JP6541458B2 - 地絡防止絶縁カバー - Google Patents

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本発明は、地絡防止絶縁カバーに係り、特に、鳥等による架空送電線の地絡事故を防止するための地絡防止絶縁カバーに関する。
架空送電線は、例えば図2に示すように、電柱100の支柱101に、略水平方向に延在するように取り付けられた腕金102の先端部分に吊り下げ支持された碍子103等で架空送電線104を吊り上げるようにして架設される場合がある。そして、架空送電線104には、数万Vのプラスの特別高圧の交流電流が流される場合がある(なお、この場合、架空送電線104側がプラス、図示しないレール側がマイナスになる。)。
このような場合、例えば、図2に示した各腕金102のαやβ、γで示される位置に鳥(図示省略)がとまり、拡げた羽が架空送電線104に触れる等すると、鳥を介して架空送電線104と腕金102とが短絡して、高圧電流が架空送電線104からアースされている腕金102や支柱101側に流れる、いわゆる地絡が生じる。
そして、このような地絡事故が生じると、地絡が生じた地点を探索し、設備に異常がないか等を作業者が徒歩巡回して調べなければならないため、多くの時間と労力が費やされることになる。そこで、このような問題を解消するために、例えば特許文献1、2等に記載されているような電線防護管やカバー装置で腕金102の近傍の架空送電線104を被覆して架空送電線104を絶縁することが考えられる。
特開2000−188816号公報 特開2006−296076号公報
しかしながら、上記のような電線防護管やカバー装置は、通常、電柱100や架空送電線104等の工事中に目印のために架空送電線104に取り付けたり、作業者が作業中に感電する等の事故が発生しないようにするために取り付けられる一時的な使用を想定した仕様で製作されているものであり、工事や作業が終了すると架空送電線104から取り外される。そのため、電線防護管等が架空送電線104から取り外されると、元の地絡が生じ得る状態に戻ってしまう。
また、電線防護管やカバー装置で架空送電線104を被覆するとしても、碍子103で支持されている架空送電線104の部分(例えば図2中のδで示される部分)を電線防護管等で覆うことは必ずしも容易でない。そして、電線防護管等で架空送電線104を被覆するように構成しても、碍子103で支持された架空送電線104が露出した部分に鳥の羽が触れる等して、やはり地絡が生じてしまう。
さらに、架空送電線104に長期間、電線防護管やカバー装置を取り付けておくと、架空送電線104に風圧荷重がかかる。例えば、台風や暴風雨等の際に強い風等によって電線防護管やカバー装置が動くことで、架空送電線104の支持点により大きな負荷がかかる。そのため、架空送電線104が切断されてしまう等の問題が生じ得る。
そのため、架空送電線104を被覆する電線防護管やカバー装置等を用いずに、上記のような腕金102の部分で生じ得る鳥等による地絡事故を防止し得る方法や装置の開発が求められている。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、架空送電線に風圧荷重等の負荷をかけることなく、鳥等による地絡事故を的確に防止することが可能な地絡防止絶縁カバーを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の地絡防止絶縁カバーは、
架空送電線を吊り下げ支持する電柱の腕金を被覆するように当該腕金に取り付けられる地絡防止絶縁カバーであって、
前記腕金の上面部分および側面部分を連続的に被覆し、下端に開口を有する絶縁性の外皮部と、
前記外皮部の内面から内向きに立設され、前記腕金に複数の箇所で当接する複数のリブと、
を備えることを特徴とする。
架空送電線を吊り下げ支持する電柱の、等辺山形鋼で形成された腕金を被覆するように当該腕金に取り付けられる地絡防止絶縁カバーであって、
前記腕金の上面部分および側面部分を連続的に被覆し、下端に開口を有する、断面略L字状に形成された絶縁性の外皮部と、
前記外皮部の内面から内向きに立設され、前記腕金に複数の箇所で当接する複数のリブと、
を備えることを特徴とする。
また、好ましくは、前記外皮部は、前記腕金の先端からさらに前記腕金の延在方向外側に延出されるとともに、その上面部が、曲面状に、または傾斜を有する状態に形成されている。
また、好ましくは、前記腕金に対して、当該腕金の先端から嵌め込み当該腕金の延在方向に移動させるようにして取り付けられる。
本発明のような方式の地絡防止絶縁カバーによれば、架空送電線に取り付けるのではなく電柱の腕金に取り付けるものであるため、架空送電線の切断等の問題が生じることなく、鳥等による地絡事故の発生を的確に防止することが可能となる。
また、地絡防止絶縁カバー内に雨水等が入り込んでも、雨水等が地絡防止絶縁カバーの下側の開口から的確に流れ落ちるため、雨水等によって腕金が腐食して劣化する等の問題が生じることを的確に防止することが可能となる。そのため、地絡防止絶縁カバーを腕金に取り付けたままにしておくことが可能となり、地絡防止絶縁カバーにより地絡事故の発生を長期間にわたって的確に防止することが可能となる。
本実施形態に係る地絡防止絶縁カバーの構成を表す(A)斜視図であり、(B)側面図である。 支柱や腕金等を備える電柱の構成や架空送電線等を表す図である。
以下、本発明に係る地絡防止絶縁カバーの実施の形態について、図面を参照して説明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施例に限定されない。
また、以下では、電柱100の腕金102が、後述する図1(A)、(B)等に示すように断面L字状の鋼材(例えばいわゆる等辺山形鋼)で形成されている場合について説明するが、それ以外の形状(例えば角柱状や角筒状等の形状)の腕金に対しても、その形状に適した地絡防止絶縁カバーを形成することが可能であり、そのような場合にも本発明が適用される。
本実施形態に係る地絡防止絶縁カバー1は、例えば前述した特許文献1、2等に記載されているような架空送電線104を被覆する電線防護管やカバー装置とは異なり、電柱100の腕金102全体を被覆するように腕金102に取り付けられるものである。
図1(A)、(B)に示すように、地絡防止絶縁カバー1は、腕金102(図中の一点鎖線参照)の上面部分と側面部分とを連続的に被覆する絶縁性の外皮部2を備えている。そして、外皮部2は、下端に開口2aが設けられている。また、複数のリブ3が、外皮部2の内面から内向きに、腕金102の延在方向(図中のx方向)に延びる畝状に立設されている。そして、各リブ3の内側の先端部がそれぞれ腕金102に当接されるようになっている。
すなわち、複数のリブ3は、地絡防止絶縁カバー1が取り付けられる腕金102の形状にあわせて形成されている。そして、地絡防止絶縁カバー1を、腕金102に対して、腕金102の先端A(図1(A)参照)から嵌め込み腕金102の延在方向(x方向)に移動させるようにしてようにして取り付けると、地絡防止絶縁カバー1の複数のリブ3が挿入された腕金102にそれぞれフィットして、各リブ3の先端部がそれぞれ腕金102に当接される状態になる。
このようにして、地絡防止絶縁カバー1の複数のリブ3が挿入された腕金102にそれぞれ当接してフィットするようになるため、腕金102に取り付けられた地絡防止絶縁カバー1は、腕金102に対して、腕金102の延在方向(x方向)に直交する方向(y方向やz方向)には動かないように位置固定されるようになっている。
なお、地絡防止絶縁カバー1の外皮部2の下側に延びた2枚の部分に、腕金102の延在方向(x方向)に等間隔に孔2bがそれぞれ穿設されており、図1(A)に示すように、外皮部2の下側に延びた2枚の部分のいずれかの孔2bに樹脂等の絶縁性の結束バンドや紐等の結束具4aを通して、外皮部2の下側に延びた2枚の部分同士を結束することが好ましい。このように、外皮部2の下側に延びた2枚の部分同士を結束することで、地絡防止絶縁カバー1が腕金102に対して容易かつ的確に位置固定されるとともに、地絡防止絶縁カバー1が腕金102に対して上方に抜けて脱落することを容易かつ的確に防止することが可能となる。
また、図1(A)に示すように、外皮部2の下側に設けられた孔2bのうち、例えば電柱100の支柱101に最も近い側の孔2bに通した結束バンドや紐等の結束具4bを、支柱101や支柱101に設けられた図示しない構造物等に引っ掛ける等して固定することで、地絡防止絶縁カバー1が腕金102に対して容易かつ的確に位置固定されるとともに、地絡防止絶縁カバー1が腕金102の延在方向(x方向)に移動して腕金102から抜けて脱落することを容易かつ的確に防止することが可能となる。
このように、地絡防止絶縁カバー1の下側を結束具4aで結束したり、地絡防止絶縁カバー1を結束具4bで電柱100の支柱101等に固定することで、台風や暴風雨で強い風に吹かれても地絡防止絶縁カバー1が腕金102から脱落しないことが実験的に確かめられている。
本実施形態では、製造の容易性やコスト面(安価に製造可能)等から、地絡防止絶縁カバー1は、外皮部2と複数のリブ3とが押出成形により一体的に形成されるようになっているが、地絡防止絶縁カバー1を押出成形以外の方法で形成することも可能である。また、本実施形態では、地絡絶縁カバー1は、プラスチック等で形成されており、成形の容易性や安価であること等の理由でポリエチレン製とされている。
なお、本実施形態のように、地絡防止絶縁カバー1をポリエチレン等のプラスチックで形成すれば、非常に軽量に形成することが可能となるため、地絡防止絶縁カバー1を腕金102に取り付ける施工作業を容易に行うことが可能となるとともに、腕金102に負荷がかからない(或いは腕金102にかかる負荷が非常に小さくなる)ため、地絡防止絶縁カバー1を取り付けたことにより腕金102に損傷等が生じることを的確に防止することが可能となる。
一方、本実施形態では、図1(A)に示すように、地絡防止絶縁カバー1の外皮部2は、腕金102の先端Aからさらに腕金102の延在方向(x方向)外側に延出されている。このように構成することで、鳥等が、地絡防止絶縁カバー1の外皮部2の端部B側から地絡防止絶縁カバー1内の腕金102に接触することを的確に防止することが可能となる。
また、それとともに、外皮部2の沿面距離を確保することが可能となり、仮に腕金102に取り付けられた地絡防止絶縁カバー1上に鳥がとまり、拡げた羽が架空送電線104(前述した図2参照)に触れたとしても、鳥を介して架空送電線104から腕金102に高圧電流がリークして流れることを的確に防止することができ、地絡の発生を的確に防止することが可能となる。
本発明者らの研究では、地絡防止絶縁カバー1の材質や高圧電流の電圧値等にもよるが、地絡防止絶縁カバー1の外皮部2を、腕金102の先端Aから数cm〜十数cm外側に延出させれば地絡の発生を十分に防止することが可能であり、腕金102の先端Aから20cm以上外側に延出させれば地絡が発生することほぼ完全に防止することができることが分かっている。
また、本実施形態では、図1(A)、(B)に示すように、地絡防止絶縁カバー1の外皮部2は、その上面部2Aが、曲面状に形成されている。このように、外皮部2の上面部2Aを曲面状に形成する代わりに、例えば上に凸の山形等のように傾斜を有する状態に形成することも可能である。このように、地絡防止絶縁カバー1の外皮部2の上面部2Aを曲面状に形成したり傾斜を有する状態に形成し、外皮部2を、その上面部2Aに水平面がない状態或いは水平面がほとんどない状態に形成することで、鳥が地絡防止絶縁カバー1上に巣を作ることを防止することが可能となる。
鳥は、巣を作る際、木の枝等の他に金属製のハンガー等を運んできて巣作りに用いる場合があるが、その際、金属製のハンガー等が架空送電線104や腕金102と接触する等して地絡が生じる虞れがある。しかし、地絡防止絶縁カバー1の外皮部2の上面部2Aを上記のように形成して、鳥が地絡防止絶縁カバー1上に巣を作ることを防止することで、このような金属製のハンガー等を介した地絡が生じることを的確に防止することが可能となる。
また、上記のように、地絡防止絶縁カバー1をポリエチレン等のプラスチックで形成すれば、外皮部2の上面部2A等の表面が滑り易くなり、鳥が地絡防止絶縁カバー1上に巣を作ったりとまったりしにくくなるといったメリットもある。
なお、図1(A)等に示すように、舌状の取付部102Aが、腕金102の先端側の下側に溶接されて下向きに取り付けられおり、図示を省略するが、前述した碍子103(図2参照)の上端部が取付部102Aに設けられた孔にネジ止めされて、碍子103が吊り下げ支持されている。
そして、本実施形態では、図1(B)に示すように、地絡防止絶縁カバー1の一部のリブ3の先端部が、腕金102の取付部102Aにも当接されるようになっており、地絡防止絶縁カバー1の複数のリブ3が、取付部102Aを含む腕金102に的確にフィットするようになっている。
また、本実施形態では、図1(A)に示すように、地絡防止絶縁カバー1の外皮部2が、取付部102Aを除いて腕金102の下端よりも下側まで延設されており、外皮部2で、取付部102A以外の腕金102全体を被覆するようになっている。このように構成することで、地絡防止絶縁カバー1で、架線電線104と腕金102との短絡を的確に防止することが可能となる。
[作用]
次に、本実施形態に係る地絡防止絶縁カバー1の作用について説明する。
地絡防止絶縁カバー1を、従来の電線防護管やカバー装置(前述した特許文献1、2等参照)のように架空送電線104に取り付けるのではなく、本実施形態では、電柱100の腕金102に取り付けるように構成した。そのため、従来の電線防護管やカバー装置とは異なり、地絡防止絶縁カバー1により架空送電線104に風圧荷重等の負荷がかかるような事態が生じることはなく、少なくとも地絡防止絶縁カバー1を腕金102に取り付けたことに起因して架空送電線104が切断し易くなることは生じない。
また、従来の電線防護管やカバー装置は、上記のように工事や作業が終了した時点で架空送電線104から取り外されるため、地絡防止の効果が途絶えてしまうが、本実施形態に係る地絡防止絶縁カバー1は電柱100の腕金102に取り付けるものであり、上記のように架空送電線104の負荷となるものではないため、腕金102に取り付けたままにしても何ら問題は生じない。
そのため、地絡防止絶縁カバー1が自然災害や人為的に損傷されたり経年的に劣化して壊れる等しない限り、腕金102に取り付けたままにしておくことができるため、従来の電線防護管やカバー装置とは異なり、地絡防止の効果が持続し、維持される。そのため、地絡事故の発生を長期間にわたって的確に防止することが可能となる。
また、仮に地絡防止絶縁カバー1上に鳥がとまり、拡げた羽が架空送電線104に触れたとしても、地絡防止絶縁カバー1により、鳥を介して架空送電線104と腕金102とが短絡することが的確に防止されるため、地絡事故が生じることを的確に防止することが可能となる。
このように、本実施形態に係る地絡防止絶縁カバー1を用いれば、架空送電線104を被覆する従来の電線防護管やカバー装置等を用いなくても、鳥等による地絡事故が発生することを的確に防止することが可能となるとともに、架空送電線104に負荷をかけることがないため、架空送電線104の切断等が生じることも的確に防止することが可能となる。
一方、本実施形態では、図1(A)、(B)に示したように、地絡防止絶縁カバー1の外皮部2の下端に開口2aが設けられている。そのため、雨水等が外皮部2の端部B側から地絡防止絶縁カバー1内に入り込んでも、入り込んだ雨水等が外皮部2の下端の開口2aから流れ落ちる。
また、本実施形態では、地絡防止絶縁カバー1内に収納した腕金102と外皮部2の内面とが面的に接触するのではなく、上記のように、外皮部2の内面から内向きに複数のリブ3を立設させ、それらの先端部をそれぞれ腕金102に当接させるように構成されている。すなわち、地絡防止絶縁カバー1は、腕金102に対して、各リブ3の先端部が線状に接触するだけであり、腕金102と外皮部2の内面との間に空間が形成される。
腕金102と外皮部2の内面とが面的に接触していると、地絡防止絶縁カバー1内に入り込んだ雨水等が、毛細管現象等により、腕金102と外皮部2の内面との間に長く留まってしまい、腕金102が乾かずに腐食して劣化する等の問題が生じ得るが、本実施形態のように、外皮部2の内側に複数のリブ3を立設させて、腕金102と外皮部2の内面との間に空間を形成させることで、地絡防止絶縁カバー1内での雨水等の流動性や空気の流通性を高めることが可能となり、地絡防止絶縁カバー1内に入り込んだ雨水等が開口2aから的確に抜け落ちるようになる。
このように、本実施形態のように、外皮部2の内側に複数のリブ3を立設させて腕金102と外皮部2の内面との間に空間を形成させることで地絡防止絶縁カバー1内での雨水等の流動性や空気の流通性を高めたり、地絡防止絶縁カバー1の下端に開口2aを設けて雨水等が流れ落ちるように構成することで、雨水等が外皮部2の端部B側から地絡防止絶縁カバー1内に入り込んでも、雨水等を開口2aから流れ落ちさせて地絡防止絶縁カバー1内から早急に取り除くことが可能となり、腕金102が乾燥した状態を保つことが可能となる。
そのため、腕金102が雨水等によって腐食して劣化する等の問題が生じることを的確に防止することが可能となる。そして、地絡防止絶縁カバー1を腕金102に取り付けたままにしても、腕金102が腐食して劣化する等の問題が生じないため、地絡防止絶縁カバー1を腕金102に取り付けたままにしておくことが可能となり、地絡事故の発生を長期間にわたって的確に防止することが可能となる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る地絡防止絶縁カバー1によれば、架空送電線104に取り付けるのではなく電柱100の腕金102に取り付けるものであるため、架空送電線104の切断等の問題が生じることなく、鳥等による地絡事故の発生を的確に防止することが可能となる。
また、地絡防止絶縁カバー1内に雨水等が入り込んでも、雨水等が地絡防止絶縁カバー1の下側の開口2aから的確に流れ落ちるため、腕金102が腐食して劣化する等の問題が生じることを的確に防止することが可能となる。そのため、地絡防止絶縁カバー1を腕金102に取り付けたままにしておくことが可能となり、地絡防止絶縁カバー1により地絡事故の発生を長期間にわたって的確に防止することが可能となる。
さらに、前述したように、従来の電線防護管やカバー装置では、碍子103で支持されている架空送電線104の部分(図2中のδで示される部分)を覆うことが必ずしも容易でなく、その部分に鳥の羽が接触する等して地絡が生じてしまう場合があったが、本実施形態に係る地絡防止絶縁カバー1ではこのような事態は生じず、的確に地絡を防止することが可能となる。
なお、例えば、地絡防止絶縁カバー1内に雨水や金属製のハンガー等が入り込むことを防止するために、地絡防止絶縁カバー1の端部B(図1(A)参照)側を封止するように構成することも可能である。
また、本実施形態に係る地絡防止絶縁カバー1は、電柱100の腕金102のうち、鳥がとまり、拡げた羽が架空送電線104に触れると地絡が生じる可能性がある腕金102(すなわち例えば図2中のα〜γで示される腕金)に取り付けられるが、他の腕金102に取り付けることも可能である。
さらに、腕金102の長さは一定ではないため、例えば2mの長さの地絡防止絶縁カバー1を製造しておき、地絡防止絶縁カバー1を必要な長さに切断することで、地絡防止絶縁カバー1の長さを容易かつ的確に調整することが可能となる。
なお、本発明が上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 地絡防止絶縁カバー
2 外皮部
2A 上面部
2a 開口
3 リブ
100 電柱
101 支柱
102 腕金
104 架空送電線
A 腕金の先端

Claims (3)

  1. 架空送電線を吊り下げ支持する電柱の、等辺山形鋼で形成された腕金を被覆するように当該腕金に取り付けられる地絡防止絶縁カバーであって、
    前記腕金の上面部分および側面部分を連続的に被覆し、下端に開口を有する、断面略L字状に形成された絶縁性の外皮部と、
    前記外皮部の内面から内向きに立設され、前記腕金に複数の箇所で当接する複数のリブと、
    を備えることを特徴とする地絡防止絶縁カバー。
  2. 前記外皮部は、前記腕金の先端からさらに前記腕金の延在方向外側に延出されるとともに、その上面部が、曲面状に、または傾斜を有する状態に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の地絡防止絶縁カバー。
  3. 前記腕金に対して、当該腕金の先端から嵌め込み当該腕金の延在方向に移動させるようにして取り付けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地絡防止絶縁カバー。
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