JP2016071262A - 光学デバイスおよび画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】永久磁石と空芯コイルとの位置関係を把握することができ、空芯コイルを所望の位置に配置することができる光学デバイス、および、かかる光学デバイスを備えた画像表示装置を提供すること。
【解決手段】光路偏向素子2は、光が入射する光入射面を有するガラス板21と、ガラス板21を支持する可動部22と、可動部22を揺動軸Jまわりに揺動可能に支持する軸部24a、24bと、可動部22に設けられた永久磁石31と、可動部22に対向して設けられ、永久磁石31に作用する磁界を発生させるコイル32と、コイル32の永久磁石31と反対側に設けられ、かつ、コイル32を保持する保持部材26と、を備え、保持部材26は、窓部263を有し、窓部263を介して、コイル32の内縁321を視認することが可能である。
【選択図】図8

Description

本発明は、光学デバイスおよび画像表示装置に関するものである。
従来から、液晶パネル等の光変調装置の解像度よりも投射される画像の解像度を高くするために、光変調装置から出射された映像光の軸をずらす技術が知られている。また、映像光の軸をずらす装置として、特許文献1に記載の光路制御装置が知られている。
特許文献1に記載の光路制御装置は、ガラス板と、ガラス板を保持する可動部と、可動部を支持する支持部と、可動部と支持部とを接続する1対の板バネとを有し、板バネを回動軸として保持部材を揺動(回動)させることでガラス板の姿勢を変化させることにより、ガラス板に入射した光(映像光)を屈折させ、軸をずらしている。
また、特許文献1に記載の光路制御装置では、保持部材を揺動させるための駆動源を備えている。この駆動源は、永久磁石と、保持部材上に設けられたコイルと、コイルに通電する駆動回路と、一端がコイル側に他端が永久磁石側に配置されたコ字状をなす軟磁性体材料で構成されたヨークと、を有している。
特開2011−158589号公報
しかしながら、このような特許文献1に記載されている光学デバイスでは、軟磁性体材料で構成されたヨークが不透明であるため、光路制御装置を組み立てる際に、ヨークを介してコイルおよび永久磁石を視認することが難しい。このため、例えば、可動部の揺動時にコイルと永久磁石とが接触しないような適正な位置に、コイルおよび永久磁石を設けることが難しかった。その結果、揺動時にコイルと永久磁石とが接触してしまい、可動部の揺動の安定性が低下してしまうことがあった。
本発明の目的は、永久磁石と空芯コイルとの位置関係を把握することができ、空芯コイルを所望の位置に配置することができる光学デバイス、および、かかる光学デバイスを備えた画像表示装置を提供することにある。
このような目的は、下記の発明により達成される。
本発明の光学デバイスは、光が入射する光入射面を有する光学部と、
前記光学部を支持する可動部と、
前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
前記可動部に設けられた永久磁石と、
前記可動部に対向して設けられ、前記永久磁石に作用する磁界を発生させる空芯コイルと、
前記空芯コイルの前記永久磁石と反対側に設けられ、かつ、前記空芯コイルを保持するコイル保持部材と、を備え、
前記コイル保持部材は、窓部を有し、
前記窓部を介して、前記空芯コイルの縁部を視認することが可能であることを特徴とする。
これにより、窓部を介して空芯コイルの位置を確認することができるため、光学デバイスの組み立ての際に、例えば可動部の揺動時に空芯コイルと永久磁石とが接触しないような適正な位置に、空芯コイルを配置することができる。このため、揺動時に永久磁石と空芯コイルとが接触することを回避することができるので、可動部の揺動の安定性を高めることができる。そのため、光路の安定性の高い光学デバイスを提供することができる。また、窓部を設けるという比較的簡単な構成で、空芯コイルの位置を把握することができるため、空芯コイルの配置にかかる時間を短縮することができ、結果として、光路偏向素子の生産性を高めることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記空芯コイルは、平面視で、四角形状の外形を有しており、
前記窓部は、前記窓部を介して前記空芯コイルの角部を視認することが可能である位置に設けられていることが好ましい。
これにより、窓部を介して空芯コイルの位置をより把握し易くなり、所望の位置に空芯コイルを配置することがより容易となる。
本発明の光学デバイスは、光が入射する光入射面を有する光学部と、
前記光学部を支持する可動部と、
前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
前記可動部に設けられた永久磁石と、
前記可動部に対向して設けられ、前記永久磁石に作用する磁界を発生させる空芯コイルと、
前記空芯コイルの前記永久磁石と反対側に設けられ、かつ、前記空芯コイルを保持するコイル保持部材と、を備え、
前記可動部は、窓部を有し、
前記窓部を介して、前記永久磁石の縁部を視認することが可能であることを特徴とする。
これにより、窓部を介して永久磁石の位置を確認することができるため、光学デバイスの組み立ての際に、例えば可動部の揺動時に永久磁石と空芯コイルとが接触しないような適正な位置に、空芯コイルを配置することができる。このため、揺動時に永久磁石と空芯コイルとが接触することを回避することができるので、可動部の揺動の安定性を高めることができる。そのため、光路の安定性の高い光学デバイスを提供することができる。また、窓部を設けるという比較的簡単を構成で、永久磁石の位置を把握することができるため、空芯コイルの配置にかかる時間を短縮することができ、結果として、光路偏向素子の生産性を高めることができる。
本発明の光学デバイスでは、前記永久磁石は、平面視で、四角形状の外形を有しており、
前記窓部は、前記窓部を介して前記永久磁石の角部を視認することが可能である位置に設けられていることが好ましい。
これにより、窓部を介して永久磁石の位置をより把握し易くなり、所望の位置に空芯コイルを配置することがより容易となる。
本発明の光学デバイスでは、前記窓部は、前記窓部を介して前記永久磁石および前記空芯コイルの位置関係を把握することが可能である位置に設けられていることが好ましい。
これにより、所望な位置に空芯コイルをより容易かつより確実に配置することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記窓部は、貫通孔であることが好ましい。
これにより、空芯コイルまたは永久磁石の位置を確認するための窓部の形成が特に容易となる。
本発明の光学デバイスでは、前記窓部を複数有することが好ましい。
これにより、窓部を介して空芯コイルまたは永久磁石の複数の箇所を視認することができるので、所望の位置に空芯コイルを配置することがより容易となる。
本発明の光学デバイスでは、複数の前記窓部は、異なる箇所を視認することが可能である位置に設けられていることが好ましい。
これにより、空芯コイルまたは永久磁石の位置をより把握し易くなり、所望の位置に空芯コイルを配置することがより容易となる。
本発明の光学デバイスでは、前記コイル保持部は、非磁性材料であることが好ましい。
これにより、コイル保持部が、空芯コイルと永久磁石の作用により生じる駆動力の妨げになることを防ぐことができる。
本発明の光学デバイスでは、前記可動部および前記軸部は、それぞれ樹脂材料を含んでいることが好ましい。
これにより、可動部および軸部の弾性率を小さくすることができるので、可動部が姿勢を変更したときに軸部にかかる応力が光学部の不要な振動に繋がることを抑制することができる。
本発明の光学デバイスでは、前記光学部は、光透過性を有していることが好ましい。
これにより、光学部の姿勢を変化させることで、光学部を通過する光の軸を変化させることができる。
本発明の画像表示装置は、光学デバイスを備えることを特徴とする。
これにより、光路の安定性を高めることができ、高解像度である画像表示装置を提供することができる。
本発明の画像表示装置では、前記光学デバイスで光を空間変調させることにより、前記光の照射によって表示される画素の位置をずらすように構成されていることが好ましい。
これにより、見かけの画素を増加することができ、画像の高解像度化が図られる。
本発明の第1実施形態にかかるプロジェクター(画像表示装置)の光学的な構成を示す図である。 映像光をシフトさせた様子を示す図である。 図1に示すプロジェクター(画像表示装置)の電気的な構成を示すブロック図である。 図1に示すプロジェクター(画像表示装置)が有する光路偏向素子の斜視図である。 図4中のA−A線断面図およびB−B線断面図である。 図4に示す光路偏向素子の駆動を説明するための斜視図である。 図4に示す光路偏向素子を裏面側から見た部分分解斜視図である。 図4に示す光路偏向素子の部分拡大平面図(裏面図)である。 図8に示す保持部材の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるプロジェクター(画像表示装置)が備える光路偏向素子の部分拡大図であり、(a)が部分拡大平面図(裏面図)であり、(b)が断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるプロジェクター(画像表示装置)が備える光路偏向素子の部分拡大図であり、(a)が部分拡大平面図(上面図)であり、(b)が断面図である。
以下、本発明の光学デバイスおよび画像表示装置を添付図面に示す各実施形態に基づいて詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
図1は、本発明の第1実施形態にかかるプロジェクター(画像表示装置)の光学的な構成を示す図である。図2は、映像光をシフトさせた様子を示す図である。図3は、図1に示すプロジェクター(画像表示装置)の電気的な構成を示すブロック図である。図4は、図1に示すプロジェクター(画像表示装置)が有する光路偏向素子の斜視図である。図5は、図4中のA−A線断面図およびB−B線断面図である。図6は、図4に示す光路偏向素子の駆動を説明するための斜視図である。図7は、図4に示す光路偏向素子を裏面側から見た部分分解斜視図である。図8は、図4に示す光路偏向素子の部分拡大平面図(裏面図)である。図9は、図8に示す保持部材の変形例を示す図である。
なお、図4〜図9では、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、x軸、y軸およびz軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」とする。また、以下では、x軸に平行な方向を「x軸方向」とも言い、y軸に平行な方向を「y軸方向」とも言い、z軸に平行な方向を「z軸方向」とも言い、+z側を「上」、−z側を「下」とも言う。
1.プロジェクター
図1に示すプロジェクター(画像表示装置)1は、所謂「液晶プロジェクター」であり、図1に示すように、光源102と、ミラー104a、104b、104cと、ダイクロイックミラー106a、106bと、液晶表示素子108R、108G、108Bと、ダイクロイックプリズム110と、光路偏向素子(光学デバイス)2と、投射レンズ系112と、を備えている。
光源102としては、例えば、ハロゲンランプ、水銀ランプ、発光ダイオード(LED)等が挙げられる。また、この光源102としては、白色光が出射するものが用いられる。そして、光源102から出射された光は、まず、ダイクロイックミラー106aによって赤色光(R)とその他の光とに分離される。赤色光は、ミラー104aで反射された後、液晶表示素子108Rに入射し、その他の光は、ダイクロイックミラー106bによってさらに緑色光(G)と青色光(B)とに分離される。そして、緑色光は、液晶表示素子108Gに入射し、青色光は、ミラー104b、104cで反射された後、液晶表示素子108Bに入射する。
液晶表示素子108R、108G、108Bは、それぞれ、空間光変調器として用いられる。これらの液晶表示素子108R、108G、108Bは、それぞれR、G、Bの原色に対応する透過型の空間光変調器であり、例えば縦1080行、横1920列のマトリクス状に配列した画素を備えている。各画素では、入射光に対する透過光の光量が調整され、各液晶表示素子108R、108G、108Bにおいて全画素の光量分布が協調制御される。このような液晶表示素子108R、108G、108Bによってそれぞれ空間的に変調された光は、ダイクロイックプリズム110で合成され、ダイクロイックプリズム110からフルカラーの映像光LLが出射される。そして、出射された映像光LLは、投射レンズ系112によって拡大されてスクリーン8に投射される。
ここで、プロジェクター1は、ダイクロイックプリズム110と投射レンズ系112との間に光路偏向素子2を有しており、光路偏向素子2によって映像光LLの光軸をシフトさせること(所謂「画素ずらし」を行うこと)で、液晶表示素子108R、108G、108Bの解像度よりも高い解像度(液晶表示素子108R、108G、108Bがフルハイビジョンであれば4K)の画像をスクリーン8に投射できるようになっている。この原理について図2を用いて簡単に説明する。光路偏向素子2は、映像光LLを透過させるガラス板21を有しており、このガラス板21の姿勢を変更することで、映像光LLの光軸をシフトさせることができる。そして、プロジェクター1は、このような光軸のシフトを利用して、映像光LLの光軸を一方側にシフトさせた場合の画像表示位置P1と、映像光LLの光軸を他方側にシフトさせた場合の画像表示位置P2とが斜め方向(図2中の矢印方向)にかつ半画素分(すなわち、画素Pxの半分)ずれるように構成され、画像表示位置P1、P2に交互に画像を表示することにより、見かけ上の画素が増加し、スクリーン8に投影される画像の高解像度化を図っている。なお、画像表示位置P1、P2のずれ量としては、半画素分に限定されず、画素Pxの1/4であってもよいし、1/8であってもよい。
以上のような構成のプロジェクター1は、前述した光路偏向素子2や各液晶表示素子108R、108G、108Bに加え、図3に示すように、制御回路120と画像信号処理回路122とを備えている。制御回路120は、液晶表示素子108R、108G、108Bに対するデータ信号の書き込み動作、光路偏向素子2における光路偏向動作、画像信号処理回路122におけるデータ信号の発生動作等を制御する。一方、画像信号処理回路122は、図示しない外部装置から供給される画像信号VidをR、G、Bの3原色ごとに分離するとともに、それぞれの液晶表示素子108R、108G、108Bの動作に適したデータ信号Rv、Gv、Bvに変換する。そして、変換されたデータ信号Rv、Gv、Bvは、それぞれ液晶表示素子108R、108G、108Bに供給され、それに基づいて液晶表示素子108R、108G、108Bが動作する。
2.光路偏向素子
次に、前述したプロジェクター1に組み込まれた光路偏向素子2について詳細に説明する。
光路偏向素子2は、図4および図5に示すように、光透過性を有し、映像光LLを偏向させるガラス板(光学部)21が設けられた可動部22と、可動部22の周囲に設けられた枠状の支持部23と、可動部22と支持部23と連結し、可動部22を支持部23に対して揺動(回動)可能に支持する軸部24a、24bと、支持部23に対して可動部22を揺動させる駆動機構(アクチュエーター)3と、を有している。このような構成の光路偏向素子2は、例えば、+z側がダイクロイックプリズム110側、−z側が投射レンズ系112側を向くようにプロジェクター1内に配置されている。
可動部22は、平板状をなし、その中央部に貫通孔221を有している。そして、この貫通孔221にガラス板21が嵌め込まれており、ガラス板21は、例えば、接着剤等によって可動部22に接着されている。なお、貫通孔221は、その周面に段差を有し、この段差でガラス板21を受け止めている。これにより、可動部22へのガラス板21の配置が簡単となる。
ガラス板21は、略長方形の平面視形状を有し、その長手方向がx軸方向とほぼ平行になるように配置されている。このガラス板21は、その姿勢が変化することで、すなわち映像光LLの入射角度が変化することで、入射した映像光LLを屈折させつつ透過させることができる。したがって、目的とする入射角度になるように、ガラス板21の姿勢を変化させることにより、映像光LLの偏向方向や偏向量を制御することができる。このようなガラス板21の大きさは、ダイクロイックプリズム110から出射する映像光LLを透過させることができるように適宜設定される。また、ガラス板21は、実質的に無色透明であることが好ましい。また、ガラス板21の映像光LLの入射側及び出射側の面には反射防止膜が形成されていてもよい。
なお、ガラス板21の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ホウケイ酸ガラス、白板ガラス、石英ガラスのような各種ガラス材料を用いることができる。また、本実施形態では、光学部としてガラス板21を用いているが、光学部は、光透過性を有する材料で構成されたものであれば特に限定されず、例えば、水晶、サファイアのような各種結晶材料、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂のような各種樹脂材料等で構成されたものであってもよい。ただし、光学部としては、本実施形態のようにガラス板21を用いることが好ましく、これにより、光学部の剛性を特に大きくすることができるので、光学部において偏向される光の偏向ムラを特に抑制することができる。
このようなガラス板21が支持された可動部22の周囲には枠状の支持部23が設けられており、可動部22と支持部23とが軸部24a、24bによって連結されている。軸部24a、24bは、平面視で、x軸方向およびy軸方向にずれて位置し、可動部22の揺動軸Jを形成している。これにより、可動部22は、x軸およびy軸の両軸に対して約45°傾斜した揺動軸Jまわりに揺動し、この揺動と共にガラス板21の姿勢が変化する。特に、光路偏向素子2では、平面視で、軸部24a、24bがガラス板21の中心に対して点対称に配置されているため、可動部22(ガラス板21)の揺動バランスが良好となる。
以上のような可動部22、支持部23および軸部24a、24bは、一体に構成(一体形成)されている。これにより、支持部23と軸部24a、24bとの境界部分や、軸部24a、24bと可動部22との境界部分における耐衝撃性や長期耐久性を高くすることができる。
また、可動部22、支持部23および軸部24a、24bは、ガラス板21の構成材料よりもヤング率が小さい材料で構成されている。これらの構成材料としては、樹脂を含むことが好ましく、樹脂を主成分とすることがより好ましい。これにより、可動部22の揺動に伴って発生する応力がガラス板21自体の不要な振動に繋がるのを効果的に抑えることができる。また、ヤング率が比較的小さい可動部22でガラス板21の側面を囲うことができ、ガラス板21の姿勢を変更する際に、ガラス板21に生じる応力を小さく抑え、応力分布に伴ってガラス板21に発生する不要な振動を小さく抑えることができる。その結果、ガラス板21によって偏向される画像が、意図しない方向に偏向されてしまうのを防止することができる。
かかる樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂等が挙げられ、これらのうちの少なくとも1種を含むものが用いられる。
次に、可動部22を揺動させる駆動機構3について説明する。駆動機構3は、永久磁石31と、コイル32と、コイル32に交番電圧である駆動信号を印加することでコイル32から永久磁石31に作用する磁界を発生させる電圧印加部33とを有する電磁アクチュエーターである。駆動機構3として電磁アクチュエーターを用いることで、可動部22を揺動させるのに十分な力を発生させることができるため、可動部22をスムーズに揺動させることができる。
永久磁石31は、可動部22の縁部に設けられており、y軸方向に沿った長手形状をなしている。また、永久磁石31は、z軸方向(可動部22の厚さ方向)に磁化している。このような永久磁石31としては、特に限定されず、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石等を用いることができる。
一方、コイル32は、永久磁石31とz軸方向に対向するように、保持部材(コイル保持部材)26を介して支持部23に固定されている。言い換えれば、永久磁石31はコイル32の一方側に位置し、保持部材26はコイル32の他方側(永久磁石31と反対側)に位置している。また、コイル32は、筒状の空芯コイルであって、その内側に永久磁石31の一部が挿入されている。これにより、コイル32から発生する磁界を効率的に永久磁石31に作用させることができる。また、光路偏向素子2の低背化を図ることができる。
なお、コイル32の配置は、永久磁石31に磁界を作用させることができれば、特に限定されない。また、本実施形態では、可動部22に永久磁石31を配置した所謂「ムービングマグネット型」の駆動機構3となっているが、永久磁石31とコイル32の配置を逆にしてもよい。すなわち、可動部22にコイル32を配置した所謂「ムービングコイル型」の駆動機構3であってもよい。ただし、本実施形態のような「ムービングマグネット型」の駆動機構3とすることで、通電による発生するコイル32の熱が可動部22やガラス板21に伝わり難く、熱による振動特性の変化(共振周波数の変化)や、ガラス板21の撓み等を効果的に抑えることができる。
このような構成の駆動機構3は、次のようにして可動部22を揺動させる。電圧印加部33からコイル32に駆動信号が印加されていない場合、可動部22は、実質的にxy平面と平行となっている。そして、電圧印加部33からコイル32に駆動信号が印加されると、図6(a)に示す状態と、同図(b)に示す状態とを繰り返すように、可動部22が支持部23に対して揺動軸Jまわりに揺動(回動)する。そして、このような可動部22の揺動によって、映像光LLの光軸がシフトされ、画像表示位置P1、P2に交互に画像が表示される。よって、見かけ上の画素が増加し、画像の高解像度化が図られる(図2参照)。
このように駆動する駆動機構3は、永久磁石31およびコイル32を複数備えた構成でなく、永久磁石31およびコイル32をそれぞれ1つ備えた構成である。例えば、永久磁石およびコイルをそれぞれ複数備えた構成の光路偏向素子では、可動部を安定的に駆動させるために複数の永久磁石およびコイルの配置等のバランスを図る必要があるが、永久磁石31およびコイル32を1つ備えた光路偏向素子2では、その必要がない。そのため、駆動機構3を安定して揺動させることができ、よって、ガラス板21を透過した映像光LLの光路の安定性をより高めることができる。また、永久磁石31およびコイル32が、それぞれ1つであることで、光路偏向素子2の部品点数を減らすことができるので光路偏向素子2の小型化を図ることができる。
このような構成の光路偏向素子2では、永久磁石31に対してコイル32を適正に配置することができるように、保持部材26の構成に特徴を持たせている。以下、保持部材26について詳述する。
図7および図8に示すように、保持部材26は、平板状の部材であり、平面形状が長方形をなす保持部261と、保持部261の短手方向に沿った2つの縁から保持部261の外側に向かってそれぞれ突出した2つの固定部262と、を有している。この保持部材26は、保持部261の下面(−z側の面)に接着剤等でコイル32が固定された状態で、固定部262を支持部23に対して2つのネジ264でネジ止めすることによって支持部23に装着(固定)されている。
また、保持部材26には、図7および図8に示すように、複数(本実施形態では2つ)の窓部263a、263bが設けられている。これら窓部263a、263bは、保持部261の厚さ方向に貫通した貫通孔である。なお、窓部263a、263bは、例えば、切削、レーザー加工等により形成することができる。
図8に示すように、窓部263aは、保持部261に固定されているコイル32の内縁321の角部321aに対応する位置に形成されており、窓部263aの一部を介して角部321aを視認することができる。また、窓部263aは、保持部材26を支持部23に装着した状態(装着状態)で、角部321aと近接する永久磁石31の角部311aを視認することができる。なお、角部321aは、輪郭が直線で構成されたものでも、輪郭が丸みを帯びているような曲線を含むものであってもよい。輪郭が丸みを帯びている角部とは、内縁を構成するうちの隣接する2辺を繋ぐ曲線の部分をいう。なお、「角部(コイル32の内縁321の角部321a以外の角部、コイル32の外縁322の角部、および、永久磁石31の外縁311の角部)」についても、上記と同様である。
一方、窓部263bは、角部321aと対角線上に対向する角部321bに対応する位置に形成されており、窓部263bの一部を介して角部321bを視認することができる。また、窓部263bは、前記装着状態で、角部321bと近接する永久磁石31の角部311bを視認することができる。
これら窓部263a、263bの平面積(開口面積)は、特に限定されないが、それぞれ、例えば、0.01mm〜25mm程度であることが好ましく、0.1mm〜5mm程度であることがより好ましい。窓部263a、263bの大きさが前記範囲内であると、前記装着状態で、コイル32および永久磁石31の双方をより視認し易くなるので、これらの位置関係をより把握し易くなる。また、窓部263a、263bが大き過ぎることにより、保持部材26の機械的強度が低下することを抑制することができる。
このような構成の窓部263a、263bを備えることで、永久磁石31に対するコイル32の相対位置を把握しながら、保持部材26を支持部23に装着することができる。
この装着では、まず、保持部材26におけるコイル32が固定される箇所を決定した後、コイル32の2つの角部321a、321bが見える位置に貫通孔を形成することにより窓部263a、263bを得る。このとき、窓部263a、263bは、装着状態で、永久磁石31の角部311a、311bを視認できる程度の大きさに形成しておく。
次いで、保持部材26にコイル32を固定する。これにより、2つの窓部263a、263bを介してコイル32の角部321a、321bを視認することができる。
次に、コイル32が固定された保持部材26を、コイル32が可動部22側に向くようにして配置する。このように配置された状態で、保持部材26をx軸およびy軸を含む平面(xy平面)内に動かしながら、2つの窓部263a、263bを介して永久磁石31を視認できる位置に保持部材26を移動する(ずらす)。さらには、窓部263aを介して確認することができる永久磁石31に対するコイル32の相対位置と、窓部263bを介して確認することができる前記相対位置とが、均等または出来る限り近くなるように保持部材26を移動する。これにより、コイル32の中心部と永久磁石31の中心部とが、平面視で一致または出来る限り重なる位置に保持部材26を配置することができる。
次いで、前記配置を保ったまま、保持部材26をネジ止めすることで支持部23に固定する。このネジ止めの際には、窓部263a、263bを介して、前記配置で確認した永久磁石31とコイル32との位置関係(例えば離間距離等)を確認しながら固定していく。これにより、コイル32の中心部と永久磁石31の中心部とが、平面視で出来る限り重なるような位置に、コイル32を配置することができる。このようにして、保持部材26を支持部23に装着(固定)することができる。
このように、窓部263a、263bを備えることで、永久磁石31に対してコイル32を適正な位置に設けることができる。このため、可動部22が揺動(回動)したときに、永久磁石31とコイル32とが接触することを回避することができるので、可動部22の揺動の安定性を高めることができる。したがって、ガラス板21から出射された光の光路の安定性をより高めることができる。また、窓部263a、263bを設けるという比較的簡単な構成で、コイル32の相対位置を把握することができるため、コイル32の配置にかかる時間を短縮することができ、その結果、光路偏向素子2の生産性を高めることができる。
特に、前述したように、窓部263a、263bは、それぞれ、コイル32および永久磁石31の双方を視認できる位置に設けられ、かつ、これらを視認できる大きさに形成されているため、永久磁石31に対するコイル32の相対位置をより把握し易くなっている。このため、適正な位置に、コイル32をより確実に配置することができる。
また、窓部263a、263bが、コイル32の1つの対角線上の互いに対向する角部321a、321bに対応する位置に設けられているため、コイル32の全周での相対位置を容易かつ確実に把握することができる。このため、コイル32を適正な位置に設けることが特に容易となる。さらには、複数の光路偏向素子2を製造する場合にも、光路偏向素子2間でコイル32の配置のばらつきを抑制することができ、歩留まりも向上する。
なお、上述した説明では、2つの窓部263a、263bは、それぞれ、コイル32の角部321a、321bに対応する位置に設けられていたが、コイル32の相対位置を確認することができる箇所であれば、上記の位置に限定されない。また、互いに対向する角部321a、321bでなくても、コイル32の互いに異なる2箇所以上に窓部263a、263bを設けることで、コイル32の全周での相対位置をより容易に把握することできる。
また、前述したように、光路偏向素子2では、断面視で、永久磁石31の一部がコイル32と重なっている。このような構成の光路偏向素子2は、断面視で、永久磁石31とコイル32とが重なっていない構成に比べ、コイル32を配置したときに、永久磁石31と接触する可能性が高い。そのため、断面視で永久磁石31の一部がコイル32と重なっている構成の光路偏向素子2であると、前記のように窓部263a、263bを介してコイル32の相対位置を把握することが可能であるという効果を特に顕著に発揮することができる。
なお、上述した説明では、2つの窓部263a、263bは、それぞれ、貫通孔であったが、スリット状の切り欠き等であってもよい。また、窓部263a、263bは、例えば、貫通孔の開口にプラスチックやガラスのような透明な平板を装着した構成であってもよいし、貫通孔の開口にレンズを装着し、コイル32を拡大して視認し得るような構成であってもよい。しかしながら、貫通孔で構成された窓部263a、263bは、その形成が容易であり、光路偏向素子2間での窓部263a、263bの構成のばらつきを低減し易い。このため、光路偏向素子2の生産性の向上や歩留まりの向上に特に寄与することができる。
また、窓部263a、263bの平面視形状は、円形であるが、窓部263a、263bの平面視形状は、これに限定されず、四角形の多角形や、半円形等でいかなる形状であってもよい。また、複数の窓部263a、263bは、互いに異なる形状や大きさであってもよい。
また、窓部は、コイル32の相対位置を視認することが可能であれば、その数は限定されず、1つでも、3つ以上でもよいが、複数(2つ以上)であることが好ましい。窓部を複数有することで、コイル32全周の相対位置をより容易に把握することができるためである。なお、窓部が1つの場合には、その1つの窓部を介してコイル32の異なる箇所が見えるように、窓部を形成することが好ましい。例えば、図9に示すように、保持部261の1つの対角線に沿った長手形状の窓部263を形成し、この窓部263を介して、コイル32の2つの角部321a、321bを視認し得る構成とすればよい。
なお、以上のような構成の保持部材26は、非磁性材料で構成されている。保持部材26を非磁性体材料で構成することにより、保持部材26が、コイル32および永久磁石31により生じる駆動力の妨げになるのを防ぐことができる。そのため、揺動しているガラス板21に、保持部材26に起因する不要な振動が発生することを抑制することができる。
非磁性材料としては、具体的には、例えば、アルミニウム、チタン、銅またはこれらのうちのいずれかを含む合金、オーステナイト系のステンレス鋼等の各種金属材料や、各種樹脂材料、各種ガラス材料、各種セラミックス材料等が挙げられる。中でも特に、アルミニウムやオーステナイト系のステンレス鋼SUSであることが好ましく、アルミニウムで構成されていることがより好ましい。アルミニウムやオーステナイト系のステンレス鋼SUSは、熱伝導性に優れているため、プロジェクター1内の他の部材(例えば、制御回路120と画像信号処理回路122等)やコイル32から生じた熱等が保持部材26や支持部23等に伝達されるのを低減することができる。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の光学デバイスの第2実施形態を適用した光路偏向素子について説明する。
図10は、本発明の第2実施形態にかかるプロジェクター(画像表示装置)が備える光路偏向素子の部分拡大図であり、(a)が部分拡大平面図(裏面図)であり、(b)が断面図である。なお、図10において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
本実施形態にかかる光路偏向素子2は、コイル32の構成と、永久磁石31に対するコイル32の配置とが異なる以外、第1実施形態にかかる光路偏向素子2と同様である。
図10に示す光路偏向素子2が備えるコイル32は、その外形寸法が、永久磁石31の外形寸法よりも大きく、かつ、その内形寸法が永久磁石31の外形寸法よりも小さくなるように構成されている。また、コイル32は、永久磁石31に対向し、永久磁石31の厚さ方向(z軸方向)で永久磁石31と離間するように配置されている。このため、図10(a)に示すように、平面視で、コイル32の内縁321と外縁322との間に永久磁石31の外縁311が位置しており、図10(b)に示すように、断面視で、コイル32と永久磁石31とは重なっていない。
なお、図10に示す構成のコイル32であると、保持部材26を支持部23に配置した状態では、コイル32の存在によって、窓部263a、263bを介して永久磁石31の角部311a、311bを視認できない場合がある。このような場合には、例えば、保持部材26を支持部23に配置した後に、保持部材26をxy平面内で移動し、2つの窓部263a、263bを介して永久磁石31の角部311a、311bを視認できる状態にして、永久磁石31とコイル32との位置関係を把握する。そして、前記のように把握した位置関係を考慮して、再び、保持部材26を動かして角部311a、311bが視認できない位置に保持部材26を移動する。これにより、適正な位置に、コイル32を配置することができる。
なお、例えば、2つの窓部263a、263bを介して永久磁石31の角部311a、311bを視認することができないことを確認することによっても、永久磁石31の外縁311がコイル32の内縁321と外縁322との間に位置していることを把握することができる。
以上のような第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用、効果が得られる。
≪第3実施形態≫
次に、本発明の光学デバイスの第2実施形態を適用した光路偏向素子について説明する。
図11は、本発明の第3実施形態にかかるプロジェクター(画像表示装置)が備える光路偏向素子の部分拡大図であり、(a)が部分拡大平面図(上面図)であり、(b)が断面図である。なお、図11において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
本実施形態にかかる光路偏向素子2は、コイル32の構成と、永久磁石31に対するコイル32の配置とが異なり、さらに、保持部材26に窓部が設けられておらず、可動部22に窓部222a、222bが設けられていることが異なる以外、第1実施形態にかかる光路偏向素子2と同様である。
図11に示す光路偏向素子2が備えるコイル32は、その外形寸法が、永久磁石31の外形寸法とほぼ等しくなるように構成されている。そして、コイル32は、永久磁石31に対向し、永久磁石31の厚さ方向(z軸方向)で永久磁石31と離間するように配置されている。このため、図11(a)に示すように、平面視で、コイル32の外縁322と永久磁石31の外縁311とがほぼ重なり、図11(b)に示すように、断面視で、コイル32と永久磁石31とは重なっていない。このように永久磁石31とコイル32とが配置されていることで、光路偏向素子2の幅(y軸方向の長さ)をより小さくすることができる。
また、可動部22が備える窓部222aは、永久磁石31の角部311aに対応する位置に形成されており、図11(a)に示すように、窓部222aの一部を介して角部311aを視認することができる。一方、窓部222bは、永久磁石31の角部311bに対応する位置に形成されており、図11(a)に示すように、窓部222bの一部を介して角部311bを視認することができる。
なお、図11に示す構成のコイル32であると、保持部材26を支持部23に配置した状態では、コイル32の存在によって、窓部222a、222bを介してコイル32の外縁322の角部322a、322bを視認できない場合がある。このような場合には、例えば、保持部材26を支持部23に配置した後に、可動部22または保持部材26をxy平面内で移動し、2つの窓部222a、222bを介してコイル32の角部322a、322bを視認できる状態にして、永久磁石31とコイル32との位置関係を把握する。そして、前記のように把握した位置関係を考慮して、再び、角部322a、322bが視認できない位置に可動部22や保持部材26を移動する。これにより、適正な位置に、コイル32を配置することができる。
なお、例えば、2つの窓部222a、222bを介してコイル32の角部322a、322bを視認することができないことを確認することによっても、永久磁石31の外縁311と、コイル32の外縁322とが平面視でほぼ重なっていることを把握することができる。
以上のような第3実施形態においても、第1実施形態および第2実施形態と同様の永久磁石31およびコイル32の配置を適用することができる。
以上、本発明の光学デバイスおよび画像表示装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光学デバイスおよび画像表示装置では、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、光学部として光透過性を有するガラス板を用いた構成について説明したが、光学部としては、光反射性を有するミラーであってもよい。このような場合には、本発明の光学デバイスを光走査用の光学デバイスや、光スイッチ、光アッテネーター等として利用可能となる。
また、前述した実施形態では、画像表示装置として、液晶プロジェクターについて説明したが、光走査用の光学デバイスを用いた光走査型のプロジェクターであってもよい。また、画像表示装置としては、プロジェクターに限定されず、その他、プリンター、スキャナー、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)等にも適用可能である。
1……プロジェクター
102……光源
104a、104b、104c……ミラー
106a、106b……ダイクロイックミラー
108B、108G、108R……液晶表示素子
110……ダイクロイックプリズム
112……投射レンズ系
120……制御回路
122……画像信号処理回路
2……光路偏向素子
21……ガラス板
22……可動部
222a、222b……窓部
221……貫通孔
23……支持部
24a、24b……軸部
26……保持部材
261……保持部
262……固定部
263、263a、263b……窓部
264……ネジ
3……駆動機構
31……永久磁石
311……外縁
311a、311b……角部
32……コイル
321……内縁
321a、321b……角部(内縁の角部)
322……外縁
322a、322b……角部(外縁の角部)
33……電圧印加部
8……スクリーン
J……揺動軸
LL……映像光
P1、P2……画像表示位置
Px……画素
Rv、Gv、Bv……データ信号
Vid……画像信号

Claims (13)

  1. 光が入射する光入射面を有する光学部と、
    前記光学部を支持する可動部と、
    前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
    前記可動部に設けられた永久磁石と、
    前記可動部に対向して設けられ、前記永久磁石に作用する磁界を発生させる空芯コイルと、
    前記空芯コイルの前記永久磁石と反対側に設けられ、かつ、前記空芯コイルを保持するコイル保持部材と、を備え、
    前記コイル保持部材は、窓部を有し、
    前記窓部を介して、前記空芯コイルの縁部を視認することが可能であることを特徴とする光学デバイス。
  2. 前記空芯コイルは、平面視で、四角形状の外形を有しており、
    前記窓部は、前記窓部を介して前記空芯コイルの角部を視認することが可能である位置に設けられている請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 光が入射する光入射面を有する光学部と、
    前記光学部を支持する可動部と、
    前記可動部を揺動軸まわりに揺動可能に支持する軸部と、
    前記可動部に設けられた永久磁石と、
    前記可動部に対向して設けられ、前記永久磁石に作用する磁界を発生させる空芯コイルと、
    前記空芯コイルの前記永久磁石と反対側に設けられ、かつ、前記空芯コイルを保持するコイル保持部材と、を備え、
    前記可動部は、窓部を有し、
    前記窓部を介して、前記永久磁石の縁部を視認することが可能であることを特徴とする光学デバイス。
  4. 前記永久磁石は、平面視で、四角形状の外形を有しており、
    前記窓部は、前記窓部を介して前記永久磁石の角部を視認することが可能である位置に設けられている請求項3に記載の光学デバイス。
  5. 前記窓部は、前記窓部を介して前記永久磁石および前記空芯コイルの位置関係を把握することが可能である位置に設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  6. 前記窓部は、貫通孔である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  7. 前記窓部を複数有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  8. 複数の前記窓部は、異なる箇所を視認することが可能である位置に設けられている請求項7に記載の光学デバイス。
  9. 前記コイル保持部材は、非磁性材料である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  10. 前記可動部および前記軸部は、それぞれ樹脂材料を含んでいる請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  11. 前記光学部は、光透過性を有している請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の光学デバイスを備えることを特徴とする画像表示装置。
  13. 前記光学デバイスで光を空間変調させることにより、前記光の照射によって表示される画素の位置をずらすように構成されている請求項12に記載の画像表示装置。
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