレイについて説明する。
図26は、本発明のヘッドマウントディスプレイを示す斜視図である。
図26に示すように、ヘッドマウントディスプレイ300は、観察者の頭部に装着されるフレーム310と、フレーム310に搭載された画像表示装置1とを有する。そして、画像表示装置1により、フレーム310の本来レンズである部位に設けられた表示部(光反射層)320に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。
表示部320は、透明であってもよく、また、不透明であってもよい。表示部320が透明な場合は、現実世界からの情報(景色)に画像表示装置1からの情報を重ねて使用することができる。また、表示部320は、入射した光の少なくとも一部を反射すればよく、例えば、ホログラム素子、ハーフミラーなどを用いることができる。
以上、本発明の光スキャナー、光スキャナーの製造方法、画像表示装置およびヘッドマウントディスプレイを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、光スキャナーとしてレーザーを1次元(軸J1まわり)に走査可能な構成について説明したが、光スキャナーの構成としては、これに限定されない。例えば、光スキャナーは、所謂「ジンバル型」をなし、第1の軸と第1の軸に直交する第2の軸の両軸まわりに揺動可能であり、光を二次元的に走査可能な構成となっていてもよい。
1…画像表示装置、10…対象物、2…光源ユニット、3…光スキャナー、3’…水平走査用光スキャナー、3”…垂直走査用光スキャナー、21B、21G、21R…レーザー光源、22B、22G、22R…駆動回路、23…光合成部、23B、23G、23R…ダイクロイックミラー、24B、24G、24R…コリメータレンズ、26…集光レンズ、30…構造体、31…可動部、321…軸部、322…軸部、33…支持部、34…保持部、348…下部層、348a…溝部、349…上部層、35…光反射部、351…光反射面、36…連結部、37…支持部構造体、371…反射防止膜、38…駆動部、381…永久磁石、382…コイル、39…センサー部、391、392、393、394…ピエゾ抵抗部、40…積層体、40A…第1の基板、40B…第2の基板、40C…SOI基板、41…Si層、42…SiO層、43…Si層、44…SiO層、200…ヘッドアップディスプレイシステム、210…ヘッドアップディスプレイ、220…フロントガラス、300…ヘッドマウントディスプレイ、310…フレーム、320…表示部、D1、D2…離間距離、J1…軸、LL…レーザー、M1、M2…マスク、S…隙間、S2…空間

Claims (13)

  1. 第1のSi層と、
    第1のSiO層と、
    第2のSi層と、を有し、
    前記第1のSi層、前記第1のSiO層および前記第2のSi層は、前記第1のSi層、前記第1のSiO層、前記第2のSi層の順に積層された層構造をなし、
    前記第2のSi層は、可動部および前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部を含み、
    前記第1のSi層は、保持部を含み、
    前記第1のSiO層は、前記可動部と前記保持部とを連結する連結部を含み、
    前記保持部の前記連結部が設けられる面と反対の面側に設けられ、光を反射する光反射部と、を備え、
    前記可動部と前記連結部とが直接接合によって接合されていることを特徴とする光スキャナー。
  2. 前記可動部の板厚方向からの平面視で、
    前記保持部は、前記軸部の少なくとも一部と重なっている請求項1に記載の光スキャナー。
  3. 前記保持部の前記連結部が設けられる面に設けられ、前記第1のSiO層から形成された第1の部分を有し、
    前記可動部の板厚方向からの平面視で、
    前記第1の部分は、前記軸部と重なる領域に溝部を有している請求項1または2に記載の光スキャナー。
  4. 前記第1のSi層の前記第1のSiO層が設けられる面と反対側に設けられた第2のSiO層を有し、
    前記保持部と前記光反射部との間に設けられ、前記第2のSiO層から形成された第2の部分を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  5. 前記第2のSi層から形成され、前記軸部を支持する支持部を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  6. 前記第1のSi層から形成され、前記保持部の板厚方向からの平面視で、前記保持部の少なくとも一部を囲むように設けられ、前記支持部に接合された支持部構造体を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光スキャナー。
  7. 前記支持部構造体の前記支持部が設けられる面と反対側の面には、前記光の反射を低減する反射低減膜が設けられている請求項6に記載の光スキャナー。
  8. 前記保持部と前記支持部構造体との離間距離は、前記可動部と前記支持部の離間距離よりも小さい請求項7に記載の光スキャナー。
  9. 可動部と、
    前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
    前記可動部と前記可動部の厚さ方向に離間して配置された保持部と、
    前記可動部と前記保持部の間に位置し、前記可動部と前記保持部とを連結する連結部と、
    前記保持部の前記可動部が設けられる面と反対の面側に設けられ、光を反射する光反射部と、を備える光スキャナーの製造方法であって、
    第1のSi層および第1のSiO層が積層された第1の基板を用意し、前記第1のSiO層から前記連結部を形成する工程と、
    第2のSi層を有する第2の基板を用意し、前記第1の基板の前記連結部と前記第2の基板の前記第2のSi層とを直接接合する工程と、
    前記第2のSi層を前記第1の基板が設けられる面と反対の面側からパターニングすることで、前記可動部および前記軸部を形成する工程と、
    前記第1のSi層を前記第2の基板が設けられる面と反対の面側からパターニングすることで、前記保持部を形成する工程と、
    前記保持部に前記光反射部を配置する工程と、を有することを特徴とする光スキャナーの製造方法。
  10. 前記第1の基板は、前記第1のSi層の前記第1のSiO層が設けられる面と反対側の面に設けられた第2のSiO層を有し、
    前記保持部を形成する工程では、前記第2のSiO層から形成されたマスクを介してパターニングする請求項9に記載の光スキャナーの製造方法。
  11. 可動部と、
    前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
    前記可動部と前記可動部の厚さ方向に離間して配置された保持部と、
    前記可動部と前記保持部の間に位置し、前記可動部と前記保持部とを連結する連結部と、
    前記保持部の前記連結部が設けられる面と反対側に設けられ、光を反射する光反射部と、備える光スキャナーの製造方法であって、
    第1のSi層と、第2のSi層と、前記第1のSi層と前記第2のSi層の間に設けられた第1のSiO層とを有し、前記第1のSiO層から前記連結部が形成されているSOI基板を用意する工程と、
    前記第2のSi層を前記第1のSi層が設けられる面と反対の面側からパターニングすることで、前記可動部および前記軸部を形成する工程と、
    前記第1のSi層を前記第2のSi層が設けられる面と反対の面側からパターニングすることで、前記保持部を形成する工程と、
    前記保持部に前記光反射部を配置する工程と、を有することを特徴とする光スキャナーの製造方法。
  12. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光スキャナーを有することを特徴とする画像表示装置。
  13. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光スキャナーと、
    前記光スキャナーを搭載し、観察者の頭部に装着されるフレームと、を有することを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
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