JP2017025901A - 熱エネルギー回収装置及びその起動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転開始時に蒸発器に生じる熱応力の急激な増大を抑制可能な熱エネルギー回収装置及びその起動方法を提供すること。【解決手段】熱エネルギー回収装置であって、蒸発器(10)と、予熱器(12)と、エネルギー回収部(13)と、循環流路(22)と、ポンプ(20)と、蒸発器(10)及び予熱器(12)に対し加熱媒体を供給する加熱媒体流路(30)と、加熱媒体流路(30)のうち蒸発器(10)よりも上流側の部位に設けられた流量調整部(40)と、制御部(50)と、を備え、制御部(50)は、蒸発器(10)の温度が規定値になるまで、ポンプ(20)を停止させた状態において、蒸発器(10)への気相の加熱媒体の流入量が次第に増加するように流量調整部(40)を制御すること。【選択図】図1

Description

本発明は、熱エネルギー回収装置及びその起動方法に関するものである。
従来、工場の各種設備から排出される排ガス等の加熱媒体から動力を回収する熱エネルギー回収装置が知られている。例えば、特許文献1には、外部の熱源から供給される加熱媒体により作動媒体を加熱する蒸発器と、蒸発器から流出した加熱媒体により蒸発器に流入する前の作動媒体を加熱する予熱器と、蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、膨張機に接続された発電機と、膨張機から流出した作動媒体を凝縮させる凝縮器と、凝縮器で凝縮された作動媒体を予熱器へ送る作動媒体ポンプと、予熱器、蒸発器、膨張機、凝縮器及びポンプを接続する循環流路と、を備える発電装置(熱エネルギー回収装置)が開示されている。
特開2014−47632号公報
上記特許文献1に記載される熱エネルギー回収装置では、蒸発器に加熱媒体として蒸気(気相の媒体)が供給される場合、当該装置の運転開始時に蒸発器の温度が急上昇し、これにより蒸発器に生じる熱応力が急激に大きくなることが懸念される。具体的に、装置の運転開始前は、蒸発器の温度は比較的低温となっている一方、蒸気等の気相の加熱媒体の有する熱エネルギーは非常に大きいため、運転開始時に蒸発器に対して高温の気相の加熱媒体が流入すると、蒸発器の温度が急上昇するおそれがある。
本発明の目的は、運転開始時に蒸発器に生じる熱応力の急激な増大を抑制可能な熱エネルギー回収装置及びその起動方法を提供することである。
前記課題を解決する手段として、本発明は、外部から供給される気相の加熱媒体と作動媒体とを熱交換させることによって前記作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器から流出した加熱媒体と前記蒸発器に流入する前の作動媒体とを熱交換させることによって作動媒体を加熱する予熱器と、前記蒸発器から流出した作動媒体からエネルギーを回収するエネルギー回収部と、前記予熱器、前記蒸発器及び前記エネルギー回収部を接続するとともに前記作動媒体を流すための循環流路と、前記循環流路に設けられたポンプと、前記蒸発器及び前記予熱器に対し前記加熱媒体を供給する加熱媒体流路と、前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも上流側の部位に設けられた流量調整部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記蒸発器の温度が規定値になるまで、前記ポンプを停止させた状態において、前記蒸発器への前記気相の加熱媒体の流入量が次第に増加するように前記流量調整部を制御する、熱エネルギー回収装置を提供する。
本熱エネルギー回収装置では、蒸発器の温度が規定値になるまで、蒸発器への気相の加熱媒体(蒸気等)の流入量が次第に増加するので、蒸発器の温度の急激な上昇が抑制される。さらに、蒸発器の温度が規定値になるまでは、ポンプが停止しているので、蒸発器への加熱媒体の急激な流入、すなわち、蒸発器の温度の急上昇が、より確実に抑制される。具体的に、蒸発器の温度が規定値になる前にポンプが駆動されると、作動媒体が蒸発器へ流入し、当該作動媒体により気相の加熱媒体が冷却されるので、蒸発器での気相の加熱媒体の凝縮が促進される。気相の加熱媒体が凝縮すると、当該加熱媒体の体積(圧力)が小さくなるため、加熱媒体流路から蒸発器への気相の加熱媒体の流入が促進され、これにより蒸発器の温度が急上昇する場合がある。これに対し、本装置では、蒸発器の温度が規定値になるまでポンプが停止しているので、運転開始時における蒸発器の温度の急上昇、すなわち、蒸発器に生じる熱応力の急激な増大が抑制される。
この場合において、前記制御部は、前記蒸発器の温度が前記規定値であるときに、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部と前記蒸発器との間の部位の圧力の方が、前記加熱媒体流路のうち前記予熱器よりも下流側の部位の圧力よりも高い状態が維持されるように、前記ポンプの回転数を上げることが好ましい。
このようにすれば、蒸発器でのいわゆるウォータハンマー現象の発生を抑制しながらポンプを駆動すること(エネルギー回収部においてエネルギーを回収する定常運転に移行すること)ができる。例えば、加熱媒体流路のうち流量調整部と蒸発器との間の部位の圧力の方が加熱媒体流路のうち予熱器よりも下流側の部位の圧力よりも小さい場合、蒸発器や予熱器で凝縮した液相の加熱媒体が予熱器から流出しにくくなるため、当該液相の加熱媒体が蒸発器内に溜まりやすくなる。この状態で気相の加熱媒体が蒸発器内に流入すると、この加熱媒体は、蒸発器内の液相の加熱媒体(ドレインもしくはミスト)に冷却されて凝縮することによって急激に体積が小さくなる。そうすると、加熱媒体の凝縮が発生した領域の圧力が相対的に低くなる。この結果、その相対的に圧力の低い領域へ向かって液相の加熱媒体(液滴)が移動することにより、当該液相の加熱媒体が蒸発器の内面に衝突する現象(ウォータハンマー現象)が生じ得る。これに対し、本装置では、加熱媒体流路のうち流量調整部と蒸発器との間の部位の圧力の方が加熱媒体流路のうち予熱器よりも下流側の部位の圧力よりも高い状態が維持されるので、蒸発器でのウォータハンマー現象の発生が抑制される。
また、本発明において、前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも下流側でかつ前記予熱器よりも上流側の部位に設けられたスチームトラップをさらに備え、前記スチームトラップは、前記蒸発器から流出した加熱媒体のうち気相の加熱媒体の通過を禁止するとともに液相の加熱媒体の通過を許容することが好ましい。
この態様では、蒸発器から加熱媒体が気相又は気液二相の状態で流出したとしても、スチームトラップにより気相の加熱媒体の通過が禁止されるので、予熱器への気相の加熱媒体の流入が抑制される。よって、予熱器でのウォータハンマー現象の発生が抑制される。
この場合において、前記加熱媒体流路のうち前記スチームトラップと前記予熱器との間の部位に設けられ、前記蒸発器から流出した加熱媒体のうち気相の加熱媒体を外部に排出させるガス抜流路をさらに備えることが好ましい。
このようにすれば、予熱器への気相の加熱媒体の流入がより確実に抑制される。
また、本発明において、前記流量調整部は、前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも上流側の部位に設けられた第1開閉弁と、前記第1開閉弁をバイパスするとともに前記加熱媒体流路の内径よりも小さな内径を有するバイパス流路と、前記バイパス流路に設けられた第2開閉弁と、を有し、前記第2開閉弁は、開度調整可能に構成されていることが好ましい。
この態様では、加熱媒体流路の内径よりも小さな内径を有するバイパス流路と開度調整が可能な第2開閉弁とを設けるという簡単な構造により、気相の加熱媒体の蒸発器への流入量を微調整することが可能となる。
この場合において、前記制御部は、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部よりも上流側の部位の圧力と、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部と前記蒸発器との間の部位の圧力と、が互いに等しいときに、前記第1開閉弁を開くことが好ましい。
このようにすれば、第1開閉弁を開いたときの気相の加熱媒体の蒸発器への急激な流入、すなわち、蒸発器の温度の急上昇を抑制しつつ、気相の加熱媒体の蒸発器への流入量を増やすことができる。
また、本発明において、前記加熱媒体流路のうち前記予熱器よりも下流側の部位に圧力損失発生部が設けられており、前記圧力損失発生部は、前記予熱器内が液相の加熱媒体で満たされるように、前記予熱器から流出した加熱媒体に対して圧力損失を与えることが好ましい。
このようにすれば、予熱器内が液相の加熱媒体で満たされるので、予熱器でのウォータハンマーの発生が抑制される。
具体的に、前記圧力損失発生部は、前記加熱媒体流路の一部により構成されかつ上方に向かって立ち上がる形状を有する立ち上がり流路からなり、前記立ち上がり流路の下流側の端部の位置は、前記予熱器のうち前記加熱媒体を前記予熱器内に流入させるための流入口の高さ位置と同じかそれ以上の高さ位置に設定されていることが好ましい。
このようにすれば、予熱器から流出した加熱媒体に対して簡単に圧力損失を生じさせることができる。
また、本発明において、前記加熱媒体流路のうち前記予熱器の下流側の部位に設けられており開度調整が可能な調整弁をさらに備え、前記制御部は、前記加熱媒体流路のうち前記調整弁よりも下流側の部位の温度又は圧力が一定の範囲内に収まるように、前記調整弁の開度を調整することが好ましい。
このようにすれば、予熱器から流出する加熱媒体の温度又は圧力が一定の範囲内に収まるので、当該加熱媒体を有効に利用することができる。
また、本発明は、外部から供給される気相の加熱媒体と作動媒体とを熱交換させることによって前記作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器から流出した作動媒体からエネルギーを回収するエネルギー回収部と、前記蒸発器及び前記エネルギー回収部を接続するとともに前記作動媒体を流すための循環流路と、前記循環流路に設けられたポンプと、前記蒸発器に対し前記加熱媒体を供給する加熱媒体流路と、前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも上流側の部位に設けられた流量調整部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記蒸発器の温度が規定値になるまで、前記ポンプを停止させた状態において、前記蒸発器への前記気相の加熱媒体の流入量が次第に増加するように前記流量調整部を制御する、熱エネルギー回収装置を提供する。
本熱エネルギー回収装置においても、蒸発器の温度が規定値になるまで、蒸発器への気相の加熱媒体(蒸気等)の流入量が次第に増加するので、蒸発器の温度の急激な上昇が抑制される。さらに、蒸発器の温度が規定値になるまでは、ポンプが停止しているので、蒸発器への加熱媒体の急激な流入、すなわち、蒸発器の温度の急上昇が、より確実に抑制される。
この場合において、前記流量調整部は、前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも上流側の部位に設けられた第1開閉弁と、前記第1開閉弁をバイパスするとともに前記加熱媒体流路の内径よりも小さな内径を有するバイパス流路と、前記バイパス流路に設けられた第2開閉弁と、を有し、前記第2開閉弁は、開度調整可能に構成されていることが好ましい。
さらにこの場合において、前記制御部は、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部よりも上流側の部位の圧力と、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部と前記蒸発器との間の部位の圧力と、が互いに等しいときに、前記第1開閉弁を開くことが好ましい。
また、本発明は、外部から供給される気相の加熱媒体と作動媒体とを熱交換させることによって前記作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器から流出した加熱媒体と前記蒸発器に流入する前の作動媒体とを熱交換させることによって作動媒体を加熱する予熱器と、前記蒸発器から流出した作動媒体からエネルギーを回収するエネルギー回収部と、前記予熱器、前記蒸発器及び前記エネルギー回収部を接続するとともに前記作動媒体を流すための循環流路と、前記循環流路に設けられたポンプと、前記蒸発器及び前記予熱器に対し前記加熱媒体を供給する加熱媒体流路と、を備える熱エネルギー回収装置の起動方法であって、前記蒸発器及び前記予熱器に前記気相の加熱媒体の供給を開始する加熱媒体供給開始工程を含み、前記加熱媒体供給開始工程では、前記蒸発器の温度が規定値になるまで、前記ポンプを停止させた状態において、前記蒸発器への前記気相の加熱媒体の流入量を次第に増加させる、熱エネルギー回収装置の起動方法を提供する。
本起動方法では、起動時(運転開始時)における蒸発器の温度の急上昇、すなわち、蒸発器に生じる熱応力の急激な増大が抑制される。
この場合において、前記ポンプの駆動を開始するポンプ駆動開始工程をさらに含み、前記ポンプ駆動開始工程では、前記蒸発器の温度が前記規定値になったときに、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部と前記蒸発器との間の部位の圧力の方が、前記加熱媒体流路のうち前記予熱器よりも下流側の部位の圧力よりも高い状態が維持されるように、前記ポンプの回転数を上げることが好ましい。
このようにすれば、蒸発器でのいわゆるウォータハンマー現象の発生を抑制しながらポンプを駆動すること(エネルギー回収部においてエネルギーを回収する定常運転に移行すること)ができる。
以上のように、本発明によれば、運転開始時に蒸発器に生じる熱応力の急激な増大を抑制可能な熱エネルギー回収装置及びその起動方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態の熱エネルギー回収装置の構成の概略を示す図である。 起動時における制御部の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の熱エネルギー回収装置の構成の概略を示す図である。 第1実施形態の熱エネルギー回収装置の変形例の構成の概略を示す図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の熱エネルギー回収装置について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1に示されるように、熱エネルギー回収装置は、蒸発器10と、予熱器12と、エネルギー回収部13と、凝縮器18と、ポンプ20と、循環流路22と、加熱媒体流路30と、流量調整部40と、制御部50と、を備えている。
蒸発器10は、外部から供給される気相の加熱媒体(工場の排ガス等)と作動媒体(HFC245fa等)とを熱交換させることによって作動媒体を蒸発させる。蒸発器10は、作動媒体が流れる第1流路10aと、加熱媒体が流れる第2流路10bと、を有している。本実施形態では、蒸発器10として、ブレージングプレート式の熱交換器が用いられている。ただし、蒸発器10として、いわゆるシェル&チューブ式の熱交換器が用いられてもよい。
予熱器12は、蒸発器10から流出した加熱媒体と蒸発器10に流入する前の作動媒体とを熱交換させることによって作動媒体を加熱する。予熱器12は、作動媒体が流れる第1流路12aと、加熱媒体が流れる第2流路12bと、を有している。本実施形態では、予熱器12としても、ブレージングプレート式の熱交換器が用いられている。ただし、予熱器12として、いわゆるシェル&チューブ式の熱交換器が用いられてもよいことは、蒸発器10の場合と同様である。予熱器12は、加熱媒体を第2流路12b内に流入させるための流入口12cと、加熱媒体を第2流路12bから流出させるための流出口12dと、を有している。予熱器12は、流入口12cの位置が流出口12dの位置よりも高くなる姿勢で設置されている。予熱器12の第2流路12bの上流側の端部の高さ位置は、蒸発器10の第2流路10bの下流側の端部の高さ位置と同じかそれよりも低くなるように設定されている。
エネルギー回収部13は、膨張機14と、動力回収機16と、を備えている。循環流路22は、予熱器12、蒸発器10、膨張機14、凝縮器18及びポンプ20をこの順に直接に接続している。循環流路22のうち蒸発器10と膨張機14との間の部位には、遮断弁25が設けられている。また、循環流路22には、膨張機14を迂回する迂回流路24が設けられている。迂回流路24には、開閉弁26が設けられている。
膨張機14は、循環流路22における蒸発器10の下流側の部位に設けられている。膨張機14は、蒸発器10から流出した気相の作動媒体を膨張させる。本実施形態では、膨張機14として、蒸発器10から流出した気相の作動媒体の膨張エネルギーにより回転駆動されるロータを有する容積式のスクリュー膨張機が用いられている。具体的に、膨張機14は、雌雄一対のスクリュロータを有している。
動力回収機16は、膨張機14に接続されている。本実施形態では、動力回収機16として発電機が用いられている。この動力回収機16は、膨張機14の一対のスクリュロータのうちの一方に接続された回転軸を有している。動力回収機16は、前記回転軸が前記スクリュロータの回転に伴って回転することにより電力を発生させる。なお、動力回収機16として、発電機の他、圧縮機等が用いられてもよい。
凝縮器18は、循環流路22における膨張機14の下流側の部位に設けられている。凝縮器18は、膨張機14から流出した作動媒体を外部から供給される冷却媒体(冷却水等)で冷却することにより凝縮(液化)させる。
ポンプ20は、循環流路22における凝縮器18の下流側の部位(凝縮器18と予熱器12との間の部位)に設けられている。ポンプ20は、液相の作動媒体を所定の圧力まで加圧して予熱器12へ送り出す。ポンプ20としては、インペラをロータとして備える遠心ポンプや、ロータが一対のギアからなるギアポンプ、スクリュポンプ、トロコイドポンプ等が用いられる。
加熱媒体流路30は、気相の加熱媒体を生成する外部の熱源から蒸発器10及び予熱器12に対してこの順に加熱媒体を供給する流路である。つまり、加熱媒体流路30は、気相の加熱媒体を蒸発器10に供給する供給流路30aと、蒸発器10の第2流路10bから流出した加熱媒体を予熱器12の第2流路12bに流入させる連結流路30bと、予熱器12から加熱媒体を流出させる排出流路30cと、を有している。
流量調整部40は、供給流路30a(加熱媒体流路30のうち蒸発器10よりも上流側の部位)に設けられている。流量調整部40は、気相の作動媒体の蒸発器10への流入量を調整可能に構成されている。本実施形態では、流量調整部40は、供給流路30aに設けられた第1開閉弁V1と、第1開閉弁V1をバイパスするバイパス流路32と、バイパス流路32に設けられた第2開閉弁V2と、を有している。バイパス流路32の内径(呼び径)は、供給流路30aの内径(呼び径)よりも小さく設定されている。バイパス流路32の内径は、供給流路30aの内径の半分以下に設定されることが好ましい。第2開閉弁V2は、開度調整可能な電磁弁により構成されている。
本実施形態では、連結流路30b(加熱媒体流路30のうち蒸発器10と予熱器12との間の部位)には、スチームトラップ38と、ガス抜流路34と、が設けられている。スチームトラップ38は、蒸発器10から流出した加熱媒体のうち気相の加熱媒体の通過を禁止するとともに液相の加熱媒体の通過を許容する。ガス抜流路34は、連結流路30bのうちスチームトラップ38と予熱器12との間の部位に設けられている。ガス抜流路34は、蒸発器10から流出した加熱媒体のうち気相の加熱媒体を外部に排出させるための流路である。ガス抜流路34には、弁35が設けられている。
排出流路30c(加熱媒体流路30のうち予熱器12よりも下流側の部位)は、予熱器12において作動媒体に熱を与えた後の加熱媒体を外部に排出するための流路である。本実施形態では、排出流路30cは、大気解放されている。排出流路30cには、圧力損失発生部36が設けられている。圧力損失発生部36は、予熱器12の第2流路12b内が液相の加熱媒体で満たされるように、予熱器12から流出した加熱媒体に対して圧力損失を与える。本実施形態では、圧力損失発生部36は、排出流路30cの一部により構成された立ち上がり流路からなる。立ち上がり流路は、上方に向かって立ち上がる形状を有する。立ち上がり流路の下流側の端部36aの位置は、予熱器の流入口12cの高さ位置と同じかそれ以上の高さ位置に設定されている。排出流路30cのうち圧力損失発生部36よりも下流側の部位には、開度調整が可能な調整弁V3が設けられている。
制御部50は、本エネルギー回収装置の起動時には、主に、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2、ポンプ20、遮断弁25及び開閉弁26を制御する。なお、本装置の起動前(停止時)は、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2はいずれも閉じられており、ポンプ20及びエネルギー回収部13はいずれも停止しており、遮断弁25は閉じられており、開閉弁26は開かれている。以下、図2を参照しながら、制御部50の制御内容について説明する。
本装置の運転が開始されると、制御部50は、第2開閉弁V2を開くとともに、第2開閉弁V2の開度を一定の速度で大きくし続ける(ステップS11)。そうすると、バイパス流路32を通じて気相の加熱媒体が徐々に蒸発器10に流入し始める。そして、その流入量は、次第に増加する。この結果、蒸発器10の温度T1が徐々に上昇する。なお、蒸発器10の温度T1は、蒸発器10の代表温度を意味する。本実施形態(ブレージングプレート式の熱交換器)では、前記代表温度は、蒸発器10の表面温度のことであり、当該温度T1は、蒸発器10の表面に設けられた温度センサ51により検出される。なお、蒸発器10としてシェル&チューブ式の熱交換器が採用された場合、前記代表温度は、当該熱交換器のうち加熱媒体が流れる流路の温度を意味する。
次に、制御部50は、蒸発器10の温度T1が規定値T0よりも大きいか否かを判定する(ステップS12)。この結果、蒸発器10の温度T1が規定値T0未満である場合(ステップS11でNO)、制御部50は、再度、蒸発器10の温度T1が規定値T0よりも大きいか否かを判定する(ステップS12)。一方、蒸発器10の温度T1が規定値T0よりも大きい場合(ステップS11でYES)、制御部50は、ポンプ20の回転数を上げる(ステップS13)。
そうすると、作動媒体が予熱器12及び蒸発器10に供給される。ここで、遮断弁25が閉じられており、開閉弁26が開かれているので、作動媒体は、迂回流路24を介して(膨張機14を迂回しながら)循環流路22を循環する。このとき、蒸発器10では、気相の加熱媒体は、作動媒体により冷却される(作動媒体を加熱する)。そして、蒸発器10から液相又は気液二相の状態で流出した加熱媒体は、スチームトラップ38を経て予熱器12に流入する。そして、予熱器12において作動媒体により冷却された(作動媒体に熱を与えた)加熱媒体は、排出流路30cを通じて外部に排出される。
続いて、制御部50は、供給流路30aのうち流量調整部40と蒸発器10との間の部位の圧力Ps2が、排出流路30cのうち予熱器12と圧力損失発生部(立ち上がり流路)36との間の部位の圧力Ps4(本実施形態では、大気圧と圧力損失発生部36での圧力損失分との和)よりも大きいか否かを判定する(ステップS14)。前記圧力Ps4が前記圧力Ps2よりも大きい場合、液相の加熱媒体が排出流路30cから排出されにくい状態、つまり、蒸発器10の第2流路10b内に液相の加熱媒体が留まりやすい状態にあるといえる。なお、前記圧力Ps2は、供給流路30aのうち流量調整部40と蒸発器10との間の部位に設けられた圧力センサ62により検出され、前記圧力Ps4は、排出流路30cのうち予熱器12と圧力損失発生部36との間の部位に設けられた圧力センサ64により検出される。
上記判定の結果、前記圧力Ps2が前記圧力Ps4よりも大きい場合、制御部50は、ポンプ20の回転数を上げる一方(ステップS15)、前記圧力Ps2が前記圧力Ps4以下である場合、制御部50は、ポンプ20の回転数を下げる(ステップS16)。
その後、制御部50は、第2開閉弁V2の開度が最大であるか否かを判定する(ステップS17)。この結果、第2開閉弁V2の開度が最大でない場合、制御部50は、再度、蒸発器10の温度T1が規定値T0よりも大きいか否かを判定する(ステップS12)。一方、第2開閉弁V2の開度が最大である場合、制御部50は、供給流路30aのうち流量調整部40よりも上流側の部位の圧力Ps1が前記圧力Ps2と等しいか否かを判定する(ステップS18)。なお、前記圧力Ps1は、供給流路30aのうち流量調整部40よりも上流側の部位に設けられた圧力センサ61により検出される。
上記判定の結果、前記圧力Ps1が前記圧力Ps2と等しくない場合(ステップS18でNO)、制御部50は、再度、前記圧力Ps1が前記圧力Ps2と等しいか否かを判定する(ステップS18)。一方、前記圧力Ps1が前記圧力Ps2と等しい場合(ステップS18でYES)、制御部50は、第1開閉弁V1を開く(ステップS19)。そうすると、気相の加熱媒体は、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2による制限を受けることなく全量が蒸発器10に流入する。
その後、制御部50は、開閉弁26を閉じるとともに遮断弁25を開き、膨張機14及び動力回収機16を駆動する(動力の回収を開始する)ことにより、暖機運転へ移行する。このとき、制御部50は、供給流路30aのうち流量調整部40と蒸発器10との間の部位の第1飽和温度と、循環流路22のうち蒸発器10と膨張機14との間の部位の第2飽和温度と、の差(ピンチ温度)が目標値となるように、ポンプ20の回転数を上昇させる。なお、前記第1飽和温度は、供給流路30aのうち流量調整部40と蒸発器10との間の部位に設けられた圧力センサ62の検出値に基づいて算出され、前記第2飽和温度は、循環流路22のうち蒸発器10と膨張機14との間の部位に設けられた圧力センサ65の検出値に基づいて算出される。
そして、制御部50は、排出流路30cのうち圧力損失発生部36よりも下流側の部位の温度Ts6又は圧力Ps6が一定の範囲内に収まるように、調整弁V3の開度を調整する。なお、前記温度Ts6及び前記圧力Ps6は、それぞれ、排出流路30cのうち圧力損失発生部36よりも下流側の部位に設けられた温度センサ66及び圧力センサ67により検出される。
以上に説明したように、本熱エネルギー回収装置では、蒸発器10の温度T1が規定値T0になるまで、蒸発器10への気相の加熱媒体(蒸気等)の流入量が次第に増加するので、蒸発器10の温度T1の急激な上昇が抑制される。さらに、蒸発器10の温度T1が規定値T0になるまでは、ポンプ20が停止しているので、蒸発器10への加熱媒体の急激な流入、すなわち、蒸発器10の温度T1の急上昇が、より確実に抑制される。具体的に、蒸発器10の温度T1が規定値T0になる前にポンプ20が駆動されると、作動媒体が蒸発器10へ流入し、当該作動媒体により気相の加熱媒体が冷却されるので、蒸発器10での気相の加熱媒体の凝縮が促進される。気相の加熱媒体が凝縮すると、当該加熱媒体の体積(圧力)が小さくなるため、加熱媒体流路30から蒸発器10への気相の加熱媒体の流入が促進され、これにより蒸発器10の温度T1が急上昇する場合がある。これに対し、本装置では、蒸発器10の温度T1が規定値T0になるまでポンプ20が停止しているので、運転開始時(起動時)における蒸発器10の温度T1の急上昇、すなわち、蒸発器10に生じる熱応力の急激な増大が抑制される。
また、制御部50は、蒸発器10の温度T1が規定値T0であるときに、加熱媒体流路30のうち流量調整部40と蒸発器10との間の部位の圧力Ps2の方が、加熱媒体流路30のうち予熱器12よりも下流側の部位の圧力Ps4よりも高い状態が維持されるように、ポンプ20の回転数を上げる。
このため、蒸発器10でのいわゆるウォータハンマー現象の発生を抑制しながらポンプ20を駆動すること(エネルギー回収部13においてエネルギーを回収する定常運転に移行すること)ができる。例えば、前記圧力Ps2の方が前記圧力Ps4よりも小さい場合、蒸発器10や予熱器12で凝縮した液相の加熱媒体が予熱器12から流出しにくくなるため、当該液相の加熱媒体が蒸発器10の第2流路10b内に溜まりやすくなる。この状態で気相の加熱媒体が蒸発器10の第2流路10b内に流入すると、この加熱媒体は、第2流路10b内の液相の加熱媒体(ドレインもしくはミスト)に冷却されて凝縮することによって急激に体積が小さくなる。そうすると、加熱媒体の凝縮が発生した領域の圧力が相対的に低くなる。この結果、その相対的に圧力の低い領域へ向かって液相の加熱媒体(液滴)が移動することにより、当該液相の加熱媒体が蒸発器10の第2流路10bの内面に衝突する現象(ウォータハンマー現象)が生じ得る。これに対し、本実施形態では、前記圧力Ps2の方が前記圧力Ps4よりも高い状態が維持されるので、蒸発器10でのウォータハンマー現象の発生が抑制される。
また、本実施形態では、連結流路30bにスチームトラップ38が設けられている。このため、蒸発器10から加熱媒体が気相又は気液二相の状態で流出したとしても、スチームトラップ38により気相の加熱媒体の通過が禁止されるので、予熱器12への気相の加熱媒体の流入が抑制される。よって、予熱器12でのウォータハンマー現象の発生が抑制される。
さらに、連結流路30bのうちスチームトラップ38と予熱器12との間の部位には、ガス抜流路34が設けられているので、予熱器12への気相の加熱媒体の流入がより確実に抑制される。
また、本実施形態では、流量調整部40は、第1開閉弁V1と、供給流路30aの内径よりも小さな内径を有するバイパス流路32と、第2開閉弁V2と、を有している。この態様では、供給流路30aの内径よりも小さな内径を有するバイパス流路32と開度調整が可能な第2開閉弁V2とを設けるという簡単な構造により、気相の加熱媒体の蒸発器10への流入量を微調整することが可能となる。
また、本実施形態では、制御部50は、供給流路30aのうち流量調整部40よりも上流側の部位の圧力Ps1と、供給流路30aのうち流量調整部40と蒸発器10との間の部位の圧力Ps2と、が互いに等しくなったときに、第1開閉弁V1を開く。このため、第1開閉弁V1を開いたときの気相の加熱媒体の蒸発器10への急激な流入、すなわち、蒸発器10の温度T1の急上昇を抑制しつつ、気相の加熱媒体の蒸発器10への流入量を増やすことができる。
また、本実施形態では、排出流路30cに、立ち上がり流路からなる圧力損失発生部36が設けられている。このため、予熱器12の第2流路12b内が液相の加熱媒体で満たされるので、予熱器12でのウォータハンマーの発生が抑制される。仮に、圧力損失発生部36が設けられていない場合、重力の影響により、予熱器12の第2流路12b内からの液相の加熱媒体の流出が促進される。そうすると、連結流路30bのうちスチームトラップ38よりも下流側の部位(予熱器12や排出流路30cを含む)の圧力が比較的小さくなるので、蒸発器10から流出した加熱媒体がスチームトラップ38を通過した後にフラッシュし、これにより気相の加熱媒体が生じる場合がある。この場合、予熱器12において、ウォータハンマー現象が生じ得る。
加えて、本実施形態では、制御部50は、排出流路30cのうち調整弁V3よりも下流側の部位の温度T6又は圧力Ps6が一定の範囲内に収まるように、調整弁V3の開度を調整する。このため、排出流路30cから排出される加熱媒体を有効に利用することができる。
(第2実施形態)
次に、図3を参照しながら、本発明の第2実施形態の熱エネルギー回収装置について説明する。なお、図3には、主に、第1実施形態とは異なる部分が示されている。第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態では、圧力損失発生部36として、開度調整が可能な電磁開閉弁が用いられている。換言すれば、本実施形態では、第1実施形態の立ち上がり流路が省略されるとともに、調整弁V3が圧力損失発生部36を兼ねている。
制御部50は、排出流路30cのうち予熱器12と圧力損失発生部36との間の部位の圧力Ps4が、連結流路30bのうちスチームトラップ38と予熱器12との間の部位の圧力Ps3以上となるように、圧力損失発生部36(調整弁V3)の開度を調整する。なお、前記圧力Ps3は、連結流路30bのうちスチームトラップ38と予熱器12との間の部位に設けられた圧力センサ63により検出される。
本実施形態においても、予熱器12から流出した加熱媒体に対して簡単に圧力損失を生じさせることができる。
(変形例)
図4に示すように、熱エネルギー回収装置では、必ずしも予熱器が設けられる必要はない。なお、予熱器が省略された場合、加熱媒体流路30のうちスチームトラップ38よりも下流側の部位並びに当該部位に設けられる構成も省略可能である。その他の構造は、図1と同様である。この場合であっても、蒸発器10の温度T1が規定値T0になるまで、蒸発器10への気相の加熱媒体(蒸気等)の流入量が次第に増加するので、蒸発器10の温度T1の急激な上昇が抑制される。さらに、蒸発器10の温度T1が規定値T0になるまでは、ポンプ20が停止しているので、蒸発器10への加熱媒体の急激な流入、すなわち、蒸発器10の温度T1の急上昇が、より確実に抑制される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、流量調整部40は、単一の電磁弁により構成されてもよい。すなわち、流量調整部40のうちバイパス流路32及び第2開閉弁V2が省略され、第1開閉弁V1として、開度調整が可能な電磁弁が用いられてもよい。
10 蒸発器
12 予熱器
13 エネルギー回収部
20 ポンプ
22 循環流路
30 加熱媒体流路
32 バイパス流路
34 ガス抜流路
36 圧力損失発生部
38 スチームトラップ
40 流量調整部
50 制御部
V1 第1開閉弁
V2 第2開閉弁
V3 調整弁

Claims (14)

  1. 外部から供給される気相の加熱媒体と作動媒体とを熱交換させることによって前記作動媒体を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器から流出した加熱媒体と前記蒸発器に流入する前の作動媒体とを熱交換させることによって作動媒体を加熱する予熱器と、
    前記蒸発器から流出した作動媒体からエネルギーを回収するエネルギー回収部と、
    前記予熱器、前記蒸発器及び前記エネルギー回収部を接続するとともに前記作動媒体を流すための循環流路と、
    前記循環流路に設けられたポンプと、
    前記蒸発器及び前記予熱器に対し前記加熱媒体を供給する加熱媒体流路と、
    前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも上流側の部位に設けられた流量調整部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記蒸発器の温度が規定値になるまで、前記ポンプを停止させた状態において、前記蒸発器への前記気相の加熱媒体の流入量が次第に増加するように前記流量調整部を制御する、熱エネルギー回収装置。
  2. 請求項1に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記制御部は、前記蒸発器の温度が前記規定値であるときに、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部と前記蒸発器との間の部位の圧力の方が、前記加熱媒体流路のうち前記予熱器よりも下流側の部位の圧力よりも高い状態が維持されるように、前記ポンプの回転数を上げる、熱エネルギー回収装置。
  3. 請求項2に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも下流側でかつ前記予熱器よりも上流側の部位に設けられたスチームトラップをさらに備え、
    前記スチームトラップは、前記蒸発器から流出した加熱媒体のうち気相の加熱媒体の通過を禁止するとともに液相の加熱媒体の通過を許容する、熱エネルギー回収装置。
  4. 請求項3に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記加熱媒体流路のうち前記スチームトラップと前記予熱器との間の部位に設けられ、前記蒸発器から流出した加熱媒体のうち気相の加熱媒体を外部に排出させるガス抜流路をさらに備える、熱エネルギー回収装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記流量調整部は、
    前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも上流側の部位に設けられた第1開閉弁と、
    前記第1開閉弁をバイパスするとともに前記加熱媒体流路の内径よりも小さな内径を有するバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられた第2開閉弁と、を有し、
    前記第2開閉弁は、開度調整可能に構成されている、熱エネルギー回収装置。
  6. 請求項5に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記制御部は、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部よりも上流側の部位の圧力と、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部と前記蒸発器との間の部位の圧力と、が互いに等しいときに、前記第1開閉弁を開く、熱エネルギー回収装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記加熱媒体流路のうち前記予熱器よりも下流側の部位に圧力損失発生部が設けられており、
    前記圧力損失発生部は、前記予熱器内が液相の加熱媒体で満たされるように、前記予熱器から流出した加熱媒体に対して圧力損失を与える、熱エネルギー回収装置。
  8. 請求項7に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記圧力損失発生部は、前記加熱媒体流路の一部により構成されかつ上方に向かって立ち上がる形状を有する立ち上がり流路からなり、
    前記立ち上がり流路の下流側の端部の位置は、前記予熱器のうち前記加熱媒体を前記予熱器内に流入させるための流入口の高さ位置と同じかそれ以上の高さ位置に設定されている、熱エネルギー回収装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記加熱媒体流路のうち前記予熱器の下流側の部位に設けられており開度調整が可能な調整弁をさらに備え、
    前記制御部は、前記加熱媒体流路のうち前記調整弁よりも下流側の部位の温度又は圧力が一定の範囲内に収まるように、前記調整弁の開度を調整する、熱エネルギー回収装置。
  10. 外部から供給される気相の加熱媒体と作動媒体とを熱交換させることによって前記作動媒体を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器から流出した作動媒体からエネルギーを回収するエネルギー回収部と、
    前記蒸発器及び前記エネルギー回収部を接続するとともに前記作動媒体を流すための循環流路と、
    前記循環流路に設けられたポンプと、
    前記蒸発器に対し前記加熱媒体を供給する加熱媒体流路と、
    前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも上流側の部位に設けられた流量調整部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記蒸発器の温度が規定値になるまで、前記ポンプを停止させた状態において、前記蒸発器への前記気相の加熱媒体の流入量が次第に増加するように前記流量調整部を制御する、熱エネルギー回収装置。
  11. 請求項10に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記流量調整部は、
    前記加熱媒体流路のうち前記蒸発器よりも上流側の部位に設けられた第1開閉弁と、
    前記第1開閉弁をバイパスするとともに前記加熱媒体流路の内径よりも小さな内径を有するバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられた第2開閉弁と、を有し、
    前記第2開閉弁は、開度調整可能に構成されている、熱エネルギー回収装置。
  12. 請求項11に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記制御部は、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部よりも上流側の部位の圧力と、
    前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部と前記蒸発器との間の部位の圧力と、が互いに等しいときに、前記第1開閉弁を開く、熱エネルギー回収装置。
  13. 外部から供給される気相の加熱媒体と作動媒体とを熱交換させることによって前記作動媒体を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器から流出した加熱媒体と前記蒸発器に流入する前の作動媒体とを熱交換させることによって作動媒体を加熱する予熱器と、
    前記蒸発器から流出した作動媒体からエネルギーを回収するエネルギー回収部と、
    前記予熱器、前記蒸発器及び前記エネルギー回収部を接続するとともに前記作動媒体を流すための循環流路と、
    前記循環流路に設けられたポンプと、
    前記蒸発器及び前記予熱器に対し前記加熱媒体を供給する加熱媒体流路と、
    を備える熱エネルギー回収装置の起動方法であって、
    前記蒸発器及び前記予熱器に前記気相の加熱媒体の供給を開始する加熱媒体供給開始工程を含み、
    前記加熱媒体供給開始工程では、前記蒸発器の温度が規定値になるまで、前記ポンプを停止させた状態において、前記蒸発器への前記気相の加熱媒体の流入量を次第に増加させる、熱エネルギー回収装置の起動方法。
  14. 請求項13に記載の熱エネルギー回収装置の起動方法において、
    前記ポンプの駆動を開始するポンプ駆動開始工程をさらに含み、
    前記ポンプ駆動開始工程では、前記蒸発器の温度が前記規定値になったときに、前記加熱媒体流路のうち前記流量調整部と前記蒸発器との間の部位の圧力の方が、前記加熱媒体流路のうち前記予熱器よりも下流側の部位の圧力よりも高い状態が維持されるように、前記ポンプの回転数を上げる、熱エネルギー回収装置の起動方法。
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