JP2016126103A - 光学デバイス、画像表示装置および光学デバイスの製造方法 - Google Patents

光学デバイス、画像表示装置および光学デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コイルと永久磁石との位置関係を容易に確認でき、優れた振動特性を有する光学デバイス、かかる光学デバイスを備えた画像表示装置、および、コイルと永久磁石との位置決めを容易に行うことができ、優れた振動特性を有する光学デバイスの製造方法を提供する。【解決手段】光学デバイス2は、ガラス板21と、ガラス板21を支持する可動部22と、可動部22を揺動軸Jまわりに揺動可能に支持する軸部24a、24bと、軸部24a、24bを支持する支持部23と、可動部22に設けられた永久磁石251と、永久磁石251に対向して配置され、永久磁石251に作用する磁界を発生させるコイル252と、を有し、支持部23は、永久磁石251とコイル252との隙間を視認することのできる窓部236を有している。【選択図】図6

Description

本発明は、光学デバイス、画像表示装置および光学デバイスの製造方法に関するものである。
従来から、液晶パネル等の光変調装置の解像度よりも投射される画像の解像度を高くするために、光変調装置から出射された映像光の軸をずらす技術が知られている。また、映像光の軸をずらす装置として、特許文献1に記載の光路制御装置が知られている。特許文献1に記載の光路制御装置は、ガラス板と、ガラス板を保持する可動部と、可動部を支持する支持部と、可動部と支持部とを接続する1対の板バネとを有し、板バネを回動軸として保持部材を回動させることでガラス板の姿勢を変化させることにより、ガラス板に入射した光(映像光)を屈折させ、軸をずらしている。また、特許文献1に記載の光路制御装置では、可動部を回動させる駆動機構として、コイルと永久磁石を用いた電磁駆動を採用している。
特開2011−158589号公報
特許文献1のような電磁駆動を用いた駆動機構では、コイルと永久磁石の配置(相対的な位置関係)が振動特性に比較的大きく影響するため、これらの位置合わせが重要となる。しかしながら、特許文献1では、コイルと永久磁石との位置合わせに関する事項は不明である。
本発明の目的は、コイルと永久磁石との位置関係を容易に確認でき、優れた振動特性を有する光学デバイス、かかる光学デバイスを備えた画像表示装置、および、コイルと永久磁石との位置決めを容易に行うことができ、優れた振動特性を有する光学デバイスの製造方法を提供することにある。
このような目的は、下記の発明により達成される。
本発明の光学デバイスは、光が入射する光入射面を有する光学部と、
前記光学部を支持する可動部と、
前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
前記軸部を支持する支持部と、
前記可動部に設けられた永久磁石と、
前記永久磁石に対向して配置され、前記永久磁石に作用する磁界を発生させるコイルと、を有し、
前記支持部は、前記永久磁石と前記コイルとの隙間を視認することのできる窓部を有していることを特徴とする。
これにより、窓部からコイルと永久磁石との位置関係を容易に確認することができるため、コイルと永久磁石との位置関係を容易に制御できる。よって、優れた振動特性を有する光学デバイスが得られる。
本発明の光学デバイスでは、前記窓部は、貫通穴であることが好ましい。
これにより、窓部の構成が簡単となる。また、コイルと永久磁石との位置関係をより視認し易くなる。
本発明の光学デバイスでは、前記窓部から、前記永久磁石の前記コイルと対面する側の面の位置と、前記コイルの前記永久磁石と対面する側の面の位置と、を視認することができることが好ましい。
これにより、コイルと永久磁石との隙間をより明確に確認することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記窓部から見たときに、前記窓部を構成する側面のうちの1つが、前記永久磁石の前記コイルと対面する側の面または前記コイルの前記永久磁石と対面する側の面と一致していることが好ましい。
これにより、窓部の側面をコイルと永久磁石との隙間を判断する基準面として利用できるため、前記隙間をより明確に確認することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記窓部は、前記永久磁石と前記コイルとの並び方向に対して直交する方向から前記隙間を視認することができることが好ましい。
これにより、永久磁石とコイルとの隙間をより正確に確認することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記コイルは、空芯コイルであることが好ましい。
これにより、より優れた振動特性を発揮することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記コイルは、前記支持部に支持されていることが好ましい。
これにより、コイルを所定位置に容易に固定することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記支持部に固定され、前記コイルを前記永久磁石とは反対側から保持する保持部を有していることが好ましい。
これにより、コイルの位置合わせを容易に行うことができる。
本発明の光学デバイスでは、前記保持部は、非磁性体であることが好ましい。
これにより、保持部による磁路の形成が抑えられるため、コイルから発生する磁界を効率的に永久磁石に作用させることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記可動部および軸部は、それぞれ、樹脂材料を含んでいることが好ましい。
これにより、軸部周辺の構造を柔らかくすることができ、小型化を図りつつ、共振周波数を低くすることができる。また、環境温度に対する可動部の揺動軌跡の変化を抑えることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記光学部は、前記光を透過することが好ましい。
これにより、光学部の屈折を利用して、光の光軸をずらすことができる。
本発明の光学デバイスでは、前記光学部は、前記光を反射することが好ましい。
これにより、光を反射して走査することができる。
本発明の画像表示装置は、本発明の光学デバイスを備え、
前記光学デバイスで光を空間変調させることにより、前記光の照射によって表示される画素の位置をずらすように構成されていることを特徴とする。
これにより、優れた表示特性を有する画像表示装置となる。
本発明の画像表示装置は、本発明の光学デバイスを備え、
前記光学デバイスで光を反射して走査することにより、画像を表示することを特徴とする。
これにより、優れた表示特性を有する画像表示装置となる。
本発明の光学デバイスの製造方法は、光が入射する光入射面を有する光学部、前記光学部を支持する可動部、前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部、前記軸部を支持する支持部、前記可動部に設けられた永久磁石、を有し、かつ、前記支持部に、前記永久磁石と前記コイルとの隙間を視認することのできる窓部を有する構造体を得る工程と、
前記永久磁石との間にギャップ形成部材を配置した状態で、コイルを前記永久磁石と対向して配置する工程と、
前記窓部を介して、前記永久磁石と前記コイルとの間から前記ギャップ形成部材を除去する工程と、を有することを特徴とする。
これにより、コイルと永久磁石との位置関係(ギャップ)を容易に所定値とすることができる。そのため、優れた振動特性を有する光学デバイスを容易に製造することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。 映像光をシフトさせた様子を示す図である。 図1に示す画像表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図1に示す画像表示装置が有する光学デバイスの上面図および下面図である。 図4中のA−A線断面図である。 永久磁石とコイルの配置を示す平面図である。 図4に示す光学デバイスの側面図である。 図4に示す光学デバイスの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る画像表示装置が有する光学デバイスの断面図である。 本発明の第5実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。 図12に示す画像表示装置が有する光学デバイスの上面図および下面図である。
以下、本発明の光学デバイス、画像表示装置および光学デバイスの製造方法について添付図面に示す各実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。図2は、映像光をシフトさせた様子を示す図である。図3は、図1に示す画像表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。図4は、図1に示す画像表示装置が有する光学デバイスの上面図および下面図である。図5は、図4中のA−A線断面図である。図6は、永久磁石とコイルの配置を示す平面図である。図7は、図4に示す光学デバイスの側面図である。図8は、図4に示す光学デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
なお、図4ないし図6では、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」とする。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言い、+Z側を「上」、−Z側を「下」とも言う。
1.プロジェクター
図1に示すプロジェクター(画像表示装置)1は、LCD方式のプロジェクターであり、図1に示すように、光源102と、ミラー104a、104b、104cと、ダイクロイックミラー106a、106bと、液晶表示素子108R、108G、108Bと、ダイクロイックプリズム110と、光路偏向素子としての光学デバイス2と、投射レンズ系112と、を備えている。
光源102としては、例えば、ハロゲンランプ、水銀ランプ、発光ダイオード(LED)等が挙げられる。また、この光源102としては、白色光が出射するものが用いられる。そして、光源102から出射された光は、まず、ダイクロイックミラー106aによって赤色光(R)とその他の光とに分離される。赤色光は、ミラー104aで反射された後、液晶表示素子108Rに入射し、その他の光は、ダイクロイックミラー106bによってさらに緑色光(G)と青色光(B)とに分離される。そして、緑色光は、液晶表示素子108Gに入射し、青色光は、ミラー104b、104cで反射された後、液晶表示素子108Bに入射する。
液晶表示素子108R、108G、108Bは、それぞれ、空間光変調器として用いられる。これらの液晶表示素子108R、108G、108Bは、それぞれR、G、Bの原色に対応する透過型の空間光変調器であり、例えば縦1080行、横1920列のマトリクス状に配列した画素を備えている。各画素では、入射光に対する透過光の光量が調整され、各液晶表示素子108R、108G、108Bにおいて全画素の光量分布が協調制御される。このような液晶表示素子108R、108G、108Bによってそれぞれ空間的に変調された光は、ダイクロイックプリズム110で合成され、ダイクロイックプリズム110からフルカラーの映像光LLが出射される。そして、出射された映像光LLは、投射レンズ系112によって拡大されて対象物6に投射される。
ここで、プロジェクター1は、ダイクロイックプリズム110と投射レンズ系112との間に光学デバイス2を有しており、光学デバイス2によって映像光LLの光軸をシフトさせること(所謂「画素ずらし」を行うこと)で、液晶表示素子108R、108G、108Bの解像度よりも高い解像度(液晶表示素子108R、108G、108Bがフルハイビジョンであれば4K)の画像を対象物6に投射できるようになっている。この原理について図2を用いて簡単に説明する。光学デバイス2は、映像光LLを透過させるガラス板21を有しており、このガラス板21の姿勢を変更することで、屈折を利用して映像光LLの光軸をシフトさせることができる。
そして、プロジェクター1は、このような光軸のシフトを利用して、映像光LLの光軸を一方側にシフトさせた場合の画像表示位置P1と、映像光LLの光軸を他方側にシフトさせた場合の画像表示位置P2とが斜め方向(図2中の矢印方向)にかつ半画素分(すなわち、画素Pxの半分)ずれるように構成され、画像表示位置P1、P2に交互に画像を表示することにより、見かけ上の画素が増加し、対象物6に投影される画像の高解像度化を図っている。なお、画像表示位置P1、P2のずれ量としては、半画素分に限定されず、例えば、画素Pxの1/4であってもよいし、1/8であってもよい。
このような構成のプロジェクター1は、光学デバイス2や液晶表示素子108R、108G、108Bに加え、図3に示すように、制御回路120と画像信号処理回路122とを備えている。制御回路120は、液晶表示素子108R、108G、108Bに対するデータ信号の書き込み動作、光学デバイス2における光路偏向動作、画像信号処理回路122におけるデータ信号の発生動作等を制御する。一方、画像信号処理回路122は、図示しない外部装置から供給される画像信号VidをR、G、Bの3原色ごとに分離するとともに、それぞれの液晶表示素子108R、108G、108Bの動作に適したデータ信号Rv、Gv、Bvに変換する。そして、変換されたデータ信号Rv、Gv、Bvは、それぞれ液晶表示素子108R、108G、108Bに供給され、それに基づいて液晶表示素子108R、108G、108Bが動作する。
2.光学デバイス
次に、前述したプロジェクター1に組み込まれた光学デバイス2について詳細に説明する。
光学デバイス2は、図4ないし図6に示すように、光透過性を有し、映像光LLを偏向させるガラス板(光学部)21が設けられた可動部22と、可動部22の周囲に設けられた枠状の支持部23と、可動部22と支持部23と連結し、可動部22を支持部23に対して揺動(回動)可能に支持する軸部24a、24bと、を有する構造体20と、支持部23に対して可動部22を揺動させる駆動機構25と、を有している。このような構成の光学デバイス2は、例えば、+Z側がダイクロイックプリズム110側、−Z側が投射レンズ系112側を向くようにプロジェクター1内に配置されている。ただし、光学デバイス2の向きは、反対であってもよい。
可動部22は、平板状をなし、その中央部に貫通孔221を有している。そして、この貫通孔221にガラス板21が嵌め込まれており、ガラス板21は、例えば、接着剤等によって可動部22に接着されている。なお、貫通孔221は、その周面に段差(爪)を有し、この段差でガラス板21を受け止めている。これにより、可動部22へのガラス板21の配置が簡単となる。
ガラス板21は、矩形の平面視形状を有している。このガラス板21は、映像光LLの入射角度が0°から傾くことで、入射した映像光LLを屈折させつつ透過させることができる。したがって、目的とする入射角度になるように、ガラス板21の姿勢を変化させることにより、映像光LLの偏向方向や偏向量を制御することができる。なお、このようなガラス板21の大きさは、ダイクロイックプリズム110から出射する映像光LLを透過させることができるように適宜設定される。また、ガラス板21は、実質的に無色透明であることが好ましい。また、ガラス板21の映像光LLの入射面および出射面には反射防止膜が形成されていてもよい。
ガラス板21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、白板ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスのような各種ガラス材料を用いることができる。また、本実施形態では、光学部としてガラス板21を用いているが、光学部は、光透過性を有し、映像光LLを屈折させることができる材料で構成されていれば特に限定されず、ガラスの他にも、例えば、水晶、サファイアのような各種結晶材料、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂のような各種樹脂材料等で構成されたものであってもよい。ただし、光学部としては、本実施形態のようにガラス板21を用いることが好ましく、これにより、光学部の剛性を特に大きくすることができるので、光学部において偏向される映像光LLの偏向ムラを特に抑制することができる。
このようなガラス板21が支持された可動部22の周囲には枠状の支持部23が設けられており、可動部22と支持部23とが軸部24a、24bによって連結されている。軸部24a、24bは、平面視で、X軸方向およびY軸方向にずれて位置し、可動部22の揺動軸Jを形成している。これにより、可動部22は、X軸およびY軸の両軸に対して約45°傾斜した揺動軸Jまわりに揺動し、この揺動と共にガラス板21の姿勢が変化する。特に、光学デバイス2では、平面視で、軸部24a、24bがガラス板21の中心に対して点対称に配置されているため、可動部22の揺動バランスが良好となる。なお、揺動軸JのX軸(Y軸)に対する傾斜角は、45°に限定されない。
以上のような可動部22、支持部23および軸部24a、24bは、一体に構成(一体形成)されている。これにより、支持部23と軸部24a、24bとの境界部分や、軸部24a、24bと可動部22との境界部分における耐衝撃性や長期耐久性を高くすることができる。
また、可動部22、支持部23および軸部24a、24bは、ガラス板21の構成材料よりもヤング率が小さい材料で構成されている。これらの構成材料としては、樹脂を含むことが好ましく、樹脂を主成分とすることがより好ましい。これにより、可動部22の揺動に伴って発生する応力がガラス板21自体の不要な振動に繋がるのを効果的に抑えることができる。また、柔らかい可動部22でガラス板21の側面を囲うことができ、ガラス板21の姿勢を変更する際に、ガラス板21に生じる応力を小さく抑え、応力分布に伴ってガラス板21に発生する不要な振動を小さく抑えることができる。その結果、ガラス板21によって偏向される画像が、意図しない方向に偏向されてしまうのを防止することができる。また、環境温度に対する可動部22の揺動軌跡の変化を抑えることができる。また、例えば、軸部24a、24bおよびその周辺を十分に柔らかくすることができ、小型で、共振周波数が低い(60kHz程度の)光学デバイス2とすることができる。
かかる樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂等が挙げられ、これらのうちの少なくとも1種を含むものが用いられる。
次に、可動部22を揺動させる駆動機構25について説明する。駆動機構25は、図5に示すように、永久磁石251と、コイル252と、コイル252に交番電圧である駆動信号DSを印加することでコイル252から永久磁石251に作用する磁界を発生させる電圧印加部253と、を有する電磁アクチュエーターである。駆動機構25として電磁アクチュエーターを用いることで、可動部22を揺動させるのに十分な力を発生させることができるため、可動部22をスムーズに揺動させることができる。
永久磁石251は、可動部22の縁部に設けられており、Y軸方向に沿った長手形状をなしている。また、永久磁石251は、Z軸方向(可動部22の厚さ方向)に磁化している。このような永久磁石251としては、特に限定されず、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石等を用いることができる。
一方、コイル252は、永久磁石251と所定のギャップGを隔ててZ軸方向(可動部22の厚さ方向)に対向するように配置されている。ギャップGとしては、特に限定されず、永久磁石251の大きさや、コイル252から発生する磁界の大きさ等によっても異なるが、例えば、0.1mm以上、1mm以下程度であることが好ましく、0.2mm以上、0.4mm以下程度であることがより好ましい。これにより、可動部22の揺動時における永久磁石251とコイル252の接触を防止しつつ、コイル252から発生する磁界をより効率的に永久磁石251に作用させることができる。そのため、可動部22をより効率的にかつ安定して揺動させることができる。
また、コイル252は、空芯コイルである。このように、空芯コイルとすることで、永久磁石251が設けられた可動部22をよりスムーズに揺動させることができる。より具体的に説明すると、例えば、コイル252として、内側に磁心を配置したものを用いた場合、生じる磁力の強さによっては、永久磁石251が磁心に引き付けられてしまい、これにより、揺動軸Jが変位し、可動部22の揺動をスムーズかつ精度よく行うことができなくなってしまう場合がある。このような不具合の発生を防止するために、コイル252としては、本実施形態のような空芯コイルを用いることが好ましい。
また、コイル252は、図6に示すように、永久磁石251の平面視形状に対応した略長方形となっている。そして、長軸方向(Y軸方向)における永久磁石251の幅をWy1とし、コイル252の内周の幅をWy2とし、コイル252の外周の幅をWy3としたとき、Wy2<Wy1<Wy3なる関係を満足しており、短軸方向(X軸方向)における永久磁石251の幅をWx1とし、コイル252の内周の幅をWx2とし、コイル252の外周の幅をWx3としたとき、Wx2<Wx1<Wx3なる関係を満足している。このように、コイル252の内周を永久磁石251の輪郭よりも小さくすることで、コイル252に電流を印加した際の電力損失(発熱等)を抑えることができ、より効率的に省電力でコイル252から磁界を発生させることができる。
さらには、Z軸方向から見た平面視で、永久磁石251の中心(重心)とコイル252の中心(重心)とがほぼ一致しており、永久磁石251の外周が、コイル252と重なっている。これにより、コイル252から発生する磁界を、効率的に永久磁石251に作用させることができる。
このような構成の駆動機構25は、次のようにして可動部22を揺動させる。電圧印加部253からコイル252に駆動信号が印加されていない場合、可動部22は、実質的にxy平面と平行となっている。そして、電圧印加部253からコイル252に駆動信号が印加されると、可動部22が支持部23に対して揺動軸Jまわりに揺動(回動)する。そして、このような可動部22の揺動によって、映像光LLの光軸がシフトされ、画像表示位置P1、P2に交互に画像が表示される。よって、見かけ上の画素が増加し、画像の高解像度化が図られる。
以上のような駆動機構25が有するコイル252は、保持部26を介して支持部23に固定されている。このように、コイル252を支持部23に固定することで、コイル252を所定位置に容易に固定することができる。特に、本実施形態のように、コイル252を保持部26を介して支持部23に固定することで、例えば、支持部23に対する保持部26の固定位置を調整することで、永久磁石251に対するコイル252の位置を調整することができる。そのため、永久磁石251とコイル252との位置合わせを容易に行うことができる。
また、保持部26は、コイル252を永久磁石251とは反対側から保持している。言い換えれば、保持部26は、永久磁石251とコイル252の間に位置しないように設けられている。これにより、永久磁石251とコイル252とのギャップGをより精度よく調整することができる。また、可動部22を揺動させた際の永久磁石251と保持部26との接触を防止することができる。
また、保持部26には、2つの貫通孔261、262が形成されており、貫通孔261、262を介してコイル252の内周の一部が視認することができる。言い換えると、コイル252の内周と重なるように、貫通孔261、262が形成されている。これにより、コイル252を保持部26に固定する際、貫通孔261、262を介してコイル252の内周を視認することで、これらの位置決めを容易に行うことができる。
また、保持部26は、非磁性体である。これにより、保持部26による磁路の形成が抑えられるため、コイル252から発生する磁界を効率的に永久磁石251に作用させることができる。なお、保持部26を構成する非磁性材料としては、特に限定されず、例えば、アルミニウム、チタン、一部のステンレス鋼等の金属材料や、ゴム、プラスチック等の樹脂材料が挙げられる。
このような保持部26が固定されている支持部23は、以下のような構成となっている。すなわち、支持部23は、図4および図7に示すように、可動部22を囲む枠状をなしており、X軸方向に延在し、軸部24aが接続された軸接続部231と、X軸方向に延在し、軸部24bが接続された軸接続部232と、可動部22の+X軸側において軸接続部231、232を連結する連結部233と、可動部22の−X側において軸接続部231、232を連結する連結部234と、を有している。
軸接続部231、232は、それぞれ、可動部22よりも肉厚となっている(図5参照)。これにより、軸接続部231、232の機械的強度が高まり、軸部24a、24bを安定して支持することができる。そのため、可動部22を揺動軸Jまわりにより安定して揺動させることができる。
一方、連結部233には、保持部26が固定された固定部233aと、軸接続部231、232よりも薄肉な薄肉部233bと、が設けられている。固定部233aには、上面側から保持部26がネジ止めによって固定されている。ただし、固定部233aへの保持部26の固定は、ネジ止めに限定されず、凹凸嵌合による固定や、接着剤を用いた固定であってもよい。
また、図7に示すように、薄肉部233bには、下面に開放する凹部235が形成されており、+X軸方向(すなわち、永久磁石251とコイル252の並び方向(Z軸方向)に直交する方向)から見ると、光学デバイス2の外部から、永久磁石251とコイル252との隙間(ギャップG)を視認することができる。このことから、凹部235は、ギャップGを視認するための窓部236を構成していると言える。このような窓部236を有することで、ギャップGが適正な大きさであるか否かを簡単に判断することができる。特に、本実施形態では、窓部236を介して、永久磁石251のコイル252側の面251a(面251aの位置)と、コイル252の永久磁石251側の面252a(面252aの位置)と、を視認することができるため、これら面251a、252aの間のギャップGをより正確に判断することができる。また、+X軸方向から見てギャップGを視認すると、視線が、面251a、252aと一致するため(面251a、252aを線として認識できるため)、ギャップGをよりはっきりと視認することができる。
このように、ギャップGを視認できることで、ギャップGの調整が容易となる。ギャップGは、可動部22の揺動時に永久磁石251とコイル252の接触を防止するため、および、コイル252から発生する磁界を永久磁石251に効率的に作用させるために、高精度の調整が必要となる。そのため、窓部236を設けて、ギャップGをより精度よく調整できるようにすることで、優れた揺動特性を有する光学デバイス2となる。
特に、本実施形態では、窓部236が凹部235で形成された貫通穴となっているため、次のような効果を発揮することができる。第1に、例えば、凹部235がガラス材等の透明部材で塞がれている場合と比較して、光の反射等が無い分、ギャップGをより鮮明に視認することができる。第2に、例えば、ギャップGの大きさを検査するための道具(後述する製造方法で用いるような、永久磁石251とコイル252との間に挟み込むギャップ形成部材9)を窓部236を介して抜き差しすることができ、ギャップGの大きさを物理的に確認することもできる。
以上、光学デバイス2の構成について詳細に説明した。なお、本実施形態では、可動部22に永久磁石251を配置した所謂「ムービングマグネット型」の駆動機構25となっているが、永久磁石251とコイル252の配置を逆にしてもよい。すなわち、可動部22にコイル252を配置した所謂「ムービングコイル型」の駆動機構25であってもよい。ただし、本実施形態のような「ムービングマグネット型」の駆動機構25とすることで、通電による発生するコイル252の熱が可動部22やガラス板21に伝わり難く、熱による振動特性の変化(共振周波数の変化)や、ガラス板21の撓み等を効果的に抑えることができる。
3.光学デバイスの製造方法
次に、光学デバイス2の製造方法について説明する。
光学デバイス2の製造方法は、永久磁石251が設けられた構造体20およびコイル252を保持した保持部26を準備する第1工程と、永久磁石251とコイル252の間に板状のギャップ形成部材9を挟み込んだ状態で、保持部26を構造体20に固定する第2工程と、ギャップ形成部材9を除去する第3工程と、を有している。以下、本製造方法について具体的に説明する。
[第1工程]
まず、機械加工や射出成型によって構造体20を形成し、図8(a)に示すように、この構造体20にガラス板21および永久磁石251を配置する。また、保持部26を形成し、保持部26にコイル252を配置する。
[第2工程]
次に、図8(b)に示すように、永久磁石251とコイル252の間にギャップ形成部材9を挟み込んだ状態で保持部26を構造体20にネジ止めする。ギャップ形成部材9は、設定されたギャップGに相当する厚みを有しており、永久磁石251とコイル252との間にギャップ形成部材9を挟み込むことで、永久磁石251とコイル252のギャップGを簡単に設定された値に合わせることができる。なお、例えば、永久磁石251とコイル252の間でギャップ形成部材9を動かしてみて、ギャップ形成部材9が動かないようであれば、永久磁石251とコイル252のギャップGが設定値よりも小さくなっているおそれがあり、反対に、ギャップ形成部材9がガタ付くほどに動いてしまう場合には、ギャップGが設定値よりも大きくなっているおそれがある。そのため、ギャップ形成部材9が永久磁石251とコイル252との間で適度に動くように、保持部26の固定部への締め付け強度を調整する。
[第3工程]
次に、図8(c)に示すように、ギャップ形成部材9を窓部236を介して除去することで、光学デバイス2がえられる。
このような製造方法によれば、ギャップGが精度よく調整された光学デバイス2を得ることができる。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。
以下、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態の画像表示装置は、半透過型(シースルー型)のヘッドマウントディスプレイ(以下、単に「HMD」とも言う)である。
本実施形態のHMD(画像表示装置)3は、観察者(使用者)に装着して使用されるものであり、図9に示すように、光源310と、液晶表示素子320と、投射レンズ系330と、導光部340と、光学デバイス2と、を有している。光源310としては特に限定されないが、例えば、LEDのバックライトを用いることができる。このような光源310から発生する光は、液晶表示素子320に導かれる。液晶表示素子320は、透過型の液晶表示素子であり、例えば、HTPS(高温ポリシリコン)単板TFTカラー液晶パネル等を用いることができる。このような液晶表示素子320は、光源310からの光を変調して映像光を生成する。生成された映像光は、投射レンズ系で拡大された後、導光部340へ入射する。導光部340は、板状をなしており、さらに、光の伝搬方向の下流側にはハーフミラー341が配置される。導光部340内に導かれた光は、反射を繰り返して進み、ハーフミラー341によって観察者の瞳Eに導かれる。また、これと共に、外界光がハーフミラー341を透過して観察者の瞳Eに導かれる。したがって、HMD3では、景色に映像光が重畳して視認されることとなる。
このような構成のHMD3では、液晶表示素子320と投射レンズ系330との間に光学デバイス2が配置されており、これにより、映像光の光軸をシフトさせることができる。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図10は、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。
以下、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態の画像表示装置は、ヘッドアップディスプレイ(以下、単に「HUD」とも言う)である。
本実施形態のHUD(画像表示装置)5は、例えば、自動車に搭載され、フロントガラスFGを介して、時速、時間、走行距離等の各種情報(映像)を運転者に投影するのに用いられる。このようなHUD5は、図10に示すように、光源511、液晶表示素子512および投射レンズ系513を有する投影ユニット510と、反射ミラー520と、光学デバイス2と、を有している。光源511、液晶表示素子512および投射レンズ系513は、例えば、前述した第2実施形態の光源310、液晶表示素子320および投射レンズ系330と同様の構成とすることができる。反射ミラー520は、凹面ミラーであり、投影ユニット510からの投影光を反射してフロントガラスFGに投影(表示)する。
このような構成のHUD5では、液晶表示素子512と投射レンズ系513との間に光学デバイス2が配置されており、これにより、投影光の光軸をシフトさせることができる。
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図11は、本発明の第4実施形態に係る画像表示装置が有する光学デバイスの断面図である。
以下、本発明の第4実施形態に係る画像表示装置について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第4実施形態の画像表示装置は、光学デバイスの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図11に示すように、本実施形態の光学デバイス2では、窓部236の少なくとも一部を構成する面236a(言い換えると、薄肉部233bの下面とも言え、凹部235の底面とも言える。)と、コイル252の面252aとがほぼ一致している。これにより、面236aと永久磁石251の面251aとのギャップがギャップGと等しくなるため、ギャップGの確認がより容易となる。また、製造時においては、コイル252の面252aが窓部236の面236aと一致するように保持部26を固定部233aにねじ止めすればよいため、ギャップGの調整がより容易となる。
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態では、ムービングマグネット型を採用し、保持部26にコイル252が保持されているため、窓部236の面236aとコイルの252の面252aとが一致しているが、反対に、ムービングコイル型を採用し、保持部26の永久磁石251が保持されている場合には、窓部236の面236aと永久磁石251の面251aとが一致していればよい。
<第5実施形態>
図12は、本発明の第5実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。図13は、図12に示す画像表示装置が有する光学デバイスの上面図および下面図である。
以下、本発明の第5実施形態に係る画像表示装置について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第5実施形態の画像表示装置は、走査型の画像表示装置である点で、前述した第1実施形態と異なっている。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図12に示すように、本実施形態のプロジェクター(画像表示装置)4は、スクリーン、壁面などの対象物6に描画用レーザー光Lを二次元的に走査することにより画像を表示する装置である。プロジェクター4は、描画用レーザー光Lを出射する描画用光源ユニット410と、描画用レーザー光Lを走査する光スキャナーとしての2つの光学デバイス2Aと、を有している。このようなプロジェクター4では、2つの光学デバイス2Aを、描画用レーザー光Lの走査方向が直交するように配置している。そして、例えば、一方の光学デバイス2Aが描画用レーザー光Lを水平方向に走査し、他方の光学デバイス2Aが描画用レーザー光Lを垂直方向に走査することにより、対象物6に二次元画像を表示できるようになっている。
描画用光源ユニット410は、赤色、緑色、青色、各色のレーザー光源411R、411G、411Bと、レーザー光源411R、411G、411Bに対応して設けられたコリメーターレンズ412R、412G、412Bおよびダイクロイックミラー413R、413G、413Bと、を備えている。前述した第2実施形態と同様に、ダイクロイックミラー413R、413G、41Bによって、赤色、緑色、青色、各色のレーザーが合成されて描画用レーザー光Lとなる。
光学デバイス2Aは、図13に示すように、可動部22が板状をなしており、可動部22の表面に光反射性を有する光反射部(光学部)21Aが設けられている。これにより、可動部22を揺動軸まわりに揺動させると、光反射部21Aで反射された描画用レーザー光Lを走査することができる。
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の光学デバイスおよび画像表示装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光学デバイスおよび画像表示装置では、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、画像表示装置として、液晶プロジェクターおよび光走査型のプロジェクターについて説明したが、画像表示装置としては、プロジェクターに限定されず、その他、プリンター、スキャナー等にも適用可能である。
また、前述した実施形態では、液晶表示素子を用いたプロジェクターについて説明したが、プロジェクターとしては、これに限定されず、例えば、スキャナー型のプロジェクターであってもよい。すなわち、例えば、青色レーザー、赤色レーザー、緑色レーザーを合成して生成されたレーザーを光スキャナーで2次元的に走査することで映像を表示するようなプロジェクターであってもよい。
1……プロジェクター
2、2A……光学デバイス
3……HMD
4……プロジェクター
5……HUD
6……対象物
9……ギャップ形成部材
20……構造体
21……ガラス板
21A……光反射部
22……可動部
23……支持部
24a……軸部
24b……軸部
25……駆動機構
26……保持部
102……光源
104a……ミラー
104b……ミラー
104c……ミラー
106a……ダイクロイックミラー
106b……ダイクロイックミラー
108B……液晶表示素子
108G……液晶表示素子
108R……液晶表示素子
110……ダイクロイックプリズム
112……投射レンズ系
120……制御回路
122……画像信号処理回路
221……貫通孔
231、232……軸接続部
233……連結部
233a……固定部
233b……薄肉部
234……連結部
235……凹部
236……窓部
236a……面
251……永久磁石
251a……面
252……コイル
252a……面
253……電圧印加部
261、262……貫通孔
310……光源
320……液晶表示素子
330……投射レンズ系
340……導光部
341……ハーフミラー
410……描画用光源ユニット
411R、411G、411B……レーザー光源
412R、412G、412B……コリメーターレンズ
413R、413G、413B……ダイクロイックミラー
510……投影ユニット
511……光源
512……液晶表示素子
513……投射レンズ系
520……反射ミラー
E……瞳
FG……フロントガラス
G……ギャップ
J……揺動軸
L……描画用レーザー光
LL……映像光
P1、P2……画像表示位置
Px……画素
Rv、Gv、Bv……データ信号
Vid……画像信号
Wx1、Wx2、Wx3……幅
Wy1、Wy2、Wy3……幅

Claims (15)

  1. 光が入射する光入射面を有する光学部と、
    前記光学部を支持する可動部と、
    前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
    前記軸部を支持する支持部と、
    前記可動部に設けられた永久磁石と、
    前記永久磁石に対向して配置され、前記永久磁石に作用する磁界を発生させるコイルと、を有し、
    前記支持部は、前記永久磁石と前記コイルとの隙間を視認することのできる窓部を有していることを特徴とする光学デバイス。
  2. 前記窓部は、貫通穴である請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記窓部から、前記永久磁石の前記コイルと対面する側の面の位置と、前記コイルの前記永久磁石と対面する側の面の位置と、を視認することができる請求項1または2に記載の光学デバイス。
  4. 前記窓部から見たときに、前記窓部を構成する側面のうちの1つが、前記永久磁石の前記コイルと対面する側の面または前記コイルの前記永久磁石と対面する側の面と一致している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  5. 前記窓部は、前記永久磁石と前記コイルとの並び方向に対して直交する方向から前記隙間を視認することができる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  6. 前記コイルは、空芯コイルである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  7. 前記コイルは、前記支持部に支持されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  8. 前記支持部に固定され、前記コイルを前記永久磁石とは反対側から保持する保持部を有している請求項7に記載の光学デバイス。
  9. 前記保持部は、非磁性体である請求項8に記載の光学デバイス。
  10. 前記可動部および軸部は、それぞれ、樹脂材料を含んでいる請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  11. 前記光学部は、前記光を透過する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  12. 前記光学部は、前記光を反射する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  13. 請求項11に記載の光学デバイスを備え、
    前記光学デバイスで光を空間変調させることにより、前記光の照射によって表示される画素の位置をずらすように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
  14. 請求項12に記載の光学デバイスを備え、
    前記光学デバイスで光を反射して走査することにより、画像を表示することを特徴とする画像表示装置。
  15. 光が入射する光入射面を有する光学部、前記光学部を支持する可動部、前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部、前記軸部を支持する支持部、前記可動部に設けられた永久磁石、を有し、かつ、前記支持部に、前記永久磁石と前記コイルとの隙間を視認することのできる窓部を有する構造体を得る工程と、
    前記永久磁石との間にギャップ形成部材を配置した状態で、コイルを前記永久磁石と対向して配置する工程と、
    前記窓部を介して、前記永久磁石と前記コイルとの間から前記ギャップ形成部材を除去する工程と、を有することを特徴とする光学デバイスの製造方法。
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