JP6530150B2 - 飲料殺菌ユニットおよびこれを備えた飲料水供給装置 - Google Patents

飲料殺菌ユニットおよびこれを備えた飲料水供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、飲料を貯留する筒状貯留部とこの筒状貯留部の上流側に設置された流入口と
筒状貯留部の下流側に設置された流出口と筒状貯留部に設置された紫外線発光素子とを備
えた飲料殺菌ユニットであって、特に、お茶やコーヒーなどの飲料を販売・供給する自動販売機やウォータサーバ、水道水等を供給する蛇口に用いられる飲料殺菌ユニットおよびこの飲料殺菌ユニットを備えた飲料水供給装置に関する
従来、飲料殺菌ユニットとして、入口ポートから出口ポートへ流体を流通させるフローセルとこのフローセルの周囲に配置されたUV光源とを備えて流体を殺菌するためのシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上述した従来の流体を殺菌するためのシステムは、点発光するUV光源からの紫外線がフローセル内で繰り返し反射して流体中のバクテリア、ウイルスなどを殺菌する構造であったため、フローセル内の紫外線経路の密度分布にバラツキがあり、入口ポートから出口ポート-バクテリア、ウイルスなどが通過してしまう虞があった。
そこで、発明者らは、前述したような従来技術の問題を解決するものとして、確実に殺菌して清潔で安全な飲料を提供する飲料殺菌ユニットを開発した(特願2015−153411)。この飲料殺菌ユニットは、筒状貯留部とこの筒状貯留部の上流側に設置された流入口と筒状貯留部の下流側に設置された流出口と筒状貯留部の側方に設置された紫外線発光素子とを備えたことにより、紫外線発光素子の近傍を通過する飲料を殺菌することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる
特表2012−512723号公報(特に、図1、図2参照)
上記飲料殺菌ユニットでは、飲料の流入口や流出口で紫外光のビームを確実に照射し、確実に殺菌する光学的な構成が種々提供されているが、流入口及び流出口の径に対して筒状貯留部の径が大きい場合や飲料の流速が大きい場合等での殺菌性が十分でない場合もあり、汎用性に欠けるという問題があった。
このような事情に鑑みて本発明の発明者らは、種々の条件を含めて飲料供給装置に適用でき、確実に殺菌して清潔で安全な飲料を提供し得る汎用性の高い飲料殺菌ユニットを提供することとした。
上述の課題を解決するために、本発明は、
筒状貯留部と該筒状貯留部の上流側に設置された流入口と前記筒状貯留部の下流側に設
置された流出口と前記筒状貯留部の内部に設置された紫外線発光素子とを備えた飲料殺菌ユニットであって、
前記筒状貯留部の内部には、前記流入口から流出口への飲料の流れに従って回転する水車装置を備え、該水車装置は、回転中心から放射状に延びる複数の羽根部材を設け、各羽根部材の表面の全部又は一部は紫外線を反射する部材で構成され、
少なくとも前記紫外線発光素子の一部は、前記水車装置に直接又は間接的に照射し、前記筒状貯留部の側方の内面は、紫外線を反射する部材で構成される。
本発明の飲料殺菌ユニットによれば、筒状貯留部の内部に飲料が流れると回転する水車装置が設置され、この水車装置の羽根部材が飲料を細菌等とともに攪拌し、筒状貯留部の内部に設置した紫外線発光素子からの紫外線を羽根部材で乱反射させることで筒状貯留部を通過する飲料に満遍なく紫外線照射することができ、殺菌性能を向上させることができる。
本発明では、紫外線発光素子からの紫外線を水車装置に照射すれば、回転する羽根部材で乱反射するため紫外線発光素子の位置や照射光の角度の調整が難しくない点で汎用製品として種々の飲料流出口に対応できる点で有利である。とりわけ、水車装置は飲料の流速に応じて回転速度が増加することと筒状貯留部の内側面が反射部材であることとが相まって、紫外線の照射領域と各細菌の紫外線被照射回数とが増加するとともに流速が大きくなっても各細菌への紫外線被照射回数が減少しない点も大きな特長であり、確実に殺菌され清潔で安全な飲料を提供可能である。さらに、本発明は流速低減目的で筒状貯留部の径を大きくする必要性も小さく狭小スペースに対応し易くなる点でも有利である。
また、本飲料殺菌ユニットの前記紫外線発光素子の前記一部及び/又は他の一部は、その拡散レンズが、前記紫外線発光素子からの紫外線を流入口および流出口の少なくとも一方に照射する、ことができる。
紫外線発光素子は、紫外線を流入口および流出口の少なくとも一方に直接照射することにより、紫外線のビーム角が拡散レンズによって大きくなってビームが太くなり飲料が流れるときに流入口および流出口の少なくとも一方で確実に紫外線が直接照射されて通過しようとする菌などが集中的に殺菌される。上述する水車装置により十分な紫外線照射領域と各細菌の紫外線被照射回数とは確保されるが、細菌量が特に多い場合や流速が大きい場合にも十分な殺菌効果を得ることを考慮した結果、筒状貯留部よりも径の小さい流水口や流出口で水際的に一気に殺菌することとしている。その結果、この直接かつ集中的殺菌と上述する水車装置での反射により広域での繰り返し殺菌という両効果を併用することができ、殺菌性がさらに向上する。
なお、紫外線発光素子は、それぞれ水車装置の羽根部材に紫外線を直接的又は反射光で間接的に照射するものと流出口又は流入口を照射する複数のものが設置されても良く、水車装置の羽根部材への紫外線照射と流出口又は流入口への照射とを兼務するものが設置されても良い。
また、本飲料殺菌ユニットは、前記紫外線発光素子の前記一部及び/又は他の一部は、前記拡散レンズから照射される紫外線の光軸が前記流入口及び/又は流出口に向くように前記紫外線発光素子から照射される紫外線を傾斜させる傾斜手段を備えても良い。
また、本飲料殺菌ユニットの前記紫外線発光素子は、前記筒状貯留部の側方に配設され、
前記傾斜手段は、前記側方に対して傾斜する担持部材(例えば、本実施形態にける傾斜部材160参照)を前記紫外線発光素子の底部に配設しても良い。
この飲料殺菌ユニットによれば、紫外線発光素子のうち流入口及び/又は流出口に紫外線を照射するものには、流入口や流出口の向きに傾斜させる傾斜手段を設けている。具体的には、紫外線発光素子の底部が接地面(筒状貯留部の側方壁)に対して傾斜させることが例示される。
また、本飲料殺菌ユニットの前記紫外線発光素子は、前記筒状貯留部の側方に配設され、
前記傾斜手段は、前記側方に対して傾斜し該側方側の底部に前記紫外線発光素子を配設する筒部であり、該筒部の内壁は紫外線を反射する部材で形成しても良い。
上述した紫外線発光素子の底部に担持部材を介挿して光軸を流入口や流出口に向ける傾斜手段の他に、筒状貯留部に対して流出口や流入口方向に傾斜する筒部の内部に紫外線発光素子を配設し、筒部の内壁を反射加工等することで流出口や流入口に向けた傾斜ビーム光を直接照射する構成が例示される。
また、本飲料殺菌ユニットは、前記流入口の開口面積が、前記筒状貯留部の流体流れ方向から視た断面積より小に設けられ、前記紫外線発光素子の一部の前記流入口における紫外線被照射面積が、前記筒状貯留部の断面積より小であって前記流入口の開口面積より大に設けられることが好ましい。
この飲料殺菌ユニットによれば、流入口の開口面積が、筒状貯留部の流体流れ方向から視た断面積より小に設けられ、流入口を照射する紫外線発光素子の流入口における紫外線被照射面積が、筒状貯留部の断面積より小であって流入口の開口面積より大に設けられていることにより、流入口において隙間無く紫外線が照射されるため、流入口においてより確実に殺菌することができる。
また、本飲料殺菌ユニットの前記流出口の開口面積が、前記筒状貯留部の流体流れ方向から視た断面積より小、に設けられ、前記流出口における紫外線被照射面積が、前記筒状貯留部の断面積より小であって前記流出口の開口面積より大に設けられていることが好ましい。
この飲料殺菌ユニットによれば、流出口の開口面積が、筒状貯留部の流体流れ方向から視た断面積より小に設けられ、流出口を照射する紫外線発光素子の流出口における紫外線被照射面積が、筒状貯留部の断面積より小であって流出口の開口面積より大に設けられていることにより、流出口において隙間無く紫外線が照射されるため、流入口においてより確実に殺菌することができる。
また、本飲料殺菌ユニットの前記拡散レンズおよび紫外線発光素子の一部又はその他が、前記流体流れ方向に対して直交方向に向けて設置されているとともに、前記拡散レンズの中心が、前記紫外線発光素子の中心に対して流体流れ方向上流側にずれており、前記拡散レンズから出射される紫外線が、前記流入口に直接照射されていることが好ましい。
本飲料殺菌ユニットによれば、拡散レンズおよび紫外線発光素子が、流体流れ方向に対して直交方向に向けて設置されているとともに、拡散レンズの中心が、紫外線発光素子の中心に対して流体流れ方向上流側に偏倍し、拡散レンズから出射される紫外線が、流入口に直接照射されていることにより、上述した例のように筒状貯留部に対して紫外線発光素子を流体流れ方向に傾けて設置する必要がないため、筒状貯留部に対する拡散レンズおよび紫外線発光素子の取付け構造を簡素化することができる。
さらに、拡散レンズと紫外線発光素子との相対的な位置関係を調整するだけで流入口に
おける照射位置および照射範囲が変わるため、筒状貯留部と拡散レンズとの相対的な姿勢
や位置関係を変更することなく容易に流入口における照射位置および照射範囲を調整する
ことができる。
また、本飲料殺菌ユニットの前記拡散レンズおよび紫外線発光素子の一部又はその他が、前記流体流れ方向に対して直交方向に向けて設置されているとともに、前記拡散レンズの中心が、前記紫外線発光素子の中心に対して流体流れ方向下流側にずれており、前記拡散レンズから出射される紫外線が、前記流出口に直接照射されても良い。
本飲料殺菌ユニットによれば、拡散レンズおよび紫外線発光素子が、流体流れ方向に対して直交方向に向けて設置されているとともに、拡散レンズの中心が、紫外線発光素子の中心に対して流体流れ方向上流側にずれて、拡散レンズから出射される紫外線が、流入口に直接照射されていることにより、筒状貯留部に対して拡散レンズおよび紫外線発光素子を流体流れ方向に傾けて設置する必要がないため、筒状貯留部に対する拡散レンズおよび紫外線発光素子の取付け構造を簡素化することができる。
さらに、拡散レンズと紫外線発光素子との相対的な位置関係を調整するだけで流入口に
おける照射位置および照射範囲が変わるため、筒状貯留部と拡散レンズとの相対的な姿勢
や位置関係を変更することなく容易に流入口における照射位置および照射範囲を調整する
ことができる。
また、本飲料殺菌ユニットの前記筒状貯留部の内側面及び前記水車装置の羽根部材の表面が、前記紫外線を乱反射自在にサンドブラスト加工されている、ことが好ましい。
本飲料殺菌ユニットによれば、筒状貯留部の内側面が、紫外線を乱反射自在にサンドブラスト加工されていることにより、拡散レンズから出射された紫外線のうち、流入口および流出口に直接照射されなかった紫外線が筒状貯留部の内側面で乱反射して間接的に流入口または流出口-照射されるため、殺菌効率をより一層高めることができる。
また、本飲料殺菌ユニットの前記筒状貯留部の内側面及び前記水車装置の羽根部材の表面が、前記紫外線を反射自在な鏡面状に設けられている、ことが好ましい。
本飲料殺菌ユニットによれば、筒状貯留部の内側面が、紫外線を反射自在な鏡面状に設けられていることにより、拡散レンズから出射された紫外線のうち、流入口および流出口に直接照射されなかった紫外線が筒状貯留部の内側面で反射して間接的に流入口または流出口-照射されるため、殺菌効率をより一層高めることができる。
また、本飲料殺菌ユニットの前記紫外線発光素子が、発光ダイオード素子であることが好ましい。
本飲料殺菌ユニットによれば、紫外線発光素子が、発光ダイオード素子であることにより、発光ダイオード素子の照射可能時間が蛍光ランプと比べて長いため、長期に亘って殺菌することができる。
前記紫外線発光素子が、深紫外線を出射することが好ましい。
本飲料殺菌ユニットによれば、紫外線発光素子が、深紫外線を出射することにより、紫外線の中でも特に所謂UV−Cである100−280nmの波長の深紫外線は殺菌効果に優れるため、より一層確実に殺菌することができる。
さらに本発明は、配管を介して水を排出する蛇口又は該配管の経路上に水を殺菌する上記飲料殺菌ユニットが設けられたものである飲料供給装置も提供される。
本発明の飲料殺菌ユニット及び飲料供給装置によれば、筒状貯留部の内部に飲料の流れると回転する水車装置が設置され、この水車装置の羽根部材が飲料を細菌等とともに攪拌し、筒状貯留部の内部に設置した紫外線発光素子からの紫外線を乱反射させることで筒状貯留部を通過する飲料に満遍なく紫外線照射することができ、殺菌性能を向上させることができる。
また本発明の飲料殺菌ユニット及び飲料供給装置では、紫外線を流入口および流出口の少なくとも一方に直接照射することにより、紫外線発光素子を備えることもでき、流入口や流出口で集中的に殺菌することができる。その結果、この直接かつ集中的な殺菌と上述する水車装置での反射による広域かつ繰り返しの殺菌という両効果を併用することができ、殺菌性がさらに向上する。
本発明の実施例である飲料殺菌ユニットを備えたウォータサーバの概略を示す正面一部断面図である。 本発明の実施例である飲料殺菌ユニットの概略を示す斜視図である。 図2の符号3−3で視た断面図である。 図2〜図3の飲料殺菌ユニットにおいて他の紫外線発光素子を採用した図2の符号3−3で視た断面図である。 図2〜図4の飲料殺菌ユニットにおいてさらに他の紫外線発光素子を採用した図2の符号3−3で視た断面図である。 図2〜図5の飲料殺菌ユニットにおいてさらに他の紫外線発光素子を採用した図2の符号3−3で視た断面図である。
以下に、本発明の飲料殺菌ユニットの実施形態の代表例を、図1〜6を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の飲料殺菌ユニットは、図示されるものに限られず、また図示及び説明の内容を一般常識の範囲内で改変したものをも含むことはいうまでもない。また各図は、容易な理解のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張して表示している場合もある。
本発明の飲料殺菌ユニットは、筒状貯留部とこの該筒状貯留部の上流側に設置された流入口と筒状貯留部の下流側に設置された流出口と筒状貯留部の内部に設置された紫外線発光素子とを備え、筒状貯留部の内部には、流入口から流出口への飲料の流れに従って回転する水車装置を備え、水車装置は回転中心から放射状に延びる複数の羽根部材を設け、各羽根部材の全部又は一部は紫外線を反射する部材で構成され、少なくとも紫外線発光素子の一部は、水車装置に直接又は間接的に照射し、筒状貯留部の内側面は、紫外線を反射する部材で構成されるが、清潔で安全な飲料を提供するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
例えば、筒状貯留部は、流入口より流れ方向から見た断面積が小さく流速が低下し、飲料が貯留する筒状であれば、断面形状が、正円形、楕円形、多角形など如何なるものであっても構わない。さらに、筒状貯留部の材質は、プラスチックなどの樹脂、ステンレスなどの金属等如何なるものであっても構わない。ただし、その内壁は紫外線を反射する材質であることが好ましい。また、飲料としては、水だけでなく、コーヒー、お茶などでもよく、また、紫外線発光素子は、少なくとも紫外線を発光するものであれば、如何なるもであっても構わない。さらに、本飲料殺菌ユニットは、ウォーターサーバの流出口と接続するもの以外に水道の蛇口等、種々の飲料放出口に接続可能である。
以下に、前提として本発明の実施形態である飲料殺菌ユニット100を接続する飲料供給装置としてのウォーターサーバの例を図1に基づいて説明し、飲料殺菌ユニット100について、図2〜図6に基づいて例示説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態である飲料殺菌ユニット100を備えたウォータサーバW10の概略を示す正面一部断面図であり、図2は、本発明の一の実施形態である飲料殺菌ユニット100(本明細書では参照番号を統一)の概略を示す斜視図であり、図3は、図2の符号3−3で視た断面図である。また、図4は、図2〜図3の飲料殺菌ユニット100の内部部品を代替えた図2の符号3−3で視た断面図であり、図5は、図2〜図4の飲料殺菌ユニット100の内部部品を代替えた図2の符号3−3で視た断面図であり、図6は、図2〜図5の飲料殺菌ユニット100の内部部品をさらに代替えた図2の符号3−3で視た断面図である。
本発明の実施形態である飲料殺菌ユニット100を接続する飲料供給装置としてのウォーターサーバW10は、図1に示すように、水道水WT1を貯める水容器W11と、水道水WT1を浄化する浄化カートリッジW12と、浄化水WT2を貯める浄化水貯留容器W13と、浄化水WT2の温度を変更自在なウォータサーバ本体W14とを備えている。このうち、水容器W11は、上方に開口した開口部(水道水WT1の注入口)W11baを有する水容器本体W11baと、開口部W11baを開閉自在な蓋W11aとを備えている。
水容器本体W11bの底壁W11bcには、開口穴W11bdが形成され、浄化カートリッジW12が、開口穴W11bdに貫通して嵌め込まれている。浄化水貯留容器W12は、ウォータサーバ本体W14の上方にある水容器W11の真下に設置され、浄化カートリッジW12の内部の通水路を流下して浄化された浄化水WT2を一時的に貯留するように構成されている。
ウォータサーバ本体W14は、温水タンクW14aと、冷水タンクW14bと、温水用蛇口W14cと、常温水用蛇口W14dと、冷水用蛇口W14eとを備えている。このうち、温水タンクW14aは、浄化水貯留容器W13と第1配管W14fを介して接続され、浄化水貯留容器W13からこの温水タンクW14aに浄化水WT2が供給されるように構成されている。さらに、温水タンクW14aは、内部に貯留した浄化水WT2を所定温度に加熱する加熱手段を有している。また、温水タンクW14aは、図示しない配管を介して温水用蛇口W14cに接続され、この温水用蛇口W14cを開栓することで、温水タンクW14aの内部の温水がこの温水用蛇口W14cを通ってユーザに供給されるように設けられている。
冷水タンクW14bは、浄化水貯留容器W13と第2配管W14gを介して接続され、第2配管W14gの経路上には、詳しくは後述する飲料殺菌ユニット1,100,200が設けられている。そして、浄化水貯留容器W13からこの冷水タンクW14bに殺菌された浄化水WT2が供給されるように構成されている。さらに、冷水タンクW14bは、内部の浄化水WT2を冷却する冷却手段を有している。
また、冷水タンクW14bは、図示しない配管を介して冷水用蛇口W14eに接続され、この冷水用蛇口W14eを開栓することで、冷水タンクW14bの内部の冷水がこの冷水用蛇口W14eを通ってユーザに供給されるように設けられている。なお、本実施例では、第2配管W14gの経路上に飲料殺菌ユニット1,100,200を設けたが、冷水タンクW14bと冷水用蛇口W14cとを接続する配管(図示せず)の経路上に飲料殺菌ユニット1,100,200を設けてもよい。
常温水用蛇口W14dは、第3配管W14hを介して浄化水貯留容器W13に接続され、第3配管W14hの経路上には、詳しくは後述する飲料殺菌ユニット1,100,200が設けられている。そして、常温水用蛇口W14dを開栓することで、浄化水貯留容器W13の内部の常温水が飲料殺菌ユニット1,100,200を通過するときに殺菌され、この常温水用蛇口W14dを通ってユーザに供給されるように設けられている。なお、温水用蛇口W14c〜冷水用蛇口W14eの下には、これらの温水用蛇口W14c〜冷水用蛇口W14eからこぼれ落ちた水を受ける水受皿W14iが設置されている。また、本実施例では、ウォータサーバW10が、温水タンクW14aおよび冷水タンクW14bの両方を備えているが、温水タンクW14aまたは冷水タンクW14bの何れか一方のみを備えるものであってもよい。
以上の構成を備えるウォータサーバW10において、図1に示すように、ピッチャーPTなどを使って水道水WT1が水容器W11の開口部W11baから注入されると、水道水WT1は、水容器W11の底に設置されている浄化カートリッジW12の内部に導入される。浄化カートリッジW12の内部に導入された水道水WT1は、浄化カートリッジW12の各浄水エレメント(図示せず)を通過する毎に、それぞれの処理が施される。
そして、浄化カートリッジW12を通過する水道水WT1は、最下位置の浄水エレメント容器(図示せず)より浄化水貯留容器W13の内部に排出され、浄化水WT2としてこの浄化水貯留容器W13で一時的に貯留される。冷水用蛇口W14eまたは温水用蛇口W11cが開栓されると、温水タンクW14aまたは冷水タンクW14bの内部の水が外に排出されるが、このとき、温水タンクW14a、冷水タンクW14bの内部の水量の低下に伴って浄化水貯留容器W13の内部の浄化水WT2が温水タンクW14a、冷水タンクW14bの内部にそれぞれ供給される。
次に、飲料殺菌ユニット100筒状貯留部110とその内部構成及び紫外線について図2〜図6を参照しつつ例示説明する。本発明では、(1)筒状貯留部内で水車装置による紫外線の乱反射で飲料を殺菌する手段と、(2)筒状貯留部への流入口と流出口とに紫外線を向けて集中的に飲料を殺菌する手段とが提供されていることは上述した通りである。本明細書では、各紫外線発光素子の説明の便宜上、(2)の手段の説明を優先し、その後、(1)の手段について説明する。
上記(2)の手段において、紫外線発光素子は、(2−1)その底部を傾斜させて紫外線を流入口及び/又は流出口に向ける方法と、(2−2)拡散レンズの中心を紫外線発光素子の中心から流れ方向にずらすことで紫外線を流入口及び/又は流出口に向ける方法と、が例示される。
まず、(2−2)の方法から説明する。図2および図3に示すように、飲料殺菌ユニット100は、正円筒形の筒状貯留部110と、筒状貯留部110の上流側に設置された流入口111と、筒状貯留部110の下流側に設置された流出口112と、筒状貯留部110の側方に設置された紫外線発光素子としての発光ダイオード素子120と、筒状貯留部110の側面に設置された拡散レンズとしての平凸レンズ140とを備えている。ここで、「平凸レンズ」とは、発光ダイオード素子120からの光が入射する発光ダイオード素子側に平坦面と、入射した光が出射する側に凸状球面とを有したレンズをいう。
具体的には、発光ダイオード素子120は、基板130に取付けられ、平凸レンズ140側に、素子一体レンズ121を有している。基板130は、発光ダイオード素子120を配設するとともに、図示しない電源から発光ダイオード素子120電力を供給するように構成されている。また、平凸レンズ140は、基板130側に平坦面と、筒状貯留部110側に向かって凸状の凸状球面とを有して、発光ダイオード素子120の光を拡散するように構成されている。
さらに、平凸レンズ140は、円環状のレンズつば部141を有し、レンズつば部141が筒状貯留部110に当接するようにして、平凸レンズ140は、筒状貯留部110の側方に形成されたレンズ挿通穴114に嵌合されている。本実施例では、発光ダイオード素子120、平凸レンズ140、および基板130が、2セット設けられており、一方の平凸レンズ140Aが、発光ダイオード素子120Aからの紫外線を流入口111に直接照射するように設けられている。
これにより、発光ダイオード素子120Aの点発光の紫外線光のビーム角が平凸レンズ140Aによって大きくなってビームが太くなり、浄化水WT2が流れるときに流入口111で確実に紫外線が直接照射されて通過しようとする菌などが確実に殺菌される。同様に、他方の平凸レンズ140Bが、発光ダイオード素子120Bからの紫外線を流出ロ112に直接照射するように設けられている。これにより、浄化水WT2が流れるときに流出口112で確実に紫外線が直接照射されて通過しようとする菌などを集中的に殺菌される。
さらに、流入口111の開口面積S1が、筒状貯留部110の流れ方向から視た断面積S2より小に設けられている。また、流入口111における紫外線被照射面積S3が、筒状貯留部110の断面積S2より小であって流入口111の開口面積S1より大に設けられている。そして、紫外線被照射範囲内に流入口111が位置している。これにより、流入口111において隙間無く紫外線が照射され、流入口111全体にわたって漏れなく紫外線が照射される。
同様に、流出口112の開口面積S4が、筒状貯留部110の流体流れ方向から視た断面積S2より小に設けられている。また、流出口112における紫外線被照射面積S5が、筒状貯留部110の断面積S2より小であって流出口112の開口面積S4より大に設けられている。そして、紫外線被照射範囲内に流出口112が位置している。これにより、流出口112において全体にわたって紫外線が照射される。
さらに、(2−2)の方法では、一方の平凸レンズ140Aおよび発光ダイオード素子120Aが、流体流れ方向に対して直交方向に向けて設置されている。さらに、平凸レンズ140Aの中心C2が、発光ダイオード素子120Aの中心C1に対して流体流れ方向上流側にずれて、平凸レンズ140Aから出射される紫外線が、流入口111に直接照射されている。これにより、筒状貯留部110に対して平凸レンズ140Aおよび発光ダイオード素子120Aを流体流れ方向に傾けて設置する必要がない。
また、平凸レンズ140Aと発光ダイオード素子120Aとの相対的な位置関係を調整するだけで流入口111における照射位置および照射範囲が変わる。つまり、筒状貯留部110と平凸レンズ140Aとの相対的な姿勢や位置関係を変更することなく容易に流入口111における照射位置および照射範囲が調整自在となる。なお、基板130Aを固定するネジ等を緩めることにより、筒状貯留部110に対する基板130Aの位置が変更・調整自在に設けられ、平凸レンズ140Aに対する発光ダイオード素子120Aの位置が変更・調整自在となっているものとする。
同様に、他方の平凸レンズ140Bおよび発光ダイオード素子120Bも、流れ方向に対して直交方向に向けて設置され、平凸レンズ140Bの中心C2が、発光ダイオード素子120Bの中心C1に対して流れ方向下流側にずれて、平凸レンズ140Bから紫外線が出射され、平凸レンズ140Bと発光ダイオード素子120Bとの相対的な位置関係を調整するだけで流出口112における照射位置および照射範囲が変わる。
次に、上述する(2−1)の方法、すなわち紫外線発光素子から照射される紫外線を傾斜させて紫外線を流入口及び/又は流出口に向ける方法について説明する。本明細書では2つ例をそれぞれ図4、図6を参照して説明する。図4は図3と同様に図2の符号3−3で視た断面図が示されている。
図4、図6の飲料殺菌ユニット100は、図2〜図3と同様に筒状貯留部110と、筒状貯留部110の上流側に設置された流入口111と、筒状貯留部110の下流側に設置された流出口112と、筒状貯留部110の側方に設置された紫外線発光素子としての発光ダイオード素子220とを有しているが、発光ダイオード素子220からの紫外線を傾斜させる物理的手段を有している点で異なる。
まず、図4の例では、筒状貯留部110の側面に設置された拡散レンズとしての平凸レンズ140の替わりに、発光ダイオード素子220の底部と基板130との間に傾斜部材160と介挿させている。これにより、流れ方向下流側の発光ダイオード素子220Bはその光軸が流出口112に向けられ、流れ方向上流側の発光ダイオード素子220Aはその光軸が流入口111に向けられる。
筒状貯留部110の側面のレンズ挿通穴214は流れ方向に垂直で内部方向に開放する筒形状であり、下流側の筒壁213aと上流側の筒壁213bとの高さが異なるように形成されている。流れ方向下流側の発光ダイオード素子220Bでは、下流側の筒壁213aの高さより上流側の筒壁213bの高さが大きくなっており、筒壁213aの頂部と筒壁213bの頂部とを結ぶ角度が、傾斜部材160の傾斜角αと略同一になるように形成される。レンズ挿通穴214の上方には、筒壁213aの頂部と筒壁213bの頂部とにわたって凸レンズ240B(240)配設される。
同様に、流れ方向上流側の発光ダイオード素子220Aにおいても、下流側の筒壁213aの高さより上流側の筒壁213bの高さが大きくなっており、筒壁213aの頂部と筒壁213bの頂部とを結ぶ角度が、傾斜部材160の傾斜角αと略同一になるように形成される。レンズ挿通穴214の上方には、筒壁213aの頂部と筒壁213bの頂部とにわたって凸レンズ240A(240)配設される。
これにより、発光ダイオード素子220の点発光の紫外線光が凸レンズ240によって拡散角が小さくなった所定幅のビーム光に集光して、浄化水WT2が流れるときに流入口111及び流出口112で紫外線が直接照射される。その結果、流入口111及び流出口112を通過しようとする菌などが集中的・水際的に殺菌される。
また、図6の例では、図2〜図3に示す筒状貯留部110の側面に設置された拡散レンズとしての平凸レンズ140の替わりに、底部に発光ダイオード素子320を配設し、筒状貯留部110の内部方向に開放した筒部313を有している。さらに、筒部313は、円環状のつば部341を有し、つば部341が筒状貯留部110の側方に当接するようにして、筒状貯留部110の側方に形成されたレンズ挿通穴314に嵌合されている。また、流れ方向下流側の筒部313はその光軸が流出口112に向けられ、流れ方向上流側の筒部313はその光軸が流入口111に向けられる。
筒状貯留部110の側面のレンズ挿通穴314は図3の例と同様に、下流側の筒壁313aと上流側の筒壁313bとの高さが異なるように形成されている。流れ方向下流側の発光ダイオード素子320Bでは、下流側の筒壁313aの高さより上流側の筒壁313bの高さが大きくなっており、筒壁3143の頂部と筒壁313bの頂部とを結ぶ角度が、図3の傾斜部材160の傾斜角αと略同一になるように形成される。レンズ挿通穴314の上方には、筒壁313aの頂部と筒壁313bの頂部とにわたって平板レンズ340Bが(340)配設される。さらに、筒壁313a及び筒壁313bの内壁は紫外線が反射可能に加工されている。
同様に、流れ方向上流側の発光ダイオード素子320Aにおいても、上流側の筒壁313aの高さより下流側の筒壁313bの高さが大きくなっており、筒壁313aの頂部と筒壁313bの頂部とを結ぶ角度が、傾斜部材160の傾斜角αと略同一になるように形成される。レンズ挿通穴314の上方には、筒壁313aの頂部と筒壁313bの頂部とにわたって平板レンズ340A(340)が配設される。
これにより、発光ダイオード素子320の点発光の紫外線光が筒壁313a及び筒壁313bとその内壁の反射効果によって所定の拡散角及び拡散幅のビーム光が浄化水WT2が流れるときに流入口111及び流出口112で直接照射されて通過しようとする菌などが集中的に殺菌される。
次に、上述する(1)の手段について説明する。
図2〜図4の例では、(2)の手段、すなわち筒状貯留部110への流入口111と流出口112とに紫外線を向けて集中的に飲料を殺菌する手段が例示説明された。この手段では、紫外線発光素子である発光ダイオード素子120,220からの紫外線を流入口111や流出口112に向けて集中照射し、筒状流貯留部110の上流、下流側で水際的に殺菌するものである。
(2)の手段での殺菌が不十分である場合もあり、筒状貯留部110内でも殺菌する手段が必要となる。例えば、図2〜図3の例の場合、筒状貯留部110の内側面113が、紫外線を乱反射自在にサンドブラスト加工されている。これにより、平凸レンズ140から出射された紫外線のうち、流入口111および流出口112に直接照射されなかった紫外線が筒状貯留部110の内側面113で乱反射して筒状貯留部110内の飲料を殺菌したり、間接的に流入口111または流出口112への紫外線照射を補完したりすることができ、殺菌効率がより一層高まる。なお、筒状貯留部110の内側面113にサンドブラスト加工を施した例を示したが、鏡面加工を施して、筒状貯留部110の内側面113を鏡面状にし、内側面113が紫外線を反射自在に設けてもよい。このことは図3〜図6の例でも同様である。
また、筒状貯留部110内での殺菌効率をさらに向上するため又は別途の殺菌手段として(1)の手段が設けられ、筒状貯留部110内で水車装置150により紫外線を乱反射させて飲料を殺菌することが例示される。
図5では、図2〜図3の筒状貯留部110の内部に追加して水車装置150が設置された様子を図2の符号3−3で視た断面図で示している。水車装置150は、回転中心周りに流れ方向に回転(図5では反時計方向に回転)するように筒状貯留部110の内側面113に連結している(連結の構成は図示せず)。水車装置150の回転中心周りは、図5に示す断面視において略円形で回転軸方向に延びる筒部材151で構成される。筒部材151は、中実であっても中空であってもよい。筒部材151の形状(とりわけ径)は流れによる回転力及びこれと背反する耐久力との兼ね合いで決定されるものであり、筒部材151の材質・形状や羽根部材152の数、形状、材質との相関で設計される。
筒部材151の外表面は反射部材で形成されることが好ましい。発光ダイオード120からの紫外線を示す図5の矢印からもわかるように、紫外線は羽根部材152以外にも筒部材151の表面で反射される方が筒状貯留部110内の乱反射を促進しやすくなる。その意味では、上述する筒状貯留部110の内側面113のようにサンドブラスト加工や鏡面加工していることがより望ましい。なお、図示しないが筒部材151の表面に反射加工を施した場合には図5のように突出する羽根部材152がなくとも後述する筒部材151への溝加工を羽根部材として採用することもある。
また、図5の断面視において羽根部材152は、筒部材151の外表面から径方向放射状に複数設けられている。この羽根部材152は筒状貯留部110内の飲料の流れを受けて筒部材151を回転させるものであるが、羽根部材152は発光ダイオード120からの紫外線を乱反射させものであり、回転することによってそれぞれの紫外線が種々変化する角度で反射されるため回転速度の増加に応じて殺菌効率が向上することとなる。その意味で、特に(2)の手段で殺菌が不十分となる流速が大きい場合にも対応することができる。
羽根部材152の枚数は、径方向放射状に複数延びるものであればよく、その形状は、回転中心方向に直線状でも良く、回転駆動性、飲料の乱流増大の回避等の視点から傾斜形状、波形状、らせん形状等であっても良い。また、図5に示す羽根部材152は薄板形状であるが、その厚みも筒部材151の形状等との相関で設計される。なお、筒部材151の外表面が反射部材である場合には、羽根部材152の他の形状として、筒部材151の外表面に溝を設ける、例えば流れ方向らせん状に設けられた溝を複数設け、その溝山を羽根部材152として構成することも考えられる。
さらに、(1)の手段としての水車装置150は、(2)の手段と組み合わせることで、流入口11や流出口112への紫外線直接照射と、筒状貯留部110内での紫外線の乱反射照射と、の効果を併用して、より完全な殺菌性を確保することも可能である。この場合、図2〜図3に示す紫外線発光素子120及び拡散レンズ140のみにより(1)〜(2)の効果を創出しても良い。また、図2〜図3に示す紫外線発光素子120及び拡散レンズ140その他の筒状貯留部110内部の水車装置150側に紫外線を照射する紫外線発光装置等と、流入口111や流出口112中心に直接照射する図4に示す紫外線発光素子120及び拡散レンズ140と、を組み合わせて(1)〜(2)の効果を創出しても良い。
なお、発光ダイオード素子120、220は、紫外線の中でも特に所謂UVCである100〜280nmの波長の深紫外線を出射する構成であり、殺菌効果に優れた特性を有している。
100 飲料殺菌ユニット
110 筒状貯留部
111 流入口
112 流出口
113 内側面
114、214,314 レンズ挿通穴
120,220、320 発光ダイオード素子(紫外線発光素子)
121 素子一体レンズ
130 基板
140 平凸レンズ(拡散レンズ)
141 レンズつば部
150 水車装置
151 筒部材
152 羽根部材
160 傾斜部材
213、313 筒部
250 レンズスペーサ
251 ダイオード収容孔
252 つば保持凹部
240 凸レンズ
340 平板レンズ
341 つば部
S1 流入口の開口面積
S2 筒状貯留部の断面積
S3 流入口における紫外線被照射面積
S4 流出口の開口面積
S5 流出口における紫外線被照射面積
C1 発光ダイオード素子の中心
C2 平凸レンズの中心

Claims (9)

  1. 筒状貯留部と該筒状貯留部の上流側に設置された流入口と前記筒状貯留部の下流側に設置された流出口と前記筒状貯留部の内部に設置された紫外線発光素子とを備えた飲料殺菌ユニットであって、
    前記筒状貯留部の内部には、前記流入口から流出口への飲料の流れに従って回転する水車装置を備え、該水車装置は、回転中心から放射状に延びる複数の羽根部材を設け、各羽根部材の表面の全部又は一部は紫外線を反射する部材で構成され、
    少なくとも前記紫外線発光素子の一部は、前記水車装置に直接又は間接的に照射し、前記筒状貯留部の側方の内面は、紫外線を反射する部材で構成され、
    前記紫外線発光素子の前記一部及び/又は他の一部は、その拡散レンズが、前記紫外線発光素子からの紫外線を流入口および流出口の少なくとも一方に照射し、
    前記紫外線発光素子の前記一部及び/又は他の一部は、前記拡散レンズから照射される紫外線の光軸が前記流入口及び/又は流出口に向くように前記紫外線発光素子から照射される紫外線を傾斜させる傾斜手段を備え、
    前記流入口の開口面積が、前記筒状貯留部の流体流れ方向から視た前記筒状貯留部の断面積より小に設けられ、前記紫外線発光素子の一部の前記流入口における紫外線被照射面積が、前記筒状貯留部の断面積より小であって前記流入口の開口面積より大に設けられ、
    前記拡散レンズおよび紫外線発光素子の一部又はその他が、前記流体流れ方向に対して直交方向に向けて設置されているとともに、前記拡散レンズの中心が、前記紫外線発光素子の中心に対して流体流れ方向上流側にずれており、前記拡散レンズから出射される紫外線が、前記流入口に直接照射されていることを特徴とする飲料殺菌ユニット。
  2. 筒状貯留部と該筒状貯留部の上流側に設置された流入口と前記筒状貯留部の下流側に設置された流出口と前記筒状貯留部の内部に設置された紫外線発光素子とを備えた飲料殺菌ユニットであって、
    前記筒状貯留部の内部には、前記流入口から流出口への飲料の流れに従って回転する水車装置を備え、該水車装置は、回転中心から放射状に延びる複数の羽根部材を設け、各羽根部材の表面の全部又は一部は紫外線を反射する部材で構成され、
    少なくとも前記紫外線発光素子の一部は、前記水車装置に直接又は間接的に照射し、前記筒状貯留部の側方の内面は、紫外線を反射する部材で構成され、
    前記紫外線発光素子の前記一部及び/又は他の一部は、その拡散レンズが、前記紫外線発光素子からの紫外線を流入口および流出口の少なくとも一方に照射し、
    前記紫外線発光素子の前記一部及び/又は他の一部は、前記拡散レンズから照射される紫外線の光軸が前記流入口及び/又は流出口に向くように前記紫外線発光素子から照射される紫外線を傾斜させる傾斜手段を備え、
    前記流出口の開口面積が、前記筒状貯留部の流体流れ方向から視た前記筒状貯留部の断面積より小、に設けられ、前記流出口における紫外線被照射面積が、前記筒状貯留部の断面積より小であって前記流出口の開口面積より大に設けられ、
    前記拡散レンズおよび紫外線発光素子の一部又はその他が、前記流体流れ方向に対して直交方向に向けて設置されているとともに、前記拡散レンズの中心が、前記紫外線発光素子の中心に対して流体流れ方向下流側にずれており、前記拡散レンズから出射される紫外線が、前記流出口に直接照射されていることを特徴とする飲料殺菌ユニット。
  3. 前記紫外線発光素子は、前記筒状貯留部の側方に配設され、
    前記傾斜手段は、前記側方に対して傾斜する担持部材を前記紫外線発光素子の底部に配設する、ことを特徴とする請求項1項又は2項に記載の飲料殺菌ユニット。
  4. 前記紫外線発光素子は、前記筒状貯留部の側方に配設され、
    前記傾斜手段は、前記側方に対して傾斜し該側方側の底部に前記紫外線発光素子を配設する筒部であり、該筒部の内壁は紫外線を反射する部材で形成される、ことを特徴とする請求項1項又は2項に記載の飲料殺菌ユニット。
  5. 前記筒状貯留部の内側面及び前記水車装置の羽根部材の表面が、前記紫外線を乱反射自在にサンドブラスト加工されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料殺菌ユニット。
  6. 前記筒状貯留部の内側面及び前記水車装置の羽根部材の表面が、前記紫外線を反射自在な鏡面状に設けられている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の飲料殺菌ユニット。
  7. 前記紫外線発光素子が、発光ダイオード素子であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の飲料殺菌ユニット。
  8. 前記紫外線発光素子が、深紫外線を出射することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の飲料殺菌ユニット。
  9. 配管を介して水を排出する蛇口又は該配管の経路上に水を殺菌する飲料殺菌ユニットが設けられ、前記飲料殺菌ユニットが、請求項1〜8のいずれか1項に記載の飲料殺菌ユニットであることを特徴とする飲料供給装置。
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