JP3780973B2 - 空気調和機の運転制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に湿気によるカビの発生を抑制する空気調和機の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機では、冷房負荷が小さい時にサーモスイッチによる圧縮機の運転のオンオフを繰り返した場合、エアコンの内部がカビに適した温度と湿度が連続する状態となっている。特に部屋の天井に設けたビルトインタイプのエアコンは、内部に水分がこもりがちになりカビが発生しやすい。このために、図15のタイムチャートに示すようにサーモスイッチによる運転オフして圧縮機が時間T1で停止した後も、室内ファンを継続して運転し、ある一定時間T2まで送風を行い、内部の水分をエアコン外に放出するよう制御している。
【0003】
しかしながら、上記従来の構成では図16に示すように圧縮機の停止後かなりの長時間、室内ファンの送風運転を継続しないとエアコン内部の湿度が低下せず、頻繁に圧縮機のオンオフするような場合や冷房運転停止後しばらく運転を行わないと、エアコン内部に水分がこもりがちになり、図17に示すようにカビが発生しやすい高湿度の条件が長時間継続する。
【0004】
図16は室内側27℃/60%、室外側35℃/60%の条件で冷房運転停止後、室内ファンの送風運転を行い、エアコン内部の湿度の変化を示したものである。圧縮機の停止後直後98%前後あった湿度が、約10分で低下し始め、約40分で、室内の空調と同等になることがわかる。これより、少なくとも冷房運転停止後30分は送風運転を行わないとエアコン内部の湿気が外へ出て行かないことがわかる。図17は上記と同条件で、圧縮機の停止後送風を行わない時のエアコン内部の環境を示している。圧縮機の停止後35分は相対湿度が低下せず、その後徐々に低下し始めるが、90分以上経過しても相対湿度が80%以上あり、カビが発生しやすい湿度の条件が長時間継続することがわかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、室内の快適性を損なわず効果的にカビの成長を抑制する空気調和機の制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、圧縮機、4方弁、室外側熱交換器、絞り手段、室内側熱交換器の順に環状に接続し、かつ前記室外側熱交換器に室外送風機、前記室内側熱交換器に室内送風機を設け、前記4方弁により冷房運転と暖房運転に切換える冷凍サイクルを具備した空気調和機であって、少なくとも冷房、暖房の運転モードおよび運転停止を指示する運転モード設定手段と、前記運転モード設定手段の指示により、前記冷凍サイクルを制御して前記運転モードを実行する制御手段とを設け、前記運転モード設定手段は前記空気調和機の室内機送風回路を乾燥させるため乾燥運転モードを有し、前記制御手段は前記乾燥運転モード時に使用する前記室内送風機による送風乾燥運転と前記冷凍サイクルを暖房に切換えて行う暖房乾燥運転の制御を有し、かつ前記乾燥運転モードの指示を受けた時に、空気調和機の運転状態を判定し、空気調和機が運転停止または送風運転中であれば暖房乾燥運転、次に送風乾燥運転を行い、あるいは冷房運転またはドライ運転中であれば、送風乾燥運転を先に行ってから、暖房乾燥運転、送風乾燥運転を行なう制御方法である。
【0007】
従って、空気調和機の室内機送風回路を一時的に高温状態に保ち、カビにストレスを与え、カビの成長を抑制できるとともに、効果的な乾燥と室内の快適性を損なわないように乾燥運転を行うものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記した本発明の目的は、各請求項に記載した方法を実施の形態とすることにより達成できるので、以下には各請求項の方法にその方法による作用を併記し併せて請求項記載の方法のうち説明を必要とする特定用語については詳細な説明を加えて、本発明の実施の形態の説明とする。
【0009】
請求項1記載に係る発明は、圧縮機、4方弁、室外側熱交換器、絞り手段、室内側熱交換器の順に環状に接続し、かつ前記室外側熱交換器に室外送風機、前記室内側熱交換器に室内送風機を設け、前記4方弁により冷房運転と暖房運転に切換える冷凍サイクルを具備した空気調和機であって、少なくとも冷房、暖房の運転モードおよび運転停止を指示する運転モード設定手段と、前記運転モード設定手段の指示により、前記冷凍サイクルを制御して前記運転モードを実行する制御手段とを設け、前記運転モード設定手段は前記空気調和機の室内機送風回路を乾燥させるため乾燥運転モードを有し、前記制御手段は前記乾燥運転モード時に使用する前記室内送風機による送風乾燥運転と前記冷凍サイクルを暖房に切換えて行う暖房乾燥運転の制御を有し、かつ前記乾燥運転モードの指示を受けた時に、空気調和機の運転状態を判定し、空気調和機が運転停止または送風運転中であれば暖房乾燥運転、次に送風乾燥運転を行い、あるいは冷房運転またはドライ運転中であれば、送風乾燥運転を先に行ってから、暖房乾燥運転、送風乾燥運転を行なう空気調和機の制御方法である。
【0010】
上記実施の形態によれば、制御手段は運転モード設定手段より空気調和機の室内機送風回路を乾燥させるため乾燥運転の指示を受けると、先ず空気調和機の現在の状態を判定し、この時の空気調和機の状態に応じた乾燥運転を行うのである。例えば、空気調和機が運転停止または送風運転中であれば暖房乾燥運転、次に送風乾燥運転を行い、あるいは冷房運転またはドライ運転中であれば、送風乾燥運転を先に行って冷房中に生じた湿気を低下させてから、暖房乾燥運転、送風乾燥運転を行なうことにより、いきなり暖房乾燥運転を行い高温高湿の空気が吹出し口から室内に放出されるのを防止できる。従って、空気調和機における室内機送風回路のカビの成長を抑制できるとともに、効果的な乾燥と室内の快適性を損なわないように乾燥運転を行うことができる。
【0011】
請求項2記載に係る発明は、圧縮機、4方弁、室外側熱交換器、絞り手段、室内側熱交換器の順に環状に接続し、かつ前記室外側熱交換器に室外送風機、前記室内側熱交換器に室内送風機を設け、前記4方弁により冷房運転と暖房運転に切換える冷凍サイクルを具備した空気調和機であって、運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記運転モード設定手段の指示により、前記冷凍サイクルを制御して前記運転モードを実行する制御手段とを設け、前記運転モード設定手段は前記空気調和機の室内機送風回路を乾燥させるための乾燥運転スイッチを有し、前記制御手段は前記乾燥運転スイッチの信号を受ける運転モード記憶手段と前記乾燥運転時に使用する前記室内送風機による送風乾燥運転の時間設定記憶手段と前記冷凍サイクルを暖房に切換えて行う暖房乾燥運転の時間設定記憶手段とを有し、かつ前記乾燥運転スイッチの信号と前記運転モード記憶手段と前記送風乾燥および暖房乾燥の運転時間設定記憶手段の信号により前記圧縮機と前記4方弁と前記室内送風機と前記室外送風機を制御するように構成し、さらに制御手段は前記乾燥運転の指示により、運転モード記憶手段が空気調和機の運転停止または送風運転の場合は、設定された時間の暖房乾燥運転を行い、前記運転モード記憶手段が空気調和機の冷房運転またはドライ運転の場合は第1の所定時間だけ送風乾燥運転を行った後、第2の所定時間だけ暖房乾燥運転と送風乾燥運転を行い、運転モード記憶手段が空気調和機の暖房運転の場合は、そのまま暖房運転を継続させるように制御する空気調和機の制御方法である。
【0012】
上記実施の形態によれば、制御手段は乾燥運転スイッチの信号による運転モード記憶手段に基づき、先ず空気調和機の現在の状態が判定され、この時の空気調和機の状態に応じた乾燥運転を行うのである。すなわち、制御手段は空気調和機が運転停止または送風運転の場合は、設定された時間の暖房乾燥運転を行い、空気調和機が冷房運転またはドライ運転の場合は、設定された時間の送風乾燥運転を行った後、設定された時間の暖房乾燥運転と送風乾燥運転を行い、空気調和機が暖房運転の場合は、そのまま暖房運転を継続させるのである。従って、空気調和機における室内機送風回路のカビの成長を抑制できるとともに、冷房またはドライ運転中にいきなり暖房乾燥運転に切り替えると、高温高湿の空気が室内空間に放出され快適性が損なわれるが、一旦送風乾燥運転を行ってから暖房乾燥運転に入るので、室内の快適性も維持できる。
【0013】
請求項3記載に係る発明は、請求項1または2記載において、空気調和機は冷媒の凝縮圧力を検知する凝縮圧力検知手段を設け、制御手段は凝縮圧力設定記憶手段を設け、かつ前記凝縮圧力検知手段による凝縮圧力設定記憶手段の信号に基づき前記室外送風機と前記圧縮機を制御するように構成し、暖房乾燥運転時において前記凝縮圧力検知手段の信号が前記凝縮圧力設定記憶手段の上限設定値を超えると前記室外送風機を停止し、前記凝縮圧力設定記憶手段の下限設定値を下回ると前記室外送風機の回転数を下げて前記室外送風機を再運転する空気調和機の制御方法である。
【0014】
上記実施の形態によれば、制御手段は暖房乾燥運転時において凝縮圧力検知手段の信号が凝縮圧力設定記憶手段の上限設定値を超えると室外送風機を停止し、前記凝縮圧力設定記憶手段の下限設定値を下回ると前記室外送風機の回転数を下げて前記室外送風機を再運転するので、空気調和機における室内機送風回路のカビの成長を抑制できるとともに、冷房期間中のため暖房負荷が高く、凝縮圧力が高くなり圧縮機に対する負荷が増大するが、凝縮圧力を制御することにより圧縮機の保護が可能となる。また、凝縮圧力をある一定の範囲内で制御することにより、空気調和機の室内機送風回路の空間をある一定の高温度範囲で保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。
【0015】
請求項4記載に係る発明は、請求項1または2記載において、空気調和機は冷凍サイクルの絞り手段をバイパスする2方弁と冷媒の凝縮圧力を検知する凝縮圧力検知手段を設け、制御手段は凝縮圧力設定記憶手段を設け、かつ前記凝縮圧力検知手段による凝縮圧力設定記憶手段の信号に基づき室外送風機と圧縮機および前記2方弁を制御するように構成し、暖房乾燥運転時において前記凝縮圧力検知手段の信号が前記凝縮圧力設定記憶手段の上限設定値を超えると前記2方弁を開成する空気調和機の制御方法である。
【0016】
上記実施の形態によれば、制御手段は暖房乾燥運転時において凝縮圧力検知手段の信号が凝縮圧力設定記憶手段の上限設定値を超えると2方弁を開成するので、空気調和機における室内機送風回路のカビの成長を抑制できるとともに、冷房期間中のため暖房負荷が高く、凝縮圧力が高くなり圧縮機に対する負荷が増大するが、凝縮圧力を制御することで圧縮機の保護が可能となる。また、凝縮圧力をある一定の範囲内で制御することで、空気調和機における室内機送風回路の空間をある一定の高温度範囲で保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。また、凝縮圧力をある一定の範囲内で制御するとともに、2方弁により冷凍サイクルの高低圧をバイパスするために圧縮機の圧縮比が小さくなり、圧縮機への負荷が軽減される。
【0017】
請求項5記載に係る発明は、請求項1または2記載において、空気調和機は室内側の吹出し口に風向を制御する風向変更手段を設け、制御手段は乾燥運転スイッチの信号により前記風向変更手段を制御するように構成し、かつ前記乾燥運転スイッチの信号により暖房乾燥運転を行うとともに、前記風向変更手段により前記吹出し口を閉じる空気調和機の制御方法である。
【0018】
上記実施の形態によれば、制御手段は暖房乾燥運転時に吹出し口の風向変更手段を閉じるので、空気調和機における室内機送風回路のカビの成長を抑制できるとともに、高温の空気が室内に漏れず、室内の快適性が損なわれないようにできる。また、空気調和機の室内機送風回路を外気と遮断することで、高温の熱が外部へ漏れず効率よく長く前記室内機送風回路を高温状態に保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。
【0019】
請求項6記載に係る発明は、請求項1また2記載において、空気調和機は室内側の吹出し口に風向を制御する風向変更手段と冷媒の凝縮圧力を検知する凝縮圧力検知手段を設け、制御手段には凝縮圧力設定記憶手段を設け、暖房乾燥運転時において室内送風機および前記風向変更手段を制御し、かつ前記凝縮圧力検知手段による前記凝縮圧力設定記憶手段の信号に基づき室外送風機および圧縮機を制御するように構成し、前記暖房乾燥運転時に前記室内送風機の回転数を低下し、前記凝縮圧力検知手段の信号が前記凝縮圧力設定記憶手段の上限設定値を超えると前記室外送風機を停止するとともに前記風向変更手段を閉じ、前記凝縮圧力設定記憶手段の下限設定値を下回ると前記室外送風機の回転数を下げて前記室外送風機を再運転するとともに、前記風向変更手段を開くように制御する空気調和機の制御方法である。
【0020】
上記実施の形態によれば、制御手段は室内送風機の回転数を下げて暖房乾燥運転を行い、かつ凝縮圧力が凝縮圧力設定記憶手段の上限設定値を超えると室外送風機を停止するだけでなく風向変更手段も閉じ、さらに凝縮圧力が凝縮圧力設定記憶手段の下限設定値を下回ると室外送風機の回転数を下げて前記室外送風機を再運転し、かつ前記風向変更手段を開くように制御するので、空気調和機における室内機送風回路のカビの成長を抑制できる。
【0021】
また、室内送風機の風量を最小にすることで、高温の空気が室内にあまり吹き出さず、室内の快適性が損なわれないようにできるとともに、一方である程度、室内熱交換器に風量を流すことで、凝縮圧力の上昇速度が緩和され、長い時間の暖房乾燥運転が継続し、かつ室外送風機の停止時、凝縮圧力が低下していくために空気調和機の室内機送風回路の温度も低下するが、空気調和機の室内機送風回路を外気と遮断することで、高温の熱が外部へ漏れず効率よく長く前記室内機送風回路を高温状態に保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の空気調和機の制御方法の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施例1)
図1は、本発明に係る空気調和機の制御方法の冷凍サイクル図の一例である。冷凍サイクルは圧縮機1、室内側熱交換器2、室内送風機3、室外側熱交換器4、室外送風機5、絞り手段6、および冷房運転と暖房運転を切り変える4方弁7とで構成されている。上記構成の冷凍サイクルにおいて、冷房あるいはドライ運転時、圧縮機1から吐出された冷媒は4方弁7を介して室外側熱交換器4へと流れ、室外送風機5の駆動により室外側熱交換器4で室外空気と熱交換して凝縮液化し、次に絞り手段6を通過することにより減圧された冷媒は、室内側熱交換器2で蒸発した後に、4方弁7を介して再び圧縮機1に吸入される。
【0024】
暖房運転時には4方弁7で冷媒の流れを切り替え、圧縮機1から吐出された冷媒は4方弁7を介して室内側熱交換器2へと流れ、室内送風機3の駆動により室内側熱交換器2で室内空気と熱交換して凝縮液化し、次に絞り手段6を通過することにより減圧された冷媒は、室外側熱交換器4で蒸発した後に、4方弁7を介して再び圧縮機1に吸入される。そして、冷房、暖房のいずれにおいても、室内送風機3による空気が室内側熱交換器2と熱交換して冷風または温風が吹出し口から室内に吹出され空調が行われる。
【0025】
また、室内機2aには部屋の室温を検出する室内空気吸い込み温度検知手段8、居住者が希望する運転モード(冷房、ドライ、送風または暖房の各運転)と室温と運転あるいは停止および冷房運転で内部に生じる湿気をなくすため室内機2a(エアコン内部)の乾燥運転を設定できる運転モード設定手段9、吹出し口からの吹き出す風の風向を変更する風向変更手段10が設けられている。
【0026】
また、室外機1aにおける4方弁7と室内機側との接続配管を接続する室外側の弁11の間に1番目の凝縮圧力検知手段12があり、圧縮機1の吐出側と4方弁7の間に2番目の凝縮圧力検知手段13が設けられている。
【0027】
次に上記構成の空気調和機の制御について説明する。図2は制御手段Aの構成を示す制御ブロック図で、制御手段Aはマイクロコンピュータおよびその周辺回路からなり、空気調和機の全体制御と冷房運転で内部に生じる湿気によりエアコン内部でのカビの成長を抑制する乾燥運転を行うために図2に示す構成と図3に示すフローチャートを実行する制御シーケンスを備えているものである。
【0028】
制御手段Aには居住者が希望する運転モード切替スイッチ(冷房、ドライ、送風または暖房の各運転)と室温設定スイッチと運転あるいは停止スイッチおよびエアコン内部を乾燥させるための乾燥運転スイッチ14で構成されている運転モード設定手段9の信号を記憶する運転モード記憶手段15と、室内空気吸込み温度検知手段8の信号を記憶する室内空気吸い込み温度記憶装置16と、2つの凝縮圧力検知手段12、13の信号をそれぞれ記憶する第1と第2の凝縮圧力記憶手段17、18と、エアコン内部の乾燥運転時における室内送風機3の送風乾燥時間の設定を記憶する送風乾燥運転時間設定記憶手段19と、乾燥運転時における暖房乾燥時間の設定を記憶する暖房乾燥運転時間設定記憶手段20と、2つの凝縮圧力検知手段12、13の凝縮圧力の上下限値を記憶する第1と第2の凝縮圧力設定記憶手段21、22の信号を受けて判定する判定手段23と、判定手段23の出力を受けて室内送風機3と風向変更手段10と圧縮機1と室外送風機5を駆動する出力リレー回路24を有している。
【0029】
上記実施例において、図3の制御の流れを示すフローチャートに従い動作を説明する。室内機2a内のカビの成長を抑制する乾燥運転のため、乾燥運転スイッチ14をONすると信号が運転モード記憶手段15に入力され、運転モード記憶手段15は室内機2a内のカビの成長を抑制するための乾燥運転として信号を判定手段23に出力し、判定手段23は乾燥運転をするに当り、現在の空気調和機の運転状況を判断してその状態下で部屋の快適性を損なわず、効果的な乾燥運転が行える制御を実行するのである。
【0030】
すなわち、居住者がステップ(以下Sと表示する)1でエアコン内部の乾燥運転スイッチ14をONすると、S2で判定手段23は現在の空気調和機の状態を判断し、停止あるいは送風運転中場合は、室内空気吸込み温度検知手段8の信号を無視し、S3でタイマを時間Taにセットし、S4、S5で暖房乾燥運転を10分間行い、次にS6でタイマを時間tbにセットし、その後S7、S8で10分間の送風乾燥運転を行ってから、元の運転モードに戻る(停止あるいは送風)。
【0031】
S2で停止あるいは送風運転中でない時、S9に進み冷房あるいはドライ運転中の場合はS10でタイマを時間Tcにセットし、室内送風機3によるS11、S12で10分間の送風乾燥運転を行って内部の湿気を放出して少なくした後、S3に戻り運転停止時と同様にS3〜S8を実行し暖房乾燥運転を10分、送風乾燥運転を10分行った後、再び元の運転モード(冷房あるいはドライ)に戻る。またS9で冷房あるいはドライ運転でない時S13に進み、暖房運転中の場合はエアコン内部を乾燥させる運転を必要としないので、乾燥運転スイッチ14の信号を受け付けず、そのまま元の運転を継続する。
【0032】
このように本実施例では、室内機の乾燥運転をするに当り、制御手段Aは判定手段23で現在の空気調和機の運転状況を判断してその状態下で部屋の快適性を損なわず、効果的な乾燥運転が行える制御を実行するものである。すなわち、空気調和機が運転停止中または送風運転の時は、冷凍サイクルを暖房運転に切換えて暖房乾燥運転を先に、後に送風乾燥運転を行い、また冷房運転またはドライ運転中の時は、先に送風乾燥運転、その後に前記暖房乾燥運転、続いて送風乾燥運転を行い、さらに暖房運転中の時は乾燥運転が必要ないので行わないようにするものである。
【0033】
従って、効果的な乾燥と室内の快適性を損なわないように乾燥運転を行うことができる。また、エアコンの内部を40℃以上の高温状態に一時的にでき、カビにストレスを与え、カビの成長を抑制できるとともに、冷房またはドライ運転中にいきなり暖房乾燥運転に切り替えると、高温高湿の空気が室内空間に放出され快適性が損なわれるが、一旦送風乾燥運転を行ってエアコンの内部の湿気を低下させてから暖房乾燥運転を行うので、室内の快適性も維持できる。
【0034】
(実施例2)
本実施例は、エアコン内部の乾燥運転において暖房乾燥運転時に凝縮圧力に基づき室外送風機の回転速度を制御する構成とした点で、実施例1の発明と異なるだけで、それ以外は同じなので、図1に示す本発明の空気調和機の制御方法の冷凍サイクル図、図2に示す制御手段Aの制御ブロック図を利用して実施例1と同等の部分については詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0035】
制御手段Aはマイクロコンピュータ及びその周辺回路からなり、空気調和機の全体制御とエアコン内部でのカビの成長を抑制する乾燥運転を行うために、図2に示す構成と図4に示すフローチャートを実行する制御シーケンスを備えているものである。
【0036】
また、制御手段Aは1番目の凝縮圧力検知手段12の信号が、第1の凝縮圧力設定記憶手段21の上限設定値を超えると室外送風機5を停止し、その後第1の凝縮圧力設定記憶手段21の下限設定値を下回ると室外送風機5のモータのタップを1タップ落として回転速度を下げて室外送風機5を再運転し、かつ2番目の凝縮圧力検知手段13の信号が第2の凝縮圧力設定記憶手段22の上限設定値を超えると圧縮機1及び室外送風機5を第2の凝縮圧力設定記憶手段22の下限設定値を下回るまで停止するように構成したものである。
【0037】
本実施例において、図4の制御の流れを示すフローチャートと図5の圧縮機と、凝縮圧力と、室外送風機との関係を示すタイムチャートに従い動作を説明する。居住者がエアコン内部の乾燥のため、S1で乾燥運転スイッチ14を押すと、判定手段23は現在の空気調和機の使用状態を判断し、S2で停止あるいは送風運転中場合は、室内空気吸込み温度検知手段8の信号を無視し、S3でタイマを時間Taにセットし、S4で暖房乾燥運転を行うとともに、S5で1番目の凝縮圧力検知手段12による凝縮圧力P1の検出を始める。
【0038】
そして、S6で暖房乾燥運転が10分間経過していないのにS7で、1番目の凝縮圧力検知手段12の検出した凝縮圧力値が2.4MPa(上限設定値)を超えると、S8、S9で室外送風機5を1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPa(下限設定値)を下回るまで停止する。S9で1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPaを下回ると、S10で室外送風機5を再運転し、S11で室外送風機5のモータのタップを1タップ落として回転速度を下げS5に戻り、S5〜S11を実行して室外送風機5の最低タップまで同様のことを繰り返して回転速度を低下させるのである。
【0039】
図8のタイムチャートでは室外送風機5が4タップある場合を示しており、時間T2で2速目のHiタップ、時間T4で3速目のMedタップ、時間T6で4速目のLowタップで運転し、時間T8では4速目のLowタップを繰り返し、運転途中で時間T9=10分が経過し、暖房乾燥運転を終了し、送風乾燥運転に移行した一例を示している。
【0040】
S6で暖房乾燥運転を10分行った後、S12でタイマを時間Tbにセットし10分間の送風乾燥運転をS13、S14で行い、その後再び元の運転モード(停止あるいは送風)に戻る。S2で空気調和機が運転停止または送風運転中でない時、S15で冷房あるいはドライ運転中の場合はS16でタイマを時間Tcにセットし、S17、S18で10分間の送風乾燥運転を行った後、停止時と同様にS3〜S14を実行して暖房乾燥運転を10分、送風乾燥運転を10分行った後、再び元の運転モード(冷房あるいはドライ)に戻る。さらにS15で冷房運転またはドライ運転中でもない、暖房運転中の場合はエアコン内部を乾燥させる運転を必要としないので、S19で乾燥運転スイッチ14の信号を受け付けず、そのまま元の運転を継続する。
【0041】
このように本実施例では、室内機の乾燥運転をするに当り、制御手段Aは判定手段23で現在の空気調和機の状態を判断してその状態下で部屋の快適性を損なわず、効果的な乾燥が行える制御を実行するものである。すなわち、空気調和機が運転停止中または送風運転の時は、冷凍サイクルを暖房運転に切換えて暖房乾燥運転を凝縮圧力に基づき室外送風機の回転数を低下させながら先に行い、後に送風乾燥運転を行い、また冷房運転またはドライ運転中の時は、先に送風乾燥運転、その後に凝縮圧力に基づき室外送風機の回転数を低下させながら暖房乾燥運転、続いて送風乾燥運転を行い、さらに暖房運転中の時は乾燥運転が必要ないので行わないようにするものである。
【0042】
特に本実施例では、凝縮圧力を2.0MPaから2.4MPaの範囲内で制御することにより、エアコン室内機の空間を10分間40℃以上の高温度範囲で継続して保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果が一層増大する。(カビは毎日40℃以上、間欠過熱を繰り返すことにより、成長が抑制される)。また、冷房期間中のため暖房負荷が高く、凝縮圧力が高くなり圧縮機に対する負荷が増大するが、凝縮圧力を制御することにより圧縮機の保護が可能となる。
【0043】
また、冷房またはドライ運転中でも、先に送風乾燥運転を行うので高温高湿の空気が室内空間にいきなり放出され快適性が損なわれるのを防止できる。また、凝縮圧力をある一定の範囲内で制御することにより、エアコン内部の空間をある一定の高温度範囲で保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。
【0044】
(実施例3)
本実施例は、エアコン内部の乾燥運転において暖房乾燥運転時に凝縮圧力に基づき室外送風機の回転速度を制御する構成以外に、冷凍サイクルの絞り手段に並列に配管した電磁2方弁を凝縮圧力に基づき制御する構成とした点で、実施例1および実施例2の発明と異なるものである。
【0045】
図6は、本発明に係る空気調和機の制御方法の冷凍サイクル図である。この冷凍サイクルは、能力一定の圧縮機1、室内側熱交換器2、室内送風機3、室外側熱交換器4、室外送風機5、絞り手段6、および冷房運転と暖房運転を切り変える4方弁7とで構成されている。また絞り手段6と並列に絞り手段6をバイパスするように常には閉じている電磁2方弁25と若干の減圧を行う絞り手段26の直列配管回路が設けられている。
【0046】
上記構成の冷凍サイクルにおいて、冷房あるいはドライ運転時、圧縮機1から吐出された冷媒は4方弁7を介して室外側熱交換器4へと流れ、室外送風機5の駆動により室外側熱交換器4で室外空気と熱交換して凝縮液化し、次に絞り手段6を通過することにより減圧された冷媒は、室内側熱交換器2で蒸発した後に、4方弁7を介して再び圧縮機1に吸入される。暖房運転時には4方弁7で冷媒の流れを切り替え、圧縮機1から吐出された冷媒は4方弁7を介して室内側熱交換器2へと流れ、室内送風機3の駆動により室内側熱交換器2で室内空気と熱交換して凝縮液化し、次に絞り手段6を通過することにより減圧された冷媒は、室外側熱交換器4で蒸発した後に、4方弁7を介して再び圧縮機1に吸入される。
【0047】
また、室内機2aには部屋の室温を検出する室内空気吸込み温度検知手段8、居住者が希望する運転モード(冷房、ドライ、送風または暖房の各運転)と室温と運転あるいは停止及びエアコン内部の乾燥運転を設定できる運転モード設定手段9、室内機の吹出し口からの吹き出す風の風向を変更する風向変更手段10が設けられている。
【0048】
また室外機1aにおける4方弁7と室内機2a側との接続配管を接続する弁11の間に1番目の凝縮圧力検知手段12が設けてあり、圧縮機1の吐出側と4方弁7の間に2番目の凝縮圧力検知手段13が設けられている。
【0049】
次に上記構成の空気調和機の制御について説明する。図7は制御手段A1の構成を示す制御ブロック図で、制御手段A1はマイクロコンピュータ及びその周辺回路からなり、空気調和機の全体制御と冷房運転で内部に生じる湿気によるエアコン内部でのカビの成長を抑制する乾燥運転を行うために図7に示す構成と図8に示すフローチャートを実行する制御シーケンスを備えているものである。
【0050】
制御手段A1には、居住者が希望する運転モード切替スイッチ(冷房、ドライ、送風または暖房の各運転)と室温設定スイッチと運転あるいは停止スイッチ及びエアコン内部を乾燥させるための乾燥運転スイッチ14で構成されている運転モード設定手段9の信号を記憶する運転モード記憶手段15と、室内空気吸込み温度検知手段8の信号を記憶する室内空気吸込み温度記憶手段16と、2つの凝縮圧力検知手段12、13の信号をそれぞれ記憶する第1と第2の凝縮圧力記憶手段17、18と、エアコン内部の乾燥運転時における送風乾燥運転時間の設定を記憶する送風乾燥運転時間設定記憶手段19と、乾燥運転時における暖房乾燥運転時間の設定を記憶する暖房乾燥運転時間設定記憶手段20と、第1と第2の凝縮圧力記憶手段17、18の凝縮圧力の上下限値を記憶する第1と第2の凝縮圧力設定記憶手段21、22の信号を受けて判定する判定手段23と、判定手段23の出力を受けて室内送風機3と風向変更手段10と圧縮機1と室外送風機5と電磁2方弁27を駆動する出力リレー回路24を有している。
【0051】
そして、制御手段A1は1番目の凝縮圧力検知手段12の信号が第1の凝縮圧力設定記憶手段21の上限設定値を超えると、電磁2方弁27を第1の凝縮圧力設定記憶手段21の下限設定値をある一定時間下回るまで開とするよう制御する構成にしたものである。
【0052】
上記実施例において、図8の制御の流れを示すフローチャートに従い動作を説明する。室内機2a内のカビの成長を抑制する乾燥運転のため、乾燥運転スイッチ14をONすると信号が運転モード記憶手段15に入力され、運転モード記憶手段15は室内機2a内のカビの成長を抑制するための乾燥運転として信号を判定手段23に出力し、判定手段23は乾燥運転をするに当り、現在の空気調和機の使用状態を判断してその状態下で部屋の快適性を損なわず、効果的な乾燥運転が行える制御を実行するのである。
【0053】
すなわち、居住者がS1で乾燥運転スイッチ14を押すと、判定手段23は現在の運転状況を判断し、S2で空気調和機の運転停止あるいは送風運転中の場合は室内空気吸込み温度検知手段8の信号を無視し、S3でタイマにより時間Taをセットし、S4で暖房乾燥運転を行うとともに、S5で1番目の凝縮圧力検知手段12による凝縮圧力P1の検出を始める。
【0054】
そして、S6で暖房乾燥運転が10分間経過していないのにS7で、1番目の凝縮圧力検知手段12の検出した凝縮圧力値が2.4MPaを超えると、S8で電磁2方弁25を開き、冷凍サイクルにおける電磁2方弁25、第2の絞り手段26を経て冷凍サイクルに冷媒を循環させ、凝縮圧力を減圧するようにする。その後は実施例2における図4に示すフローチャートと同じ流れとなる。
【0055】
すなわち、S9で凝縮圧力値が2.4MPaを超えたことを確認すると、S10で室外送風機5を1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPaを下回るまで停止する。S11で1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPaを下回ると、S12で室外送風機5を再運転し、S13で室外送風機5のモータのタップを1タップ落として回転速度を低下してS5に戻り、S5〜S11を実行して室外送風機5の最低タップまで同様のことを繰り返して回転速度を低下させるのである。
【0056】
S6で暖房乾燥運転を10分行った後、S14でタイマを時間Tbにセットし10分間の送風乾燥運転をS15、S16で行い、その後再び元の運転モード(停止あるいは送風)に戻る。S2で空気調和機が運転停止または送風運転中でない時、S17で冷房あるいはドライ運転中の場合はS18でタイマを時間Tcにセットし、S19、S20で10分間の送風乾燥運転を行った後、停止時と同様にS3〜S16を実行して暖房乾燥運転を10分、送風乾燥運転を10分行った後、再び元の運転モード(冷房あるいはドライ)に戻る。さらにS17で冷房運転またはドライ運転中でもない、暖房運転中の場合はエアコン内部を乾燥させる運転を必要としないので、S21で乾燥運転スイッチ14の信号を受け付けず、そのまま元の運転を継続する。
【0057】
このように本実施例では、エアコン内部の乾燥運転をするに当り、制御手段A1は判定手段23で現在の空気調和機の状態を判断してその状態下で部屋の快適性を損なわず、効果的な乾燥が行える制御を実行するものである。すなわち、空気調和機の運転停止中または送風運転の時は、冷凍サイクルを暖房運転に切換えて暖房乾燥運転を凝縮圧力に基づき制御しながら先に行い、後に送風乾燥運転を行い、また冷房運転またはドライ運転中の時は、先に送風乾燥運転、その後に凝縮圧力に基づきながら暖房乾燥運転、続いて送風乾燥運転を行い、さらに暖房運転中の時は乾燥運転が必要ないので行わないようにするものである。
【0058】
特に本実施例では、凝縮圧力を2.0MPaから2.4MPaの範囲内で制御することにより、エアコン室内機の空間を10分間40℃以上の高温度範囲で継続して保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果が一層増大する。(カビは毎日40℃以上、間欠過熱を繰り返すことにより、成長が抑制される)。また、冷房期間中のため暖房負荷が高く、凝縮圧力が高くなり圧縮機に対する負荷が増大するが、凝縮圧力を前記のように制御することにより、圧縮機の保護が可能となる。
【0059】
また、凝縮圧力をある一定の範囲内で制御するとともに、電磁2方弁により冷凍サイクルの高低圧をバイパスするために圧縮機の圧縮比が小さくなり、圧縮機への負荷が軽減される。また、冷房またはドライ運転中でも、先に送風乾燥運転を行うので高温高湿の空気が室内空間にいきなり放出され快適性が損なわれるのを防止できる。
【0060】
なお、上記実施例において使用した電磁2方弁25は、2方弁であれば電磁弁に限定されるものではない。
【0061】
(実施例4)
本実施例は、エアコン内部の乾燥運転において暖房乾燥運転時に凝縮圧力に基づき室外送風機の回転速度を制御する構成以外に、エアコンの吹出し口に設けた風向変更手段を制御する構成にした点で、実施例2の発明と異なるだけで、それ以外は同じなので、図1に示す本発明の空気調和機の制御方法の冷凍サイクル図、図2に示す制御手段Aの制御ブロック図を利用して実施例1、実施例2と同等の部分については詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0062】
制御手段Aはマイクロコンピュータ及びその周辺回路からなり、空気調和機の全体制御とエアコン内部での冷房運転で生じる湿気により発生するカビの成長を抑制する乾燥運転を行うために、図2に示す構成と図9に示すフローチャートを実行する制御シーケンスを備えているものである。そして、制御手段Aは、乾燥運転スイッチ14のON信号により、暖房乾燥運転時にはエアコンの吹出し口に設けた風向変更手段10を閉じるように構成している。
【0063】
上記実施例において、図9の制御の流れを示すフローチャートと、図10における圧縮機と、凝縮圧力と、室内送風機と、風向変更手段と、室外送風機との関係を示すタイムチャートに従い動作を説明する。S1で乾燥運転スイッチ14をONすると、判定手段23は現在の空気調和機の状態を判断し、S2で停止あるいは送風運転中場合は、室内空気吸込み温度検知手段8の信号を無視し、S3でタイマを時間Taにセットし、S4で暖房乾燥運転を10分間行うが、この暖房乾燥運転と同時にS5で風向変更手段10を閉じる。その後S6で、1番目の凝縮圧力検知手段12による凝縮圧力P1の検出を始める。
【0064】
そして、S7で暖房乾燥運転が10分間経過していないのにS8で、1番目の凝縮圧力検知手段12の検出した凝縮圧力値が2.4MPaを超えると、S9、S10で室外送風機5を1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPaを下回るまで停止する。S10で1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPaを下回ると、S11で室外送風機5を再運転し、S12で室外送風機5のモータのタップを1タップ落として回転速度を下げS6に戻り、S6〜S12を実行して室外送風機5の最低タップまで同様のことを繰り返して回転速度を低下させるのである。
【0065】
図10のタイムチャートでは室外送風機5が4タップある場合を示しており、時間T2で2速目のHiタップ、時間T4で3速目のMedタップ、時間T6で4速目のLowタップで運転し、時間T8では4速目のLowタップを繰り返し、運転途中で時間T9=10分が経過し、暖房乾燥運転を終了し、送風乾燥運転に移行した一例を示している。
【0066】
S7で暖房乾燥運転を10分行った後、S13でタイマを時間Tbにセットするとともに、S14で風向変更手段10を上向きの元に戻し、10分間の送風乾燥運転をS15、S16で行い、その後再び元の運転モード(停止あるいは送風)に戻る。S2で空気調和機が運転停止または送風運転中でない時、S17で冷房あるいはドライ運転中の場合はS18でタイマを時間Tcにセットし、S19、S20で10分間の送風乾燥運転を行った後、停止時と同様にS3〜S16を実行して暖房乾燥運転を10分、送風乾燥運転を10分行った後、再び元の運転モード(冷房あるいはドライ)に戻る。さらにS17で冷房運転またはドライ運転中でもない、暖房運転中の場合はエアコン内部を乾燥させる運転を必要としないので、S21で乾燥運転スイッチ14の信号を受け付けず、そのまま元の運転を継続する。
【0067】
このように本実施例では、エアコン内部の乾燥運転をするに当り、制御手段Aは運転モード記憶手段15に基く判定手段23で現在の空気調和機の運転状況を判断してその状態下で部屋の快適性を損なわず、効果的な乾燥が行える制御を実行するものである。すなわち、空気調和機の運転停止中または送風運転の時は、冷凍サイクルを暖房運転に切換えて暖房乾燥運転を、風向変更手段を閉じ、かつ凝縮圧力の一定範囲内の制御に基づき室外送風機の回転数を低下させながら先に行い、後に送風乾燥運転を行い、また冷房運転またはドライ運転中の時は、先に送風乾燥運転、その後に風向変更手段を閉じ、かつ凝縮圧力の一定範囲内の制御に基づき室外送風機の回転数を低下させながら暖房乾燥運転、続いて送風乾燥運転を行い、さらに暖房運転中の時は乾燥運転が必要ないので行わないようにするものである。
【0068】
特に本実施例では、凝縮圧力を2.0MPaから2.4MPaの範囲内で制御することにより、エアコン室内機の空間を10分間40℃以上の高温度範囲で継続して保つことが可能となり、かつ風向変更手段を閉めることにより、エアコン外の空気と内部を遮断でき、高温の熱が外部へ漏れず効率よく長時間、エアコンの内部を高温状態に保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を一層増大できる。(カビは毎日40℃以上間欠過熱を繰り返すことにより、成長が抑制される)。また、冷房期間中のため暖房負荷が高く、凝縮圧力が高くなり圧縮機に対する負荷が増大するが、凝縮圧力を制御することにより圧縮機の保護が可能となる。また、風向変更手段を閉めることにより、高温の空気が室内に漏れず、快適性が損なわれない。
【0069】
なお、本実施例は風向変更手段を乾燥運転時に開閉するので、制御手段Aに風向位置記憶装置を設け、これにより風向変更手段を制御するようにしても良い。
【0070】
(実施例5)
本実施例は、エアコン内部の乾燥運転において暖房乾燥運転時に、室内送風機の風量を小さく制御する制御手段に構成にした点で、実施例2の発明と異なり、それ以外は同じなので、図1に示す本発明の空気調和機の制御方法の冷凍サイクル図、図2に示す制御手段Aの制御ブロック図を利用して実施例1、実施例2および実施例4と同等の部分については詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0071】
制御手段Aはマイクロコンピュータ及びその周辺回路からなり、空気調和機の全体制御とエアコン内部での冷房運転で生じる湿気により発生するカビの成長を抑制する乾燥運転を行うために、図2に示す構成と図11に示すフローチャートを実行する制御シーケンスを備えているものである。そして、制御手段Aは、乾燥運転スイッチ14のON信号により、暖房乾燥運転時には室内送風機の回転数を最低に制御するとともに、凝縮圧力が上限値を超えた時、エアコンの吹出し口に設けた風向変更手段10を閉じるように構成している。
【0072】
上記実施例において、図11の制御の流れを示すフローチャートと、図12における圧縮機と、凝縮圧力と、室内送風機と、風向変更手段と、室外送風機との関係を示すタイムチャートに従い動作を説明する。S1で乾燥運転スイッチ14をONすると、判定手段23は現在の空気調和機の状態を判断し、S2で停止あるいは送風運転中場合は、室内空気吸込み温度検知手段8の信号を無視し、S3でタイマを時間Taにセットし、S4で暖房乾燥運転を10分間行うが、この暖房乾燥運転と同時にS5で室内送風機3の回転数を最低にして風量を小さくする。その後S6で、1番目の凝縮圧力検知手段12による凝縮圧力P1の検出を始める。
【0073】
そして、S7で暖房乾燥運転が10分間経過していないのにS8で、1番目の凝縮圧力検知手段12の検出した凝縮圧力値が2.4MPaを超えると、S9、S10で室外送風機5を1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPaを下回るまで停止するとともに、風向変更手段10を閉じる。S11で1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPaを下回ると、S12で室外送風機5を再運転し、S13で室外送風機5のモータのタップを1タップ落として回転速度を下げるとともに、S14で風向変更手段10を上向きの元に戻しS6に戻り、S6〜S14を実行して室外送風機5の最低タップまで同様のことを繰り返して回転速度を低下させるのである。
【0074】
図12のタイムチャートでは暖房乾燥運転を開始した時点で室内送風機3の回転数を最低にしている。また室外送風機5が4タップある場合を示しており、時間T2で2速目のHiタップ、時間T4で3速目のMedタップ、時間T6で4速目のLowタップで運転し、時間T8では4速目のLowタップを繰り返し、運転途中で時間T9=10分が経過し、暖房乾燥運転を終了し、送風乾燥運転に移行した一例を示している。
【0075】
S7で暖房乾燥運転を10分行った後、S15でタイマを時間Tbにセットするとともに、10分間の送風乾燥運転をS16、S17で行い、その後再び元の運転モード(停止あるいは送風)に戻る。S2で空気調和機が運転停止または送風運転中でない時、S18で冷房あるいはドライ運転中の場合はS19でタイマを時間Tcにセットし、S20、S21で10分間の送風乾燥運転を行った後、停止時と同様にS3〜S17を実行して暖房乾燥運転を10分、送風乾燥運転を10分行った後、再び元の運転モード(冷房あるいはドライ)に戻る。さらにS18で冷房運転またはドライ運転中でもない、暖房運転中の場合はエアコン内部を乾燥させる運転を必要としないので、S22で乾燥運転スイッチ14の信号を受け付けず、そのまま元の運転を継続する。
【0076】
このように本実施例では、エアコン内部の乾燥運転をするに当り、制御手段Aは判定手段23で現在の空気調和機の状態を判断してその状態下で部屋の快適性を損なわず、効果的な乾燥が行える制御を実行するものである。すなわち、運転停止中または送風運転の時は、冷凍サイクルを暖房運転に切換えて暖房乾燥運転を、室内送風機の回転数を低下させるとともに、凝縮圧力の上限値を超えた時、風向変更手段を閉じ、かつ室外送風機の停止による凝縮圧力の低下に基づき室外送風機の回転数を低下させ、さらに前記風向変更手段の閉じたのを元に戻し、後に送風乾燥運転を行うものである。また冷房運転またはドライ運転中の時は、先に送風乾燥運転を行い、その後に前記した運転停止中または送風運転の時と同じように暖房乾燥運転を、続いて送風乾燥運転をそれぞれ行い、さらに暖房運転中の時は乾燥運転が必要ないので行わないようにするものである。
【0077】
従って、カビの成長を抑制できる。また、エアコン内部の風量を最小にすることで、高温の空気が室内にあまり吹き出さず、室内の快適性が損なわれない。また、ある程度室内側の熱交換器に風量を流すことで、凝縮圧力の上昇速度が緩和され、長い時間の暖房乾燥運転を継続でき、かつ室外送風機の停止時凝縮圧力が低下していくためにエアコン内部の温度も低下するが、エアコン外の空気と内部を遮断することにより、高温の熱が外部へ漏れず効率よく長時間エアコンの内部を高温状態に保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果が増大できる。
【0078】
(実施例6)
本実施例は、エアコン内部の乾燥運転において暖房乾燥運転中に何らかの要因で大きな負荷変動が起きて凝縮圧力が制御値を超えた時に、圧縮機と室外送風機を前記凝縮圧力が制御範囲内に戻るまで停止し、かつ風向変更手段を閉じるように制御する構成に制御手段を形成したものであり、図1に示す本発明の空気調和機の制御方法の冷凍サイクル図、図2に示す制御手段Aの制御ブロック図を利用して実施例1、実施例2、実施例4、実施例5と同等の部分については詳細な説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
【0079】
制御手段Aはマイクロコンピュータ及びその周辺回路からなり、空気調和機の全体制御とエアコン内部での冷房運転で生じる湿気により発生するカビの成長を抑制する乾燥運転を行うために、図2に示す構成と図13に示すフローチャートを実行する制御シーケンスを備えているものである。そして、制御手段Aは、暖房乾燥運転中に何らかの要因で大きな負荷変動が起きて凝縮圧力が、1番目の凝縮圧力検知手段12の制御設定値を超え、これを2番目の凝縮圧力検知手段13が検知した時に、圧縮機1と室外送風機5を前記凝縮圧力が制御範囲内に戻るまで停止し、かつ風向変更手段10を閉じるように構成している。
【0080】
上記実施例において、図13の制御の流れを示すフローチャートと、図14における圧縮機と、凝縮圧力と、室内送風機と、風向変更手段と、室外送風機との関係を示すタイムチャートに従い動作を説明する。居住者がエアコン内部の乾燥のために、S1で乾燥運転スイッチ14をONすると、判定手段23は現在の空気調和機の状態を判断し、S2で停止あるいは送風運転中場合は室内空気吸込み温度検知手段8の信号を無視し、S3でタイマを時間Taにセットし、S4で暖房乾燥運転を10分間行うが、この暖房乾燥運転と同時にS5で室内送風機3を最低回転数に下げ室内機2aの吹出し口からの風量を最小にする。その後、S6で1番目と2番目の凝縮圧力検知手段12、13が凝縮圧力の検出を始める。
【0081】
そして、S7で暖房乾燥運転が10分間経過していなく、かつS8、S9で2番目の凝縮圧力検知手段13の検知した凝縮圧力値が3.0Mpa以下で、1番目の凝縮圧力検知手段12の検出した凝縮圧力値が2.4MPaを超えると、S10で室外送風機5を1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPaを下回るまで停止する。S11で1番目の凝縮圧力検知手段12の値が2.0MPaを下回ると、S12で室外送風機5を再運転し、S13で室外送風機5のモータのタップを1タップ落として回転速度を下げるとともに、S6に戻り、S6〜S13を実行して室外送風機5の最低タップまで同様のことを繰り返して回転速度を低下させるのである。
【0082】
しかし、この暖房乾燥運転の途中で大きな負荷変動があり、S8で凝縮圧力が1番目の凝縮圧力検知手段12の制御設定値3.0Mpaを超えた場合、これを2番目の凝縮圧力検知手段13が検知して第2の凝縮圧力記憶手段18、判定手段23に信号が送られ、S23で圧縮機1と室外送風機5を停止し、S24で風向変更手段10を閉じる。そして、S25で2番目の凝縮圧力検知手段13の検知する値が2.4Mpaより大きい間、S21〜S25を繰り返し実行する。
【0083】
図5のタイムチャートでは、暖房乾燥運転を開始後、時間T6以降に負荷変動があり、凝縮圧力が3.0MPaを超え、時間T7で圧縮機1、室外送風機5を停止し、風向変更手段10を閉じている一例を示している。また、室外送風機5が4タップある場合を示しており、時間T2で2速目のHiタップ、時間T4で3速目のMedタップ、時間T6で4速目のLowタップで運転し、時間T8では4速目のLowタップを繰り返し、運転途中の時間T9=10分が経過し、暖房運転を終了し、送風乾燥運転に移行した一例を示している。
【0084】
そして暖房乾燥運転を10分行った後、S25で2番目の凝縮圧力検知手段13の検知する値が2.0Mpaを下回ると、S26で風向変更手段10を開き上向きの元の位置に戻し、S14でタイマを時間Tbにセットし、S15、S16で10分間の送風乾燥運転を行い、その後再び元の運転モード((停止あるいは送風)に戻る。
【0085】
S2で空気調和機が運転停止または送風運転中でない時、S17で冷房あるいはドライ運転中の場合はS18でタイマを時間Tcにセットし、S19、S20で10分間の送風乾燥運転を行った後、停止時と同様にS3〜S16を実行して暖房乾燥運転を10分、送風乾燥運転を10分行った後、再び元の運転モード(冷房あるいはドライ)に戻る。さらにS17で冷房運転またはドライ運転中でもない、暖房運転中の場合はエアコン内部を乾燥させる運転を必要としないので、S27で乾燥運転スイッチ14の信号を受け付けず、そのまま元の運転を継続する。
【0086】
このように本実施例では、空気調和機の室内機送風回路の風量を最小にすることで、高温の空気が室内にあまり吹き出さず、室内の快適性が損なわれない。また、ある程度室内側の熱交換器に風量を流すことで、凝縮圧力の上昇速度が緩和され、長い時間の暖房乾燥運転を継続でき、かつ室外送風機の停止時凝縮圧力が低下していくためにエアコン内部の温度も低下するが、エアコン外の空気と内部を遮断することにより、高温の熱が外部へ漏れず効率よく長時間エアコンの内部を高温状態に保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。
【0087】
なお、上記各実施例において、エアコン内部とはセパレート型の空気調和機では室内機の内部で、ビルトインタイプでは部屋の天井に設けた部分を言うものである。また、各実施例の室外送風機はモータのタップを切換えて回転速度を変化させたが、これに限定されるものではない。
【0088】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1記載に係る発明によれば、空気調和機における室内機送風回路のカビの成長を抑制できるとともに、効果的な乾燥と室内の快適性を損なわないように乾燥運転を行うことができる。
【0089】
請求項2記載に係る発明によれば、空気調和機における室内機送風回路のカビの成長を抑制できるとともに、冷房またはドライ運転中にいきなり暖房乾燥運転に切り替えると、高温高湿の空気が室内空間に放出され快適性が損なわれるが、一旦送風乾燥運転を行うことにより、室内の快適性も維持できる。
【0090】
請求項3記載に係る発明によれば、乾燥運転時、冷房期間中のため暖房負荷が高く、凝縮圧力が高くなり圧縮機に対する負荷が増大するが、凝縮圧力を制御することで圧縮機の保護が可能となる。また、凝縮圧力をある一定の範囲内で制御することで、空気調和機の室内機送風回路の空間をある一定の高温度範囲で保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。
【0091】
請求項4記載に係る発明によれば、乾燥運転時、冷房期間中のため暖房負荷が高く、凝縮圧力が高くなり圧縮機に対する負荷が増大するが、凝縮圧力を制御することで圧縮機を保護できる。また、凝縮圧力をある一定の範囲内で制御することで、空気調和機における室内機送風回路の空間をある一定の高温度範囲で保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。また、冷凍サイクルの高低圧をバイパスするので、圧縮機の圧縮比が小さくなり、圧縮機への負荷を軽減できる。
【0092】
請求項5記載に係る発明によれば、乾燥運転時、高温の空気が室内に漏れず、室内の快適性が損なわれないようにできるとともに、空気調和機の室内機送風回路を外気と遮断することで、高温の熱が外部へ漏れず効率よく長く前記室内機送風回路を高温状態に保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。また、冷房期間中のため暖房負荷が高く、凝縮圧力が高くなり圧縮機に対する負荷が増大するが、凝縮圧力を制御することで圧縮機を保護することができる。
【0093】
請求項6記載に係る発明によれば、乾燥運転時、室内への高温空気の吹出しが少なくでき、室内の快適性を損なわないようにできるとともに、一方である程度、室内側熱交換器との熱交換が行われ、凝縮圧力の上昇速度が緩和され、長い時間の暖房乾燥運転が継続でき、かつ室外送風機の停止時、凝縮圧力が低下していくために空気調和機の室内機送風回路の温度も低下するが、空気調和機の室内機送風回路を外気と遮断することで、高温の熱が外部へ漏れず効率よく長く前記室内機送風回路を高温状態に保つことが可能となり、カビの成長の抑制効果を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1、2、4、5および実施例6における空気調和機の冷凍サイクルを示す図
【図2】同実施例1、2、4、5および実施例6における空気調和機の制御手段を示すブロック図
【図3】同実施例1の空気調和機における乾燥運転時の制御手段の流れを示すフローチャート
【図4】同実施例2の空気調和機における乾燥運転時の制御手段の流れを示すフローチャート
【図5】同実施例2の空気調和機における乾燥運転時の圧縮機、凝縮圧力、室外送風機の関係を示すタイムチャート
【図6】同実施例3における空気調和機の冷凍サイクルを示す図
【図7】同実施例3における空気調和機の制御手段を示すブロック図
【図8】同実施例3の空気調和機における乾燥運転時の制御手段の流れを示すフローチャート
【図9】同実施例4の空気調和機における乾燥運転時の制御手段の流れを示すフローチャート
【図10】同実施例4の空気調和機における乾燥運転時の圧縮機、凝縮圧力、室内送風機、風向変更手段、室外送風機の関係を示すタイムチャート
【図11】同実施例5の空気調和機における乾燥運転時の制御手段の流れを示すフローチャート
【図12】同実施例5の空気調和機における乾燥運転時の圧縮機、凝縮圧力、室内送風機、風向変更手段、室外送風機の関係を示すタイムチャート
【図13】同実施例6の空気調和機における乾燥運転時の制御手段の流れを示すフローチャート
【図14】同実施例6の空気調和機における乾燥運転時の圧縮機、凝縮圧力、室内送風機、風向変更手段、室外送風機の関係を示すタイムチャート
【図15】従来の空気調和機における圧縮機と室内ファンのタイムチャート
【図16】従来の空気調和機における送風乾燥試験時の温度と湿度のグラフ
【図17】従来の空気調和機における室内内部の温度と湿度のグラフ
【符号の説明】
1 圧縮機
2 室内側熱交換器
3 室内送風機
4 室外側熱交換器
5 室外送風機
6 絞り手段
7 4方弁
9 運転モード設定手段
10 風向変更手段
12 1番目の凝縮圧力検知手段(凝縮圧力検知手段)
13 2番目の凝縮圧力検知手段(凝縮圧力検知手段)
14 乾燥運転スイッチ
15 運転モード記憶手段
17 第1の凝縮圧力設定記憶手段(凝縮圧力設定記憶手段)
18 第2の凝縮圧力設定記憶手段
19 送風乾燥運転時間設定記憶手段
20 暖房乾燥運転時間設定記憶手段
23 判定手段
27 電磁2方弁(2方弁)
A、A1 制御手段

Claims (6)

  1. 圧縮機、4方弁、室外側熱交換器、絞り手段、室内側熱交換器の順に環状に接続し、かつ前記室外側熱交換器に室外送風機、前記室内側熱交換器に室内送風機を設け、前記4方弁により冷房運転と暖房運転に切換える冷凍サイクルを具備した空気調和機であって、少なくとも冷房、暖房の運転モードおよび運転停止を指示する運転モード設定手段と、前記運転モード設定手段の指示により、前記冷凍サイクルを制御して前記運転モードを実行する制御手段とを設け、前記運転モード設定手段は前記空気調和機の室内機送風回路を乾燥させるため乾燥運転モードを有し、前記制御手段は前記乾燥運転モード時に使用する前記室内送風機による送風乾燥運転と前記冷凍サイクルを暖房に切換えて行う暖房乾燥運転の制御を有し、かつ前記乾燥運転モードの指示を受けた時に、空気調和機の運転状態を判定し、空気調和機が運転停止または送風運転中であれば暖房乾燥運転、次に送風乾燥運転を行い、あるいは冷房運転またはドライ運転中であれば、送風乾燥運転を先に行ってから、暖房乾燥運転、送風乾燥運転を行なうことを特徴とする空気調和機の制御方法。
  2. 圧縮機、4方弁、室外側熱交換器、絞り手段、室内側熱交換器の順に環状に接続し、かつ前記室外側熱交換器に室外送風機、前記室内側熱交換器に室内送風機を設け、前記4方弁により冷房運転と暖房運転に切換える冷凍サイクルを具備した空気調和機であって、運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記運転モード設定手段の指示により、前記冷凍サイクルを制御して前記運転モードを実行する制御手段とを設け、前記運転モード設定手段は前記空気調和機の室内機送風回路を乾燥させるための乾燥運転スイッチを有し、前記制御手段は前記乾燥運転スイッチの信号を受ける運転モード記憶手段と前記乾燥運転時に使用する前記室内送風機による送風乾燥運転の時間設定記憶手段と前記冷凍サイクルを暖房に切換えて行う暖房乾燥運転の時間設定記憶手段とを有し、かつ前記乾燥運転スイッチの信号と前記運転モード記憶手段と前記送風乾燥および暖房乾燥の運転時間設定記憶手段の信号により前記圧縮機と前記4方弁と前記室内送風機と前記室外送風機を制御するように構成し、さらに制御手段は前記乾燥運転の指示により、運転モード記憶手段が空気調和機の運転停止または送風運転の場合は、設定された時間の暖房乾燥運転を行い、前記運転モード記憶手段が空気調和機の冷房運転またはドライ運転の場合は第1の所定時間だけ送風乾燥運転を行った後、第2の所定時間だけ暖房乾燥運転と送風乾燥運転を行い、運転モード記憶手段が空気調和機の暖房運転の場合は、そのまま暖房運転を継続させるように制御することを特徴とする空気調和機の制御方法。
  3. 空気調和機は冷媒の凝縮圧力を検知する凝縮圧力検知手段を設け、制御手段は凝縮圧力設定記憶手段を設け、かつ前記凝縮圧力検知手段による凝縮圧力設定記憶手段の信号に基づき前記室外送風機と前記圧縮機を制御するように構成し、暖房乾燥運転時において前記凝縮圧力検知手段の信号が前記凝縮圧力設定記憶手段の上限設定値を超えると前記室外送風機を停止し、前記凝縮圧力設定記憶手段の下限設定値を下回ると前記室外送風機の回転数を下げて前記室外送風機を再運転することを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機の制御方法。
  4. 空気調和機は冷凍サイクルの絞り手段をバイパスする2方弁と冷媒の凝縮圧力を検知する凝縮圧力検知手段を設け、制御手段は凝縮圧力設定記憶手段を設け、かつ前記凝縮圧力検知手段による凝縮圧力設定記憶手段の信号に基づき室外送風機と圧縮機および前記2方弁を制御するように構成し、暖房乾燥運転時において前記凝縮圧力検知手段の信号が前記凝縮圧力設定記憶手段の上限設定値を超えると前記2方弁を開成することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の制御方法。
  5. 空気調和機は室内側の吹出し口に風向を制御する風向変更手段を設け、制御手段は乾燥運転スイッチの信号により前記風向変更手段を制御するように構成し、かつ前記乾燥運転スイッチの信号により暖房乾燥運転を行うとともに、前記風向変更手段により前記吹出し口を閉じることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の制御方法。
  6. 空気調和機は室内側の吹出し口に風向を制御する風向変更手段と冷媒の凝縮圧力を検知する凝縮圧力検知手段を設け、制御手段には凝縮圧力設定記憶手段を設け、暖房乾燥運転時において室内送風機および前記風向変更手段を制御し、かつ前記凝縮圧力検知手段による前記凝縮圧力設定記憶手段の信号に基づき室外送風機および圧縮機を制御するように構成し、前記暖房乾燥運転時に前記室内送風機の回転数を低下し、前記凝縮圧力検知手段の信号が前記凝縮圧力設定記憶手段の上限設定値を超えると前記室外送風機を停止するとともに前記風向変更手段を閉じ、前記凝縮圧力設定記憶手段の下限設定値を下回ると前記室外送風機の回転数を下げて前記室外送風機を再運転するとともに、前記風向変更手段を開くように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の制御方法。
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