JP2018127948A - エネルギー回収装置 - Google Patents

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Kazuo Takahashi
和雄 高橋
祐治 田中
Yuji Tanaka
祐治 田中
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Shigeto Adachi
成人 足立
裕 成川
Yutaka Narukawa
成川  裕
和真 西村
Kazuma Nishimura
和真 西村
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Abstract

【課題】加熱媒体の流量変化速度によらず膨張機に流入する作動媒体の過熱度を安定化させることができるエネルギー回収装置を提供する。【解決手段】エネルギー回収装置100は、加熱媒体と作動媒体との間で熱交換を行わせることにより作動媒体を蒸発させる蒸発器3と、蒸発器3へ作動媒体を圧送するポンプ1と、蒸発器3において蒸発した作動媒体が流入する膨張機4と、膨張機4の動力を回収する動力回収機5と、蒸発器3に供給される加熱媒体の供給圧力を検知する第1圧力センサP1と、蒸発器3から膨張機4へ流出する作動媒体の流出圧力を検知する第2圧力センサP2と、第1圧力センサP1が検知した供給圧力と、第2圧力センサP2が検知した流出圧力と、に基づいて、ポンプ1の駆動を制御する制御部11と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、熱エネルギーを回収するエネルギー回収装置に関連する。
従来、船舶等のエンジンへ供給される過給空気や工場設備において発生する蒸気などの熱媒体の熱エネルギーを回収し、電気エネルギーに変換するエネルギー回収装置が知られている。このようなエネルギー回収装置として、特許文献1には、熱交換部と、熱交換部へ作動媒体を圧送するポンプと、熱交換部を通過した作動媒体が流入する膨張機と、膨張機に繋がる動力回収機と、を備えるエネルギー回収装置が記載されている。特許文献1のエネルギー回収装置では、加熱媒体排出流路を通じて熱交換部に加熱媒体が供給されており、当該熱交換部において加熱媒体と作動媒体との間で熱交換が行われることにより、作動媒体が蒸発する。そして、熱交換部において蒸発した作動媒体が膨張機に流入し、作動媒体の膨張エネルギーにより当該膨張機が駆動されることにより、動力回収機においてエネルギーが回収されることになる。
ここで、特許文献1のエネルギー回収装置は、熱交換部から膨張機へ流入する作動媒体の温度および圧力のそれぞれを検知する温度センサおよび圧力センサと、ポンプの駆動を制御する制御部と、をさらに備えている。制御部は、温度センサから受けた温度情報と圧力センサから受けた圧力情報に基づいて、熱交換部から流出した作動媒体の過熱度を算出するとともに、当該過熱度と予め設定された特定値とを比較する。そして、前記比較結果に基づいて、ポンプの回転数を調整する制御を行い、熱交換器に流入する作動媒体の流量を調整する。これによって、膨張機へ流入する作動媒体の過熱度が所定の値に維持されることになる。
特開2016−79881号公報
ところで、エネルギー回収装置の熱交換部は、作動媒体を蒸発させるため、比較的熱容量が大きい傾向にある。このため、熱交換部に供給される加熱媒体の流量が急激に変化した場合には、温度センサにおいて検知される作動媒体の温度の変化が前記流量の変化に比べて遅れることになる。そのため、特許文献1のエネルギー回収装置のように、温度センサにおいて検知された温度情報に基づいて熱交換器に流入する作動媒体の流量を調整しようとすると、加熱媒体の流量が急激に変化した場合に、制御部によるポンプの回転数の制御が遅れることになる。すなわち、特許文献1のエネルギー回収装置では、熱交換器に流入する加熱媒体の流量変化速度によって、膨張機に流入する作動媒体の過熱度が不安定になる虞がある。
本発明は、上記の課題に基づいてなされたものであり、その目的は、加熱媒体の流量変化速度によらず膨張機に流入する作動媒体の過熱度を安定化させることができるエネルギー回収装置を提供することである。
本発明に係るエネルギー回収装置は、加熱媒体と作動媒体との間で熱交換を行わせることにより前記作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器へ前記作動媒体を圧送するポンプと、前記蒸発器において蒸発した前記作動媒体が流入する膨張機と、前記膨張機の動力を回収する動力回収機と、前記蒸発器に供給される前記加熱媒体の供給圧力を検知する第1圧力センサと、前記蒸発器から前記膨張機へ流出する前記作動媒体の流出圧力を検知する第2圧力センサと、前記第1圧力センサが検知した前記供給圧力と、前記第2圧力センサが検知した前記流出圧力と、に基づいて、前記ポンプの駆動を制御する制御部と、を備える。
蒸発器において加熱媒体との間で熱交換される作動媒体の温度は、当該加熱媒体の供給流量の変化に応じて変化することになるものの、蒸発器自体の熱容量が比較的大きいため、加熱媒体の供給流量の変化に比してゆっくりと変化する。このため、仮に作動媒体の温度の変化に応じてポンプの駆動を制御する場合、蒸発器に蓄えられていた熱量が無くなった際に、加熱媒体の供給流量に対して作動媒体の供給流量が極端に大きくなり、作動媒体の過熱度が負になる虞がある。
そこで、本発明に係るエネルギー回収装置では、蒸発器へ供給される加熱媒体の供給圧力および蒸発器から流出する作動媒体の流出圧力のそれぞれを検知する第1,第2圧力センサを備えており、これらの検知情報に基づいて制御部がポンプの駆動を制御する。蒸発器へ供給される加熱媒体の供給圧力および蒸発器から流出する作動媒体の流出圧力のそれぞれが分かれば、当該作動媒体と加熱媒体との飽和温度差を求めることが可能である。ここで、作動媒体の前記流出圧力は、ポンプの駆動量の変化(すなわちポンプの吐出側圧力の変化)に追従して素早く変化する。すなわち、前記飽和温度差は、作動媒体の温度に比べて素早く変化する作動媒体の圧力に基づいて求められるものであるため、蒸発器に供給される加熱媒体の流量変化が素早く反映されることになる。すなわち、上記のエネルギー回収装置では、作動媒体および加熱媒体の温度情報を直接検知することなく、当該作動媒体および加熱媒体の圧力情報にのみ基づいてポンプの駆動を制御することにより、加熱媒体の流量変化速度によらず膨張機に流入する作動媒体の過熱度を安定化させることができる。
前記制御部は、前記供給圧力に基づく前記加熱媒体の飽和温度と前記流出圧力に基づく前記作動媒体の飽和温度との飽和温度差を算出し、前記飽和温度差が予め設定された所定温度条件を満たす場合に前記ポンプの駆動を制御することが好ましい。
上記のエネルギー回収装置では、第1圧力センサから供給圧力の情報を受けるとともに第2圧力センサから流出圧力の情報を受けた制御部は、当該供給圧力と流出圧力に基づいて加熱媒体と作動媒体との飽和温度差を算出し、当該算出した飽和温度差が予め設定された所定温度条件を満たすか否かを判定する。そして、算出した飽和温度差が所定温度条件を満たす場合に、ポンプの駆動を制御する。この所定温度条件は、例えば飽和温度差が所定温度差範囲外であるという条件に設定される。そして、制御部は、飽和温度差が所定温度差範囲外であると判定したときにポンプの駆動を制御する。このように、制御部が飽和温度差の算出と判定とを行った上でポンプの駆動を制御することにより、加熱媒体の流量変化速度によらず膨張機に流入する作動媒体の過熱度を安定化させることができる。
上記のエネルギー回収装置は、前記蒸発器から前記膨張機へ流出する前記作動媒体の流出温度を検知する温度検知センサをさらに備え、前記制御部は、前記第2圧力センサが検知した前記流出圧力と前記温度検知センサが検知した前記流出温度とに基づく前記作動媒体の過熱度を算出し、前記過熱度が予め設定された過熱度範囲を超える場合に前記蒸発器に流入する前記作動媒体の流量を多くするように前記ポンプを駆動する第1制御を行う一方、前記過熱度が前記過熱度範囲未満である場合に前記蒸発器に流入する前記作動媒体の流量を少なくするように前記ポンプを駆動する第2制御を行い、前記飽和温度差が予め設定された所定温度差未満である場合には前記第1制御および前記第2制御に優先して前記蒸発器に流入する前記作動媒体の流量を少なくするように前記ポンプを駆動する第3制御を行うことが好ましい。
上記のエネルギー回収装置では、蒸発器に流入する加熱媒体の流量変化が緩やかである通常時には、蒸発器から流出する作動媒体の流出温度から算出された過熱度に基づいて、蒸発器に流入する作動媒体の流量を調整するように、第1制御および第2制御を行う。ここで、蒸発器に流入する加熱媒体の流量変化が急激である緊急時には、過熱度に基づいてポンプの駆動を制御する第1制御および第2制御では、加熱媒体の流量変化に対してポンプの駆動の制御が遅れてしまう可能性がある。特に、蒸発器に流入する加熱媒体の流量が急激に少なくなった場合は、当該流量の変化に対してポンプの駆動の制御が遅れると、その間蒸発器における作動媒体の蒸発が正常になされない可能性がある。そこで、上記のエネルギー回収装置では、飽和温度差が所定温度差未満である場合に、過熱度に基づいたポンプの駆動制御である第1,第2制御に優先して、蒸発器に流入する作動媒体の流量を少なくするようにポンプを駆動する第3制御を行う。このように、通常時には蒸発器から流出する作動媒体の過熱度に基づいてポンプの駆動を制御し、緊急時には蒸発器に流入する加熱媒体と蒸発器から流出する作動媒体との飽和温度差に基づいてポンプの駆動を制御することにより、膨張機に流入する作動媒体の過熱度をより安定化させることができる。
本発明によれば、加熱媒体の流量変化速度によらず膨張機に流入する作動媒体の過熱度を安定化させることができるエネルギー回収装置が提供される。
第1の実施形態に係るエネルギー回収装置の概略構成図である。 第1の実施形態に係るエネルギー回収装置のコントローラを示すブロック図である。 第1の実施形態に係るエネルギー回収装置の動作手順を示すフローチャート図である。 第2の実施形態に係るエネルギー回収装置の概略構成図である。 第2の実施形態に係るエネルギー回収装置の動作手順を示すフローチャート図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の各実施形態に係るエネルギー回収装置100を説明するために必要となる主要な構成要素を簡略化して示したものである。したがって、本発明の各実施形態に係るエネルギー回収装置100は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成要素を備え得る。
(第1の実施形態)
本実施形態に係るエネルギー回収装置100は、作動媒体のランキンサイクルを利用した発電システムである。エネルギー回収装置100は、例えば、船舶等に搭載されて、当該船舶等における排熱を電気エネルギーに変換する。
図1に示すように、エネルギー回収装置100は、ポンプ1と、予熱器2と、蒸発器3と、膨張機4と、動力回収機5と、凝縮器6と、循環配管7と、加熱媒体配管8と、冷却媒体配管9と、を備えている。
ポンプ1、予熱器2、蒸発器3、膨張機4、および凝縮器6は、作動媒体がこの順番に循環するように循環配管7によって繋がっており、動力回収機5は、膨張機4に繋がっている。また、加熱媒体配管8は、蒸発器3および予熱器2に加熱媒体を供給し、冷却媒体配管9は、凝縮器6に冷却媒体を供給する。これによって、作動媒体は、蒸発器3において蒸発するとともに凝縮器6において凝縮しながら循環配管7を循環することになり、動力回収機5において作動媒体の膨張エネルギーが回収される。以下では、図1を参照しながら、各構成要素について具体的に説明する。
ポンプ1は、循環配管7内で作動媒体が循環するように当該作動媒体を加圧する。この作動媒体としては、例えば、R245fa等の水よりも低沸点の有機流体を用いることができるポンプ1は、循環配管7の第1配管71に繋がっており、当該第1配管71を通じて予熱器2に作動媒体が流入するように、当該作動媒体を圧送する。ポンプ1としては、インペラをロータとして備える遠心ポンプや、ロータが一対のギアからなるギアポンプ等が用いられる。
予熱器2は、蒸発器3に流入する前の作動媒体と蒸発器3を通過した加熱媒体との熱交換を行わせることにより、当該作動媒体を予熱する。予熱器2は、作動媒体の流れ方向におけるポンプ1の下流側に位置している。予熱器2は、予熱器本体21と、当該予熱器本体21に形成された第1流路22および第2流路23と、を有している。第1流路22は、循環配管7の第1配管71に繋がっている。
蒸発器3は、予熱器2から流出した作動媒体と加熱媒体との熱交換を行わせることにより、当該作動媒体を蒸発させる。蒸発器3は、作動媒体の流れ方向における予熱器2の下流側に位置している。蒸発器3は、蒸発器本体31と、当該蒸発器本体31に形成された第3流路32および第4流路33と、を有している。予熱器2の第1流路22と蒸発器3の第3流路32とは、循環配管7の第2配管72を通じて互い繋がっている。これにより、ポンプ1に圧送された作動媒体は、第1配管71、予熱器2の第1流路22、第2配管72、および蒸発器3の第3流路32をこの順番に通過することになる。
ここで、予熱器2の第2流路23および蒸発器3の第4流路33には、加熱媒体配管8を通じて加熱媒体が供給される。加熱媒体配管8は、第1部位81、第2部位82、および第3部位83を含んでいる。第1部位81は、加熱媒体の供給源と蒸発器3の第4流路33の一端とを繋いでいる。第2部位82は、蒸発器3の第4流路33の他端と、予熱器2の第2流路23の一端とを繋いでいる。また、第2部位82の途中部分には、スチームトラップ13が設けられている。第3部位83は、予熱器2の第2流路23の他端に繋がっている。これにより、供給源から加熱媒体配管8の第1部位81へと供給された加熱媒体は、第1部位81、蒸発器3の第4流路33、第2部位82、予熱器2の第2流路23、および第3部位83をこの順番に流れ、当該第3部位83から外部へと流出することになる。
このように、本実施形態では、蒸発器3における作動媒体との熱交換によって温度が下がった加熱媒体が予熱器2の第2流路23に流入することにより、予熱器2の第1流路22を通過する作動媒体が予熱される。そして、予熱器2において予熱された作動媒体は、蒸発器3の第3流路32に流入し、当該蒸発器3の第4流路33を通過する加熱媒体によって加熱されることにより、蒸発することになる。
加熱媒体配管8に供給される加熱媒体としては、例えば、エネルギー回収装置100が搭載された船舶等において発生した蒸気を用いることができる。なお、この加熱媒体は、蒸発器3において作動媒体を蒸発させることができる程度の温度であればよく、前記蒸気に限らない。例えば、エネルギー回収装置100が搭載された船舶等におけるエンジンへと供給される過給空気を加熱媒体として用いてもよい。
なお、本実施形態では、エネルギー回収装置100が予熱器2を備えているが、これに限らず、予熱器2はなくともよい。
膨張機4は、作動媒体の流れ方向における蒸発器3の下流側に位置している。循環配管7の第3配管73は、蒸発器3において蒸発した気相の作動媒体が膨張機4に流入するように、蒸発器3の第3流路32と膨張機4とを繋いでいる。本実施形態では、膨張機4としてスクリュ膨張機が用いられ、気相の作動媒体の膨張エネルギーによりスクリュであるロータ部が回転駆動される。なお、膨張機4としては、スクリュ膨張機に限らず、例えば遠心式のものやスクロールタイプのもの等が用いられてもよい。
動力回収機5は、膨張機4に接続されている。動力回収機5は、気相の作動媒体の膨張エネルギーにより回転駆動されたロータ部を通じて動力を回収する。これにより、エネルギー回収装置100は、加熱媒体の熱エネルギーを電気エネルギーに変換して回収することができる。
凝縮器6は、膨張機4から流出した気相の作動媒体を凝縮する。凝縮器6は、作動媒体の流れ方向において膨張機4の下流側に位置している。凝縮器6は、凝縮器本体61と、当該凝縮器本体61に形成された第5流路62および第6流路63と、を有している。凝縮器6の第5流路62と膨張機4とは、循環配管7の第4配管74を通じて互いに繋がっている。これにより、膨張機4から流出した気相の作動媒体が凝縮器6の第5流路62に流入することになる。
ここで、凝縮器6の第6流路63には、冷却媒体配管9を通じて冷却媒体が供給される。冷却媒体配管9は、冷却媒体の供給源に繋がっており、当該冷却媒体が第6流路63に流入するように第6流路63に繋がっている。これにより、凝縮器6において気相の作動媒体と冷却媒体との間で熱交換が行われ、当該気相の作動媒体が凝縮されることになる。
冷却媒体配管9に供給される冷却媒体としては、例えばエネルギー回収装置100が船舶に搭載される場合には、海水を用いることができる。なお、この冷却媒体は、凝縮器6において作動媒体を凝縮させることができる程度の温度であればよく、前記海水に限らない。例えば、冷却水が貯留された冷却水貯留タンクを設け、当該冷却水貯留タンク内の冷却水を冷却媒体として用いてもよい。
凝縮器6の第5流路62は、循環配管7の第5配管75を通じてポンプ1に繋がっている。これにより、凝縮器6において凝縮した作動媒体がポンプ1へ流出し、当該ポンプ1によって再び予熱器2へと圧送されることになる。
本実施形態に係るエネルギー回収装置100は、各構成要素1〜9に加えて、温度センサT1と、第1,第2圧力センサP1,P2と、コントローラ10と、をさらに備えている。エネルギー回収装置100では、温度センサT1および第1,第2圧力センサP1,P2において検知された各種の情報に基づいて、コントローラ10がポンプ1の駆動周波数を制御することにより、膨張機4に流入する直前の作動媒体の過熱度を調整する。
以下では、図1に加えて図2を参照しつつ、温度センサT1、第1,第2圧力センサP1,P2、およびコントローラ10について具体的に説明する。
温度センサT1は、作動媒体の温度を検知可能なセンサである。本実施形態では、温度センサT1は、第3配管73に取り付けられている。
第1圧力センサP1は、作動媒体の圧力を検知可能なセンサである。本実施形態では、第1圧力センサP1は、第3配管73に取り付けられている。
なお、温度センサT1および第1圧力センサP1は、膨張機4に流入する直前の作動媒体の温度および圧力を検知可能であればよく、第3配管73に取り付けられていなくともよい。例えば、温度センサT1および第1圧力センサP1は、蒸発器3の第3流路32から流出する作動媒体の温度および圧力を検知可能なように蒸発器3に取り付けられてもよい。また、膨張機4に流入する作動媒体の温度および圧力を検知可能なように膨張機4に取り付けられてもよい。
第2圧力センサP2は、加熱媒体の圧力を検知可能なセンサである。本実施形態では、第2圧力センサP2は、加熱媒体配管8の第1部位81に取り付けられている。
なお、第2圧力センサP2は、蒸発器3に流入する直前の加熱媒体の圧力を検知可能であればよく、第1部位81に取り付けられていなくともよい。例えば、第2圧力センサP2は、蒸発器3の第4流路33に流入する作動媒体の圧力を検知可能なように蒸発器3に取り付けられてもよい。
コントローラ10は、制御部11と、インバータ周波数制御部12と、を有している。制御部11は、温度センサT1および第1,第2圧力センサP1,P2から送られてきた温度情報および圧力情報に基づいて各種の演算および判定を行うことにより、ポンプ1の駆動周波数制御信号を生成する。インバータ周波数制御部12は、制御部11から受けた駆動周波数制御信号に基づいて、ポンプ1の駆動周波数を制御する。
制御部11は、図2に示すように、算出部11aと、判定部11bと、記憶部11cと、指令部11dと、を機能的に含んでいる。制御部11は、図略のCPU、ROM、RAM等からなるMPU等を備えており、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより、各部11a〜11dの機能を実現する。
算出部11aは、蒸発器3を流れる作動媒体の飽和温度と加熱媒体の飽和温度との差である飽和温度差ΔTと、膨張機4に流入する直前の作動媒体の過熱度Sと、を算出する。具体的に、算出部11aは、第4流路33に流入する加熱媒体の圧力情報を第1圧力センサP1から受けるとともに、第3流路32から流出する作動媒体の圧力情報を第2圧力センサP2から受ける。そして、これらの圧力情報に基づいて、蒸発器3を通過する加熱媒体の飽和温度と、蒸発器3を通過する作動媒体の飽和温度と、を算出する。さらに、算出した加熱媒体の飽和温度と作動媒体の飽和温度とに基づいて、作動媒体と加熱媒体との飽和温度差ΔTを算出する。また、算出部11aは、第3流路32から流出する作動媒体の圧力情報および温度情報を第2圧力センサP2および温度センサT1から受けて、これらの圧力情報および温度情報に基づいて膨張機4に流入する直前の作動媒体の過熱度Sを算出する。
判定部11bは、算出部11aにおいて算出された過熱度Sおよび飽和温度差ΔTと、記憶部11cに記憶された所定の過熱度範囲および温度差範囲とを比較し、各種の判定を行う。具体的に、記憶部11cには、過熱度Sの適正な範囲である過熱度範囲と、飽和温度差ΔTの適正な範囲である温度差範囲とが、予め記憶されている。本実施形態では、記憶部11cには、過熱度範囲の下限値Yと上限値Zが記憶されているとともに、温度差範囲の下限値X(所定温度差)が記憶されている。判定部11bは、算出部11aから過熱度Sおよび飽和温度差ΔTの算出結果を受けて、過熱度Sが下限値Yと上限値Zとの間の範囲にあるか否かを判定するとともに、飽和温度差ΔTが下限値X以上であるか否かを判定する。そして、判定部11bは、当該判定結果を指令部11dに送る。
指令部11dは、判定部11bにおける判定結果に基づいて、ポンプ1の駆動の制御指令を行う。具体的に、判定部11bから判定結果を受けた指令部11dは、当該判定結果に基づいたポンプ1の駆動周波数制御信号を生成し、当該信号をインバータ周波数制御部12に送る。これにより、インバータ周波数制御部12は、指令部11dから受けた駆動周波数制御信号に基づいてポンプ1の駆動周波数を制御する。
ここで、図3に示すフローチャート図を参照しながら、エネルギー回収装置100におけるポンプ1の駆動制御の手順を具体的に説明する。
図3に示す開始時点において、ポンプ1は所定の駆動周波数にて駆動されており、循環配管7を通じて作動媒体が循環している。この状態で、温度センサT1および第1,第2圧力センサP1,P2において検知された温度および圧力のそれぞれの情報は、制御部11へ定期的に送られている。
温度センサT1および第1圧力センサP1から温度情報および圧力情報を受けた制御部11の算出部11aは、当該温度情報および圧力情報に基づいて過熱度Sを算出する(ステップST1)。また、第1,第2圧力センサP1,P2圧力情報を受けた算出部11aは、当該圧力情報に基づいて飽和温度差ΔTを算出する(ステップST2)。算出部11aにおいて算出された過熱度Sおよび飽和温度差ΔTは、判定部11bに送られ、当該判定部11bにおいて以下の手順で判定が行われる。
算出部11aから飽和温度差ΔTを受けた判定部11bは、記憶部11cから温度差範囲の下限値Xを読み出し、当該飽和温度差ΔTと下限値Xとを比較し、飽和温度差ΔTが下限値X未満であるか否かを判定する(ステップST3)。
飽和温度差ΔTが下限値X未満であると判定した判定部11bは(ステップST3にてYES)、指令部11dに当該判定結果を送る。判定部11bから前記判定結果を受けた指令部11dは、ポンプ1の駆動周波数を下げるための駆動周波数制御信号を生成してインバータ周波数制御部12に送る。そして、前記の駆動周波数制御信号を受けたインバータ周波数制御部12は、ポンプ1の駆動周波数を下げる制御を行う(ステップST4)。
このように、本実施形態に係るエネルギー回収装置100は、飽和温度差ΔTが適正な温度差範囲の下限値Xを下回った場合にポンプ1の駆動周波数を下げる。これによって、蒸発器3の第4流路33に流入する加熱媒体の単位時間あたりの流量が急激に少なった場合に、これに応じて蒸発器3の第4流路33に流入する作動媒体の単位時間あたりの流量を減らし、過熱度Sが適正な過熱度範囲から外れることを抑止する。
一方で、飽和温度差ΔTが下限値X未満ではないと判定した判定部11bは(ステップST3にてNO)、記憶部11cから過熱度範囲の下限値Yを読み出し、当該下限値Yと算出部11aから受けた過熱度Sとを比較し、過熱度Sが下限値Y未満であるか否かを判定する(ステップST5)。
過熱度Sが下限値Y未満であると判定した判定部11bは(ステップST5にてYES)、指令部11dに当該判定結果を送る。判定部11bから前記の判定結果を受けた指令部11dは、ポンプ1の駆動周波数を下げるための駆動周波数制御信号を生成してインバータ周波数制御部12に送る。そして、前記の駆動周波数制御信号を受けたインバータ周波数制御部12は、ポンプ1の駆動周波数を下げる制御を行う(ステップST4)。
反対に、過熱度Sが下限値Y未満でないと判定した判定部11bは(ステップST5にてNO)、記憶部11cから過熱度範囲の上限値Zを読み出して当該上限値Zと過熱度Sとを比較し、過熱度Sが上限値Zを超えるか否かを判定する(ステップST6)。
そして、過熱度Sが上限値Zを超えると判定した判定部11bは(ステップST6にてYES)、指令部11dに当該判定結果を送る。判定部11bから前記の判定結果を受けた指令部11dは、ポンプ1の駆動周波数を上げるための駆動周波数制御信号を生成してインバータ周波数制御部12に送る。そして、前記の駆動周波数制御信号を受けたインバータ周波数制御部12は、ポンプ1の駆動周波数を上げる制御を行う(ステップST7)。一方で、判定部11bにおいて過熱度Sが上限値Zを超えないと判定された場合には(ステップST6にてNO)、ステップST1へと戻り、各ステップを繰り返す。
このように、本実施形態に係るエネルギー回収装置100は、飽和温度差ΔTが適正な温度差範囲内に収まっていたとしても、温度センサT1が検知した温度情報に基づいて算出された過熱度Sが適正な過熱度範囲に収まっていない場合には、ポンプ1の駆動周波数を調整する。これによって、適正な過熱度範囲から外れた過熱度Sが当該過熱度範囲内に再び収まるように、蒸発器3の第4流路33に流入する作動媒体の単位時間あたりの流量を調整する。一方で、飽和温度差ΔTおよび過熱度Sのそれぞれが適正な温度差範囲および過熱度範囲に収まっている場合には、ポンプ1の駆動周波数を現状のまま維持する。
以上説明した本実施形態に係るエネルギー回収装置100では、蒸発器3へ供給される加熱媒体と蒸発器3から流出する作動媒体のそれぞれの圧力情報に基づいて、制御部11がポンプ1の駆動を制御する。このため、加熱媒体の流量変化速度によらず膨張機4に流入する作動媒体の過熱度Sを安定化させることができる。具体的には、以下のとおりである。
蒸発器3において加熱媒体との間で熱交換される作動媒体の温度は、当該加熱媒体の供給流量の変化に応じて変化することになるものの、蒸発器3自体の熱容量が比較的大きいため、加熱媒体の供給流量の変化に比してゆっくりと変化する。このため、仮に作動媒体の温度の変化に応じてポンプ1の駆動を制御する場合、蒸発器3に蓄えられていた熱量が無くなった際に、加熱媒体の供給流量に対して作動媒体の供給流量が極端に大きくなり、作動媒体の過熱度が負になる虞がある。
そこで、本実施形態に係るエネルギー回収装置100は、第1,第2圧力検知センサP1,P2を備えており、当該第1,第2圧力検知センサP1,P2において検知された作動媒体および加熱媒体のそれぞれの圧力情報に基づいてポンプ1の駆動を制御している。すなわち、本実施形態に係るエネルギー回収装置100によれば、作動媒体および加熱媒体の温度情報を用いることなく圧力情報にのみ基づいてポンプ1の駆動を制御することが可能である。ここで、ポンプ1は液状の作動媒体を吐出するものであるため、蒸発器3から流出する作動媒体の圧力は、ポンプ1の駆動量の変化(すなわちポンプ1の吐出側圧力の変化)に追従して素早く変化する。このため、蒸発器3に供給される加熱媒体の流量が急激に変化した場合に、これに応じて蒸発器3に流入する作動媒体の流量を素早く調整することができ、加熱媒体の流量変化速度によらず膨張機4に流入する作動媒体の過熱度Sを安定化させることができる。
さらに、本実施形態に係るエネルギー回収装置100では、第1,第2圧力センサP1,P2のそれぞれから圧力情報を受けた制御部11は、当該圧力情報に基づいて加熱媒体と作動媒体との飽和温度差ΔTを算出する。そして、算出した飽和温度ΔTが適正な温度差範囲の下限値Xを下回る場合にポンプ1の駆動周波数を下げる制御を行う。このため、飽和温度差ΔTに基づいて蒸発器3に流入する作動媒体の単位時間あたりの流量を正確に調整することができ、膨張機4に流入する作動媒体の過熱度Sをより安定化させることができる。
さらに、本実施形態にかかるエネルギー回収装置100では、過熱度Sが予め設定された過熱度範囲から外れている場合に、当該過熱度Sが過熱度範囲内に収まるようにポンプ1の駆動が制御される。すなわち、エネルギー回収装置100では、蒸発器3に流入する加熱媒体の流量変化が緩やかである通常時において、温度センサT1において検知された温度情報から算出された過熱度に基づいてポンプ1の駆動が制御される。
ここで、蒸発器3に流入する加熱媒体の流量変化が急激である緊急時には、過熱度Sに基づいてポンプ1の駆動が制御されるだけでは、加熱媒体の流量変化に対してポンプ1の駆動の制御が遅れてしまう可能性がある。特に、蒸発器3に流入する加熱媒体の流量が急激に少なくなった場合は、当該流量の変化に対してポンプ1の駆動の制御が遅れると、その間蒸発器3における作動媒体の蒸発が正常になされない可能性がある。
そこで、本実施形態に係るエネルギー回収装置100では、飽和温度差ΔTが予め設定された温度差範囲の下限値X未満である場合に、過熱度Sに基づいたポンプ1の駆動の制御に優先して、蒸発器3に流入する作動媒体の流量を少なくするようにポンプ1の駆動が制御される。具体的には、本実施形態に係るエネルギー回収装置100では、図3のフローチャート図に示すように、ステップST5,6の前にステップST3が行われることにより、過熱度Sに基づいた判定に優先して飽和温度ΔTに基づいた判定が行われ、飽和温度差ΔT<下限値Xである場合にはステップST5,6を行うことなくステップST4へと移る。これにより、通常時には蒸発器3から流出する作動媒体の過熱度Sに基づいてポンプ1の駆動が制御され、緊急時には蒸発器3における加熱媒体と作動媒体との飽和温度差ΔTに基づいてポンプ1の駆動が制御されることになる。このため、本実施形態にかかるエネルギー回収装置100では、膨張機4に流入する作動媒体の過熱度Sをより安定化させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るエネルギー回収装置100について、図4および図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1の実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態に係るエネルギー回収装置100は、第1の実施形態とは異なり温度センサT1を備えていない。
また、本実施形態に係るエネルギー回収装置100では、制御部11の記憶部11cは、飽和温度差ΔTの適正な温度差範囲として、下限値Aと上限値Bが記憶されている。
以下では、図5のフローチャート図を参照しながら、本実施形態に係るエネルギー回収装置100におけるポンプ1の駆動制御の手順について説明する。
第1,第2圧力センサP1,P2において検知された圧力情報を受けた制御部11の算出部11aは、当該温度情報に基づいて飽和温度差ΔTを算出する(ステップST8)。そして、飽和温度差ΔTを算出した算出部11aは、当該飽和温度差ΔTを判定部11bに送る。
算出部11aから飽和温度差ΔTを受けた判定部11bは、記憶部11cに予め記憶された温度差範囲の下限値Aを読み出し、飽和温度差ΔTと下限値Aとを比較して当該飽和温度差ΔTが下限値A未満であるか否かを判定する(ステップST9)。
飽和温度差ΔTが下限値A未満であると判定した判定部11bは(ステップST9にてYES)、指令部11dに当該判定結果を送る。判定部11bから前記の判定結果を受けた指令部11dは、ポンプ1の駆動周波数を下げるための駆動周波数制御信号を生成してインバータ周波数制御部12に送る。そして、前記の駆動周波数制御信号を受けたインバータ周波数制御部12は、ポンプ1の駆動周波数を下げる制御を行う(ステップST10)。
一方で、飽和温度差ΔTが下限値A未満ではないと判定した判定部11bは(ステップST9にてNO)、記憶部11cから予め記憶された温度差範囲の上限値Bを読み出し、飽和温度差ΔTと上限値Bとを比較して当該飽和温度差ΔTが上限値Bを超えるか否かを判定する(ステップST11)。
飽和温度差ΔTが上限値Bを超えると判定した判定部11bは(ステップST11にてYES)、指令部11dに当該判定結果を送る。判定部11bから前記の判定結果を受けた指令部11dは、ポンプ1の駆動周波数を上げるための駆動周波数制御信号を生成してインバータ周波数制御部12に送る。そして、前記の駆動周波数制御信号を受けたインバータ周波数制御部12は、ポンプ1の駆動周波数を上げる制御を行う(ステップST12)。一方で、判定部11bにおいて飽和温度差ΔTが上限値Bを超えないと判定された場合には(ステップST11にてNO)、ステップST8へと戻り、各ステップを繰り返す。
このように、本実施形態に係るエネルギー回収装置100では、記憶部11cが飽和温度差ΔTの適正な温度差範囲の下限値Aおよび上限値Bを記憶しており、判定部11bが飽和温度差ΔTと下限値Aおよび上限値Bとを比較判定することにより、ポンプ1の駆動周波数を制御している。すなわち、本実施形態に係るエネルギー回収装置100は、第1の実施形態とは異なり、作動媒体および加熱媒体の圧力情報にのみ基づいてポンプ1の駆動周波数を制御しており、当該制御に過熱度Sを用いていない。
本実施形態のように、過熱度Sを用いることなく飽和温度差ΔTのみによってポンプ1の駆動周波数を制御する場合、温度センサT1が不要となる。
以上説明した各実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記の各実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記の各実施形態では、制御部11は、算出部11aにおいて飽和温度差ΔTを算出した後に当該飽和温度差ΔTが適正な温度差範囲内に収まっているか否かを判定しているが、これに限らず、飽和温度差ΔTを算出しなくともよい。この場合、例えば作動媒体の圧力と加熱媒体の圧力と飽和温度差との関係を示すテーブル表を記憶部11cに記憶させ、第1,第2圧力センサP1,P2において検知された温度情報に基づいて当該テーブル表から実際の飽和温度差に近い値を読み取る。そして、読み取った値が適正な温度差範囲内に収まっているか否かを判定する。
また、上記の各実施形態では、ポンプ1の駆動周波数を変更することによって、膨張機4に流入する直前の作動媒体の過熱度を調整したが、これに限らない。ポンプ1は、蒸発器3に流入する作動媒体の単位時間あたりの流量を変更するように制御されればよく、駆動周波数以外の指標の変更によって作動媒体の過熱度を調整してもよい。
1 ポンプ
3 蒸発器
4 膨張機
5 動力回収機
6 凝縮器
11 制御部
100 エネルギー回収装置
P1 第1圧力センサ
P2 第2圧力センサ
T1 温度センサ

Claims (3)

  1. 加熱媒体と作動媒体との間で熱交換を行わせることにより前記作動媒体を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器へ前記作動媒体を圧送するポンプと、
    前記蒸発器において蒸発した前記作動媒体が流入する膨張機と、
    前記膨張機の動力を回収する動力回収機と、
    前記蒸発器に供給される前記加熱媒体の供給圧力を検知する第1圧力センサと、
    前記蒸発器から前記膨張機へ流出する前記作動媒体の流出圧力を検知する第2圧力センサと、
    前記第1圧力センサが検知した前記供給圧力と、前記第2圧力センサが検知した前記流出圧力と、に基づいて、前記ポンプの駆動を制御する制御部と、を備えるエネルギー回収装置。
  2. 前記制御部は、前記供給圧力に基づく前記加熱媒体の飽和温度と前記流出圧力に基づく前記作動媒体の飽和温度との飽和温度差を算出し、前記飽和温度差が予め設定された所定温度条件を満たす場合に前記ポンプの駆動を制御する、請求項1に記載のエネルギー回収装置。
  3. 前記蒸発器から前記膨張機へ流出する前記作動媒体の流出温度を検知する温度検知センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記第2圧力センサが検知した前記流出圧力と前記温度検知センサが検知した前記流出温度とに基づく前記作動媒体の過熱度を算出し、前記過熱度が予め設定された過熱度範囲を超える場合に前記蒸発器に流入する前記作動媒体の流量を多くするように前記ポンプを駆動する第1制御を行う一方、前記過熱度が前記過熱度範囲未満である場合に前記蒸発器に流入する前記作動媒体の流量を少なくするように前記ポンプを駆動する第2制御を行い、前記飽和温度差が予め設定された所定温度差未満である場合には前記第1制御および前記第2制御に優先して前記蒸発器に流入する前記作動媒体の流量を少なくするように前記ポンプを駆動する第3制御を行う、請求項2に記載のエネルギー回収装置。
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