JP2015175258A - 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015175258A
JP2015175258A JP2014051009A JP2014051009A JP2015175258A JP 2015175258 A JP2015175258 A JP 2015175258A JP 2014051009 A JP2014051009 A JP 2014051009A JP 2014051009 A JP2014051009 A JP 2014051009A JP 2015175258 A JP2015175258 A JP 2015175258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression
cylinder
partition plate
compression operation
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014051009A
Other languages
English (en)
Inventor
平山 卓也
Takuya Hirayama
卓也 平山
フェルディ モナスリ ジャフェット
Ferudei Monasuri Jafetto
フェルディ モナスリ ジャフェット
木村 茂喜
Shigeki Kimura
茂喜 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2014051009A priority Critical patent/JP2015175258A/ja
Publication of JP2015175258A publication Critical patent/JP2015175258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】3つの圧縮要素を有し、3つの圧縮要素を圧縮運転する3気筒圧縮運転状態と2つの圧縮要素を圧縮運転する2気筒圧縮運転状態とに切替可能な回転式圧縮機において、2気筒圧縮運転状態に切替えた場合のトルク変動を低減する。【解決手段】3つの圧縮要素を圧縮運転する3気筒圧縮運転状態と、1つの圧縮要素の圧縮運転を休止して2つの圧縮要素を圧縮運転する2気筒圧縮運転状態とに切替える切替機構を有し、2気筒圧縮運転状態の場合に圧縮運転される2つの圧縮要素における偏心部22a,22cの偏心方向の角度差θが、120?≰θ≰155?であることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置に関する。
従来、ガス冷媒等の作動流体を圧縮する回転式圧縮機として、複数の圧縮要素を回転軸の軸方向に沿って配置したものが知られており、例えば、下記特許文献1に記載されたように、3つの圧縮要素を配置したものが知られている。なお、各圧縮要素は、回転駆動される回転軸に設けられた偏心部と、各偏心部に嵌合されてシリンダ室内で偏心回転するローラ等により構成されている。
特許第4594302号公報
しかしながら、特許文献1に記載された回転式圧縮機においては、3つの圧縮要素を圧縮運転する3気筒圧縮運転状態と、1つの圧縮要素の圧縮運転を休止して2つの圧縮要素を圧縮運転する2気筒圧縮運転状態とに切替える点については言及されていない。さらに、特許文献1には、2気筒圧縮運転状態の場合に圧縮運転される2つの圧縮要素における偏心部の偏心方向の角度差については言及されていない。
本発明の実施形態の目的は、3つの圧縮要素を有し、3つの圧縮要素を圧縮運転する3気筒圧縮運転状態と2つの圧縮要素を圧縮運転する2気筒圧縮運転状態とに切替可能な回転式圧縮機において、2気筒圧縮運転状態に切替えた場合のトルク変動を低減し、広い能力範囲において低振動・低騒音の回転式圧縮機及びこの回転式圧縮機を含む冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の回転式圧縮機は、密閉ケース内に、軸心回りに回転可能な回転軸と、この回転軸の一端側に連結された電動機部と他端側に連結された圧縮機構部とを有し、圧縮機構部は、回転軸の軸方向に配列されて作動流体を圧縮する3つの圧縮要素を有し、圧縮要素は、シリンダと、このシリンダの回転軸の軸方向に沿った両端を閉塞することにより内部にシリンダ室を形成する閉塞部材と、回転軸に設けられてシリンダ室内に位置する偏心部と、偏心部に嵌合されてシリンダ室内で偏心回転するローラとを有し、3つの圧縮要素を圧縮運転する3気筒圧縮運転状態と、1つの圧縮要素の圧縮運転を休止して2つの圧縮要素を圧縮運転する2気筒圧縮運転状態とに切替える切替機構を有し、2気筒圧縮運転状態の場合に圧縮運転される2つの圧縮要素における偏心部の偏心方向の角度差θが、120°≦θ≦155°であることを特徴とする。
第1の実施形態における断面で示した回転式圧縮機を含む冷凍サイクル装置の構成図である。 圧縮運転されている場合の圧縮要素を示す断面図である。 圧縮運転を休止されている場合の圧縮要素を示す断面図である。 2気筒圧縮運転状態において圧縮運転されている圧縮要素の偏心部の偏心方向の角度差θを説明する断面図である。 3気筒圧縮運転時と2気筒圧縮運転時とにおける、圧縮運転される2つの圧縮要素の偏心部の角度差θとトルク変動率との関係を説明するグラフである。 第2の実施形態における断面で示した回転式圧縮機を含む冷凍サイクル装置の構成図である。 第2の実施形態における仕切板の構造を示す断面図である。 仕切板の変形例を示す断面図である。 第3の実施形態における断面で示した回転式圧縮機を含む冷凍サイクル装置の構成図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について、図1ないし図5に基づいて説明する。図1は冷凍サイクル装置1の全体構成を示しており、この冷凍サイクル装置1は、圧縮機本体2とアキュムレータ3とを有して作動流体であるガス冷媒を圧縮する回転式圧縮機4と、圧縮機本体2に接続されて圧縮機本体2から吐出された高圧のガス冷媒を凝縮して液冷媒にする凝縮器5と、凝縮器5に接続されて液冷媒を減圧する膨張装置6と、膨張装置6とアキュムレータ3との間に接続されて液冷媒を蒸発させる蒸発器7とを有している。アキュムレータ3と圧縮機本体2とは、低圧のガス冷媒が流れる2本の吸込管8a,8bにより接続されている。上側に位置する一方の吸込管8aは後述する第1圧縮要素のシリンダ室内にガス冷媒を供給し、下側に位置する他方の吸込管8bは後述する第2・第3圧縮要素のシリンダ室内にガス冷媒を供給するようになっている。
圧縮機本体2は、円筒状に形成された密閉ケース9を有し、密閉ケース9内には、軸心回りに回転可能な回転軸10と、回転軸10の一端側に連結された電動機部11と、回転軸10の他端側に連結された圧縮機構部12とが収容されている。
電動機部11は、圧縮機構部12を駆動する部分であり、回転軸10に固定された回転子13と、密閉ケース9に固定されて回転子13を囲む位置に配置された固定子14とを有している。回転子13には永久磁石(図示せず)が設けられ、固定子14には通電用のコイル(図示せず)が巻かれている。
圧縮機構部12は、ガス冷媒を圧縮する部分であり、回転軸10の軸方向に沿って配列された3つの圧縮要素(第1圧縮要素15a、第2圧縮要素15b、第3圧縮要素15c)と、隣り合う2つの圧縮要素15a〜15cの間に配置されてそれらの圧縮要素15a〜15cの間を仕切る2つの仕切板(第1圧縮要素15aと第2圧縮要素15bとの間に配置された第1仕切板16、第2圧縮要素15bと第3圧縮要素15cとの間に配置された第2仕切板17)と、回転軸10の軸方向に沿った圧縮機構部12の両端側で回転軸10を支持する主軸受18と副軸受19とを有している。なお、仕切板16、17と主軸受18と副軸受19とは、後述するように各圧縮要素15a〜15cにおけるシリンダの両端を閉塞してシリンダ室を形成するための閉塞部材としても機能する。
第1圧縮要素15aは、筒状の第1シリンダ20aを有し、この第1シリンダ20aの上端側が閉塞部材である主軸受18により閉塞され、第1シリンダ20aの下端側が閉塞部材である第1仕切板16により閉塞されている。第1シリンダ20a内には、第1シリンダ20aの上下両端が主軸受18と第1仕切板16とにより閉塞されて第1シリンダ室21aが形成されている。第1シリンダ室21a及び後述する第2、第3シリンダ室には回転軸10が貫通されており、回転軸10における第1シリンダ室21a内に位置する部分に第1偏心部22aが形成され、第1偏心部22aには第1ローラ23aが嵌合されている。第1ローラ23aは、回転軸10の回転時にその外周面を第1シリンダ20aの内周面に油膜を介して線接触させながら偏心回転するように配置されている。さらに、第1シリンダ20a内には、先端部を第1ローラ23aの外周面に当接させ、この第1ローラ23aの偏心回転に伴って第1シリンダ室21a内を容積と圧力とが変化する2つの空間(後述する吸込室と圧縮室)に仕切る第1ブレード24aが設けられている。また、第1シリンダ20a内には、第1ブレード24aの後端側を収容するとともに、密閉ケース9内の高圧のガス冷媒が流入する第1ブレード背室25aが形成されている。この第1ブレード背室25aと第1シリンダ室21aとはスリット状のブレード溝を介して連通され、第1ブレード24aはこのブレード溝内にスライド可能に収容されている。第1圧縮要素15aは、これらの第1シリンダ20a、閉塞部材である主軸受18と第1仕切板16、第1偏心部22a、第1ローラ23a、第1ブレード24a等により構成されている。
主軸受18のフランジ部18aには、第1圧縮要素15aで圧縮されたガス冷媒が吐出される吐出孔26が形成されている。さらに、このフランジ部18aには、吐出孔26を開閉するリード弁27と、リード弁27の最大開度を規制する弁押え28とが固定されている。主軸受18には、吐出孔26から吐出されたガス冷媒が流入するマフラ29が取付けられている。マフラ29と主軸受18との間には、マフラ29内に流入したガス冷媒を密閉ケース9内に流出させる流出孔30が設けられている。
第2圧縮要素15bは、第1圧縮要素15aと第3圧縮要素15cとの間に配置されている。この第2圧縮要素15bの基本的構成は上述した第1圧縮要素15aと同じであり、筒状の第2シリンダ20bを有し、第2シリンダ20bの両端が第1仕切板16と第2仕切板17とにより閉塞され、第2シリンダ20b内に第2シリンダ室21bが形成されている。回転軸10における第2シリンダ室21b内に位置する部分に第2偏心部22bが形成され、第2偏心部22bには第2ローラ23bが嵌合されている。第2ローラ23bは、回転軸10の回転時にその外周面を第2シリンダ20bの内周面に油膜を介して線接触させながら偏心回転するように配置されている。さらに、第2シリンダ20b内には、先端部を第2ローラ23bの外周面に当接させ、この第2ローラ23bの偏心回転に伴って第2シリンダ室21b内を容積と圧力とが変化する2つの空間(吸込室と圧縮室)に仕切る第2ブレード24bが設けられている。第2圧縮要素15bは、これらの第2シリンダ20b、閉塞部材である第1・第2仕切板16,17、第2偏心部22b、第2ローラ23b、第2ブレード24b等により構成されている。
第1仕切板16は、回転軸 10の軸方向に重ね合わされた第1分割仕切板16aと第2分割仕切板16bの二つを連結することにより形成されている。第1・第2分割仕切板16a,16bにはそれぞれ凹状の掘り込み部が形成され、第1・第2分割仕切板16a,16bを連結して第1仕切板16を形成した場合に、掘り込み部が合わされることにより第1仕切板16内に仕切板内空間31が形成されている。
第2分割仕切板16bには、第2圧縮要素15bで圧縮されたガス冷媒が吐出される吐出孔32が形成されている。さらに、この第2分割仕切板16bには、吐出孔32を開閉するリード弁33と、リード弁33の最大開度を規制する弁押え34とが固定されている。仕切板内空間31とマフラ29内とは、連通流路35により連通されている。連通流路35は、第1分割仕切板16aと第1シリンダ20aと主軸受18のフランジ部18aとを貫通して形成されている。
また、第2シリンダ20b内には、第2ブレード24bの後端側を収容するとともに、低圧又は高圧のガス冷媒が供給される第2ブレード背室25bが形成されている。この第2ブレード背室25bは、第2シリンダ20bに回転軸10の軸方向に沿った両端が開口された空間部を形成し、この空間部の回転軸10の軸方向に沿った両端を第1仕切板16と第2仕切板17とによって閉塞することにより形成されている。第2ブレード背室25bには圧力制御管36が接続され、この圧力制御管36には、一端が密閉ケース9に接続された吐出分岐管37の他端と、一端が吸込管8aに接続された吸込分岐管38の他端とが、三方弁39を介して選択的に接続されている。そして、これらの圧力制御管36と吐出分岐管37と吸込分岐管38と三方弁39とにより、第2圧縮要素15bを圧縮運転状態と圧縮運転を休止した状態とに切替える切替機構40が構成されている。回転式圧縮機4は、この切替機構40を切替えることにより、3つの圧縮要素15a〜15cを圧縮運転する3気筒圧縮運転状態と、1つの圧縮要素15bの圧縮運転を休止して2つの圧縮要素15a、15cを圧縮運転する2気筒圧縮運転状態とに切替え可能とされている。
また、第2圧縮要素15bの第2シリンダ室21bの容積は、第1圧縮要素15aの第1シリンダ室21aの容積、及び、第3圧縮要素15cの後述する第3シリンダ室の容積より大きく設定されている。
第3圧縮要素15cの基本的構成は上述した第1圧縮要素15aと同じであり、筒状の第3シリンダ20cを有し、第3シリンダ20cの両端が第2仕切板17と閉塞部材である副軸受19とにより閉塞され、第3シリンダ20c内に第3シリンダ室21cが形成されている。回転軸10における第3シリンダ室21c内に位置する部分に第3偏心部22cが形成され、第3偏心部22cには第3ローラ23cが嵌合されている。第3ローラ23cは、回転軸10の回転時にその外周面を第3シリンダ20cの内周面に油膜を介して線接触させながら偏心回転するように配置されている。さらに、第3シリンダ20c内には、先端部を第3ローラ23cの外周面に当接させこの第3ローラ23cの偏心回転に伴って第3シリンダ室21c内を容積と圧力とが変化する2つの空間(吸込室と圧縮室)に仕切る第3ブレード24cが設けられている。また、第3シリンダ20c内には、第3ブレード24cの後端側を収容するとともに、密閉ケース9内の高圧のガス冷媒が流入する第3ブレード背室25cが形成されている。第3圧縮要素15cは、これらの第2シリンダ20c、閉塞部材である第2仕切板17と副軸受19、第3偏心部22c、第3ローラ23c、第3ブレード24c等により構成されている。
副軸受19のフランジ部19aには、第3圧縮要素15cで圧縮されたガス冷媒が吐出される吐出孔41が形成されている。さらに、このフランジ部19aには、吐出孔41を開閉するリード弁42と、リード弁42の最大開度を規制する弁押え43とが固定されている。副軸受19には、吐出孔41から吐出されたガス冷媒が流入するマフラ44が取付けられている。マフラ44内と仕切板内空間31とは、図示しない連通流路により連通されている。この連通流路は、副軸受19と第3シリンダ20cと第2仕切板17と第2分割仕切板16bとを貫通して形成されている。
第2仕切板17には、吸込管8bの先端部が接続されるY字型の吸込流路(図示せず)が形成され、この吸込流路の先端部は第2シリンダ室21bと第3シリンダ室21cとに連通されている。さらに、第2仕切板17には、第2圧縮要素15bの吸込室と第3圧縮要素15cの吸込室とを連通する吸込連通路45が形成されている。
図2は、圧縮運転されている場合の第2圧縮要素15bを示す断面図である。この図2に示すように、第2シリンダ20bには、先端部を第2ローラ23bの外周面に当接させ、第2ローラ23bの偏心回転に伴って第2シリンダ室21b内を容積と圧力とが変化する二つの空間である吸込室46と圧縮室47とに仕切る第2ブレード24bが設けられている。吸込室46には、吸込管8bと第2仕切板17に形成されたY字型の吸込流路とを通って低圧のガス冷媒が吸込まれるようになっている。
第2ブレード背室25bには、第2ブレード24bが第2シリンダ室21bから後退したときにその後端側が収容可能とされており、第2ブレード背室25bの奥部には磁石48が固定されている。また、第2ブレード背室25bには、圧力制御管36が接続されている。第2圧縮要素15bが圧縮運転を行う場合には、圧力制御管36を介して第2ブレード背室25bに高圧(吐出圧力)のガス冷媒が供給され、第2ブレード24bに対しその先端部を第2ローラ23bの外周面に当接させる向きに付勢する力が作用し、図2に示すように、第2ブレード24bの先端部が第2ローラ23bの外周面に当接した状態に維持される。
図3は、圧縮運転を休止している場合の第2圧縮要素を示す断面図である。圧縮運転を休止する場合には、圧力制御管36を介して第2ブレード背室25bに低圧(吸込圧力)のガス冷媒が供給され、第2ブレード24bに対しその先端部を第2ローラ23bの外周面に当接させる向きに付勢する力が作用しなくなり、第2ブレード24bは第2ローラ23bの偏心回転に伴って第2ブレード背室25bの奥側に押されたタイミングで磁石48により吸着される。そして、図3に示すように、第2ブレード24bは先端部を第2ローラ23bの外周面から離反した状態に維持される。
図4は、3つの圧縮要素15a〜15cにおける各偏心部22a〜22cの配置状態、及び2気筒圧縮運転状態において圧縮運転されている第1・第3圧縮要素15a,15cの第1・第3偏心部22a,22cの偏心方向の角度差θを説明する断面図である。
図4に示すように、3つの圧縮要素15a〜15cにおける各偏心部22a〜22cの偏心方向は角度差をもって配置されている。そして、1つの圧縮要素15bの圧縮運転を休止して2つの圧縮要素15a、15cを圧縮運転する2気筒圧縮運転状態において、圧縮運転される圧縮要素15a,15cの偏心部22a,22cの偏心方向の角度差θが、120°≦θ≦155°とされている。なお、第1圧縮要素15aの偏心部22aの偏心方向と第2圧縮要素15bの偏心部22bの偏心方向の角度差、及び第3圧縮要素15cの偏心部22cの偏心方向と第2圧縮要素15bの偏心部22bの偏心方向の角度差は、それぞれ、(360°−θ)/2であることがトルク変動を小さくするうえで望ましい。
図5は、3気筒圧縮運転時と2気筒圧縮運転時とにおける、圧縮運転される2つの圧縮要素の偏心部の偏心方向の角度差θとトルク変動率との関係を説明するグラフである。トルク変動率とは、“(トルク変動最大値−トルク変動最小値)/トルク変動平均値”を意味する。
この図5のグラフは、2気筒圧縮運転時には、2つの圧縮要素の偏心部の偏心方向の角度差θが180°の場合にトルク変動率が最少となることを表している。また、3気筒圧縮運転時には、2つの圧縮要素の偏心部の偏心方向の角度差θが120°の場合にトルク変動率が最少となり、θが160°前後より大きくなると、2気筒圧縮運転時のトルク変動率の最小値より大きくなることを表している。
このような構成において、この回転式圧縮機4では、切替機構40による切替を行うことにより、3つの圧縮要素15a〜15cを圧縮運転する3気筒圧縮運転状態と、第2圧縮要素15bの圧縮運転を休止して2つの圧縮要素15a,15cを圧縮運転する2気筒圧縮運転状態とに切替えることができる。
3気筒圧縮運転を行う場合には、切替機構40の三方弁39を切替え、吐出分岐管37と圧力制御管36とを連通させる。これにより、密閉ケース9内の高圧のガス冷媒が吐出分岐管37内と圧力制御管36内とを通ってブレード背室25bに供給され、第2ブレード24bに対してその先端部を第2ローラ23bの外周面に当接させる向きに付勢する力が作用する。そして、図2に示すように、第2ブレード24bの先端部が第2ローラ23bの外周面に当接した状態に維持され、第2圧縮要素15bは圧縮運転状態となる。一方、第1・第3圧縮要素15a,15cにおいては、ブレード背室25a,25cに密閉ケース9内の高圧のガス冷媒の圧力が作用し、第1・第3ブレード24a,24cの先端部が第1・第3ローラ23a,23cの外周面に当接した状態に維持され、第1・第3圧縮要素15a,15cは圧縮運転状態となる。
2気筒圧縮運転を行う場合には、切替機構40の三方弁39を切替え、吸込分岐管38と圧力制御管36とを連通させる。これにより、吸込管8a内を流れる低圧のガス冷媒が吸込分岐管38内と圧力制御管36内とを通ってブレード背室25bに供給され、第2ブレード24bに対してその先端部を第2ローラ23bの外周面に当接させる向きに付勢する力が作用しなくなる。そして、図3に示すように、第2ブレード24bの先端部が第2ローラ23bの外周面から離反した状態に維持され、第2圧縮要素15bは圧縮運転を休止した状態となる。一方、第1・第3圧縮要素15a,15cにおいては、ブレード背室25a,25cに密閉ケース9内の高圧のガス冷媒の圧力が作用し、第1・第3ブレード24a,24cの先端部が第1・第3ローラ23a,23cの外周面に当接した状態に維持され、第1・第3圧縮要素15a,15cは圧縮運転状態となる。
ここで、3気筒圧縮運転時においては、θが120°の場合にトルク変動率が最も小さくなる。一方、θが160°前後より大きくなると2気筒圧縮運転時のトルク変動率の最小値より大きくなり、3気筒圧縮運転することによるトルク変動率低減のメリットが失われる。このことから、圧縮運転される2つの圧縮要素15a,15cの偏心部22a,22cの偏心方向の角度差θを、120°≦θ≦155°とすることにより、3気筒圧縮運転によるトルク変動率低減のメリットを確保しつつ、2気筒圧縮運転時のトルク変動率の低減を図ることができ、広い吐出能力の範囲において低振動・低騒音の回転式圧縮機4を提供することができる。
また、この回転式圧縮機4では、圧縮運転状態と圧縮運転を休止した状態とに切替えられる第2圧縮要素15bが、2気筒圧縮運転時に圧縮運転される第1・第3圧縮要素15a,15cの間に位置している。このため、2気筒圧縮運転時において圧縮機構部12の両側に位置する主軸受18と副軸受19とに作用する負荷を均等にすることができ、主軸受18や副軸受19に作用する負荷ピークを抑えることができる。そして、2気筒圧縮運転は主に微小能力圧縮運転を目的に使用されるため、圧縮運転回転数が低く、軸摺動面において油膜が形成されにくいが、主軸受18や副軸受19に作用する負荷ピークを抑えることができるため、軸信頼性の向上を図ることができる。
また、この回転式圧縮機4では、圧縮運転状態と圧縮運転を休止した状態とに切替可能な第2圧縮要素15bの第2シリンダ室21bの容積は、他の二つの第1・第3圧縮要素15a,15cの第1・第3シリンダ室21a,21cの容積より大きく設定されている。このため、2気筒圧縮運転時と3気筒圧縮運転時との吐出能力の差を大きくすることができ、回転式圧縮機4の出力性能を高めることができる。さらに、2気筒圧縮運転時においては1回転当たりの吐出能力が少なくなるため、同一の吐出能力においては圧縮運転回転数をアップすることができ、圧縮運転回転数をアップすることにより軸摺動面における油膜形成を容易に行うことができ、軸信頼性の向上を図ることができる。
また、この回転式圧縮機4では、第2ブレード背室25bは、回転軸10の軸方向に沿った両端を第1仕切板16と第2仕切板17とにより閉塞されて形成されている。これらの第1・第2仕切板16,17は高い加工精度を要しない部材であるため、回転式圧縮機4の製造性の向上、製造コストの低減を図ることができる。
また、この回転式圧縮機4には、第2圧縮要素15bの吸込室と第3圧縮要素15cの吸込室とを連通する吸込連通路45が形成されている。第2圧縮要素15bが圧縮運転を休止した2気筒圧縮運転状態の場合には、密閉ケース9内の潤滑油が第2ローラ23bの外周面を伝わって低圧の第2シリンダ室21b内に流入しやすくなっている。しかし、第2シリンダ室21a内に流入した潤滑油は、吸込連通路45を通って第3圧縮要素15cの吸込室に流れ落ち、第2圧縮要素15cの吸込室に流れ落ちた潤滑油は、第3圧縮要素15cで圧縮されたガス冷媒と共に密閉ケース9内に吐出される。このため、多量の潤滑油が圧縮運転を休止した状態の第2圧縮要素15bの第2シリンダ室21b内に溜まって密閉ケース9内で潤滑油が不足することを防止できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について、図6ないし図8に基づいて説明する。なお、第1の実施形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
図6は、第2の実施形態の冷凍サイクル装置1の全体構成を示している。この第2の実施形態の基本的構成は第1の実施形態と同じであり、異なる点は、第1圧縮要素15aと第2圧縮要素15bとの間に設けられている第1仕切板51の構造である。第1仕切板51は、回転軸10の軸方向に重ね合わされた第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bの二つを連結することにより形成されている。第1分割仕切板51aは平板状に形成され、第2分割仕切板51bは凹状の掘り込み部52が形成されている。第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bとを連結して第1仕切板51を形成した場合、掘り込み部52が第1分割仕切板51aで覆われることにより第1分割仕切板51a内に仕切板内空間53が形成されている。
第2分割仕切板51bには、第2圧縮要素15bで圧縮されたガス冷媒が吐出される吐出孔54が形成されている。さらに、この第2分割仕切板51bには、吐出孔54を開閉するリード弁55と、リード弁55の最大開度を規制する弁押え56とが固定されている。仕切板内空間53とマフラ29内とは、連通流路35により連通されている。
第1仕切板51において、第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bとの回転軸10の軸方向に沿った厚み寸法は、第2分割仕切板51bが第1分割仕切板51aより大きく形成されている。
第2圧縮要素15bの第2ブレード背室25bに対して高圧又は低圧のガス冷媒を供給する圧力制御管36は、第2分割仕切板51bの外周側に形成された形成された凹部57に接続され、この凹部57と第2ブレード背室25bとが連通されている。
第1分割仕切板51aには、位置決めピン58が圧入固定されている。この位置決めピン58の両端は第1分割仕切板51aから突出しており、突出した位置決めピン58の一端が係合される係合穴60が第2分割仕切板51bに形成され、突出した位置決めピン58の他端が係合される係合穴59が第1シリンダ20aに形成されている。そして、位置決めピン58の一端を係合穴60に係合させることにより第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bとが連結され、位置決めピン58の他端を係合穴59に係合させることにより第1シリンダ20aに対して第1仕切板51が位置決めされている。
図7は、第1仕切板51の一部を拡大して示す断面図であり、第2分割仕切板51bの回転軸10の軸方向に沿った厚み寸法Hは、第1分割仕切板51aの回転軸10の軸方向に沿った厚み寸法hより大きく形成されている。また、第1分割仕切板51aにおける第2分割仕切板51b側を向いた面には凹部61が形成されている。この凹部61は、凹部61の底部側に向かうにつれて断面積が小さくなるように形成されている。凹部61には、弁押え56の先端部が入り込んでいる。
このような構成において、第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bとを連結して形成された第1仕切板51では、吐出孔54が形成された第2分割仕切板51bの厚み寸法Hが第1分割仕切板51aの厚み寸法hより大きく形成されている。これにより、第2分割仕切板51bの剛性を高めることができ、第2分割仕切板51bに吐出孔54の形成や、リード弁55や弁押え56を固定するための加工を行っても、第2分割仕切板51bの変形を防止することができ、回転式圧縮機4の信頼性を向上させることができる。
また、第1分割仕切板51aに凹部61を形成し、この凹部61内に弁押え56の先端部を入り込ませることにより、第1仕切板51の厚み寸法を小さくすることができる。これにより、主軸受18と副軸受19との間の軸受間距離を小さくすることができ、圧縮運転時における回転軸10の撓みを抑えることができ、回転式圧縮機4の信頼性を向上させることができる。
圧力制御管36は、厚み寸法を大きくして剛性を高くした第2分割仕切板51bに接続されているため、圧力制御管36の接続に起因する第2分割仕切板51bの変形を抑えることができるとともに、圧力制御管36の断面積を確保することができる。
図8は、図7に示した第1仕切板51の変形例である第1仕切板51Aを示す断面図である。この第1仕切板51Aは、図7に示した第1仕切板51と同様に、厚み寸法が大きい第2分割仕切板51bと厚み寸法が小さい第1分割仕切板51aとを連結することにより形成されている。第1仕切板51と比較すると、第1分割仕切板51aに凹部61が形成されていない点が異なる。このため、この第1仕切板51Aは構造が簡単になっている。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について、図9に基づいて説明する。第3の実施形態は、回転式圧縮機4Aが3気筒圧縮運転状態と2気筒圧縮運転状態との切替機構を有さず、常に3気筒圧縮運転される構成であり、他の構成は第2の実施形態と同じである。
図9は冷凍サイクル装置1Aの全体構成を示しており、この冷凍サイクル装置1Aは、圧縮機本体2とアキュムレータ3とを有して作動流体であるガス冷媒を圧縮する回転式圧縮機4Aと、圧縮機本体2に接続されて圧縮機本体2から吐出された高圧のガス冷媒を凝縮して液冷媒にする凝縮器5と、凝縮器5に接続されて液冷媒を減圧する膨張装置6と、膨張装置6とアキュムレータ3との間に接続されて液冷媒を蒸発させる蒸発器7とを有している。アキュムレータ3と圧縮機本体2とは、低圧のガス冷媒が流れる2本の吸込管8a,8bにより接続されている。
圧縮機本体2は、円筒状に形成された密閉ケース9を有し、密閉ケース9内には、軸心回りに回転可能な回転軸10と、回転軸10の一端側に連結された電動機部11と、回転軸10の他端側に連結された圧縮機構部12とが収容されている。
圧縮機構部12は、ガス冷媒を圧縮する部分であり、回転軸10の軸方向に配列された3つの圧縮要素(第1圧縮要素15a、第2圧縮要素15b、第3圧縮要素15c)と、隣り合う2つの圧縮要素15a〜15cの間に配置されてそれらの圧縮要素15a〜15cの間を仕切る2つの仕切板(第1圧縮要素15aと第2圧縮要素15bとの間に配置された第1仕切板51、第2圧縮要素15bと第3圧縮要素15cとの間に配置された第2仕切板17)と、回転軸10の軸方向に沿った圧縮機構部12の両端側で回転軸10を支持する主軸受18と副軸受19とを有している。なお、仕切板51、17と主軸受18と副軸受19とは、各圧縮要素15a〜15cにおけるシリンダの両端を閉塞してシリンダ室を形成するための閉塞部材としても機能する。
第1圧縮要素15aは、第1の実施形態で説明したように、第1シリンダ20a、閉塞部材である主軸受18と第1仕切板51、第1偏心部22a、第1ローラ23a、第1ブレード24a等により構成されている。
第2圧縮要素15bは、第1の実施形態で説明したように、第2シリンダ20b、閉塞部材である第1・第2仕切板51,17、第2偏心部22b、第2ローラ23b、第2ブレード24b等により構成されている。
第3圧縮要素15cは、第1の実施形態で説明したように、第2シリンダ20c、閉塞部材である第2仕切板17と副軸受19、第3偏心部22c、第3ローラ23c、第3ブレード24c等により構成されている。
第1仕切板51は、第2の実施形態で説明したように、回転軸10の軸方向に重ね合わされた第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bの二つを連結することにより形成されている。第1分割仕切板51aは平板状に形成され、第2分割仕切板51bは凹状の掘り込み部52が形成されている。第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bとを連結して第1仕切板51を形成した場合、掘り込み部52が第1分割仕切板51aで覆われることにより第1仕切板51内に仕切板内空間53が形成されている。
第2分割仕切板51bには、第2圧縮要素15bで圧縮されたガス冷媒が吐出される吐出孔54が形成されている。さらに、この第2分割仕切板51bには、吐出孔54を開閉するリード弁55と、リード弁55の最大開度を規制する弁押え56とが固定されている。仕切板内空間53とマフラ29内とは、連通流路35により連通されている。
第1仕切板51において、第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bとの回転軸10の軸方向に沿った厚み寸法は、第2分割仕切板51bが第1分割仕切板51aより大きく形成されている。また、第1分割仕切板51aにおける第2分割仕切板51b側を向いた面には凹部61が形成されている。この凹部61は、凹部61の底部側に向かうにつれて断面積が小さくなるように形成されている。凹部61には、弁押え56の先端部が入り込んでいる。
第1分割仕切板51aには、位置決めピン58が圧入固定されている。この位置決めピン58の両端は第1分割仕切板51aから突出しており、突出した位置決めピン58の一端が係合される係合穴60が第2分割仕切板51bに形成され、突出した位置決めピン58の他端が係合される係合穴59が第1シリンダ20aに形成されている。そして、位置決めピン58の一端を係合穴60に係合させることにより第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bとが連結され、位置決めピン58の他端を係合穴59に係合させることにより第1シリンダ20aに対して第1仕切板51が位置決めされている。
第1〜第3シリンダ20a〜20cにはそれぞれ、第1〜第3ブレード24a〜24cの後端側を収容するとともに、密閉ケース9内の高圧のガス冷媒が流入するブレード背室25a,25b,25cが形成されている。
このような構成において、隣り合って位置する圧縮要素の間に位置する仕切板を2つの分割仕切板を連結して形成し、仕切板の内部に圧縮されたガス冷媒が吐出される仕切板内空間を形成した場合、吐出孔を形成する一方の分割仕切板の剛性が低下し、回転式圧縮機の圧縮運転時に変形し、回転式圧縮機の信頼性を低下させる場合がある。
この実施形態は、2つの分割仕切板を連結して内部に仕切板内空間を有する仕切板を形成する場合、その仕切板の剛性を高めて回転式圧縮機の信頼性を向上させるものである。
第1分割仕切板51aと第2分割仕切板51bとを連結して形成された第1仕切板51では、吐出孔54が形成された第2分割仕切板51bの厚み寸法が第1分割仕切板51aの厚み寸法より大きく形成されている。これにより、第2分割仕切板51bの剛性を高めることができ、第2分割仕切板51bに吐出孔54を形成したりリード弁55や弁押え56を固定する加工を行っても、第2分割仕切板51bの変形を防止することができ、回転式圧縮機4の信頼性を向上させることができる。
また、第1分割仕切板51aに凹部61を形成し、この凹部61内に弁押え56の先端部を入り込ませたことにより、第1仕切板51の厚み寸法を小さくすることができる。これにより、主軸受18と副軸受19との間の軸受間距離を小さくすることができ、圧縮運転時における回転軸10の撓みを抑えることができ、回転式圧縮機4の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、3つの圧縮要素15a〜15bを備えて3気筒圧縮運転される回転式圧縮機4Aに仕切板51を用いた場合を例に挙げて説明したが、2つの圧縮要素を備えて2気筒圧縮運転される回転式圧縮機においてこの仕切板51を用いてもよい。
さらに、第1実施形態乃至第3実施形態において、常時圧縮運転される圧縮要素においては、ローラとブレードとを一体的に形成したものを用いても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷凍サイクル装置、4…回転式圧縮機、5…凝縮器、6…膨張装置、7…蒸発器、9…密閉ケース、10…回転軸、11…電動機部、12…圧縮機構部、15a〜15c…圧縮要素、16,17…仕切板(閉塞部材)、18…主軸受(閉塞部材)、19…副軸受(閉塞部材)、20a〜20c…シリンダ、21a〜21c…シリンダ室、22a〜22c…偏心部、23a〜23c…ローラ、24a〜24c…ブレード、40…切替機構、46吸込室、47…圧縮室、51a,51b…分割仕切板、53…仕切板内空間、54…吐出孔

Claims (6)

  1. 密閉ケース内に、軸心回りに回転可能な回転軸と、この回転軸の一端側に連結された電動機部と他端側に連結された圧縮機構部とを有し、
    前記圧縮機構部は、前記回転軸の軸方向に配列されて作動流体を圧縮する3つの圧縮要素を有し、
    前記圧縮要素は、シリンダと、このシリンダの回転軸の軸方向に沿った両端を閉塞することにより内部にシリンダ室を形成する閉塞部材と、前記回転軸に設けられて前記シリンダ室内に位置する偏心部と、前記偏心部に嵌合されて前記シリンダ室内で偏心回転するローラを有し、
    3つの前記圧縮要素を圧縮運転する3気筒圧縮運転状態と、1つの前記圧縮要素の圧縮運転を休止して2つの前記圧縮要素を圧縮運転する2気筒圧縮運転状態とに切替える切替機構を有し、
    2気筒圧縮運転状態の場合に圧縮運転される2つの前記圧縮要素における前記偏心部の偏心方向の角度差θが、120°≦θ≦155°であることを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 圧縮運転状態と圧縮運転を休止した状態とに切替可能な前記圧縮要素は、2気筒圧縮運転状態の場合に圧縮運転される2つの前記圧縮要素の間に位置することを特徴とする請求項1記載の回転式圧縮機。
  3. 圧縮運転状態と圧縮運転を休止した状態とに切替可能な前記圧縮要素の前記シリンダ室の容積は、他の二つの前記圧縮要素の前記シリンダ室の容積より大きいことを特徴とする請求項2記載の回転式圧縮機。
  4. 圧縮運転状態と圧縮運転を休止した状態とに切替可能な前記圧縮要素の前記シリンダの両端を閉塞する前記閉塞部材として設けられた板状の部材である仕切板と、
    先端部を前記ローラの外周面に当接させこのローラの偏心回転に伴って前記シリンダ室内を容積と圧力とが変化する吸込室と圧縮室との2つの空間に仕切るブレードと、
    圧縮運転状態と圧縮運転を休止した状態とに切替可能な前記圧縮要素の前記シリンダに設けられ、前記ブレードの後端側を収容し、低圧又は高圧の作動流体が供給されるとともに高圧の作動流体が供給された場合に前記ブレードの先端部が前記ローラの外周面に当接するように前記ブレードが付勢されるブレード背室と、
    を有し、
    前記ブレード背室の前記回転軸の軸方向に沿った両端が前記仕切板により閉塞されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の回転式圧縮機。
  5. 少なくとも一方の前記仕切板は、前記回転軸の軸方向に重ね合わされた二つの分割仕切板を連結することにより形成され、この仕切板の内部に圧縮された前記作動流体が吐出される仕切板内空間が形成されるとともに一方の前記分割仕切板に圧縮された作動流体が吐出される吐出孔が形成され、
    前記吐出孔が形成された一方の前記分割仕切板は他方の前記分割仕切板より厚み寸法が大きいことを特徴とする請求項4記載の回転式圧縮機。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の回転式圧縮機と、前記回転式圧縮機に接続される凝縮器と、前記凝縮器に接続される膨張装置と、前記膨張装置と前記回転式圧縮機との間に接続される蒸発器とを備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
JP2014051009A 2014-03-14 2014-03-14 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 Pending JP2015175258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014051009A JP2015175258A (ja) 2014-03-14 2014-03-14 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014051009A JP2015175258A (ja) 2014-03-14 2014-03-14 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015175258A true JP2015175258A (ja) 2015-10-05

Family

ID=54254692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014051009A Pending JP2015175258A (ja) 2014-03-14 2014-03-14 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015175258A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105736377A (zh) * 2016-04-11 2016-07-06 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种压缩机结构
CN107191370A (zh) * 2017-07-31 2017-09-22 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机构部和具有其的压缩机、制冷装置
WO2020054071A1 (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 東芝キヤリア株式会社 ロータリコンプレッサおよび冷凍サイクル装置
CN111936746A (zh) * 2018-04-04 2020-11-13 东芝开利株式会社 旋转压缩机以及制冷循环装置
DE102022131321B3 (de) 2022-11-28 2024-05-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Rotationsverdichter

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59147895A (ja) * 1983-02-14 1984-08-24 Hitachi Ltd 複数シリンダロ−タリ式圧縮機
JPH051686A (ja) * 1991-06-27 1993-01-08 Daikin Ind Ltd 多気筒回転圧縮機
JP2006144778A (ja) * 2004-11-15 2006-06-08 Samsung Electronics Co Ltd 能力可変回転圧縮機
JP2010156498A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2010163927A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Toshiba Carrier Corp 多気筒回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2013007294A (ja) * 2011-06-23 2013-01-10 Nippon Soken Inc ローリングピストン型圧縮機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59147895A (ja) * 1983-02-14 1984-08-24 Hitachi Ltd 複数シリンダロ−タリ式圧縮機
JPH051686A (ja) * 1991-06-27 1993-01-08 Daikin Ind Ltd 多気筒回転圧縮機
JP2006144778A (ja) * 2004-11-15 2006-06-08 Samsung Electronics Co Ltd 能力可変回転圧縮機
JP2010156498A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2010163927A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Toshiba Carrier Corp 多気筒回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2013007294A (ja) * 2011-06-23 2013-01-10 Nippon Soken Inc ローリングピストン型圧縮機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105736377A (zh) * 2016-04-11 2016-07-06 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种压缩机结构
CN107191370A (zh) * 2017-07-31 2017-09-22 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机构部和具有其的压缩机、制冷装置
CN111936746A (zh) * 2018-04-04 2020-11-13 东芝开利株式会社 旋转压缩机以及制冷循环装置
JPWO2019193697A1 (ja) * 2018-04-04 2021-02-25 東芝キヤリア株式会社 ロータリコンプレッサおよび冷凍サイクル装置
US11821664B2 (en) 2018-04-04 2023-11-21 Toshiba Carrier Corporation Rotary compressor and refrigeration cycle apparatus
WO2020054071A1 (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 東芝キヤリア株式会社 ロータリコンプレッサおよび冷凍サイクル装置
DE102022131321B3 (de) 2022-11-28 2024-05-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Rotationsverdichter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013065706A1 (ja) 密閉型回転式圧縮機と冷凍サイクル装置
JP2015175258A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
US9429156B2 (en) Compressor
JP2013083245A (ja) 密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2013005568A1 (ja) 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6071190B2 (ja) 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2016031129A1 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2019202976A1 (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
US20160252094A1 (en) Compressor
WO2016027413A1 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2005207306A (ja) 2気筒回転圧縮機
JP3963740B2 (ja) ロータリコンプレッサ
AU2014316483B2 (en) Rotary compressor
JP6176782B2 (ja) 多段圧縮機及び冷凍サイクル装置
WO2016076064A1 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6133185B2 (ja) 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JPWO2019049226A1 (ja) 密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2013204555A (ja) タンデム式ベーン型圧縮機
CN110520625B (zh) 密闭型压缩机以及制冷循环装置
US9546659B2 (en) Rotary compressor
WO2016110982A1 (ja) 多気筒密閉型圧縮機
KR20120031516A (ko) 다기통 로터리식 압축기와 냉동 사이클 장치
JP2014190176A (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6430904B2 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6007030B2 (ja) 回転式圧縮機と冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180530