JP2017028877A - 鳥害防止具及び鳥害防止装置 - Google Patents

鳥害防止具及び鳥害防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鳥類が架線にとまることを防止する多数の回転羽根車を架線取付具を介して架線に間接的に取付ける鳥害防止具に係り、特に、一対の架線取付具を、羽根車用軸及び連結棒により一体化するとともに、多数の回転羽根車を回転可能に装着した羽根車用軸及び連結棒を備えた状態で、架線取付具の取付部を架線に取付けるようにした技術である。【解決手段】多数の回転羽根車5を回転可能に装着した羽根車用軸3の端部を一対の架線取付具2a、2bの各軸支持部21に支持して、鳥類が架線7にとまることを防止する鳥害防止具1であって、各回転羽根車5は、羽根車用軸3に回転可能に装着する筒状部51と、等角度で放射状の3個の矩形状の翼52とを一体成形により形成しており、一対の架線取付具2a、2bは、多数の回転羽根車5を回転可能に装着した羽根車用軸3及び連結棒4を備えた状態で、取付部22により架線7に搖動自在に取付けたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、むく鳥等の小鳥が架線にとまることを防止する鳥害防止具及び鳥害防止装置に係り、特に、上方の軸支持部と中間の取付部と下方の固定部とを備えた一対の架線取付具を、羽根車用軸及び連結棒により一体化するとともに、多数の回転羽根車を回転可能に装着した羽根車用軸及び連結棒を備えた状態で、架線取付具の取付部を架線に取付けるようにした技術である。
従来、むく鳥などの小鳥が市街地の架空電線等の架線に群れをなして飛来してとまり、鳴き声や糞が住民にとって迷惑であり、むく鳥等の小鳥が架線にとまることを防止する鳥害防止装置として、次のような技術が知られている(例えば、特許文献1〜特許文献4参照)。
すなわち、特許文献1に記載の従来の技術は、分離可能な咬合部分を有する円筒形状の中空本体に120度の角度で3つの平板状のひれ部を有する防護管を電線等のワイヤー状部材に設置するものである。
また、特許文献2に記載の従来の技術は、それぞれ切割部を有する断面C字形の円筒状胴部と、両端の鍔部とからなり、電線に嵌めて固着される固着基体の外周に、切割部を有する断面C字形の遊嵌円筒状胴部と外面に植立された4枚の羽根部とからなる遊嵌回転体を遊嵌したものである。
また、特許文献3に記載の従来の技術は、電線等に挿通される筒状体の外周面に、複数個の突出稜を周方向に等間隔で軸心に平行に延出させた鳥休止防止具であって、鳥休止防止具は分割線で分割しており電線等に取付けた後に突出稜の先端で接続するようにしたものである。
さらに、特許文献4に記載の従来の技術は、架空電線外径より大きい内径を有する筒本体の外周に、長手方向の架空電線装着用スリットと3つの突条とが設けられた中空円筒状の短尺の防護カバー具を、架空電線に固着したリング状のストッパー部材を介して架空電線外周の長手方向に回転自在に複数装着したものである。
特開2008−211954号公報(図2、段落0012参照) 特開2001−211809号公報(図1〜図3、段落0007参照) 特開平2−285910号公報(図5等参照) 実開平2−4423号公報(第1図〜第5図参照)
特許文献1に記載の従来の技術は、円筒形状の中空本体を咬合部分で分離して電線等に設置するのであり、既設の電線等に防護管を直接設置するため、多数の防護管を設置しなければならず、防護管の電線等への設置が煩雑であるという課題があった。
また、既設の電線等の外周面及び咬合部分を有する中空本体の内周面は、円滑性が不良であり、小鳥が防護管にとまったときに防護管が回転し難いために、小鳥が防護管にとまり易いという課題があった。
特許文献2に記載の従来の技術は、遊嵌回転体を遊嵌するため、既設の電線に固着基体を嵌めて固着した後に、さらに、固着基体の外周に遊嵌回転体を遊嵌しなければならず、電線への設置が煩雑であるという課題があった。
また、固着基体の外周面及び遊嵌回転体の内周面とも切割部を有するために、円滑性に乏しく、小鳥が遊嵌回転体にとまったときに遊嵌回転体が回転し難いために、小鳥が遊嵌回転体にとまり易いという課題があった。
特許文献3に記載の従来の技術は、鳥休止防止具を電線等に挿通するために分割線で分割しており電線等に取付けた後に突出稜の先端で接続したもので、既設の電線等に取付けるには分割して取付けた後に突出稜の先端を接続しなければならず、鳥休止防止具の電線等への挿通が煩雑であるという課題があった。
また、既設の電線等の外周面及び分割線を有する筒状体内周面は、円滑性が不良であり、小鳥が鳥休止防止具にとまったときに小鳥防止具が回転し難いために、小鳥が小鳥休止防止具にとまり易いという課題があった。
特許文献4に記載の従来の技術は、架空電線に防護カバー具を装着するには、防護カバー具の筒本体に設けられた架空電線装着用スリットを拡げて行うのであり、架空電線への装着が煩雑であるという課題があった。
また、架空電線の外周面及び架空電線装着用スリットを有する筒本体内周面は、円滑性が不良であり、小鳥が防護カバー具にとまったときに防護カバー具が回転し難いために、小鳥が防護カバー具にとまり易いという課題があった。
以上のように、特許文献1〜特許文献4に記載の従来の技術は、いずれも、既設の電線等に直接装着するために、装着が煩雑であり、かつ、装着のために円滑性を欠き、小鳥がとまり易いという課題があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術が有していた課題を解決しようとするものであり、多数の回転羽根車を回転可能に装着した羽根車用軸及び連結棒を備えた状態で、架線取付具の取付部を架線に取付けるようにして、装着が簡単で小鳥がとまり難い鳥害防止具及び鳥害防止装置とすることを目的としている。
請求項1に係る本発明の鳥害防止具は、上方に羽根車用軸を支持する軸支持部と、中間に架線に取付ける取付部と、下方に連結棒を固定する固定部とを備えた一対の架線取付具を形成し、多数の回転羽根車を回転可能に装着した羽根車用軸の端部を前記一対の架線取付具の各軸支持部に支持して、鳥類が前記架線にとまることを防止する鳥害防止具であって、
前記各回転羽根車は、前記羽根車用軸に回転可能に装着する筒状部と、前記筒状部の中心線から等角度で放射状の3個〜5個の矩形状の翼とを一体成形により形成しており、
前記羽根車用軸は、前記回転羽根車が回転可能な外径に形成し、
前記一対の架線取付具は、前記羽根車用軸及び前記連結棒により一体化するとともに、前記多数の回転羽根車を回転可能に装着した羽根車用軸及び前記連結棒を備えた状態で、前記取付部を前記架線に取付けたものである。
請求項2に係る本発明の鳥害防止具は、請求項1に記載の鳥害防止具の構成に加え、前記鳥類は、むく鳥等の小鳥であり、
前記各回転羽根車は、前記矩形状の翼を3個とするとともに、前記筒状部の中心からの高さが14mm〜20mmで、筒状方向の幅が40mm〜60mmであり、
前記羽根車用軸は、長さが500mm〜700mmであるものである。
請求項3に係る本発明の鳥害防止具は、請求項1又は2に記載の鳥害防止具の構成に加え、前記架線取付具の取付部は、外方に湾曲した内周を有し、自由状態で下方が開口しているとともに下方に閉止部を備えており、前記架線に対して下方が開口した状態で架線を取付部内に位置させて前記閉止部で開口を閉止することにより、前記架線取付具を架線に搖動自在に取付けを行うようにしたものである。
請求項4に係る本発明の鳥害防止具は、請求項1〜3のいずれかに記載の鳥害防止具の構成に加え、前記架線取付具は、前記取付部の下端に架線工事用操作具で把持して取付操作を行う把持部を備えたものである。
請求項5に係る本発明の鳥害防止装置は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の鳥害防止具を複数形成し、各鳥害防止具の両端部にそれぞれ鳥害防止具同士を連結する連結部を備えており、複数の鳥害防止具を連結して架線に取付けを行うことができるようにした請求項1〜4のいずれかに記載の鳥害防止具を複数備えたものである。
請求項1に係る本発明の鳥害防止具の効果は、一対の架線取付具を、羽根車用軸及び連結棒により一体化するとともに、多数の回転羽根車を回転可能に装着した羽根車用軸及び連結棒を備えた状態で、取付部を架線に取付けたから、鳥害防止具の架線への取付けが簡単である。
また、工場で製造した回転羽根車を工場で製造した羽根車用軸に回転可能に装着したから、装着のため分割・切割り・スリットなどの円滑性を欠く構成が不要で、回転羽根車に僅かの力が作用すると回転羽根車が回転するために、鳥類は回転羽根車にとまることができず、かつ、回転羽根車が邪魔になって鳥害防止具を取付けた架線にもとまることができないのである。
さらに、鳥類は上下方向に架線があるときに、習性として最上部の架線にとまるようであり、かつ、鳥害防止具を取付けた架線が邪魔になって連結棒にも止ることができないのである
請求項2に係る本発明の鳥害防止具の効果は、請求項1に係る本発明の鳥害防止具の効果に加え、鳥類は、むく鳥等の小鳥であり、各回転羽根車は、矩形状の翼を3個とするとともに、筒状部の中心からの高さが14mm〜20mmで、筒状方向の幅が40mm〜60mmであり、羽根車用軸は、長さが500mm〜700mmであるから、各回転羽根車を小形軽量で安価にできながら、むく鳥等の小鳥がバランスを保って各回転羽根車にとまることができず、一つの回転羽根車に複数の小鳥がとまることも困難であり、各回転羽根車はとまろうとする小鳥によりそれぞれ回転してとまることを確実に防止することができるのである。
請求項3に係る本発明の鳥害防止具の効果は、請求項1又は2に係る本発明の鳥害防止具の効果に加え、架線取付具の取付部は、外方に湾曲した内周を有し、自由状態で下方が開口しているとともに下方に閉止部を備えており、架線に対して下方が開口した状態で架線を取付部内に位置させて閉止部で開口を閉止することにより、架線取付具を架線に搖動自在に取付けたから、架線への鳥害防止具の取付けが簡単である。
また、回転羽根車に鳥類がとまろうとすると回転するとともに揺動するために、鳥類が回転羽根車にとまることを一層確実に阻止できるのである。
請求項4に係る本発明の鳥害防止具の効果は、請求項1〜3のいずれかに係る本発明の鳥害防止具の効果に加え、架線取付具は、取付部の下端に架線工事用操作具で把持して取付操作を行う把持部を備えているから、架線工事用操作具により一層簡単に鳥類防止具を架線に取付けることができるのである。
請求項5に係る本発明の鳥害防止装置の効果は、請求項1〜4のいずれかに係る本発明の鳥害防止具の効果に加え、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の鳥害防止具を複数形成し、各鳥害防止具の両端部にそれぞれ鳥害防止具同士を連結する連結部を備えており、複数の鳥害防止具を連結して架線に取付けを行うことができるようにしたから、鳥害防止具の取付けが必要な長い架線に対しても、工場で製造した複数の鳥害防止具を現地で連結することにより、簡単に設置することができるのである。
本発明の実施の形態に係る鳥害防止具の斜視図であり、1個の回転羽根車について一部切欠いて示している。 本発明の実施の形態に係る鳥害防止具における一方の架線取付具を示す図面で、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は(b)を方法から見た上面図、(d)は斜視図及び(e)は固定部により開口を閉じた状態を示す左側面図である。 本発明の実施の形態に係る鳥害防止具における他方の架線取付具を示す図面で、(a)は背面図、(b)は右側面図、(c)は(b)を方法から見た上面図及び(d)は斜視図である。 本発明の実施の形態に係る鳥害防止具における羽根車用軸の正面図である。 本発明の実施の形態に係る鳥害防止具における回転羽根車を示す図面で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。 本発明の実施の形態に係る複数の鳥害防止具を連結した本発明の実施の形態に係る鳥害防止装置の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
図1〜図5は本発明の実施の形態に係る鳥害防止具の図面、図6は本発明の実施の形態に係る鳥害防止装置の図面であり、図1は鳥害防止具の斜視図、図2及び図3は一対の架線取付具の図面、図4は羽根車用軸の正面図、図5は回転羽根車の図面及び図6は鳥害防止装置の斜視図である。
図1において、1はむく鳥等の小鳥が電線等の架線7にとまることを防止する鳥害防止具であって、一対の架線取付具2a、2bと、羽根車用軸3と、2本の連結棒4と、多数の回転羽根車5とを備えている。
一対の架線取付具2a、2bは、一方(図1で右側)の架線取付具2aを図2に、他方(図1で左側)の架線取付具2bを図3に、それぞれ構成を示しており、一方の架線取付具2aと他方の架線取付具2bとは、複数の鳥害防止具1を連結するときの後記する連結部の構成が異なっており、他の構成は左右対称としている。
各架線取付具2a、2bは、上方に羽根車用軸3を支持する軸支持部21と、中間に架線7(図1参照)に取付ける取付部22と、下方に上下2本の連結棒4をそれぞれ固定する上下の固定部23とを備えている。
羽根車用軸3及び連結棒4の外径を6mmとし、軸支持部21の穴21a及び各固定部23の穴23aの内径を6.2mmとして、一対の架線取付具2a、2bは、12個からなる多数の回転羽根車5を回転可能に装着した羽根車用軸3及び2本の連結棒4をそれぞれ軸支持部21の穴21a及び各固定部23の穴23aに各端部に接着剤を塗布して固定することにより一体化している。
一対の架線取付具2a、2bは、上記のように一体化するとともに、多数の回転羽根車5を回転可能に装着した羽根車用軸3及び2本の連結棒4を備えた状態で、取付部22を架線7に取付けて、鳥害防止具1とするのである。
そして、一対の架線取付具2a、2b及び回転羽根車5をポリカーボネート製とし、羽根車用軸3及び連結棒4を強度の大きいFRP製として一体化した鳥害防止具1が強度を保持できるようにしている。
また、架線取付具2a、2bの各取付部22は、上端からそれぞれ外方に円弧状に湾曲した内周22aを有する一対の第一円弧部22bと第二円弧部22cとを備え、自由状態で一対の円弧部22b、22cの下方が開口22dしているとともに下方に閉止部22eを備えている。
取付部22の閉止部22eは、第一円弧部22bを第一屈曲部22fを介して下方に内方に突出する円弧状に延長した第一延長部22gに間隙部22hを挟んで内方に向けて一対の固定爪22iを形成している。
また、第二円弧部22cを第二屈曲部22jを介して下方に外方に突出する円弧状に延長した第二延長部22kに一対の固定爪22iが貫通して抜けなくなる矩形穴22lを形成するとともに、矩形穴22lを形成した第二延長部22kの外面に、一対の固定爪22iの間隙部22hを拡げる厚みを有する突起部22mをコ字状カバー22n内面に形成している。
そして、架線7に対して下方が開口22dした状態で架線7を取付部22内に位置させて閉止部22eで開口22dを閉止することにより、架線取付具2a、2bを架線7に搖動自在に取付けて、鳥害防止具1を架線に搖動自在としている。
ここで、取付部22の閉止部22eは、図2(e)に示すように、第一屈曲部22fと第二屈曲部22jとを係合させ、一対の固定爪22iを矩形穴22lを貫通させるとともに、一対の固定爪22iの間隙部22hを突起部22mで拡げることにより、固定爪22iが矩形穴22lから抜けないようにしたものである。
また、架線7としては、例えば外径が6mm〜30mmの電力ケーブルであって、銅製やアルミニウム製の芯材に絶縁材を被覆したものであり、図2(e)に示すように、取付部22を架線7に取付けて、取付部22の開口22dを閉止部22eで閉止させたときに、取付部22の内径が43mmとなるようにしている。
鳥害防止具1は、架線取付具2a、2bの各取付部22の内周上端22oで架線7の外周上端を支点として搖動自在とするとともに、支点よりも下方側が上方側よりも重くなるようにして、鳥害防止具1の上下方向の重心線が揺動自在の支点よりも下方となるようにし、鳥害防止具1が揺動しても、鳥害防止具1を垂直に戻す力が作用して倒立姿勢となることがなく、かつ揺動するようにしている。
また、架線取付具2a、2bは、取付部22の下端に架線工事用操作具(図示せず)で把持して架線7への取付操作を行う把持部24を備えており、鳥害防止具1を架線7に取付けるときは、例えば高所作業台に作業員が乗って架線工事用操作具で把持部24を把持して取付部22の開口22dを拡げて架線7を取付部22内に位置させて閉止部22eで開口22dを閉止するのである。
つぎに、回転羽根車5は、図5に示すように、羽根車用軸3に回転可能に装着する内径を7mm、外径を10mm、厚みを1.5mm、幅を50.5mmに形成した円筒状の筒状部51と、筒状部51の中心線から120度の等角度で放射状の3個の矩形状の翼52とを一体成形により形成している。
矩形状の翼52は、高さを13mm(中心からの高さを18mm)、筒状部51側端部の厚みが2mmで先端の厚みが1mmの先細状とし、幅を49.5mmとして筒状部51の幅50.5よりも、翼52の各端部52aを0.5mm小さく形成し、羽根車用軸3に12個の回転羽根車5を装着したときに、回転羽根車5同士の接触を筒状部51の端部51aのみとしている。
このように、翼52同士の接触を防止することにより、むく鳥等の小鳥が翼52にとまろうとしたときに、当該回転羽根車5が僅かのアンバランスで回転できるようにしている。
そして、羽根車用軸3は、図4に示すように、外径を6mm、長さを640mmに形成し、各端部を一対の架線取付具2a、2bの各軸支持部21の穴21aに入口側から15mmに接着剤を塗布して固定しており、回転羽根車5を装着する長さを610mmに形成している。
したがって、幅50.5mmの12個の回転羽根車5を羽根車用軸3に装着すると606mmとなり、回転羽根車5の筒状部51同士の隙間は合計4mm生ずるようにしている。
また、2本の連結棒4は、図1に示すように、外径及び長さを羽根車用軸3と同様に6mm及び540mmに形成し、各端部を一対の架線取付具2a、2bの固定部23の穴23aに15mm挿し込んで接着剤を塗布して固定している。
本発明の実施の形態に係る鳥害防止具1は、以上のように構成して、特に、鳥害防止具1を小形軽量にして電力ケーブル等の架線に大きな荷重がかからないようにするとともに、使用材料を節減して安価に構成できるようにしたのである。
また、例えば12個からなる多数の回転羽根車5を羽根車用軸3に装着して2箇所の取付部22を架線7へ取付ければよく、取付けを簡単にできるのである。
しかも、工場で製造した一体成形の回転羽根車5を工場で製造した羽根車用軸3に回転可能に装着したから、装着のため分割・切割り・スリットなどの円滑性を欠く構成が不要で、回転が円滑で回転羽根車5に僅かの力が作用すると回転羽根車5が回転するためむく鳥等の小鳥が翼52にとまろうにも回転してとまることができないのである。
特に、翼52の高さを筒状部51から13mmとしているため、むく鳥等の小鳥は、足で筒状部51を掴むことができないため、回転羽根車5の翼52を掴もうとするが、回転羽根車5が回転してバランスを取りながら回転羽根車5の翼52にとまることができず、とまることを諦めるのである。
また、むく鳥等の小鳥は、回転羽根車5が邪魔になって鳥害防止具1を取付けた架線7にもとまることができないのであり、さらに、鳥害防止具1を取付けた架線7が邪魔になって連結棒4にも止ることができないのである。
つぎに、以上のように構成した鳥害防止具1を複数形成して形成した鳥害防止装置6について説明する。
むく鳥等の小鳥は習性として群れをなして架線にとまることが多く、当該架線の近傍に生活している住民が鳴き声などの騒音や架線下方の道路などの糞害に悩まされ、このような鳥害を防止するためには、多数の鳥害防止具1を連結して形成する必要がある。
そこで、鳥害防止具1には、その両端部となる架線取付具2a、2bにそれぞれ鳥害防止具1同士を連結する連結部61を備えているのである。
すなわち、一方の架線取付具2aには、軸支持部21の下方に縦長矩形状穴61aと、図2(b)に示すように、第二延長部22kの側端を内方に延長した第三延長部61bに正方形状穴61cとを形成している。
また、他方の架線取付具2bには、軸支持部21の下方に縦長矩形状穴61aに係合する縦長凸状部61dと、図3(b)、(c)に示すように、第二延長部22kの側端を内方に延長した第三延長部61bに正方形状穴61cに係合する係合爪61eとを形成している。
そして、図6に示すように、一方の鳥害防止具1における一方の架線取付具2aと隣合う他方の鳥害防止具1における他方の架線取付具2bとを、縦長矩形状穴61a、正方形状穴61c、縦長凸状部61d及び係合爪61eから形成した連結部61により連結して、多数の鳥害防止具1を連結した鳥害防止装置6を形成するのである。
また、複数の鳥害防止具1を連結するには、それぞれの鳥害防止具1を架線7に取付けて、鳥害防止具1の端部同士を押付けることにより、縦長凸状部61dを縦長矩形状穴61aに、係合爪61eを正方形状穴61cにそれぞれ係合して連結部61を形成するのである。
以上の実施の形態では、回転羽根車の翼を3個とするとともに、筒状部の中心からの高さを18mm(筒状部からの高さを13mm)としたが、回転羽根車の翼を4個又は5個としてもよく、中心からの高さは、鳥類の種類により適宜選択できるが、むく鳥等の小鳥の場合、14mm〜20mm(筒状部からの高さを9mm〜15mm)とすることが、小形、軽量、安価の観点から望ましい。
また、以上の実施の形態では、回転羽根車の筒状方向の幅を50.5mmとし、12個の回転羽根車を羽根車用軸に装着したが、回転羽根車の筒状方向の幅はむく鳥等の小鳥の場合、40mm〜60mmが一つの回転羽根車に複数の小鳥がとまろうとしないので良好であり、羽根車用軸に装着する回転羽根車の個数は、鳥害防止具の取扱いのし易さから適宜個数を決定するのである。
以上の実施の形態では、架線取付具の取付部は、外方に湾曲した内周を有し、自由状態で下方が開口しているとともに下方に閉止部を備えており、架線に対して下方が開口した状態で架線を取付部内に位置させて前記閉止部で開口を閉止することにより、架線取付具を架線に搖動自在に取付けを行うようにしたが、架線取付具の取付部は、簡単で確実に鳥害防止具を架線に取付けることができれば、適宜構成に変更することができることはもちろんである。
そして、架線取付具を架線に搖動自在に取付けることに替えて、架線に固定するようにしても良いが、その場合、架線の外径に応じて、固定できる構造とする必要があり、複数種類の架線取付具が必要となる場合もある。
以上の実施の形態では、架線取付具は、取付部の下端に架線工事用操作具で把持して取付操作を行う把持部を備えているが、把持部を省略して、作業員が直接取付部を架線に取付けるようにしても良い。
以上の実施の形態では、鳥害防止具の両端部にそれぞれ鳥害防止具同士を連結する連結部を備え、複数の鳥害防止具を連結して鳥害防止装置を構成して架線に取付けを行うことができるようにしたが、連結部を省略して、個々の鳥害防止具を連結することなく、架線に取付けるようにしても良い。
以上の実施の形態では、一対の架線取付具は、2本の連結棒により、一対の架線取付具の下端を連結して一体化したが、2本の連結棒に替えて、1本の連結棒とすることもできる。
その場合、外径を大きくして、強度を保持することと、各取付部の内周上端で架線の外周上端を支点として搖動自在とするとともに、支点よりも下方側が上方側よりも重くなるようにして、鳥害防止具の上下方向の重心線が揺動自在の支点よりも下方となるようにし、鳥害防止具が揺動しても、鳥害防止具を垂直に戻す力が作用して倒立姿勢となることがなく、かつ揺動するようにするのである。
以上の実施の形態では、回転羽根車の翼の幅を筒状部の幅よりも小さくして、羽根車用軸に多数の回転羽根車を装着したときに、回転羽根車同士の接触を筒状部の端部のみとしたが、翼と筒状部との幅を同じにして、隣合う回転羽根車の間に厚みの小さい樹脂製のスペーサを介設するようにしても良い。
以上の実施の形態では、回転羽根車の筒状部を円筒状に形成したが、羽根車用軸に回転可能な円状の内周と、多角形の外周とからなる筒状部としても良い。
以上の実施の形態では、材質や数値を例示したが、本発明の特徴に対応して、適宜変更しても良いことは勿論である。
1 鳥害防止具
2a、2b 架線取付具
21 軸支持部
22 取付部
22a 内周
22d 開口
22e 閉止部
23 固定部
24 把持部
3 羽根車用軸
4 連結棒
5 回転羽根車
51 筒状部
52 翼
6 鳥害防止装置
61 連結部
7 架線
本発明の実施の形態に係る鳥害防止具の斜視図であり、1個の回転羽根車について一部切欠いて示している。 本発明の実施の形態に係る鳥害防止具における一方の架線取付具を示す図面で、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は(b)を上方から見た上面図、(d)は斜視図及び(e)は固定部により開口を閉じた状態を示す左側面図である。 本発明の実施の形態に係る鳥害防止具における他方の架線取付具を示す図面で、(a)は背面図、(b)は右側面図、(c)は(b)を上方から見た上面図及び(d)は斜視図である。 本発明の実施の形態に係る鳥害防止具における羽根車用軸の正面図である。 本発明の実施の形態に係る鳥害防止具における回転羽根車を示す図面で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。 本発明の実施の形態に係る複数の鳥害防止具を連結した本発明の実施の形態に係る鳥害防止装置の斜視図である。

Claims (5)

  1. 上方に羽根車用軸を支持する軸支持部と、中間に架線に取付ける取付部と、下方に連結棒を固定する固定部とを備えた一対の架線取付具を形成し、多数の回転羽根車を回転可能に装着した羽根車用軸の端部を前記一対の架線取付具の各軸支持部に支持して、鳥類が前記架線にとまることを防止する鳥害防止具であって、
    前記各回転羽根車は、前記羽根車用軸に回転可能に装着する筒状部と、前記筒状部の中心線から等角度で放射状の3個〜5個の矩形状の翼とを一体成形により形成しており、
    前記羽根車用軸は、前記回転羽根車が回転可能な外径に形成し、
    前記一対の架線取付具は、前記羽根車用軸及び前記連結棒により一体化するとともに、前記多数の回転羽根車を回転可能に装着した羽根車用軸及び前記連結棒を備えた状態で、前記取付部を前記架線に取付けたことを特徴とする鳥害防止具。
  2. 前記鳥類は、むく鳥等の小鳥であり、
    前記各回転羽根車は、前記矩形状の翼を3個とするとともに、前記筒状部の中心からの高さが14mm〜20mmで、筒状方向の幅が40mm〜60mmであり、
    前記羽根車用軸は、長さが500mm〜700mmであることを特徴とする請求項1に記載の鳥害防止具。
  3. 前記架線取付具の取付部は、外方に湾曲した内周を有し、自由状態で下方が開口しているとともに下方に閉止部を備えており、前記架線に対して下方が開口した状態で架線を取付部内に位置させて前記閉止部で開口を閉止することにより、前記架線取付具を架線に搖動自在に取付けを行うようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鳥害防止具。
  4. 前記架線取付具は、前記取付部の下端に架線工事用操作具で把持して取付操作を行う把持部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鳥害防止具。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の鳥害防止具を複数形成し、各鳥害防止具の両端部にそれぞれ鳥害防止具同士を連結する連結部を備えており、複数の鳥害防止具を連結して架線に取付けを行うことができるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鳥害防止具を複数備えた鳥害防止装置。
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