JP2017030773A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物を使い切った後に廃棄するに際し、外容器を減容変形させた状態に維持する。【解決手段】二重容器1は、内容器及び外容器3を備える容器本体4と、容器本体4の口部に装着され、かつ内容物の吐出孔が形成されたキャップ本体を有する吐出キャップ5と、を備え、吐出キャップ5は、吐出孔と容器本体4内との連通、遮断を切り替える吐出弁を備え、外容器3およびキャップ本体のうちのいずれか一方には、外部と、内容器と外容器3との間と、を連通する外気導入孔が形成されるとともに、外気導入孔を、一方の内側から開放自在に閉塞する空気弁が配設され、外容器3の底部には、内容器を挟み込んで一体的に保持する保持リブ63が形成され、保持リブ63には、容器本体4の胴部4Cに形成された被係止部66に着脱可能に係止されるとともに、吐出キャップ5または口部に係止可能な係止部材72が連結されている。【選択図】図1

Description

本発明は、二重容器に関する。
従来から、下記特許文献1に示すような二重容器が知られている。前記二重容器は、内容物が収容されると共に該内容物の減少に伴い減容変形する内容器、及び該内容器が内装される外容器を備える容器本体と、容器本体の口部に装着され、かつ内容物の吐出孔が形成された吐出キャップと、を備えている。前記吐出キャップには、外部と、内容器と外容器との間と、を連通する外気導入孔が形成されるとともに、外気導入孔を、吐出キャップの内側から開放自在に閉塞する空気弁が配設されている。前記吐出キャップは、吐出孔と容器本体内との連通、遮断を切り替える吐出弁を更に備えている。
この二重容器では、外容器を径方向の内側に向けて押圧すると、空気弁が閉じられて外部と、内容器と外容器との間と、の連通が遮断された状態で、吐出弁が開かれて吐出孔と容器本体内とが連通し、内容物が吐出孔から吐出される。内容物の吐出に伴い内容器が減容変形すると、内容器と外容器の間が負圧になることで、空気弁が開き、外気が外気導入孔を通して内容器と外容器との間に導入される。
国際公開第2013/099696号
しかしながら、前記従来の二重容器では、内容物を使い切った後に廃棄するに際し、外容器を減容変形させた状態に維持することができず、かさ張るという問題がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、内容物を使い切った後に廃棄するに際し、外容器を減容変形させた状態に維持することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る二重容器は、内容物が収容されると共に該内容物の減少に伴い減容変形する内容器、及び該内容器が内装される外容器を備える容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、かつ前記内容物の吐出孔が形成されたキャップ本体を有する吐出キャップと、を備え、前記吐出キャップは、前記吐出孔と前記容器本体内との連通、遮断を切り替える吐出弁を備える二重容器であって、前記外容器および前記キャップ本体のうちのいずれか一方には、外部と、前記内容器と前記外容器との間と、を連通する外気導入孔が形成されるとともに、前記外気導入孔を、前記一方の内側から開放自在に閉塞する空気弁が配設され、前記外容器の底部には、前記内容器を挟み込んで一体的に保持する保持リブが形成され、前記保持リブには、前記容器本体の胴部に形成された被係止部に着脱可能に係止されるとともに、前記吐出キャップまたは前記口部に係止可能な係止部材が連結されていることを特徴とする。
この発明では、容器本体の内容器に収容された内容物を吐出させる際、例えば、容器本体の外容器をスクイズ変形(弾性変形)させ、内容器を外容器とともに減容変形させる。このとき、内容器の内圧が正圧となり、この正圧が吐出弁に作用することで吐出弁が開放されて吐出弁が吐出孔と容器本体内とを連通させ、容器本体内に収容された内容物が吐出孔から吐出される。
その後、例えば、外容器のスクイズ変形を停止または解除し、内容器の内圧が低下して吐出弁が復元すると、吐出孔と容器本体内との連通が遮断され、内容物の吐出が停止される。
なお、前述したスクイズ変形を解除すると、外容器は復元変形しようとする。このとき、吐出弁が吐出孔と容器本体内との連通を遮断して内容器が密封されていると、外容器と内容器との間に負圧が発生し、この負圧が空気弁に作用することで空気弁が作動する。これにより、外部と、内容器と外容器との間と、が外気導入孔を通して連通され、外気が外容器と内容器との間に吸入され、内容器と外容器との間に中間空間が形成される。中間空間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁が復元して外部と中間空間との連通を遮断する。このように、外容器と内容器との間に外気が吸入されることにより、内容器の減容形状が保持される。
この状態から、再び容器本体の外容器をスクイズ変形させると、空気弁は遮断状態とされていることから中間空間の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器が減容変形されて内容物が吐出される。
ここで、以上のように内容物を吐出させる際には、係止部材を被係止部に係止させた状態を維持し、係止部材の意図しない移動を規制しておく。これにより、内容物の使用時における操作が係止部材によって阻害されるのを抑えることができる。
内容物を使い切った後に廃棄するに際しては、係止部材を被係止部から離脱させるとともに、中間空間内の空気を排気して外容器を減容変形させる。その後、容器本体の胴部を折り曲げて底部を口部に接近させ、係止部材を吐出キャップまたは口部に係止させる。これにより、容器本体を折り曲げた状態に保持して外容器を減容変形させた状態に維持することができる。
なおこの二重容器では、保持リブに係止部材が連結されている。したがって、この二重容器を、例えば押出ブロー成形(EBM)により形成する場合には、金型内に配置されたパリソンを二重容器に成形するときに、金型のピンチオフ部によって保持リブを挟み込んで保持リブに内層を挟み込ませながら、その金型内で係止部材も成形することができる。これにより、容器本体を簡便に形成することができる。
前記係止部材は、前記吐出キャップまたは前記口部が挿通可能な係止環部を備えていてもよい。
この場合、係止部材が、吐出キャップまたは口部が挿通可能な係止環部を備えている。したがって、単に、係止環部に吐出キャップまたは口部を挿通することで、係止部材を吐出キャップまたは口部に係止させることが可能になり、廃棄時における操作性を向上させることができる。
前記被係止部は、前記係止環部が収容される環状の係止凹部を備えていてもよい。
この場合、被係止部が、係止凹部を備えているので、係止部材を被係止部に係止させた状態で、係止環部を係止凹部に収容することができる。これにより、二重容器の外観性を確保し易くすることができる。
前記係止部材は、前記係止環部と前記保持リブとを連結する連結部を備えていてもよい。
この場合、係止部材が連結部を備えているので、例えば係止環部を保持リブに直結する場合に比べて、保持リブおよび係止環部それぞれの配置位置の自由度を高め易くすること等ができる。
前記係止環部には、前記係止環部の周方向に沿う一部分を、前記係止環部の径方向に貫通する切り欠き部が設けられ、前記連結部には、前記係止環部において前記切り欠き部を間に挟んで対向する両周端部から前記保持リブに向けて延び、前記保持リブに互いに独立して連結された一対の連結片が備えられていてもよい。
この場合、係止部材が、係止環部および連結部を備え、連結部が、一対の連結片を備えている。したがって、係止部材を、一対の連結片および係止環部からなる一本の線材によって形成することが可能になり、例えば構造の簡素化などを図ることができる。
前記連結部には、前記連結部における他の部分よりも薄肉に形成された薄肉部が設けられ、前記薄肉部は、前記係止環部が前記被係止部に係止された状態で容器軸方向に屈曲させられてもよい。
この場合、係止環部が被係止部に係止された状態で、薄肉部が容器軸方向に屈曲させられる。したがって、係止環部を被係止部にするために連結部を屈曲するときに、薄肉部を起点として連結部を容易に屈曲させることが可能になり、組み立て時における操作性を向上させることができる。
前記容器本体の底部には、この底部の外周部に位置する接地部と、前記接地部に径方向の内側から連なり、容器軸方向に沿って内側に窪む陥没凹部と、を備え、前記接地部には、容器軸方向に沿って内側に窪み、前記接地部を径方向に横断する配置凹部が設けられ、前記保持リブは、前記陥没凹部内に配置され、前記連結部は、前記係止環部が前記被係止部に係止された状態で、前記保持リブから径方向の外側に向けて延び、前記陥没凹部および前記配置凹部を通して前記容器本体の底部における周縁部に至っていてもよい。
この場合、係止環部が被係止部に係止された状態で、連結部が、保持リブから径方向の外側に向けて延び、陥没凹部および配置凹部を通して容器本体の底部における周縁部に至っている。したがって、連結部が、接地部よりも容器軸方向の外側に向けて張り出すのを抑えることが可能になり、二重容器の接地性を向上させることができる。
前記容器本体の底部には、容器軸方向の外側に膨出するとともに前記保持リブに連結された膨出部が形成されていてもよい。
この場合、容器本体の底部に膨出部が形成されている。したがって、この二重容器を廃棄するときに、膨出部を容器軸方向に沿う内側に向けて押し込むことで、保持リブによる内容器の保持を解除し、保持リブに、中間空間(内容器と外容器との間)に連通する排気孔を形成することができる。これにより、外容器を減容変形させるときに、中間空間内の空気を排気孔から排気することが可能になり、外容器を簡便な操作で容易に減容変形させることができる。
前記外気導入孔は、前記キャップ本体に形成されていてもよい。
この場合、外気導入孔が、キャップ本体に形成されているので、保持リブや被係止部の配置位置の自由度を高め易くすることができる。
前記係止部材の少なくとも一部は、弾性変形可能に形成されていてもよい。
この場合、係止部材の少なくとも一部が、弾性変形可能に形成されているので、係止部材の被係止部に対する着脱や、係止部材の吐出キャップまたは口部に対する係止を容易に実施し易くすることができる。
本発明によれば、内容物を使い切った後に廃棄するに際し、外容器を減容変形させた状態に維持することができる。
本発明の一実施形態に係る二重容器を示す正面図である。 図1に示す二重容器の側面図である。 図1に示す二重容器の底面図である。 図1に示す二重容器を構成する吐出キャップを含む要部の縦断面図である。 図1に示す二重容器を構成する容器本体における要部の正面図である。 図1に示す二重容器を構成する容器本体における要部の側面図であって、一部を縦断面視した図である。 図5に示すA−A断面矢視図である。 図1に示す二重容器において係止部材を吐出キャップに係止させた状態を示す側面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図1から図8を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
(二重容器の構成)
図1から図4に示すように、二重容器1は、図示しない内容物が収容されると共に内容物の減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む内容器(内層)2、及び内容器2が内装される外容器(外層)3を有する容器本体4と、容器本体4の口部4Aに離脱自在に装着された吐出キャップ5と、を備えている。
なお、内容器2及び外容器3は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。そして、この共通軸と同軸に吐出キャップ5が配置されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った吐出キャップ5側を上側、その反対側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
(容器本体の全体構成)
容器本体4は、ブロー成形により形成され、外容器3の内面に内容器2が剥離可能に積層された積層剥離型容器(デラミボトル)とされている。
ブロー成形としては、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンをブロー成形することで容器本体4を形成しても良い(押出ブロー成形)。また、射出成形等によって外容器用のプリフォーム、及び内容器用のプリフォームを形成し、これらを二重(内外)に組み合わせた後、二軸延伸ブロー成形することで容器本体4を形成しても構わない。
なお、外容器用のプリフォームを先に二軸延伸ブロー成形して外容器3を形成した後、内容器用のプリフォームを内部に配置し、その後、内容器用のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することで容器本体4を形成しても構わない。
なお、内容器2及び外容器3の材質は樹脂材料とされ、剥離可能な組み合わせであれば互いに同材質でも構わないし異材質でも構わない。樹脂材料の一例としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ナイロン(ポリアミド)、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)等が挙げられる。これらの樹脂材料の中から、外容器3と内容器2とは剥離可能(相溶性がない)となる組み合わせで形成される。
容器本体4は、口部4A、肩部4B、胴部4C及び底部4Dが上側から順に連設された有底筒状に形成されている。肩部4Bは、上側から下側に向かうにしたがい漸次拡径している。胴部4Cは、例えば横断面視円形状に形成されている。
なお、容器本体4を構成する外容器3はスクイズ変形可能とされ、この外容器3のスクイズ変形に伴って内容器2は減容変形する。よって、外容器3のうち少なくとも胴部4Cに位置する部分は、容器内側に向けて弾性変形可能とされている。
図4に示すように、口部4Aは、肩部4Bの上端開口部から上方に向けて延びるように形成されている。この容器本体4の口部4Aは、内容器2の口部2Aと外容器3の口部3Aとが積層された構成とされている。
内容器2の口部2Aの上端部には、径方向の外側に突出する環状の折り返し部2aが形成され、この折り返し部2aを利用して外容器3の口部3Aの開口端を上方側から塞いでいる。そのため、外容器3の口部3Aは、内容器2によって閉塞されている。外容器3の口部3Aには、外容器3と内容器2との間に外気Fを導入させる吸気孔6が形成されている。
(吐出キャップ)
吐出キャップ5は、中栓部10、キャップ本体20及び蓋部30を備えている。
中栓部10は、容器本体4の口部4Aの上端開口部上に配置されたベース部11と、ベース部11を上下方向に貫通する収容筒部12と、収容筒部12内に収容された弁体部13と、を備えている。図示の例では、ベース部11及び収容筒部12は一体に形成されているが、別体に形成しても構わない。
ベース部11は、容器本体4の口部4Aの上端開口部上に位置する外ベース部11aと、外ベース部11aよりも径方向内側に位置する内ベース部11bと、上下方向に延び、外ベース部11aの内端部と内ベース部11bの外端部とを連結する連結筒部11cと、を備えている。なお、内ベース部11bは外ベース部11aよりも上方に位置している。
外ベース部11aには、連結筒部11cを径方向外側から囲む立ち上がり筒部14が上方に向けて突出するように形成されている。内ベース部11bには、内容物を流通させる流通孔15が容器軸Oに対して径方向にずれた位置に形成されていると共に、上記収容筒部12が形成されている。
収容筒部12は、内ベース部11bのうち流通孔15に隣接した部分から下方に突出するように形成されている。図示の例では、収容筒部12は、容器軸Oに対して径方向にずれていると共に、その一部は連結筒部11cと一体化している。
収容筒部12の内部は、残留した内容物を収容する収容空間とされ、上下に開口している。収容筒部12の下側部分には、下端部に向かうにしたがい漸次縮径する縮径部(弁座部)12aが形成されている。また、収容筒部12の上側部分における内面には、弁体部13の上方への抜けを規制する規制突起16が径方向内側に向けて突出するように形成されている。
なお、図示の例では、規制突起16を収容筒部12の内面の全周に亘って環状に形成している。但し、この場合に限定されるものではなく、例えば規制突起16を収容筒部12の内面の1箇所に凸状に突起するように形成しても構わないし、凸状の突起を内面の周方向に沿って間隔をあけて複数形成しても構わない。いずれにしても、弁体部13の上方への抜けを規制できれば、規制突起16をどのように形成しても構わない。
弁体部13は、収容筒部12内に上下方向に移動自在に収容され、縮径部12aの内周面上に上方向けて離反可能に着座している。なお、図示の例では、弁体部13は、球状に形成されたいわゆるボール弁とされている。
この弁体部13は、内容物を吐出するにあたって容器本体4を例えば傾倒又は上下反転させたときに規制突起16側に移動し、容器本体4を元の正立姿勢に戻したときに、自重又は内容器2の復元力によって生じる負圧によって縮径部12a側に移動する。これにより、ベース部11の上側に存在する残留内容物を収容筒部12の内部に引き込むことができ、いわゆるサックバック効果により液だれを回避することが可能とされている。
なお、弁体部13は、合成樹脂製又は金属製のいずれでも構わないが、金属製とした場合には、自重によるスムーズな移動が可能となるので、上記サックバック効果をより一層高めることができる。
なお、弁体部13を合成樹脂製とした場合には、二重容器1を構成する部材の全てを合成樹脂製とすることが可能になり、低コスト化を図ることができると共に、各部材を異種材料ごとに分別する作業を行うことなく、二重容器1を廃棄することができる。
さらに、合成樹脂製の弁体部13とした場合には、金属製にした場合に比べて質量や内容物に対する比重を軽くすることができる。よって、例えば二重容器1を、吐出孔26を下方に向けた吐出姿勢にした状態で、容器本体4の外容器3に対する径方向内側に向けてのスクイズ変形を解除したときに、弁体部13を規制突起16から速やかに離反させて縮径部12aの内周面上に着座させ易くなる。従って、弁体部13を利用して、外気が収容筒部12内を通して内容器2内に進入することを抑制することができる。
キャップ本体20は、容器本体4の口部4Aに螺着された外筒部21と、外筒部21の上端部に連設され、容器本体4の口部4Aの上方を覆う天壁部22と、を備えた有頂筒状に形成されている。このキャップ本体20によって、吐出キャップ5は容器本体4の口部4Aに離脱自在に装着されている。
なお、キャップ本体20は、容器本体4の口部4Aに対して螺着される場合に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合されていても構わない。
天壁部22は、外筒部21に接続されている外側部分22aよりも中央部分22bの方が上方に位置するように、段差をつけて形成されている。そして、天壁部22のうち段差がついた部分には、外気導入孔23が形成されている。図示の例では、外気導入孔23を1箇所に形成しているが、例えば周方向に間隔をあけて複数形成しても良い。
天壁部22のうち中央部分22bには、垂下筒部24及び吐出筒部25が形成されている。垂下筒部24は、天壁部22のうち外気導入孔23よりも径方向内側に位置する部分から下方に突出するように形成されている。
吐出筒部25は、垂下筒部24よりも小径とされ、容器軸Oに対して径方向にずれた位置に形成され、天壁部22を上下に貫くように形成されている。この吐出筒部25は、流通孔15を通して内容器2の内部に連通可能とされ、その内周面は下側から上側に向かうにしたがい漸次拡径している。また、吐出筒部25の上端部が内容物を吐出する吐出孔26とされている。
上述したように構成された中栓部10とキャップ本体20との間には、吐出弁40及び空気弁50が配置されている。
吐出弁40は、吐出孔26と容器本体4内との連通、遮断を切替える弁であり、吐出弁40は、内ベース部11bの上面に離反可能に載置された弁本体41と、弁本体41と空気弁50の後述する筒体部51とを一体に繋ぐ複数(3本)の弾性アーム42と、を備えた例えば3点弁とされている。
弁本体41は、例えば平面視円形状に形成されており、内ベース部11bに形成された流通孔15を開閉自在に閉塞している。なお、弁本体41は収容筒部12の上部開口を完全に閉塞していない。そのため、収容筒部12の内部は常時上方に向けて開放されている。弾性アーム42は、例えば周方向に延びるように形成されて適度なばね性が確保されていると共に、内端部が弁本体41の外縁部に接続され、且つ外端部が筒体部51に接続されている。そして、この弾性アーム42は、外容器3のスクイズ変形によって内容器2の内圧が上昇した際に、弁本体41を上方に移動させるように弾性変形して、弁本体41を内ベース部11bの上面から離反させる。これにより、外容器3のスクイズ変形時、流通孔15を開放させて、吐出孔26と容器本体4内とを連通させると共に、内容物を流通させることが可能とされている。
なお、弾性アーム42の数は3つに限定されるものではない。また、吐出弁40としては、外容器3のスクイズ変形時に流通孔15を開放できれば良く、上記構成以外の弁構造としても良い。
空気弁50は、下端部がベース部11に形成された立ち上がり筒部14の内側に嵌合し、上端部が天壁部22に形成された垂下筒部24の内側に嵌合された筒体部51と、筒体部51の外周面から径方向外側に向けて環状に突設され、外端部52aが自由端とされた弾性変形な弁体52と、を備えている。
弁体52は、全周に亘って外端部52aが天壁部22の下面に下方から離反可能に当接しており、外気導入孔23を開閉自在に閉塞している。従って、弁体52は、外気導入孔23を通じた外部からの外気Fの流入を許容し、且つ外気導入孔23を通じた外部への外気Fの流出を規制する逆止弁として機能する。
なお、外気導入孔23を通じて外部から流入した外気Fは、外容器3に形成された吸気孔6を通じて内容器2と外容器3との間に流入する。
なお、空気弁50の筒体部51が中栓部10のベース部11、及びキャップ本体20の天壁部22にそれぞれ嵌合しているので、中栓部10とキャップ本体20とは空気弁50を介して一体に連結されている。これにより、中栓部10及びキャップ本体20を1つのユニットとして取り扱うことができる。
また、吐出弁40と空気弁50とを一体に形成したが、これらを別部材としても構わない。
蓋部30は、周壁部31と頂壁部32とで有頂筒状に形成され、キャップ本体20における外筒部21の上端部に着脱可能に外嵌されている。
頂壁部32には、下方に向けて突出したシール筒部33が形成されている。このシール筒部33は、吐出筒部25内に上方から挿入されていると共に、下端部が吐出筒部25の内側に着脱自在に嵌合されている。これにより、シール筒部33は吐出孔26を通じた内容物の吐出を規制している。
周壁部31は、ヒンジ部34を介して外筒部21に連結されている。これにより、蓋部30は、ヒンジ部34回りに回動可能とされており、回動に伴ってシール筒部33を吐出筒部25から挿抜させて、吐出孔26を開閉することが可能とされている。
なお、周壁部31には、容器軸Oを挟んでヒンジ部34とは反対側に位置する部分から径方向外側に突出するように操作突片35が形成されている。これにより、操作突片35を利用して、蓋部30の回動操作を容易に行うことが可能とされている。
(容器本体の底部)
図1から図6に示すように、容器本体4の底部4Dは、容器本体4の底部4Dの外周部に位置する接地部61と、接地部61に径方向の内側から連なり、上側に窪みボトル内側に底上げされた陥没凹部62と、を備えている。なお容器本体4の底部4Dでは、容器軸O方向の内側が上側となり、容器軸O方向の外側が下側となる。
容器本体4の底部4Dには、保持リブ63と、配置凹部64と、膨出部65と、が設けられている。
保持リブ63は、外容器3の底部3Dに形成されていて、内容器2を挟み込んで一体的に保持している。保持リブ63は、底部の底面から下側に向けて突出する板状に形成されている。保持リブ63は、陥没凹部62内に配置され、保持リブ63のリブ高さは、保持リブ63が陥没凹部62に収まる程度とされている。
図3に示すように、保持リブ63は、径方向に沿って直線状に延びていて、図示の例では、この二重容器1を形成する金型におけるパーティングラインに沿って形成される。保持リブ63は、この保持リブ63が延びる方向に直交(交差)する方向に内容器2を挟み込む。なお以下では、保持リブ63が延びる方向を延在方向D1といい、保持リブ63が内容器2を挟み込む方向を挟み込み方向D2という。
配置凹部64は、接地部61に設けられている。配置凹部64は、上側に窪んでおり、接地部61を径方向に横断している。配置凹部64は、陥没凹部62を径方向の外側に向けて開口させる。図示の例では、配置凹部64は、接地部61を挟み込み方向D2に横断しており、接地部61を挟み込み方向D2に開口させている。
膨出部65は、下側に膨出するとともに保持リブ63に連結されている。膨出部65は、この二重容器1を容器軸O方向から見た平面視において、一対の辺が挟み込み方向D2に延びる矩形状に形成されている。膨出部65は、陥没凹部62内に配置されていて、保持リブ63から配置凹部64に向けて延びている。膨出部65の突出高さは、膨出部65が陥没凹部62に収まる程度とされている。
膨出部65には、通過溝65aが形成されている。通過溝65aは、膨出部65において、挟み込み方向D2に沿って、保持リブ63に連結された端部とは反対側の端部(配置凹部64側の端部)に配置されている。通過溝65aは、膨出部65を延在方向D1に挟んで一対設けられている。通過溝65aは、挟み込み方向D2に沿って延びる縦溝状に形成され、膨出部65の外面から、延在方向D1に沿う内側に向けて窪んでいる。通過溝65aは、挟み込み方向D2に沿う外側に向けて開口している。
(被係止部)
図3および図5から図7に示すように、容器本体4の胴部4Cには、被係止部66が形成されている。被係止部66は、胴部4Cのうち、配置凹部64に上方から隣接する部分に配置されている。
被係止部66は、係止凹部67と、係止突部68と、を備えている。係止凹部67は、容器本体4の胴部4Cの外周面から径方向の内側に向けて環状に窪んでいる。係止凹部67は、二重容器1を挟み込み方向D2(径方向)から見た正面視において、円環状(真円環状)に形成されている。
係止凹部67には、接続凹部69と、操作凹部70と、が連設されている。接続凹部69および操作凹部70は、いずれも胴部4Cの外周面から径方向の内側に向けて窪んでいる。接続凹部69は、係止凹部67と配置凹部64とを容器軸O方向に接続している。操作凹部70は、係止凹部67から上方に向けて突出している。操作凹部70は、前記正面視において、上側に向けて突となる半円形状に形成されている。
係止突部68は、容器本体4の胴部4Cのうち、係止凹部67の内側に位置する部分とされ、前記正面視において円形状に形成されている。係止突部68のうち、操作凹部70の下方に位置する部分には、補助突部71が設けられている。補助突部71は、前記正面視において、操作凹部70よりも小さい半円形状に形成されている。
(係止部材)
保持リブ63には、係止部材72が連結されている。係止部材72は、保持リブ63(外容器3)と同一材料で一体に形成されている。係止部材72は、被係止部66に着脱可能に係止されている。係止部材72は、係止環部73と、連結部74と、を備えている。係止環部73は、係止凹部67に収容されている。係止環部73は、吐出キャップ5よりも大径に形成され、吐出キャップ5および容器本体4の口部4Aが挿通可能であり、吐出キャップ5および口部4Aに係止可能に形成されている。
係止環部73には、切り欠き部75が設けられている。切り欠き部75は、係止環部73の周方向に沿う一部分を、係止環部73の径方向に沿って貫通している。切り欠き部75は、係止環部73のうち、係止環部73が被係止部66に係止された状態で下側に位置する部分に配置されている。
連結部74は、係止環部73と保持リブ63とを連結している。連結部74には、一対の連結片76が備えられている。一対の連結片76は、係止環部73において切り欠き部75を間に挟んで対向する両周端部から保持リブ63に向けて延び、保持リブ63に互いに独立して連結されている。一対の連結片76は、延在方向D1に間隔をあけて配置されるとともに、延在方向D1に対称に形成されている。連結片76における保持リブ63側の端部は、保持リブ63における延在方向D1の端部に連結されている。なお図5に示す2点鎖線は、被係止部66から離脱させた係止部材72を示している。
図6に示すように、連結部74には、厚肉部77と、薄肉部78と、が設けられている。各連結片76は、厚肉部77および薄肉部78によって形成されている。厚肉部77は、保持リブ63側に位置し、薄肉部78は、係止環部73側に位置している。厚肉部77は、係止環部73と同等の肉厚とされている。薄肉部78は、連結片76(連結部74)における他の部分(厚肉部77)よりも薄肉に形成されていて、係止部材72において最も薄肉となっている。
図3および図5に示すように、一対の連結片76同士は、保持リブ63側から係止環部73側に向かうに従い、延在方向D1に接近している。厚肉部77は、延在方向D1の外側に向けて突となるように湾曲している。薄肉部78は、保持リブ63側から係止環部73側に向かうに従い、延在方向D1の内側に向けて直線状に延びている。
連結部74は、係止環部73が被係止部66に係止された状態で、保持リブ63から径方向(挟み込み方向D2)の外側に向けて延び、陥没凹部62および配置凹部64を通して容器本体4の底部4Dにおける周縁部に至っている。連結片76のうち、厚肉部77は陥没凹部62に配置され、薄肉部78は配置凹部64に配置されている。厚肉部77のうち、薄肉部78に連結される端部は、通過溝65aを通過している。図6に示すように、薄肉部78は、係止環部73が被係止部66に係止された状態で容器軸O方向に屈曲させられている。薄肉部78は、配置凹部64を通して上側に向けて屈曲され、接続凹部69内に進入している。
係止部材72の少なくとも一部は、弾性変形可能に形成されている。図示の例では、係止環部73および連結部74がそれぞれ弾性変形可能に形成され、係止部材72の全体が弾性変形可能とされている。係止部材72は、一対の連結片76および係止環部73からなる一本の線材によって形成されている。係止環部73は、係止環部73が被係止部66に係止された状態で、係止部材72の弾性復元力に基づいて下側に向けて付勢されており、補助突部71に上方から圧接されている。
なお、容器本体4の胴部4Cに図示しないシュリンクラベルを巻き付け、係止凹部67内に収容された係止環部73を、前記シュリンクラベルによって径方向の外側から覆い隠すことも可能である。
(容器本体4の製造方法)
容器本体4は、前述したように押出ブロー成形(EBM)により形成することができる。押出ブロー成形では、図示しない金型内に配置されたパリソンを容器本体4に成形し、前記金型のピンチオフ部によって保持リブ63を挟み込み方向D2に挟み込むことにより、保持リブ63に内容器2を挟み込ませることができる。なお、ピンチオフ部によって保持リブ63を挟み込むときに、金型内で係止部材72も成形することができる。
(二重容器の作用)
このように構成された二重容器1を使用する場合について説明する。
内容物を吐出する場合には、まず図4に示す吐出キャップ5の蓋部30をヒンジ部34回りに回動させて吐出孔26を開放させた後、例えば容器本体4を傾倒又は上下反転させながら容器本体4の外容器3を容器内側にスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器2が外容器3と共に容器内側に変形して減容するので、内容器2の内圧が上昇する。
すると、吐出弁40における弁本体41が内ベース部11bの上面から上方に向けて離反するので、流通孔15が開放されて吐出孔26と内容器2の内部とが流通孔15を通じて連通する。これにより、吐出孔26を通じて、内容器2の内部に収容された内容物を外部に吐出することができる。また、このとき収容筒部12内の弁体部13は、規制突起16側に移動する。
その後、容器本体4のスクイズ変形を停止又は解除することで、内容器2の内圧の上昇が停止又は低下すると、吐出弁40の弁本体41が弾性アーム42の復元変形によって元の状態に戻り、内ベース部11bの上面に着座する。これにより、流通孔15を再び閉塞することができ、内容物の吐出を停止することができる。
また、容器本体4のスクイズ変形を解除することで、外容器3が復元変形し始めるので、外容器3と内容器2との間に負圧が生じる。すると、この負圧が吸気孔6を通じて空気弁50に作用するので、弁体52の外端部52aが天壁部22の下面から下方に向けて離間し、外気導入孔23を開放する。これにより、外気導入孔23を通じて外部から外気Fが流入し、その外気Fが吸気孔6を通じて内容器2と外容器3との間に流入する。
その結果、外容器3が復元変形したとしても、内容器2を外容器3の内面から離間させて減容変形させたままの状態にしておくことができる。
また、容器本体4のスクイズ変形の解除にあわせて容器本体4を正立姿勢に戻すことで、収容筒部12内の弁体部13を自重により縮径部12a側に移動させて、該縮径部12aに着座させることができる。なお、自重だけでなく、内容器2の復元力によって生じる負圧化によっても、弁体部13を縮径部12a側に移動させることが可能である。そして、弁体部13の移動に伴うサックバック効果によって、吐出筒部25と内ベース部11bとの間に内容物が残留したとしても、その残留した内容物を収容筒部12内に引き込むことができる。従って、残留内容物が吐出孔26を通じて外部に漏れ難く、液だれを防止することができる。
なお、内容器2の内圧上昇を利用して、収容筒部12内の弁体部13を規制突起16側に移動させることも可能であるので、内容物の吐出時に必ずしも容器本体4を傾倒又は上下反転させる必要はない。
ここで、以上のように内容物を吐出させる際には、図1に示すように、係止部材72を被係止部66に係止させた状態を維持し、係止部材72の意図しない移動を規制しておく。これにより、内容物の使用時における操作が係止部材72によって阻害されるのを抑えることができる。
内容物を使い切った後に廃棄するに際しては、図5に示す2点鎖線のように、係止部材72を被係止部66から離脱させるとともに、中間空間内の空気を排気して外容器3を減容変形させる。なおこのとき、膨出部65を上側に向けて押し込むことで、保持リブ63による内容器2の保持を解除し、保持リブ63に、中間空間(内容器2と外容器3との間)に連通する排気孔を形成することができる。これにより、中間空間内の空気を排気孔から排気することが可能になり、外容器3を簡便な操作で容易に減容変形させることができる。
その後、図8に示すように、容器本体4の胴部4Cを折り曲げて底部4Dを口部4Aに接近させ、係止部材72を、例えば弾性変形させて吐出キャップ5に係止させる。これにより、容器本体4を折り曲げた状態に保持して外容器3を減容変形させた状態に維持することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る二重容器1によれば、係止部材72が、吐出キャップ5が挿通可能な係止環部73を備えている。したがって、単に、係止環部73に吐出キャップ5または口部4Aを挿通することで、係止部材72を吐出キャップ5に係止させることが可能になり、廃棄時における操作性を向上させることができる。
また、被係止部66が、係止凹部67を備えているので、係止部材72を被係止部66に係止させた状態で、係止環部73を係止凹部67に収容することができる。これにより、二重容器1の外観性を確保し易くすることができる。
また、係止部材72が連結部74を備えているので、例えば係止環部73を保持リブ63に直結する場合に比べて、保持リブ63および係止環部73それぞれの配置位置の自由度を高め易くすること等ができる。
また、係止部材72が、係止環部73および連結部74を備え、連結部74が、一対の連結片76を備えている。したがって、係止部材72を、一対の連結片76および係止環部73からなる一本の線材によって形成することが可能になり、例えば構造の簡素化などを図ることができる。
また、係止環部73が被係止部66に係止された状態で、薄肉部78が容器軸O方向に屈曲させられる。したがって、係止環部73を被係止部66にするために連結部74を屈曲するときに、薄肉部78を起点として連結部74を容易に屈曲させることが可能になり、組み立て時における操作性を向上させることができる。
また、係止環部73が被係止部66に係止された状態で、連結部74が、保持リブ63から径方向の外側に向けて延び、陥没凹部62および配置凹部64を通して容器本体4の底部4Dにおける周縁部に至っている。したがって、連結部74が、接地部61よりも下側に向けて張り出すのを抑えることが可能になり、二重容器1の接地性を向上させることができる。
また、外気導入孔23が、キャップ本体20に形成されているので、保持リブ63や被係止部66の配置位置の自由度を高め易くすることができる。
また、係止部材72の少なくとも一部が、弾性変形可能に形成されているので、係止部材72の被係止部66に対する着脱や、係止部材72の吐出キャップ5または口部4Aに対する係止を容易に実施し易くすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、二重容器1として、内容器2が外容器3の内面に剥離可能に積層された積層剥離型容器としたが、これに限定されるものではなく、内容器2と外容器3との間に隙間が確保された二重容器としても構わない。但し、積層剥離型容器とした場合には、汎用性を高めることができるので好ましい。
また、上記実施形態では、外気導入孔23及び空気弁50をキャップ本体20に設けた場合を例にして説明したが、これら外気導入孔23及び空気弁50を外容器3に設けても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏功することが可能であり、空気弁50として、この空気弁50が外気導入孔23を外容器3の内側から開放自在に閉塞する構成を採用することができる。いずれにしても、外容器3及びキャップ本体20のうちのいずれか一方の部材に、外気導入孔23及び空気弁50を形成して良い。
なお、天壁部22に外気導入孔23を形成した場合であっても、外容器3に形成した吸気孔6を通して内容器2と外容器3との間に外気を適切に導入できるので、外容器3に直接外気導入孔23を形成した場合と同様の外気導入性能を確保することができる。
また、上記実施形態では、係止環部73および連結部74がそれぞれ弾性変形可能に形成され、係止部材72の全体が弾性変形可能とされているが、本発明はこれに限られない。例えば、係止環部73および連結部74の一方のみが弾性変形可能であってもよい。
さらに、上記実施形態では、係止部材72の少なくとも一部が、弾性変形可能に形成されているが、本発明はこれに限られない。係止部材72が実質的に弾性変形不能であってもよい。
また、上記実施形態では、連結部74に薄肉部78が設けられているが、薄肉部78はなくてもよい。例えば、連結部74が全域にわたって同等の肉厚であってもよい。
さらに、連結部74が一対の連結片76を備えているが、本発明はこれに限られない。例えば、連結部74が、一対の連結片76に代えて、係止環部73と保持リブ63とを連結する連結板を備えていてもよい。
また、上記実施形態では、被係止部66が係止凹部67を備えているが、本発明はこれに限られない。例えば、容器本体4の胴部4Cに係止凹部67を形成するのに代えて、係止突部68を胴部4Cの外周面から径方向の外側に向けて突出させてもよい。
また、上記実施形態では、吐出キャップ5が、容器本体4の口部4Aに螺着され、着脱自在に装着されているが、本発明はこれに限られない。例えば、吐出キャップ5が口部4Aに打栓されていてもよく、実質的に離脱不能に装着されていてもよい。
保持リブ63に弱化部が設けられていてもよい。この場合、膨出部65によって排気孔を容易に形成し易くすることができる。さらに膨出部65がなくてもよい。この場合、内容物を使い切った後に廃棄するに際して中間空間内の空気を排気するときに、例えば、外容器3に切り込みを入れることによってこの切り込みから空気を排気してもよい。また、吐出キャップ5を容器本体4の口部4Aから離脱させ、吸気孔6から排気してもよい。このとき、係止環部73を口部4Aに挿通することも可能である。さらに例えば、吐出キャップ5が口部4Aに離脱不能に装着されている場合には、吐出キャップ5を口部4Aに装着させた状態で、空気弁50を強制的に変形させる等して外気導入孔23を強制的に開放し、中間空間内の空気を外気導入孔23から排気させることもできる。
また、上記実施形態では、係止部材72は、吐出キャップ5および容器本体4の口部4Aが挿通可能に形成されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、係止部材72が、吐出キャップ5および口部4Aの一方のみが挿通可能に形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 二重容器
2 内容器
3 外容器
4 容器本体
4A 口部
4D 底部
5 吐出キャップ
20 キャップ本体
23 外気導入孔
40 吐出弁
50 空気弁
61 接地部
62 陥没凹部
63 保持リブ
64 配置凹部
65 膨出部
66 被係止部
67 係止凹部
72 係止部材
73 係止環部
74 連結部
75 切り欠き部
76 連結片
78 薄肉部
O 容器軸

Claims (10)

  1. 内容物が収容されると共に該内容物の減少に伴い減容変形する内容器、及び該内容器が内装される外容器を備える容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、かつ前記内容物の吐出孔が形成されたキャップ本体を有する吐出キャップと、を備え、
    前記吐出キャップは、前記吐出孔と前記容器本体内との連通、遮断を切り替える吐出弁を備える二重容器であって、
    前記外容器および前記キャップ本体のうちのいずれか一方には、外部と、前記内容器と前記外容器との間と、を連通する外気導入孔が形成されるとともに、前記外気導入孔を、前記一方の内側から開放自在に閉塞する空気弁が配設され、
    前記外容器の底部には、前記内容器を挟み込んで一体的に保持する保持リブが形成され、
    前記保持リブには、前記容器本体の胴部に形成された被係止部に着脱可能に係止されるとともに、前記吐出キャップまたは前記口部に係止可能な係止部材が連結されていることを特徴とする二重容器。
  2. 前記係止部材は、前記吐出キャップまたは前記口部が挿通可能な係止環部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記被係止部は、前記係止環部が収容される環状の係止凹部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の二重容器。
  4. 前記係止部材は、前記係止環部と前記保持リブとを連結する連結部を備えていることを特徴とする請求項2または3に記載の二重容器。
  5. 前記係止環部には、前記係止環部の周方向に沿う一部分を、前記係止環部の径方向に貫通する切り欠き部が設けられ、
    前記連結部には、前記係止環部において前記切り欠き部を間に挟んで対向する両周端部から前記保持リブに向けて延び、前記保持リブに互いに独立して連結された一対の連結片が備えられていることを特徴とする請求項4に記載の二重容器。
  6. 前記連結部には、前記連結部における他の部分よりも薄肉に形成された薄肉部が設けられ、
    前記薄肉部は、前記係止環部が前記被係止部に係止された状態で容器軸方向に屈曲させられることを特徴とする請求項4または5に記載の二重容器。
  7. 前記容器本体の底部には、この底部の外周部に位置する接地部と、前記接地部に径方向の内側から連なり、容器軸方向に沿って内側に窪む陥没凹部と、を備え、
    前記接地部には、容器軸方向に沿って内側に窪み、前記接地部を径方向に横断する配置凹部が設けられ、
    前記保持リブは、前記陥没凹部内に配置され、
    前記連結部は、前記係止環部が前記被係止部に係止された状態で、前記保持リブから径方向の外側に向けて延び、前記陥没凹部および前記配置凹部を通して前記容器本体の底部における周縁部に至っていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の二重容器。
  8. 前記容器本体の底部には、容器軸方向の外側に膨出するとともに前記保持リブに連結された膨出部が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の二重容器。
  9. 前記外気導入孔は、前記キャップ本体に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の二重容器。
  10. 前記係止部材の少なくとも一部は、弾性変形可能に形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の二重容器。
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