JP2017032251A - マルチタイプ空気調和装置 - Google Patents

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遠藤 浩彰
Hiroaki Endo
浩彰 遠藤
純一 津野
Junichi Tsuno
純一 津野
光将 榎本
Mitsumasa Enomoto
光将 榎本
智之 舟木
Tomoyuki Funaki
智之 舟木
大貴 ▲高▼雄
大貴 ▲高▼雄
Daiki Takao
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Abstract

【課題】快適性の低下を抑制し低消費電力で効率の良い内部乾燥運転を実行することが可能なマルチタイプ空気調和装置を提供する。【解決手段】室内機3a,3b,3cが冷房運転停止した後、室内機3a,3b,3cの停止前に行われた冷房運転の時間基づいて各室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力を算出し、必要乾燥能力の合計値の中でそれぞれの室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力が占める割合である必要乾燥能力比率を算出し、内部乾燥運転を行う室内機3a,3b,3cが複数台有る場合、必要乾燥能力比率が高い室内機3a,3b,3cに冷媒が多く分配されるように膨張弁27a,27b,27cの開度を制御する。【選択図】図5

Description

本発明はマルチタイプ空気調和装置に係り、特に、内部乾燥運転に関するものである。
マルチタイプ空気調和装置は、一つの室外機に対して複数の室内機が冷媒配管で接続されている。接続された室内機のそれぞれに対応して冷媒の流量調整を行う膨張弁が室外機または室内機に設けられているので、接続された各室内機はそれぞれ独立して運転/停止制御及び能力制御を行うことができる。
冷房運転や除湿運転を行った室内機は、内部の熱交換器やドレンパン等の部品が凝縮水によって濡れており、カビの温床となる。そこで、冷房運転や除湿運転を終了した後に短時間暖房運転を行うことによって、室内機の内部を一時的に高温状態に保って乾燥させることでカビの成長を抑制する技術が従来から実施されている。以下、これを内部乾燥運転と呼ぶ。
特許文献1に記載の技術は、マルチタイプ空気調和装置において上述の内部乾燥運転を実行するものである。詳細には、複数台ある室内機のうち一つの室内機が内部乾燥運転を実行している間、他の室内機が内部乾燥運転を実行するか否かを選択できる選択手段を備えたマルチタイプ空気調和装置が記載されている。当該技術は、直前まで冷房運転を実行していなかった室内機等の内部を乾燥させる必要がない室内機にまで内部乾燥運転を実行してしまうと、無駄な運転となってしまうだけでなく、室内機から温風が吹き出されて快適性を損ねてしまうという課題を解決する目的でなされたものである。
しかしながら、冷房運転を実行していた複数台の室内機間においても屋内環境や冷房能力によって室内機内における凝縮水の量は異なる。すなわち、特許文献1に記載の技術では、他の室内機と連動して内部乾燥運転を実行する設定を行った室内機が複数台有った場合、それぞれの室内機が設置された屋内環境や冷房能力に関わらず各室内機へ均等に冷媒を流していたため、効率の悪い内部乾燥運転となっていた。その結果、内部乾燥運転を実行する全ての室内機の内部を乾燥させるために要する時間(内部乾燥運転を実行する時間)が長くなり、消費電力を増大させていた。すなわち、図6(1)に示すように、内部乾燥運転を開始する時点(t0)において、室内機3aの内部に付着した凝縮水の量が室内機3bの内部に付着した凝縮水の量よりも多い場合、凝縮水の量が少ない室内機3bの方が早く(t1の時点で)凝縮水の蒸発が完了する。これに対して、凝縮水の量が多い室内機3aは室内機3bよりも遅く(t2の時点で)凝縮水の蒸発が完了する。このとき、t1からt2までの間は室内機3b内部の蒸発が完了しているのにもかかわらず、圧縮機の駆動を継続しなければならないため消費電力を増大させていた。また、内部に付着した凝縮水の蒸発が完了した室内機3bに対しても室内機3a内部に付着した凝縮水の蒸発が完了する(t2)まで室内機3aと同じ量の冷媒を循環させていたため余計に室温を上昇させてしまい快適性を損ねてしまっていた。
特開2012−220032号公報
本発明は、上述した問題を解決するためになされたもので、快適性の低下を抑制し効率の良い内部乾燥運転を実行することが可能なマルチタイプ空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明のマルチタイプ空気調和装置は、一台の室外機に対して、室内熱交換器を有する室内機を複数台接続し、当該各室内機を個別に運転可能としたマルチタイプ空気調和装置において、前記室外機と前記室内機のいずれか一方には前記室内機のそれぞれに対応して膨張弁が備えられ、前記室外機は前記膨張弁を制御する制御部を有し、前記制御部は、前記室内機が冷房運転を停止した後、内部乾燥運転を行う内部乾燥運転制御部と、前記室内機の停止前に行われた冷房運転の時間に基づいて各前記室内機の必要乾燥能力を算出する必要乾燥能力算出部と、前記必要乾燥能力の合計値の中でそれぞれの前記室内機の前記必要乾燥能力が占める割合である必要乾燥能力比率を算出する必要乾燥能力比率算出部を有し、前記内部乾燥運転制御部は、前記内部乾燥運転を行う前記室内機が複数台有る場合、前記必要乾燥能力比率が高い前記室内機に冷媒が多く分配されるように前記膨張弁の開度を制御することを特徴としている。
また、好ましくは、前記室内機が設置された空間の相対湿度を検出する室内湿度センサを有し、前記必要乾燥能力算出部は、前記相対湿度に基づいて各前記室内機の必要乾燥能力を補正する。
また、好ましくは、前記制御部は、前記必要乾燥能力の合計値が大きい程前記内部乾燥運転時の圧縮機回転数を高く設定する圧縮機回転数設定部を有する。
また、好ましくは、前記制御部は、前記必要乾燥能力の合計値が大きい程前記内部乾燥運転の運転時間を長く設定する内部乾燥運転時間設定部を有する。
本発明によれば、快適性の低下を抑制し効率の良い内部乾燥運転を実行することが可能なマルチタイプ空気調和装置を提供することができる。
本実施形態の空気調和装置の冷凍サイクル全体を示す概略図である。 本実施形態の空気調和装置の室外機制御部と室内機制御部を示すブロック図である。 本実施形態の空気調和装置の室外機制御部のCPUを示すブロック図である。 本実施形態の空気調和装置の制御方法を示すフローチャートである。 本実施形態の内部乾燥運転を行う空気調和装置の示す説明図である。 (1)は、従来の空気調和装置の内部乾燥運転時における室内機内に付着した凝縮水の量の計時的変化を示すグラフである。(2)は、本実施形態の空気調和装置の内部乾燥運転時における室内機内に付着した凝縮水の量の計時的変化を示すグラフである。 本実施形態の空気調和装置における制御手段に記憶される必要乾燥能力算出テーブルである。 本実施形態の空気調和装置における必要乾燥能力を算出する一例を示す図である。 本実施形態の空気調和装置における制御手段に記憶される圧縮機回転数設定テーブルである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1に示すように、本実施例における空気調和装置1は、屋外に設置される室外機2と、屋内に設置され、室外機2に液管4a,4b,4cおよびガス管5a,5b,5cで接続された複数の室内機3a,3b,3cとを備えたマルチタイプ空気調和装置となっている。詳細には、液管4a,4b,4cは、一端が室外機2の閉鎖弁25a,25b,25cに、他端が室内機3a,3b,3cの液管接続部34a,34b,34cに接続されている。また、ガス管5a,5b,5cは、一端が室外機2の閉鎖弁26a,26b,26cに、他端が室内機3a,3b,3cのガス管接続部35a,35b,35cに接続されている。以上により、空気調和装置1の冷媒回路10が構成されている。なお、図1は室内機が3台の場合を示しているが、室内機は2台又は4台以上であってもよい。
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機20と、四方弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁27a,27b,27cと、液管4a,4b,4cの一端が接続された閉鎖弁25a,25b,25cと、ガス管5の一端が接続された閉鎖弁26a,26b,26cと、アキュムレータ21と、室外ファン24とを備えている。そして、室外ファン24を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなしている。
圧縮機20は、図示しないインバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転能力を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機20の冷媒吐出側は、四方弁22のポートaに吐出管61で接続されており、また、圧縮機20の冷媒吸入側は、アキュムレータ21の冷媒流出側に吸入管66で接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、上述したように圧縮機20の冷媒吐出側に吐出管61で接続されている。ポートbは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と冷媒配管62で接続されている。ポートcは、アキュムレータ21の冷媒流入側と冷媒配管65で接続されている。そして、ポートdは、閉鎖弁26a,26b,26cと室外機ガス管64及び室外機ガス管分岐部64a,64b,64cで接続されている。
室外熱交換器23は、冷媒と、後述する室外ファン24の回転により室外機2内部に取り込まれた外気とを熱交換させるものである。室外熱交換器23の一方の冷媒出入口は、上述したように四方弁22のポートbに冷媒配管62で接続され、他方の冷媒出入口は室外機液管63及び室外機液管分岐部63a,63b,63cで閉鎖弁25a,25b,25cに接続されている。
膨張弁27a,27b,27cは、室外機液管分岐部63a,63b,63cに設けられている。膨張弁27a,27b,27cは電子膨張弁である。膨張弁27は冷媒回路10内の冷媒循環量を調節するために制御される。冷媒循環量を調節することで冷房・暖房能力を調整し、且つ、圧縮機20の適正な冷媒吸入状態を保っている。これによって、蒸発器(暖房時は室外熱交換器23、冷房時は後述する室内熱交換器31a,31b,31c)の熱交換効率及び圧縮機20の信頼性を向上させることができる。本実施形態では、膨張弁27a,27b,27cは、室外機2に設けられているが、各室内機3a,3b,3cそれぞれに対応させて設けてもよい。
室外ファン24は樹脂材で形成されており、室外熱交換器23の近傍に配置されている。室外ファン24は、図示しないファンモータによって回転することで図示しない吸込口から室外機2内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換した外気を図示しない吹出口から室外機2外部へ放出する。
アキュムレータ21は、上述したように、冷媒流入側が四方弁22のポートcと冷媒配管65で接続され、冷媒流出側が圧縮機20の冷媒吸入側と吸入管66で接続されている。アキュムレータ21は、冷媒配管65からアキュムレータ21内部に流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離してガス冷媒のみを圧縮機20に吸入させる。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1に示すように、吐出管61には、圧縮機20から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ73が設けられている。
室外機液管63には、室外熱交換器23から流出、または、室外熱交換器23に流入する冷媒の温度を検出するための室外熱交換器温度センサ75が設けられている。また、室外機液管分岐部63a,63b,63cの膨張弁27a,27b,27cと閉鎖弁25a,25b,25cとの間に、流通する冷媒の温度を検出するための液側温度センサ77a,77b,77cが設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2内に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ76が備えられている。
また、室外機2には、室外機制御手段100が備えられている。室外機制御手段100は、室外機2の図示しない電装品箱に格納されている制御基板に搭載されている。図2に示すように、室外機制御手段100は、CPU110と、記憶部120と、通信部130と、センサ検出部140と、圧縮機制御部150と、膨張弁制御部160とを備えている。
記憶部120は、ROMやRAMを有しており、室外機2の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、圧縮機20や膨張弁27a,27b,27cの制御状態等を記憶している。通信部130は、室内機3との通信を行うためのインターフェイスである。検出値入力部140は、室外機2の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU110に出力する。圧縮機制御部150は、圧縮機20に対してユーザから要求された能力を発揮するために必要な回転数で運転するように制御を行う。
CPU110は、前述した室外機2の各種センサでの検出結果を検出値入力部140を介して取り込む。また、CPU110は、室内機3から送信される制御信号を通信部130を介して取り込む。また、CPU110は、取り込んだ制御信号に基づいて、圧縮機20や膨張弁27a,27b,27cの駆動制御を行う。更には、CPU110は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、四方弁22の切り換え制御を行う。
次に、図1を用いて、室内機3a,3b,3cについて説明する。以下の説明は室内機3aについてなされるが、その説明は他の室内機3b,3cについても同様に成り立つ。室内機3aは、室内熱交換器31aと、液管4aの他端が接続された液管接続部34aと、ガス管5aの他端が接続されたガス管接続部35aと、室内ファン33aとを備えている。そして、室内ファン33aを除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなしている。
室内熱交換器31aは、冷媒と後述する室内ファン33aにより図示しない吸込口から室内機3a内部に取り込まれた室内空気とを熱交換させるものであり、一方の冷媒出入口が液管接続部34aに室内機液管68aで接続され、他方の冷媒出入口がガス管接続部35aに室内機ガス管69aで接続されている。室内熱交換器31aは、室内機3aが冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機3aが暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、液管接続部34aやガス管接続部35aでは、各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内ファン33aは樹脂材で形成されており、室内熱交換器31aの近傍に配置されている。室内ファン31aは、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室内機3a内に室内空気を取り込み、室内熱交換器31aにおいて冷媒と熱交換した室内空気を図示しない吹出口から室内へ吹き出す。
以上説明した構成の他に、室内機3aには各種のセンサが設けられている。室内熱交換器31aには、室内熱交換器31aを通過する冷媒の温度を検出する室内熱交換器温度センサ78aが設けられている。そして、室内機3aには室内空気の温度、すなわち室内温度を検出する室内温度センサ79aと室内空気の湿度を検出する室内湿度センサ38aが備えられている。室内温度センサ79aの取付位置は、室内機3a内部に備える室内熱交換器31aや制御基板(室内機制御手段200a)等の発熱部品から離して配置することが好ましい。また、室内機3aに取付ける替わりに図示しないリモコンに取付けてもよい。
また、室内機3aには、室内機制御手段200aが備えられている。室内機制御手段200aは、室内機3aの図示しない電装品箱に格納されている制御基板に搭載されている。図2に示すように、室内機制御手段200aは、CPU210と、記憶部220と、通信部230と、検出値入力部240と、室内ファン制御部250とを備えている。
記憶部220は、ROMやRAMを有しており、室内機3の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、室内ファン33の制御状態等を記憶している。通信部230は、室外機2との通信を行うためのインターフェイスである。検出値入力部240は、室内機3の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU210に出力する。室内ファン制御部250は、室内ファン33に対してユーザから要求された能力を発揮するために必要な回転数で運転するように制御を行う他、後述する冷風防止制御を行う。
CPU210は、前述した室内機3の各種センサでの検出結果を検出値入力部240を介して取り込む。また、CPU210は、室外機2から送信される制御信号を通信部230を介して取り込む。また、CPU210は、取り込んだ制御信号に基づいて、室内ファン33の駆動制御を行う。
次に、本実施形態における空気調和装置1の空調運転時の冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。尚、以下の説明では、室内機3a,3b,3cが共に暖房運転を行う場合について説明し、冷房運転を行う場合については詳細な説明を省略する。また、図1における矢印は暖房運転時の冷媒の流れを示している。なお、室内機についての説明は室内機3aのみについてなされるが、その説明は他の室内機3b,3cについても同様に成り立つ。
図1に示すように、室内機3aが暖房運転を行う場合、室外機制御手段100は、四方弁22を実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートdとが連通するよう、また、ポートcとポートbとが連通するよう、切り換える。これにより、室外熱交換器23が蒸発器として機能するとともに、室内熱交換器31a,31b,31cが凝縮器として機能する。また、室内機3aは運転状態で、室内機3b,3cは運転休止状態なので、膨張弁27aは運転時の室外機制御手段100の要求に応じた開度とし、膨張弁27b,27cは僅かに冷媒が通過できる程度の開度(微開)となるように制御される。
圧縮機20から吐出された高圧の冷媒は、吐出管61を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から室外機ガス管64及び室外機ガス管分岐部64a,64b,64cを流れて閉鎖弁26a,26b,26cを介してガス管5a,5b,5cに流入する。ガス管5a,5b,5cを流れた冷媒はガス管接続部35a,35b,35cを介して室内機3a,3b,3cの室内機ガス管69a,69b,69cに流入する。室内機ガス管69a,69b,69cを流れる冷媒は、室内熱交換器31a,31b,31cに流入し、室内ファン33aの回転により室内機3a内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する(室内機3b,3cは休止状態なので、室内ファン33b,33cは回転していない。)。このように、室内熱交換器31aが凝縮器として機能し、室内熱交換器31aで冷媒と熱交換を行い加熱された室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機3aが設置された室内の暖房が行われる。室内熱交換器31a,31b,31cから流出した冷媒は室内機液管68a,68b,68cを流れ、液管接続部34a,34b,34cを介して液管4a,4b,4cに流入する。
液管4a,4b,4cを流れて閉鎖弁25a,25b,25cを介して室外機2に流入した冷媒は、室外機液管分岐部63a,63b,63cを介して膨張弁27a,27b,27cに流入する。この時、室外機液管分岐部63aから膨張弁27aを通過した冷媒は、減圧されて低圧の冷媒となる。一方、室外機液管分岐部63b,63cを流れる冷媒は、膨張弁27b,27cが僅かにしか開いていないため、通過する冷媒がごく微量となる。したがって、室内機3b,3cを流通する冷媒の循環量がほぼ無くなるため、室内機3b,3cは運転休止状態となる。膨張弁27aを通過した冷媒(及び27b,27cを通過した僅かな冷媒)は室外機液管63で合流し、室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した冷媒は、室外ファン24の回転により室外機2内部に取り込まれた外気と熱交換を行って蒸発する。室外熱交換器23から流出した冷媒は、順に冷媒配管62、四方弁22、冷媒配管65、アキュムレータ21、吸入管66を流れ、圧縮機20に吸入されて再び圧縮される。以上説明したように冷媒回路10を冷媒が循環することで、空気調和装置1の暖房運転が行われる。なお、後述する内部乾燥運転も暖房運転と同じように冷媒を循環させることで行われる。
尚、室内機3が冷房運転を行う場合、室外機制御手段100は、四方弁22が破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbとが連通するよう、また、ポートcとポートdとが連通するよう、切り換える。これにより、室外熱交換器23が凝縮器として機能するとともに、室内熱交換器31が蒸発器として機能する。
次に、空気調和装置1の冷房運転若しくは除湿運転の終了後の内部乾燥運転における従来の制御方法について詳細に説明する。
空気調和装置1は、使用者のリモコン操作等によって冷房運転若しくは除湿運転の停止指令を受け、全ての室内機3が停止状態となると、凝縮水が付着している室内機3内部を乾燥させる目的で内部乾燥運転を実行する。このとき、室外機制御手段100は、図1における四方弁22が破線で示す状態(冷房運転)から、四方弁22を実線で示す状態(暖房運転)、すなわち、四方弁22のポートaとポートdとが連通するよう、また、ポートcとポートbとが連通するよう、切り換える。
空気調和装置1が内部乾燥運転を実行すると、室内熱交換器31a,31b,31cが凝縮器として機能する。これによって、冷房運転時に室内熱交換器31a,31b,31cに付着した凝縮水の蒸発を促し、室内機3a,3b,3cの内部を乾燥させる。
しかしながら、冷房運転を実行していた各室内機3a,3b,3cでは屋内環境や冷房能力によって内部に付着した凝縮水の量が異なる。すなわち、特許文献1に記載の技術では、他の室内機と連動して内部乾燥運転を実行する設定を行った室内機が複数台有った場合、それぞれの室内機が設置された屋内環境や冷房能力に関わらず各室内機へ均等に冷媒を流していたため、効率の悪い内部乾燥運転となっていた。その結果、内部乾燥運転を実行する全ての室内機の内部を乾燥させるために要する時間(内部乾燥運転を実行する時間)が長くなることで消費電力を増大させていた。すなわち、図6(1)に示すように、内部乾燥運転を開始する時点(t0)において、室内機3aの内部に付着した凝縮水の量が室内機3bの内部に付着した凝縮水の量よりも多い場合、凝縮水の量が少ない室内機3bの方が早く(t1の時点で)凝縮水の蒸発が完了する。これに対して、凝縮水の量が多い室内機3aは室内機3bよりも遅く(t2の時点で)凝縮水の蒸発が完了する。このとき、t1からt2までの間は室内機3b内部の蒸発が完了しているのにもかかわらず、圧縮機の駆動を継続しなければならないため消費電力を増大させていた。また、内部に付着した凝縮水の蒸発が完了した室内機3bに対しても室内機3a内部に付着した凝縮水の蒸発が完了する(t2)まで室内機3aと同じ量の冷媒を循環させていたため余計に室温を上昇させてしまい快適性を損ねてしまっていた。
したがって、空気調和装置1の内部乾燥運転において、膨張弁27a,27b,27cを制御し、室内機3a,3b,3cに流す冷媒の量を調節する必要がある。以下に本発明の特徴となる内部乾燥運転の制御について詳細に説明する。内部乾燥運転を行う際には、図3に示すようにCPU110は内部乾燥運転制御部111と、必要乾燥能力算出部112と、必要乾燥能力比率算出部113と、圧縮機回転数設定部114と、内部乾燥運転時間設定部115を有している。
内部乾燥運転制御部111は、空気調和装置1が冷房運転若しくは除湿運転停止した後に内部乾燥運転を実行し後述する必要乾燥能力比率に基づいて膨張弁27a,27b,27cの開度制御を行う。必要乾燥能力算出部112は、詳細は後述するが各室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力を算出する。必要乾燥能力比率算出部113は、詳細は後述するが各室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力比率を算出する。圧縮機回転数設定部114は、詳細は後述するが内部乾燥運転中の圧縮機の回転数を設定する。内部乾燥運転時間設定部115は、詳細は後述するが内部乾燥運転の運転時間を設定する。
図4は、起動時の空気調和装置1の内部乾燥運転を示すフローチャートである。STの後の数字はステップの番号を表す。
この制御は、使用者のリモコン操作等によって冷房運転又は除湿運転の停止指令を受けることによって開始される。各室内機3a,3b,3cは予めユーザにより運転停止後に内部乾燥運転を実行するか否かを設定されており(内部乾燥設定)、設定内容が室内機制御部200の記憶部220に記憶されている。CPU110は、通信部130を介して記憶部220から上述した設定内容を呼び出し、室内機3a,3b,3cのうち内部乾燥設定がされている室内機が1台以上有るか否かを判定する(ステップST101)。
内部乾燥設定がされている室内機が1台以上有る場合(ST101−YES)、必要乾燥能力算出部112は各室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力A,B,Cを算出する(ステップST102)。必要乾燥能力とは、単位時間当たりに室内機内部に付着した単位体積分の凝縮水を蒸発させるために室内熱交換器31a,31b,31cが必要とする冷媒の量を示す指数であり、言い換えると内部に付着した凝縮水の量を表す指標である。運転停止前に行われた冷房運転若しくは除湿運転の運転時間により算出される。この場合、運転時間が長い程室内機内部に付着する凝縮水の量が多くなるので、必要乾燥能力も大きくなる。また、室内機3a,3b,3cのそれぞれに設けられた室内湿度センサ38a,38b,38cにより検出される室内機が設置された部屋の相対湿度から必要乾燥能力を算出してもよい。この場合、運転停止直後の相対湿度が高い程室内機内部に付着する凝縮水の量が多くなるので、必要乾燥能力も大きくなる。具体的には、記憶部120は図7に示すような必要乾燥能力算出テーブルを記憶しており、必要乾燥能力算出部112は必要乾燥能力テーブルによって各室内機3a,3b,3cにおける運転停止前に行われた冷房運転若しくは除湿運転の運転時間tおよび/または室内機が設置された部屋の相対湿度φから必要乾燥能力(1〜3)を求める。本実施形態では、図7に示すように冷房運転若しくは除湿運転の運転時間tや相対湿度φの各数値範囲を3つのゾーンに区分けし、運転時間tが長くなる程、または、相対湿度φが高くなる程必要乾燥能力の値が高くなるように設定しているが、数値範囲のゾーンを2つにするか、若しくは、より細かく(4つ以上)に区分けして必要乾燥能力の値を設定するようにしてもよい。なお、冷房運転若しくは除湿運転を長時間実行した後だと相対湿度は下がるため、室内機内部に付着する凝縮水の量が多くなっていても相対湿度が低い場合が考えられる。したがって、相対湿度に基づいて行う場合は運転停止前に行われた冷房運転若しくは除湿運転の運転時間と併用して必要乾燥能力を算出することが好ましい。運転時間と相対湿度の両方に基づいて必要乾燥能力を算出する場合は、それぞれに必要乾燥能力の平均値となるように補正する。なお、内部乾燥設定がされている室内機が1台も無ければ(ST101−NO)、本制御は行わない。
次に、必要乾燥能力算出部112はステップST103で各室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力A,B,Cの合計値(A+B+C)を算出する。図8は、必要乾燥能力A,B,Cを冷房運転若しくは除湿運転の運転時間tに基づいて算出する例を示している。各室内機3a,3b,3cの運転停止前に行われた冷房運転の運転時間がそれぞれta=4.5時間、tb=0.5時間,tc=0時間だった場合、必要乾燥能力A,B,CはそれぞれA=3,B=1,C=0となり、必要乾燥能力合計値X=4となる。合計値X(=A+B+C)がわかれば、内部乾燥運転を所定時間(例えば30分)内に終了させるために必要な内部乾燥運転時の空気調和装置1全体の必要乾燥能力がわかるので、圧縮機回転数設定部114は合計値Xに基づいて内部乾燥運転中の圧縮機20の回転数を設定する(ステップST104)。このとき、必要乾燥能力の合計値Xが大きい程圧縮機20の回転数は高く設定される。具体的には、記憶部120は図9に示すような圧縮機回転数設定テーブルを記憶しており、図8の例の場合、合計値X=4なので圧縮機回転数設定部114は回転数が30rpsとなるように圧縮機20を制御する。なお、図9の圧縮機回転数設定テーブルの数値は一例であって、これに限るものではない。これは、図7の必要乾燥能力テーブルの各数値範囲のゾーン数を変えることで合計必要乾燥能力Xの数値が大幅に変動するためである。したがって、合計必要乾燥能力Xと圧縮機20の回転数との対応関係は図9に示すような圧縮機回転数設定テーブルとして予め試験等で定められたものとする。
次に、必要乾燥能力比率算出部113はステップST105で必要乾燥能力の合計値の中でそれぞれの室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力が占める割合である必要乾燥能力比率A’,B’,C’を算出し、内部乾燥運転制御部111はステップST106で必要乾燥能力比率A’,B’,C’に基づいて各膨張弁27a,27b,27cの開度制御を行う。このとき、必要乾燥能力比率が高い室内機3に冷媒が多く分配されるように当該室内機3に対応する膨張弁27の開度を大きくなるように制御する。図8の具体例では、必要乾燥能力がそれぞれA=3,B=1,C=0であったため、必要乾燥能力比率はそれぞれA’=75%,B’=25%,C’=0%となり、内部乾燥運転制御部111は各室内機3a,3b,3cに流れる冷媒の量がこの比率となるように各膨張弁27a,27b,27cの開度制御を行う。これによって、必要乾燥能力比率に応じて冷媒が分配されるので、必要乾燥能力が室内機毎に異なっていても室内機3a,3b,3cの内部に付着した凝縮水の蒸発を完了させるタイミングが一致する。すなわち、図6(2)に示すように、内部乾燥運転を開始する時点(t0)において、室内機3aの内部に付着した凝縮水の量が室内機3bの内部に付着した凝縮水の量よりも多くても、室内機3aと室内機3bの凝縮水の蒸発が完了するタイミング(t1,t2)が一致する。そのため、図6(1)に示す従来の内部乾燥運転のように、t1からt2までの間は室内機3b内部の蒸発が完了しているのにもかかわらず、圧縮機の駆動を継続しなければならないという問題を解消している。内部に付着した凝縮水の量が多い室内機3aに冷媒が多く分配されるように各膨張弁27a,27b,27cの開度制御を行うので、従来の様に内部乾燥運転時に各室内機に均等に冷媒を分配した時と比べて室内機3a内部の乾燥が完了するタイミングが早くなる。その結果、圧縮機20を運転させる時間が短くなるので、低消費電力を実現できる。
ステップST107では、必要乾燥能力比率A’,B’,C’に基づいた開度に各膨張弁27a,27b,27cの開度を制御して実行した内部乾燥運転の運転時間が所定時間を経過したか否かを判定する。所定時間を経過していたら(ST107−YES)、内部乾燥運転を終了する。なお、所定時間は内部乾燥運転の運転時間として予め定められた時間(例えば、30分)であって、この所定時間内に全ての室内機内部の乾燥が完了するようにステップST104とステップST106で圧縮機20の回転数と膨張弁27a,27b,27cの開度が調整されている。
次に、図5を用いて空気調和装置1の内部乾燥運転の説明を行う。この例では、停止直前の空気調和装置1動作中において室内機3a,3bが冷房運転若しくは除湿運転の実績があり、室内機3cが冷房運転若しくは除湿運転の実績が無かった場合について説明する。なお、便宜上膨張弁27a,27b,27cが室外機2の外に図示されているが、実際には室外機2の内部に設けられている。
まず、内部乾燥設定がされている室内機の有無を判定するが、この例では全ての室内機3a,3b,3cが内部乾燥の設定がされているものとする。次に、必要乾燥能力算出部112によって各室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力を算出する。必要乾燥能力算出部112によって算出された室内機3aの必要乾燥能力Aは大きく、室内機3bの必要乾燥能力Bは小さい値であったとする。なお、室内機3cは既に停止していたので内部に付着している凝縮水はほぼ無く、必要乾燥能力Cも無いものとする。
その後、圧縮機回転数設定部114は必要乾燥能力の合計値(A+B+C)の値から室外機に設けられた圧縮機20の回転数を設定する。必要乾燥能力合計値と圧縮機20の回転数の関係は試験等を行って予め定められて記憶部120に記憶されているものである。
次に、必要乾燥能力比率算出部113によって算出された必要乾燥能力比率A’,B’,C’に基づいて内部乾燥運転制御部111が膨張弁27a,27b,27cの開度制御を行う。図4の例では、A’,B’,C’=7:3:0であるため、冷媒流量比がこの比率となるように膨張弁27a,27b,27cの開度制御を行う。すなわち、室内機3aが室内機3bに比べて冷媒が多く分配されるように膨張弁27a,27bの開度制御を行う。なお、室内機3cは必要乾燥能力比率C´=0であるが、膨張弁27cを全閉にすると冷媒が室内機3c内部に溜り込んで冷媒循環量が不足してしまうため、内部乾燥運転制御部111は膨張弁27cを僅かに冷媒が通過できる程度の開度(微開)となるように制御する。
以上のように、本実施形態の空気調和装置1では、室内機3a,3b,3cが冷房運転停止した後、内部乾燥運転を行う内部乾燥運転制御部111と、室内機3a,3b,3cの停止前に行われた冷房運転の時間に基づいて各室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力A,B,Cを算出する必要乾燥能力算出部112と、必要乾燥能力A,B,Cの合計値の中でそれぞれの室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力A,B,Cが占める割合である必要乾燥能力比率A’,B’,C’を算出する必要乾燥能力比率算出部113を有し、内部乾燥運転制御部111は、内部乾燥運転を行う室内機3a,3b,3cが複数台有る場合、必要乾燥能力比率A’,B’,C’が高い室内機3a,3b,3cに冷媒が多く分配されるように膨張弁27a,27b,27cの開度を制御する。これによって、図6(2)に示すように、内部乾燥運転を開始する時点(t0)において、室内機3aの内部に付着した凝縮水の量が室内機3bの内部に付着した凝縮水の量よりも多くても、室内機3aと室内機3bの凝縮水の蒸発が完了するタイミング(t1,t2)が一致する。そのため、図6(1)に示す従来の内部乾燥運転のように、t1からt2までの間は室内機3b内部の蒸発が完了しているのにもかかわらず、圧縮機の駆動を継続しなければならないという問題を解消している。
なお、本実施形態では、各室内機3a,3b,3cの必要乾燥能力A,B,Cの合計値(A+B+C)を算出し、圧縮機回転数設定部114は合計値(A+B+C)に基づいて内部乾燥運転中の圧縮機20の回転数を設定(図4のステップST104)していたが、本発明はこれに限るものではない。つまり、必要乾燥能力の合計値(A+B+C)から内部乾燥運転時に空気調和装置1全体の必要乾燥能力がわかるので、圧縮機回転数を調整する代わりに、内部乾燥運転時間設定部115が合計値(A+B+C)に基づいて内部乾燥運転の運転時間を設定してもよい(図4のステップST104に置き換わる)。このとき、必要乾燥能力の合計値(A+B+C)が大きい程運転時間は長く設定される。この場合、ステップST107の所定時間は、合計値(A+B+C)に基づいて設定された内部乾燥運転の運転時間に置き換える。また、この場合、内部乾燥運転中の圧縮機20の回転数は予め定められた所定の回転数に設定される。
1 空気調和装置
2 室外機
3 室内機
20 圧縮機
31 室内熱交換器
33 室内ファン

Claims (4)

  1. 一台の室外機に対して、室内熱交換器を有する室内機を複数台接続し、当該各室内機を個別に運転可能としたマルチタイプ空気調和装置において、
    前記室外機と前記室内機のいずれか一方には前記室内機の台数に対応して膨張弁が備えられ、
    前記室外機は前記膨張弁を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記室内機が冷房運転停止した後、内部乾燥運転を行う内部乾燥運転制御部と、
    前記室内機の停止前に行われた冷房運転の時間に基づいて各前記室内機の必要乾燥能力を算出する必要乾燥能力算出部と、
    前記必要乾燥能力の合計値の中でそれぞれの前記室内機の前記必要乾燥能力が占める割合である必要乾燥能力比率を算出する必要乾燥能力比率算出部を有し、
    前記内部乾燥運転制御部は、
    前記内部乾燥運転を行う前記室内機が複数台有る場合、前記必要乾燥能力比率が高い前記室内機に冷媒が多く分配されるように前記膨張弁の開度を制御することを特徴とするマルチタイプ空気調和装置。
  2. 前記室内機が設置された空間の相対湿度を検出する室内湿度センサを有し、前記必要乾燥能力算出部は、前記相対湿度に基づいて各前記室内機の必要乾燥能力を補正することを特徴とする請求項1に記載のマルチタイプ空気調和装置。
  3. 前記制御部は、前記必要乾燥能力の合計値が大きい程前記内部乾燥運転時の圧縮機回転数を高く設定する圧縮機回転数設定部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチタイプ空気調和装置。
  4. 前記制御部は、前記必要乾燥能力の合計値が大きい程前記内部乾燥運転の運転時間を長く設定する内部乾燥運転時間設定部を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のマルチタイプ空気調和装置。
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