JP2017029936A - 飲料殺菌ユニット、およびこの飲料殺菌ユニットを備えたウォータサーバ - Google Patents
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さらに、拡散レンズと紫外線発光素子との相対的な位置関係を調整するだけで流入口における照射位置および照射範囲が変わるため、筒状貯留部と拡散レンズとの相対的な姿勢や位置関係を変更することなく容易に流入口における照射位置および照射範囲を調整することができる。
さらに、拡散レンズと紫外線発光素子との相対的な位置関係を調整するだけで流出口における照射位置および照射範囲が変わるため、筒状貯留部と拡散レンズとの相対的な姿勢や位置関係を変更することなく容易に流出口における照射位置および照射範囲を調整することができる。
さらに、発光ダイオード素子の点発光の紫外線光のビーム角が拡散レンズによって大きくなってビームが太くなり紫外線が流入口および流出口の少なくとも一方に直接照射されるため、より確実に殺菌することができる。
さらに、発光ダイオード素子から拡散レンズまでの距離が調整可能となるため、光源のビーム角(拡散具合)を調整して照射範囲を調整することができる。
さらに、筒状貯留部の材質は、プラスチックなどの樹脂、ステンレスなどの金属等如何なるものであっても構わない。
また、飲料としては、水だけでなく、コーヒー、お茶などでもよい。
さらに、紫外線発光素子は、少なくとも紫外線を発光するものであれば、如何なるものであっても構わない。
ここで、図1は、本発明の第1実施例である飲料殺菌ユニット100を備えたウォータサーバW10の概略を示す正面一部断面図であり、図2は、本発明の第1実施例である飲料殺菌ユニット100の概略を示す斜視図であり、図3は、図2の符号3−3で視た断面図である。
このうち、水容器W11は、上方に開口した開口部(水道水WT1の注入口)W11baを有する水容器本体W11bと、開口部W11baを開閉自在な蓋W11aとを備えている。
水容器本体W11bの底壁W11bcには、開口穴W11bdが形成され、浄化カートリッジW12が、開口穴W11bdに貫通して嵌め込まれている。
浄化水貯留容器W13は、ウォータサーバ本体W14の上方にある水容器W11の真下に設置され、浄化カートリッジW12の内部の通水路を流下して浄化された浄化水WT2を一時的に貯留するように構成されている。
このうち、温水タンクW14aは、浄化水貯留容器W13と第1配管W14fを介して接続され、浄化水貯留容器W13からこの温水タンクW14aに浄化水WT2が供給されるように構成されている。
さらに、温水タンクW14aは、内部に貯留した浄化水WT2を所定温度に加熱する加熱手段を有している。
また、温水タンクW14aは、図示しない配管を介して温水用蛇口W14cに接続され、この温水用蛇口W14cを開栓することで、温水タンクW14aの内部の温水がこの温水用蛇口W14cを通ってユーザに供給されるように設けられている。
そして、浄化水貯留容器W13からこの冷水タンクW14bに殺菌された浄化水WT2が供給されるように構成されている。
さらに、冷水タンクW14bは、内部の浄化水WT2を冷却する冷却手段を有している。
なお、本実施例では、第2配管W14gの経路上に飲料殺菌ユニット100を設けたが、冷水タンクW14bと冷水用蛇口W14eとを接続する配管(図示せず)の経路上に飲料殺菌ユニット100を設けてもよい。
そして、常温水用蛇口W14dを開栓することで、浄化水貯留容器W13の内部の常温水が飲料殺菌ユニット100を通過するときに殺菌され、この常温水用蛇口W14dを通ってユーザに供給されるように設けられている。
なお、温水用蛇口W14c〜冷水用蛇口W14eの下には、これらの温水用蛇口W14c〜冷水用蛇口W14eからこぼれ落ちた水を受ける水受皿W14iが設置されている。
また、本実施例では、ウォータサーバW10が、温水タンクW14aおよび冷水タンクW14bの両方を備えているが、温水タンクW14aまたは冷水タンクW14bの何れか一方のみを備えるものであってもよい。
浄化カートリッジW12の内部に導入された水道水WT1は、浄化カートリッジW12の各浄水エレメント(図示せず)を通過する毎に、それぞれの処理が施される。
冷水用蛇口W14eまたは温水用蛇口W14cが開栓されると、温水タンクW14aまたは冷水タンクW14bの内部の水が外に排出されるが、このとき、温水タンクW14a、冷水タンクW14bの内部の水量の低下に伴って浄化水貯留容器W13の内部の浄化水WT2が温水タンクW14a、冷水タンクW14bの内部にそれぞれ供給される。
ここで、「平凸レンズ」とは、発光ダイオード素子120からの光が入射する発光ダイオード素子側に平坦面と、入射した光が出射する側に凸状球面とを有したレンズをいう。
基板130は、発光ダイオード素子120を配設するとともに、図示しない電源から発光ダイオード素子120へ電力を供給するように構成されている。
また、平凸レンズ140は、基板130側に平坦面と、筒状貯留部110側に向かって凸状の凸状球面とを有して、発光ダイオード素子120の光を拡散するように構成されている。
本実施例では、発光ダイオード素子120、平凸レンズ140、および基板130が、2セット設けられており、一方の平凸レンズ140Aが、発光ダイオード素子120Aからの紫外線を流入口111に直接照射するように設けられている。
同様に、他方の平凸レンズ140Bが、発光ダイオード素子120Bからの紫外線を流出口112に直接照射するように設けられている。
これにより、浄化水WT2が流れるときに流出口112で確実に紫外線が直接照射されて通過しようとする菌などが確実に殺菌される。
また、流入口111における紫外線被照射面積S3が、筒状貯留部110の断面積S2より小であって流入口111の開口面積S1より大に設けられている。
そして、紫外線被照射範囲内に流入口111が位置している。
これにより、流入口111において隙間無く紫外線が照射される。
つまり、流入口111において殺菌漏れがない。
また、流出口112における紫外線被照射面積S5が、筒状貯留部110の断面積S2より小であって流出口112の開口面積S4より大に設けられている。
そして、紫外線被照射範囲内に流出口112が位置している。
これにより、流出口112において隙間無く紫外線が照射される。
つまり、流出口112において殺菌漏れがない。
さらに、平凸レンズ140Aの中心C2が、発光ダイオード素子120Aの中心C1に対して流体流れ方向上流側に偏倚し、平凸レンズ140Aから出射される紫外線が、流入口111に直接照射されている。
これにより、筒状貯留部110に対して平凸レンズ140Aおよび発光ダイオード素子120Aを流体流れ方向に傾けて設置する必要がない。
つまり、筒状貯留部110と平凸レンズ140Aとの相対的な姿勢や位置関係を変更することなく容易に流入口111における照射位置および照射範囲が調整自在となる。
なお、基板130Aを固定するネジ等を緩めることにより、筒状貯留部110に対する基板130Aの位置が変更・調整自在に設けられ、平凸レンズ140Aに対する発光ダイオード素子120Aの位置が変更・調整自在となっているものとする。
さらに、平凸レンズ140Bの中心C2が、発光ダイオード素子120Bの中心C1に対して流体流れ方向下流側に偏倚し、平凸レンズ140Bから出射される紫外線が、流出口112に直接照射されている。
これにより、筒状貯留部110に対して平凸レンズ140Bおよび発光ダイオード素子120Bを流体流れ方向に傾けて設置する必要がない。
さらに、平凸レンズ140Bと発光ダイオード素子120Bとの相対的な位置関係を調整するだけで流出口112における照射位置および照射範囲が変わる。
これにより、平凸レンズ140から出射された紫外線のうち、流入口111および流出口112に直接照射されなかった紫外線が筒状貯留部110の内側面113で乱反射して間接的に流入口111または流出口112へ照射される。
つまり、殺菌効率がより一層高まる。
なお、本実施例では、筒状貯留部110の内側面113にサンドブラスト加工を施したが、鏡面加工を施して、筒状貯留部110の内側面113を鏡面状にし、内側面113が紫外線を反射自在に設けてもよい。
ここで、紫外線の中でも特に所謂UV−Cである100〜280nmの波長の深紫外線は殺菌効果に優れた特性を有している。
また、紫外線発光素子が、発光ダイオード素子120であることにより、長期に亘って殺菌することができるなど、その効果は甚大である。
ここで、図4は、本発明の第2実施例である飲料殺菌ユニット200の要部を示す分解斜視図であり、図5は、本発明の第2実施例である飲料殺菌ユニット200の要部を示す断面図である。
第2実施例の飲料殺菌ユニット200は、第1実施例の飲料殺菌ユニット100の平凸レンズ140と基板130との間にレンズスペーサを設置したものであり、多くの要素について第1実施例の飲料殺菌ユニット100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
これにより、発光ダイオード素子220から平凸レンズ240までの距離が調整可能となる。
なお、発光ダイオード素子220から平凸レンズ240までの距離を変更するには、レンズスペーサ250の厚みを変更すればよい。
また、ダイオード収容孔251の周壁251aが、発光ダイオード素子220からの紫外線を反射自在に設けられている。
これにより、発光ダイオード素子220の周囲がダイオード収容孔251の周壁251aで囲まれて配光+90度方向および配光−90度方向への散乱光の漏れが殆どなくなる。
本実施例において、配光分布の0度は、発光ダイオード素子220に対して真正面である。
これにより、ダイオード収容孔251の周壁251aで発光ダイオード素子220からの紫外線が反射される。
なお、紫外線を透過する材料でレンズスペーサ250を形成する場合は、ダイオード収容孔251の周壁251aを銀メッキ加工して発光ダイオード素子220からの紫外線を透過しないようにしてもよい。
さらに、本実施例では、周壁251aが、基板230側から平凸レンズ240側へ向かって漸次拡がるテーパ状に形成されている。
これにより、配光+90度方向および配光−90度方向への散乱光が、平凸レンズ240へ反射する。
これにより、配光+90度方向および配光−90度方向への散乱光が、平凸レンズ240へ殆どロス無く反射する。
つまり、発光ダイオード素子220からの散乱光を含めた紫外線が無駄なく平凸レンズ240へ照射され集光率が略100%となる。
また、上述した実施例1と比べて集光率が約30%向上する。
すなわち、本実施例のレンズスペーサ250を用いることにより、集光率が約30%向上する。
さらに、本実施例では、平凸レンズ240の外周に配設されたレンズつば部241が、ダイオード収容孔251の周壁上端に配設されたつば保持凹部252に嵌まっている。
これにより、レンズスペーサ250が、平凸レンズ240の台座にもなる。
例えば、基板230を固定する図示しないネジなどを緩めることにより、基板230は、レンズスペーサ250に対して、ダイオード収容孔251と発光ダイオード素子220との隙間分だけ基板230と平行な方向へ相対的に移動自在に設けられている。
これにより、発光ダイオード素子220の中心C1と平凸レンズ240の中心C2とを揃えたりずらしたり調整自在となる。
図5に示すように、平凸レンズ240の中心C2が、発光ダイオード素子220の中心C1に対して図中左側へずれた状態にすると、配光特性が図中左側へ偏る。
110、210 ・・・ 筒状貯留部
111 ・・・ 流入口
112 ・・・ 流出口
113、213 ・・・ 内側面
114、214 ・・・ レンズ挿通穴
120、220 ・・・ 発光ダイオード素子(紫外線発光素子)
120A ・・・ 一方の発光ダイオード素子
120B ・・・ 他方の発光ダイオード素子
121、221 ・・・ 素子一体レンズ
130、230 ・・・ 基板
130A ・・・ 一方の基板
130B ・・・ 他方の基板
140、240 ・・・ 平凸レンズ(拡散レンズ)
140A ・・・ 一方の平凸レンズ
140B ・・・ 他方の平凸レンズ
141、241 ・・・ レンズつば部
250 ・・・ レンズスペーサ
251 ・・・ ダイオード収容孔
251a・・・ 周壁
252 ・・・ つば保持凹部
S1 ・・・ 流入口の開口面積
S2 ・・・ 筒状貯留部の断面積
S3 ・・・ 流入口における紫外線被照射面積
S4 ・・・ 流出口の開口面積
S5 ・・・ 流出口における紫外線被照射面積
C1 ・・・ 発光ダイオード素子の中心
C2 ・・・ 平凸レンズの中心
W10 ・・・ ウォータサーバ
W11 ・・・ 水容器
W11a ・・・ 蓋
W11b ・・・ 水容器本体
W11ba ・・・ 開口部(水道水の注入口)
W11bc ・・・ 底壁
W11bd ・・・ 開口穴
W12 ・・・ 浄化カートリッジ
W13 ・・・ 浄化水貯留容器
W14 ・・・ ウォータサーバ本体
W14a ・・・ 温水タンク
W14b ・・・ 冷水タンク
W14c ・・・ 温水用蛇口
W14d ・・・ 常温水用蛇口
W14e ・・・ 冷水用蛇口
W14f ・・・ 第1配管
W14g ・・・ 第2配管
W14h ・・・ 第3配管
W14i ・・・ 水受皿
PT ・・・ ピッチャー
WT1 ・・・ 水道水
WT2 ・・・ 浄化水
Claims (11)
- 筒状貯留部と該筒状貯留部の上流側に設置された流入口と前記筒状貯留部の下流側に設置された流出口と前記筒状貯留部の側方に設置された紫外線発光素子とを備えた飲料殺菌ユニットであって、
前記筒状貯留部の側面に設置された拡散レンズが、前記紫外線発光素子からの紫外線を流入口および流出口の少なくとも一方に直接照射することを特徴とする飲料殺菌ユニット。 - 前記流入口の開口面積が、前記筒状貯留部の流体流れ方向から視た断面積より小に設けられ、前記流入口における紫外線被照射面積が、前記筒状貯留部の断面積より小であって前記流入口の開口面積より大に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の飲料殺菌ユニット。
- 前記流出口の開口面積が、前記筒状貯留部の流体流れ方向から視た断面積より小に設けられ、前記流出口における紫外線被照射面積が、前記筒状貯留部の断面積より小であって前記流出口の開口面積より大に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飲料殺菌ユニット。
- 前記拡散レンズおよび紫外線発光素子が、前記流体流れ方向に対して直交方向に向けて設置されているとともに、前記拡散レンズの中心が、前記紫外線発光素子の中心に対して流体流れ方向上流側に偏倚し、前記拡散レンズから出射される紫外線が、前記流入口に直接照射されていることを特徴とする請求項2に記載の飲料殺菌ユニット。
- 前記拡散レンズおよび紫外線発光素子が、前記流体流れ方向に対して直交方向に向けて設置されているとともに、前記拡散レンズの中心が、前記紫外線発光素子の中心に対して流体流れ方向下流側に偏倚し、前記拡散レンズから出射される紫外線が、前記流出口に直接照射されていることを特徴とする請求項3に記載の飲料殺菌ユニット。
- 前記筒状貯留部の内側面が、前記紫外線を乱反射自在にサンドブラスト加工されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の飲料殺菌ユニット。
- 前記筒状貯留部の内側面が、前記紫外線を反射自在な鏡面状に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の飲料殺菌ユニット。
- 前記紫外線発光素子が、発光ダイオード素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の飲料殺菌ユニット。
- 前記発光ダイオード素子を配設する基板と前記拡散レンズとの間に配設されたレンズスペーサが、前記発光ダイオード素子を収容するダイオード収容孔を有し、
前記ダイオード収容孔の周壁が、前記発光ダイオード素子からの紫外線を反射自在に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の飲料殺菌ユニット。 - 前記紫外線発光素子が、深紫外線を出射することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の飲料殺菌ユニット。
- 水を貯める水容器と該水容器から配管を介して水を排出する蛇口とを備えたウォータサーバであって、
前記水を殺菌する飲料殺菌ユニットが、前記配管の経路上に設けられ、
前記飲料殺菌ユニットが、請求項1乃至請求項10のいずれか1つに記載の飲料殺菌ユニットであることを特徴とするウォータサーバ。
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