JP6569329B2 - 光学デバイスおよび画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学デバイスおよび画像表示装置に関するものである。
特許文献1に記載のように、従来から、液晶パネル等の光変調装置の解像度よりも投射される画像の解像度を高くするために、光変調装置から出射された映像光の軸をずらす技術が知られている。また、特許文献1では、映像光の軸をずらすデバイスとして、光透過板と、光透過板を揺動させる駆動部(圧電素子)と、を有するウォブリングデバイスを用いている。
特開2011−203460号公報
しかしながら、特許文献1では、ウォブリングデバイスの構成が詳しく開示されておらず、例えば、ウォブリングデバイスの駆動部から発生する熱によって、ウォブリングデバイスの振動特性が変動し、安定した駆動特性を発揮することができない場合も考えられる。
本発明の目的は、熱による影響を低減し、安定した駆動特性を発揮することのできる光学デバイス、かかる光学デバイスを備えた画像表示装置を提供することにある。
このような目的は、下記の発明により達成される。
本発明の光学デバイスは、光が入射する光入射面を有する光学部と、
前記光学部を支持する可動部と、
前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
前記軸部を支持する支持部と、
前記可動部に設けられた永久磁石と、
前記永久磁石に作用させる磁界を発生させるコイルと、
前記コイルを支持するコイル支持部と、を有し、
前記コイル支持部は、前記支持部と比較して熱伝導率が大きい材料で構成され、かつ、前記光入射面の面内方向と交差することを特徴とする。
これにより、通電によりコイルから発生する熱を支持部に伝わる前にコイル支持部で効率的に放熱することができる。そのため、安定した振動特性を発揮することができる。また、コイル支持部が光入射面の面内方向と交差しているので、光学デバイスの大型化を低減することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記コイル支持部は、前記コイルの前記光入射面の面内と交差する方向に形成される側面に沿って配置されていることが好ましい。
これにより、コイル支持部の小型化を図ることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記コイルは、前記光学部の板厚方向からの平面視にて、長手形状をなし、
前記コイル支持部は、前記コイルの長手方向に沿い、かつ、前記光入射面の面内方向と交差する方向に形成される側面に沿って配置されていることが好ましい。
これにより、例えば、光入射面の面内方向と交差する部分をコイルの短手方向に沿う側面に沿って配置する場合と比較して、前記交差する部分を広くすることができる。そのため、コイルから発生する熱をより効果的に放熱することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記コイル支持部は、
前記コイルを支持し、前記光入射面の面内方向に沿って設けられる第1支持部と、
前記第1支持部と交差し、前記コイルの前記光入射面の面内方向と交差する方向に形成される側面を支持する第2支持部と、を有していることが好ましい。
これにより、コイル支持部とコイルとの接触面積が大きくなり、コイルからの熱をより効果的に放熱することができる。また、第1支持部と第2支持部にコイルを突き当てることで、コイルの位置決めを簡単かつ精度よく行うことができる。
本発明の光学デバイスでは、前記コイルは、前記永久磁石に対向配置されるとともに、前記第2支持部を前記光反射面と平行な方向から平面視して、前記永久磁石と対向する面が、前記第2支持部よりも前記永久磁石側に位置していることが好ましい。
これにより、コイルと永久磁石のギャップを調整し易くなる。
本発明の光学デバイスでは、前記支持部は、前記永久磁石と前記コイルとの隙間を視認可能な窓部を有していることが好ましい。
これにより、永久磁石に対するコイルの位置決めを精度よく行うことができる。
本発明の光学デバイスでは、前記窓部は、貫通孔であることが好ましい。
これにより、窓部の構成が簡単となる。また、例えば、窓部を介して冷却風をコイル支持部に当てることができるため、コイルから発生する熱をより効果的に放熱することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記支持部を支持する筐体を有し、
前記コイル支持部は、前記支持部に支持され、前記筐体に支持されていることが好ましい。
これにより、コイルから発生する熱が支持部により伝わり難くなる。
本発明の光学デバイスでは、前記コイル支持部は、前記支持部と離間して配置されていることが好ましい。
これにより、コイル支持部の熱が支持部に伝わり難くなる。
本発明の光学デバイスでは、前記光学部は、前記光を透過することが好ましい。
これにより、光学部の屈折を利用して、光の光軸をずらすことができる。
本発明の画像表示装置は、本発明の光学デバイスを備えることを特徴とする。
これにより、優れた表示特性を有する画像表示装置となる。
本発明の画像表示装置では、前記光学デバイスで光を屈折させることにより、前記光の照射によって表示される画素の位置をずらすように構成されていることが好ましい。
これにより、疑似的に解像度を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。 映像光をシフトさせた様子を示す図である。 図1に示す画像表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図1に示す画像表示装置が有する光学デバイスの斜視図である。 図4(a)中のA−A線断面図である。 図4に示す光学デバイスが有する駆動機構を示す平面図である。 図4に示す光学デバイスが有するコイル支持部の斜視図である。 図7に示すコイル支持部の断面図である。 図7に示すコイル支持部の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像表示装置が有する光学デバイスを示す平面図である。 図10に示す光学デバイスの断面図である。 画像表示装置が有する保持部材を示す斜視図である。 図12に示す保持部材の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。
以下、本発明の光学デバイスおよび画像表示装置について添付図面に示す各実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。図2は、映像光をシフトさせた様子を示す図である。図3は、図1に示す画像表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。図4は、図1に示す画像表示装置が有する光学デバイスの斜視図である。図5は、図4(a)中のA−A線断面図である。図6は、図4に示す光学デバイスが有する駆動機構を示す平面図である。図7は、図4に示す光学デバイスが有するコイル支持部の斜視図である。図8および図9は、図7に示すコイル支持部の断面図である。なお、図4ないし図9では、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示している。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言う。
[プロジェクター]
図1に示すプロジェクター(画像表示装置)1は、LCD方式のプロジェクターであり、図1に示すように、光源102と、ミラー104a、104b、104cと、ダイクロイックミラー106a、106bと、液晶表示素子108R、108G、108Bと、ダイクロイックプリズム110と、光路偏向素子としての光学デバイス2と、投射レンズ系112と、を備えている。
光源102としては、例えば、ハロゲンランプ、水銀ランプ、発光ダイオード(LED)等が挙げられる。また、この光源102としては、白色光が出射するものが用いられる。そして、光源102から出射された光は、まず、ダイクロイックミラー106aによって赤色光(R)とその他の光とに分離される。赤色光は、ミラー104aで反射された後、液晶表示素子108Rに入射し、その他の光は、ダイクロイックミラー106bによってさらに緑色光(G)と青色光(B)とに分離される。そして、緑色光は、液晶表示素子108Gに入射し、青色光は、ミラー104b、104cで反射された後、液晶表示素子108Bに入射する。
液晶表示素子108R、108G、108Bは、それぞれ、空間光変調器として用いられる。これらの液晶表示素子108R、108G、108Bは、それぞれR、G、Bの原色に対応する透過型の空間光変調器であり、例えば縦1080行、横1920列のマトリクス状に配列した画素を備えている。各画素では、入射光に対する透過光の光量が調整され、各液晶表示素子108R、108G、108Bにおいて全画素の光量分布が協調制御される。このような液晶表示素子108R、108G、108Bによってそれぞれ空間的に変調された光は、ダイクロイックプリズム110で合成され、ダイクロイックプリズム110からフルカラーの映像光LLが出射される。そして、出射された映像光LLは、投射レンズ系112によって拡大されてスクリーン8に投射される。
ここで、プロジェクター1は、ダイクロイックプリズム110と投射レンズ系112との間に光学デバイス2を有しており、光学デバイス2によって映像光LLの光軸をシフトさせること(所謂「画素ずらし」を行うこと)で、液晶表示素子108R、108G、108Bの解像度よりも高い解像度(液晶表示素子108R、108G、108Bがフルハイビジョンであれば4K)の画像をスクリーン8に投射できるようになっている。この原理について図2を用いて簡単に説明する。光学デバイス2は、映像光LLを透過させるガラス板21を有しており、このガラス板21の姿勢を変更することで、屈折を利用して映像光LLの光軸をシフトさせることができる。
そして、プロジェクター1は、このような光軸のシフトを利用して、映像光LLの光軸を一方側にシフトさせた場合の画像表示位置P1と、映像光LLの光軸を他方側にシフトさせた場合の画像表示位置P2とがスクリーン8上で斜め方向(図2中の矢印方向)にかつ半画素分(すなわち、画素Pxの半分)ずれるように構成され、画像表示位置P1、P2に交互に画像を表示することにより、見かけ上の画素が増加し、スクリーン8に投影される画像の高解像度化を図っている。なお、画像表示位置P1、P2のずれ量としては、半画素分に限定されず、例えば、画素Pxの1/4であってもよいし、3/4であってもよい。
このような構成のプロジェクター1は、光学デバイス2や液晶表示素子108R、108G、108Bに加え、図3に示すように、制御回路120と画像信号処理回路122とを備えている。制御回路120は、液晶表示素子108R、108G、108Bに対するデータ信号の書き込み動作、光学デバイス2における光路偏向動作、画像信号処理回路122におけるデータ信号の発生動作等を制御する。一方、画像信号処理回路122は、図示しない外部装置から供給される画像信号VidをR、G、Bの3原色ごとに分離するとともに、それぞれの液晶表示素子108R、108G、108Bの動作に適したデータ信号Rv、Gv、Bvに変換する。そして、変換されたデータ信号Rv、Gv、Bvは、それぞれ液晶表示素子108R、108G、108Bに供給され、それに基づいて液晶表示素子108R、108G、108Bが動作する。
[光学デバイス]
次に、前述したプロジェクター1に組み込まれた光学デバイス2について詳細に説明する。
光学デバイス2は、図4(a)、(b)に示すように、光透過性を有し、映像光LLを偏向させるガラス板(光学部)21が設けられた可動部22と、可動部22の周囲に設けられた枠状の支持部23と、可動部22と支持部23と連結し、可動部22を支持部23に対して揺動軸Jまわりに揺動(回動)可能に支持する軸部24a、24bと、を有する構造体20と、支持部23に対して可動部22を揺動させる駆動機構25と、駆動機構25が有するコイル252を支持するコイル支持部26と、を有している。このような構成の光学デバイス2は、例えば、+Z側がダイクロイックプリズム110側、−Z側が投射レンズ系112側を向くようにプロジェクター1内に配置されている。ただし、光学デバイス2の向きは、反対であってもよい。
可動部22は、図5に示すように、平板状をなしており、ガラス板21を支持するガラス板支持部221と、ガラス板支持部221の外側に設けられ、駆動機構25が有する永久磁石251を支持する永久磁石支持部222と、を有している。また、ガラス板支持部221は、その中央部に貫通孔221aを有し、貫通孔221aにガラス板21が嵌め込まれている。ガラス板21は、図示しない接着剤等によってガラス板支持部221に接着されている。
このようなガラス板支持部に支持されるガラス板21は、矩形の平面視形状を有している。そして、ガラス板21は、光透過性を有し、その一方の主面は、光が入射する光入射部を構成し、他方の主面は、光が出射される光出射面を構成している。このようなガラス板21は、映像光LLの入射角度が0°から傾くことで、入射した映像光LLを屈折させつつ透過させることができる。したがって、目的とする入射角度になるように、ガラス板21の姿勢を変化させることにより、映像光LLの偏向方向や偏向量を制御することができる。なお、このようなガラス板21の大きさは、ダイクロイックプリズム110から出射する映像光LLを透過させることができるように適宜設定される。また、ガラス板21は、実質的に無色透明であることが好ましい。また、ガラス板21の映像光LLの入射面および出射面には反射防止膜が形成されていてもよい。
ガラス板21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、白板ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスのような各種ガラス材料を用いることができる。また、本実施形態では、光学部としてガラス板21を用いているが、光学部は、光透過性を有し、映像光LLを屈折させることができる材料で構成されていれば特に限定されず、ガラスの他にも、例えば、水晶、サファイアのような各種結晶材料、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂のような各種樹脂材料等で構成されたものであってもよい。ただし、光学部としては、本実施形態のようにガラス板21を用いることが好ましく、これにより、光学部の剛性を特に大きくすることができるので、光学部において偏向される映像光LLの偏向ムラを特に抑制することができる。
このようなガラス板21が支持されたガラス板支持部221の外周には、永久磁石251が配置された永久磁石支持部222が設けられている。永久磁石支持部222は、揺動軸Jからずれて配置されている。このような永久磁石支持部222には、凹部222aが設けられており、この凹部222aに永久磁石251が嵌め込まれている。嵌め込まれた永久磁石251は、図示しない接着剤等によって凹部222aに接着(固定)されている。
このような構成の可動部22の周囲には枠状の支持部23が設けられ、可動部22と支持部23とが軸部24a、24bによって連結されている。軸部24a、24bは、平面視で、X軸方向およびY軸方向にずれて位置し、これにより、X軸およびY軸の両軸に対して約45°傾斜した揺動軸Jが形成されている。可動部22は、この揺動軸Jまわりに揺動し、この揺動と共にガラス板21の姿勢が変化する。特に、光学デバイス2では、平面視で、軸部24a、24bがガラス板21の中心に対して点対称に配置されているため、可動部22の揺動バランスが良好となる。なお、揺動軸JのX軸(Y軸)に対する傾斜角は、45°に限定されない。
以上のような構造体20(可動部22、支持部23および軸部24a、24b)は、一体に構成されている。これにより、支持部23と軸部24a、24bとの境界部分や、軸部24a、24bと可動部22との境界部分における耐衝撃性や長期耐久性を高くすることができる。
また、構造体20(可動部22、支持部23および軸部24a、24b)は、ガラス板21の構成材料よりもヤング率が小さい材料で構成されている。これらの構成材料としては、樹脂を含むことが好ましく、樹脂を主成分とすることがより好ましい。これにより、可動部22の揺動に伴って発生する応力がガラス板21自体の不要な振動に繋がるのを効果的に抑えることができる。また、柔らかい可動部22でガラス板21の側面(ガラス板21の厚さ方向に沿って形成される面)を囲うことができ、ガラス板21の姿勢を変更する際に、ガラス板21に生じる応力を小さく抑え、応力分布に伴ってガラス板21に発生する不要な振動を小さく抑えることができる。その結果、ガラス板21によって偏向される画像が、意図しない方向に偏向されてしまうのを防止することができる。また、環境温度に対する可動部22の揺動軌跡の変化を抑えることができる。また、例えば、軸部24a、24bおよびその周辺を十分に柔らかくすることができ、小型で、共振周波数が低い(例えば130Hz〜170Hz程度の)光学デバイス2とすることができる。
かかる樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂等が挙げられ、これらのうちの少なくとも1種を含むものが用いられる。
次に、可動部22を揺動させる駆動機構25について説明する。駆動機構25は、図5に示すように、永久磁石支持部222に配置された永久磁石251と、永久磁石251と対向して配置され、永久磁石251に作用させる磁界を発生させるコイル252と、を有する電磁アクチュエーターである。このように、駆動機構25として電磁アクチュエーターを用いることで、簡単な構成で可動部22を揺動させるのに十分な力を発生させることができ、可動部22をスムーズに揺動させることができる。
永久磁石251は、図6に示すように、X軸方向に沿った長手形状をなしており、Z軸方向に磁化している。言い換えると、永久磁石251は、ガラス板21の板厚方向から見て長方形状をなしており、Z軸方向に磁化している。このように、永久磁石251を、X軸方向に延在させることで、永久磁石251を可動部22の中心に寄せて配置することができ、可動部22の慣性モーメントを低減することができる。そのため、可動部22をよりスムーズに揺動させることができる。なお、このような永久磁石251としては、特に限定されず、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石等を用いることができる。
一方、コイル252は、永久磁石251と対向して配置されている。また、コイル252は、永久磁石251に対応してX軸方向に延在した長手形状となっている。言い換えると、コイル252は、ガラス板21の板厚方向から見て長方形状をなしている。また、コイル252は、空芯コイルである。コイル252を空芯コイルとすることで、可動部22をよりスムーズに揺動させることができる。具体的に説明すると、例えば、コイル252として、内側に磁心を有するものを用いた場合、生じる磁力の強さによっては、永久磁石251が磁心に引き付けられてしまい、これにより、揺動軸Jが変位し、可動部22の揺動をスムーズに行うことができなくなってしまう場合がある。このような不具合の発生を防止するために、コイル252として、本実施形態のような空芯コイルを用いることが好ましい。
以上のような駆動機構25では、図示しない電圧印加部からコイル252に駆動信号を印加することでコイル252から磁界が発生し、発生した磁界が永久磁石251に作用することで、可動部22が支持部23に対して揺動軸Jまわりに揺動(回動)する。そして、このような可動部22の揺動によって、映像光LLの光軸がシフトされ、画像表示位置P1、P2に交互に画像が表示される。よって、見かけ上の画素が増加し、画像の高解像度化が図られる。
特に、駆動機構25では、図6に示すように、Z軸方向から見た平面視で、永久磁石251の外周(輪郭)が、コイル252の内周よりも大きく、コイル252の外周よりも小さくなっている。このような設計とすることで、コイル252を小型化することができるため、コイル252に電流を印加した際の電力損失(発熱等)を抑えることができ、より効率的に省電力でコイル252から磁界を発生させることができる。また、コイル252から発生する磁界を、効率的に永久磁石251に作用させることができる。
なお、駆動機構25の構成としては、可動部22を揺動させることができれば、特に限定されない。例えば、本実施形態では、揺動軸Jに対して一方側にのみ駆動機構25が設けられているが、揺動軸Jに対して両側に駆動機構25が設けられていてもよい。このような構成によれば、さらに、バランスよく可動部22を揺動させることができる。
また、コイル252と永久磁石251との離間距離(ギャップG)としては、特に限定されず、可動部22の大きさや、コイル252から発生する磁界の大きさ等によっても異なるが、例えば、0.1mm以上、0.5mm以下程度であることが好ましく、0.2mm以上、0.4mm以下程度であることがより好ましい。これにより、可動部22の揺動時における永久磁石251とコイル252の接触を防止しつつ、コイル252から発生する磁界をより効率的に永久磁石251に作用させることができる。そのため、可動部22をより効率的にかつ安定して揺動させることができる。
このような駆動機構25が有するコイル252は、コイル支持部26に支持されており、コイル支持部26が支持部23に固定されることで、支持部23に支持される。コイル252のコイル支持部26への固定は、特に限定されず、接着剤等を用いることができる。
このように、コイル252をコイル支持部26を介して支持部23に固定する構成とすると、例えば、支持部23に対するコイル支持部26の固定位置を調整することで、永久磁石251に対するコイル252の位置を調整することができる。そのため、永久磁石251とコイル252との位置合わせを容易に行うことができる。なお、コイル支持部26の支持部23への固定方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤、ネジ止め、凹凸嵌合等が挙げられる。
このようなコイル支持部26は、コイル252を永久磁石251とは反対側から支持している。すなわち、コイル支持部26は、永久磁石251とコイル252の間に位置しないように設けられている。コイル支持部26をこのように配置することで、永久磁石251とコイル252とのギャップGをより小さくすることができる。
また、コイル支持部26は、図5および図7に示すように、途中でほぼ直角に屈曲した略L字状の断面形状を有している。具体的には、コイル支持部26は、支持部23に固定された第1支持部261と、第1支持部261に接続され、第1支持部261に対してほぼ直角に屈曲している第2支持部262と、を有している。第1支持部261は、XY平面に広がり、Z軸方向に厚さを有する板状であり、第2支持部262は、XZ平面に広がり、Y軸方向に厚さを有する板状となっている。このようなコイル支持部26は、支持部23と比較して熱伝導率が大きい材料で構成されている。
このように、第1支持部261および第2支持部262を有することでコイル支持部26の表面積を大きくし、さらには、支持部23と比較して熱伝導率が大きい材料で構成されたコイル支持部26を有することで、通電によりコイル252から発生する熱をコイル支持部26から効果的に放熱することができる。そのため、コイル252から発生する熱が支持部23(構造体20)に伝わり難くなり、構造体20の熱膨張や熱による軸部24a、24bの軟化等に起因した光学デバイス2の振動特性の変動が抑制され、安定した振動特性を発揮することができる。また、コイル252の発熱を低減することもできるので、コイル252の発熱による電力損失を抑えることができる。よって、より効率的に(省電力で)コイル252から磁界を発生させることができる。
特に、第2支持部262がガラス板21の光入射面の面内方向(XY面内方向)と交差しているため、すなわち、第2支持部262を第1支持部261に対して折り曲げているため、Z軸方向から見たときのコイル支持部26の広がりを抑えることができ、光学デバイス2の小型化を図ることもできる。
ここで、コイル支持部26は、非磁性材料で構成されていることが好ましい。これにより、コイル支持部26が永久磁石251の発生する磁界に引き付けられることを抑制することができる。
なお、このようなコイル支持部26の構成材料(支持部23と比較して熱伝導率が大きく、かつ非磁性の材料)としては、例えば、アルミニウム、銅、銀、非磁性のステンレス鋼等が挙げられる。
このようなコイル支持部26では、第1支持部261がコイル252の底面(永久磁石251と対向する面とは反対側の面)に沿って配置され、第2支持部262がコイル252の側面(ガラス板21の平面視で、ガラス板21と交差するように形成された面)に沿って配置されている。言い換えると、第1支持部261は、ガラス板21の光入射面の面内方向(ガラス板21の光入射面を延長した面もしくは延長した面内に定義できる方向)に沿ってもうけられ、第2支持部262は、ガラス板21を平面視でガラス板21の光入射面の面内方向と交差する方向に延在している。なお、面内方向と交差するとは、例えば、ガラス板21の光入射面を延長した面もしくは延長した面内に定義できる方向に対して交差するように延在、もしくは形成されている状態をいう。
そのため、コイル支持部26のコイル252と接触する面を広くすることができ、コイル252から発生する熱を効率的にコイル支持部26から放熱することができる。特に、本実施形態では、第2支持部262がコイル252の長手方向に沿う側面252aに沿って配置されている。そのため、例えば、短手方向に沿う側面に沿って配置されている場合と比較して、第2支持部262の面積(言い換えるとコイル252との接触面積)を大きくすることができるため、コイル支持部26からより効果的に放熱することができる。
また、本実施形態のように第1支持部261および第2支持部262に突き当ててコイル252を配置することで、コイル支持部26に対してコイル252を容易にかつ精度よく位置決めすることができる。なお、コイル252は、第1、第2支持部261、262と直接的に接触していてもよいし、例えば、接着剤等を介して間接的に接触していてもよい。
また、本実施形態では、図8に示すように、コイル252は、永久磁石251側の面252bが、第1支持部261よりも永久磁石251側に位置している。言い換えると、コイル252は、第2支持部262を光入射面の面内方向から平面視して、第2支持部262から永久磁石251側へ突出して設けられている。さらに言い換えると、コイル252は、永久磁石251に対向(向かい合って)して配置されるとともに、第2支持部262を光反射面と平行な方向から平面視して、永久磁石251と対向する面が、第2支持部262よりも永久磁石251側に位置している。このような構成とすると、Y軸方向から見たときに、永久磁石251とコイル252の隙間(ギャップG)を視認できるようになり、これらのギャップGをより精度よく調整することができる。なお、コイル252の配置は、これに限定されず、例えば、第2支持部262の平面視で、永久磁石251側の面252bが第2支持部262の永久磁石側の端と一致していてもよい。
特に、本実施形態の光学デバイス2では、支持部23に、Y軸方向から見たときに光学デバイス2の外側から永久磁石251とコイル252の隙間を視認できる窓部231が設けられている。そのため、永久磁石251とコイル252の隙間(ギャップG)をより容易に視認することができる。なお、窓部231の構成としては、前記隙間を視認することができれば、特に限定されないが、本実施形態のように貫通孔で構成されていることが好ましい。これにより、窓部231の構成が簡単なものとなる。また、例えば、図9に示すように、窓部231の近傍に冷却用のダクトDを配置すれば、ダクトDから供給される冷却風を窓部231を介してコイル支持部26(第2支持部262)に吹き付けることができる。そのため、コイル支持部26での放熱効果をより高めることができる。また、窓部231を介して冷却風を吹き付けることで、冷却風が可動部22に当たり難くなる。そのため、可動部22の振動特性に影響が出難い。なお、前記冷却風として、プロジェクター1の各部(例えば、光源102等)を冷却するためにプロジェクター1に内蔵されている冷却手段で生成される冷却風を用いることができる。
<第2実施形態>
図10は、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置が有する光学デバイスを示す平面図である。図11は、図10に示す光学デバイスの断面図である。図12は、画像表示装置が有する保持部材を示す斜視図である。図13は、図12に示す保持部材の断面図である。
以下、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態の画像表示装置は、光学デバイスの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
本実施形態の光学デバイス2は、図10および図11に示すように、筐体29をさらに有している。筐体29は、例えば、構造体20を補強する補強部材として機能する。このような筐体29は、中央に開口291を有する枠状をなし、映像光LLの通過を邪魔することがないように配置されている。そして、このような筐体29に支持部23とコイル支持部26とが支持されており、コイル支持部26が筐体29を介して支持部23に支持・固定された状態となっている。このような構成とすることで、コイル支持部26と支持部23との間に筐体29が介在するため、その分、コイル252から発生する熱がコイル支持部26を介して支持部23により伝わり難くなる。そのため、前述した第1実施形態よりもさらに、構造体20の熱膨張や熱による軸部24a、24bの軟化等に起因した光学デバイス2の振動特性の変動が抑制され、より安定した振動特性を発揮することができる。
特に、本実施形態では、図11に示すように、コイル支持部26が構造体20と離間して配置されている。すなわち、コイル支持部26は、構造体20と接触することなく設けられている。これにより、コイル支持部26から構造体20へ熱がより伝わり難くなり、上述した効果がより顕著なものとなる。また、本実施形態では、第2支持部262が構造体20の外側に位置しているため、第2支持部262に前述した冷却風を吹き付け易くなる。
ここで、筐体29の構成材料としては、特に限定されないが、コイル支持部26と同様に、支持部23と比較して熱伝導率が大きく、かつ非磁性の材料を用いることが好ましい。これにより、コイル252の熱をコイル支持部26および筐体29によって放熱することができるため、放熱効果がより高まる。また、筐体29がコイル252から発生する磁界の磁路を形成することがないため、コイル252から発生する磁界を効率的に作用させることができる。
このような筐体29は、例えば、ダイクロイックプリズム110、投射レンズ系112および光学デバイス2を互いに固定(位置決め)するため保持部材に接続することができるようになっているのが好ましい。これにより、筐体29を有効利用することができると共に、プロジェクター1の小型化を図ることもできる。以下、このことについて一例を挙げて説明する。
プロジェクター1では、図12および図13に示すように、ダイクロイックプリズム110、投射レンズ系112および光学デバイス2が保持部材7に保持されており、光学的にアライメントされた状態で固定されている。
保持部材7は、投射レンズ系112および光学デバイス2を保持する第1保持部材71と、第1保持部材71に保持される第2保持部材72と、第2保持部材72に保持されると共にダイクロイックプリズム110を保持する第3保持部材73と、を有している。
第1保持部材71は、投射レンズ系112の鏡筒112aを支持する鏡筒保持部711と、鏡筒保持部711の上部から光路上流側に突出する保持部712とを備えている。鏡筒保持部711は、略矩形の板状に形成され、その中央には丸穴を有する開口部711aが設けられ、開口部711aには投射レンズ系112の鏡筒112aが挿入されている。開口部711aに挿入された鏡筒112aは、アライメントされた状態で鏡筒保持部711にネジ止めされている。一方、保持部712は、光学デバイス2の筐体29を保持し、光学デバイス2が投射レンズ系112とダイクロイックプリズム110との間に位置している。
第2保持部材72は、第1保持部材71の上方に配置されており、アライメントされた状態で第1保持部材71にネジ止めされている。
第3保持部材73は、ダイクロイックプリズム110を投射レンズ系112に対してアライメントする際のベースの部材となり、ダイクロイックプリズム110を保持した状態となっている。具体的には、第3保持部材73の下面に固定部731が設けられており、この固定部731に接着剤等によってダイクロイックプリズム110の上面が固定されている。このような第3保持部材73は、第2保持部材72の下方に配置され、第2保持部材72にネジ止めされている。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図14は、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。
以下、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態の画像表示装置は、半透過型(シースルー型)のヘッドマウントディスプレイ(以下、単に「HMD」とも言う)である。
本実施形態のHMD(画像表示装置)3は、観察者(使用者)に装着して使用されるものであり、図14に示すように、光源310と、液晶表示素子320と、投射レンズ系330と、導光部340と、光路偏向素子としての光学デバイス2と、を有している。光源310としては特に限定されないが、例えば、LEDのバックライトを用いることができる。このような光源310から発生する光は、液晶表示素子320に導かれる。液晶表示素子320は、透過型の液晶表示素子であり、例えば、HTPS(高温ポリシリコン)単板TFTカラー液晶パネル等を用いることができる。このような液晶表示素子320は、光源310からの光を変調して映像光を生成する。生成された映像光は、投射レンズ系で拡大された後、導光部340へ入射する。導光部340は、板状をなしており、さらに、光の伝搬方向の下流側にはハーフミラー341が配置される。導光部340内に導かれた光は、反射を繰り返して進み、ハーフミラー341によって観察者の瞳Eに導かれる。また、これと共に、外界光がハーフミラー341を透過して観察者の瞳Eに導かれる。したがって、HMD3では、景色に映像光が重畳して視認されることとなる。
このような構成のHMD3では、液晶表示素子320と投射レンズ系330との間に光学デバイス2が配置されており、これにより、映像光LLの光軸をシフトさせることができる。
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図15は、本発明の第4実施形態に係る画像表示装置の光学的な構成を示す図である。
以下、本発明の第4実施形態に係る画像表示装置について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第4実施形態の画像表示装置は、ヘッドアップディスプレイ(以下、単に「HUD」とも言う)である。
本実施形態のHUD(画像表示装置)5は、例えば、自動車に搭載され、フロントガラスFGを介して、時速、時間、走行距離等の各種情報(映像)を運転者に投影するのに用いられる。このようなHUD5は、図15に示すように、光源511、液晶表示素子512および投射レンズ系513を有する投影ユニット510と、反射ミラー520と、光路偏向素子としての光学デバイス2と、を有している。光源511、液晶表示素子512および投射レンズ系513は、例えば、前述した第3実施形態の光源310、液晶表示素子320および投射レンズ系330と同様の構成とすることができる。反射ミラー520は、凹面ミラーであり、投影ユニット510からの投影光を反射してフロントガラスFGに投影(表示)する。
このような構成のHUD5では、液晶表示素子512と投射レンズ系513との間に光学デバイス2が配置されており、これにより、投影光の光軸をシフトさせることができる。
以上のような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の光学デバイスおよび画像表示装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光学デバイスおよび画像表示装置では、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、光学部が光透過性を有し、画素シフトデバイスとして用いられる光学デバイスについて説明したが、光学デバイスの用途としては、これに限定されない。例えば、光学部の光入射部が光反射性を有しており、光入射部で反射した光を可動部の揺動によって走査する光スキャナーとして用いてもよい。
また、前述した実施形態では、画像表示装置として、液晶プロジェクターおよび光走査型のプロジェクターについて説明したが、画像表示装置としては、プロジェクターに限定されず、その他、プリンター、スキャナー等にも適用可能である。
1……プロジェクター
102……光源
104a、104b、104c……ミラー
106a、106b……ダイクロイックミラー
108B、108G、108R……液晶表示素子
110……ダイクロイックプリズム
112……投射レンズ系
112a……鏡筒
120……制御回路
122……画像信号処理回路
2……光学デバイス
20……構造体
21……ガラス板
22……可動部
221……ガラス板支持部
221a……貫通孔
222……永久磁石支持部
222a……凹部
23……支持部
231……窓部
24a、24b……軸部
25……駆動機構
251……永久磁石
252……コイル
252a……側面
252b……面
26……コイル支持部
261……第1支持部
262……第2支持部
29……筐体
291……開口
3……HMD
310……光源
320……液晶表示素子
330……投射レンズ系
340……導光部
341……ハーフミラー
5……HUD
510……投影ユニット
511……光源
512……液晶表示素子
513……投射レンズ系
520……反射ミラー
7……保持部材
71……第1保持部材
711……鏡筒保持部
711a……開口部
712……保持部
72……第2保持部材
73……第3保持部材
731……固定部
8……スクリーン
D……ダクト
E……瞳
FG……フロントガラス
G……ギャップ
J……揺動軸
LL……映像光
P1、P2……画像表示位置
Px……画素
Bv、Gv、Rv……データ信号
Vid……画像信号

Claims (12)

  1. 光が入射する光入射面を有する光学部と、
    前記光学部を支持する可動部と、
    前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
    前記軸部を支持する支持部と、
    前記可動部に設けられた永久磁石と、
    前記永久磁石に作用させる磁界を発生させるコイルと、
    前記コイルを支持するコイル支持部と、を有し、
    前記コイル支持部は、前記支持部と比較して熱伝導率が大きい材料で構成され、かつ、前記光入射面の面内方向と交差することを特徴とする光学デバイス。
  2. 前記コイル支持部は、前記コイルの前記光入射面の面内と交差する方向に形成される側面に沿って配置されている請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記コイルは、前記光学部の板厚方向からの平面視にて、長手形状をなし、
    前記コイル支持部は、前記コイルの長手方向に沿い、かつ、前記光入射面の面内方向と交差する方向に形成される側面に沿って配置されている請求項2に記載の光学デバイス。
  4. 前記コイル支持部は、
    前記コイルを支持し、前記光入射面の面内方向に沿って設けられる第1支持部と、
    前記第1支持部と交差し、前記コイルの前記光入射面の面内方向と交差する方向に形成される側面を支持する第2支持部と、を有している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  5. 前記コイルは、前記永久磁石に対向配置されるとともに、前記第2支持部を前記光入射面と平行な方向から平面視して、前記永久磁石と対向する面が、前記第2支持部よりも前記永久磁石側に位置している請求項4に記載の光学デバイス。
  6. 前記支持部は、前記永久磁石と前記コイルとの隙間を視認可能な窓部を有している請求
    項5に記載の光学デバイス。
  7. 前記窓部は、貫通孔である請求項6に記載の光学デバイス。
  8. 前記支持部を支持する筐体を有し、
    前記コイル支持部は、前記筐体に支持され、前記筐体を介して前記支持部に支持されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  9. 前記コイル支持部は、前記支持部と離間して配置されている請求項8に記載の光学デバイス。
  10. 前記光学部は、前記光を透過する請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光学デバイスを備えることを特徴とする画像表示装置。
  12. 前記光学デバイスで光を屈折させることにより、前記光の照射によって表示される画素の位置をずらすように構成されている請求項11に記載の画像表示装置。
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