JP2017027483A - 警報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】光警報器の同期発光による防眩効果を損なうことなく、非常口が分かる誘導発光を可能とする。【解決手段】避難経路に沿って所定間隔で複数の光警報器12を配置し、光警報制御装置10からの伝送路14に接続する。光警報制御装置10は、火災受信機16から移報信号を受信した火災時に、複数の光警報器12を所定の発光周期で同期発光するように制御する。これに加え光警報制御装置10は、複数の光警報器12を同期発光するように制御した状態で、同期発光とは異なる所定の特殊発光を、火災場所から遠ざかる非常口等の安全な方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させる。【選択図】図1

Description

本発明は、火災時に複数の光警報器を同期発光により点滅して火災の発生を報知する警報システムに関する。
従来、オフィスビル、店舗ビル、病院、ホテル等の建物には、火災を監視し、火災が発生した場合に、建物内の人々に異常の発生を報知するための警報システムとして、自動火災報知システムが設置されている。このような自動火災報知システムにおいては、火災発生の報知はブザー、ベル、メッセージ等の音響により行なわれるのが一般的である。また、この音響による報知と共に、LEDや赤色ランプ等を用いた表示報知も適宜行われる。
ところで、近年、火災発生を音響とともに視認性の高い高光度の白色光(フラッシュ光)を点滅することにより火災の発生を報知する警報システムも提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。このような警報システムによれば、音響だけでなく強い光の点滅により火災発生を報知するため、例えば聴覚不自由者にも、災害の発生を早期に、且つ確実に認識させることができる。また、配線による手間とコストを低減するため、無線式の警報システムも提案されている(例えば特許文献4参照)。
このように光警報を行う警報システムは、図48に示すように、火災発生時に、火災受信機側の光警報制御装置から発光周期Tにより同期信号を光警報器に送信し、同期信号を受信した光警報器は発光周期Tで発光を繰り返す同期発光を行い、バラバラのタイミングで発光することにより眩惑を起こす光過敏性発作の問題を解消可能とする。
また、光警報を行う警報システムの他の例として、図49に示すように、受信機側の光警報制御装置から避難経路等に配置した複数の光警報器に周期Tにより同期信号を送信し、同期信号を受信した複数の光警報器は、予め設定した異なる遅延時間の経過後に順次発光を行うことで、非常口の方向に向かって発光を移動させる誘導発光を行うことで、非常口に向かって火災発生場所から遠ざかるように視覚的に避難を誘導することができる。
実用新案登録第3113946号公報 特開2005−165740号公報 特開2011−198194号公報 特開2014−186430号公報
しかしながら、光警報を行う従来の警報システムにあっては、図47に示すような同期発光を行った場合には、防眩効果は高いが、非常口の場所は避難誘導灯を探さなければわからず、避難に手間取る可能性が残る。
また、図48に示すような誘導発光を行った場合には、非常口の方向は分かるが、視認範囲に入る光警報器の数が増えると、バラバラのタイミングで発光する光を見ることになり、防眩効果が高いとは云えず、光過敏性発作の問題を解消できなくなるかの可能性がある。
本発明は、同期発光による防眩効果を損なうことなく非常口が分かる誘導発光を可能とする光警報を行う警報システムを提供することを目的とする。
(第1発明:避難経路の発光制御)
本発明は、
避難経路に沿って所定間隔で配置した複数の光警報器と、
火災時に複数の光警報器を所定の発光周期で同期発光するように制御する光警報制御装置と、
を備えた警報システムに於いて、
光警報制御装置は、複数の光警報器を同期発光するように制御した状態で、同期発光とは異なる所定の特殊発光を所定方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させる誘導発光制御を行うことを特徴とする。
(避難経路に火災場所がある場合の誘導発光制御)
光警報制御装置は、避難経路上に火災場所がある場合、特殊発光を火災場所から遠ざかる方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させる。
(避難経路に火災場所がない場合の誘導発光制御)
光警報制御装置は、避難経路上に火災場所がない場合、特殊発光を非常口の方向及び又は所定方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させる。
(アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御1)
複数の光警報器は避難経路の所定方向に向かって増加するようにアドレスを設定し、
光警報制御装置は、火災時に、複数の光警報器のアドレスから、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、複数の光警報器に設定すると共に、発光グループのグループ番号順に繰り返す発光パターン番号を発光周期毎に複数の光警報器に送信し、
複数の光警報器は、光警報制御装置が送信した発光パターン番号が自己のグループ番号に一致した場合に特殊発光を行い、不一致の場合に同期発光を行う。
(アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御2)
複数の光警報器は避難経路の所定方向に向かって増加するようにアドレスを設定し、
光警報制御装置は、火災時に、複数の光警報器のアドレスから、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、各光警報器に設定すると共に、発光周期毎に発光同期信号を複数の光警報器に送信し、
複数の光警報器は、発光同期信号のグループ数毎に繰り返す受信回数から生成した発光パターン番号がグループ番号に一致した場合は特殊発光を行い、不一致の場合は同期発光を行う。
(第2発明:大空間フロアの発光制御)
本発明は、
大空間施設のフロア天井側となる設置面の縦及び横方向に配置した複数の光警報器と、
火災時に複数の光警報器を所定の発光周期で同期発光するように制御する光警報制御装置と、
を備えた警報システムに於いて、
光警報制御装置は、複数の光警報器を同期発光するように制御した状態で、同期発光とは異なる所定の特殊発光をライン状に行って特殊発光ラインを生成し、特殊発光ラインを所定方向に向かって移動させるように複数の光警報器を制御して誘導方向を表示させる誘導発光制御を行うことを特徴とする。
(フロアに火災場所がある場合の誘導発光制御)
光警報制御装置は、フロアに火災場所がある場合、特殊発光ラインを火災場所から遠ざかる方向で且つ非常口の方向に向かって移動させるように複数の光警報器を制御して誘導方向を表示させる。
(フロアに火災場所がない場合の誘導発光制御)
光警報制御装置は、フロアに火災場所がない場合、特殊発光ラインを非常口の方向に向かって移動させるように複数の光警報器を制御して誘導方向を表示させる。
(アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御1)
フロアは左右に非常口を備え、
複数の光警報器は、フロアを略中央で分けて右フロアと左フロアに分割し、
左フロアに配置した複数の光警報器に、上端右端及び下端右端を開始アドレスとして左方向、下方向から中央及び上方向から中央に向かって増加するアドレスを設定すると共に、上方向及び下方向に向かって増加する各アドレスから左方向に向かって増加するアドレスを設定し、
右フロアに配置した複数の光警報器に、上端左端及び下端左端を途中開始アドレスとして右方向、下方向から中央及び上方向から中央に向かって増加するアドレスを設定すると共に、上方向及び下方向に向かって増加する各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定し、
光警報制御装置は、火災時に、フロアの横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、複数の光警報器に設定する。
(アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御2)
フロアは左右に非常口を備え、
複数の光警報器は、フロアを略中央で右フロアと左フロアに分割し、
左フロアに配置した複数の光警報器について、非常口に最も近い光警報器を開始アドレスとして、上方向及び下方向に向かって増加するアドレスを設定すると共に、且つ上方向及び下方向の各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定し、
右フロアに配置した複数の光警報器について、上端左端及び下端左端を途中開始アドレスとして、右方向、下方向及び上方向に向かって増加するアドレスを設定すると共に、且つ上方向及び下方向の各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定し、
光警報制御装置は、火災時に、フロアの横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、各光警報器に設定する。
(アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御3)
フロアは左右に非常口を備え、
複数の光警報器は、横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、一方向に向かって増加するアドレスを設定し、
光警報制御装置は、火災時に、フロアの横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、所定の開始発光パターン番号と警報器アドレスとに基づき、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、各光警報器に設定する。
(発光パターン番号の送信による光警報器の発光制御)
光警報制御装置は、発光グループのグループ番号順に繰り返す発光パターン番号を発光周期毎に複数の光警報器に送信し、
複数の光警報器は、光警報制御装置が送信した発光パターン番号が自己のグループ番号に一致した場合に特殊発光を行い、不一致の場合に同期発光を行う。
(発光同期信号の計数による光警報器の発光制御)
光警報制御装置は、発光周期毎に発光同期信号を複数の光警報器に送信し、
複数の光警報器は、発光同期信号のグループ数毎に繰り返す受信回数から生成した発光パターン番号がグループ番号に一致した場合は特殊発光を行い、不一致の場合は同期発光を行う。
(第3発明:フロア分割による発光制御)
本発明は、
大空間施設のフロア天井側となる設置面の縦及び横方向に配置した複数の光警報器と、
火災時に複数の光警報器を所定の発光周期で同期発光するように制御する光警報制御装置と、
を備えた警報システムに於いて、
複数の光警報器を、縦及び横方向に所定数となる方形に配置した発光区画に分割すると共に、各発光区画の光警報器を光警報制御装置から引き出された回線毎に接続し、
光警報制御装置は、複数の光警報器を同期発光するように制御した状態で、発光区画毎に同期発光とは異なる所定の特殊発光を行って安全な所定方向へ誘導する誘導発光制御を行うことを特徴とする。
(誘導方向パターンの選択による誘導発光制御)
光警報制御装置は、特殊発光ラインを異なる所定方向に移動させる複数種類の誘導方向パターンを予め記憶しており、火災時に、発光区画毎に、特殊発光ラインを所定の安全な方向に移動させるように誘導方向パターンを選択し、発光周期毎に、発光区画の中で特殊発光ラインを誘導方向パターンの方向に移動させるように複数の光警報器を制御して、複数の発光区画の誘導表示の組合せにより誘導方向を表示させる。
(誘導方向パターンの種類)
複数種類の誘導方向パターンは、特殊発光ラインを、右方向、左方向、上方向、下方向、右上方向、右下方向、左上方向、左下方向、左右両方向、上下両方向及び外周方向に移動させるパターンを含む。
(特殊発光)
第1乃至第4発明の警報システムに於いて、光警報器は、特殊発光として、発光部を所定時間発光する同期発光に対し、発光部を複数回点滅、発光部を点滅後に点灯、同期発光と異なる発光色、複数の発光色による発光、同期発光と異なる光量の発光、又は、同期発光と異なる発光時間の発光を行う。
(第1発明による避難経路発光制御の効果)
本発明は、避難経路に沿って所定間隔で配置した複数の光警報器と、火災時に複数の光警報器を所定の発光周期で同期発光するように制御する光警報制御装置とを備えた警報システムに於いて、光警報制御装置は、複数の光警報器を同期発光するように制御した状態で、同期発光とは異なる所定の特殊発光を安全な所定方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させる誘導発光制御を行うようにしたため、避難経路に一列に配列された光警報器は、火災時に、全ての光警報装置を所定周期で同時に発光させる同期発光を行いながら、安全な方向かって移動する特殊発光により誘導方向が表示され、同期発光による高い防眩効果を維持しながら、同時に安全な避難方向を示すことで、混乱を起こすことなく迅速な避難行動を可能とする。
(避難経路に火災場所がある場合の誘導発光制御による効果)
また、光警報制御装置は、避難経路上に火災場所がある場合、特殊発光を火災場所から遠ざかる方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させるようにしたため、火災場所から遠ざかる非常口の方向を特殊発光の移動により表示して、迅速且つ適切な避難行動を可能とする。
(避難経路に火災場所がない場合の誘導発光制御による効果)
また、光警報制御装置は、避難経路上に火災場所がない場合、特殊発光を非常口の方向及び又は所定方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させるようにしたため、非常口の方向を特殊発光の移動により表示して、迅速且つ適切な避難行動を可能とする。
(アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御1による効果)
また、複数の光警報器は避難経路の所定方向に向かって増加するようにアドレスを設定し、光警報制御装置は、火災時に、複数の光警報器のアドレスから、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、複数の光警報器に設定すると共に、発光グループのグループ番号順に繰り返す発光パターン番号を発光周期毎に複数の光警報器に送信し、複数の光警報器は、光警報制御装置が送信した発光パターン番号が自己のグループ番号に一致した場合に特殊発光を行い、不一致の場合に同期発光を行うようにしたため、例えばグループ数を5とすると、連続する光警報器アドレスを5台の光警報器毎に繰り返す発光グループのグループ番号0〜4に変換し、グループ番号0〜4の順に同期発光のタイミングで特殊発光を行うことで、避難経路に一列に配置した複数の光警報器は5台置きに特殊発光を行って且つ特殊発光が非常口の方向に順次移動し、非常口の方向を特殊発光の移動により表示して、迅速且つ適切な避難行動を可能とする。
(アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御2による効果)
複数の光警報器は避難経路の所定方向に向かって増加するようにアドレスを設定し、
し、光警報制御装置は、火災時に、複数の光警報器のアドレスから、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、各光警報器に設定すると共に、発光周期毎に発光同期信号を複数の光警報器に送信し、複数の光警報器は、発光同期信号のグループ数毎に繰り返す受信回数から生成した発光パターン番号がグループ番号に一致した場合は特殊発光を行い、不一致の場合は同期発光を行うようにしたため、パターン番号Pを含む発光制御電文の代わりに電文形式を必要としない同期発光信号のみの送信で済むことから、システム構成及び制御を簡単にすることを可能とする。
(第2発明の大空間フロア発光制御による効果)
本発明は、大空間施設のフロア天井側となる設置面の縦及び横方向に配置した複数の光警報器と、火災時に複数の光警報器を所定の発光周期で同期発光するように制御する光警報制御装置とを備えた警報システムに於いて、光警報制御装置は、複数の光警報器を同期発光するように制御した状態で、同期発光とは異なる所定の特殊発光をライン状に行って特殊発光ラインを生成し、特殊発光ラインを所定方向に向かって移動させるように複数の光警報器を制御して誘導方向を表示させる誘導発光制御を行うようにしたため、大空間施設のフロア天井側に縦及び横方向に配置した光警報器は、火災時に、全ての光警報装置を所定周期で同時に発光させる同期発光を行いながら、特殊発光ラインがその直交する方向となる所定の安全な方向かって移動する誘導表示が行われ、同期発光による高い防眩効果を維持しながら、同時に大空間フロアでの安全な方向を示すことで、混乱を起こすことなく迅速な避難行動を可能とする。
(フロアに火災場所がある場合の誘導発光制御による効果)
また、光警報制御装置は、フロアに火災場所がある場合、特殊発光ラインを火災場所から遠ざかる方向で且つ非常口の方向に向かって移動させるように複数の光警報器を制御して誘導方向を表示させるようにしたため、火災場所から遠ざかる位置にある非常口の方向を特殊発光ラインの移動により表示して、迅速且つ適切な避難行動を可能とする。
(フロアに火災場所がない場合の誘導発光制御による効果)
また、光警報制御装置は、フロアに火災場所がない場合、特殊発光ラインを非常口の方向に向かって移動させるように複数の光警報器を制御して誘導方向を表示させるようにしたため、最も近い非常口の方向を特殊発光ラインの移動により表示して、迅速且つ適切な避難行動を可能とする。
(光警報器アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御1による効果)
フロアは左右に非常口を備え、複数の光警報器は、フロアを略中央で分けて右フロアと左フロアに分割し、左フロアに配置した複数の光警報器に、上端左端、下端左端を開始アドレスとして左方向、下方向から中央及び上方向から中央に向かって増加するアドレスを設定すると共に、上方向及び下方向に向かって増加する各アドレスから左方向に向かって増加するアドレスを設定し、右フロアに配置した複数の光警報器に、上端左端、下端左端を途中開始アドレスとして右方向、下方向から中央及び上方向から中央に向かって増加するアドレスを設定すると共に、上方向及び下方向に向かって増加する各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定し、光警報制御装置は、火災時に、フロアの横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、複数の光警報器に設定し、また、光警報制御装置は、発光グループのグループ番号順に繰り返す発光パターン番号を発光周期毎に複数の光警報器に送信し、複数の光警報器は、光警報制御装置が送信した発光パターン番号が自己のグループ番号に一致した場合に特殊発光を行い、不一致の場合に同期発光を行うようにしたため、フロア外部で火災が発生した場合に、非常口の方向に向かう特殊発光ラインがグループ数に一致したライン数置きに1又は複数形成され、且つ、同期発光に伴い1又複数の特殊ラインが波が進行するように非常口の方向に順次移動し、非常口の方向を特殊発光ラインの波状移動の繰り返しにより表示して、迅速且つ適切な避難行動を可能とする。
(光警報器アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御2による効果)
また、フロアは左右に非常口を備え、複数の光警報器は、フロアを略中央で右フロアと左フロアに分割し、左フロアに配置した複数の光警報器について、非常口に最も近い光警報器を開始アドレスとして、上方向及び下方向に向かって増加するアドレスを設定すると共に、且つ上方向及び下方向の各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定し、右フロアに配置した複数の光警報器について、上端右端及び下端右端を途中開始アドレスとして、右方向、下方向及び上方向に向かって増加するアドレスを設定すると共に、且つ上方向及び下方向の各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定し、光警報制御装置は、火災時に、フロアの横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、複数の光警報器に設定し、また、光警報制御装置は、発光グループのグループ番号順に繰り返す発光パターン番号を発光周期毎に複数の光警報器に送信し、複数の光警報器は、光警報制御装置が送信した発光パターン番号が自己のグループ番号に一致した場合に特殊発光を行い、不一致の場合に同期発光を行うようにしたため、例えばグループ数を5とすると、横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、光警報器アドレスを5台の光警報器単位で繰り返す発光グループのグループ番号0〜4に変換し、グループ番号0〜4の順に同期発光のタイミングで特殊発光を行うことで、フロア外部で火災が発生した場合およびフロア内で火災が発生した場合のいずれについても、非常口の方向に向かう特殊発光ラインが5ライン置きに1又は複数形成され、且つ、同期発光に伴い1又複数の特殊ラインは波が進行するように非常口の方向に順次移動し、非常口の方向を特殊発光ラインの波状移動の繰り返しにより表示して、迅速且つ適切な避難行動を可能とする。
(光警報器アドレスから発光グループを算出して最短距離で行う誘導発光制御3の効果)
また、フロアは左右に非常口を備え、複数の光警報器は、横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、一方向に向かって増加するアドレスを設定し、光警報制御装置は、火災時に、フロアの横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、所定の開始発光パターン番号と警報器アドレスとに基づき、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、光警報器のアドレスに対する発光グループの対応表からグループ番号を取得して、複数の光警報器に設定し、また、光警報制御装置は、発光グループのグループ番号順に繰り返す発光パターン番号を発光周期毎に複数の光警報器に送信し、複数の光警報器は、光警報制御装置が送信した発光パターン番号が自己のグループ番号に一致した場合に特殊発光を行い、不一致の場合に同期発光を行うようにしたため、横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、例えば右方向に向かって増加するといった単純なアドレスの設定に加え、開始発光パターン番号を設定し、光警報器アドレスと開始発光パターン番号に基づいて、例えばグループ数を5とすると、横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、光警報器アドレスを5台の光警報器毎に繰り返す発光グループのグループ番号0〜4に変換し、グループ番号0〜4の順に同期発光のタイミングで特殊発光を行うことで、非常口の方向に向かう特殊発光ラインが5ライン置きに1又は複数形成され、且つ、同期発光に伴い1又複数の特殊ラインが、波が進行するように非常口の方向に波状に移動し、更に、フロア内で火災が発生した場合に、特殊発光ラインが非常口の方向に直線移動することで、非常口に最短距離で向かう誘導方向の表示が行われ、より迅速且つ適切な避難行動を可能とする。
(同期発光信号の計数による光警報器の発光制御による効果)
また、光警報制御装置は、発光周期毎に発光同期信号を複数の光警報器に送信し、複数の光警報器は、発光同期信号のグループ数毎に繰り返す受信回数から生成した発光パターン番号がグループ番号に一致した場合は特殊発光を行い、不一致の場合は同期発光を行うようにしたため、パターン番号Pを含む発光制御電文の代わりに電文形式を必要としない同期発光信号のみの送信で済むことから、システム構成及び制御を簡単にすることを可能とする。
(第3発明のフロア分割による発光制御の効果)
本発明は、大空間施設のフロア天井側となる設置面の縦及び横方向に配置した複数の光警報器と、火災時に複数の光警報器を所定の発光周期で同期発光するように制御する光警報制御装置とを備えた警報システムに於いて、複数の光警報器を、縦及び横方向に所定数となる方形に配置した発光区画に分割すると共に、各発光区画の光警報器を光警報制御装置から引き出された回線毎に接続し、光警報制御装置は、複数の光警報器を同期発光するように制御した状態で、発光区画毎に同期発光とは異なる所定の特殊発光を行って誘導方向を表示させる誘導発光制御を行うようにしたため、大空間フロアの天井側に縦及び横方向に配置された複数の光警報器は、火災時に、全ての光警報装置を同期発光させながら、フロアを分割した発光区画毎に、特殊発光により所定の安全な方向かって移動する誘導表示が行われ、同期発光による高い防眩効果を維持しながら、同時に大空間フロアでの安全な方向を示すことで、混乱を起こすことなく迅速な避難行動を可能とする。
(誘導方向パターンの選択による誘導発光制御の効果)
また、光警報制御装置は、特殊発光ラインを異なる所定方向に移動させる複数種類の誘導方向パターンを予め記憶しており、火災時に、発光区画毎に、特殊発光ラインを所定の安全な方向に移動させるように誘導方向パターンを選択し、発光周期毎に、発光区画の中で特殊発光ラインを誘導方向パターンの方向に移動させるように複数の光警報器を制御して、複数の発光区画の誘導表示の組合せにより誘導方向を表示させるようにしたため、フロアを分割した複数の発光区画に対する誘導方向パターンの選択という簡単な制御により、特殊発光ラインの移動による誘導表示を適切に行うことを可能とする。
(誘導方向パターンの効果)
また、複数種類の誘導方向パターンは、特殊発光ラインを、右方向、左方向、上方向、下方向、右上方向、右下方向、左上方向、左下方向、左右両方向、上下両方向、及び外周方向に移動させるパターンを含み、これらの誘導方向パターンを組み合わせることで、特殊発光ラインの移動による誘導表示を適切に行うことを可能とする。
(特殊発光による効果)
また、第1乃至第3発明の警報システムについて、光警報器は、特殊発光として、発光部を所定時間発光する同期発光に対し、発光部を複数回点滅、発光部を点滅後に点灯、同期発光と異なる発光色、複数の発光色による発光、同期発光と異なる光量の発光、又は、同期発光と異なる発光時間の発光を行うようにしたため、全ての光警報器を同期発光しながら誘導発光しても、同期発光に対し誘導発光を明確に区別することを可能とし、誘導発光の移動により、非常口を含む安全な方向を確実に知らせることを可能とする。
避難経路に配置した光警報器の同期発光による光警報と特殊発光による誘導表示を行う警戒システムの概略を示した説明図 図1の火災受信機、光警報制御装置及び光警報器の機能構成を示したブロック図 片側に非常口がある避難経路における光警報器の配置を示した説明図 図1の光警報制御装置による光警報器の同期発光と特殊発光を示したタイムチャート 避難経路上に火災場所がない場合の誘導発光制御における光警報器アドレス、グループ番号、及び発光パターンを示した説明図 避難経路上に火災場所が1箇所ある場合の誘導発光制御における光警報器アドレス、グループ番号、及び発光パターンを示した説明図 避難経路上に火災場所が2箇所ある場合の誘導発光制御における光警報器アドレス、グループ番号、及び発光パターンを示した説明図 図2の光警報制御装置の制御動作を示したフローチャート 図8のステップS4における火災箇所なしのグループ変換の詳細を示したフローチャート 図8のステップS5における1箇所火災のグループ変換の詳細を示したフローチャート 図8のステップS6における2火災箇所のグループ変換の詳細を示したフローチャート 図8のステップS8における発光制御電文送信の詳細を示したフローチャート 図2の光警報器の制御動作を示したフローチャート 両側に非常口がある避難経路における光警報器の配置を示した説明図 図14の避難経路上に火災場所がない場合の誘導発光制御における光警報器アドレス、グループ番号、及び発光パターンを示した説明図 図14の避難経路を対象とした図8のステップS4における火災箇所なしのグループ変換の詳細を示したフローチャート 大空間のフロアに配置した光警報器の同期発光による光警報と特殊発光による誘導表示を行う警戒システムの概略を示した説明図 フロアに火災場所がない場合の誘導発光制御の第1実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図 図18について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 フロアに火災場所がない場合の誘導発光制御の第2実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図 図20について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 フロアに火災場所が1箇所ある場合の誘導発光制御の第1実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図 図22について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 フロアに火災場所が1箇所ある場合の誘導発光制御の第1実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向の他の例を示した説明図 図24について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 図17の光警報制御装置の制御動作を示したフローチャート 図17のステップS74における火災箇所なしのグループ変換の詳細を示したフローチャート 図17のステップS75における1箇所火災のグループ変換の詳細を示したフローチャート フロアに火災場所がない場合の誘導発光制御の第3実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、開始発光パターン、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図 図29について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 フロアに火災場所が1箇所ある場合の誘導発光制御の第3実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、開始発光パターン、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図 図31について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 フロアに火災場所が1箇所ある場合の誘導発光制御の第3実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、開始発光パターン、グループ設定、グループ並び及び誘導方向の他の例を示した説明図 図33について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 第3実施形態について図17のステップS74における図29を対象とした火災箇所なしのグループ変換の詳細を示したフローチャート 第3実施形態について図17のステップS75における図31及び図33を対象とした1箇所火災のグループ変換の詳細を示したフローチャート 第3実施形態について図17のステップS75における第3実施形態による2箇所火災のグループ変換の詳細を示したフローチャート 光警報装置の発光制御の他の実施形態を示したフローチャート 大空間のフロアに配置した光警報器を発光区画に分割して同期発光による光警報と特殊発光による誘導表示を行う警戒システムの概略を示した説明図 図39の誘導発光制御に用いる誘導方向パターンの種類を示した説明図 図39の誘導方向パターンによる特殊発光ラインの移動を時系列で示した説明図 中央の発光区画が火災区画となった場合の特殊発光ラインによる誘導方向を示した説明図 図42について、発光パターンの切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 中央左端の発光区画が火災区画となった場合の特殊発光ラインによる誘導方向を示した説明図 図44について、発光パターンの切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 左上隅の発光区画が火災区画となった場合の特殊発光ラインによる誘導方向を示した説明図 図46について、発光パターンの切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図 従来の同期発光を示したタイムチャート 従来の誘導発光を示したタイムチャート
[目次]
[A 第1発明の警報システム]
1 警報システムの構成
2 警報システムの機能構成
3 アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御
4 避難経路上に火災場所がない場合の誘導発光制御
5 避難経路上に火災場所が1箇所ある場合の誘導発光制御
6 避難経路上に火災場所が2箇所ある場合の誘導発光制御
7 光警報制御装置の制御動作
8 火災場所なしのグループ変換
9 1箇所火災のグループ変換
10 2箇所火災のグループ変換
11 発光電文送信制御
12 光警報器の制御動作
13 避難経路の両側に非常口がある場合の誘導発光制御
[B 第2発明の警報システム]
1 警報システムの構成
2 フロアに火災場所がない場合の第1実施形態による誘導発光制御
3 フロアに火災場所がない場合の第2実施形態による誘導発光制御
4 特殊発光ラインを設定してアドレス配置を決める方法
5 フロアに火災場所がある場合の誘導発光制御
6 フロアに火災場所がある場合の他の誘導発光制御
7 光警報制御装置の制御動作
8 フロアに火災場所がない場合のグループ変換
9 フロアに火災場所がある場合のグループ変換
10 第2実施形態による誘導発光制御の課題
11 フロアに火災がない場合の第3実施形態による誘導発光制御
12 フロアに火災場所がある場合の第3実施形態による誘導発光制御
13 フロアに火災場所がある場合の第3実施形態による他の誘導発光制御
14 フロアに火災場所がない場合の第3実施形態によるグループ変換
15 フロアに火災場所がある場合の第3実施形態によるグループ変換
[C 光警報装置の制御]
[D 第3発明の警報システム]
1 警報システムの構成
2 誘導方向パターン
3 発光誘導制御の例
[E 本発明の変形例]
1 無線式の警報システム
2 光警報制御装置
3 その他
[A 第1発明の警報システム]
(1 警報システムの構成)
図1は避難経路に配置した光警報器の同期発光による光警報と特殊発光による誘導表示を行う警戒システムの概略を示した説明図である。
図1に示すように、本実施形態の警報システムは、R型の自動火災報知システムを例にとっており、R型の火災受信機16から警戒区域に向けて引き出した伝送路20に、アナログ型の火災感知器18を接続している。火災受信機16は火災感知器18から自己アドレスを含む火災発報電文を受信し、感知器アドレスにより火災発生場所を特定した火災警報を出力する。
火災受信機16に対しては光警報制御装置10を接続し、光警報制御装置10から引き出した伝送路14に警戒区域の避難経路に沿って配置した複数の光警報器12を接続している。光警報制御装置10は火災受信機16から火災警報に基づく火災移報信号を受信すると、伝送路14に制御電文を送信し、光警報器12の同期発光による光警報制御を行いながら、同期発光とは異なる所定の特殊発光により非常口等の安全な方向を示す誘導表示を行う。
(2 警報システムの機能構成)
図2は図1の火災受信機、光警報制御装置及び光警報器の機能構成を示したブロック図、図3は片側に非常口がある避難経路における光警報器の配置を示した説明図、図4は図1の光警報制御装置による光警報器の同期発光と特殊発光の制御を示したタイムチャート
である。
火災受信機16は、制御部26を備え、制御部26に対し伝送部28、表示部30、操作部32、警報部34及び移報部36を設けている。
火災受信機16の制御部26は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用しており、伝送部28により火災感知器18からの火災発報電文を受信すると、警報部34により火災警報を出力すると共に、表示部30により火災発生場所を示す表示を行い、更に、移報部36から火災発生場所を示す情報を含む火災移報信号を光警報制御装置10に出力する。
光警報制御装置10は、制御部38、移報入力部40及伝送部42を備え、火災受信機16からの電源又は専用電源で動作する。光警報制御装置10の制御部38は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
光警報器12は、制御部44、伝送部46、及び発光部48を備え、伝送路14から電源供給を受けて動作する。光警報器12の制御部44は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
伝送部46は光警報制御装置10との間で電文を送受信する。発光部48には高輝度LEDやフラッシュライト等とその駆動回路を設けており、制御部44から同期発光指示を受けた場合、予め設定した発光周期Tf、例えばTf=2秒の周期で例えば100ミリ秒の発光時間となる点滅を繰り返す。
また、発光部48は制御部44から特殊発光指示を受けた場合、同期発光とは異なる特殊発光を行う。発光部48による特殊発光としては、100ミリ秒の発光時間となる同期発光に対し、複数回の点滅、点滅後に点灯、同期発光と異なる発光色の発光、複数の発光色による発光、同期発光と異なる光量の発光、又は、同期発光と異なる発光時間の発光等を行う。
光警報制御装置10の制御部38は、移報受信部40による火災発生場所を含む火災移報信号の受信を検出すると、伝送路14に接続している全ての光警報器12を指定する共通アドレスを指定した発光制御電文又はアドレス指定なしの発光制御電文を送信し、予め設定した発光周期Tf、例えばTf=2秒の周期で光警報器12を同期発光させる。発光制御電文を含む各種の制御電文は、スタートコード、送信元アドレス、送信先アドレス、コマンド、データ及びチェックサムで構成している。
また、光警報制御装置10の制御部38は、図3に示すように、非常口24に向かう避難経路22に沿って一列に配置している例えば12台の光警報器12を対象に、光警報器12を同期発光するように制御した状態で、同期発光とは異なる所定の特殊発光を所定方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させる誘導発光制御を行う。
この光警報制御装置10の制御部38による同期発光制御と特殊発光による誘導発光制御は、図4のフローチャートに示すように、アドレスA=1〜12を設定した12台の光警報器12に対し、発光制御電文を送信して周期Tで同期発光aを行い、この同期発光を行いながら、例えば光警報器12をアドレスA=1〜5の順次指定した誘導発光情報を含む発光制御電文を繰り返し送信して特殊発光bを行い、これにより光警報器12のアドレス順に特殊発光bが時間的に移動し、特殊発光bの移動により非常口24に向かう方向を表示する。
このように本実施形態の警報システムによれば、避難経路22に配列された複数の光警報器12は、火災時に、全ての光警報器12を周期Tで同時に発光させる同期発光aを行いながら、非常口24がある安全な方向かって移動する特殊発光bにより誘導方向が表示され、同期発光による高い防眩効果を維持しながら、同時に安全な避難方向を示すことで、混乱を起こすことなく迅速な避難行動を可能とする。
(3 アドレスから発光グループを算出して行う誘導発光制御)
図5は避難経路上に火災場所がない場合の誘導発光制御における光警報器アドレス、グループ番号、及び発光パターンを示した説明図である。
図2の光警報制御装置10は、避難経路に配置した光警報器12のアドレスから発光グループのグループ番号を算出して光警報器12の誘導発光制御を行う。このため図3に示したように、避難経路22に配置した例えば12台の光警報器12には、非常口24のある避難方向に向かって増加するようにアドレスA=1〜12を設定している。
光警報制御装置10は、火災受信機16から火災移報信号を受信した火災時に、12台の光警報器12のアドレスA=1〜12から、所定のグループ数G、例えばG=5とすると、5台話した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号Nを算出してグループ番号設定電文の送信により光警報器12の各々に設定し、続いて発光パターン番号P=0〜4を順次含む発光制御電文を発光周期T毎に12台の光警報器12に送信する制御を行う。
これに対し避難経路22に配置した光警報器12は、光警報制御装置10が送信したグルプ番号設定電文を受信して自己のグループ番号を設定し、続いて、光警報制御装置10が順次送信してくる発光制御電文の発光パターン番号P=0〜4が自己のグループ番号Nに一致した場合に特殊発光を行う。また、発光パターン番号Pが自己のグループ番号Nに不一致の場合、光警報器12は同期発光を行う。
このような特殊発光による誘導発光制御を避難経路に火災場所がない場合と火災場所がある場合に分けて具体的に説明すると次のようになる。
(4 避難経路上に火災場所がない場合の誘導発光制御)
図5は避難経路上に火災場所がない場合の誘導発光制御における光警報器アドレス、グループ番号、及び発光パターンを示した説明図である。
図5に示すように、図3の避難経路22に配置した12台の光警報器12にはアドレスAとして、非常口24に向かう避難方向に向けて増加するアドレスA=1〜12を設定している。
光警報制御装置10は、火災移報信号を受信しても、火災場所が避難経路22にない場合には、発光グループのグループ数をGとすると、光警報器アドレスAをmod(G)した値をグループ番号Nとして求める計算を行う。
即ち、
P=(A)mod(G) (式1)
によりグループ番号Nを求める。(式1)の右辺は、アドレスAをグループ数Gで割った余りの算出を意味する剰余計算として知られている。
ここで、クループ数G)を、例えばG=5とすると、左端から4番目までの光警報器12はアドレスA=1〜4であることから、(式1)からグループ番号N=1〜4が求まり、左端から5番目の光警報器12はアドレスA=5であることから、(式1)からグループ番号N=0が求まり、以下、アドレスの増加に伴いグループ番号N=0〜4の繰り返しが求まる。
このようにアドレスA=1〜12に基づいて算出したグループ番号Nを、光警報制御装置10から各光警報器12のアドレスを指定したグループ番号設定電文の送信により、12台の光警報器12のそれぞれに設定する。
続いて、光警報制御装置10は、発光制御電文に0〜4で繰り返す発光パターン番号Pを含めて順次送信し、この発光制御電文を受信した光警報器12は、受信電文に含まれている発光パターン番号Pが自己のグループ番号Nに不一致の場合は同期発光を行い、一致した場合は特殊発光を行う。
図5にあっては、縦軸の時間tで変化する発光パターン番号P=0〜4に対し、横軸に示す光警報器12のアドレスAに対応して設定したグループ番号Nに不一致の場合は白丸の同期発光とし、一致した場合は黒丸の特殊発光としている。このため黒丸の特殊発光は、時間tの経過に伴い非常口24の方向に順次移動し、非常口24の方向を誘導方向27とする表示を行う。
また、黒丸の特殊発光は、グループ数G=5に対応した光警報器12の5台置きに行っており、これにより例えば発光周期Tを2秒とすると、5台の光警報器12毎に10秒の周期で特殊発光による移動を繰り返す誘導発光制御が実現できる。
また、誘導発光制御を行うグループ数Gの値は必要に応じて適宜に変更することができ、例えばG=3又はG=6とすることも可能である。但し、G=3を下回ると特殊発光の移動量がその分低下して誘導表示が分かり難いことから、G=3以上とすることが望ましい。
(5 避難経路上に火災場所が1箇所ある場合の誘導発光制御)
図6は避難経路上に火災場所が1箇所ある場合の誘導発光制御における光警報器アドレス、グループ番号、及び発光パターンを示した説明図である。
図6に示すように、避難経路22の途中に火災場所25があり、火災場所25に最も近い光警報器12のアドレスAはA=7となっている。
この場合、光警報制御装置10は、火災場所の光警報器12のアドレスを火災場所アドレスAf=7とし、光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf以上の場合は、光警報器アドレスをmod(G)した値、即ち前記(式1)によりグループ番号Nを求める。
ここで、火災場所アドレスAf=7であることから、それ以上のアドレスA=7〜12の光警報器12につき、前記(式1)からグループ番号N=2,3,4,0,1,2を算出する。この場合のグループ番号Nは、非常口24の方向に向かって増加するように繰り返し変化する。
また、光警報制御装置10は、光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf未満の場合は、光警報器アドレスAをmod(G)した値に(−1)を乗算し、更に(G−1)を加算した値としてグループ番号Nを求める。即ち、
N=(A)mod(G)・(−1)+(G−1) (式2)
によりグループ番号Nを算出する。
ここで、火災場所アドレスAf=7であることから、それ未満のアドレスA=1〜6の光警報器12につき、前記(式2)からグループ番号N=3,2,1,0,4,3を算出する。この場合のグループ番号Nは、非常口24に対する反対方向に向かって増加するように繰り返し変化するリバース設定となる。
このようにアドレスA=1〜12と火災場所アドレスAf=7に基づいて算出したグループ番号Nを、光警報制御装置10から各光警報器アドレスを指定したグループ番号設定電文の送信により、12台の光警報器12のそれぞれに設定する。
続いて、光警報制御装置10は、発光制御電文に0〜4で繰り返す発光パターン番号Pを含めて順次送信し、この発光制御電文を受信した光警報器12は、受信電文に含まれている発光パターン番号が自己のグループ番号Nに不一致の場合は同期発光を行い、一致した場合は特殊発光を行う。
図6にあっては、縦軸の時間tで変化する発光パターン番号P=0〜4による黒丸の特殊発光は、火災場所25の右側については、時間tの経過に伴い非常口24に向かって順次移動する誘導方向27bの表示を行い、一方、火災場所25の左側については、非常口24とは反対の方向に順次移動するリバース方向となる誘導方向27aの表示を行う。
(6 避難経路上に火災場所が2箇所ある場合の誘導発光制御)
図7は避難経路上に火災場所が2箇所ある場合の誘導発光制御における光警報器アドレス、グループ番号、及び発光パターンを示した説明図である。
図7に示すように、避難経路22の途中に2箇所の火災場所25a,25bがあり、火災場所25a,25bに最も近い光警報器12のアドレスAはA=4,7となっている。
この場合、光警報制御装置10は、大きい方の光警報器アドレスを火災場所大アドレスAb、小さい方の光警報器アドレスを火災場所小アドレスAsとし、光警報器アドレスAが火災場所大アドレスAb以上の場合は、光警報器アドレスAをmod(G)した値、即ち前記(式1)によりグループ番号Nを求める。
ここで、火災場所大アドレスAb=7であることから、それ以上のアドレスA=7〜12の光警報器12につき、前記(式1)からグループ番号N=2,3,4,0,1,2を算出する。この場合のグループ番号Nは、非常口24の方向に向かって増加するように繰り返し変化する。
また、光警報制御装置10は、光警報器アドレスAが火災場所小アドレスAs未満の場合は、光警報器アドレスをmod(G)した値に(−1)を乗算し、更に(G−1)を加算した値、即ち前記(式2)によりグループ番号を求める。
ここで、火災場所小アドレスAs=4であることから、それ未満のアドレスA=1〜3の光警報器12につき、前記(式2)からグループ番号N=3,2,1を算出する。この場合のグループ番号Nは、非常口24に対する反対方向に向かって増加するように繰り返し変化するリバース設定となる。
更に、光警報制御装置10は、光警報器アドレスAが火災場所小アドレスAs以上で火災場所大アドレスAb未満の場合は、光警報器Aに設定した発光パターン番号N=0〜4に一致することのない無効グループ番号Niを設定する。この無効グループ番号Niは例えばNi=5を設定する。
このようにアドレスA=1〜12、2箇所の火災場所を示す火災場所小アドレスAs及び火災場所大アドレスAbに基づいて算出したグループ番号Nを、光警報制御装置10から各光警報器アドレスを指定したグループ番号設定電文の送信により、12台の光警報器12のそれぞれに設定する。
続いて、光警報制御装置10は、発光制御電文に0〜4で繰り返す発光パターン番号Pを含めて送信し、この発光制御電文を受信した光警報器12は、受信電文に含まれている発光パターン番号が自己のグループ番号Nと不一致の場合は同期発光を行い、一致した場合は特殊発光を行う。
図7にあっては、縦軸の時間tで変化する発光パターン番号P=0〜4による黒丸の特殊発光は、火災場所25bの右側については、時間tの経過に伴い非常口24に向かって順次移動する誘導方向27bの表示を行い、一方、火災場所25aの左側については、非常口24とは反対の方向に順次移動するリバース方向となる誘導方向27aの表示を行い、更に火災場所25a,25bの間は特殊発光による誘導方向の表示は行わず、同期発光のみとする。
ここで、図7の2か所の火災場所25a,25bに挟まれた区域に配置した光警報装置12については誘導方向の表示は行わず、同期発光のみとしているが、これ以外に次の発光制御を行うようにしても良い。
(1) 全て特殊発光のみを実施する。
(2) 全て複数回に1回特殊発光を実施する(たとえば2回に1回)。
(3) 火災場所大アドレスAbと火災場所小アドレスAsの内、先に発報した方から遠ざかる方向に誘導発光させる。
(4) 火災場所大アドレスAbと火災場所小アドレスAsの中間アドレスから遠ざかる方向に誘導発光させる。
(7 光警報制御制御装置の制御動作)
図8は図2の光警報制御装置の制御動作を示したフローチャートである。図8に示すように、図2の光警報制御装置10に設けた制御部38は、ステップS1で火災受信機16からの火災移報信号の受信により火災発報を判別すると、ステップS2に進んで避難経路上での火災発報か否か判別し、避難経路上での火災発報でない場合はステップS4に進み、
避難経路に火災場所がない場合の計算に基づき、光警報器アドレスからグループ番号への変換を行う。
また、ステップS2で避難経路上での火災発報を判別した場合はステップS3に進み、2箇所で火災発報か否か判別する。避難経路上の1箇所での火災発報を判別した場合はステップS3からステップS5に進み、避難経路に火災場所が1箇所ある場合の計算に基づき、光警報器アドレスからグループ番号への変換を行う。
また、ステップS3で避難経路上の2箇所での火災発報を判別した場合はステップS6に進み、避難経路に火災場所が2箇所ある場合の計算に基づき、光警報器アドレスからグループ番号への変換を行う。
続いてステップS7に進み、避難経路上に配置している光警報器12のアドレスを指定してグループ番号設定電文を送信し、光警報器12にそれぞれの属する発光グループのグループ番号を設定する。
続いてステップS8に進み、所定の発光周期Tf毎に、グループ数をGとすると、0〜G−1で繰り返し変化する発光パターン番号Pを含む発光制御電文を送信し、光警報器12を同期発光させると共に、発光パターン番号とグループ番号が一致した光警報器12を特殊発光させて誘導方向を表示させる。
続いて、火災受信機16側での火災復旧により火災移報信号の受信が停止すると、ステップS9で火災復旧電文を送信して光警報器12の同期発光及び誘導発光を停止させる。
(8 火災場所なしのグループ変換)
図9は図8のステップS4における火災場所なしのグループ変換の詳細を示したフローチャートである。
図9に示すように、図2の光警報制御装置10に設けた制御部38は、ステップS11で予め定めたグループ数Gの値を設定し、続いて、ステップS12で避難経路上に配置している光警報器12の先頭アドレスAを読み込み、ステップS13で前記(式1)によりグループ番号Nを生成し、ステップS14でメモリに登録する。
続いてステップS15で全アドレスの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS12に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS15で全アドレスの終了を判別すると図8のメインルーチンにリターンする。この変換動作により、例えば図5に示した光警報器12のアドレスに対応した発光グループのグループ番号を生成することができる。
(9 1箇所火災のグループ変換)
図10は図8のステップS5における1箇所火災のグループ変換の詳細を示したフローチャート
図10に示すように、図2の光警報制御装置10に設けた制御部38は、ステップS21で予め定めたグループ数Gの値を設定し、続いて、ステップS22で火災場所アドレスAfを読込む。続いて、ステップS23で避難経路上に配置している光警報器12の先頭アドレスAを読み込み、ステップS24で火災場所アドレスAf以上か否か判別する。火災場所アドレスAf以上の場合はステップS25に進み、前記(式1)によりグループ番号Nを生成する。ステップS24で光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf未満の場合はステップS26に進み、前記(2式)によりグループ番号Nを生成する。
続いて生成したグループ番号をステップS27でメモリに登録し、ステップS28で全アドレスの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS23に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS28で全アドレスの終了を判別すると図8のメインルーチンにリターンする。この変換動作により、例えば図6に示した光警報器12のアドレスに対応した発光グループのグループ番号を生成することができる。
(10 2箇所火災のグループ変換)
図11は図8のステップS6における1箇所火災のグループ変換の詳細を示したフローチャートである。
図11に示すように、図2の光警報制御装置10に設けた制御部38は、ステップS31で予め定めたグループ数Gの値を設定し、続いて、ステップS32で火災場所大アドレスAbと火災場所小アドレスAsを読込む。
続いて、ステップS33で避難経路上に配置している光警報器12の先頭アドレスAを読み込み、ステップS34で火災場所大アドレスAb以上か否か判別する。火災場所アドレスAb以上の場合はステップS35に進み、前記(式1))よりグループ番号Nを生成する。
ステップS34で光警報器アドレスAが火災場所大アドレスAb未満の場合はステップS36に進み、火災場所小アドレスAs未満を判別するとステップS37に進んで前記(2式)によりグループ番号Nを生成する。
また、ステップS36で光警報器アドレスが火災場所アドレスAs以上の場合はステップS38に進み、無効グループ番号Niに変換する。
続いて生成したグループ番号NをステップS39でメモリに登録し、ステップS40で全アドレスの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS33に戻り、次のアドレスA=2を読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS40で全アドレスの終了を判別すると図8のメインルーチンにリターンする。この変換動作により、例えば図7に示した光警報器12のアドレスに対応した発光グループのグループ番号を生成することができる。
なお、上記の処理において、「未満」を「以下」とし、「以上」を「超え」としても良い。
(11 発光電文送信制御)
図12は図8のステップS8における発光制御電文の送信制御の詳細を示したフローチャートである。
図12に示すように、図2の光警報制御装置10に設けた制御部38は、ステップS41で発光周期Tにより決まる発光タイミングへの到達を判別するとステップS42に進み、グループ数をGとすると、0〜(G−1)で変化する発光パターン番号Pの初期値P=0を含み、且つ光警報器12のアドレスに依存しない共通アドレスを含む発光制御電文又はアドレス指定なしの発光制御電文を生成して送信する。
続いて発光パターン番号Pが最大値Pmax=(G−1)か否か判別し、最大値Pmax未満の場合はステップS44に進んで発光パターン番号Pを1つ増加し、ステップS46で火災復旧でないことを判別した場合はステップS41に戻り、同様な発光電文の送信動作を繰り返す。
ステップS43で発光パターン番号の最大値Pmaxへの到達を判別するとステップS45に進んで初期値P=0とする初期化を行い、ステップS46で火災復旧でないことを判別した場合はステップS41に戻り、同様な発光電文の送信動作を繰り返す。
発光制御電文の送信制御中にステップS46で火災復旧が判別されると、図8のメインルーチンにリターンする。
(12 光警報器の制御動作)
図13は図2の光警報器の制御動作を示したフローチャートである。図13に示すように、図2の光警報器12に設けた制御部44は、ステップS51で光警報制御装置10から送信したグループ番号設定電文の受信を判別すると、ステップS52に進んで電文受信で得られたグループ番号を自己のグループ番号Nとしてメモリに登録する。
続いてステップS53で発光パターン番号Pを含む発光制御電文の受信を判別するとステップS54に進み、ステップS52で登録した自己のグループ番号Nと電文から得られた発光パターン番号Pが一致するか否か判別し、不一致を判別した場合はステップS55に進んで光警報の発光動作を行い、一致を判別した場合はステップS56に進んで避難誘導のための特殊発光を行う。
続いてステップS57で復旧電文の受信を判別するまではステップS51からの処理を繰り返すことで、同期発光制御と誘導発光制御を繰り返し、ステップS57で火災復旧電文の受信を判別すると制御動作を終了する。
(13 避難経路の両側に非常口がある場合の誘導発光制御)
図14は両側に非常口がある避難経路における光警報器の配置を示した説明図である。このように避難経路22の両側に非常口24a,24bを設けた場合には、避難経路22に火災場所がない場合の制御動作が図3の片側に非常口を設けた場合と相違し、避難経路22に火災場所が1箇所又は2箇所ある場合の制御動作は、図3の片側に非常口を設けた場合と同じになる。
図15は図14の避難経路上に火災場所がない場合の誘導発光制御における光警報器アドレス、グループ番号、及び発光パターンを示した説明図である。
図15に示すように、図14の避難経路22に配置した12台の光警報器12にはアドレスAとして、非常口24aから非常口24bに向かって増加するアドレスA=1〜12を設定している。
光警報制御装置10は、火災移報信号を受信し、火災場所が避難経路22にないことを判別した場合には、避難経路22に配置している12台の光警報器12の中の略中央に位置する光警報器のアドレスを中央アドレスAcとすると、中央アドレスAcを基準に左右に分けて光警報器アドレスからグループ番号Nを求める計算を行う。
即ち、光警報制御装置10は、発光グループのグループ数をGとすると、光警報器アドレスAが中央アドレスAc以上の場合は、光警報器アドレスAをmod(G)した値、即ち前記(式1)によりグループ番号Nを求める。
例えば、中央アドレスAcをAc=7とすると、中央アドレスAc以上となる光警報器アドレスAはA=7〜12であることから、(式1)からグループ番号N=2,3,4,0,1,2が求まり、左端から10番目の光警報器12はアドレスA=10であることから、式1からグループ番号N=0を求める。この場合のグループ番号Nは、非常口24bの方向に向かって増加するように繰り返し変化し、誘導方向27bを表示する。
また、光警報制御装置10は、光警報器アドレスAが中央アドレスAc未満の場合は、光警報器アドレスAをmod(G)した値に(−1)を乗算し、更に(G−1)を加算した値、即ち前記(式2)によりグループ番号Nを求める。
ここで、中央アドレスAc=7であることから、それ未満のアドレスA=1〜6の光警報器12につき、前記(式2)からグループ番号N=3,2,1,0,4,3を算出する。この場合のグループ番号Nは、非常口24aに向かって増加するように繰り返し変化するリバース設定となり、誘導方向27aを表示する。
図16は図14の避難経路を対象とした図8のステップS4における火災場所なしのグループ変換の詳細を示したフローチャートである。
図16に示すように、図2の光警報制御装置10に設けた制御部38は、ステップS61で予め定めたグループ数Gの値を設定し、続いて、ステップS62で中央アドレスAcを読み込む。続いて、ステップS63で避難経路上に配置している光警報器12の先頭アドレスAを読み込み、ステップS64で中央アドレスAc以上か否か判別する。
中央アドレスAc以上の場合はステップS65に進み、前記(式1)によりグループ番号Nを生成する。ステップS64で光警報器アドレスAが中央アドレスAc未満の場合はステップS66に進み、前記(2式)によりグループ番号Nを生成する。
続いて生成したグループ番号をステップS67でメモリに登録し、ステップS68で全アドレスの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS63に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS68で全アドレスの終了を判別すると図8のメインルーチンにリターンする。
[B 第2発明の警報システム]
(1 警報システムの構成)
図17は大空間施設のフロアに配置した光警報器の同期発光による光警報と特殊発光による誘導表示を行う警戒システムの概略を示した説明図である。
図17に示すように、本実施形態の警報システムは、警戒区域となる大空間施設のフロア50における天井側となる設置面に、縦及び横方向(垂直及び水平方向)に複数の光警報器12を配置しており、この例では縦方向(垂直方向)に15台、横方向(水平方向)に15台の合計225台を設置している。フロア50の左右の略中央には非常口24a,24bを配置している。
光警報制御装置10からは、図示のフロア横方向に配列した15台の光警報器12毎に伝送路14を1回線ずつ引き出して接続している。光警報制御装置10は、R型の火災受信機16から火災発生場所を含む火災移報信号を受信すると、フロア50に設置した全ての光警報器12を同期発光するように制御した状態で、同期発光とは異なる所定の特殊発光をライン状に行って特殊発光ラインを生成し、特殊発光ラインを最短距離で非常口24a,24bに向かって移動させるように複数の光警報器12を制御して誘導方向を表示させる誘導発光制御を行う。
光警報制御装置10による光警報器12の誘導制御は、フロア50に火災場所がない場合と、フロア50に火災場所がある場合に分けられる。フロア50に火災場所がない場合、光警報制御装置10は、特殊発光ラインを近い方の非常口24a,24bの方向に向かって移動させるように複数の光警報器12を制御して誘導方向を表示させる。フロア50に火災場所がある場合、光警報制御装置10は、特殊発光ラインを火災場所から遠ざかる方向で且つ非常口24a,24bの方向に向かって移動させるように複数の光警報器12を制御して誘導方向を表示させる。
光警報制御装置10及び光警報器12の機能構成は図2に示したと同じになることから、その説明は省略する。
(2 フロアに火災場所がない場合の第1実施形態による誘導発光制御)
図18はフロアに火災場所がない場合の誘導発光制御の第1実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図である。
図18のアドレス設定60は、その右側のアドレス方向62に示すようにアドレスを設定している。
図18のアドレス設定60は、フロア50の略中央を境界線65により左フロア50aと右フロア50bに分割して行う。
左フロア50aに配置した複数の光警報器12については、アドレス方向62に示すように、上端右端及び下端右端を開始点SP1a、SP1bとして開始アドレスA=1を設定し、開始点SP1aから左方向及び下方向から中央に向かって増加するアドレスを設定すると共に、開始点SP1bから左方向及び上方向から中央に向かって増加するアドレスを設定し、更に、上方向及び下方向に向かって増加する各アドレスから左方向に向かって増加するアドレスを設定する。
右フロア50bに配置した複数の光警報器12については、上端左端及び下端左端を途中開始点SP2a、SP2bとして途中開始アドレスA=15を設定し、途中開始点SP2aから右方向及び下方向から中央に向かって増加するアドレスを設定すると共に、途中開始点SP2bから右方向及び上方向から中央に向かって増加するアドレスを設定し、更に、上方向及び下方向に向かって増加する各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定する。
光警報制御装置10は、火災受信機16から火災移報信号を受信した場合、火災場所がフロア50にない場合には、発光グループのグループ数をGとすると、図18のアドレス設定60に示すように、左フロア50aと右フロア50bとに分け、横方向にライン配置した複数の光警報器12毎に、光警報器アドレスAからグループ番号Nとして求める計算を行う。
まず、右フロア50bの場合には、横方向にライン配置した8台の光警報器12毎に、光警報器アドレスAをmod(G)した値をグループ番号Nとして求める計算を行う。即ち、光警報器アドレスAをグループ数Gで割った余りとなる値として発光パターン番号Pを求める。これは前記(1式)により算出するグループ番号Nである。
例えば、右フロア50bの1行目となる8台の光警報器12はアドレスA=15〜22であることから、前記(式1)からグループ番号N=0,1,2,3,4,0,1,2が求まる。この場合のグループ番号Nは、非常口24bの方向に向かって増加するように繰り返し変化する。
また、左フロア50aの場合には、横方向にライン配置した7台の光警報器12毎に、同様に、光警報器アドレスAをmod(G)した値をグループ番号Nを求め、これは前記(2式)により算出するグループ番号Nである。
例えば、左フロア50aの1行目となる7台の光警報器12はアドレスA=7〜1であることから、前記(式1)からグループ番号N=2,1,0,4,3,2,1が求まる。この場合のグループ番号Nは、非常口24aに向かって増加するように繰り返し変化するリバース設定となる。
このようにして算出したグループ番号からなる図18に示すフロア50のグループ設定64は、同じグループ番号の並び方を見ると、その右側に示すグループ並び66に示すようになる。グループ並び66は同じグループ番号の並びを直線で示しており、この直線が光警報器12の特殊発光により形成される特殊発光ラインに相当し、特殊発光ラインを非常口24a,24bの方向に順次移動させることで、非常口24a,24bに向かう誘導表示が可能となる。
フロア50に設置した光警報器12のグループ番号Nが図18のグループ設定64に示すように算出できたならば、光警報制御装置10からフロア50に設置した光警報器12のアドレスを指定したグループ番号設定電文を送信し、225台の光警報器12のそれぞれに算出したグループ番号Nを設定する。
続いて、光警報制御装置10は、発光制御電文に0〜4で繰り返す発光パターン番号Pを含めて回線毎に送信し、この発光制御電文を受信した光警報器12は、受信電文に含まれている発光パターン番号Pが自己のグループ番号Nに不一致の場合は同期発光を行い、一致した場合は特殊発光を行う。
その結果、図18の誘導方向68に示すように、特殊発光を示す黒丸の並びとなる特殊発光ラインが誘導方向矢印A,B,C,Dに示すように、非常口24a,24bに向かって、波が打ち寄せるように、繰り返し移動する誘導表示を行うことができる。
図19は図18について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図である。図17に示した光警報制御装置10は、伝送路14毎に、共通アドレスを指定した発光パターン番号P=0〜4を順次含む発光制御電文を同期発光の発光周期T毎に送信する。このため図19のパターン番号P=0,1,2,3,4に示すように、横方向のライン毎に配置した光警報器12の内、発光パターン番号Pに一致するグループ番号Nを設定した光警報器12が黒丸に示すように特殊発光を行い、近い方の非常口24a,24bに向けて、特殊発光ラインが所定の間隔を離して波が打ち寄せるように波状に順次移動して行く誘導表示を行う。
ところで、本実施形態にあっては、フロア50外の火災に対し非常口に誘導することができるが、フロア50内に火災場所がある場合にもフロア外での火災の場合と同じ誘導となり、フロア内で火災場所に対応した適切な避難誘導が十分にできない場合があり、この点の問題を次の第2実施形態の誘導発光制御が解消する。
(3 フロアに火災場所がない場合の第2実施形態による誘導発光制御)
図20はフロアに火災場所がない場合の誘導発光制御の第2実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図である。
図20の光警報制御装置10は、フロア50に配置した光警報器12のアドレスから発光グループのグループ番号を算出して光警報器12に設定する。
このためフロア50に配置した光警報器には、図20のアドレス設定70に示すアドレスA=1〜29を設定している。このアドレス設定70はフロア50を略中央の境界線75により左フロア50aと右フロア50bに分割して行う。
まず左フロア50aに配置した複数の光警報器12については、アドレス方向72に示すように、非常口24aに最も近い光警報器を開始点SP1として開始アドレスA=1を設定し、開始点SP1から上方向及び下方向に向かって増加するアドレスを設定すると共に、上方向及び下方向の各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定する。
右フロア50bに配置した複数の光警報器12については、右フロア50bの上端左端を途中開始点SP2aとし、また、右フロア50aの下端左端を途中開始点SP2bとし、この場合、途中開始点SP2a,SP2bのアドレスAはA=15であり、途中開始点SP2aから右方向及び下方向に向かって増加するアドレスを設定すると共に、途中開始点SP2bから右方向及び上方向に向かって増加するアドレスを設定し、更に、上方向及び下方向の各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定する。
光警報制御装置10は、火災受信機16から火災移報信号を受信した場合、火災場所がフロア50にない場合には、発光グループのグループ数をGとすると、図20のアドレス設定70に示すように、左フロア50aと右フロア50bとに分け、横方向にライン配置した複数の光警報器12毎に、光警報器アドレスAからグループ番号Nとして求める計算を行う。
まず、右フロア50bの場合には、横方向にライン配置した8台の光警報器12毎に、光警報器アドレスAをmod(G)した値をグループ番号Nとして求める計算を行う。即ち、光警報器アドレスAをグループ数Gで割った余りとなる値として発光パターン番号Pを求める。これは前記(1式)により算出するグループ番号Nである。
例えば、右フロア50bの1行目となる8台の光警報器12はアドレスA=15〜22であることから、前記(式1)からグループ番号N=0,1,2,3,4,0,1,2が求まる。この場合のグループ番号Nは、非常口24bの方向に向かって増加するように繰り返し変化する。
また、左フロア50aの場合には、横方向にライン配置した7台の光警報器12毎に、光警報器アドレスAをmod(G)した値に(−1)を乗算し、更に(G−1)を加算した値としてグループ番号Nを求める。これは前記(2式)により算出するグループ番号Nである。
例えば、左フロア50aの1行目となる7台の光警報器12はアドレスA=8〜14であることから、前記(式2)からグループ番号N=1,0,4,3,2,1,0が求まる。この場合のグループ番号Nは、非常口24aに向かって減少するように繰り返し変化するリバース設定となる。
このようにして算出したグループ番号からなる図20に示すフロア50のグループ設定74は、同じグループ番号の並び方を見ると、その右側に示すグループ並び76に示すようになる。グループ並び76は同じグループ番号の並びを直線で示しており、この直線が光警報器12の特殊発光により形成される特殊発光ラインに相当し、特殊発光ラインを非常口24a,24bの方向に順次移動させることで、非常口24a,24bに向かう誘導表示が可能となる。
フロア50に設置した光警報器12のグループ番号Nが図20のグループ設定74に示すように算出できたならば、光警報制御装置10からフロア50に設置した光警報器12のアドレスを指定したグループ番号設定電文を送信し、225台の光警報器12のそれぞれに算出したグループ番号Nを設定する。
続いて、光警報制御装置10は、発光制御電文に0〜4で繰り返す発光パターン番号Pを含めて回線毎に送信し、この発光制御電文を受信した光警報器12は、受信電文に含まれている発光パターン番号Pが自己のグループ番号Nに不一致の場合は同期発光を行い、一致した場合は特殊発光を行う。
その結果、図20の誘導方向78に示すように、特殊発光を示す黒丸の並びとなる特殊発光ラインが誘導方向矢印A,B,C,Dに示すように、非常口24a,24bに向かって、波が打ち寄せるように、繰り返し移動する誘導表示を行うことができる。
図21は図20について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図である。図17に示した光警報制御装置10は、伝送路14毎に、共通アドレスを指定した発光パターン番号P=0〜4を順次含む発光制御電文を同期発光の発光周期T毎に送信する。このため図19のパターン番号P=0,1,2,3,4に示すように、横方向のライン毎に配置した光警報器12の内、発光パターン番号Pに一致するグループ番号Nを設定した光警報器12が黒丸に示すように特殊発光を行い、近い方の非常口24a,24bに向けて、特殊発光ラインが所定の間隔を離して波が打ち寄せるように波状に順次移動して行く誘導表示を行う。
(4 特殊発光ラインを設定してアドレス配置を決める方法)
ここで、本実施形態による特殊発光ラインの移動方向の決め方は、例えば図20のグループ並び76に示すように、まずフロア50の誘導方向に向けて直線で示す特殊発光ラインを並べて行き、続いて、各ラインに移動方向に向けてグループ番号0〜4を順番に割り当ててグループ設定74に示すグループ番号を生成し、ここから剰余の逆計算で、アドレス設定70に示すアドレスを求めればよい。
この方法をとることで、フロア50内で任意の長さで任意の方向に特殊放射ラインを移動表示するためのアドレス配置を簡単に生成することができる。また、直線的に移動する特殊発光ラインのみならず、回転したり、曲線的に移動する特殊発光ラインによる誘導表示も可能とする。
(5 フロアに火災場所がある場合の誘導発光制御)
図22はフロアに火災場所ある場合の誘導発光制御の第2実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図である。
図22のアドレス設定70は図18の第1実施形態によるものであり、フロア50の中央左側で火災が発生し、アドレスA=5を設定した光警報器12が火災場所80となっている。
この場合には、光警報制御装置10は、火災場所80を基準に境界線82を矩形に設定し、非常口24aに誘導する左避難フロア80aと、非常口24bに誘導する右避難フロア80bとに分割して、グループ番号を求める。
右避難フロア80bの場合、光警報制御装置10は、横方向にライン配置した複数の光警報器12毎に、前記(1式)によりグループ番号Nを算出する。また、左避難フロア80aの場合、光警報制御装置10は、前記(2式)によりグループ番号Nを算出する。グループ設定84は算出されたグループ番号Nを示している。
このグループ設定84は右側のグループ並び86における同一グループ番号の並びを示す直線のようになり、この同一グループ番号の並びを示す直線により非常口24a,24bに向かう斜めの特殊発光ラインが形成される。
そこで、光警報制御装置10は、図22のグループ設定84に示すグループ番号Nをグループ番号設定電文の送信により光警報器12に設定し、続いて、発光周期毎に発光パターン番号P=0〜4を順次含む発光制御電文を送信することで、図22の誘導方向88に示すように、特殊発光を示す黒丸の並びとなる特殊発光ラインが誘導方向矢印A1,B1,C1,D1に示すように、非常口24a,24bに向かって波状に繰り返し移動する誘導表示を行うことができる。
この場合、右避難フロア80bの誘導方向は、誘導方向矢印B1,D1に示すように、非常口24bに向かって直線的に移動せず、外側に迂回して向かう誘導表示となっている。
図23は図22について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図である。図23に示ように、光警報制御装置10が発光制御電文の送信により発光パターン番号PをP=0〜4と繰り返し切替えることで、横方向のライン毎に配置した光警報器12の内、発光パターン番号Pに一致するグループ番号Nを設定した光警報器12が黒丸に示すように特殊発光を行い、近い方の非常口24a,24に順次移動する特殊発光ラインを所定の間隔を離して波が打ち寄せて行くように波状に表示して誘導する。
(6 フロアに火災場所がある場合の他の誘導発光制御)
図24はフロアに火災場所がある場合の誘導発光制御の第2実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図、図25は図24について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図である。
図24のアドレス配置70は図18の第1実施形態によるものであり、フロア50の右上側で火災が発生し、アドレスA=20を設定した光警報器12が火災場所90となっている。
この場合には、光警報制御装置10は、火災場所90を基準に縦方向に境界線92を設定して、非常口24aに誘導する左避難フロア90aと、非常口24bに誘導する境界線92による右避難フロア90bとに分割して、図22の場合と同様にして、グループ設定92に示すグループ番号Nを求める。
このグループ設定94は右側のグループ並び96における同一グループ番号の並びを示す直線のようになり、この同一グループ番号の並びを示す直線により非常口24a,24bに向かう斜めの特殊発光ラインが形成される。
そこで、光警報制御装置10は、図24のグループ設定94に示すグループ番号Nをグループ番号設定電文の送信により光警報器12に設定し、続いて、発光周期毎に発光パターン番号P=0〜4を順次含む発光制御電文を送信することで、図24の誘導方向98に示すように、特殊発光を示す黒丸の並びとなる特殊発光ラインが誘導方向矢印A2,B2,C2,D2に示すように、非常口24a,24bに向かって波状に繰り返し移動する誘導表示を行うことができる。
この場合、左避難フロア90aの誘導方向は、誘導方向矢印A2,C2に示すように、非常口24bに向かって直線的に移動せず、外側に迂回して向かう誘導表示となっている。
また、光警報制御装置10が発光制御電文の送信により発光パターン番号PをP=0〜4と繰り返し切替えることで、図25に示すように、横方向のライン毎に配置した光警報器12の内、発光パターン番号Pに一致するグループ番号Nを設定した光警報器12が黒丸に示すように特殊発光を行い、近い方の非常口24a,24に順次移動する特殊発光ラインを所定の間隔を離して波が打ち寄せて行くように波状に表示して誘導する。
(7 光警報制御装置の制御動作)
図26は図17の光警報制御装置の制御動作を示したフローチャートである。図26に示すように、図17の光警報制御装置10は、ステップS71で火災受信機16からの火災移報信号の受信により火災発報を判別すると、ステップS72に進んでフロアでの火災発報か否か判別し、フロアでの火災発報でない場合はステップS74に進み、フロアに火災場所がない場合の光警報器アドレスからグループ番号への変換を行う。
また、ステップS72でフロアでの火災発報を判別した場合はステップS74に進み、フロアに火災場所がある場合の光警報器アドレスからグループ番号への変換を行う。
続いてステップS75に進み、フロアに配置している光警報器12のアドレスを指定してグループ番号設定電文を送信し、光警報器12にそれぞれの属する発光グループのグループ番号を設定する。
続いてステップS76に進み、所定の発光周期Tf毎に、グループ数をGとすると、0〜Gで繰り返し変化する発光パターン番号Pを含む発光制御電文を送信し、発光パターン番号にグループ番号が一致しない光警報器12を同期発光させて光警報を表示させると共に、発光パターン番号とグループ番号が一致した光警報器12を特殊発光させて誘導方向を表示させる。
続いて、火災受信機16側での火災復旧により火災移報信号の受信が停止すると、ステップS77で火災復旧電文を送信して光警報器12の同期発光及び誘導発光を停止させる。
(8 フロアに火災場所がない場合のグループ変換)
図27は図26のステップS74におけるフロアに火災場所がない場合の前述した第2実施形態におけるアドレスからグループ番号への変換の詳細を示したフローチャート
図27に示すように、図17の光警報制御装置10に設けた制御部38は、ステップS81で予め定めたグループ数Gの値を設定し、続いて、ステップS82でフロアの上端の横方向ラインに配置している光警報器12の先頭アドレスAを読み込み、ステップS83で右フロアか否か判別する。右フロアにあることを判別した場合はステップS84に進み、前記(式1)によりグループ番号Nを生成する。ステップS24で光警報器アドレスAが左フロアであることを判別した場合はステップS85に進み、前記(2式)によりグループ番号Nを生成する。
続いて生成したグループ番号をステップS86でメモリに登録し、ステップS87で全アドレスの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS82に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。
ステップS87で全アドレスの終了を判別するとステップS88に進んで全ラインの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS89でラインを変更してステップS82に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS88で全ラインの終了を判別すると図26のメインルーチンにリターンする。
この変換動作により、例えば図18のグループ設定64又は図20のグループ設定 74に示した光警報器12のアドレスに対応した発光グループのグループ番号を生成することができる。
(9 フロアに火災場所がある場合のグループ変換)
図28は図26のステップS73におけるフロアに火災場所がある場合のグループ変換の詳細を示したフローチャートである。
図28に示すように、図17の光警報制御装置10は、ステップS91で予め定めたグループ数Gの値を設定し、続いて、ステップS92で火災場所アドレスを読込んでフロアを左避難フロアと右避難フロアに分割する。
続いて、ステップS93でフロアの上端ラインに配置している光警報器12の先頭アドレスAを読み込み、ステップS94で右避難フロアか否か判別する。右避難フロアであることを判別した場合はステップS95に進み、前記(式1)によりグループ番号Nを生成する。ステップS94で光警報器アドレスAが左避難フロアにあることを判別した場合はステップS96に進み、前記(2式)によりグループ番号Nを生成する。
続いて生成したグループ番号をステップS97でメモリに登録し、ステップS98で全アドレスの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS93に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS98で全アドレスの終了を判別すると、ステップS98に進んで全ラインの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS100でラインを変更してステップS92に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS99で全ラインの終了を判別すると図26のメインルーチンにリターンする。
この変換動作により、例えば図22のグループ設定84又は図24のグループ設定94に示した発光グループのグループ番号を生成することができる。
(10 第2実施形態による誘導発光制御の課題)
図22の誘導方向88に示したフロアに火災場所がある場合の特殊発光ラインの移動による誘導発光制御にあっては、右避難フロアおいて、誘導方向矢印B1,D1のように、非常口24bに直接向かわず、迂回して向かう誘導表示となっている。
また、図24の誘導方向98に示したフロアに火災場所がある場合の特殊発光ラインの移動による誘導発光制御にあっても、左避難フロアおいて、誘導方向矢印A2,C2のように、非常口24bに直接向かわず、迂回して向かう誘導表示となっている。
このため図22及び図24の特殊発光ラインの移動による誘導表示では一部で最短経路とならない誘導が発生する。そこで本実施形態は、最短経路となる特殊発光ラインの移動による誘導表示を行うようにする。
(11 フロアに火災場所がない場合の第3実施形態の誘導発光制御)
図29はフロアに火災場所がない場合の誘導発光制御の第3実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、開始発光パターン、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図である。
図29のアドレス設定100は、その右側に示すアドレス方向102に示すように、フロア50の左端をSP1として開始アドレスA=1を設定し、開始点SPから右方向に向かって増加するアドレスを設定する。
このようなアドレス設定100に対し、光警報制御装置10は、火災受信機16から火災移報信号を受信した場合、火災場所がフロア50にない場合には、図29のグループ設定104に示すように、横方向のライン毎に、発光開始パターン105として所定の発光開始パターン番号Psを設定して、光警報器12のアドレスAからグループ番号Nを計算する。ここで、発光開始パターン番号Psは、左側の非常口24aに最も近い光警報器12の横方向ラインを起点に、上方及び下方に0,1,2,3,4で繰り返すように設定している。
光警報制御装置10は、フロア50に火災場所がない場合、発光グループのグループ数をGとし、フロア略中央の光警報器アドレスをフロア中央アドレスAcとし、フロア50の横方向にライン配置した15台の光警報器毎に、次の計算を行う。
光警報制御装置10は、光警報器アドレスAがフロア中央アドレスAc以上の場合は、光警報器アドレスAから開始発光パターン番号Psを減算した値をmod(G)した値としてグループ番号Nを求める。即ち、
N=(A−Ps)mod(G) (式3)
としてグループ番号Nを算出する。
また、光警報制御装置10は、光警報器アドレスAがフロア中央アドレスAc未満の場合は、光警報器アドレスに開始発光パターン番号を加算した値をmod(G)した値に−1を乗算し、更に(G−1)を加算した値をグループ番号として求める。即ち、
N=(A−Ps)mod(G)(−1)+(G−1) (式4)
としてグループ番号Nを算出する。
ここで、(式3)及び(式4)において、(A−Ps)が負の場合には、(A−Ps+G)として正にする処理を行ってグループ番号Nを求める。
このようにして算出したグループ設定104に示す発光パターン番号Nは、その右側のグループ並び106に示すように、同一グループ番号の並びを示す直線のようになり、この同一グループ番号の並びを示す直線により非常口24a,24bに向かう斜めの特殊発光ラインが形成される。
そこで、光警報制御装置10は、グループ設定104に示すグループ番号Nをグループ番号設定電文の送信により光警報器12に設定し、続いて、発光周期毎に発光パターン番号P=0〜4を順次含む発光制御電文を横方向ラインに対し並列的に送信することで、図29の誘導方向108に示すように、特殊発光を示す黒丸の並びとなる特殊発光ラインが誘導方向矢印A,B,C,Dに示すように、非常口24a,24bに向かって波状に繰り返し移動する誘導表示を行うことができる。
図30は図29について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図である。図30に示すように、光警報制御装置10が発光制御電文の送信により発光パターン番号PをP=0〜4と繰り返し切替えることで、横方向のライン毎に配置した光警報器12の内、発光パターン番号Pに一致するグループ番号Pを設定した光警報器12が黒丸に示すように特殊発光を行い、近い方の非常口24a,24に順次移動する特殊発光ラインを所定の間隔を離して波が打ち寄せて行くように波状に表示して誘導する。
(12 フロアに火災場所がある場合の第3実施形態による誘導発光制御)
図31はフロアに火災場所ある場合の誘導発光制御の第3実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図である。
図31のアドレス設定100は図29と同じであり、図22の第1実施形態と同様、フロア50の中央左側で火災が発生し、アドレスA=5を設定した光警報器12が火災場所80となっている。
この場合には、光警報制御装置10は、火災場所80を基準に境界線82を矩形に設定し、非常口24aに誘導する左避難フロア100aと、非常口24bに誘導する右避難フロア100bとに分割して、グループ番号を求める。
具体的には、火災場所80の光警報器アドレスをAfとすると、右避難フロア100bは光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf以上であるとして判別し、左避難フロア100aは光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf未満であるとして判別する。
光警報制御装置10は、光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf以上の場合、前記(3式)によりグループ番号Nを算出する。また、光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf未満の場合、光警報制御装置10は、前記(4式)によりグループ番号Nを算出する。また、境界線82から外れているフロア50の下から4つの横方向ラインについては、火災場所アドレスAfをAf=0とすることで、前記(3式)によりグループ番号Nを算出する。グループ設定114は、こうして算出されたグループ番号Nを示している。
このグループ設定114は右側のグループ並び116における同一グループ番号の並びを示す直線のようになり、この同一グループ番号の並びを示す直線により非常口24a,24bに向かう斜めの特殊発光ラインが形成される。
そこで、光警報制御装置10は、図31のグループ設定114に示すグループ番号Nをグループ番号設定電文の送信により光警報器12に設定し、続いて、発光周期毎に発光パターン番号P=0〜4を順次含む発光制御電文を送信することで、図31の誘導方向118に示すように、特殊発光を示す黒丸の並びとなる特殊発光ラインが誘導方向矢印A3,B3,C3,D3に示すように、非常口24a,24bに向かって波状に繰り返し移動する誘導表示を行うことができる。
ここで、図22の第1実施形態では右避難フロア80bの誘導方向は、誘導方向矢印B1,D1に示すように、非常口24bに向かって直線的に移動せず、外側に迂回して向かう誘導表示となっていたが、本実施形態にあっては、誘導方向矢印B3,D3に示すように、非常口24bに向かって直線的に移動し、最短経路となる特殊発光ラインの移動による誘導表示を行うことができる。
図32は図31について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図である。図32に示すように、また、光警報制御装置10が発光制御電文の送信により発光パターン番号PをP=0〜4と繰り返し切替えることで、横方向のライン毎に配置した光警報器12の内、発光パターン番号Pに一致するグループ番号Pを設定した光警報器12が黒丸に示すように特殊発光を行い、近い方の非常口24a,24に順次移動する特殊発光ラインを所定の間隔を離して波が打ち寄せて行くように波状に表示して誘導する。
(13 フロアに火災場所がある場合の第3実施形態による他の誘導発光制御)
図33はフロアに火災場所がある場合の誘導発光制御の第3実施形態による光警報器アドレス、アドレス方向、グループ設定、グループ並び及び誘導方向を示した説明図である。
図33のアドレス設定100は図29と同じであり、図24の第2実施形態と同様、フロア50の右上部で火災が発生し、アドレスA=11を設定した光警報器12が火災場所90となっている。
この場合には、光警報制御装置10は、火災場所90を基準に境界線92を縦方向に設定し、非常口24aに誘導する左避難フロア120aと、非常口24bに誘導する右避難フロア120bとに分割して、グループ番号を求める。
具体的には、火災場所90の光警報器アドレスをAfとすると、右避難フロア100bは光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf以上として判別し、左避難フロア100aは光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf未満として判別する。
光警報制御装置10は、光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf以上の場合、前記(3式)によりグループ番号Nを算出する。また、光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf未満の場合、光警報制御装置10は、前記(4式)によりグループ番号Nを算出する。グループ設定124は、こうして算出されたグループ番号Nを示している。
このグループ設定124は右側のグループ並び126における同一グループ番号の並びを示す直線のようになり、この同一グループ番号の並びを示す直線により非常口24a,24bに向かう斜めの特殊発光ラインが形成される。
そこで、光警報制御装置10は、図31のグループ設定124に示すグループ番号Nをグループ番号設定電文の送信により光警報器12に設定し、続いて、発光周期毎に発光パターン番号P=0〜4を順次含む発光制御電文を送信することで、図33の誘導方向128に示すように、特殊発光を示す黒丸の並びとなる特殊発光ラインが誘導方向矢印A3,B3,C3,D3に示すように、非常口24a,24bに向かって波状に繰り返し移動する誘導表示を行うことができる。
ここで、図24の第2実施形態では右避難フロア90aの誘導方向は、誘導方向矢印A2,C2に示すように、非常口24aに向かって直線的に移動せず、外側に迂回して向かう誘導表示となっていたが、本実施形態にあっては、誘導方向矢印A4,C4に示すように、非常口24bに向かって直線的に移動し、最短経路となる特殊発光ラインの移動による誘導表示を行うことができる。
図34は図24について、発光パターン番号の切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示した説明図である。図34に示すように、光警報制御装置10が発光制御電文の送信により発光パターン番号PをP=0〜4と繰り返し切替えることで、横方向のライン毎に配置した光警報器12の内、発光パターン番号Pに一致するグループ番号Pを設定した光警報器12が黒丸に示すように特殊発光を行い、近い方の非常口24a,24に順次移動する特殊発光ラインを所定の間隔を離して波が打ち寄せて行くように波状に表示して誘導する。
(14 フロアに火災場所がない場合の第3実施形態によるグループ変換)
図35は第3実施形態について図26のステップS74におけるフロアに火災場所がない場合のアドレスからグループ番号への変換の詳細を示したフローチャート
図35に示すように、図17の光警報制御装置10は、ステップS121で予め定めたグループ数Gの値を設定し、続いて、ステップS122でフロア横方向ライン毎に開始発光パターンPsを設定する。
続いて、ステップS123でフロアの上端の横方向ラインに配置している光警報器12の先頭アドレスAを読み込み、ステップS124で中央アドレスAc以上か否か判別する。中央アドレスAc以上であることを判別した場合はステップS125に進み、前記(式3)によりグループ番号Nを生成する。ステップS124で光警報器アドレスAが中央アドレスAc未満であることを判別した場合はステップS126に進み、前記(4式)によりグループ番号Nを生成する。
続いて生成したグループ番号をステップS127でメモリに登録し、ステップS128で全アドレスの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS123に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。
ステップS128で全アドレスの終了を判別するとステップS129に進んで全ラインの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS130でラインを変更してステップS123に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS129で全ラインの終了を判別すると図26のメインルーチンにリターンする。
この変換動作により、例えば図29のグループ設定104に示した光警報器12のアドレスに対応した発光グループのグループ番号を生成することができる。
(15 フロアに火災場所がある場合の第3実施形態によるグループ変換)
フロアに火災場所がある場合のグループ変換は、火災場所が1箇所ある場合と、2箇所ある場合と分けられる。
図36は第3実施形態について図26のステップS73におけるフロアに火災場所が1箇所ある場合のグループ変換の詳細を示したフローチャートである。
図36に示すように、図17の光警報制御装置10は、ステップS131で予め定めたグループ数Gの値を設定し、続いて、ステップS132で火災場所アドレスAfを設定し、更に、ステップS133でフロア横方向ライン毎に開始発光パターンPsを設定する。
続いて、ステップS134でフロアの上端の横方向ラインに配置している光警報器12の先頭アドレスAを読み込み、ステップS135で火災場所アドレスAf以上か否か判別する。火災場所アドレスAf以上であることを判別した場合はステップS136に進み、前記(式3)によりグループ番号Nを生成する。ステップS135で光警報器アドレスAが火災場所アドレスAf未満であることを判別した場合はステップS137に進み、前記(4式)によりグループ番号Nを生成する。
続いて生成したグループ番号をステップS138でメモリに登録し、ステップS139で全アドレスの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS134に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。
ステップS139で全アドレスの終了を判別するとステップS140に進んで全ラインの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS141でラインを変更してステップS134に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS140で全ラインの終了を判別すると図26のメインルーチンにリターンする。
この変換動作により、例えば図31のグループ設定114又は図33のグループ設定124に示した光警報器12のアドレスに対応した発光グループのグループ番号を生成することができる。
図37は第3実施形態について図26のステップS73におけるフロアに火災場所が2箇所ある場合のグループ変換の詳細を示したフローチャートである。
図37に示すように、図17の光警報制御装置10は、ステップS151で予め定めたグループ数Gの値を設定し、続いて、ステップS152で、火災場所アドレスの大きい方を火災場所大アドレスAbとして読み込み、火災場所アドレスの小さい方を火災場所小アドレスAsとして読み込む。更に、ステップS153でフロア横方向ライン毎に開始発光パターンPsを設定する。
続いて、ステップS154でフロアの上端の横方向ラインに配置している光警報器12の先頭アドレスAを読み込み、ステップS155で火災場所大アドレスAb以上を判別するとステップS156に進み、前記(式3)によりグループ番号Nを生成する。ステップS155で光警報器アドレスAが火災場所大アドレスAb未満であることを判別した場合はステップS157に進み、火災場所小アドレスAs未満を判別するとステップS158に進み、前記(4式)によりグループ番号Nを生成する。
また、ステップS157で光警報器アドレスAが火災場所小アドレスAs以上であることを判別した場合は、ステップS159に進み、光警報器12に設定することない無効グループ番号Ni、例えばNi=5を設定する。
続いて生成したグループ番号をステップS160でメモリに登録し、ステップS161で全アドレスの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS154に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。
ステップS161で全アドレスの終了を判別するとステップS162に進んで全ラインの終了の有無を判別し、未終了の場合はステップS163でラインを変更してステップS154に戻り、次のアドレスAを読み込み、同様にしてグループ番号Nを生成する。ステップS162で全ラインの終了を判別すると図26のメインルーチンにリターンする。
なお、図37の処理において、「未満」を「以下」とし、「以上」を「超え」としても良い。
また、図28の第1及び第2実施形態のフロア火災ありのグループ変換については、フロア火災場所が1箇所の場合を示しているが、火災場所が2箇所の場合には、図37と同様に火災場所大アドレスと火災場所小アドレスを設定し、光警報器アドレスか火災場所大アドレス以上の場合は前記(式1)でグループ番号を計算し、火災場所小アドレス未満の場合は前記(式2)でグループ番号を計算し、更に、火災場所小アドレス以上で火災場所大アドレス未満の場合は無効グループ番号を設定すれば良い。
[C 光警報装置の発光制御]
図38は光警報制御装置から同期発光信号の送信のみで同期発光と特殊発光を行う光警報装置の制御動作を示したフローチャートであり、避難経路に光警報器を配置した場合およびフロアに光警報器を配置した場合のいずれにも適用できる。
図38に示すように、まずステップS171で、光警報器12に、グループ数G、例えばG=5と、特殊発光を行うグループ番号Nを記憶する。ここで、グループ数Gは光警報装置12に予め記憶しておく。一方、グループ番号Nは、避難経路やフロアに火災箇所がない場合とある場合で異なることから、火災を検出した場合に、光警報制御装置10からグループ番号Nを含む設定電文を送信して記憶しておく。
例えば図5の外部で火災が発生したときの避難経路に配置したアドレスA=1の光警報装置12の場合は、グループ番号N=1を光警報制御装置10から設定電文を送信して記憶する。また、図6の避難経路の途中に火災場所25があるときの同じアドレスA=1の光警報装置12の場合は、グループ番号N=3を光警報制御装置10から設定電文を送信して記憶する。
また、図20の外部で火災が発生したときのフロア50に配置したアドレス設定70の中の例えばアドレスA=14の光警報器12の場合は、アドレスA=14に対応したグループ設定74のグループ番号N=0を、光警報制御装置10から設定電文を送信して記憶する。また、図22のフロア50内で火災が発生したときのアドレス設定70の中の同じアドレスA=14の光警報器12の場合は、アドレスA=14に対応したグループ設定74のグループ番号N=4を、光警報制御装置10から設定電文を送信して記憶する。
なお、図20のフロア内に火災発生箇所がない場合と図22のフロア内に火災発生場所がある場合では、全ての光警報器12のグループ番号Nを変更する必要はなく、図22のアドレス設定70における右避難エリア80bの中の左フロア50a(図20参照)の部分に配置している光警報器12のグループ番号Nを変更するだけでよいが、処理を単純化するため、フロアに配置している全ての光警報器12に対し設定電文を送信してグループ番号Nを記憶する。勿論、変更を必要とする光警報器12に対してのみ設定電文を送信してグループ番号Nを記憶するようにしても良い。
このようなグループ番号を記憶させる設定電文を送信した光警報制御装置10は、続いて、発光周期T毎に同期発光信号の送信を開始する。
光警報装置12は、ステップS171で同期発光信号の受信を判別するとステップS173に進み、受信回数Cをカウントする。なお、受信回数Cは初期状態でC=0に設定している。続いてステップS174に進み、受信回数Cから1を減算した値として発光パターン番号P(=C−1)を生成する。
次に、ステップS175に進み、発光パターン番号PがステップS171で記憶したグループ番号Nと一致するか否か判別する。ステップS174で発光パターン番号Pとグループ番号Nの一致を判別するとステップS176に進んで特殊発光を行う。一方、ステップS175で発光パターン番号Pとグループ番号Nの不一致を判別するとステップS177に進んで同期発光を行う。
続いてステップS178で受信回数Cがグループ数Gに一致しているか否か判別し、不一致の場合はステップS172に戻り、次の発光同期信号の受信に備える。一方、ステップS178で受信回数Cがグループ数Gに一致した場合はステップS179で受信回数CをC=0に初期化してステップS172に戻り、次の同期発光信号の受信に備える。以下同様にしてステップS172〜S179の処理を繰り返す。
この図38の光警報装置の発光制御によれば、例えば図5の避難経路に配置したアドレスA=1の光警報装置12の場合は、グループ数G=5、グループ番号N=1であることから、発光同期信号の1番目は同期発光、2番目は特殊発光、3〜5番目は同期発光となり、これを繰り返す。
また、図20のフロアに配置した例えばアドレスA=14の光警報器12の場合は、4番目はグループ数N=5、グループ番号N=0であることから、発光同期信号の1番目は特殊発光、2番目〜5は同期発光となり、これを繰り返す。
このように本実施形態の光警報器の発光制御では、パターン番号Pを含む発光制御電文の代わりに電文形式を必要としない同期発光信号のみの送信で済むことから、システム構成及び制御を簡単にすることを可能とする。
なお、図38のステップS171では、発光制御を開始する場合に、特殊発光を行うグループ番号Nを光警報制御装置10からの設定電文により記憶しているが、特殊発光のためのグループ番号は、アドレスが増加するノーマル方向に繰り返し増加するノーマル設定のグループ番号と、アドレスが減少するリバース方向に繰り返し増加するリバース設定のグループ番号の2種があり、火災場所や非常口の位置関係から何れか一方を選択するれば良い。
そこで、光警報装置12の各々に、ノーマル設定のグループ番号とリバース設定のグループ番号を予め記憶しておき、光警報制御装置10から火災場所に応じてノーマル設定またはリバース設定のグループ番号を選択する制御電文を送信することで、ステップS175の比較処理に使用するグループ番号Nを選択して設定するようにしても良い。
[D 第3発明の警報システム]
(1 警報システムの構成)
図39は大空間のフロアに配置した光警報器を発光区画に分割して同期発光による光警報と特殊発光による誘導表示を行う警戒システムの概略を示した説明図である。
図39に示すように、本実施形態の警報システムは、警戒区域となる大空間施設のフロア50における天井側となる設置面に、縦及び横方向(垂直及び水平方向)に複数の光警報器12を配置しており、この例では縦方向(垂直方向)に15台、横方向(水平方向)に15台の合計225台を設置している。フロア50の左右の略中央には非常口24a,24bを配置している。
フロア50に配置した光警報器12は、縦横5台ずつの合計25台からなる9つの発光区画150に分割しており、光警報制御装置10からは、発光区画毎に伝送路14を1回線ずつ引き出して、発光区画150に含まれる光警報器12を接続している。
光警報制御装置10は、R型の火災受信機16から火災発生場所を含む火災移報信号を受信すると、フロア50に設置した全ての光警報器12を同期発光するように制御した状態で、発光区画150毎に同期発光とは異なる所定の特殊発光を行って誘導方向を表示させる誘導発光制御を行う。
光警報制御装置10は、誘導発光制御として、特殊発光ラインを異なる所定方向に移動させる複数種類の誘導方向パターンFを予め記憶しており、発光区画150毎に、特殊発光ラインを近い方の非常口24a,24bに向かう方向に移動させるように誘導方向パターンFを選択して設定し、発光周期Tf毎に、発光パターン番号Pを例えば0〜4の範囲で切り替えることで、発光区画150の中で特殊発光ラインを誘導方向パターンFの方向に移動させ、複数の発光区画150の誘導表示の組合せにより、安全な方向へ誘導する特殊発光誘導制御を行う。
また、光警報制御装置10による光警報器12の誘導制御は、フロア50に火災場所がない場合は、近い方の非常口24a,24bの方向に向かって移動させるように発光区画150の発光誘導制御を行い、フロア50に火災箇所がある場合は、火災場所から遠ざかる方向で且つ近い方の非常口24a,24bに向かう方向に移動させるように発光区画150の発光誘導制御を行う。
(2 誘導方向パターン)
図40は図39の誘導発光制御に用いる発光区画の誘導方向パターンを示した説明図である。図40に示すように、本実施形態で特殊発光ラインの移動により誘導方向パターンは、右方向パターンF1、左方向パターンF2、上方向パターンF3、下方向パターンF4、右下方向パターンF5、左上方向パターンF6、左下方向パターンF7、右上方向パターンF8、左右方向パターンF9、上下方向パターンF10、上下及び左右の方向に移動させる外周方向パターンF11を予め準備してメモリに記憶している。なお、誘導方向パターンはこれ以外に必要に応じて適宜の方向パターンを決めることができる。
(発光誘導パターンの選択による誘導発光制御)
図41は図40の誘導方向パターンに対応した発光区画の特殊発光ラインの誘導表示を時系列の一覧で示した説明図であり、一例として、右方向パターンF1、上方向パターンF3、左上方向パターンF6、外周方向パターンF11、上下方向パターンF10、左右方向パターンF9を取り出して示している。
例えば右方向パターンF1を例にとると、光警報制御装置10は、発光区画に配置した縦横5台の合計25台の光警報器12に対するグループ番号設定電文の送信により、最初の1列目の5台の光警報器iは発光パターンP=0に対応して発光グループ番号N=0を設定し、次の2列目は発光パターンP=1に対応して発光グループ番号N=1を設定し、次の3列目は発光パターンP=2に対応して発光グループ番号N=2を設定し、次の4列目は発光パターンP=3に対応して発光グループ番号P=4を設定し、最後の5列目は発光パターンP=4に対応して発光グループ番号N=4を設定する。
続いて、光警報制御装置10は、発光周期Tf毎に、0〜4で繰り返す発光パターン番号Nを含む発光制御電文を送信することで、黒丸で示す特殊発光ラインを右方向に移動させる誘導発光制御を行う。
(3 発光誘導制御の例)
図42は中央の発光区画が火災場所となった場合の特殊発光ラインによる誘導方向を示した説明図である。この場合、光警報制御装置10は、フロア50の誘導方向160として、火災場所の含む火災区画162は特殊発光制御を行わずに同期発光制御のみとし、火災区画160を囲む8つの発光区画に対し、非常口24a,24bに向かうように、左上隅の発光区画から右回りに、左下方向パターンF7、左右方向パターンF9、右下方向パターンF5、右上方向パターンF8、左右方向パターンF9、左上方向パターンF6、及び右方向パターンF2を設定し、図43の発光パターンP=0〜4を含む発光制御電文の送信により、複数の発光区画における特殊発光ラインの組合せにより、火災区画160に向かうことなく、近い方の非常口24a,24に向かう誘導表示を行う。
また、図44は中央左端の非常口24a付近で火災が発生し、非常口24aに隣接した発光区画が火災区画172となった場合の特殊発光ラインによる誘導方向170を示しており、図45に発光パターンPの切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示している。この場合には、火災区画172についても右方向パターンF1を設定し、火災場所となっている非常口24aから遠ざかる安全な方向に特殊発光ラインを移動する誘導表示を行っている。
更に、図46は左上隅で火災が発生し、そこに最も近い発光区画が火災区画182となった場合の特殊発光ラインによる誘導方向180を示しており、図47に発光パターンPの切替えによる特殊発光ラインの移動を時系列的に示している。この場合にも、火災区画172について右方向パターンF4を設定し、火災場所となっている左上隅から遠ざかり、非常口24aに向かう安全な方向に特殊発光ラインを移動する誘導表示を行っている
[E 本発明の変形例]
(1 無線式の警報システム)
上記の実施形態は、光警報制御装置から引き出した伝送路に光警報器を接続した有線式を例にとっているが、光警報制御装置及び光警報器に無線通信部を設けた無線式と指定も良い。
(2 光警報制御装置)
上記の実施形態は、火災受信機の外部に光警報制御装置を設けているが、火災受信機に光警報制御装置としての機能を内蔵させても良い。
(3 その他)
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:光警報制御装置
12:光警報器
14,20:伝送路
16:火災受信機
18:火災感知器
22:避難経路
24,24a,24b:非常口
26,38,44:制御部
28,42,46:伝送部
36:移報部
40:移報受信部
48:発光部
50:フロア

Claims (17)

  1. 避難経路に沿って所定間隔で配置した複数の光警報器と、
    火災時に前記複数の光警報器を所定の発光周期で同期発光するように制御する光警報制御装置と、
    を備えた警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、前記複数の光警報器を同期発光するように制御した状態で、前記同期発光とは異なる所定の特殊発光を所定方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させる誘導発光制御を行うことを特徴とする警報システム。
  2. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、前記避難経路上に火災場所がある場合、前記特殊発光を前記火災場所から遠ざかる方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させることを特徴とする警報システム。
  3. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、前記避難経路上に火災場所がない場合、前記特殊発光を非常口の方向及び又は所定方向に向かって移動させるように制御して誘導方向を表示させることを特徴とする警報システム。
  4. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記複数の光警報器は避難経路の所定方向に向かって増加するようにアドレスを設定し、
    前記光警報制御装置は、火災時に、前記複数の光警報器のアドレスから、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、前記光警報器のアドレスに対する前記発光グループの対応表から前記グループ番号を取得して、前記各光警報器に設定すると共に、前記発光グループのグループ番号順に繰り返す発光パターン番号を前記発光周期毎に前記複数の光警報器に送信し、
    前記複数の光警報器は、前記光警報制御装置が送信した前記発光パターン番号が自己のグループ番号に一致した場合に前記特殊発光を行い、不一致の場合に前記同期発光を行うことを特徴とする警報システム。
  5. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記複数の光警報器は避難経路の所定方向に向かって増加するようにアドレスを設定
    し、
    前記光警報制御装置は、火災時に、前記複数の光警報器のアドレスから、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、前記光警報器のアドレスに対する前記発光グループの対応表から前記グループ番号を取得して、前記各光警報器に設定すると共に、前記発光周期毎に発光同期信号を前記複数の光警報器に送信し、
    前記複数の光警報器は、前記発光同期信号の前記グループ数毎に繰り返す受信回数から生成した発光パターン番号が前記グループ番号に一致した場合は前記特殊発光を行い、不一致の場合は前記同期発光を行うことを特徴とする警報システム。
  6. 大空間施設のフロア天井側となる設置面の縦及び横方向に配置した複数の光警報器と、
    火災時に前記複数の光警報器を所定の発光周期で同期発光するように制御する光警報制御装置と、
    を備えた警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、前記複数の光警報器を同期発光するように制御した状態で、前記同期発光とは異なる所定の特殊発光をライン状に行って特殊発光ラインを生成し、前記特殊発光ラインを所定方向に向かって移動させるように前記複数の光警報器を制御して誘導方向を表示させる誘導発光制御を行うことを特徴とする警報システム。
  7. 請求項6記載の警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、前記フロアに火災場所がある場合、前記特殊発光ラインを前記火災場所から遠ざかる方向で且つ非常口の方向に向かって移動させるように前記複数の光警報器を制御して誘導方向を表示させることを特徴とする警報システム。
  8. 請求項6記載の警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、前記フロアに火災場所がない場合、前記特殊発光ラインを非常口の方向に向かって移動させるように前記複数の光警報器を制御して誘導方向を表示させることを特徴とする警報システム。
  9. 請求項6記載の警報システムに於いて、
    前記フロアは左右に非常口を備え、
    前記複数の光警報器は、前記フロアを略中央で分けて右フロアと左フロアに分割し、
    前記左フロアに配置した複数の光警報器に、上端右端及び下端右端を開始アドレスとして左方向、下方向から中央及び上方向から中央に向かって増加するアドレスを設定すると共に、上方向及び下方向に向かって増加する各アドレスから左方向に向かって増加するアドレスを設定し、
    前記右フロアに配置した複数の光警報器に、上端左端及び下端左端を途中開始アドレスとして右方向、下方向から中央及び上方向から中央に向かって増加するアドレスを設定すると共に、上方向及び下方向に向かって増加する各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定し、
    前記光警報制御装置は、火災時に、前記フロアの横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、前記光警報器のアドレスに対する前記発光グループの対応表から前記グループ番号を取得して、前記複数の光警報器に設定することを特徴とする警報システム。
  10. 請求項6記載の警報システムに於いて、
    前記フロアは左右に非常口を備え、
    前記複数の光警報器は、前記フロアを略中央で右フロアと左フロアに分割し、
    前記左フロアに配置した複数の光警報器について、前記非常口に最も近い光警報器を開始アドレスとして、上方向及び下方向に向かって増加するアドレスを設定すると共に、且つ前記上方向及び下方向の各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定し、
    前記右フロアに配置した複数の光警報器について、上端左端及び下端左端を途中開始アドレスとして、右方向、下方向及び上方向に向かって増加するアドレスを設定すると共に、且つ前記上方向及び下方向の各アドレスから右方向に向かって増加するアドレスを設定し、
    前記光警報制御装置は、火災時に、前記フロアの横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、前記光警報器のアドレスに対する前記発光グループの対応表から前記グループ番号を取得して、前記各光警報器に設定することを特徴とする警報システム。
  11. 請求項6記載の警報システムに於いて、
    前記フロアは左右に非常口を備え、
    前記複数の光警報器は、横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、一方向に向かって増加するアドレスを設定し、
    前記光警報制御装置は、火災時に、前記フロアの横方向にライン配置した複数の光警報器毎に、所定の開始発光パターン番号と警報器アドレスとに基づき、所定のグループ数分の台数を離した光警報器同士をメンバーとする自己の属する発光グループのグループ番号を算出するか、又は、前記光り警報器のアドレスに対する前記発光グループの対応表から前記グループ番号を取得して、前記各光警報器に設定することを特徴とする警報システム。
  12. 請求項9乃至11の何れかに記載の警報装置に於いて、
    前記光警報制御装置は、前記発光グループのグループ番号順に繰り返す発光パターン番号を前記発光周期毎に前記複数の光警報器に送信し、
    前記複数の光警報器は、前記光警報制御装置が送信した前記発光パターン番号が自己のグループ番号に一致した場合に前記特殊発光を行い、不一致の場合に前記同期発光を行うことを特徴とする警報システム。
  13. 請求項9乃至11の何れかに記載の警報装置に於いて、
    前記光警報制御装置は、前記発光周期毎に発光同期信号を前記複数の光警報器に送信し、
    前記複数の光警報器は、前記発光同期信号の前記グループ数毎に繰り返す受信回数から生成した発光パターン番号が前記グループ番号に一致した場合は前記特殊発光を行い、不一致の場合は前記同期発光を行うことを特徴とする警報システム。
  14. 大空間施設のフロア天井側となる設置面の縦及び横方向に配置した複数の光警報器と、
    火災時に前記複数の光警報器を所定の発光周期で同期発光するように制御する光警報制御装置と、
    を備えた警報システムに於いて、
    前記複数の光警報器を、縦及び横方向に所定数となる方形に配置して前記フロアを複数の発光区画に分割すると共に、前記各発光区画の光警報器を前記光警報制御装置から引き出された回線毎に接続し、
    前記光警報制御装置は、前記複数の光警報器を同期発光するように制御した状態で、前記発光区画毎に前記同期発光とは異なる所定の特殊発光を行って誘導方向を表示させる誘導発光制御を行うことを特徴とする警報システム。
  15. 請求項14記載の警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、前記特殊発光ラインを異なる所定方向に移動させる複数種類の誘導方向パターンを予め記憶しており、火災時に、発光区画毎に、特殊発光ラインを所定方向に移動させるように前記誘導方向パターンを選択し、発光周期毎に、前記発光区画の中で特殊発光ラインを前記誘導方向パターンの方向に移動させるように前記複数の光警報器を制御して、前記複数の発光区画の誘導表示の組合せにより誘導方向を表示させることを特徴とする警報システム。
  16. 請求項15記載の警報システムに於いて、前記複数種類の誘導方向パターンは、特殊発光ラインを、右方向、左方向、上方向、下方向、右上方向、右下方向、左上方向、左下方向、左右両方向、上下両方向及び外周方向に移動させるパターンを含むことを特徴とする警報システム。
  17. 請求項1乃至16の何れかに記載の警報システムに於いて、前記光警報器は、前記特殊発光として、発光部を所定時間発光する同期発光に対し、発光部を複数回点滅、発光部を点滅後に点灯、同期発光と異なる発光色、複数の発光色による発光、同期発光と異なる光量の発光、又は、同期発光と異なる発光時間の発光を行うことを特徴とする警報システム。
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