JP5738030B2 - ロータリ式圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ロータリ式圧縮機及び冷凍サイクル装置に関する。
作動流体であるガス冷媒を圧縮する圧縮機構部とこの圧縮機構部を駆動する電動機部とを密閉ケース内に収容したロータリ式圧縮機の一例として、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されたロータリ式圧縮機には、圧縮機構部から吐出されたガス冷媒が流入してこのガス冷媒中に含まれる潤滑油を分離する油分離器が設けられている。
油分離器で分離された潤滑油は、圧縮機構部内のブレード背室に供給されるとともに、このブレード背室を経由して回転軸の摺動部に供給される。
特許4258132号公報
圧縮機構部から吐出されるガス冷媒の圧力が密閉ケース内の圧力より高く設定されている場合、ブレード背室に供給されてブレードの摺動部分を潤滑した潤滑油は、ブレード背室より低圧である密閉ケース内あるいはシリンダ室内に漏れ出し易く、回転軸の摺動部に供給される潤滑油の量が不足する場合がある。
このため、回転軸の摺動部の潤滑が十分に行われない場合が発生し、ロータリ式圧縮機の信頼性及び性能が低下する原因となっている。
本発明の実施形態の目的は、圧縮機構部におけるブレード背室と回転軸の摺動部とへの潤滑油の供給を確実に行ない、ロータリ式圧縮機の信頼性及び性能を向上させることである。
実施形態のロータリ式圧縮機は、作動流体を圧縮する圧縮機構部とこの圧縮機構部に回転軸を介して連結された電動機部とが密閉ケース内に収容され、圧縮機構部から吐出された作動流体が流入してこの作動流体に含まれる潤滑油を分離する油分離器が設けられ、圧縮機構部から吐出される作動流体の圧力が密閉ケース内の圧力より高く設定されたロータリ式圧縮機において、圧縮機構部は、回転軸に設けられた偏心部と、偏心部に嵌合されたローラと、ローラを囲むシリンダ室を有するシリンダと、回転軸を回転可能に支持してシリンダの端面を閉止する軸受と、シリンダに形成されて密閉ケース内空間に対して気密状態とされたブレード背室と、一端側がブレード背室に摺動可能に収容されて他端側がローラの外周面に当接されることによりシリンダ室内を二分するブレードと、を有し、油分離器には、この油分離器で分離された潤滑油を、ブレード背室に供給する第1潤滑油供給路と、圧縮機構部内における回転軸の摺動部に供給する第2潤滑油供給路とが並列に接続され、第1潤滑油供給路と第2潤滑油供給路の両方に、供給する潤滑油量を調節する調節部が設けられている。
第1の実施形態の冷凍サイクル装置である空気調和機の冷凍サイクル図である。 第1の実施形態のロータリ式圧縮機の内部構造を示す縦断正面図である。 第2の実施形態のロータリ式圧縮機の内部構造を示す縦断正面図である。 第3の実施形態のロータリ式圧縮機の内部構造を示す縦断正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1及び図2に基づいて説明する。冷凍サイクル装置である空気調和機1は、図1にその冷凍サイクル図を示すように、ロータリ式圧縮機2と、ロータリ式圧縮機2の吐出側に接続された油分離器3と、油分離器3に四方弁4を介して接続された室外熱交換器5と、室外熱交換器5に接続された膨張装置6と、膨張装置6に接続された室内熱交換器7と、室内熱交換器7に四方弁4を介して接続されたアキュムレータ8とを備え、アキュムレータ8がロータリ式圧縮機2の吸込側に接続されている。なお、室外熱交換器5は、冷房運転時には凝縮器として機能するとともに暖房運転時には蒸発器として機能する。また、室内熱交換器7は、冷房運転時には蒸発器として機能するとともに暖房運転時には凝縮器として機能する。
この空気調和機1では、冷房運転時には、作動流体である高圧のガス冷媒がロータリ式圧縮機2から吐出されて実線の矢印で示すように流れ、油分離器3と四方弁4とを経由して室外熱交換器(凝縮器)5内に流入し、室外熱交換器5内で外気と熱交換して凝縮される。凝縮された冷媒は、膨張装置6で断熱膨張されて室内熱交換器(蒸発器)7内に流入し、室内熱交換器7内で室内空気と熱交換して蒸発し、室内空気を冷却する。蒸発したガス冷媒は、四方弁4とアキュムレータ8とを経由してロータリ式圧縮機2内に吸込まれる。
一方、暖房運転時には、高圧のガス冷媒がロータリ式圧縮機2から吐出されて破線の矢印で示すように流れ、油分離器3と四方弁4とを経由して室内熱交換器(凝縮器)7内に流入し、室内熱交換器7内で室内空気と熱交換して凝縮され、室内空気を加熱する。凝縮された冷媒は、膨張装置6で断熱膨張されて室外熱交換器(蒸発器)5内に流入し、室外熱交換器5内で室外空気と熱交換して蒸発する。蒸発したガス冷媒は、四方弁4とアキュムレータ8とを経由してロータリ式圧縮機2内に吸込まれる。
上述したように冷媒の循環が継続されることにより、空気調和機1の冷房運転又は暖房運転が継続される。
ロータリ式圧縮機2は、図2に示すように密閉ケース2aを有し、密閉ケース2a内の下部に2つの圧縮機構部(第1圧縮機構部9a、第2圧縮機構部9b)が収容され、密閉ケース2a内の上部に電動機部10が収容されている。これらの第1・第2圧縮機構部9a、9bと電動機部10とは、上下方向の軸心を有する回転軸11を介して連結され、第1・第2圧縮機構部9a、9bは電動機部10により駆動される。
密閉ケース2aには、蒸発器として機能する室内熱交換器7又は室外熱交換器5を経由したガス冷媒を密閉ケース2a内に流入させる流入パイプ12が接続され、さらに、一端側が密閉ケース2aの上部側に接続されて他端側が第1・第2圧縮機構部9a、9bの吸込側に接続された吸込通路13が設けられている。また、第1・第2圧縮機構部9a、9bで圧縮されたガス冷媒が吐出される吐出パイプ14が接続されている。なお、密閉ケース2aと吸込通路13との間には、密閉ケース2a内に貯留されている潤滑油を一定量以下に維持するための吸込油戻し通路15が設けられている。
図2に示す矢印は、ロータリ式圧縮機2におけるガス冷媒の流れを示している。蒸発器として機能する室内熱交換器7又は室外熱交換器5を経由したガス冷媒が流入パイプ12から密閉ケース2a内に流入し、密閉ケース2a内のガス冷媒が吸込通路13を経由して第1・第2圧縮機構部9a、9bに吸込まれる。第1・第2圧縮機構部9a、9bに吸込まれたガス冷媒は、第1・第2圧縮機構部9a、9b内で圧縮され、圧縮されて高圧となったガス冷媒が後述する仕切板20内に形成された吐出マフラ25内に吐出され、吐出マフラ25内に吐出されたガス冷媒が吐出パイプ14を経由して油分離器3内に流入する。油分離器3内に流入したガス冷媒は、油分離器3でガス冷媒に含まれる潤滑油が分離された後、凝縮器として機能する室外熱交換器5又は室内熱交換器7に供給される。なお、第1・第2圧縮機構部9a、9bから吐出されるガス冷媒の圧力は、密閉ケース2a内の圧力より高く設定されている。
油分離器3は、流入したガス冷媒中に含まれる潤滑油を分離する装置であり、油分離器3で分離された潤滑油は、後述するように第1・第2圧縮機構部9a、9bの摺動個所に供給される。
電動機部10は、回転子10aと固定子10bとからなり、固定子10bが密閉ケース2aの内周面に固定され、回転子10aが固定子10bの内側に回転可能に配置されている。回転子10aの中央部には回転軸11が固定され、回転軸11は軸受16a、16bにより回転可能に支持されている。また、回転軸11には、回転軸11の回転中心から偏心して突出した一対の偏心部11a,11bが形成されている。
第1圧縮機構部9aは、回転軸11に形成された偏心部11aと、偏心部11aに嵌合されたローラ17aと、ローラ17aを囲むシリンダ室18aを有するシリンダ19aと、シリンダ19aの一方の端面を閉止する軸受16aと、シリンダ19aの他方の端面を閉止する仕切板20と、シリンダ19aに形成されたブレード背室21aと、一端側がブレード背室21aに摺動可能に収容されて他端側がローラ17aの外周面に当接されることによりシリンダ室18a内を二分するブレード22aと、ブレード背室21a内に収容されてブレード22aをその一端側がローラ17aの外周面に当接する向きに付勢する圧縮スプリング23aとを有している。なお、ブレード背室21aは、密閉ケース2a内空間に対して気密状態とされた空間であり、ブレード背室21aとシリンダ室18aとの間に形成されたブレード溝24a内にブレード22aが摺動可能に嵌合されている。また、仕切板20には、シリンダ室18a内で圧縮されたガス冷媒が吐出される吐出マフラ25が形成され、吐出マフラ25とシリンダ室18aとの間には吐出弁26aが設けられ、吐出マフラ25には吐出パイプ14が連通されている。
この第1圧縮機構部9aでは、吸込通路13を経由したガス冷媒がシリンダ室18a内に吸込まれ、シリンダ室18a内に吸込まれたガス冷媒が回転軸11の回転に伴ってシリンダ室18a内を転動するローラ17aにより圧縮される。圧縮されたガス冷媒の圧力が所定圧に達すると吐出弁26aが開弁され、シリンダ室18a内のガス冷媒が吐出マフラ25内に吐出され、吐出マフラ25内に吐出されたガス冷媒は吐出パイプ14を経由して油分離器3内に流入する。
第2圧縮機構部9bは第1圧縮機構部9aと同じ構造であり、回転軸11に形成された偏心部11bと、偏心部11bに嵌合されたローラ17bと、ローラ17bを囲むシリンダ室18bを有するシリンダ19bと、シリンダ19bの一方の端面を閉止する軸受16bと、シリンダ19bの他方の端面を閉止する仕切板20と、シリンダ19bに形成されたブレード背室21bと、一端側がブレード背室21bに摺動可能に収容されて他端側がローラ17bの外周面に当接されることによりシリンダ室18b内を二分するブレード22bと、ブレード背室21b内に収容されてブレード22bをその一端側がローラ17bの外周面に当接する向きに付勢する圧縮スプリング23bとを有している。なお、ブレード背室21bは、密閉ケース2a内空間に対して気密状態とされた空間であり、ブレード背室21bとシリンダ室18bとの間に形成されたブレード溝(図示せず)内にブレード22bが摺動可能に嵌合されている。また、吐出マフラ25とシリンダ室18bとの間には吐出弁26bが設けられている。
この第2圧縮機構部9bでは、吸込通路13を経由したガス冷媒がシリンダ室18b内に吸込まれ、シリンダ室18b内に吸込まれたガス冷媒が回転軸11の回転に伴ってシリンダ室18b内を転動するローラ17bにより圧縮される。圧縮されたガス冷媒の圧力が所定圧に達すると吐出弁26bが開弁され、シリンダ室18b内のガス冷媒が吐出マフラ25内に吐出され、シリンダ室18a内から吐出されたガス冷媒と共に吐出パイプ14を経由して油分離器3内に流入する。
油分離器3には、油分離器3で分離された潤滑油を第1・第2圧縮機構部9a、9bの摺動個所に供給する供給路として、第1潤滑油供給路27aと第2潤滑油供給路27bとが並列に接続されている。
第1潤滑油供給路27aにより、潤滑油がブレード背室21a、21bに供給され、第2潤滑油供給路27bにより、潤滑油が第1・第2圧縮機構部9a、9b内における回転軸11の摺動部に供給される。第1・第2圧縮機構部9a、9b内における回転軸11の摺動部とは、回転軸11と軸受16a、16bとの間の摺動部分、及び、偏心部11a、11bとローラ17a、17bとの間の摺動部分である。
このような構成において、ロータリ式圧縮機2の運転時には、電動機部10により駆動されて回転軸11が回転し、偏心部11a,11bに嵌合されたローラ17a,17bがシリンダ室18a、18b内を転動する。そして、ローラ17a、17bがシリンダ室18a、18b内を転動することにより、低圧のガス冷媒が吸込通路13からシリンダ室18a、18b内に吸込まれ、吸込まれたガス冷媒がシリンダ室18a、18b内で圧縮される。
シリンダ室18a、18b内で圧縮されたガス冷媒の圧力が所定圧に達すると、吐出弁26a、26bが開弁されてガス冷媒が吐出マフラ25内に吐出され、吐出マフラ25内に吐出されたガス冷媒が吐出パイプ14を経由して油分離器3内に流入する。
油分離器3では流入したガス冷媒中に含まれる潤滑油が分離され、潤滑油を分離されたガス冷媒が凝縮器として機能する室外熱交換器5又は室内熱交換器7に供給される。一方、分離された潤滑油は、第1潤滑油供給路27aを経由してブレード背室21a、21bに供給され、及び、第2潤滑油供給路27bを経由して第1・第2圧縮機構部9a、9bにおける回転軸11の摺動部に供給される。
ブレード背室21a、21bに供給された潤滑油により、摺動可能に設けられているブレード22a、22bの摺動部分が潤滑され、ブレード22a、22b及びシリンダ19a、19bの摩耗が抑制される。
回転軸11の摺動部に供給された潤滑油により、回転軸11と軸受16a、16bとの間の摺動部分、及び、偏心部11a、11bとローラ17a、17bとの間の摺動部分が潤滑され、回転軸11、軸受16a、16b、ローラ17a、17bの摩耗が抑制される。
油分離器3からブレード背室21a、21bと回転軸11の摺動部とへの潤滑油の供給は、並列に設けられた第1潤滑油供給路27aと第2潤滑油供給路27bとを経由して行われるため、ブレード背室21a、21bと回転軸11の摺動部とへの潤滑油の供給を安定して確実に行うことができる。これにより、ブレード背室21a、21bへの潤滑油の供給量、又は、回転軸11の摺動部への潤滑油の供給量が不足するという事態の発生を防止することができ、ロータリ式圧縮機2の信頼性及び性能を向上させることができる。
なお、第1の実施形態では、第1圧縮機構部9aと第2圧縮機構部9bとの2つの圧縮機構部を備えたロータリ式圧縮機2を例に挙げて説明したが、圧縮機構部が1つ又は3つ以上であるロータリ式圧縮機においても本発明を適用することができる。
また、第1の実施形態では、ブレード22a、22bの一端側を収容するブレード背室21a、21bをシリンダ19a、19bに形成し、ブレード22a、22bの他端側をローラ17a、17bの外周面に当接させるタイプのロータリ式圧縮機2を例に挙げて説明したが、ブレード背室をローラ17a、17bに形成し、ブレード22a、22bの一端側をこのブレード背室に収容し、ブレード22a、22bの他端側をシリンダ19a、19bの内周面に当接させるタイプのロータリ式圧縮機においても本発明を適用することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図3に基づいて説明する。なお、本実施形態及び以下に説明する他の実施形態において、先行して説明した実施形態の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
第2の実施形態のロータリ式圧縮機2Aの基本的な構造は第1の実施形態のロータリ式圧縮機2と同じであり、密閉ケース2a内に2つの圧縮機構部(吐出圧力が低い低圧側圧縮機構部30aと吐出圧力が高い高圧側圧縮機構部30b)と電動機部10とが収容されている。これらの低圧側圧縮機構部30a、高圧側圧縮機構部30bと電動機部10とは、回転軸11を介して連結されている。
第2の実施形態のロータリ式圧縮機2Aと第1の実施形態のロータリ式圧縮機2との異なる点は、第1の実施形態のロータリ式圧縮機2では2つの圧縮機構部(第1圧縮機構部9a、第2圧縮機構部9b)が並列に接続されているのに対し、第2の実施形態のロータリ式圧縮機2Aでは2つの圧縮機構部(低圧側圧縮機構部30a、高圧側圧縮機構部30b)が直列に接続されている点である。低圧側圧縮機構部30aで圧縮され吐出されたガス冷媒が高圧側圧縮機構部30bに吸込まれてさらに圧縮される。
低圧側圧縮機構部30a、高圧側圧縮機構部30bの基本的な構造は第1・第2圧縮機構部9a、9bと同じであり、ローラ17a、17b、シリンダ室18a、18b、シリンダ19a、19b、ブレード背室21a、21b、ブレード22a、22b、圧縮スプリング23a、23bを備えている。
図3に示す矢印は、ロータリ式圧縮機2Aにおけるガス冷媒の流れを示している。蒸発器として機能する室内熱交換器7又は室外熱交換器5を経由したガス冷媒が、低圧側圧縮機構部30aの吸込側に接続されている低圧側吸込通路31から低圧側圧縮機構部30aに吸込まれる。低圧側圧縮機構部30aに吸込まれたガス冷媒は、低圧側圧縮機構部30aで圧縮された後に吐出弁32から密閉ケース2a内に吐出される。密閉ケース2a内に吐出されたガス冷媒は、密閉ケース2a内と高圧側圧縮機構部30bとを接続している高圧側吸込通路33を経由して高圧側圧縮機構部30bに吸込まれ、高圧側圧縮機構部30bで圧縮された後に吐出マフラ25内に吐出され、吐出マフラ25内に吐出されたガス冷媒が吐出パイプ14を経由して油分離器3内に流入する。油分離器3内に流入したガス冷媒は、油分離器3でガス冷媒中に含まれる潤滑油を分離された後、凝縮器として機能する室外熱交換器5又は室内熱交換器7に供給される。
油分離器3には、油分離器3で分離された潤滑油を低圧側圧縮機構部30aと高圧側圧縮機構部30bとの摺動個所に供給する供給路として、第1の実施形態と同じように、第1潤滑油供給路27aと第2潤滑油供給路27bとが並列に接続されている。
第1潤滑油供給路27aは、潤滑油をブレード背室21a、21bに供給する供給路であり、第2潤滑油供給路27bは、潤滑油を低圧側圧縮機構部30a、高圧側圧縮機構部30b内における回転軸11の摺動部に供給する供給路である。
このような構成において、ロータリ式圧縮機2Aの運転時には、高圧のガス冷媒が油分離器3内に流入し、油分離器3においてガス冷媒中に含まれる潤滑油が分離される。分離された潤滑油は、第1潤滑油供給路27aを経由してブレード背室21a、21bに供給され、及び、第2潤滑油供給路27bを経由して低圧側圧縮機構部30a、高圧側圧縮機構部30b内における回転軸11の摺動部に供給される。
なお、油分離器3は、吐出されるガス冷媒の吐出圧力が高圧側圧縮機構部30bの吐出側に接続されているため、油分離器3で分離された潤滑油の圧力も高くなっており、ブレード背室21a、21b及び回転軸11の摺動部への潤滑油の供給を円滑に行える。
ブレード背室21a、21bに供給された潤滑油により、摺動可能に設けられているブレード22a、22bの摺動部分が潤滑され、ブレード22a、22b及びシリンダ19a、19bの摩耗が抑制される。
回転軸11の摺動部に供給された潤滑油により、回転軸11と軸受16a、16bとの間の摺動部分、及び、偏心部11a、11bとローラ17a、17bとの間の摺動部分が潤滑され、回転軸11、軸受16a、16b、ローラ17a、17bの摩耗が抑制される。
油分離器3からブレード背室21a、21bと回転軸11の摺動部とへの潤滑油の供給は、並列に設けられた第1潤滑油供給路27aと第2潤滑油供給路27bとを経由して行われるため、ブレード背室21a、21bと回転軸11の摺動部とへの潤滑油の供給を安定して確実に行うことができる。これにより、ブレード背室21a、21bへの潤滑油の供給量、又は、回転軸11の摺動部への潤滑油の供給量が不足するという事態の発生を防止することができ、ロータリ式圧縮機2Aの信頼性及び性能を向上させることができる。
なお、第2の実施形態では2つの圧縮機構部(低圧側圧縮機構部30a、高圧側圧縮機構部30b)を直列に接続した場合を例に挙げて説明したが、3つ以上の圧縮機構部を直列に接続し、各圧縮機構部から吐出されるガス冷媒の圧力を次第に高くするように構成してもよい。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施形態を図4に基づいて説明する。第3の実施形態のロータリ式圧縮機2Bの基本的な構造は第1の実施形態のロータリ式圧縮機2と同じであり、密閉ケース2a内に2つの圧縮機構部(第1圧縮機構部9a、第2圧縮機構部9b)と電動機部10とが収容されている。これらの第1・第2圧縮機構部9a、9bと電動機部10とは、回転軸11を介して連結されている。
第3の実施形態のロータリ式圧縮機2Bと第1の実施形態のロータリ式圧縮機2との異なる点は、第1潤滑油供給路27aに調節部である絞り弁34aが設けられ、及び、第2潤滑油供給路27bに調節部である絞り弁34bが設けられている点である。
絞り弁34a、34bは開度を調節可能に設けられており、絞り弁34a、34bの開度を調節することにより、第1潤滑油供給路27aを経由してブレード背室21a、21bに供給される潤滑油の量、及び、第2潤滑油供給路27bを経由して回転軸11の摺動部に供給される潤滑油の量を調節することができる。
このような構成において、ロータリ式圧縮機2Bの運転時には、高圧のガス冷媒が油分離器3内に流入し、油分離器3においてガス冷媒中に含まれる潤滑油が分離される。分離された潤滑油は、第1潤滑油供給路27aを経由してブレード背室21a、21bに供給され、及び、第2潤滑油供給路27bを経由して第1・第2圧縮機構部9a、9b内における回転軸11の摺動部に供給される。
ロータリ式圧縮機2Bにおいては、運転状態に応じてブレード背室21a、21bに供給する潤滑油の量を増減させたい場合や、回転軸11の摺動部に供給する潤滑油の量を増減させたい場合がある。係る場合には、絞り弁34a、34bの開度を調節することにより、ブレード背室21a、21bに供給される潤滑油の量を増減させ、及び、回転軸11の摺動部に供給される潤滑油の量を増減させることができる。
これにより、ブレード背室21a、21bと回転軸11の摺動部とに対して必要量の潤滑油を供給することができ、ブレード22a、22b及びシリンダ19a、19bの摩耗が抑制され、及び、回転軸11、軸受16a、16b、ローラ17a、17bの摩耗が抑制される。これにより、ブレード背室21a、21bへの潤滑油の供給量、又は、回転軸11の摺動部への潤滑油の供給量が不足するという事態の発生を防止することができ、ロータリ式圧縮機2の信頼性及び性能を向上させることができる。
なお、第3の実施形態では、第1潤滑油供給路27aに絞り弁34aを設け、第2潤滑油供給路27bに絞り弁34bを設けた場合を例に挙げて説明したが、第1潤滑油供給路27aと第2潤滑油供給路27bのいずれか一方にのみ絞り弁(34a又は34b)を設けてもよい。第1潤滑油供給路27aと第2潤滑油供給路27bとのいずれか一方に絞り弁(34a又は34b)を設けることにより、この絞り弁(34a又は34b)の開度を調節することにより、第1潤滑油供給路27aを経由して供給される潤滑油の量と第2潤滑油供給路27bを経由して供給される潤滑油の量を調節することができる。
また、第3の実施形態では、調節部として開度調節可能な絞り弁34a、34bを例に挙げて説明したが、調節部としては、潤滑油の流れを制限するキャピラリチューブのような細い管を用いてもよい。このような細い管の長さを変えることにより、ブレード背室21a、21bに供給される潤滑油の量と回転軸11の摺動部に供給される潤滑油の量とを調節することができる。
以上説明した各実施の形態によれば、第1潤滑油供給路27aと第2潤滑油供給路27bとを設けることにより、油分離器3で分離された潤滑油をブレード背室21a、21bと回転軸11の摺動部とに確実に供給することができる。したがって、ブレード背室21a、21bに供給された潤滑油によりブレード22a、22b及びシリンダ19a、19bの摩耗を抑制することができ、回転軸11の摺動部に供給された潤滑油により回転軸11と軸受16a、16bとローラ17a、17bとの摩耗を抑制することができる。これにより、ロータリ式圧縮機2、2A、2Bの信頼性及び性能を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…空気調和機(冷凍サイクル装置)、2、2A、2B…ロータリ式圧縮機、3…油分離器、5…室外熱交換器(凝縮器、蒸発器)、6…膨張装置、7…室内熱交換器(蒸発器、凝縮器)、9a…第1圧縮機構部(圧縮機構部)、9b…第2圧縮機構部(圧縮機構部)、10…電動機部、11…回転軸、11a、11b…偏心部、16a、16b…軸受、17a、17b…ローラ、18a、18b…シリンダ室、19a、19b…シリンダ、21a、21b…ブレード背室、22a、22b…ブレード、27a…第1潤滑油供給路、27b…第2潤滑油供給路、30a…低圧側圧縮機構部(圧縮機構部)、30b…高圧側圧縮機構部(圧縮機構部)、34a、34b…絞り弁(調節部)

Claims (3)

  1. 作動流体を圧縮する圧縮機構部とこの圧縮機構部に回転軸を介して連結された電動機部とが密閉ケース内に収容され、前記圧縮機構部から吐出された作動流体が流入してこの作動流体に含まれる潤滑油を分離する油分離器が設けられ、前記圧縮機構部から吐出される作動流体の圧力が前記密閉ケース内の圧力より高く設定されたロータリ式圧縮機において、
    前記圧縮機構部は、
    前記回転軸に設けられた偏心部と、
    前記偏心部に嵌合されたローラと、
    前記ローラを囲むシリンダ室を有するシリンダと、
    前記回転軸を回転可能に支持して前記シリンダの端面を閉止する軸受と、
    前記シリンダに形成されて前記密閉ケース内空間に対して気密状態とされたブレード背室と、
    一端側が前記ブレード背室に摺動可能に収容されて他端側が前記ローラの外周面に当接されることにより前記シリンダ室内を二分するブレードと、を有し、
    前記油分離器には、
    この油分離器で分離された潤滑油を、前記ブレード背室に供給する第1潤滑油供給路と、前記圧縮機構部内における前記回転軸の摺動部に供給する第2潤滑油供給路とが並列に接続され
    前記第1潤滑油供給路と前記第2潤滑油供給路の両方に、供給する潤滑油量を調節する調節部が設けられていることを特徴とするロータリ式圧縮機。
  2. 前記圧縮機構部は、低圧側圧縮機構部とこの低圧側圧縮機構部から吐出される作動流体を吸込んで圧縮する高圧側圧縮機構部とを有し、前記油分離器は前記高圧側圧縮機構部の吐出側に接続されていることを特徴とする請求項1記載のロータリ式圧縮機。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のロータリ式圧縮機と、前記ロータリ式圧縮機に接続された凝縮器と、前記凝縮器に接続された膨張装置と、前記膨張装置と前記ロータリ式圧縮機との間に接続された蒸発器とを備えた冷凍サイクル装置。
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