JP2017025984A - 遊星ローラの製造方法、遊星ローラ、および電動式直動アクチュエータ - Google Patents
遊星ローラの製造方法、遊星ローラ、および電動式直動アクチュエータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017025984A JP2017025984A JP2015143710A JP2015143710A JP2017025984A JP 2017025984 A JP2017025984 A JP 2017025984A JP 2015143710 A JP2015143710 A JP 2015143710A JP 2015143710 A JP2015143710 A JP 2015143710A JP 2017025984 A JP2017025984 A JP 2017025984A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- planetary
- circumferential groove
- planetary rollers
- planetary roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
電動モータと、
その電動モータの回転が入力される回転軸と、
その回転軸を囲む筒状に形成され、螺旋凸条を内周にもつ外輪部材と、
前記回転軸の外周と前記外輪部材の内周との間に周方向に間隔をおいて設けられた複数個の遊星ローラと、
その各遊星ローラを自転可能かつ公転可能に保持するキャリヤと、
そのキャリヤと前記各遊星ローラの間に組み込まれた複数のスラスト軸受とを有し、
前記各遊星ローラの外周には、前記螺旋凸条に係合する複数の円周溝が軸方向に間隔をおいて形成され、前記各遊星ローラの軸方向端面には、前記スラスト軸受で支持される軸受面が形成された電動式直動アクチュエータに用いる前記遊星ローラの製造方法において、
前記複数個の遊星ローラのうちの2個以上の遊星ローラの合計長さに相当する軸方向長さをもつローラ素材を準備するローラ素材準備工程と、
そのローラ素材準備工程で準備したローラ素材の外周に前記複数の円周溝を転造により形成する円周溝転造工程と、
その円周溝転造工程の後、前記ローラ素材を前記各遊星ローラに分割するローラ素材切断工程と、
を有することを特徴とする遊星ローラの製造方法。
前記円周溝転造工程では、前記ローラ素材の軸方向の両端面が、互いに軸方向反対向きに配置した2個の遊星ローラの軸受面となる向きで前記円周溝を転造すると好ましい。
前記小径部の軸方向長さは、前記螺旋凸条のリード角に対応して変化するように遊星ローラごとに異なる長さに設定されている構成のものを採用することができる。
前記ローラ素材準備工程では、前記3個以上の遊星ローラのうちの軸方向長さが最も長い遊星ローラと最も短い遊星ローラのローラ素材として、軸方向長さが最も長い遊星ローラと最も短い遊星ローラの合計長さに相当する軸方向長さをもつ第1のローラ素材を準備し、更に、前記3個以上の遊星ローラのうちの軸方向長さが2番目に長い遊星ローラと2番目に短い遊星ローラのローラ素材として、前記第1のローラ素材と同一長さを有する第2のローラ素材を準備するようにすると好ましい。
前記ローラ素材準備工程では、3個の遊星ローラのうちの軸方向長さが最も長い遊星ローラと最も短い遊星ローラのローラ素材として、軸方向長さが最も長い遊星ローラと最も短い遊星ローラの合計長さに相当する軸方向長さをもつ第1のローラ素材を準備し、更に、3個の遊星ローラのうちの軸方向長さが中間の遊星ローラ(軸方向長さが2番目に長く、かつ、2番目に短い遊星ローラ)の2個分のローラ素材として、前記第1のローラ素材と同一長さを有する第2のローラ素材を準備すると好ましい。
前記ローラ素材準備工程では、前記3個以上の遊星ローラのうちの、前記軸受面に最も近い円周溝と前記軸受面との間の軸方向距離が最も長い遊星ローラと最も短い遊星ローラのローラ素材として第1のローラ素材を準備し、更に、前記3個以上の遊星ローラのうちの、前記軸受面に最も近い円周溝と前記軸受面との間の軸方向距離が2番目に長い遊星ローラと2番目に短い遊星ローラのローラ素材として第2のローラ素材を準備し、
前記円周溝転造工程では、前記第1のローラ素材と前記第2のローラ素材とで同一形状の転造金型を用いると好ましい。
前記ローラ素材準備工程では、3個の遊星ローラのうちの、前記軸受面に最も近い円周溝と前記軸受面との間の軸方向距離が最も長い遊星ローラと最も短い遊星ローラのローラ素材として第1のローラ素材を準備し、更に、3個の遊星ローラのうちの、前記軸受面に最も近い円周溝と前記軸受面との間の軸方向距離が中間の遊星ローラ(前記軸方向距離が2番目に長く、かつ、2番目に短い遊星ローラ)の2個分のローラ素材として第2のローラ素材を準備し、
前記円周溝転造工程では、前記第1のローラ素材と前記第2のローラ素材とで同一形状の転造金型を用いると好ましい。
その電動モータの回転が入力される回転軸と、
その回転軸を囲む筒状に形成され、螺旋凸条を内周にもつ外輪部材と、
前記回転軸の外周と前記外輪部材の内周との間に周方向に間隔をおいて設けられた複数個の遊星ローラと、
その各遊星ローラを自転可能かつ公転可能に保持するキャリヤと、
そのキャリヤと前記各遊星ローラの間に組み込まれた複数のスラスト軸受とを有し、
前記各遊星ローラの外周には、前記螺旋凸条に係合する複数の円周溝が軸方向に間隔をおいて形成され、前記各遊星ローラの軸方向端面には、前記スラスト軸受で支持される軸受面が形成された電動式直動アクチュエータに用いる遊星ローラにおいて、
前記各遊星ローラの外周の円周溝は、円周溝に沿って湾曲した形状の連続した金属組織をもつ転造溝であり、
前記各遊星ローラの外周の円周溝のうち前記軸受面から最も遠い位置にある円周溝は、円周溝の溝底が遊星ローラの前記軸受面とは反対側の端面と交差するように形成され、
または、前記各遊星ローラの外周の円周溝のうち前記軸受面から最も遠い位置にある円周溝は、円周溝の溝底から軸方向へと延びる小径部が遊星ローラの前記軸受面とは反対側の端面と交差するように形成され、
かつ、転造による金属組織の流動の開始点が円周溝の溝底の位置にある、
ことを特徴とする遊星ローラ。
そのローラ素材準備工程で準備したローラ素材の外周に複数の円周溝を転造により形成する円周溝転造工程と、
その円周溝転造工程の後、前記ローラ素材を前記各遊星ローラに分割するローラ素材切断工程とを有する製造方法で遊星ローラを製造した場合、
その製造方法で得られる遊星ローラの外周の各円周溝は、円周溝に沿って湾曲した形状の連続した金属組織をもつ転造溝となる。
さらに、前記円周溝転造工程では、前記ローラ素材の軸方向の両端面が、互いに軸方向反対向きに配置した2個の遊星ローラの軸受面となる向きで前記円周溝を転造し、
前記ローラ素材切断工程では、ローラ素材の外周に形成された円周溝の溝底の位置で前記ローラ素材を切断するようにした場合、
その製造方法で得られる遊星ローラの外周の円周溝のうち前記軸受面から最も遠い位置にある円周溝は、円周溝の溝底が遊星ローラの前記軸受面とは反対側の端面と交差するように形成され、
または、その製造方法で得られる遊星ローラの外周の円周溝のうち前記軸受面から最も遠い位置にある円周溝は、円周溝の溝底から軸方向へと延びる小径部が遊星ローラの前記軸受面とは反対側の端面と交差するように形成され、
かつ、転造による金属組織の流動の開始点が円周溝の溝底の位置にあるものとなる。
前記小径部の軸方向長さは、前記螺旋凸条のリード角に対応して変化するように遊星ローラごとに異なる長さに設定されている構成のものを採用することができる。
前記第2の小径部の軸方向長さは、前記螺旋凸条のリード角に対応して変化するように遊星ローラごとに異なる長さに設定されている構成のものを採用することができる。
図6に示すように、第1のローラ素材51と第2のローラ素材52とを準備する。第1のローラ素材51は、図5に示す4個の遊星ローラ51〜54のうち2個の遊星ローラ51,54を製造するためのローラ素材である。第1のローラ素材51は、4個の遊星ローラ51〜54のうち軸方向長さが最も長い遊星ローラ51と最も短い遊星ローラ54の合計長さに相当する軸方向長さS1を有する。
図7に示すように、転造によって、第1のローラ素材51の外周に、遊星ローラ51と遊星ローラ54の各円周溝21を形成する。具体的には、第1のローラ素材51を回転させながら、その第1のローラ素材51の外周に転造金型571を転がり接触させ、第1のローラ素材51と転造金型571の間に作用する接触圧力により第1のローラ素材51の表面を塑性変形させる。転造金型571には、遊星ローラ51と遊星ローラ54の各円周溝21に対応する複数の突起58が設けられており、その複数の突起58が第1のローラ素材51の大径円筒面54(図6参照)に食い込むことで、遊星ローラ51と遊星ローラ54の各円周溝21を同時に形成する。このように形成された各円周溝21は、図9に示すように、その円周溝21に沿って湾曲した形状の連続した金属組織をもつ転造溝となる。この円周溝転造工程において、第1のローラ素材51の外周に形成される各円周溝21の位置は、2個の遊星ローラ51,54を互いに軸方向反対向きに配置したときの各円周溝21の位置に対応している。
外周に各円周溝21が形成された第1のローラ素材51を、図7に示す切断線C1の位置に沿って切断し、遊星ローラ51と遊星ローラ54に分割する。このとき、第1のローラ素材51は、円周溝21bの溝底の位置で切断される。また、外周に各円周溝21が形成された第2のローラ素材52を、図7に示す切断線C2の位置に沿って切断し、遊星ローラ52と遊星ローラ53に分割する。このとき、第2のローラ素材52は、円周溝21bの溝底の位置で切断される。
第1のローラ素材51、第2のローラ素材52をそれぞれ切断して得た4個の遊星ローラ51〜54の軸受面221〜224をそれぞれ研削加工する。これにより、各遊星ローラ51〜54の軸受面221〜224が所定の面粗さ(例えばRa3.2μm以下)に仕上げられる。また、上記の円周溝転造工程で円周溝21を転造したときに、第1のローラ素材51または第2のローラ素材52の軸方向端面531〜534(つまり、遊星ローラ51〜54の軸受面221〜224となる面)に金属組織の流動による膨らみ(余肉)が生じる可能性があるが、この余肉を研削加工で除去することができる。ここでは、軸受面仕上げ工程を、ローラ素材切断工程の直後に実施しているが、円周溝転造工程の直後(すなわちローラ素材切断工程の前)に実施するようにしてもよい。
これに対し、図8(a)に示すように、第1のローラ素材51の外周に形成された円周溝21bの溝底の位置で切断線C1に沿ってローラ素材を切断し、遊星ローラ51と遊星ローラ54を製造した場合、遊星ローラ51と遊星ローラ54の円周溝21bは、その他の円周溝21と同様に、転造による金属組織の流動の開始点が円周溝21bの溝底の位置にあって余肉59が生じず、また溝肩の径寸法が他の円周溝21の溝肩の径寸法と一致し、円周溝21bの溝肩の寸法精度が良い。
図12に示すように、第1のローラ素材51と第2のローラ素材52とを準備する。第1のローラ素材51は、図11に示す4個の遊星ローラ51〜54のうち2個の遊星ローラ51,54を製造するためのローラ素材である。第1のローラ素材51は、遊星ローラ51と遊星ローラ54の合計長さに相当する軸方向長さS1を有する。
図13に示すように、転造によって、第1のローラ素材51の外周に、遊星ローラ51と遊星ローラ54の各円周溝21を形成する。具体的には、第1のローラ素材51を回転させながら、その第1のローラ素材51の外周に転造金型571を転がり接触させ、第1のローラ素材51と転造金型571の間に作用する接触圧力により第1のローラ素材51の表面を塑性変形させる。転造金型571には、遊星ローラ51と遊星ローラ54の各円周溝21に対応する複数の突起58が設けられており、その複数の突起58が第1のローラ素材51の大径円筒面54(図12参照)に食い込むことで、遊星ローラ51と遊星ローラ54の各円周溝21を同時に形成する。この円周溝転造工程において、第1のローラ素材51の外周に形成される各円周溝21の位置は、2個の遊星ローラ51,54を互いに軸方向反対向きに配置したときの各円周溝21の位置に対応している。
外周に各円周溝21が形成された第1のローラ素材51を、図13に示す切断線C1の位置に沿って切断し、遊星ローラ51と遊星ローラ54に分割する。また、外周に各円周溝21が形成された第2のローラ素材52を、図13に示す切断線C2の位置に沿って切断し、遊星ローラ52と遊星ローラ53に分割する。
第1のローラ素材51、第2のローラ素材52をそれぞれ切断して得た4個の遊星ローラ51〜54の軸受面221〜224をそれぞれ研削加工する。これにより、各遊星ローラ51〜54の軸受面221〜224が所定の面粗さ(例えばRa3.2μm以下)に仕上げられる。また、上記の円周溝転造工程で円周溝21を転造したときに、第1のローラ素材51または第2のローラ素材52の軸方向端面531〜534(つまり、遊星ローラ51〜54の軸受面221〜224となる面)に金属組織の流動による膨らみ(余肉)が生じる可能性があるが、この余肉も研削加工で除去することができる。ここでは、軸受面仕上げ工程を、ローラ素材切断工程の直後に実施しているが、円周溝転造工程の直後(すなわちローラ素材切断工程の前)に実施するようにしてもよい。
図14に示すローラ素材50を準備する。ローラ素材50は、図5に示す4個の遊星ローラ51〜54を製造するための素材である。ローラ素材50の軸方向の一方の端面531は、遊星ローラ51の軸受面221となる面である。ローラ素材50の軸方向の他方の端面534は、遊星ローラ54の軸受面224となる面である。ローラ素材50の外周には、遊星ローラ51〜54の各円周溝21に対応する位置に形成された大径円筒面54と、遊星ローラ51〜54の小径部36に対応する位置に形成された小径円筒面55とが設けられている。ローラ素材50の中心には遊星ローラ51〜54の軸受孔18となる貫通孔56が形成されている。
図15に示すように、転造によって、ローラ素材50の外周に、遊星ローラ51〜54の各円周溝21を形成する。具体的には、ローラ素材50を回転させながら、そのローラ素材50の外周に転造金型57を転がり接触させ、ローラ素材50と転造金型57の間に作用する接触圧力によりローラ素材50の表面を塑性変形させる。転造金型57には、遊星ローラ51〜54の各円周溝21に対応する複数の突起58が設けられており、その複数の突起58がローラ素材50の大径円筒面54に食い込むことで、遊星ローラ51〜54の各円周溝21が同時に形成される。ここで、各円周溝21は、ローラ素材50の軸方向の両端面531,534が、互いに軸方向反対向きに配置した2個の遊星ローラ51,54の軸受面221,224となる向きで転造される。
外周に各円周溝21が形成されたローラ素材50を、図15に示す切断線Cの位置に沿って切断し、各遊星ローラ51〜54に分割する。
ローラ素材50を切断して得た4個の遊星ローラ51〜54の軸受面221〜224をそれぞれ研削加工する。これにより、各遊星ローラ51〜54の軸受面221〜224が所定の面粗さ(例えばRa3.2μm以下)に仕上げられる。
2 電動モータ
3 回転軸
4 外輪部材
6 キャリヤ
7 スラスト軸受
20 螺旋凸条
21,21a,21b 円周溝
221〜224 軸受面
36 小径部
37 端面
50 ローラ素材
51〜54 遊星ローラ
51 第1のローラ素材
52 第2のローラ素材
531〜534 端面
571、572 転造金型
d1〜d4 軸方向距離
L1〜L4 軸方向長さ
α1〜α4 軸方向長さ
β1〜β4 軸方向長さ
S1,S2 軸方向長さ
Claims (16)
- 電動モータ(2)と、
その電動モータ(2)の回転が入力される回転軸(3)と、
その回転軸(3)を囲む筒状に形成され、螺旋凸条(20)を内周にもつ外輪部材(4)と、
前記回転軸(3)の外周と前記外輪部材(4)の内周との間に周方向に間隔をおいて設けられた複数個の遊星ローラ(51〜54)と、
その各遊星ローラ(51〜54)を自転可能かつ公転可能に保持するキャリヤ(6)と、
そのキャリヤ(6)と前記各遊星ローラ(51〜54)の間に組み込まれた複数のスラスト軸受(7)とを有し、
前記各遊星ローラ(51〜54)の外周には、前記螺旋凸条(20)に係合する複数の円周溝(21)が軸方向に間隔をおいて形成され、前記各遊星ローラ(51〜54)の軸方向端面には、前記スラスト軸受(7)で支持される軸受面(221〜224)が形成された電動式直動アクチュエータ(1)に用いる前記遊星ローラの製造方法において、
前記複数個の遊星ローラ(51〜54)のうちの2個以上の遊星ローラ(51〜54)の合計長さに相当する軸方向長さ(S1,S2)をもつローラ素材(50,51,52)を準備するローラ素材準備工程と、
そのローラ素材準備工程で準備したローラ素材(50,51,52)の外周に前記複数の円周溝(21)を転造により形成する円周溝転造工程と、
その円周溝転造工程の後、前記ローラ素材(50,51,52)を前記各遊星ローラ(51〜54)に分割するローラ素材切断工程と、
を有することを特徴とする遊星ローラの製造方法。 - 前記円周溝転造工程の後、前記遊星ローラ(51〜54)の軸受面(221〜224)を研削加工する軸受面仕上げ工程を更に有し、
前記円周溝転造工程では、前記ローラ素材(50,51,52)の軸方向の両端面(531〜534)が、互いに軸方向反対向きに配置した2個の遊星ローラ(51〜54)の軸受面(221〜224)となる向きで前記円周溝(21)を転造する請求項1に記載の遊星ローラの製造方法。 - 前記複数の円周溝(21)は、前記軸受面(221〜224)に最も近い円周溝(21a)と前記軸受面(221〜224)との間の軸方向距離(d1〜d4)が、前記螺旋凸条(20)のリード角に対応して変化することで、前記各遊星ローラ(51〜54)の前記軸受面(221〜224)が同じ軸方向位置に配置されている請求項1または2に記載の遊星ローラの製造方法。
- 前記各遊星ローラ(51〜54)は、軸方向に外径が一定でかつその外径が前記円周溝(21)の溝底径以下の大きさである小径部(36)を前記スラスト軸受(7)で支持される側の端部に有し、
前記小径部(36)の軸方向長さ(α1〜α4)は、前記螺旋凸条(20)のリード角に対応して変化するように遊星ローラ(51〜54)ごとに異なる長さに設定されている請求項3に記載の遊星ローラの製造方法。 - 前記各遊星ローラ(51〜54)の軸方向長さ(L1〜L4)は、前記螺旋凸条(20)のリード角に対応して変化するように遊星ローラ(51〜54)ごとに異なる長さに設定されている請求項3または4に記載の遊星ローラの製造方法。
- 前記複数個の遊星ローラ(51〜54)の個数が3個以上であり、
前記ローラ素材準備工程では、前記3個以上の遊星ローラ(51〜54)のうちの軸方向長さが最も長い遊星ローラ(51)と最も短い遊星ローラ(54)のローラ素材として、軸方向長さが最も長い遊星ローラ(51)と最も短い遊星ローラ(54)の合計長さに相当する軸方向長さ(S1)をもつ第1のローラ素材(51)を準備し、更に、前記3個以上の遊星ローラ(51〜54)のうちの軸方向長さが2番目に長い遊星ローラ(52)と2番目に短い遊星ローラ(53)のローラ素材として、前記第1のローラ素材(51)と同一長さを有する第2のローラ素材(52)を準備する請求項3から5のいずれかに記載の遊星ローラの製造方法。 - 前記複数個の遊星ローラ(51〜54)の個数が3個以上であり、
前記ローラ素材準備工程では、前記3個以上の遊星ローラ(51〜54)のうちの、前記軸受面(221〜224)に最も近い円周溝(21a)と前記軸受面(221〜224)との間の軸方向距離(d1〜d4)が最も長い遊星ローラ(51)と最も短い遊星ローラ(54)のローラ素材として第1のローラ素材(51)を準備し、更に、前記3個以上の遊星ローラ(51〜54)のうちの、前記軸受面(221〜224)に最も近い円周溝(21a)と前記軸受面(221〜224)との間の軸方向距離(d1〜d4)が2番目に長い遊星ローラ(52)と2番目に短い遊星ローラ(53)のローラ素材として第2のローラ素材(52)を準備し、
前記円周溝転造工程では、前記第1のローラ素材(51)と前記第2のローラ素材(52)とで同一形状の転造金型(571、572)を用いる請求項2から5のいずれかに記載の遊星ローラの製造方法。 - 前記ローラ素材切断工程では、ローラ素材(50,51,52)の外周に形成された円周溝(21b)の溝底の位置で前記ローラ素材(50,51,52)を切断する請求項1から7のいずれかに記載の遊星ローラの製造方法。
- 電動モータ(2)と、
その電動モータ(2)の回転が入力される回転軸(3)と、
その回転軸(3)を囲む筒状に形成され、螺旋凸条(20)を内周にもつ外輪部材(4)と、
前記回転軸(3)の外周と前記外輪部材(4)の内周との間に周方向に間隔をおいて設けられた複数個の遊星ローラ(51〜54)と、
その各遊星ローラ(51〜54)を自転可能かつ公転可能に保持するキャリヤ(6)と、
そのキャリヤ(6)と前記各遊星ローラ(51〜54)の間に組み込まれた複数のスラスト軸受(7)とを有し、
前記各遊星ローラ(51〜54)の外周には、前記螺旋凸条(20)に係合する複数の円周溝(21)が軸方向に間隔をおいて形成され、前記各遊星ローラ(51〜54)の軸方向端面には、前記スラスト軸受(7)で支持される軸受面(221〜224)が形成された電動式直動アクチュエータ(1)に用いる遊星ローラにおいて、
前記各遊星ローラ(51〜54)の外周の円周溝(21)は、円周溝(21)に沿って湾曲した形状の連続した金属組織をもつ転造溝であり、
前記各遊星ローラ(51〜54)の外周の円周溝(21)のうち前記軸受面(221〜224)から最も遠い位置にある円周溝(21b)は、円周溝(21b)の溝底が遊星ローラ(51〜54)の前記軸受面(221〜224)とは反対側の端面(37)と交差するように形成され、かつ、転造による金属組織の流動の開始点が円周溝(21b)の溝底の位置にある、
ことを特徴とする遊星ローラ。 - 前記軸受面(221〜224)に最も近い円周溝(21a)と前記軸受面(221〜224)との間の軸方向距離(d1〜d4)が遊星ローラ(51〜54)ごとに異なり、前記軸方向距離(d1〜d4)は前記螺旋凸条(20)のリード角に対応して変化する設定とされている請求項9に記載の遊星ローラ。
- 前記各遊星ローラ(51〜54)は、軸方向に外径が一定でかつその外径が前記円周溝(21)の溝底径以下の大きさである小径部(36)を前記スラスト軸受(7)で支持される側の端部に有し、
前記小径部(36)の軸方向長さ(α1〜α4)は、前記螺旋凸条(20)のリード角に対応して変化するように遊星ローラ(51〜54)ごとに異なる長さに設定されている請求項10に記載の遊星ローラ。 - 前記各遊星ローラ(51〜54)の軸方向長さ(L1〜L4)は、前記螺旋凸条(20)のリード角に対応して変化するように遊星ローラ(51〜54)ごとに異なる長さに設定されている請求項10または11に記載の遊星ローラ。
- 前記各遊星ローラ(51〜54)は、軸方向に外径が一定でかつその外径が前記円周溝(21)の溝底径以下の大きさである第2の小径部(60)を前記スラスト軸受(7)で支持される側とは反対側の端部に有し、
前記第2の小径部(60)の軸方向長さ(β1〜β4)は、前記螺旋凸条(20)のリード角に対応して変化するように遊星ローラ(51〜54)ごとに異なる長さに設定されている請求項11に記載の遊星ローラ。 - 前記小径部(36)の軸方向長さ(α1〜α4)と前記第2の小径部(60)の軸方向長さ(β1〜β4)とを足し合わせた長さ((α1+β1)〜(α4+β4))は、各遊星ローラ(51〜54)で同一の長さに設定されている請求項11または13に記載の遊星ローラ。
- 前記各遊星ローラ(51〜54)の軸方向長さ(L1〜L4)は、同一の長さに設定されている請求項11、13または14に記載の遊星ローラ。
- 請求項9から15のいずれかに記載の遊星ローラ(51〜54)が組み込まれた電動式直動アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015143710A JP6591221B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 遊星ローラの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015143710A JP6591221B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 遊星ローラの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019127119A Division JP6999606B2 (ja) | 2019-07-08 | 2019-07-08 | 電動式直動アクチュエータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017025984A true JP2017025984A (ja) | 2017-02-02 |
JP6591221B2 JP6591221B2 (ja) | 2019-10-16 |
Family
ID=57946450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015143710A Expired - Fee Related JP6591221B2 (ja) | 2015-07-21 | 2015-07-21 | 遊星ローラの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6591221B2 (ja) |
-
2015
- 2015-07-21 JP JP2015143710A patent/JP6591221B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6591221B2 (ja) | 2019-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2008041496A1 (ja) | 偏心揺動型減速機および該偏心揺動型減速機を用いたスタビライザ軸の回転装置 | |
CN1199014C (zh) | 外齿轮的制造方法 | |
WO2016080186A1 (ja) | 電動式直動アクチュエータおよび電動式ブレーキ装置 | |
CN106051091B (zh) | 变速器 | |
JP2008215605A (ja) | ラジアルニードル軸受用保持器及びその製造方法とラジアルニードル軸受 | |
CN102762891B (zh) | 减速装置 | |
JP2017124706A (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
JP6591221B2 (ja) | 遊星ローラの製造方法 | |
JP2019178785A (ja) | 遊星ローラ、および電動式直動アクチュエータ | |
CN112513487B (zh) | 坡道致动器以及用于制造出坡道盘的方法 | |
JP2017160981A (ja) | 遊星ローラねじ式直動機構および電動ブレーキ装置 | |
JP2018013167A (ja) | 遊星ローラねじ式直動機構および電動ブレーキ装置 | |
JP4195682B2 (ja) | 遊星ローラ式動力伝達装置 | |
JP2013072499A (ja) | アンギュラ玉軸受 | |
JP6758937B2 (ja) | 遊星ローラねじ式直動機構および電動ブレーキ装置 | |
JP2015107495A (ja) | 転がり軸受ユニット用外輪の製造方法及び転がり軸受ユニット用外輪 | |
KR102514722B1 (ko) | 동기화된 프리-휠 롤러 | |
KR102327968B1 (ko) | 기어 전동 장치 | |
JP2016098873A (ja) | 電動式直動アクチュエータおよび電動式ブレーキ装置 | |
JP2007514913A (ja) | 車輪保持体にある車輪軸受 | |
JP5797131B2 (ja) | 遊星歯車減速機 | |
JP2021067327A (ja) | 減速機のケース、減速機、及び、産業用ロボット | |
JP7031802B1 (ja) | 軸受ユニット用のかしめ装置及びかしめ方法、ハブユニット軸受の製造方法及び製造装置、車両の製造方法 | |
CN202971788U (zh) | 滚珠丝杠结构 | |
CN110425256B (zh) | 齿轮传动装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190507 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190708 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190820 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190918 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6591221 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |