JP2017030683A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員が着座する着座部を路面に対して傾動させることができると共に着座部の傾動時において乗員の頭部の移動量を低減することができる車両を得る。
【解決手段】上部フレーム72Aがシート96の車両上方側に配置されている。また、フォーク26の他方側がシート96よりも車両前後方向一方側でかつ車両上方側で支持されると共に、駆動輪支持部52、58の他方側が車体12におけるシート96の車両前後方向他方側でかつ車両上方側に設けられた支持部76に支持されている。このため、シート96の傾動時において、当該シート96の回転軸が上部フレーム72Aに沿って形成され、その結果、シート96の瞬間回転中心と乗員94の頭部とを近接させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に関する。
下記特許文献1には、傾動可能な車両の安定装置に関する発明が開示されている。この傾動可能な車両の安定装置では、乗員が搭乗するキャビンが平行リンク機構及び回転増大システムを介して車体に連結されており、平行リンク機構及び回転増大システムがそれぞれ作動することでキャビンが車体に対して傾動可能とされている。このため、車両の走行時において、乗員の体重移動に応じてキャビンを路面に対して傾動させることが可能となっている。
特開平2−182528号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された先行技術による場合、平行リンク機構が作動するときのキャビンの傾動軸がキャビンの下方側、より具体的には路面の近傍に設定されている。このため、キャビンの傾動時において、キャビンの瞬間的な回動の中心、すなわち瞬間回転中心が乗員の車両下方側となり、乗員の頭部がキャビンの瞬間回転中心から離れた位置に位置することとなる。その結果、キャビンの傾動時における乗員の頭部の移動量が大きくなることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、乗員が着座する着座部を路面に対して傾動させることができると共に着座部の傾動時において乗員の頭部の移動量を低減することができる車両を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両は、前記着座部の車両上方側に配置されると共に当該着座部の車両前後方向一方側から当該着座部の車両前後方向他方側に亘って延在する上部フレームを含んで構成され、当該着座部を支持する車体と、一方側で車両前後方向一方側に配置された操舵輪を支持しかつ他方側が前記着座部よりも車両前後方向一方側でかつ車両上方側で前記車体の車両前後方向一方側に支持された操舵輪支持部と、一方側で車両前後方向他方側に配置された駆動輪を支持しかつ他方側が前記車体における前記着座部の車両前後方向他方側でかつ車両上方側に設けられた支持部に支持され、当該支持部と当該駆動輪との間の距離を変更可能とされると共に、前記上部フレームを挟んで対向して配置された一対の駆動輪支持部と、を有している。
請求項1に記載の本発明によれば、車両前後方向一方側に配置された操舵輪が操舵輪支持部の一方側で支持されると共に、当該操舵輪支持部の他方側が車体の車両前後方向一方側に支持されている。また、車両前後方向他方側に配置された駆動輪が駆動輪支持部の一方側で支持されると共に、当該駆動輪支持部の他方側が車体に設けられた支持部を介して当該車体の車両前後方向他方側に支持されている。このため、車両の走行時において、当該車両は車体の車両前後方向一方側で操舵されると共に、当該車両には車体の車両前後方向他方側から駆動力が付与される。
また、本発明では、駆動輪支持部が対となって設けられており、当該駆動輪支持部は、車体を構成しかつ着座部の車両前後方向一方側から当該着座部の車両前後方向他方側に亘って延在する上部フレームを挟んで対向して配置されている。また、これらの駆動輪支持部によって車体に設けられた支持部と駆動輪との間の距離が変更可能とされている。このため、それぞれの駆動輪支持部によって、一方の支持部と駆動輪との距離と他方の支持部と駆動輪との距離とを異なる長さに変更することで、車両の旋回時等において車体を傾動させることができる。また、駆動輪支持部によって車体が傾動されるときに発生するモーメントは、上部フレームを介して車体の車両前後方向他方側から車体の車両前後方向一方側へと伝わるので、傾動するときの車体の挙動を安定させることができる。そして、上述の如く車体が傾動すると、車体に支持された着座部も車体の傾動に伴い路面に対して傾動する。
ところで、着座部の傾動時において、当該着座部の瞬間回転中心と着座部に着座する乗員の頭部とが離れると、着座部の傾動時における乗員の頭部の移動量が大きくなることが考えられる。
ここで、本発明では、上部フレームが着座部の車両上方側に配置されている。また、操舵輪支持部の他方側が着座部よりも車両前後方向一方側でかつ車両上方側で支持されると共に、駆動輪支持部の他方側が車体における着座部の車両前後方向他方側でかつ車両上方側に設けられた支持部に支持されている。このため、着座部の傾動時において、当該着座部の回転軸が上部フレームに沿って形成され、その結果、着座部の瞬間回転中心と乗員の頭部とを近接させることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両は、乗員が着座する着座部を路面に対して傾動させることができると共に着座部の傾動時において乗員の頭部の移動量を低減することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る車両の車体の構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る車両の構成を示す斜視図である。
以下、図1及び図2を用いて、本発明に係る車両の実施形態の一例について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印Rは車両幅方向右側を示している。
まず、図2を用いて本発明の実施形態に係る車両10の全体構成について説明する。図2に示されるように、車両10は車体12の車両前方側に一つの操舵輪14が配置されると共に、車体12の車両後方左側に駆動輪16が、当該車体12の車両後方右側に図示しない駆動輪がそれぞれ配置された三輪構造とされている。
操舵輪14は、リム18にタイヤ20が取り付けられて構成されており、当該タイヤ20のトレッド部は、自動二輪車用のタイヤの如くタイヤ周方向に見た断面視でタイヤ径方向内側に曲率中心を有する円弧状に構成されている。また、リム18には、ブレーキロータ22が取り付けられており、当該ブレーキロータ22が後述するブレーキキャリパ38で挟まれることで操舵輪14に制動力が付与されるようになっている。そして、操舵輪14は、スイングアーム24及び操舵輪支持部としてのフォーク26等の部材を介して、車体12の車両前方側に支持されている。
スイングアーム24は、操舵輪14に操舵力を付与する操舵駆動部28を支持する支持プレート30と、操舵駆動部28に連結されたギヤボックス32と、一対のアーム部34とを含んで構成されている。なお、操舵駆動部28の駆動源としては、サーボモータやステッピングモータ等を採用することができる。
アーム部34は、車両側面視で操舵輪14の中心部を中心とする円弧に沿って延在しかつ板厚方向を車両幅方向とされた板状に構成されており、車体12を構成する後述するメインフレーム72の前部フレーム72Bにその一端部34Aが軸支されている。また、アーム部34の他端部34B側からそのまま延出された矩形板状の部分がギヤボックス32の筐体36の車両幅方向に面する側壁部36Aを構成しており、換言すれば、アーム部34と筐体36とは一体に形成されている。
一方、筐体36の車両上方側に面する図示しない上壁部の車両上方側には、支持プレート30が配置されている。この支持プレート30は、矩形板状に構成されると共に、その車両後方側の部分が図示しないボルト等の取付手段によって筐体36の上壁部に取り付けられている。そして、支持プレート30の車両上方側の面には、後述するようにショックアブソーバ78が取り付けられており、当該支持プレート30の車両下方側の面における車両後方側には図示しないボルト等の取付手段によって操舵駆動部28が取り付けられている。
また、筐体36の内部には、図示しない複数のギヤが配置されており、当該複数のギヤによって、操舵駆動部28の回転数及びトルクが操舵輪14の操舵に適した大きさに変換されるようになっている。そして、これらのギヤで変換された操舵駆動部28の出力は、ギヤボックス32からフォーク26に伝達される。
フォーク26は、板厚方向を車両幅方向とされた一対の板状のブレード部26Aと、当該ブレード部26Aの基端部26A1に架け渡された角筒状のクラウン部26Bとを含んで構成されている。このフォーク26は、ブレード部26Aの先端部26A2で操舵輪14を回動可能に支持すると共に、車両幅方向に見てブレード部26Aの長手方向が当該操舵輪14の中央部から車両後方上側に向かう方向となる姿勢で配置されている。また、フォーク26には、クラウン部26Bからブレード部26Aと反対側にかつ当該ブレード部26Aの長手方向と同じ方向に延出されると共にピニオンギアが取り付けられた図示しない軸部が設けられている。そして、この軸部はスイングアーム24のギヤボックス32に軸支されている。なお、ブレード部26Aには、ブレーキキャリパ38が配置されており、当該ブレーキキャリパ38は上述したようにブレーキロータ22と共にフロントブレーキ40を構成している。
一方、駆動輪16は、操舵輪14を構成するものよりも小径のリム42及びタイヤ44で構成されており、当該タイヤ44のトレッド部も操舵輪14を構成するタイヤ20のトレッド部と同様の構成とされている。また、リム42には、インホイールモータ46が取り付けられており、当該インホイールモータ46によって駆動輪16に駆動力が付与されるようになっている。なお、リム42には、操舵輪14と同様に、図示しないブレーキロータとブレーキキャリパ38とが設けられており、当該ブレーキロータ及びブレーキキャリパ38によってリヤブレーキ50が構成されている。そして、駆動輪16は、可変アーム54と、アクチュエータ56とを含んで構成された駆動輪支持部52を介して、後述する車体12の支持部76に支持されている。なお、車両10は、基本的には左右対称の構成とされているため、車両幅方向右側に配置された図示しない駆動輪及び当該駆動輪を支持する駆動輪支持部58の構成についての説明は省略することとする。
可変アーム54は、フロントアッパアーム60と、リヤアッパアーム62と、ロアアーム64とを含んで構成されている。フロントアッパアーム60は、その長手方向の両端部に設けられたボス部60A、60Bと車両幅方向を板厚方向とされた一対の側壁部60Cとを含んで、車両幅方向に見て矩形状でかつ車両前後方向に開放された箱状に構成されている。このフロントアッパアーム60の車両上方側のボス部60Aは、後述するように車体12の支持部76の車両前方側に軸支されており、当該フロントアッパアーム60の車両下方側のボス部60Bはロアアーム64に連結されている。
また、リヤアッパアーム62は、その長手方向の両端部に設けられたボス部62A、62Bと、車両幅方向を板厚方向とされた一対の側壁部62Cと車両後方側に面する後壁部62Dとを含んで、車両幅方向に見て矩形状でかつ車両前方側が開放された箱状に構成されている。このリヤアッパアーム62の車両上方側のボス部62Aは、後述するように支持部76の車両後方側に軸支されており、当該リヤアッパアーム62の車両下方側のボス部62Bはロアアーム64に連結されている。なお、以下では、フロントアッパアーム60と支持部76との連結部を連結部Pと称し、リヤアッパアーム62と支持部76との連結部を連結部Pと称する。
一方、ロアアーム64は、その車両幅方向外側を構成する側壁部64Aと、その車両幅方向内側を構成する側壁部64Bと、その車両下方側を構成する底壁部64Cとを含んで車両前方側が開放された箱状に構成されている。側壁部64Aは、車両幅方向に見て最長辺を車両前方上側とされた三角形板状とされており、底壁部64Cは当該側壁部64Aの車両下方側の周縁部に沿って延在している。このロアアーム64の側壁部64Aには、上述したようにフロントアッパアーム60のボス部60B及びリヤアッパアーム62のボス部62Bが連結されている。
より詳しくは、フロントアッパアーム60のボス部60Bは、側壁部64Aの車両上方側の周縁部における車両前後方向中央部に取り付けられている。そして、フロントアッパアーム60は組み付けられた状態において、車両幅方向に見て、その長手方向が連結部Pから車両後方下側に向かう方向となる姿勢で配置されている。一方、リヤアッパアーム62のボス部62Bは、側壁部64Aの車両上方側の周縁部における車両後方側の部分に取り付けられている。そして、リヤアッパアーム62は組み付けられた状態において、フロントアッパアーム60と同様に、車両幅方向に見て、その長手方向が連結部Pから車両後方下側に向かう方向となる姿勢で配置されている。つまり、フロントアッパアーム60及びリヤアッパアーム62は、それぞれの端部を中心に回動しても互いに略平行な位置関係を保つように配置されている。なお、以下では、フロントアッパアーム60とロアアーム64との連結部を連結部Pと称し、リヤアッパアーム62とロアアーム64との連結部を連結部Pと称する。
一方、ロアアーム64の側壁部64Aにおける車両前方側の端部(駆動輪支持部52の一方側)にはインホイールモータ46が支持されている。そして、車両幅方向に見て、駆動輪16の中央部O、連結部P及び連結部Pをこの順に結ぶ線と、中央部O、連結部P及び連結部Pをこの順に結ぶ線とは、車両後方側に凸となるV字状をなしている。これは、可変アーム54全体が車両後方側に凸となるV字状に構成されていると捉えることもできる。
アクチュエータ56は、駆動部66、筒部68及びロッド部70を備えた電動シリンダであり、駆動部66が駆動することでロッド部70が筒部68に対して相対移動する構成とされている。このアクチュエータ56は、その筒部68側の基端部56Aが車体12の支持部76に軸支されており、そのロッド部70側の先端部56Bがロアアーム64の側壁部64Aにおける車両前方側の端部よりも車両後方側の部分に軸支されている。
ここで、本実施形態では、スイングアーム24及び駆動輪支持部52を支持する車体12の構成に特徴がある。以下、本実施形態の要部を構成する車体12及び当該車体12の周辺構造について詳細に説明する。
図1に示されるように、車体12は、車体12の骨格を構成するメインフレーム72と、車体12の車両下方側を構成するフロアフレーム74と、一対の支持部76とを含んで構成されている。メインフレーム72は、複数の板材が接合されて構成されており、車両幅方向に見て、直径側が車両上方側とされた半円形の枠状を成すと共に、その周方向に見た断面視で矩形枠状を成す閉断面構造とされている。このメインフレーム72は、その車両上方側を構成する上部フレーム72Aと、その車両前方側を構成する前部フレーム72Bと、その車両後方側を構成する後部フレーム72Cと、その車両下方側を構成する下部フレーム72Dとを含んで構成されている。
より詳しくは、上部フレーム72Aは車両前後方向に延在すると共に、図2にも示されるように、その車両幅方向一方側及び他方側の面に沿って、それぞれショックアブソーバ78が配置されている。そして、上部フレーム72Aの車両前方側の部分には、車両幅方向両側にそれぞれ係止部80が設けられており、当該係止部80にはショックアブソーバ78の一端部が図示しない自在軸受を介して係止されている。また、ショックアブソーバ78の図示しない他端部は、その一端部と同様に自在軸受を介して、スイングアーム24を構成する支持プレート30の車両後方側の部分に係止されている。つまり、スイングアーム24とメインフレーム72とは、ショックアブソーバ78によって連結されている。なお、ショックアブソーバ78の外筒の外周側にはコイルスプリング82が取り付けられている。
前部フレーム72Bは、上部フレーム72Aの車両前方側の部分から車両下方側に向かって延在しており、当該前部フレーム72Bの車両幅方向両側には、スイングアーム24を構成するアーム部34が配置されている。換言すれば、アーム部34は、前部フレーム72Bを挟んだ状態で配置されている。そして、前部フレーム72Bの車両下方側の部分には、図2にも示されるように、アーム部34の一端部34Aが軸支されており、スイングアーム24はメインフレーム72に対して回動可能とされている。
後部フレーム72Cは、上部フレーム72Aの車両後方側の部分から車両下方側に向かって延在しており、当該後部フレーム72Cの車両幅方向両側には、それぞれ支持部76が設けられている。なお、支持部76は、車両幅方向右側と左側とで同様の構成とされているため、車両幅方向左側の支持部76の構成のみについて説明することとする。この支持部76は、箱状の支持フレーム84と、当該支持フレーム84から車両前方側に延出された一対の前側取付壁部86と、当該支持フレーム84から車両後方側に延出された一対の後側取付壁部88とを含んで構成されている。
より詳しくは、支持フレーム84は、後部フレーム72Cにおける上部フレーム72Aとの境界部分を貫通して車両幅方向に延在すると共に、車両幅方向に見た断面視が車両上下方向を長手方向とされた矩形枠状を成している。つまり、車両幅方向右側の支持部76と車両幅方向左側の支持部76とは連続して設けられている。
前側取付壁部86及び後側取付壁部88は、それぞれ先端部側が円弧状とされた矩形の板状とされると共に、板厚方向を車両幅方向とされて、その基端部が支持フレーム84に接合されている。前側取付壁部86のうち車両幅方向外側のものは、支持フレーム84の車両幅方向外側の端部に配置されており、車両幅方向内側のものは、車両幅方向外側のものとの間にフロントアッパアーム60を配置可能となる間隔をあけて配置されている。そして、前側取付壁部86の先端部には、被挿通部87が設けられており、当該被挿通部87及びフロントアッパアーム60のボス部60Aにピン90(連結部材)が挿通されることで、当該先端部にフロントアッパアーム60が軸支されている。
また、後側取付壁部88のうち車両幅方向外側のものは、支持フレーム84の車両幅方向外側の端部に配置されており、車両幅方向内側のものは、車両幅方向外側のものとの間にリヤアッパアーム62を配置可能となる間隔をあけて配置されている。そして、後側取付壁部88の先端部には、被挿通部89が設けられており、当該被挿通部89及びリヤアッパアーム62のボス部62Aにピン92(連結部材)が挿通されることで、当該先端部にリヤアッパアーム62が軸支されている。つまり、支持部76には、駆動輪支持部52の他方側が支持されている。なお、アクチュエータ56の基端部56Aは、後側取付壁部88の被挿通部89よりも車両後方側に取り付けられている。
下部フレーム72Dは、前部フレーム72Bの車両下方側の部分と後部フレーム72Cの車両下方側の部分とに架け渡されると共に、車両幅方向に見て車両後方下側に凸となるように湾曲している。この下部フレーム72Dには、主にパイプ材で構成されたフロアフレーム74が設けられており、当該下部フレーム72Dと当該フロアフレーム74とで乗員94が着座する着座部としてのシート96を支持している。
フロアフレーム74は、下部フレーム72Dの車両幅方向外側に車両前後方向を長手方向として配置された一対のメインパイプ98と、当該メインパイプ98の間に所定の間隔で複数架け渡されたサブパイプ100とを含んで構成されている。より詳しくは、メインパイプ98は、丸パイプで構成されており、下部フレーム72Dと車両幅方向に所定の間隔をあけて配置されると共に、車両幅方向に見て当該下部フレーム72Dに沿って延在している。一方、サブパイプ100は、メインパイプ98よりも短い丸パイプで構成されており、下部フレーム72Dを貫通した状態でその長手方向中央部が当該下部フレーム72Dに接合されると共に、その両端部がメインパイプ98に接合されている。
それぞれのメインパイプ98の車両前方側の部分には、車両幅方向に見て車両上方側に凸となるV字状に屈曲された支持パイプ102が設けられている。そして、支持パイプ102の車両後方側の部分には、シート96を構成すると共に乗員94の臀部及び大腿部を支持するシートクッション104が、車両前方上側から車両後方下側に向かって傾いた状態で支持されている。このシートクッション104には、乗員94の背部を支持するシートバック108が連結されており、当該シートバック108は、初期位置において車両前方下側から車両後方上側に向かって斜めに配置されている。そして、シートバック108には、乗員94の頭部を支持するヘッドレスト106が取り付けられている。したがって、乗員94は、シート96に着座した状態において、その膝部の位置の方がその腰部の位置よりも高い位置となると共に仰向けに近い姿勢となっている。また、シート96は、車両上下方向に見て、その車両前後方向に沿う中心線がメインフレーム72と重なるように配置されており、シート96の車両上方側には上部フレーム72Aが配置されるようになっている。見方を変えれば、上部フレーム72Aは、シート96の車両上方側において、当該シート96の車両前方側から車両後方側に亘って延在した状態となっている。つまり、乗員94がシート96に着座した状態では、乗員94の頭部の車両上方側に上部フレーム72Aが位置している。
なお、図2に示されるように、シート96を基準として見ると、フォーク26はシート96の車両前方上側、より具体的には、ヘッドレスト106よりも車両上方側でスイングアーム24のギヤボックス32に支持された状態となっている。また、シート96を基準として見ると、駆動輪支持部52、58はシート96の車両後方上側、より具体的には、ヘッドレスト106よりも車両上方側で支持部76に支持された状態となっている。
一方、メインパイプ98の車両後方側は、当該メインパイプ98の車両後方側の端部に接合されたサブパイプ100及び当該サブパイプ100に取り付けられた一対の連結パイプ103を介して支持フレーム84に連結されている。この連結パイプ103は、車両上下方向を長手方向とされて配置されると共に、その車両下方側の端部がサブパイプ100の端部に、その車両上方側の端部が支持フレーム84にそれぞれ接合されている。
また、メインパイプ98及び支持パイプ102には、乗員94の腕部が載置される一対のアームレストフレーム110が取り付けられている。これらのアームレストフレーム110のうち、車両幅方向左側のものにはジョイスティック112が取り付けられており、車両幅方向右側のものにはジョイスティック114が取り付けられている。そして、図示しない制御部が、ジョイスティック112、114及びフロアフレーム74の車両前方側の部分に設けられたペダル116の操作量に基づき、操舵輪14の操舵角及び駆動輪16の駆動力を制御するようになっている。なお、操舵駆動部28及びインホイールモータ46には、フロアフレーム74の車両後方側に配置されたバッテリー118から電力が供給されている。
さらに、制御部は3軸加速度センサを含んで構成されており、当該制御部は車両10の走行中に当該3軸加速度センサからの信号に基づいてアクチュエータ56を作動させ、アクチュエータ56におけるロッド部70の筒部68からの伸び出し量を制御している。なお、アクチュエータ56には、上述した電装部品と同様に、バッテリー118から電力が供給されている。また、アクチュエータ56のロッド部70の伸び出し量は、図示しない操作部によって操作することによっても任意の量に調整可能とされている。
ここで、上述したように、アクチュエータ56は、駆動輪16を支持するロアアーム64と支持部76とに軸支されているため、当該アクチュエータ56を作動させることで駆動輪16と支持部76との距離が変更可能となっている。一例を挙げると、車両10の車両幅方向左側への旋回時において、制御部は3軸加速度センサから出力された信号に基づき、車両幅方向左側のアクチュエータ56をそのロッド部70がその筒部68に引き込まれるように作動させる。このとき、車両幅方向左側の可変アーム54は、アクチュエータ56の作動に伴って変形し、駆動輪16を元の位置に対して車両後方上側に変位させる。つまり、車両10は、車両幅方向左側への旋回時において、可変アーム54が変形することで車体12を車両幅方向左側に傾動させることが可能となっている。しかも、車両10の旋回時に旋回中心側の駆動輪16が、旋回中心と反対側の駆動輪よりも車両後方側に移動することで、旋回中心側の駆動輪16と旋回中心と反対側の駆動輪との回転速度差を緩和することが可能となっている。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図1及び図2に示されるように、車両前後方向一方側に配置された操舵輪14がフォーク26の一方側で支持されると共に、当該フォーク26の他方側が車体12の車両前後方向一方側に支持されている。また、車両前後方向他方側に配置された駆動輪16が駆動輪支持部52の一方側で支持されると共に、当該駆動輪支持部52の他方側が車体12に設けられた支持部76を介して当該車体12の車両前後方向他方側に支持されている。このため、車両10の走行時において、当該車両10は車体12の車両前後方向一方側で操舵されると共に、当該車両10には車体12の車両前後方向他方側から駆動力が付与される。
また、本実施形態では、駆動輪支持部52、58が対となって設けられている。これらの駆動輪支持部52、58は、車体12を構成しかつシート96の車両前後方向一方側から当該シート96の車両前後方向他方側に亘って延在する上部フレーム72Aを挟んで対向して配置されている。また、これらの駆動輪支持部52、58によって車体12に設けられた支持部76と駆動輪16との間の距離が変更可能とされている。このため、それぞれの駆動輪支持部52、58によって、一方の支持部76と駆動輪16との距離と他方の支持部76と駆動輪との距離とを異なる長さに変更することで、車両10の旋回時等において車体12を傾動させることができる。また、駆動輪支持部52、58によって車体12が傾動されるときに発生するモーメントは、上部フレーム72Aを介して車体12の車両前後方向他方側から車体12の車両前後方向一方側へと伝わるので、傾動するときの車体12の挙動を安定させることができる。そして、上述の如く車体12が傾動すると、車体12に支持されたシート96も車体12の傾動に伴い路面に対して傾動する。
ところで、シート96の傾動時において、当該シート96の瞬間回転中心とシート96に着座する乗員94の頭部とが離れると、シート96の傾動時における乗員94の頭部の移動量が大きくなることが考えられる。なお、ここでいう瞬間回転中心とは、走行することで時々刻々と変位する車両10において、シート96が傾動するときに、駆動輪支持部52、58等のリンク部材の幾何学的な規制によって一時的に定まる仮想的な回転軸を意味している。
ここで、本実施形態では、上部フレーム72Aがシート96の車両上方側に配置されている。また、フォーク26の他方側がシート96よりも車両前後方向一方側でかつ車両上方側で支持されると共に、駆動輪支持部52、58の他方側が車体12におけるシート96の車両前後方向他方側でかつ車両上方側に設けられた支持部76に支持されている。このため、シート96の傾動時において、当該シート96の回転軸が上部フレーム72Aに沿って形成され、その結果、シート96の瞬間回転中心と乗員94の頭部とを近接させることができる。したがって、本実施形態では、乗員94が着座するシート96を路面に対して傾動させることができると共にシート96の傾動時において乗員94の頭部の移動量を低減することができる。これにより、例えば、車両走行時において、シート96の傾動による乗員94の三半規管への影響を抑制することができる。
なお、車両10は上記構成に限らず、駆動輪16及び駆動輪支持部52、58を車両前方側に配置すると共に、操舵輪14、スイングアーム24及びフォーク26を車両後方側に配置する構成としてもよい。
10 車両
12 車体
14 操舵輪
16 駆動輪
26 フォーク(操舵輪支持部)
52 駆動輪支持部
58 駆動輪支持部
72A 上部フレーム
76 支持部
94 乗員
96 シート(着座部)

Claims (1)

  1. 乗員が着座する着座部と、
    前記着座部の車両上方側に配置されると共に当該着座部の車両前後方向一方側から当該着座部の車両前後方向他方側に亘って延在する上部フレームを含んで構成され、当該着座部を支持する車体と、
    一方側で車両前後方向一方側に配置された操舵輪を支持しかつ他方側が前記着座部よりも車両前後方向一方側でかつ車両上方側で前記車体の車両前後方向一方側に支持された操舵輪支持部と、
    一方側で車両前後方向他方側に配置された駆動輪を支持しかつ他方側が前記車体における前記着座部の車両前後方向他方側でかつ車両上方側に設けられた支持部に支持され、当該支持部と当該駆動輪との間の距離を変更可能とされると共に、前記上部フレームを挟んで対向して配置された一対の駆動輪支持部と、
    を有する車両。
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