JP6244231B2 - 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6244231B2
JP6244231B2 JP2014045288A JP2014045288A JP6244231B2 JP 6244231 B2 JP6244231 B2 JP 6244231B2 JP 2014045288 A JP2014045288 A JP 2014045288A JP 2014045288 A JP2014045288 A JP 2014045288A JP 6244231 B2 JP6244231 B2 JP 6244231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition plate
fixed
valve
reed valve
rotary compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014045288A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015169142A (ja
Inventor
平山 卓也
卓也 平山
勝吾 志田
勝吾 志田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2014045288A priority Critical patent/JP6244231B2/ja
Publication of JP2015169142A publication Critical patent/JP2015169142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6244231B2 publication Critical patent/JP6244231B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明の実施形態は、回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置に関する。
従来、ガス冷媒等の作動流体を圧縮する複数の圧縮要素と、隣り合って位置する圧縮要素の間に位置する仕切板とを有し、仕切板内に仕切板内空間を形成して圧縮要素で圧縮された作動流体を仕切板内空間に吐出させるようにした回転式圧縮機が知られており、例えば、下記特許文献1、2に記載されている。このような回転式圧縮機においては、圧縮要素で圧縮された作動流体を圧縮要素の間に位置する仕切板の仕切板内空間へ吐出させることにより、吐出の際に生じる騒音が回転式圧縮機の外部に漏れることを抑制できる。
特開平10−213087号公報 国際公開第2009/145232号
しかしながら、特許文献1に記載された回転式圧縮機においては、仕切板に形成された一対の吐出ポートから吐出される吐出ガスの流れ方向が同一方向となっている。このため、一対の吐出ポートから吐出される吐出ガスの流れが集中し、吐出抵抗や吐出ガスの脈動が増大し、回転式圧縮機の性能の低下や騒音の増大を招いている。
また、特許文献2に記載された回転式圧縮機においては、回転軸回りの信頼性向上や回転式圧縮機の小型化のために仕切板を薄型化する手法として、吐出弁押えの肉厚を吐出弁押えの先端部にいくに従い薄くしているが、吐出弁押えの製造に手間がかかるとともに製造コストが増大している。
本発明の実施形態の目的は、圧縮要素の間に仕切板内空間を有する仕切板を配置し、圧縮要素で圧縮された作動流体を仕切板内空間に吐出させる場合、吐出抵抗の低減や脈動の低減を図り、性能向上や騒音の低減を図ることができる回転式圧縮機及びこの回転式圧縮機を含む冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の回転式圧縮機は、作動流体を圧縮する複数の圧縮要素とこれらの圧縮要素の間に位置する仕切板とを有し、仕切板は重ね合わされた二つの分割仕切板を連結することにより形成され、仕切板の内部に仕切板内空間が形成され、各分割仕切板に圧縮要素で圧縮された作動流体が仕切板内空間に吐出される吐出孔が形成され、一端側が分割仕切板に固定されるとともに他端側が吐出孔を開閉する向きに可動するリード弁が設けられた回転式圧縮機において、一方の分割仕切板に固定された一方のリード弁における固定側の端部から可動側の端部に向かう方向と、他方の分割仕切板に固定された他方のリード弁における固定側の端部から可動側の端部に向かう方向とが異なる方向とされ、分割仕切板に底面がリード弁の固定面とされる凹状の掘り込み部が形成され、リード弁の最大開度を規制する湾曲した形状の弁押えがその一端側をリード弁の固定側に重ねて固定され、掘り込み部の深さ寸法を“L”、リード弁の板厚寸法を“T”、弁押えの固定側の厚さ寸法を“H1”、閉弁時のリード弁の表面から弁押えの湾曲した先端部までの寸法を“H2”としたとき、“T+H1<L<T+H2”の関係式が成り立つことを特徴とする。
第1の実施形態における断面で示した回転式圧縮機を含む冷凍サイクル装置の構成図である。 図1におけるK1−K1線断面図である。 図1におけるK2−K2線断面図であり、一対のリード弁の配置状態を示している。 図3におけるT−T線断面図であり、一対のリード弁と弁押えとの配置状態を示している。 第2の実施形態における一対のリード弁の配置状態を示す断面図である。 第3の実施形態における一対のリード弁と弁押えとの配置状態を示す断面図である。 第4の実施形態における断面で示した回転式圧縮機を含む冷凍サイクル装置の構成図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について、図1ないし図4に基づいて説明する。図1は冷凍サイクル装置1の全体構成を示しており、この冷凍サイクル装置1は、圧縮機本体2とアキュムレータ3とを有して作動流体であるガス冷媒を圧縮する回転式圧縮機4と、圧縮機本体2に接続されて圧縮機本体2から吐出された高圧のガス冷媒を凝縮して液冷媒にする凝縮器5と、凝縮器5に接続されて液冷媒を減圧する膨張装置6と、膨張装置6とアキュムレータ3との間に接続されて液冷媒を蒸発させる蒸発器7とを有している。アキュムレータ3と圧縮機本体2とは、ガス冷媒が流れる吸込管8により接続されている。
圧縮機本体2は、円筒状に形成された密閉ケース9を有し、密閉ケース9内には、上部側に位置する電動機部10と、下部側に位置する圧縮機構部11とが収容されている。これらの電動機部10と圧縮機構部11とは、上下方向の中心線を有してその中心線回りに回転する回転軸12を介して連結されている。
電動機部10は、圧縮機構部11を駆動する部分であり、回転軸12に固定された回転子13と、密閉ケース9に固定されて回転子13を囲む位置に配置された固定子14とを有している。回転子13には永久磁石(図示せず)が設けられ、固定子14には通電用のコイル(図示せず)が巻かれている。
圧縮機構部11は、ガス冷媒を圧縮する部分であり、仕切板15を介して上下に位置する第1圧縮要素16aと第2圧縮要素16bとの二つの圧縮要素を有している。
上側に位置する第1圧縮要素16aは、第1シリンダ17aを有し、この第1シリンダ17aの下端側が仕切板15により閉塞され、第1シリンダ17aの上端側が回転軸12を回転可能に軸支する主軸受18により閉塞されている。第1シリンダ17a内には、第1シリンダ17aの上下両端が主軸受18と仕切板15とにより閉塞されることにより第1シリンダ室19aが形成されている。第1シリンダ室19a及び後述する第2シリンダ室には回転軸12が貫通されており、回転軸12における第1シリンダ室19a内に位置する部分に第1偏心部20aが形成され、第1偏心部20aには第1ローラ21aが嵌合されている。第1ローラ21aは、回転軸12の回転時にその外周面を第1シリンダ17aの内周面に油膜を介して線接触させながら偏心回転するように配置されている。第1圧縮要素16aは、これらの第1シリンダ17a、第1偏心部20a、第1ローラ21a、第1シリンダ室19a内を二つの空間(後述する吸込室と圧縮室)に仕切る後述するブレード等により構成されている。
主軸受18には、圧縮機構部11で圧縮されたガス冷媒が後述する仕切板内空間を経由して流入するマフラ22が取付けられている。マフラ22には、マフラ22内に流入したガス冷媒を密閉ケース9内に流出させる流出孔23が形成されている
下側に位置する第2圧縮要素16bは、上述した第1圧縮要素16aと同じ構成であり、第2シリンダ17bを有し、この第2シリンダ17bの上端側が仕切板15により閉塞され、第2シリンダ17bの下端側が回転軸12を回転可能に軸支する副軸受24により閉塞されている。第2シリンダ17b内には、第2シリンダ17bの上下両端が仕切板15と副軸受24とにより閉塞されることにより第2シリンダ室19bが形成されている。第2シリンダ室19bには回転軸12が貫通されており、回転軸12における第2シリンダ室19b内に位置する部分に第2偏心部20bが形成され、第2偏心部20bには第2ローラ21bが嵌合されている。第2ローラ21bは、回転軸12の回転時にその外周面を第2シリンダ17bの内周面に油膜を介して線接触させながら偏心回転するように配置されている。第2圧縮要素16bは、これらの第2シリンダ17b、第2偏心部20b、第2ローラ21b、第2シリンダ室19b内を二つの空間(後述する吸込室と圧縮室)に仕切る後述するブレード等により構成されている。
仕切板15は、第1圧縮要素16aと第2圧縮要素16bとの間を仕切る部材であり、回転軸12の軸方向に重ね合わされた第1分割仕切板15aと第2分割仕切板15bとの二つを連結することにより形成されている。第1・第2分割仕切板15a、15bにはそれぞれ凹状の掘り込み部25が形成されている。そして、第1分割仕切板15aと第2分割仕切板15bとを連結して仕切板15を形成した場合に、第1分割仕切板15aの掘り込み部25と第2分割仕切板15bの掘り込み部25とが合わさることにより仕切板15内に仕切板内空間26が形成されている。
第1分割仕切板15aには、第1圧縮要素16aで圧縮されたガス冷媒が仕切板内空間26に吐出される吐出孔27aが形成されている。さらに、第1分割仕切板15aには、吐出孔27aを開閉するリード弁28aと、リード弁28aの最大開度を規制する弁押え29aとが固定されている。
第2分割仕切板15bの構成は第1分割仕切板15aと同様であり、第2圧縮要素16bで圧縮されたガス冷媒が仕切板内空間26に吐出される吐出孔27bが形成されている。さらに、第2分割仕切板15bには、吐出孔27bを開閉するリード弁28bと、リード弁28bの最大開度を規制する弁押え29bとが固定されている。なお、第2分割仕切板15bに形成された吐出孔27bと、第1分割仕切板15aに形成された吐出孔27aとは、第1分割仕切板15aと第2分割仕切板15bとを連結した場合に、略対向する位置に形成されている。
仕切板内空間26とマフラ22内とは、連通流路30により連通されている。連通流路30は、第1分割仕切板15aと第1シリンダ17aと主軸受18のフランジ部18aとを貫通して形成されている。
図2は、図1におけるK1−K1線断面を示している。この図2に示すように、第2シリンダ17bには、先端部を第2ローラ21bの外周面に当接させ、第2ローラ21bの回転に伴って第2シリンダ室19b内を容積と圧力とが変化する二つの空間である吸込室31と圧縮室32とに仕切るブレード33が設けられている。吸込室31には、一端に吸込管8が接続された吸込流路34の他端が接続されている。なお、図示は省略するが、第1シリンダ17aにも同様のブレードが設けられ、このブレードにより第1シリンダ室19a内が第1ローラ21aの回転に伴って容積と圧力とが変化する二つの空間である吸込室と圧縮室とに仕切られている。
図2において破線で示す28a、28bは、一端側を第1・第2分割仕切板15a、15bに固定されたリード弁である。実線で示す27bは、第2分割仕切板15bに形成されてリード弁28bにより開閉される吐出孔である。
図3は、図1におけるK2−K2線断面図であり、一対のリード弁28a、28bの配置状態を示している。一端側を第1分割仕切板15aに固定されたリード弁28aにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向と、一端側を第2分割仕切板15bに固定されたリード弁28bにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向とが異なり、その二つの方向のなす角度θが180°とされている。ここで、リード弁28a、28bにおける可動側の端部36とは、吐出孔27a、27bを開閉する弁頭部の部分である。
図4は、図3におけるT−T線断面図であり、一対のリード弁28a、28bと一対の弁押え29a、29bとの配置状態を示している。第1分割仕切板15aへのリード弁28aと弁押え29aとの固定構造と、第2分割仕切板15bへのリード弁28bと弁押え29bとの固定構造は同じであり、第2分割仕切板15bへのリード弁28bと弁押え29bとの固定構造を例に挙げて説明する。
第2分割仕切板15bの掘り込み部25の底面の一部はリード弁28bの固定面とされており、リード弁28bは固定側の端部35をこの固定面に当接させてリベット締めされている。さらに、弁押え29bはその一端をリード弁28bの固定側の端部35に重ねてリード弁28bと共にリベット締めされている。弁押え29bの他端側は、吐出孔27bから離反する向きに湾曲した形状とされている。
ここで、掘り込み部25の深さ寸法を“L”、リード弁28bの板厚寸法を“T”、弁押え29bの固定側の厚さ寸法を“H1”、閉弁時におけるリード弁28bの可動側の端部36の表面(反固定面側の面)から弁押え29bの湾曲した先端部までの寸法を“H2”としたとき、“T+H1<L<T+H2”の関係式が成り立っている。
このような構成において、この回転式圧縮機4においては、電動機部10に通電することにより回転軸12が中心線回りに回転し、回転軸12の回転により圧縮機構部11が駆動され、第1・第2圧縮要素16a、16bにおいてガス冷媒が圧縮される。
圧縮されたガス冷媒の圧力が設定圧に達すると、リード弁28a、28bが開弁されて圧縮されたガス冷媒が吐出孔27a、27bから仕切板内空間26に吐出される。仕切板内空間26に吐出されたガス冷媒は、連通流路30を通ってマフラ22内に流入し、マフラ22内から流出孔23を通って密閉ケース9内に流出する。
密閉ケース9内に流出したガス冷媒は、凝縮器5、膨張装置6、蒸発器7の順に流れて回転式圧縮機4に戻り、冷凍サイクル装置1での冷凍サイクルが実行される。
ここで、仕切板15は第1圧縮要素16aと第2圧縮要素16bとの間に配置されており、第1圧縮要素16aと第2圧縮要素16bとにおいて圧縮されたガス冷媒は仕切板15の仕切板内空間26に吐出される。このため、第1・第2圧縮要素16a、16bからガス冷媒が吐出される際の騒音が第1・第2圧縮要素16a、16bにより遮音され、ガス冷媒の吐出に伴って発生する騒音が圧縮機本体2の外部に漏れることが抑制される。
さらに、第1分割仕切板15aに固定されたリード弁28aと第2分割仕切板15bに固定されたリード弁28bとについて、リード弁28aにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向と、リード弁28bにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向とが異なり、その二つの方向のなす角度θが180°とされている。このため、吐出孔27aから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向と、吐出孔27bから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向とが集中せず、吐出抵抗を下げることができる。これにより、第1・第2圧縮要素16a、16bから仕切板内空間26へのガス冷媒の吐出がスムーズに行われ、吐出孔27a、27bからのガス冷媒の吐出がスムーズに行われることにより回転式圧縮機4の性能を向上させることができる。
また、吐出孔27aから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向と、吐出孔27bから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向とが集中しないため、仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の脈動を抑制することができ、吐出孔27a、27bから吐出されるガス冷媒の脈動が原因となる騒音の発生を抑制することができる。
さらに、吐出孔27aから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向と、吐出孔27bから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向とが集中しないため、吐出孔27a、27bから吐出されるガス冷媒の集中による圧縮機構部11の局部的な温度上昇を抑制することができ、圧縮機構部11の局部的な温度上昇を抑制することにより回転式圧縮機4の性能を向上させることができる。
つぎに、掘り込み部25の深さ寸法“L”と、リード弁28bの板厚寸法“T”と、弁押え29bの固定側の厚さ寸法“H1”と、閉弁時におけるリード弁28bの可動側の端部36の表面から弁押え29bの湾曲した先端部までの寸法“H2”との関係が、“T+H1<L<T+H2”とされている。リード弁28aについても同様である。そして、上述したように、リード弁28aにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向と、リード弁28bにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向とが異なり、その二つの方向のなす角度θが180°とされている。このため、第2分割仕切板15bの吐出孔27bと第1分割仕切板15aの吐出孔27aとが略対向する位置に形成され、第1分割仕切板15aに固定された弁押え29aの湾曲した先端部が第2分割仕切板15bの掘り込み部25内に入り込み、第2分割仕切板15bに固定された弁押え29bの湾曲した先端部が第1分割仕切板15aの掘り込み部25内に入り込んでも、二つの弁押え29a、29bの先端部の干渉を回避することができる。このようにして、第1分割仕切板15aに固定された弁押え29aの先端部を第2分割仕切板15bの掘り込み部25内に位置させ、第2分割仕切板15bに固定された弁押え29bの先端部を第1分割仕切板15aの掘り込み部25内に位置させることにより、仕切板15の薄型化を図ることができるとともに、リード弁28a、28bの開弁量を大きく確保することができる。そして、仕切板15を薄型化することにより回転式圧縮機4の信頼性を向上させることができ、リード弁28a、28bの開弁量を大きくすることにより回転式圧縮機4の性能を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について、図5に基づいて説明する。なお、第1の実施形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
第2の実施形態の基本的構成は第1の実施形態と同じであり、異なる点は、第1分割仕切板15aに固定されたリード弁28aにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向と、第2分割仕切板15bに固定されたリード弁28bにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向とが異なり、その二つの方向のなす角度θが鈍角とされている点である。
このような構成において、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。すなわち、吐出孔27aから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向と、吐出孔27bから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向とが集中せず、吐出抵抗を下げることができる。また、仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の脈動を抑制することができる。さらに、吐出孔27a、27bから吐出されるガス冷媒の集中による圧縮機構部11の局部的な温度上昇を抑制することができる。
また、リード弁28aにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向と、リード弁28bにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向とのなす角度θを鈍角とすることにより、この角度θが180°の場合に比べて二つのリード弁28a、28bの設置スペースを小さくすることができ、仕切板15の径を小さくすることができる。
なお、リード弁28aにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向と、リード弁28bにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向とのなす角度θについては、180°又は鈍角とするのみでなく、鋭角としてもよく、その場合にも180°や鈍角とした場合と同様の作用効果を奏することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について、図6に基づいて説明する。第3の実施形態の基本的構成は第1、第2の実施形態と同じであり、異なる点は、第1分割仕切板15aに形成された吐出孔27aと、第2分割仕切板15bに形成された吐出孔27bとの位置である。
すなわち、リード弁28aにより開閉される第1分割仕切板15aの吐出孔27aは、リード弁28bにより開閉される第2分割仕切板15bの吐出孔27bより、そのリード弁28bの固定側の端部35に近い位置に形成されている。同様に、リード弁28bにより開閉される第2分割仕切板15bの吐出孔27bは、リード弁28aにより開閉される第1分割仕切板15aの吐出孔27aより、そのリード弁28aの固定側の端部35に近い位置に形成されている。
このような構成において、第1分割仕切板15aに固定された弁押え29aの湾曲した先端部を、第2分割仕切板15bに固定された弁押え29bの湾曲量が小さい部分に位置させることができ、同様に、第2分割仕切板15bに固定された弁押え29bの湾曲した先端部を、第1分割仕切板15aに固定された弁押え29aの湾曲量が小さい部分に位置させることができる。
これにより、弁押え29aの湾曲した先端部の第2分割仕切板15bの掘り込み部25内への入り込み量を大きくすることができるとともに、弁押え29bの湾曲した先端部の第1分割仕切板15aの掘り込み部25内への入り込み量を大きくすることができ、リード弁28a、28bの開弁量を確保しつつ仕切板15をより一層薄型化することができる。そして、仕切板15をより一層する薄型化することにより回転式圧縮機4の信頼性をより一層向上させることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について、図7に基づいて説明する。第4の実施形態の基本的構成は第1〜第3の実施形態と同じであり、異なる点は、第1・第2圧縮要素16a、16bで圧縮されたガス冷媒を吐出する吐出孔の数である。
第4の実施形態の回転式圧縮機4Aでは、第1圧縮要素16aで圧縮されたガス冷媒を仕切板内空間26に吐出するための吐出孔27aが第1分割仕切板15aに形成され、第2圧縮要素16bで圧縮されたガス冷媒を仕切板内空間26に吐出するための吐出孔27bが第2分割仕切板15bに形成されている。
さらに、主軸受18のフランジ部18aには、第1圧縮要素16aで圧縮されたガス冷媒をマフラ22内に吐出するための吐出孔41aが形成されている。また、フランジ部18aには、吐出孔41aを開閉するリード弁42aと、リード弁42aの最大開度を規制する弁押え43aとが固定されている。
副軸受24の外周部には、ガス冷媒が吐出される空間を形成するマフラ44が取付けられている。
副軸受24のフランジ部24aには、第2圧縮要素16bで圧縮されたガス冷媒をマフラ44内に吐出するための吐出孔41bが形成されている。また、フランジ部24aには、吐出孔41bを開閉するリード弁42bと、リード弁42bの最大開度を規制する弁押え43bとが固定されている。
マフラ44内と仕切板内空間26とは、連通流路45により連通されている。連通流路45は、フランジ部24aと第2シリンダ17bと第2分割仕切板15bとを貫通して形成されている。
このような構成において、この回転式圧縮機4Aにおいては、電動機部10に通電することにより回転軸12が中心線回りに回転し、回転軸12の回転により圧縮機構部11が駆動され、第1・第2圧縮要素16a、16bにおいてガス冷媒が圧縮される。
第1圧縮要素16aで圧縮されたガス冷媒の圧力が設定圧に達すると、リード弁28aが開弁されるとともにリード弁42aが開弁され、圧縮されたガス冷媒の一部が吐出孔27aから仕切板内空間26に吐出されるとともに、残りの一部が吐出孔41aからマフラ22内に吐出される。このため、第1圧縮要素16aで圧縮されたガス冷媒を吐出する吐出孔(吐出孔27a、吐出孔41a)の総面積が大きくなり、圧縮されたガス冷媒の吐出時における圧力損失を抑えることができ、回転式圧縮機4Aの性能を向上させることができる。
また、第2圧縮要素16bで圧縮されたガス冷媒の圧力が設定圧に達すると、リード弁28bが開弁されるとともにリード弁42bが開弁され、圧縮されたガス冷媒の一部が吐出孔27bから仕切板内空間26に吐出されるとともに、残りの一部が吐出孔41bからマフラ44内に吐出される。このため、第2圧縮要素16bで圧縮されたガス冷媒を吐出する吐出孔(吐出孔27b、吐出孔41b)の総面積が大きくなり、圧縮されたガス冷媒の吐出時における圧力損失を抑えることができ、回転式圧縮機4Aの性能を向上させることができる。
仕切板内空間26に吐出されたガス冷媒は連通流路30を通ってマフラ22内に流入し、マフラ44内に吐出されたガス冷媒は連通流路45と仕切板内空間26と連通流路30とを通ってマフラ22内に流入し、マフラ22内のガス冷媒は流出孔23を通って密閉ケース9内に流出する。
吐出孔27a、27bを通って仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒については、第1〜第3の実施形態で説明したように、リード弁28aにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向と、リード弁28bにおける固定側の端部35から可動側の端部36に向かう方向とが異なり、その二つの方向のなす角度θが180°、又は鈍角、又は鋭角とされている。このため、吐出孔27aから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向と、吐出孔27bから仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の流れ方向とが集中せず、吐出抵抗を下げることができる。また、仕切板内空間26に吐出されるガス冷媒の脈動を抑制することができる。さらに、吐出孔27a、27bから吐出されるガス冷媒の集中による圧縮機構部11の局部的な温度上昇を抑制することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷凍サイクル装置、4…回転式圧縮機、5…凝縮器、6…膨張装置、7…蒸発器、15…仕切板、15a…第1分割仕切板、15b…第2分割仕切板、16a…第1圧縮要素、16b…第2圧縮要素、25…掘り込み部、26…仕切板内空間、27a、27b…吐出孔、28a、28b…リード弁、29a、29b…弁押え、35…固定側の端部、36…可動側の端部

Claims (4)

  1. 作動流体を圧縮する複数の圧縮要素とこれらの圧縮要素の間に位置する仕切板とを有し、前記仕切板は重ね合わされた二つの分割仕切板を連結することにより形成され、前記仕切板の内部に仕切板内空間が形成され、前記各分割仕切板に前記圧縮要素で圧縮された作動流体が前記仕切板内空間に吐出される吐出孔が形成され、一端側が前記各分割仕切板に固定されるとともに他端側が前記吐出孔を開閉する向きに可動するリード弁が設けられた回転式圧縮機において、
    一方の前記分割仕切板に固定された一方の前記リード弁における固定側の端部から可動側の端部に向かう方向と、他方の前記分割仕切板に固定された他方の前記リード弁における固定側の端部から可動側の端部に向かう方向とが異なる方向とされ、
    前記分割仕切板に底面が前記リード弁の固定面とされる凹状の掘り込み部が形成され、前記リード弁の最大開度を規制する湾曲した形状の弁押えがその一端側を前記リード弁の固定側に重ねて固定され、前記掘り込み部の深さ寸法を“L”、前記リード弁の板厚寸法を“T”、前記弁押えの固定側の厚さ寸法を“H1”、閉弁時の前記リード弁の表面から前記弁押えの湾曲した先端部までの寸法を“H2”としたとき、“T+H1<L<T+H2”の関係式が成り立つことを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 一方の前記リード弁における固定側の端部から可動側の端部に向かう方向と、他方の前記リード弁における固定側の端部から可動側の端部に向かう方向とのなす角度が鈍角又は180°であることを特徴とする請求項1記載の回転式圧縮機。
  3. 一方の前記リード弁により開閉される一方の前記吐出孔は、他方の前記リード弁により開閉される他方の前記吐出孔より他方の前記リード弁の固定側に近いことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転式圧縮機。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の回転式圧縮機と、前記回転式圧縮機に接続される凝縮器と、前記凝縮器に接続される膨張装置と、前記膨張装置と前記回転式圧縮機との間に接続される蒸発器とを備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
JP2014045288A 2014-03-07 2014-03-07 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 Active JP6244231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014045288A JP6244231B2 (ja) 2014-03-07 2014-03-07 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014045288A JP6244231B2 (ja) 2014-03-07 2014-03-07 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015169142A JP2015169142A (ja) 2015-09-28
JP6244231B2 true JP6244231B2 (ja) 2017-12-06

Family

ID=54202105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014045288A Active JP6244231B2 (ja) 2014-03-07 2014-03-07 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6244231B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105736374B (zh) * 2016-02-01 2019-02-26 珠海格力电器股份有限公司 压缩机
WO2017213060A1 (ja) * 2016-06-07 2017-12-14 東芝キヤリア株式会社 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
CN106917749A (zh) * 2017-03-27 2017-07-04 广东美芝制冷设备有限公司 旋转式压缩机及具有其的冷冻循环装置
CN107387414B (zh) * 2017-07-31 2021-01-26 广东美芝制冷设备有限公司 压缩组件和多缸旋转式压缩机
KR101979450B1 (ko) * 2017-12-22 2019-05-16 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
CN109667757A (zh) * 2019-02-20 2019-04-23 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 压缩机

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053753Y2 (ja) * 1985-07-29 1993-01-28
CN102046981A (zh) * 2008-05-28 2011-05-04 东芝开利株式会社 密闭型压缩机以及制冷循环装置
JP6022247B2 (ja) * 2011-09-29 2016-11-09 東芝キヤリア株式会社 密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015169142A (ja) 2015-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6244231B2 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
EP3409949A1 (en) Rotary compressor having two cylinders
JP6080646B2 (ja) 回転圧縮機
WO2019202976A1 (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6144156B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2016027413A1 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2016031129A1 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2015175258A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
CN108457858B (zh) 旋转式压缩机以及制冷循环装置
WO2017199733A1 (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
US11078911B2 (en) Rotary compressor
JP6204851B2 (ja) 圧縮機の製造方法
JP6176782B2 (ja) 多段圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6133185B2 (ja) 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
US11384760B2 (en) Rotary compressor for enhancing efficiency and suppressing vibration
WO2016076064A1 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6886522B2 (ja) 密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2014173554A (ja) ロータリー圧縮機
JP6854617B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6467311B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2018186357A1 (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6430904B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2014190176A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2009162126A (ja) 圧縮機
JP2016037906A (ja) 高圧ドーム型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6244231

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150