JP2017030554A - 車両用のドア構造 - Google Patents

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正胤 田中
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Abstract

【課題】サッシュとガーニッシュとの合せ部分の見栄えが良く、ガラスランが位置ずれし難い車両用のドア構造を提供する。
【解決手段】車両用のドア構造は、上枠部UFとセンターピラー部BPとを有するサッシュ12とドア本体部とが一体に成形されたアウタパネル10と、ガラスラン20と、センターピラー部BPを覆うガーニッシュ30とを備える。サッシュ12は、段差形状であり、上枠部UFとセンターピラー部BPとの角部において高段位面14の内角部を局所的に低段位面16側に窪ませてなるサッシュ凹部15を備える。ガラスラン20は、サッシュ凹部15に嵌め込まれるガラスラン凸部25を備える。サッシュ凹部20とガラスラン凸部25とは、ガーニッシュ30に覆われる。上枠部UFの内側縁14Uiとガーニッシュ30の内側縁30iとが直線的に交差するため、見栄えが良い。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のサイドドアに利用されるドア構造に関する。
自動車のサイドドアは、アウタパネルとインナパネルとを合わせ、窓ガラスを囲むサッシュを取り付けたものが代表的である。各パネルがドア本体部を構成し、サッシュが別部材である形態(特許文献1参照)の他、各パネルがドア本体部とサッシュとを一体にプレス成形などされた形態がある。後者の各パネルは、プレスドアなどと呼ばれる。
図4は、車両前方のサイドドア100FR、車両後方のサイドドア100RRにプレスドアを備える一例を示す。両ドア100FR,100RRの基本的構造は同様である。ドア100FRを例にして説明すると、図4(B)の断面に示すように、ドア100FRは、対向配置されるアウタパネル100及びインナパネル110と、各パネル100,110のサッシュ120に取り付けられるガラスラン200と、ガラスラン200に嵌め込まれる窓ガラスGとを備える。
上記サッシュ120は、上枠部UFと、センターピラー部BPとを有し、図4(B)に示すようにガラスラン200が取り付けられる内周側領域160と外周側領域140とが段差形状に成形される。アウタパネル100では、内周側領域160が外周側領域140よりも車内側に低い。
従来、上記アウタパネル100におけるサッシュ120の車外面の少なくとも一部、例えば、図5に示すように上枠部UFにおける高段側の外周側領域140にブラックアウトテープなどと呼ばれるテープ材400を貼り付けることがなされている。テープ材400の利用により、塗装工程の簡略化を図りつつ、外観に優れるサイドドアとすることができる。但し、テープ材400のみでは、サッシュ120の外周縁近くでテープ材400の端部処理を行う必要がある。特に、上枠部UFとセンターピラー部BPとの外角部近くにおいて、見栄えが良いように端部処理を行うためには、工程数が多くなり易く生産性の低下を招く。
そこで、センターピラー部BPにおける高段側の外周側領域140にガーニッシュ300を接着剤や両面テープなどの接合材114(図4(B))で貼り付けることがなされている(類似の技術として、特許文献1の図2に示すセンターピラーの最外面に取り付けられた部材参照)。この場合、テープ材400の端部の位置を図5に示すようにガーニッシュ300で覆われる位置にすれば、テープ材400の端末処理を上述の外角部近くで行うことなく簡単に意匠性に優れるサイドドアとすることができる。
特開2003−291653号公報
サッシュとドア本体部とが一体に成形されたアウタパネルを備えるサイドドアにおいて、サッシュの上枠部と、センターピラー部に取り付けられるガーニッシュとの合せ部分の見栄えを良くすることが望まれる。
アウタパネル100が上述のプレスドアである場合、サッシュ120の内角部を尖った状態に成形し難い。そのため、サッシュ120の上枠部UFとセンターピラー部BPとの角部において、内周側領域160の内角周縁160i及び外周側領域140の内角周縁140iの曲げ半径(コーナーR)が、図5に示すように比較的大きくなり易い。アウタパネル100が高張力鋼板などの高強度材で成形されている場合には成形性に更に劣り、コーナーRが大きくなり易い。内角周縁140iのコーナーR(アウタ根元R)が大きい場合に、台形状であるセンターピラー部BPに対応して台形状のガーニッシュ300をセンターピラー部BPの車外面(外周側領域140の外面)に沿って貼り付けると、円弧状に湾曲したサッシュ120の内角周縁140iと、直線状に延びるガーニッシュ300の内側縁300iとが交差する。この交差によってつくられる形状は、直線的な形状ではないため、サッシュ120とガーニッシュ300との合せ部分は、見栄えに劣る。テープ材400を上枠部UFの外周側領域140に沿って貼り付けた場合も同様に見栄えに劣る。
特許文献1のようにドア本体部とサッシュとが別部材であれば、サッシュの成形性に優れて、例えば上述の角部をほぼ直角に成形できる。そのため、サッシュとガーニッシュとの合せ部分は、直角といった直線的な形状をなし、見栄えが良い。
従って、上述のプレスドアを備える場合にも、サッシュとガーニッシュとの合せ部分が直線的な形状をなして見栄えが良い構成が望まれる。更に、上記サッシュに対して、ガラスランが窓ガラスの昇降時などで位置ずれし難いことも望まれる。
そこで、本発明の目的の一つは、サッシュとガーニッシュとの合せ部分の見栄えが良く、ガラスランが位置ずれし難い車両用のドア構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両用のドア構造は、上枠部とセンターピラー部とを有するサッシュとドア本体部とが一体に成形されたアウタパネルと、前記サッシュの内周縁に取り付けられるガラスランと、前記センターピラー部の車外面を覆うガーニッシュとを備える。
前記サッシュは、外周側に設けられる高段位面と、内周側に設けられて前記高段位面よりも車内側に低い低段位面と、以下のサッシュ凹部とを備える。
サッシュ凹部は、前記上枠部と前記センターピラー部との角部において、前記高段位面の内角部を局所的に前記低段位面側に窪ませてなる。
前記ガラスランは、前記サッシュ凹部に嵌め込まれるガラスラン凸部を備える。
そして、前記サッシュ凹部と前記ガラスラン凸部とは、前記ガーニッシュに覆われる位置に設けられ、前記上枠部における高段位面の内側縁と前記ガーニッシュの内側縁とが直線的に交差する。
上記の車両用のドア構造は、サッシュとドア本体部とが一体に成形されているものの、上枠部における高段位面の内側縁とガーニッシュの内側縁とが直線的に交差しているため、サッシュとガーニッシュとの合せ部分の見栄えが良い。また、サッシュの内角部及びガラスランの外角部が凹凸形状であるものの、サッシュ凹部及びガラスラン凸部の双方がガーニッシュに覆われるため、この凸凹によって外観を損なうことが無いことからも、上記の車両用のドア構造は、見栄えが良い。
更に、上記の車両用のドア構造は、サッシュ凹部とガラスラン凸部との嵌め合いによって、サッシュとガラスランとが位置決めされるため、サッシュに対してガラスランが位置ずれし難い。ガーニッシュがガラスラン凸部を覆うことで、ガラスランが車外側に浮き上がることをある程度抑制されることからも、上記の車両用のドア構造は、サッシュに対してガラスランが位置ずれし難い。
実施形態1の車両用のドア構造において、上枠部とセンターピラー部との角部近傍を示す部分斜視図である。 図1に示す(II)−(II)切断線で切断した断面図である。 実施形態1の車両用のドア構造の組立手順を説明する説明図である。 (A)は、サイドドアにプレスドアを備える自動車の部分側面図であり、(B)は、(A)に示す(B)−(B)切断線で切断した部分断面図である。 プレスドアを備えるサイドドアにおいて、上枠部とセンターピラー部との角部近傍を示す部分斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の車両用のドア構造を具体的に説明する。図中、同一符号は同一名称物を示す。各図の車両前方の方向をFR、車両上方の方向をUPで示す。
[実施形態1]
図1〜図3を参照して、実施形態1の車両用のドア構造を説明する。
(全体構成)
実施形態1の車両用のドア構造は、自動車(図3参照)といった車両の側方に取り付けられる前方のサイドドア1FR及び後方のサイドドア1RRの少なくとも一方に利用される。図1では、両ドア1FR,1RRに実施形態1の車両用のドア構造を備える例を示す。
両ドア1FR,1RRの基本的構成は同様であり、図2に示すように車外側に配置されるアウタパネル10と、アウタパネル10に対向して車内側に配置されるインナパネル11と、両パネル10,11の内周縁に取り付けられるガラスラン20と、ガラスラン20に嵌め込まれる窓ガラスGとを備える。各パネル10,11は、サッシュ12(図1)とドア本体部150(図4(A))とがプレス成形などによって一体に成形されており、プレスドアなどと呼ばれる。サッシュ12は、窓ガラスG及びガラスラン20が配置される開口部を形成し、車両上方側に配置される上枠部UFと、上枠部UFに交差して車両下方に向かって延びるセンターピラー部BPとを有する。ガラスラン20は、このサッシュ12の内周縁を含む内周側領域に取り付けられる。これらドア1FR,1RRは、更に、アウタパネル10のサッシュ12におけるセンターピラー部BPの車外面(後述の高段位面14Bの外面=意匠面)を覆うガーニッシュ30を備える。
上述のドア1RF、1RRに利用される実施形態1の車両用のドア構造は、上述のアウタパネル10、ガラスラン20、ガーニッシュ30を備え、以下の点をそれぞれ特徴点とする。以下、アウタパネル10、ガラスラン20、ガーニッシュ30をより詳細に説明する。
(1)サッシュ12が外周側に高段位面14、内周側に低段位面16を備えた段差形状であり、上枠部UFとセンターピラー部BPとの角部において、高段位面14の内角部が局所的に窪んでなる凹み(後述のサッシュ凹部15)を備える。
(2)ガラスラン20が上記凹みに嵌め込まれる凸部(後述のガラスラン凸部25)を備える。
(3)サッシュ12の上記凹みとガラスラン20の上記凸部とがガーニッシュ30に覆われる位置に設けられて、サッシュ12とガーニッシュ30との合せ部分が直線的な形状である。
((アウタパネル))
アウタパネル10は、ドア1FR,1RRの車外側の主要素であり、高張力鋼板などの金属板をプレス成形などした成形体である。特に、このドア構造では、サッシュ12とドア本体部150とが一体に成形されたアウタパネル10を備える。ドア本体部150の基本的構成などは公知の技術を参照するとよい。
・サッシュ
サッシュ12は、上述のように上枠部UFとセンターピラー部BPとを備えて開口部を形成する枠状部であり、外周側に設けられる高段位面14(外周側領域)と、内周縁を含み、内周側に設けられて高段位面14よりも車内側に低い低段位面16(内周側領域)とを備える(図2も参照)。従って、上枠部UFは、高段位面14Uと低段位面16Uとを備え、センターピラー部BPは、高段位面14Bと低段位面16Bとを備える。段差の高さは、適宜選択できる。
ここで、低段位面16の内角部を形成する内角周縁16iは比較的大きなコーナーR(アウタ先端R)を有する円弧状(図3も参照)である。一方、高段位面14の内角部を形成する内角周縁14iは、低段位面16の内角周縁16iのコーナーRに対応した仮想線L(図5の内角周縁140iに相当)に沿っていない。仮想線Lは、内角周縁16iに概ね相似して、より大きな曲げ半径を有する円弧である。図1,図3に示すように高段位面14の内角周縁14iは、仮想線Lからサッシュ12の外周縁に向かって張り出した形状である。換言すれば、高段位面14の内角周縁14iは、仮想線Lに対してより外周側に切り欠かれた形状である。
図1に示す例では、高段位面14の内角周縁14iの形状は、センターピラー部における高段位面14Bの内側縁14Biの延長線(図3参照)よりも、センターピラー部BPの外側縁12o側(車両前方のドア1FRでは車両後方側、車両後方側のドア1RRでは車両前方側)に張り出した半円弧状であるが、適宜変更できる。例えば、三角形状などとしてもよい。この例のように半円弧状といった湾曲形状であって、かつ単純な形状とすると成形し易く、製造性に優れる。
高段位面14の内角周縁14iは、円弧状の仮想線L、好ましくは直線状の内側縁14Biの延長線よりもサッシュ12の外周縁側に向かって張り出す部分を有することが好ましい。この張出量は適宜選択できる。張出量が大きければ、ガラスラン凸部25も対応して大きくすることで、位置ずれを抑制し易い。張出量とは、内側縁14Biの延長線から車両前方(ドア1RR)、又は車両後方(ドア1FR)に向かう最大長さなどが挙げられる。この例では、サッシュ凹部15の半円弧の直径を低段位面16の内角周縁16iのコーナーRに概ね等しい大きさとしている。
サッシュ12は、図3に示すように高段位面14の内角周縁14iに対応して低段位面16が延設されており、高段位面14の内角部が局所的に低段位面16側に窪んだ部分が形成される。この窪んだ部分がサッシュ凹部15である。詳しくは、高段位面14の内角周縁14iに対応して、低段位面16の外角周縁もサッシュ12の外周縁側に向かって張り出している。サッシュ凹部15は、高段位面14の内角周縁14iと低段位面16の外角周縁とで挟まれる段差面と、低段位面16の一部とで囲まれる空間である。従って、サッシュ凹部15は、高段位面14の内角周縁14iに対応した形状であり、この例では、半円弧状である。
サッシュ凹部15の大きさは、上述の段差の高さと、内角周縁14i及び外角周縁の張出量とによって設定される。特に、このドア構造では、サッシュ凹部15の形成位置を後述するガーニッシュ30に覆われる位置とする。この例では、上述の高段位面14の内側縁14Biよりも内側にガーニッシュ30の内周縁30iが位置し(図1)、サッシュ凹部15は、ガーニッシュ30に完全に覆われる。
図3では、低段位面16が内周縁から外周縁に向かって一様な面で形成された場合を示すが、サッシュ凹部15の形成箇所において、更に車外側に低い凹み(図示せず)を設けて、多段の窪みとすることができる。
このようなサッシュ凹部15は、ガラスラン20の一部(ガラスラン凸部25)が嵌め込まれて、ガラスラン20の位置決めを行う。上述の多段の窪みとした場合には、ガラスラン20の位置決めをより確実に行える。
更に、この例のサッシュ12は、センターピラー部における高段位面14Bにガーニッシュ30の取付部18を備える。高段位面14Bのうちサッシュ凹部15の近傍に少なくとも一つの取付部18を備えることが好ましい。サッシュ凹部15の近傍とは、例えば、ガーニッシュ30の固定部38(後述)が取付部18に掛止などされて、ガーニッシュ30による高段位面14Bへの押付力が作用する場合に、この押付力が十分に作用し得る領域が挙げられる。定量的には、取付部18の中心が、高段位面14Bにおける車両前後方向の長さの二等分線よりも内側の位置などが挙げられる。
この例の取付部18は、長方形状の貫通孔を示すが(図2も参照)、形状は適宜選択できる。例えば、円形状、長方形以外の多角形状などとすることができる。取付部18は、サッシュ凹部15の近傍に1個のみ備えるよりも、センターピラー部における高段位面14Bの全長に対して複数備えることが好ましい。ガーニッシュ30の取付状態が安定するからである。この例では、センターピラー部における高段位面14Bのうち、サッシュ凹部15の近傍と、サッシュ12の下端縁(図示せず)の近くとの合計2つ備える。
((ガラスラン))
ガラスラン20は、ドア1FR,1RRにおいて両パネル10,11のサッシュと窓ガラスGとの間に介在されて、窓ガラスGを傷つけることなく、窓ガラスGの昇降を案内する部材である。ガラスラン20は、窓ガラスGが接触することから、ゴムなどの弾性材で構成される。この例のガラスラン20は、図2に示すように両パネル10,11間に配置される側壁部212,222とこれらを連結する連結部230とを備える断面]状の本体部と、各側壁部212,222に延設されるリップとを備える。一方の車内側の側壁部212には、窓ガラスGの車内側面を支持するインナリップ210と、側壁部212の外面との間でインナパネル11を支持する車内側リップ215とが延設される。他方の車外側の側壁部222には、窓ガラスGの車外側面を支持するアウタリップ220と、側壁部222の外面との間でアウタパネル10を支持する車外側リップ225とが延設される。
特に、このドア構造では、ガラスラン20は、上述のサッシュ凹部15に嵌め込まれるガラスラン凸部25を備える。ガラスラン凸部25は、図3に示すように上述の車外側リップ225のうち、センターピラー部BP側の上角部分がその他の部分よりも外方に張り出して形成される。ガラスラン凸部25の形状、大きさは、サッシュ凹部15の形状、大きさに実質的に等しいことが好ましい。ガラスラン凸部25をサッシュ凹部15に嵌め込むことで、ガラスラン20のサッシュ12に対する位置決めを精度よく行える上に、位置ずれし難いからである。また、ガラスラン凸部25がサッシュ凹部15と実質的に等しい形状や大きさであっても、ガラスラン20は弾性変形できるため、サッシュ凹部15に容易に取り付けられる。ガラスラン凸部25がサッシュ凹部15よりもある程度大きい場合には、サッシュ凹部15に嵌め込まれると、サッシュ凹部15を形成する上述の面を押し付けて、サッシュ凹部15からより外れ難くできると期待される。従って、サッシュ凹部15から脱落しない範囲で、嵌め込み前のガラスラン凸部25がサッシュ凹部15よりも大きいことを許容する。
ガラスラン凸部25の形成位置は、サッシュ凹部15の形成位置に対応して、後述するガーニッシュ30に覆われる位置とする。
((ガーニッシュ))
ガーニッシュ30は、ドア1FR,1RRにおいてアウタパネル10のうち、センターピラー部における高段位面14Bの車外面に取り付けられて、パネル10の保護や意匠性の向上などを図る部材である。ガーニッシュ30は、代表的には樹脂などで所定の形状に成形される。ガーニッシュ30は、代表的にはセンターピラー部BPの形状に沿っており、高段位面14Bよりも若干大きい。そのため、高段位面14Bを十分に覆うことができ、ガーニッシュ30による一様な外観を形成できる。また、高段位面14Bよりもガーニッシュ30が若干大きいため、ガーニッシュ30の内側縁30iは、高段位面14Bの内側縁14Biよりも内側に位置する(図1,図2)。具体的なガーニッシュ30としては、車両上方から車両下方に向かって若干広がる台形状の平板が挙げられる。このようなガーニッシュ30の周縁は、内側縁30iを含めて実質的に直線状である。
この例のガーニッシュ30は、上述の取付部18に嵌め込まれる固定部38を備える。固定部38は、ガーニッシュ30における高段位面14Bとの対向面から突出しており、固定部38を取付部18に嵌め込むことで、高段位面14Bに対するガーニッシュ30の位置決めを容易に、かつ精度よく行える。また、ガーニッシュ30に固定部38を備え、センターピラー部14Bに取付部18(貫通孔)を備えることで、ガーニッシュ30による一様な外観を形成できる(図2参照)。
固定部38の形状、大きさは、取付部18に対応した形状、大きさであると、上述の位置決めを精度よく行える。この例の固定部38は、長方形状の取付部18に対応して直方体状である(図3参照)。更に、この例の固定部38は、取付部18を形成する孔周縁近傍に掛止される爪部(図示せず)を有する。この例の爪部は、車両の上下方向に延びる直方体状の固定部38の上縁、下縁にそれぞれ備えるが、車両前後方向の側縁にそれぞれ備えることもできる。その他、取付前の固定部38の外形が取付部18の外形よりも若干大きく、固定部38を取付部18に圧入する構成などとすることができる。爪部などを備えて、高段位面14Bとガーニッシュ30とが相互に係合する構成や、圧入する構成などとすることで、ガーニッシュ30が高段位面14Bに強固に固定されて、ガーニッシュ30におけるセンターピラー部の高段位面14Bに対する位置ずれを低減でき、好ましくは位置ずれが実質的に生じない。ガーニッシュ30を高段位面14Bに更に強固に固定するために、接着剤や両面テープといった接合材(図示せず)を利用できる。例えば、ガーニッシュ30の全周縁に接合材を貼り付けると、固定強度を十分に高められる。上述のように固定部38が取付部18に掛止や圧入などされて、ガーニッシュ30の取付状態が強固に維持される場合には接合材を省略してもよい。
固定部38の個数、形成位置は、取付部18に対応するとよい。固定部38の突出量などは、適宜選択できる。例えば、図2に示すように固定部38の突出量をサッシュ12の厚さ以上とすることができる。
((その他の構成要素))
その他、この例のドア構造では、サッシュ12のうち、上枠部における高段位面14Uに沿ってブラックアウトテープといったテープ材40が貼り付けられている。高段位面14Uの内側縁14Uiとテープ材40の側縁とは実質的に等しく、いずれも図1に示すように直線状である。この例では、テープ材40の端部を取付部18の近くまでとし、ガーニッシュ30に覆われる構成としている。この場合、テープ材40の端部が車外側から見えず、ガーニッシュ30による一様な外観を阻害することが無い。また、テープ材40の端部処理が実質的に不要である。テープ材40に代えて、塗装層を備えることができる。
その他、両パネル10,11の間には、中間パネル130(図4(B))や、窓ガラスGを昇降する昇降支持機構(図示せず)などが配置される。
((組み立て手順))
実施形態1の車両用のドア構造は、例えば、以下のようにして構築できる。
まず、図3に示すようにサッシュ凹部15及び取付部18を備える特定のサッシュ12とドア本体部とが一体に成形されたアウタパネル10と、ガラスラン凸部25を備える特定の形状のガラスラン20と、固定部38を備える特定のガーニッシュ30と、適宜テープ材40とを準備する。
次に、アウタパネル10のサッシュ12のうち、上枠部における高段位面14Uにテープ材40を貼り付けた後、インナパネル11(図2)と合わせてガラスラン20を取り付ける。このとき、アウタパネル10のサッシュ12のうち、高段位面14の内角部に設けられたサッシュ凹部15にガラスラン凸部25を嵌め込む。
次に、上述のテープ材40の端部と、サッシュ凹部15及びガラスラン凸部25の重ね合わせ部分とを覆うように、センターピラー部における高段位面14Bにガーニッシュ30を取り付ける。この例では、ガーニッシュ30の固定部38を高段位面14Bの取付部18に挿入して、爪部によって固定する。接合材を併用してもよい。
((サッシュとガラスランとの合せ部))
上述のようにして構築された実施形態1の車両用のドア構造では、アウタパネル10のサッシュ12のうち、上枠部における高段位面14Uの内側縁14Uiと、ガーニッシュ30の内側縁30iとがいずれも直線状である。そのため、上枠部UFの内側縁14Uiと、ガーニッシュ30の内側縁30iとは、直角、鋭角、鈍角のいずれかを形成するように直線的に交差する。図1では、実質的に直角である場合を示す。なお、低段位面16の内角周縁16iはガラスラン20に覆われる。
(効果)
実施形態1の車両用のドア構造は、アウタパネル10におけるサッシュ12の上枠部UFと、センターピラー部BPに取り付けられたガーニッシュ30との合せ部分をなす上枠部UFの内側縁14Uiとガーニッシュ30の内側縁30iとが直線的に交差する。そのため、実施形態1の車両用のドア構造は、サッシュ12とドア本体部とが一体に成形されたアウタパネル10を備えるものの、サッシュ12とガーニッシュ30との合せ部分の見栄えが良い。特に、このドア構造は、上記合せ部分にサッシュ凹部15やガラスラン凸部25といった凹凸形状を有するものの、これらの双方がガーニッシュ30に覆われるため、これらによって外観が損なわれず、見栄えが良い。この例のように上枠部における高段位面14Uに沿ってテープ材40を貼り付ける場合も見栄えが良い。
また、このドア構造は、サッシュ凹部12とガラスラン凸部25との嵌め合いによってサッシュ12とガラスラン20とが位置決めされるため、窓ガラスGの昇降時などでガラスラン20が位置ずれし難い。特に、このドア構造は、ガーニッシュ30がガラスラン20の周縁だけでなくガラスラン凸部25を覆うことで、ガラスラン20の浮き上がりを抑制し易いため、ガラスラン20がサッシュ12から位置ずれし難い。
更に、この例のドア構造は、サッシュ12におけるガラスラン凸部25の近傍にガーニッシュ30の取付部18を備え、ガーニッシュ30に固定部38を備え、固定部38と取付部18とが係合する。この係合によって、センターピラー部における高段位面14Bの取付部18近傍の表裏を、ガーニッシュ30の本体と、固定部38の一部(ここでは爪部)とで挟み、その間にガラスラン凸部25が介在する。その結果、ガーニッシュ30(特に固定部38の近傍)とガラスラン凸部25とが相互に押し付ける力が作用する。従って、ガーニッシュ30の取付状態がより安定し易く、ガラスラン20がサッシュ12に対して位置ずれし難い。
このような実施形態1の車両用のドア構造は、アウタパネル10の内角部の形状と、ガラスラン20の外角部の形状を変更することで容易に構築でき、製造性にも優れる。なお、図3では、ヒンジドアを示すが、実施形態1の車両用のドア構造は、スライドドアにも適用できる。
本発明のプレスドアは、自動車などの車両のドアに利用することができる。
1FR 車両前方のサイドドア 1RR 車両後方のサイドドア
UF 上枠部 BP センターピラー部 G 窓ガラス L 仮想線
10 アウタパネル 11 インナパネル
12 サッシュ 12o 外側縁
14,14U,14B 高段位面 14i 内角周縁 14Bi,14Ui 内側縁
16,16U,16B 低段位面 16i 内角周縁
15 サッシュ凹部
18 取付部
20 ガラスラン 25 ガラスラン凸部
210 インナリップ 220 アウタリップ
212,222 側壁部 230 連結部
215 車内側リップ 225 車外側リップ
30 ガーニッシュ 30i 内側縁 38 固定部
40 テープ材
100FR 車両前方のサイドドア 100RR 車両後方のサイドドア
100 アウタパネル 110 インナパネル 130 中間パネル 114 接合材
120 サッシュ 150 ドア本体部
140 外周側領域 160 内周側領域 140i,160i 内角周縁
200 ガラスラン 300 ガーニッシュ 300i 内側縁 400 テープ材

Claims (1)

  1. 上枠部とセンターピラー部とを有するサッシュとドア本体部とが一体に成形されたアウタパネルと、前記サッシュの内周縁に取り付けられるガラスランと、前記センターピラー部の車外面を覆うガーニッシュとを備える車両用のドア構造であって、
    前記サッシュは、
    外周側に設けられる高段位面と、内周側に設けられて前記高段位面よりも車内側に低い低段位面と、
    前記上枠部と前記センターピラー部との角部において、前記高段位面の内角部を局所的に前記低段位面側に窪ませてなるサッシュ凹部とを備え、
    前記ガラスランは、
    前記サッシュ凹部に嵌め込まれるガラスラン凸部を備え、
    前記サッシュ凹部と前記ガラスラン凸部とは、前記ガーニッシュに覆われる位置に設けられ、前記上枠部における高段位面の内側縁と前記ガーニッシュの内側縁とが直線的に交差する車両用のドア構造。
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JP7337038B2 (ja) 2020-11-04 2023-09-01 東海興業株式会社 ガラスランチャンネル及びその取付構造

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