JP6007030B2 - 回転式圧縮機と冷凍サイクル装置 - Google Patents

回転式圧縮機と冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6007030B2
JP6007030B2 JP2012184018A JP2012184018A JP6007030B2 JP 6007030 B2 JP6007030 B2 JP 6007030B2 JP 2012184018 A JP2012184018 A JP 2012184018A JP 2012184018 A JP2012184018 A JP 2012184018A JP 6007030 B2 JP6007030 B2 JP 6007030B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
compression mechanism
chamber
suction
cylinder chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012184018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014040812A (ja
Inventor
平山 卓也
卓也 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2012184018A priority Critical patent/JP6007030B2/ja
Publication of JP2014040812A publication Critical patent/JP2014040812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6007030B2 publication Critical patent/JP6007030B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明の実施態様は、回転式圧縮機と、この回転式圧縮機を用いて冷凍サイクル回路を構成する冷凍サイクル装置に関する。
近年、シリンダを2セット備えた、2シリンダタイプの回転式圧縮機が多用される。そして、両方のシリンダ室で圧縮作用をなす全能力運転と、いずれか一方のシリンダ室の圧縮作用を停止して休筒状態とし、他方のシリンダ室でのみ圧縮作用を行う能力半減運転との切換えを可能にした回転式圧縮機が知られている。
[特許文献1]の回転式圧縮機は、アキュームレータから各々のシリンダ室にガス冷媒を導く吸込み通路同士を連通する連通路を設けている。休筒運転時に、休筒側シリンダ室から連通路を介して圧縮側シリンダ室に潤滑油をバイパス案内する。[特許文献2]には、吸込み配管長さの設定から、充分な過給効果が得られる圧縮機が開示されている。
特開2009−203861号公報 特許第2501337号公報
[特許文献1]では、アキュームレータへの潤滑油の戻りが規制され、正常な気液分離作用が行われるが、連通管(連通路)の取付けにあたって、2本の吸込み通路(冷媒管)に孔部を設け、連通管の各端部を差し込み溶接等で固定する。この作業のために、工数が増大して溶接部のリーク発生等のリスクがあり、製造性および品質に問題があった。
また、シリンダ室の、ブレードで区分された吸込み室の容積変化量が最小となるときにおいても、潤滑油に混在するガス冷媒は連通管と吸込み冷媒管を介してシリンダ室の区分された吸込み室へ導かれ、圧縮されてしまう。連通管と吸込み冷媒管の存在により流量変化量が緩和され、[特許文献2]に記述されるような充分な過給効果が得られない。
このような事情から、アキュームレータへの潤滑油の戻りを規制するのに工数の増大を避け、コストの抑制を図るとともに、過給効果を得られる回転式圧縮機と、この回転式圧縮機を備えて冷凍サイクル回路を構成する冷凍サイクル装置が望まれていた。
本実施形態では、密閉ケース内に、電動機部と、電動機部と回転軸を介して連結され、それぞれ独立した吸込み通路が接続される複数の圧縮機構部と、各圧縮機構部相互間に介在される中間仕切り板とが収容される。
少なくとも一つの圧縮機構部は、吸込み通路と連通するシリンダ室を備えたシリンダと、シリンダ室に偏心運動自在に収容されるローラと、先端縁がローラの周壁に当接してシリンダ室を吸込み室と圧縮室に区分するブレードと、シリンダ室で圧縮されたガスを密閉ケース内に放出する吐出弁装置とを有するロータリ式圧縮機構部である。
シリンダ室に吸込み通路を介して吸込み圧力を導くとともに、ブレードの先端縁をローラの周壁から離間させて圧縮運転を休止する休筒機構を備える。
そして、中間仕切り板に、休筒機構を備えたロータリ式圧縮機構部と他の圧縮機構部の各シリンダ室に形成される吸込み室同士を連通する連通路を設けた。
連通路の吸込み室側開口部は、シリンダ室における吸込み室の容積変化量が最小になるとき、ローラの端面によって塞がれる位置にある。
本実施形態に係る、回転式圧縮機の概略の縦断面図および冷凍サイクル回路の構成図。 同実施形態に係る、圧縮機構部の拡大した縦断面図。 同実施形態に係る、ロータリ式圧縮機構部の回転角変化を示す横断平面図。 同実施形態に係る、ロータリ式圧縮機構部の回転角θに対する吸込み室容積Vの変化量dv/dθの特性図。 同実施形態の変形例を示す、回転式圧縮機の縦断面図。
以下、本実施形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、2シリンダタイプの回転式圧縮機Kの概略縦断面図であるとともに、この回転式圧縮機Kを備えた冷凍サイクル装置の冷凍サイクル回路Rの構成図である。
はじめに,回転式圧縮機Kから説明する。
図中1は密閉ケースであり、この密閉ケース1の上部に電動機部2が収容され、下部に複数の圧縮機構部3が収容される。複数の圧縮機構部3は、密閉ケース1内底部に集溜する潤滑油の油溜り部4内に浸漬されている。
電動機部2と複数の圧縮機構部3は、互いに回転軸5を介して連結され、電動機部2が回転軸5を回転駆動することにより、複数の圧縮機構部3が同時に、後述するようにガス冷媒を吸込んで圧縮し、かつ吐出できるようになっている。
複数の圧縮機構部3は、それぞれロータリ式の第1の圧縮機構部3Aと、第2の圧縮機構部3Bからなり、これら第1,第2の圧縮機構部3A,3B相互間には、中間仕切り板6が介在される。
上部側の前記第1の圧縮機構部3Aは、第1のシリンダ5Aを備え、下部側の第2の圧縮機構部3Bは、第2のシリンダ5Bを備えている。
第1のシリンダ5Aは密閉ケース1内周壁に取付けられ、この第1のシリンダ5Aの上面には主軸受7が重ねられる。第2のシリンダ5Bの下面には副軸受8が重ねられ、第2のシリンダ5Bと中間仕切り板6とともに第1のシリンダ5Aに取付けられる。
前記回転軸5は、中間部が主軸受7に回転自在に枢支され、下端部は副軸受8に回転自在に枢支される。さらに、回転軸5は第1のシリンダ5Aと中間仕切り板6および第2のシリンダ5Bの内径部を貫通していて、第1、第2のシリンダ5A,5B内径部において略180°の位相差で同一直径の第1の偏心部と、第2の偏心部を一体に備えている。
第1の偏心部周面に第1のローラ9aが嵌合され、第2の偏心部周面に第2のローラ9bが嵌合される。第1、第2のローラ9a,9bは、回転軸5の回転にともなって、それぞれ周壁一部が、第1のシリンダ5Aおよび第2のシリンダ5Bの内径部周壁に沿って接触しながら偏心運動するように収容される。
前記第1のシリンダ5Aの内径部は、主軸受7と中間仕切り板6とによって閉塞され、第1のシリンダ室10Aが形成される。第2のシリンダ5Bの内径部は、中間仕切り板6と副軸受8とによって閉塞され、第2のシリンダ室10Bが形成される。
第1のシリンダ室10Aと第2のシリンダ室10Bの直径および、回転軸5の軸方向長さである高さ寸法は、互いに同一に設定される。第1のローラ9aは第1のシリンダ室10Aに収容され、第2のローラ9bは第2のシリンダ室10Bに収容される。
主軸受7には、主軸受7周壁と間隙を形成してなる吐出孔を有する吐出マフラ11が取付けられ、主軸受7に設けられる吐出弁機構12aを覆っている。副軸受8にも吐出マフラ13が取付けられ、副軸受8に設けられる吐出弁機構12bを覆っている。ただし、吐出マフラ13には吐出孔が設けられていない。
主軸受7の吐出弁機構12aは第1のシリンダ室10Aに連通し、圧縮作用にともないシリンダ室10A内が所定圧力に上昇したとき開放して、圧縮されたガス冷媒を吐出マフラ11内に吐出する。副軸受8の吐出弁機構12bは第2のシリンダ室10Bに連通し、圧縮作用にともないシリンダ室10B内が所定圧力に上昇したときに開放して、圧縮されたガス冷媒を吐出マフラ13へ吐出する。
副軸受8と、第2のシリンダ5Bと、中間仕切り板6と、第1のシリンダ5Aおよび主軸受7とに亘って吐出ガス案内路が設けられる。この吐出ガス案内路は、第2のシリンダ室10Bで圧縮され、吐出弁機構12bを介して下部側吐出マフラ13へ吐出されたガス冷媒を上部側の吐出マフラ11内へ案内する。
一方、第1、第2のシリンダ5A、5Bには、この肉厚(軸)方向に沿って、内径部である第1、第2のシリンダ室10A、10Bに開放するブレード溝が設けられ、さらにブレード溝の後端部に第1、第2のブレード背室18a,18bが連設される。これらブレード溝と第1、第2のブレード背室18a,18bには、第1、第2のブレード15a,15bが往復動自在に収容される。
第1のブレード15aの先端部は第1のシリンダ室10Aに突没自在であり、この後端部は第1のブレード背室18aに突没自在である。第2のブレード15bの先端部は第2のシリンダ室10Bに突没自在であり、この後端部は第2のブレード背室18bに突没自在である。
それぞれのブレード15a,15bの先端部は平面視で略円弧状に形成されていて、先端部が対向するシリンダ室10A,10Bへ突出した状態で、平面視で円形状のローラ9a,9b周壁に線接触できる。
第1のブレード背室18a上面は、第1のシリンダ5A上面に載設される後述する閉塞部材20によって閉塞される。第1のブレード背室18aの下面には、中間仕切り板6の外径部が突出し閉塞するので、第1のブレード背室18aは密閉空間となっている。第2のブレード背室18b上面も中間仕切り板6の外径部によって閉塞されるが、第2のブレード背室18b下面は開放される。
第1のブレード背室18aの後端部に沿って、永久磁石22が取付けられる。第1のブレード背室18aと第1のシリンダ室10Aとが同じ程度の圧力雰囲気にあり、第1のブレード15aが移動してきたときは、その後端部を永久磁石22が磁気吸着する。ただし、第1のブレード背室18aが第1のシリンダ室10Aよりも高い圧力雰囲気になったときは、その圧力に負けて第1のブレード15aを解放する。
第2のブレード背室18bから第2のシリンダ10Bの外周壁に亘って、かつ第2のシリンダ10Bの肉厚(軸)方向の略中央部にスプリング収容孔23が設けられ、コイルスプリング24が収容される。圧縮機構部3として組立てられた状態で、コイルスプリング24の一端部が密閉ケース1内周壁に当接し、他端部が第2のブレード15b後端部を押圧付勢する。第2のブレード15bの先端部は、第2のローラ9bに当接する。
一方、回転式圧縮機Kを構成する密閉ケース1の上端部には、吐出用の冷媒管が接続される。この冷媒管には、凝縮器25と膨張装置26と蒸発器27およびアキュームレータ28が順次連通するよう設けられる。
そして、アキュームレータ23から2本の吸込み通路である吸込み冷媒管P,Pを介して回転式圧縮機Kにおける密閉ケース1を介して第1のシリンダ5Aおよび第2のシリンダ5Bに接続する。このようにして、冷凍サイクル装置の冷凍サイクル回路Rが構成される。
また、アキュームレータ28と第2のシリンダ室10Bとを連通する吸込み冷媒管Pには、吸込み圧力導入管30の一端部が連通している。この吸込み導入管30の他端部は、密閉ケース1外部に設置される三方切換え弁31の一方の接続口に接続される。
三方切換え弁31の他方の接続口には吐出圧力導入管32の一端部が接続され、この吐出圧力導入管32の他端部は密閉ケース1を貫通し、第2のシリンダ5Bの下方部位に開口する。三方切換え弁31の残りの接続口には、背圧案内管33の一端部が接続される。背圧案内管33の他端部は密閉ケース1を貫通し上述の閉塞部材20に接続される。
これら三方切換え弁31と、吸込み圧力導入管30と、吐出圧力導入管32と、背圧案内管33および閉塞部材20で、休筒機構35が構成される。
図2は、先に説明した圧縮機構部3の縦断面図であり、図1とは断面角度を変えて図示している。詳しくは、第1のシリンダ5Aに接続する吸込み冷媒管Pおよび第2のシリンダ5Bに接続する吸込み冷媒管Pの中心軸位置に沿って縦断面にしてある。
第1のシリンダ5Aと第2のシリンダ5Bとの間に介在される中間仕切り板6には、孔部からなる連通路36が設けられていて、第1のシリンダ室10Aと第2のシリンダ室10Bの吸込み室同士を連通する。ここで、吸込み室は、第1のシリンダ室10Aと第2のシリンダ室10Bのうち、第1のブレード15a、第2のブレード15bで区画され、吸込み冷媒管Pと連通する室である。
なお説明すると、各シリンダ5A,5Bに接続する吸込み冷媒管Pの中心軸延長上に連通路36が設けられている。しかも、連通路36は、第1,第2のシリンダ室10A,10Bの外周側位置にあり、第1,第2のローラ9a,9bが移動してきたときに、各ローラ9a,9bの端面によって閉塞される大きさに形成される。
つぎに、回転式圧縮機Kの全能力運転について説明する。このとき休筒機構35を構成する三方切換え弁31は、吐出圧力導入管32と背圧案内管33とを連通するよう切換えられる。
電動機部2に通電され回転軸5が回転駆動すると、第1,第2のシリンダ室10A,10Bにおいて第1,第2のローラ9a,9bが偏心運動をなす。第2のブレード15bはコイルスプリング24によって押し付けられ、この先端部は第2のローラ9b周壁に弾性的に当接する。
第2のローラ9bの偏心運動にともない、冷媒管Pからブレード15bによって区分された第2のシリンダ室10Bの吸込み室にガス冷媒が吸込まれる。さらに、区分された第2のシリンダ室10Bの圧縮室へ移動し圧縮される。圧縮室の容積が小さくなりガス冷媒の圧力が所定圧に上昇すると吐出弁機構12bを介して吐出される。
高圧のガス冷媒は、ガス案内通路を介して上部側の吐出マフラ11内から密閉ケース1内に放出される。密閉ケース1内に圧縮された高圧のガス冷媒が充満すると、高圧の流体(潤滑油又は冷媒)が吐出圧力導入管32から導入されて、三方切換え弁31を介して背圧案内管33へ案内される。
高圧の流体は、閉塞部材20を介して第1のシリンダ5Aに設けられる第1のブレード背室18aに導かれる。第1のブレード背室18aが所定の高圧化雰囲気に変り、第1のブレード15aに背圧を掛ける。第1のブレード15aは、第1のローラ9aの偏心運動に追従して往復動する。
吸込み冷媒管Pから、ブレード15aによって区分された第1シリンダ室10Aの吸込み室にガス冷媒が吸込まれる。さらにガス冷媒は区分された第1シリンダ室10Aの圧縮室へ移動し圧縮される。
圧縮室の容積が小さくなりガス冷媒の圧力が所定圧に上昇すると吐出弁機構12aを介して上部側の吐出マフラ11へ吐出される。第2のシリンダ室10Bで圧縮されたガス冷媒と吐出マフラ11内で合流し、密閉ケース1内に放出される。
そして、電動機部2を構成する部品相互間に設けられるガス案内路を介して密閉ケース1上端部に充満し、吐出用冷媒管Pから圧縮機K外部へ吐出される。結局、第1のシリンダ室10Aおよび第2シリンダ室10Bとの両方で圧縮作用が行われる、全能力運転となる。
高圧のガス冷媒は回転式圧縮機1から凝縮器25に導かれて凝縮し、液冷媒に変る。この液冷媒は膨張装置26に導かれて断熱膨張し、蒸発器27に導かれて蒸発しガス冷媒に変る。蒸発器27において周囲の空気から蒸発潜熱を奪い、冷凍作用をなす。
回転式圧縮機Kが空気調和機に搭載されていれば、冷房作用をなす。また、冷凍サイクルにおける圧縮機Kの吐出側に四方切換え弁を備えてヒートポンプ式冷凍サイクル回路を構成してもよい。四方切換え弁で冷媒の流れを逆に切換えて、圧縮機Kから吐出されたガス冷媒を直接、室内熱交換器へ導くように構成すれば、暖房作用をなす。
回転式圧縮機1の圧縮能力を半減する運転をなすには、休筒機構35を構成する三方切換え弁31を吸込み圧力導入管30と背圧案内管33とが連通するよう切換える。吸込み冷媒管Pから第2のシリンダ室10Bに導かれる低圧のガス冷媒の一部が分流されて、吸込み圧力導入管30と背圧案内管33および閉塞部材20を介して第1のブレード背室18aに導かれる。
第1のブレード15aの先端部である第1のシリンダ室10Aには吸込み冷媒管Pから低圧のガス冷媒が導かれ、低圧の雰囲気にある一方で、ブレード15aの後端部である第1のブレード背室18aは上述のように休筒機構35の切換えによって低圧のガス冷媒が導かれる。
第1のブレード15aの先端部と後端部は同じ低圧雰囲気にあるので、第1のローラ9aに背圧をかけることはない。第1のブレード15aは第1のローラ9aの偏心運動により第1のシリンダ室10Aから後退し、後端部を永久磁石22に磁気吸着されたままとなる。結局、第1のシリンダ室10Aでは圧縮作用が行われず、第2のシリンダ室10Bのみで圧縮運転をなす、能力半減運転となる。
なお、第1のシリンダ室10Aと第2のシリンダ室10Bの吸込み室同士は、連通路36を介して連通されていて、それぞれのローラ9a,9bの偏心運動にともなって開閉される。
能力半減運転時は、第2のシリンダ室10Bにおいて圧縮作用が行われて密閉ケース1内が高圧となる一方で、第1のシリンダ室10Aは低圧となる。そのため、密閉ケース1内の高圧の潤滑油が、各部品間のクリアランスを通って第1のシリンダ室10A内に侵入する。
本実施形態では、第1のシリンダ室10Aと第2のシリンダ室10Bの吸込み室同士を連通路36を介して連通したので、第1のシリンダ室10A内に侵入した潤滑油は、アキュームレータ28には導かれず、連通路36から第2のシリンダ室10Bに導かれる。
したがって、休筒運転中の第1のシリンダ室10Aからアキュームレータ28への潤滑油の戻りが規制される。その結果、アキュームレータ28内に多量の潤滑油が貯留することが防止され、密閉ケース1内の潤滑油不足を防止できる。
このように、第1のシリンダ5Aと第2のシリンダ5Bとの間に介在する中間仕切り板6に連通路36である孔部を設けたので、連通管を吸込み冷媒管に取付ける場合と比較して、簡単な作業で済み、工数の低減を図れるとともに、リークのリスクが無く、低コストで高品質の回転式圧縮機Kを得られる。
図3(A)(B)(C)は、ロータリ式圧縮機構部3におけるローラ9a(9b)の回転角変化を順に示す横断平面図であり、第1のシリンダ室10Aでの第1のローラ9aの動きを実線で示し、第2のシリンダ室10Bでの第2のローラ9bの動きを破線で示している。
図4は、ロータリ式圧縮機構部3におけるローラ9a(9b)の回転角θに対する、シリンダ室10A(10B)の区分された吸込み室aの容積の変化量dv/dθの特性図である。
図4に示すように、第1のローラ9aの回転角θがブレード溝の位置を基準として、0°付近で吸込み室aの容積変化量がほとんど0(最小)になる。そして、図3(A)に示すように、第1のシリンダ室10Aの区分された吸込み室aの容積変化量が最小になるとき、中間仕切り板6に設けられた連通路36の開口端が第1のローラ9a端面によって閉塞される。
したがって、第1のシリンダ室10Aの吸込み室aから連通路36へのガス冷媒の流入が阻止され、吸込み冷媒管Pにおいては吸込み室aの容積変化量に応じた流量変動が得られる。すなわち、第1のシリンダ室10Aにおいて、容易に、かつ確実に過給効果による能力の向上を図れる。
図3(B)に示すように、第2のシリンダ室10Bの区分された吸込み室aの容積変化が最小になるとき(第2のローラ9bの回転角θがブレード溝の位置を基準として、0°付近)、中間仕切り板6に設けられた連通路36の開口端が第2のローラ9b端面によって閉塞される。
したがって、第2のシリンダ室10Bの吸込み室aから連通路36へのガス冷媒の流入が阻止され、吸込み冷媒管Pにおいては吸込み室aの容積変化量に応じた流量変動が得られ、容易に、かつ確実に過給効果による能力の向上を図れる。
また、図3(B)に示すように、第1のシリンダ室10Aでは第1のローラ9aが偏心運動して区分された吸込み室aの容積変化量dv/dθが最大になるとき、連通路36の第2のシリンダ室10B側開口端が第2のローラ9b端面で塞がれる。図4に示すように、吸込み室9aの容積変化量が最大になるときの第1のローラ9aの回転角は、1.05π時付近である。
第1のシリンダ室10Aの区分された吸込み室aにおいては、第2のシリンダ室10Bから連通路36を介してのガス冷媒の流入を阻止でき、第1のシリンダ室10Aに連通する吸込み冷媒管Pから容量変化量に応じた流量変動が得られる。
また、第2のシリンダ室10Bの区分された吸込み室aの容積量dv/dθが最大になるときを図3(A)の破線で示す。連通路36の第1のシリンダ室10A側開口端が第1のローラ9a端面で塞がれる。図4に示すように、第2のシリンダ室10Bにおいて、第2のローラ9bの回転角が1.05π時付近で吸込み室aの容積変化量が最大になる。
第2のシリンダ室10Bの区分された吸込み室aにおいては、第1のシリンダ室10Aから連通路36を介してのガス冷媒の流入を阻止でき、第2のシリンダ室10Bに連通する吸込み冷媒管Pから容量変化量に応じた流量変動が得られることも、同様である。
図3(C)に示すように、いずれのローラ9a,9bも連通路36の開口端を開放する状態、換言すれば、連通路36の両開口端が各ローラ9a,9b端面によって塞がれない運転区間を有する。これにより、第1のシリンダ室10Aに浸入した潤滑油は、速やかに第2のシリンダ室10Bに吸い込まれ、アキュームレータ28への潤滑油の戻りを確実に防止することができる。
以上説明した実施の形態では、2シリンダタイプの圧縮機構部を適用して説明したが、これに限定されるものではなく、3シリンダタイプの圧縮機構部を備えた回転式圧縮機にも適用できる。さらに、休筒機構を接続しない圧縮機構部では、ローラをブレードが弾性的に押圧する構造のものに限定されず、たとえばブレードとローラが一体化した、いわゆるスイングタイプの圧縮機であっても、同様の効果が得られる。
図5は、本実施形態の変形例を示す回転式圧縮機Kaの縦断面図と冷凍サイクル回路Rの構成図である。以下に説明する構成以外は、先に図1で説明した回転式圧縮機Kと同一であるので、同番号を付して新たな説明は省略する。
ここでは、アキュームレータ28から延出される1本の吸込み冷媒管Pが密閉ケース1を介して中間仕切り板6aに接続される。中間仕切り板6aは図1に示すものよりも厚肉に形成されていて、吸込み冷媒管Pが接続する吸込み通路(図示しない)が設けられている。そして、中間仕切り板6aにおいて吸込み通路は、第1のシリンダ室と第2のシリンダ室に連通する分岐吸込み通路となっている。
第1の圧縮機構部3Aを構成する第1のシリンダ5Aに備えた第1のブレード15aを、コイルスプリング24が弾性的に押圧する。したがって、第1の圧縮機構部3Aが、通常のロータリ式圧縮機構部となっている。第2の圧縮機構部3Bを構成する第2のシリンダ5Bには、休筒機構35Aを構成する閉塞部材20が取付けられる。
休筒機構35Aは、吐出用の冷媒管Pから分岐して設けられる吐出バイパス管40と、この吐出バイパス管40に一方の接続口が接続される四方切換え弁41と、四方切換え弁41の他方の接続口と前記閉塞部材20とを連通する背圧導入管42を備えている。
さらに、四方切換え弁41の他方の接続口とアキュームレータ28への導入冷媒管Pとを連通する低圧導入管43を備えている。四方切換え弁41の他方の接続口と前記背圧導入管42の中途部とは分岐管44で連通されていて、この分岐管44には開閉弁45が設けられてなる。
全能力運転時には、休筒機構35Aを構成する四方切換え弁41の弁体は、実線で示すように、吐出バイパス管40と背圧導入管42とを連通し、低圧導入管43と分岐管44とを連通するとともに開閉弁45を閉成する。
吐出用の冷媒管に導かれる高圧のガス冷媒の一部は吐出バイパス管40に分流され、四方切換え弁41を介して背圧導入管42から閉塞部材20を介して第2のブレード背室18bに導かれ、第2のブレード15bに第2のローラ9bへの背圧を付与する。
第2のローラ9bが第2のシリンダ室10Bで偏心移動するのにともなって第2のブレード15bが往復移動し、第2のシリンダ室10Bを吸込み室と圧縮室に区分する。したがって、第2のシリンダ室10Bで圧縮作用をなす。
第1のシリンダ室10Aでは、第1のブレード15aをコイルスプリング24が押圧し圧縮作用をなすので、両方のシリンダ室10A,10Bでの圧縮作用、すなわち全能力運転が行われる。
四方切換え弁41の弁体を破線に示すように切換えると、能力半減運転(休筒運転)となる。すなわち、吐出バイパス管40から四方切換え弁41に導かれた高圧のガス冷媒は分岐管44に導かれるが、ここ設けられる開閉弁45が閉成されているので、背圧導入管42への浸入はない。
その一方で、蒸発器27で蒸発した低圧のガス冷媒の一部が低圧導入管43に分流され、四方切換え弁41を介して背圧導入管42へ導かれる。そして、背圧導入管42から閉塞部材20を介して第2のブレード背室18bに充満し、第2のブレード15bへ低圧の背圧を付与する。
第2のシリンダ室10B内は、吸込み冷媒管Pから低圧のガス冷媒が導かれて低圧雰囲気にあり、第2のブレード背室18bも低圧雰囲気にあるので、第2のブレード15bの先端部と後端部では差圧が生じない。第2のシリンダ室10Bでは圧縮作用をなさず、第1のシリンダ室10Aのみが圧縮作用をなす、能力半減運転となる。
なお、このような能力半減運転時に、背圧導入管42が低圧に切換えられるために、高圧雰囲気となっている密閉ケース1内の潤滑油が差圧によりクリアランスから浸入し、背圧導入管42内および第2のブレード背室18bが粘度の高い潤滑油で満たされる。
この状態から、即、全能力運転に切換えると、背圧導入管42内および第2のブレード背室18bに浸入した粘度の高い潤滑油が、背圧を受ける第2のブレード15bの往復動に対して追従できなくなる。背圧導入管42内での圧力変動が激しくなり、性能の低下や騒音・振動の増大が生じ、極端な場合は配管の破損に至る。
そこで、能力半減運転から全能力運転への切換え時に、四方切換え弁41を実線の状態に切換えて背圧導入管42に高圧のガス冷媒を導くとともに、所定時間だけ分岐管44に設けた開閉弁45を開放して、第2のブレード背室18bと背圧導入管42内に滞留する潤滑油を分岐管44内へ逃す。
そのあと、開閉弁45を閉成し、第2のブレード背室18bに高圧のガス冷媒を充満させて第2のブレード15bに第2のローラ9bに対する背圧を付与することは、上述のとおりである。
第2のブレード背室18bと背圧導入管42に滞留していた潤滑油は、既に開閉弁45を介して分岐管44に導かれ、ここには存在しないので、第2のブレード15bは円滑に往復動し、高性能で騒音振動が低く、信頼性の高い回転式圧縮機を提供できる。
なお、分岐管44の一端部は背圧導入管42に接続されているが、この分岐部は密閉ケース1内底部に形成される潤滑油の油溜り部4油面よりも低い位置に設ける必要がある。すなわち、背圧導入管42に溜まる潤滑油の油面を、少なくとも密閉ケース1内の潤滑油油面高さよりも低くできる。
能力半減運転から全能力運転に切換えるにあたって開閉弁45を開放するが、このとき、背圧導入管42内の潤滑油残留量が少なくてすみ、開閉弁45開放の効果を確実に得られる。
さらに、分岐管44の平均断面積を、背圧導入管42の平均断面積よりも小さく設定すると良い。したがって、分岐管44内に残留する潤滑油量を低減でき、密閉ケース1内の潤滑油の油面低下を抑制できる。
以上、本実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、実施形態の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…密閉ケース、2…電動機部、5…回転軸、P…吸込み冷媒管(吸込み通路)、3…圧縮機構部、3A…第1の圧縮機構部、3B…第2の圧縮機構部、6…中間仕切り板、10A…第1のシリンダ室、10B…第2のシリンダ室、5A…第1のシリンダ、5B…第2のシリンダ、9a…第1のローラ、9b…第2のローラ、a…吸込み室、b…圧縮室、15a…第1のブレード、15b…第2のブレード、12a…第1の吐出弁機構、12b…第2の吐出弁機構、35…休筒機構、25…凝縮器、26…膨張装置、27…蒸発器、R…冷凍サイクル回路。

Claims (5)

  1. 密閉ケース内に、電動機部と、前記電動機部と回転軸を介して連結され、それぞれ独立した吸込み通路が接続される複数の圧縮機構部と、各圧縮機構部相互間に介在される中間仕切り板と、が収容され、
    少なくとも一つの圧縮機構部は、前記吸込み通路と連通するシリンダ室を備えたシリンダと、前記シリンダ室に偏心運動自在に収容されるローラと、先端縁が前記ローラの周壁に当接して前記シリンダ室を吸込み室と圧縮室に区分するブレードと、前記シリンダ室で圧縮されたガスを前記密閉ケース内に放出する吐出弁装置と、を有するロータリ式圧縮機構部であり、
    前記ロータリ式圧縮機構部は、前記シリンダ室に前記吸込み通路を介して吸込み圧力を導くとともに、前記ブレードの先端縁を前記ローラの周壁から離間させて圧縮運転を休止する休筒機構を備え、
    前記中間仕切り板に、前記休筒機構を備えたロータリ式圧縮機構部と他の圧縮機構部の各シリンダ室に形成される吸込み室同士を連通する連通路を設け
    前記中間仕切り板に設けられた前記連通路の吸込み室側開口部は、前記シリンダ室における前記吸込み室の容積変化量が最小になるとき、前記ローラの端面によって塞がれる位置にある
    ことを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 前記複数の圧縮機構部は、第1のロータリ式圧縮機構部と、第2のロータリ式圧縮機構部からなり、いずれか一方のロータリ式圧縮機構部に前記休筒機構を備えた2気筒回転式圧縮機であり、
    前記前記各ロータリ式圧縮機構部における前記連通路の開口部は、前記各シリンダ室の吸込み室の容積変化量が最小になるときに、前記ローラの端面によって塞がれる位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の回転式圧縮機。
  3. 前記複数の圧縮機構部は、第1の圧縮機構部と、第2の圧縮機構部からなり、いずれか一方の圧縮機構部に前記休筒機構を備えた2気筒回転式圧縮機であり、
    前記連通路は、一方の前記圧縮機構部における前記シリンダ室の吸込み室の容積変化量が最大になるときに、他方の圧縮機構部における前記シリンダ室の前記連通路の開口部が、前記ローラの端面によって塞がれる位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の回転式圧縮機。
  4. 前記連通路は、各圧縮機構部の開口部の両方が前記ローラの端面によって塞がれない運転区間を有する
    ことを特徴とする請求項2および請求項3のいずれかに記載の回転式圧縮機。
  5. 請求項1ないし請求項4に記載の回転式圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器で冷凍サイクル回路を構成することを特徴とする冷凍サイクル装置。
JP2012184018A 2012-08-23 2012-08-23 回転式圧縮機と冷凍サイクル装置 Expired - Fee Related JP6007030B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012184018A JP6007030B2 (ja) 2012-08-23 2012-08-23 回転式圧縮機と冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012184018A JP6007030B2 (ja) 2012-08-23 2012-08-23 回転式圧縮機と冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014040812A JP2014040812A (ja) 2014-03-06
JP6007030B2 true JP6007030B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=50393245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012184018A Expired - Fee Related JP6007030B2 (ja) 2012-08-23 2012-08-23 回転式圧縮機と冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6007030B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6363134B2 (ja) * 2016-07-19 2018-07-25 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 密閉形回転圧縮機、及び、冷凍空調装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4902188B2 (ja) * 2005-12-16 2012-03-21 三洋電機株式会社 多段圧縮式ロータリコンプレッサ
JP5005579B2 (ja) * 2008-02-27 2012-08-22 東芝キヤリア株式会社 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014040812A (ja) 2014-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5433354B2 (ja) 多気筒ロータリ式圧縮機と冷凍サイクル装置
JP5360708B2 (ja) 多気筒回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
JP5005579B2 (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2005009455A (ja) ロータリ式密閉形圧縮機および冷凍サイクル装置
CN103906928A (zh) 密闭型旋转式压缩机和制冷循环装置
JP5481568B2 (ja) 多気筒回転式圧縮機と冷凍サイクル装置
JP6071190B2 (ja) 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
KR101271272B1 (ko) 밀폐형 압축기, 2기통 회전식 압축기 및 냉동 사이클 장치
JP6007030B2 (ja) 回転式圧縮機と冷凍サイクル装置
JP5481298B2 (ja) 多気筒ロータリ式圧縮機と冷凍サイクル装置
CN109154296B (zh) 封闭式旋转压缩机以及冷冻空调装置
KR101324373B1 (ko) 다기통 로터리식 압축기와 냉동 사이클 장치
JPWO2016076064A1 (ja) 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2016037865A (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
JP6078393B2 (ja) 回転式圧縮機、冷凍サイクル装置
JP6704555B1 (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JPWO2017213060A1 (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
CN110520625B (zh) 密闭型压缩机以及制冷循环装置
WO2012086637A1 (ja) 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2005256614A (ja) 多シリンダ形ロータリ圧縮機
WO2019171508A1 (ja) ロータリ圧縮機
JP5588903B2 (ja) 多気筒回転圧縮機と冷凍サイクル装置
JP2007092533A (ja) 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置
CN112412789B (zh) 压缩机及冷冻循环装置
JP5738030B2 (ja) ロータリ式圧縮機及び冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6007030

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees