JP2017031814A - 圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

圧縮機及び冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017031814A
JP2017031814A JP2015149238A JP2015149238A JP2017031814A JP 2017031814 A JP2017031814 A JP 2017031814A JP 2015149238 A JP2015149238 A JP 2015149238A JP 2015149238 A JP2015149238 A JP 2015149238A JP 2017031814 A JP2017031814 A JP 2017031814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
discharge port
chamber
compressor
blade groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015149238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6467311B2 (ja
Inventor
平山 卓也
Takuya Hirayama
卓也 平山
木村 茂喜
Shigeki Kimura
茂喜 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2015149238A priority Critical patent/JP6467311B2/ja
Publication of JP2017031814A publication Critical patent/JP2017031814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6467311B2 publication Critical patent/JP6467311B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】シリンダと側板との締結力を確保し、シリンダや側板が圧縮時の圧力の影響で変形することを防止して圧縮機の圧縮性能を高める。
【解決手段】作動流体を圧縮する圧縮機構部と回転軸を介してこの圧縮機構部を駆動する電動機部とが密閉ケース内に収容された圧縮機において、回転軸の軸方向から見て吐出ポート24bと吸込通路32bとがブレード溝20を挟んだ位置に配置され、ブレード溝20を挟んで隣接する二つの締結部材33a、33bのうち、吐出ポート24b側の締結部材33aが吸込通路32b側の締結部材33bよりブレード溝20の近くに配置され、連通路34は、ブレード溝20を挟んで隣接する二つの締結部材33a、33bのうち吐出ポート24b側に位置する締結部材33aとブレード溝20との間に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、圧縮機及び冷凍サイクル装置に関する。
従来、ガス冷媒を圧縮する圧縮機構部とこの圧縮機構部を駆動する電動機部とが密閉ケース内に収容され、圧縮機構部がシリンダを備える圧縮機としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。下記特許文献1に記載された圧縮機によれば、圧縮機構部で圧縮されて高圧になったガス冷媒は圧縮機構部から密閉ケース内に吐出され、密閉ケース内に吐出された高圧のガス冷媒が冷凍サイクル装置を構成する放熱器側に供給される。
また、特許文献1に記載された圧縮機の圧縮機構部は、一対のシリンダと、一対のシリンダの両端を閉塞する側板と、両端を側板により閉塞されたシリンダ内に設けられたシリンダ室と、シリンダ室内で偏心回転するローラと、先端部をローラの外周面に当接させてシリンダ室内を吸込室と圧縮室とに仕切る摺動可能なブレードと、各シリンダ室から吐出されたガス冷媒が流入する2つのマフラ室と、シリンダや側板を貫通して2つのマフラ室を連通する連通路とを備えている。この連通路は、ブレードが摺動可能に収容されるブレード溝からローラの回転方向に沿った位相角度が270°以上360°以下となる範囲内に配置されている。また、シリンダと側板とは、複数の締結部材(ボルト)により締結されている。
特開2014−145318号公報
しかしながら、特許文献1の圧縮機は、連通路を設けるためにシリンダ室内からガス冷媒が吐出される吐出ポート側のボルトを、シリンダ内径やブレード摺動部から離れた位置に配置しなければならず、ブレード溝を挟んで隣接するボルト間距離が大きくなっている。このため、吐出ポートを開閉する吐出弁を設けるために薄肉となって変形しやすい側板の吐出ポート付近や、大きな差圧を受けて変形しやすいシリンダのブレード溝付近において、シリンダと側板との締結力を十分確保することができず、シリンダや側板の変形によりガス冷媒の漏れ出しが生じて圧縮機の圧縮性能が低下する。
また、特許文献1の図3に示されるように、連通路がリード弁の開放方向とは反対方向に設けられている場合には、吐出ポートから吐出されたガス冷媒の流動損失が大きくなる。さらに、吐出されたガス冷媒がマフラ室内に滞留する時間が長くなるので、シリンダ室内に吸込まれている途中、あるいは、シリンダ室内で圧縮されている途中のガス冷媒がマフラ室内に滞留するガス冷媒により加熱され、圧縮機の圧縮性能が低下する。
本発明の実施形態の目的は、シリンダと側板との締結力を確保し、シリンダや側板が圧縮時の圧力の影響で変形することを防止して圧縮性能を高めることができる圧縮機及びその圧縮機を含む冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の圧縮機は、作動流体を圧縮する圧縮機構部と回転軸を介してこの圧縮機構部を駆動する電動機部とが密閉ケース内に収容された圧縮機において、圧縮機構部は、シリンダと、シリンダの両端を閉塞してシリンダ内部にシリンダ室を設ける側板と、シリンダ室内で偏心回転するローラと、シリンダに形成されたブレード溝内に摺動可能に設けられ先端部をローラの外周面に当接させることによりシリンダ室を吸込室と圧縮室とに仕切るブレードと、側板に設けられてシリンダ室内で圧縮された作動流体が吐出される吐出ポートと、吐出ポートを開閉する吐出弁と、シリンダに設けられて作動流体がシリンダ室内に吸込まれる吸込通路と、吐出ポートを覆う位置に設けられて内部にマフラ室を有する二つのマフラと、側板とシリンダとを貫通して二つのマフラ室を連通する連通路と、シリンダの中心に対する周方向に配列されてシリンダと側板とを締結する複数の締結部材とを有し、回転軸の軸方向から見て吐出ポートと吸込通路とがブレード溝を挟んだ位置に配置され、ブレード溝を挟んで隣接する二つの締結部材のうち、吐出ポート側の締結部材が吸込通路側の締結部材よりブレード溝の近くに配置され、連通路は、ブレード溝を挟んで隣接する二つの締結部材のうち吐出ポート側に位置する締結部材とブレード溝との間に配置されている。
縦断正面図で示した圧縮機を含む冷凍サイクル装置の構成図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1におけるB−B線断面図である。
以下、一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、冷凍サイクル装置1の全体構成を示しており、この冷凍サイクル装置1は、縦断正面図で示した圧縮機2と、圧縮機2に接続された放熱器3と、放熱器3に接続された膨張装置4と、膨張装置4に接続された蒸発器5と、蒸発器5に接続されたアキュムレータ6とを有し、アキュムレータ6が圧縮機2に接続されている。圧縮機2では作動流体であるガス冷媒が圧縮され、放熱器3では高温高圧のガス冷媒から熱が放熱される。膨張装置4では冷媒が減圧され、蒸発器5では減圧された液冷媒が気化されてガス冷媒となる。アキュムレータ6では、ガス冷媒中に含まれる液冷媒が分離される。
この冷凍サイクル装置1では、冷媒が気体状のガス冷媒と液体状の液冷媒とに相変化しながら循環し、ガス冷媒から液冷媒に相変化する過程で放熱され、液冷媒からガス冷媒に相変化する過程で吸熱され、これらの放熱と吸熱とを利用して暖房、冷房、加熱、冷却等が行われる。
圧縮機2は、略円筒状に形成されて気密状態とされる密閉ケース7を有し、この密閉ケース7内にガス冷媒を圧縮する部分である圧縮機構部8とこの圧縮機構部8を駆動する部分である電動機部9とが収容されている。圧縮機構部8と電動機部9とは上下方向に配置され、圧縮機構部8と電動機部9とは回転軸10により連結されている。
電動機部9は、回転軸10に固定された回転子11と、密閉ケース7の内周側に固定されて回転子11を囲む位置に配置された固定子12とを有している。回転子11には永久磁石(図示せず)が設けられ、固定子12には通電用のコイル(図示せず)が巻かれている。
回転軸10は、圧縮機構部8と電動機部9との間に位置する主軸受13と、圧縮機構部8を挟んで主軸受13の反対側に位置する副軸受14とにより回転可能に軸支されている。
圧縮機構部8は、一対のシリンダ(第1・第2シリンダ15a、15b)と、第1・第2シリンダ15a、15bの両端を閉塞して第1・第2シリンダ15a、15bの内部にシリンダ室(第1・第2シリンダ室16a、16b)を設ける側板(主軸受13、副軸受14、仕切板17)とを有している。第1シリンダ15aは、一端が側板である主軸受13に閉塞され、他端が側板である仕切板17により閉塞されている。第2シリンダ15bは、一端が側板である仕切板17により閉塞され、他端が側板である副軸受14により閉塞されている。第1・第2シリンダ室16a、16bには回転軸10が貫通されており、回転軸10における第1シリンダ室16a内に位置する部分には第1偏心部18aが設けられ、回転軸10における第2シリンダ室16b内に位置する部分には第2偏心部18bが設けられている。第1偏心部18aには第1ローラ19aが嵌合され、第2偏心部18bには第2ローラ19bが嵌合されている。これらの第1・第2ローラ19a、19bは、ローラ外周面を第1・第2シリンダ室16a、16bの内周面に線接触させながら偏心回転するように設けられている。
第2シリンダ15bには、図2に示すようにブレード溝20が形成され、このブレード溝20には、先端部を第2ローラ19bの外周面に当接させるブレード21が摺動可能に設けられている。第2シリンダ室16bは、このブレード21により吸込室22と圧縮室23とに仕切られている。なお、第1シリンダ15aにおいても、ブレード溝が形成され、そのブレード溝には第1シリンダ室16aを吸込室と圧縮室とに仕切るブレードが設けられている。
図1に戻って、主軸受13には、第1シリンダ室16a内で圧縮されたガス冷媒が吐出される第1吐出ポート24aと、第1吐出ポート24aを開閉する第1吐出弁25aと、第1吐出ポート24aを覆う第1マフラ26aとが設けられている。第1マフラ26a内には、第1吐出ポート24aとから吐出されたガス冷媒が流入する第1マフラ室27aが設けられている。第1マフラ26aの外側には、外側マフラ28が設けられ、外側マフラ28内には外側マフラ室29が設けられている。外側マフラ室29と第1マフラ室27aとは、マフラ連通路30により連通されている。外側マフラ28には、外側マフラ室29と密閉ケース7内とを連通する連通路31が設けられている。
副軸受14には、第2シリンダ室16b内で圧縮されたガス冷媒が吐出される第2吐出ポート24bと、第2吐出ポート24bを開閉する第2吐出弁25bと、第2吐出ポート24bを覆う第2マフラ26bとが設けられている。第2マフラ26b内には、第2吐出ポート24bから吐出されたガス冷媒が流入する第2マフラ室27bが設けられている。
第1シリンダ15aには、アキュムレータ6を通過したガス冷媒が第1シリンダ室(吸込室22)16aに吸込まれる第1吸込通路32aが設けられ(図3参照)、第2シリンダ15bには、アキュムレータ6を通過したガス冷媒が第2シリンダ室(吸込室)16bに吸込まれる第2吸込通路32bが設けられている(図2参照)。
また、圧縮機構部8には、主軸受13と第1シリンダ15aと仕切板17と第2シリンダ15bと副軸受14とを締結する複数の締結部材である複数のボルト33が設けられている。これらのボルト33は、第1・第2シリンダ15a、15bの中心Cに対する周方向に配列されている。
さらに、圧縮機構部8には、主軸受13と第1シリンダ15aと仕切板17と第2シリンダ15bと副軸受14とを貫通し、第1・第2マフラ室27a、27bを連通する連通路34が設けられている。
図2に示すように、第2シリンダ15b側においては、回転軸10の軸方向から見て第2吐出ポート24bと第2吸込通路32bとが、ブレード溝20を挟んだ位置に配置されている。また、複数のボルト33のうちブレード溝20を挟んで隣接する位置に配置された二つのボルト33a、33bにおいて、第2吐出ポート24b側の一方のボルト33aが第2吸込通路32b側の他方のボルト33bよりブレード溝20の近くに配置されている。即ち、ブレード溝20から一方のボルト33aまでの距離L1が、ブレード溝20から他方のボルト33bまでの距離L2より小さく設定されている。さらに、第1・第2マフラ室27a、27bを連通する連通路34は、ブレード溝20を挟んで隣接する二つのボルト33a、33bのうち第2吐出ポート24b側に位置する一方のボルト33aとブレード溝20との間に配置されている。即ち、ブレード溝20から連通路34までの距離L3は、ブレード溝20から一方のボルト33aまでの距離L1より小さく設定されている。また、第2吸込通路32bは、ブレード溝20と他方のボルト33bとの間に配置されている。さらに、二つのボルト33a、33bは、連通路34より第1・第2シリンダ15a、15bの径方向の内側に配置されている。即ち、第1・第2シリンダ15a、15bの中心Cからボルト33a、33bまでの距離R1は、第1・第2シリンダ15a、15bの中心Cから連通路34までの距離R2より小さく設定されている。
第1シリンダ15a側においても、第1吐出ポート24aと第1吸込通路32aとブレード溝20と連通路34とブレード溝20を挟んで隣接する二つのボルト33a、33bとの位置関係は、第2シリンダ15b側と同様に設定されている。
図3に示すように、第1シリンダ15aに凹部35が設けられ、この凹部35に第1吐出ポート24a及び第1吐出弁25aが設けられている。図3では、主軸受13の断面を示すハッチングは省略されている。凹部35には、第1吐出ポート24aの周囲であり、第1吐出弁25aの開閉部36の周囲に位置して第1吐出ポート24aから吐出されたガス冷媒が流れる流路37が設けられている。連通路34の少なくとも一部は、第1吐出ポート24a及び開閉部36の周囲の凹部35に開口している。なお、副軸受14においても、凹部35や流路37が第1シリンダ15a側と同様に設けられている。
また、図3に示すように、第1吐出ポート24aの中心から見た連通路34の中心方向と、第1吐出弁25aの固定部38側から第1吐出ポート24aを見た方向とのなす角度θ1が鋭角をなすように設定されている。なお、副軸受14側においても、第2吐出ポート24bの中心から見た連通路34の中心方向と、第2吐出弁25bの固定部38側から第2吐出ポート24bを見た方向とのなす角度も鋭角をなすように設定されている。
さらに、図3に示すように、第1マフラ室27aと外側マフラ室29とを連通するマフラ連通路30の位置は、第1シリンダ室16aより外側であって、かつ、第1シリンダ室16aの中心からボルト33aの中心と吸込通路32aの中心とを臨む角度θ2の範囲内とされている。
このような構成において、この圧縮機2においては、電動機部9に通電されることにより回転軸10が回転子11と共に軸心回りに回転し、この回転により圧縮機構部8が駆動される。圧縮機構部8が駆動されることにより、ガス冷媒がアキュムレータ6から第1・第2吸込通路32a、32bを通って第1・第2シリンダ室16a、16bに吸込まれ、第1・第2シリンダ室16a、16b内で圧縮される。圧縮されたガス冷媒は、第1・第2吐出ポート24a、24bから吐出されて第1・第2マフラ室27a、27b内に流入する。第2マフラ室27b内のガス冷媒は連通路34を通って第1マフラ室27a内に流入し、さらに、第1マフラ室27a内のガス冷媒はマフラ連通路30を通過して外側マフラ室29内に流入し、外側マフラ室29内に流入したガス冷媒は連通路31を通って密閉ケース7内に流入し、密閉ケース7内に溜められる。密閉ケース7内に貯められたガス冷媒は、放熱器3、膨張装置4、蒸発器5の順に流れ、放熱器3での放熱及び蒸発器5での吸熱が行われることにより冷凍サイクルが実行される。
第1・第2シリンダ15a、15bにおいて、ブレード溝20を挟んで隣接する二つのボルト33a、33bのうち、第1・第2吐出ポート24a、24b側のボルト33aが吸込通路32a、32b側のボルト33bよりブレード溝20の近くに配置されているので、吸込通路32a、32bを設けるスペースを確保しつつ、ボルト33a、33bの間隔を小さくすることができる。このため、吸込通路32a、32bの内径寸法を確保することができ、吸込通路32a、32bでの吸込通路損失を抑えることができる。また、ボルト33a、33bの間隔が小さくなることにより、第1・第2吐出ポート24a、24bやブレード溝20の周囲における主軸受13と副軸受14と仕切板17と第1・第2シリンダ15a、15bとの締結力を確保することができ、第1・第2吐出ポート24a、24bやブレード溝20の周囲で主軸受13や副軸受14や第1・第2シリンダ15a、15bが変形することを防止でき、変形によりガス冷媒の漏れ出しが発生することを防止することができ、ガス冷媒の漏れ出しによる圧縮機2の圧縮性能の低下を防止できる。
また、連通路34が第1・第2吐出ポート24a、24b側のボルト33aとブレード溝20との間に配置されているので、第2シリンダ15b側においては、連通路34と第2吐出ポート24bとが至近距離に位置することになり、第2吐出ポート24bから吐出されたガス冷媒が連通路34に流入するまでの流動損失を低減させることができる。さらに、第2マフラ室27b内でのガス冷媒の滞留時間を短くすることができ、第2シリンダ室16b内のガス冷媒が、第2マフラ室27b内に滞留するガス冷媒により加熱されることを抑制することができ、圧縮機2の圧縮性能を高めることができる。
また、ボルト33a、33bは、連通路34より第1・第2シリンダ15a、15bの径方向の内側に配置されているので、ボルト33a、33bを第1・第2シリンダ室16a、16bに近付けて配置することができ、第1・第2シリンダ室16a、16b付近の締結力をより高くすることができる。このため、第1・第2シリンダ室16a、16b内の圧力変動による主軸受13や副軸受14や第1・第2シリンダ15a、15bの変形を抑えることができ、圧縮機2の圧縮性能を高めることができる。さらに、連通路34が第1・第2シリンダ室16a、16bから離れた位置に配置されるため、第1・第2シリンダ室16a、16b内のガス冷媒が連通路34内のガス冷媒によって加熱されることを抑制することができ、圧縮機2の圧縮性能を高めることができる。
主軸受13と副軸受14とに凹部35が設けられ、この凹部35内に第1・第2吐出ポート24a、24bが設けられ、凹部35には第1・第2吐出弁25a、25bの開閉部36の周囲に位置してガス冷媒が流れる流路37が設けられている。このため、第1・第2吐出ポート24a、24bから吐出されたガス冷媒が流路37を通って第1・第2マフラ室27a、27bにスムーズに流入するようになり、流動損失を低減させることができる。さらに、連通路34の少なくとも一部が開閉部36周囲の凹部35に開口しているので、第2吐出ポート24bから吐出されたガス冷媒が連通路34に向けて流れる際に、流路37内を通ることにより流動損失をより一層低減させることができる。しかも、第2シリンダ室16b内での滞留時間を短くすることができるので、第2シリンダ室16b内のガス冷媒が第2マフラ室27b内に滞留するガス冷媒により加熱されることを抑制することができ、圧縮機2の圧縮性能を高めることができる。
第1・第2吐出ポート24a、24bの中心から見た連通路34の中心方向と、第1・第2吐出弁25a、25bの固定部38側から第1・第2吐出ポート24a、24bを見た方向とのなす角度θ1が鋭角であるので、第2吐出ポート24bから吐出されたガス冷媒の吐出方向前方側に連通路34が位置することになり、第2吐出ポート24bから吐出されガス冷媒が連通路34にスムーズに流入する。これにより、ガス冷媒の流動損失が低減されるとともに、第2シリンダ室16b内のガス冷媒が第2マフラ室27b内に滞留するガス冷媒により加熱されることを抑制することができ、圧縮機2の圧縮性能を高めることができる。
第1マフラ室27aと外側マフラ室29とを連通するマフラ連通路30の位置が、第1シリンダ室16aの内径寸法より外側で、かつ、第1シリンダ15aの中心Cからボルト33aの中心と吸込通路32aの中心とを臨む角度θ2の範囲内であるので、第1マフラ室27a内のガス冷媒が第1シリンダ室16a内のガス冷媒を加熱することを抑制しつつそのガス冷媒を外側マフラ室29内にスムーズに流入させることができ、圧縮機2の圧縮性能を高めることができる。
上記一実施形態では、圧縮機構部が一対のシリンダを備えた圧縮機について説明したが、これに限らず、シリンダを1個備えたものでものでも良いし、シリンダを3個以上備えたものでも良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷凍サイクル装置、2…圧縮機、3…放熱器、4…膨張装置、5…蒸発器、7…密閉ケース、8…圧縮機構部、9…電動機部、13…主軸受(側板)、14…副軸受(側板)、15a、15b…シリンダ、16a、16b…シリンダ室、17…仕切板、19a、19b…ローラ、20…ブレード溝、21…ブレード、22…吸込室、23…圧縮室、24a、24b…吐出ポート、25a、25b…吐出弁、26a、26b…マフラ、27a、27b…マフラ室、28…外側マフラ、29…外側マフラ室、30…マフラ連通路、32a、32b…吸込通路、33、33a、33b…ボルト(締結部材)、34…連通路、35…凹部、37…流路

Claims (6)

  1. 作動流体を圧縮する圧縮機構部と回転軸を介してこの圧縮機構部を駆動する電動機部とが密閉ケース内に収容された圧縮機において、
    前記圧縮機構部は、シリンダと、前記シリンダの両端を閉塞してシリンダ内部にシリンダ室を設ける側板と、前記シリンダ室内で偏心回転するローラと、前記シリンダに形成されたブレード溝内に摺動可能に設けられ先端部を前記ローラの外周面に当接させることにより前記シリンダ室を吸込室と圧縮室とに仕切るブレードと、前記側板に設けられて前記シリンダ室内で圧縮された作動流体が吐出される吐出ポートと、前記吐出ポートを開閉する吐出弁と、前記シリンダに設けられて作動流体が前記シリンダ室内に吸込まれる吸込通路と、前記吐出ポートを覆う位置に設けられて内部にマフラ室を有する二つのマフラと、前記側板と前記シリンダとを貫通して二つの前記マフラ室を連通する連通路と、前記シリンダの中心に対する周方向に配列されて前記シリンダと前記側板とを締結する複数の締結部材とを有し、
    前記回転軸の軸方向から見て前記吐出ポートと前記吸込通路とが前記ブレード溝を挟んだ位置に配置され、
    前記ブレード溝を挟んで隣接する二つの前記締結部材のうち、前記吐出ポート側の前記締結部材が前記吸込通路側の前記締結部材より前記ブレード溝の近くに配置され、
    前記連通路は、前記ブレード溝を挟んで隣接する二つの前記締結部材のうち前記吐出ポート側に位置する前記締結部材と前記ブレード溝との間に配置されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記ブレード溝を挟んで隣接する前記締結部材は、前記連通路より前記シリンダの径方向の内側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. 前記側板に凹部が設けられ、この凹部に前記吐出ポート及び前記吐出弁が設けられ、前記凹部における前記吐出ポートの周囲に位置して作動流体が流れる流路が設けられ、前記連通路の少なくとも一部が前記吐出ポート周囲の前記凹部に開口していることを特徴とする請求項1又は2記載の圧縮機。
  4. 前記吐出ポートの中心から見た前記連通路の中心方向と、前記吐出弁の固定部側から前記吐出ポートを見た方向とのなす角度が鋭角であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の圧縮機。
  5. 一方の前記マフラの外側に、外側マフラ室を有する外側マフラが設けられ、一方の前記マフラ室と前記外側マフラ室とを連通するマフラ連通路が設けられ、このマフラ連通路の位置は、前記シリンダ室の外側で、かつ、前記シリンダの中心から前記吐出ポート側に位置する前記締結部材の中心と前記吸込通路の中心とを臨む角度の範囲内であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一方に記載の圧縮機。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の圧縮機と、前記圧縮機に接続される放熱器と、前記放熱器に接続される膨張装置と、前記膨張装置と前記圧縮機との間に接続される蒸発器とを備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
JP2015149238A 2015-07-29 2015-07-29 圧縮機及び冷凍サイクル装置 Active JP6467311B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015149238A JP6467311B2 (ja) 2015-07-29 2015-07-29 圧縮機及び冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015149238A JP6467311B2 (ja) 2015-07-29 2015-07-29 圧縮機及び冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017031814A true JP2017031814A (ja) 2017-02-09
JP6467311B2 JP6467311B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=57988159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015149238A Active JP6467311B2 (ja) 2015-07-29 2015-07-29 圧縮機及び冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6467311B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114542419A (zh) * 2022-03-03 2022-05-27 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机、换热系统和电器设备

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4835805U (ja) * 1971-09-01 1973-04-28
JPH0220797U (ja) * 1988-07-27 1990-02-13
JPH04128594A (ja) * 1990-09-19 1992-04-30 Daikin Ind Ltd 圧縮機の吐出路構造
WO2013094114A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 パナソニック株式会社 ロータリ圧縮機
WO2015062048A1 (zh) * 2013-10-31 2015-05-07 广东美芝制冷设备有限公司 旋转式压缩机及制冷循环装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4835805U (ja) * 1971-09-01 1973-04-28
JPH0220797U (ja) * 1988-07-27 1990-02-13
JPH04128594A (ja) * 1990-09-19 1992-04-30 Daikin Ind Ltd 圧縮機の吐出路構造
WO2013094114A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 パナソニック株式会社 ロータリ圧縮機
WO2015062048A1 (zh) * 2013-10-31 2015-05-07 广东美芝制冷设备有限公司 旋转式压缩机及制冷循环装置
JP2016511810A (ja) * 2013-10-31 2016-04-21 グアンドン メイジ コムプレッサ カンパニー リミテッド ロータリ式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114542419A (zh) * 2022-03-03 2022-05-27 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机、换热系统和电器设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP6467311B2 (ja) 2019-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10180271B2 (en) Multiple cylinder rotary compressor and refrigeration cycle apparatus
WO2013172144A1 (ja) 気体圧縮機
JPWO2013105386A1 (ja) ベーン型圧縮機
JP6244231B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2016031129A1 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
EP3184822B1 (en) Rotary compressor and refrigeration cycle device
JP6467311B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2015175258A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
CN109154297B (zh) 密闭型压缩机以及冷冻循环装置
JP2015183611A (ja) ベーン型圧縮機
JP6176782B2 (ja) 多段圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2017141802A (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6374732B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2019049226A1 (ja) 密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2014173554A (ja) ロータリー圧縮機
WO2016110982A1 (ja) 多気筒密閉型圧縮機
JP6430904B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2016037906A (ja) 高圧ドーム型圧縮機
WO2017146167A1 (ja) 揺動ピストン式圧縮機
JP2014190176A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6743277B2 (ja) 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP4236400B2 (ja) 冷媒回路の除霜装置
JP2020193567A (ja) ロータリ圧縮機
JP2016050506A (ja) 密閉型電動圧縮機
JP2003129958A (ja) ロータリコンプレッサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6467311

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150