JPH0783401A - プラント設備における排ガス流量制御装置 - Google Patents

プラント設備における排ガス流量制御装置

Info

Publication number
JPH0783401A
JPH0783401A JP22737193A JP22737193A JPH0783401A JP H0783401 A JPH0783401 A JP H0783401A JP 22737193 A JP22737193 A JP 22737193A JP 22737193 A JP22737193 A JP 22737193A JP H0783401 A JPH0783401 A JP H0783401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
flow rate
gas flow
command
damper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22737193A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Takatsuka
良久 高塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP22737193A priority Critical patent/JPH0783401A/ja
Publication of JPH0783401A publication Critical patent/JPH0783401A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスタービンからの排ガスを排熱回収ボイラ
へ導入し得るようにしたプラント設備において、ガスタ
ービンが定格運転に入った後に排熱回収ボイラを起動す
る際に排熱回収ボイラの収熱が過大にならないようにす
る。 【構成】 ガスタービン1が定格運転に入った後に排熱
回収ボイラ2を起動する場合には、α(Nm3/mi
n.)で上昇しつつ変化率制限器29から出力される排
ガス流量指令F4を基にダンパ8が開かれると共にダン
パ9が閉じられ、排熱回収ボイラ2の蒸気圧力Pが所定
の圧力に達したら、α(Nm3/min.)よりも大き
いβ(Nm3/min.)で上昇しつつ変化率制限器2
9から出力される排ガス流量指令F5を基に更にダンパ
8が開かれ、ダンパ9が閉じられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラント設備における
排ガス流量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電機を駆動するガスタービンから排出
された排ガスから熱を回収し蒸気を生成させるために排
熱回収ボイラを備えたプラント設備があるが、該プラン
ト設備では、通常ガスタービンの起動と排熱回収ボイラ
の起動を並行して行っており、ガスタービンの起動が終
了し定格運転に入った後に排熱回収ボイラの起動を行う
ということは行われていなかった。
【0003】ところが、最近、ガスタービンが定格運転
に入った後に排熱回収ボイラの起動を行うプラント設備
がユーザから要求されるようになっており、斯かるプラ
ント設備の一例は図2に示されている。
【0004】図2中、1はガスタービン、2は排熱回収
ボイラであって、ガスタービン1の出口と排熱回収ボイ
ラ2の入口は、排ガスダクト3により接続され、排熱回
収ボイラ2の出口には、排ガスダクト4が接続されてい
る。
【0005】排ガスダクト3と4とには、排熱回収ボイ
ラ2に対して並列になるようバイパスダクト5が接続さ
れ、排ガスダクト3のバイパスダクト5接続部よりも排
ガス流れ方向下流側及びバイパスダクト5には、夫々ダ
ンパ駆動装置6,7により開度調整し得るようにしたダ
ンパ8,9が回動可能に収納されている。
【0006】なお、図中、10は排熱回収ボイラ2で生
成された蒸気を後工程へ送給する蒸気管、11はガスタ
ービン1から排出された排ガス、12は蒸気管10を流
れる蒸気である。
【0007】上記プラント設備でガスタービン1が定格
運転に入った後に排熱回収ボイラ2を起動する場合に
は、先ずダンパ駆動装置6を駆動してダンパ8を全閉に
すると共にダンパ駆動装置7を駆動してダンパ9を全開
にし、ガスタービン1を駆動する。この際、ガスタービ
ン1から排出された排ガス11は排ガスダクト3からバ
イパスダクト5へバイパスされ、排熱回収ボイラ2を通
らずに排ガスダクト4へ送られ、排ガスダクト4から下
流側へ送給される。
【0008】ガスタービン1が起動されて定格運転に入
ったら、運転員の操作によりダンパ駆動装置6を駆動し
てダンパ8を徐々に開くと共にダンパ駆動装置7を駆動
してダンパ9を徐々に閉止する。このためガスタービン
1から排出された排ガス11の一部はバイパスダクト5
へバイパスされるが、残りはバイパスダクト5へはバイ
パスされずに排熱回収ボイラ2へ導入され始め、このた
め排熱回収ボイラ2が起動され、蒸気12の生成が開始
される。排熱回収ボイラ2が起動された後は、ダンパ
8,9の開度はボイラ負荷により調整される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ガスタービン1が定格
運転に入った後に排熱回収ボイラ2を起動する場合、ダ
ンパ8,9の開度を徐々に調整せず、急にダンパ9を全
閉とし、ダンパ8を全開とし、ガスタービン1からの排
ガス11を全量排熱回収ボイラ2へ流すと、排熱回収ボ
イラ2の収熱が過大となり、このため蒸気ドラムの水位
の変動も過大となり、ボイラ運転に悪影響を与え、又ダ
ンパ8,9の開閉に運転員が必要となり、余分な作業員
が必要となる等の問題がある。
【0010】本発明は上述の実情に鑑み、ガスタービン
が定格運転に入った後に排熱回収ボイラを起動する際
に、ボイラ収熱が過大にならないようにすると共に余分
な運転員を必要としないようにすることを目的としてな
したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の手段においては、ガスタービン1と排熱回収
ボイラ2とを接続する排ガスダクト3に、排ガスを排ガ
スダクト3からバイパスさせるためのバイパスダクト5
を接続し、前記排ガスダクト3のバイパスダクト5接続
部よりも排ガス流れ方向下流側及び前記バイパスダクト
5に夫々ダンパ駆動装置6,7により開閉されるダンパ
8,9を収納したプラント設備において、排ガスダクト
3の前記バイパスダクト5接続部よりも排ガス流れ方向
上流側に接続され且つ前記ガスタービン1から排出され
た排ガス11の流量を検出するための流量検出器13
と、前記バイパスダクト5に接続され且つバイパスダク
ト5を送給される排ガス15の流量を検出するための流
量検出器14と、両流量検出器13,14により検出さ
れた排ガス流量F1,F2の差を採って排熱回収ボイラ2
へ導入される排ガス流量Fを求める減算器16と、ボイ
ラ起動指令が発しられたら信号発生器21からの起動排
ガス流量指令X1が入力されると共に信号発生器25か
ら与えられた所定の上昇率αで起動排ガス流量指令X1
を上限とする排ガス流量指令F4を出力し得るようにし
た変化率制限器29と、該変化率制限器29からの排ガ
ス流量指令F4と前記減算器16からの排ガス流量Fの
差を採り、排ガス流量偏差ΔF1を求める減算器31
と、該減算器31から出力された排ガス流量偏差ΔF1
からダンパ開度指令Y1を求め、求めたダンパ開度指令
1を前記ダンパ駆動装置6へ与え得るようにした調節
器32と、該調節器32から出力されたダンパ開度指令
1の符号を逆転させ、得られたダンパ開度指令1−Y1
を前記ダンパ駆動装置7へ与え得るようにした信号逆変
換器33を備えるようにしており、第2の手段において
は、前記プラント設備において、排ガスダクト3の前記
バイパスダクト5接続部よりも排ガス流れ方向上流側に
接続され且つ前記ガスタービン1から排出された排ガス
11の流量を検出するための流量検出器13と、前記バ
イパスダクト5に接続され且つバイパスダクト5を送給
される排ガス15の流量を検出するための流量検出器1
4と、両流量検出器13,14により検出された排ガス
流量F1,F2の差を採って排熱回収ボイラ2へ導入され
る排ガス流量Fを求める減算器16と、ボイラ起動指令
が発しられたら信号発生器21からの起動排ガス流量指
令X1が入力されると共に信号発生器25から与えられ
た所定の上昇率αで起動排ガス流量指令X1を上限とす
る排ガス流量指令F4を出力し、前記排熱回収ボイラ2
で生成される蒸気の圧力が所定の値になったら信号発生
器23からの前記起動排ガス流量指令X1よりも大きい
昇圧排ガス流量指令X2が入力されると共に信号発生器
27から与えられた前記上昇率αよりも高い所定の上昇
率βで昇圧排ガス流量指令X2を上限とする排ガス流量
指令F5を出力し得るようにした変化率制限器29と、
該変化率制限器29からの排ガス流量指令F4或いはF5
と前記減算器16からの排ガス流量Fの差を採り、排ガ
ス流量偏差ΔF1を求める減算器31と、該減算器31
から出力された排ガス流量偏差ΔF1からダンパ開度指
令Y1を求め、求めたダンパ開度指令Y1を前記ダンパ駆
動装置6へ与え得るようにした調節器32と、該調節器
32から出力されたダンパ開度指令Y1の符号を逆転さ
せ、得られたダンパ開度指令1−Y1を前記ダンパ駆動
装置7へ与え得るようにした信号逆変換器33を備える
ようにしている。
【0012】
【作用】ガスタービン1が定格運転に入った後、排熱回
収ボイラ2を起動する場合、第1の手段では、変化率制
限器29から出力される上昇率α(Nm3/min.)
の排ガス流量指令F4を基にダンパ8が開かれると共に
ダンパ9が閉じられ、第2の手段では、変化率制限器2
9から出力される上昇率α(Nm3/min.)の排ガ
ス流量指令F4を基にダンパ8が開かれると共にダンパ
9が閉じられ、排熱回収ボイラ2で生成される蒸気の圧
力が所定の値になったら次いで変化率制限器29から出
力される上昇率β(Nm3/min.)の排ガス流量指
令F5を基にダンパ8が開かれると共にダンパ9が閉じ
られる。
【0013】従って、排熱回収ボイラ2へ導入される排
ガスの流量は自動的且つ段階的に増加し、排熱回収ボイ
ラ2の収熱が過大になることはなく、又ダンパ8,9は
自動的に開閉されるため余分な運転員も必要としない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例であり、図中、1
3は排ガスダクト3のバイパスダクト5接続部よりも排
ガス流れ方向上流側に接続され且つガスタービン1から
排出された排ガス11の流量を検出するための流量検出
器、14はバイパスダクト5の中途部に接続され且つバ
イパスダクト5を流れる排ガス15の流量を検出するた
めの流量検出器、16は流量検出器13で検出された排
ガス流量F1と流量検出器14で検出された排ガス流量
2の差を採り、排熱回収ボイラ2へ送給されている排
ガス流量Fを求める減算器である。
【0016】17は蒸気管10に接続され且つ蒸気管1
0を流れる蒸気12の圧力を検出するための圧力検出
器、18は圧力検出器17で検出された蒸気圧力Pと予
め設定された蒸気圧力(設定蒸気圧力)Poの差を採
り、蒸気圧力偏差ΔPを求める減算器、19は蒸気圧力
偏差ΔPを比例積分することにより、検出された蒸気圧
力Pを設定蒸気圧力Poと等しくするために、排熱回収
ボイラ2へ導入する必要のある排ガスの流量(排ガス流
量)F3を求める比例積分調節器である。
【0017】20は排熱回収ボイラ2が起動されない場
合には排熱回収ボイラ2へ排ガス11が導入されないよ
う排ガス流量零指令X(=0)を出力し得るようにした
信号発生器、21は圧力検出器17で検出された蒸気圧
力Pがあらかじめ決められた圧力になるまで起動排ガス
流量指令X1を出力し得るようにした信号発生器、22
は排熱回収ボイラ2が起動されていない場合にはa側に
接続されて信号発生器20からの排ガス流量零指令Xを
出力し、排熱回収ボイラ2が起動され切換指令V1が与
えられた場合にはb側に切換って信号発生器21からの
起動排ガス流量指令X1を出力し得るようにした切換
器、23は例えば圧力検出器17で検出された蒸気圧力
Pが定格値になるまで昇圧排ガス流量指令X2を出力し
得るようにした信号発生器、24は例えば蒸気圧力Pが
あらかじめ決められた圧力の値よりも低い場合にはa側
に接続されて切換器22からの排ガス流量零指令X或い
は起動排ガス流量指令X1を出力し、蒸気圧力Pが定格
値に到達した場合は切換指令V2によりb側に切換って
信号発生器23からの昇圧排ガス流量指令X2を出力し
得るようにした信号発生器である。
【0018】25は排熱回収ボイラ2を起動する際に排
熱回収ボイラ2へ導入される排ガス26の流量(排ガス
流量)Fを単位時間当り何Nm3/min.の割合で上
昇させるかの上昇率指令α(Nm3/min.)を出力
する信号発生器、27は排熱回収ボイラ2の蒸気圧力P
があらかじめ決められた圧力値まで上昇したらそれ以降
排熱回収ボイラ2へ導入される排ガス26の流量を単位
時間当り何Nm3/min.の割合で上昇させるかの上
昇率指令β(Nm3/min.)を出力する信号発生
器、28は排熱回収ボイラ2へ導入される排ガス26の
流量が起動排ガス流量指令X1に基づき調整される場合
にはa側に接続されて信号発生器25からの上昇率指令
α(Nm3/min.)を出力し、排熱回収ボイラ2へ
導入される排ガス26の流量が昇圧排ガス流量指令X2
に基づき調整される場合には切換指令V3によりb側に
切換えられて信号発生器27からの上昇率指令β(Nm
3/min.)を出力し得るようにした信号発生器、2
9は切換器24から排ガス流量零指令Xが与えられた場
合には排ガス流量指令は出力せず、切換器24から起動
排ガス流量指令X1が与えられると共に切換器28から
上昇率指令α(Nm3/min.)が与えられた場合に
は、起動排ガス流量指令X1よりも低く且つ上昇率指令
α(Nm3/min.)に対応して上昇する排ガス流量
指令F4を出力し、切換器24から昇圧排ガス流量指令
2が与えられると共に切換器28から上昇率指令β
(Nm3/min.)が与えられた場合には、昇圧排ガ
ス流量指令X2よりも低く且つ上昇率指令β(Nm3/m
in.)に対応して上昇する排ガス流量指令F5を出力
し得るようにした変化率制限器である。なお、起動排ガ
ス流量指令X1は昇圧排ガス流量指令X2よりも低く且つ
上昇率指令β(Nm3/min.)はα(Nm3/mi
n.)より大きい値に設定されるようになっている。
【0019】30は圧力検出器17で検出された蒸気圧
力Pが定格圧力よりも低い場合には、a側に接続されて
排ガス流量指令を出力しないか或いは切換器28からの
排ガス流量指令F4或いはF5を出力し、圧力検出器17
で検出された蒸気圧力Pが定格圧力以上になったら切換
指令V4によりb側に切換り、比例積分調節器19から
の排ガス流量F3を出力し得るようにした切換器、31
は減算器16からの排ガス流量Fと変化率制限器29か
らの排ガス流量指令F4或いはF5との偏差(排ガス流量
偏差)ΔF1を求めるか或いは減算器16からの排ガス
流量Fと比例積分調節器19からの排ガス流量F3との
偏差(排ガス流量偏差)ΔF2を求める減算器、32は
排ガス流量偏差ΔF1を比例積分してダンパ開度指令Y1
を求めるか或いは排ガス流量偏差ΔF2を比例積分して
ダンパ開度指令Y2を求める比例積分調節器、33は比
例積分調節器32から与えられたダンパ開度指令Y1
いはY2の符号を逆転させる信号逆変換器であり、比例
積分調節器32からのダンパ開度指令Y1,Y2は直接ダ
ンパ駆動装置6に与えられるようになっていると共に信
号逆変換器33で符号を逆転されてダンパ開度指令1−
1或いは1−Y2としてダンパ駆動装置7へ与え得るよ
うになっている。而して、一方のダンパ8,9が開く場
合には、他方のダンパ9,8は閉じられるようになって
いる。
【0020】ガスタービン1が定格運転されているが、
排熱回収ボイラ2が起動されていない場合には、切換器
22,24,28,30は夫々a側に切換っている。こ
のため、ボイラ起動指令が与えられない限り、信号発生
器20からの排ガス流量零指令Xが切換器22,24を
経て変化率制限器29へ与えられるが、変化率制限器2
9から切換器30へは排ガス流量指令は出力されず、切
換器30から減算器31へも排ガス流量指令は出力され
ず、又比例積分調節器19からの排ガス流量F 3が減算
器31へ出力されることもない。更に排ガスは全量バイ
パスダクト5へバイパスするため、流量検出器13,1
4で検出される排ガス流量F1,F2は等しくなり、減算
器16から減算器31へ排ガス流量Fが与えられること
がない。このため、減算器31からは排ガス流量偏差Δ
1,ΔF2は出力されず、従って比例積分調節器32か
らダンパ駆動装置6へダンパ開度指令Y1,Y2が与えら
れることはなく、比例積分調節器32から信号逆変換器
33を介してダンパ駆動装置7へダンパ9を閉じる方向
へ作動させるダンパ開度指令1−Y1,1−Y2が与えら
れることはない。このため、ダンパ8は全閉状態を維持
し、ダンパ9は全開状態を維持しており、ガスタービン
1からの排ガス11は全量引続きバイパスダクト5へ流
入し、排熱回収ボイラ2を通過することなく後工程へ送
給される。
【0021】中央監視室から排熱回収ボイラ2を起動す
るためのボイラ起動指令が出力されると切換指令V1
切換器22に与えられて切換器22はb側に切換わる。
このため信号発生器21から出力された起動排ガス流量
指令X1は切換器22,24を経て変化率制限器29へ
与えられ、変化率制限器29からは排ガス流量指令(排
熱回収ボイラ2へ導入すべき排ガス26の流量)F4
出力される。
【0022】又、信号発生器25からは上昇率指令α
(Nm3/min.)が切換器28を経て変化率制限器
29へ与えられているため、変化率制限器29から出力
される排ガス流量指令F4は零から上昇率指令α(Nm3
/min.)の割合で、起動排ガス流量指令X1に到達
するまで徐々に上昇することになる。
【0023】変化率制限器29から出力された排ガス流
量指令F4は、切換器30を経て減算器31へ与えられ
るが、ボイラ起動開始直後は、減算器16からの排ガス
流量Fは零であるため、減算器31からは、排ガス流量
偏差ΔF1が出力されて比例積分調節器32へ与えら
れ、比例積分調節器32で比例積分されてダンパ開度指
令Y1が求められ、求められたダンパ開度指令Y1は比例
積分調節器32から出力されて直接ダンパ駆動装置6へ
与えられると共に信号逆変換器33で符号を逆転され、
ダンパ開度指令1−Y1としてダンパ駆動装置7に与え
られる。このため、ダンパ駆動装置6,7が駆動されて
ダンパ8は徐々に開き始め、ダンパ9は徐々に閉じ始め
る。
【0024】ダンパ8が開き始め、ダンパ9が閉じ始め
ると、ガスタービン1から排ガスダクト3へ排出された
排ガス11のうち一部は、排ガス26として排熱回収ボ
イラ2へ導入され始め、排熱回収ボイラ2で流体を加熱
して蒸気を生成させたうえ排ガスダクト4へ排出され、
残りの排ガス15はバイパスダクト5を通って排ガスダ
クト4へ流入し、排ガスダクト4で合流した排ガスは更
に後工程へ送給される。
【0025】排ガス26が排熱回収ボイラ2へ導入され
始めると、流量検出器13で検出された排ガス流量F1
と流量検出器14で検出された排ガス流量F2に差が出
る。このため、減算器16では流量検出器13,14か
ら与えられた排ガス流量F1とF2の差を採って排熱回収
ボイラ2へ導入されている排ガスの流量(排ガス流量)
Fが求められ、求められた排ガス流量Fは減算器31へ
与えられる。このため、減算器31では、切換器30を
経て与えられた排ガス流量指令F4と排ガス流量Fの差
が採られて排ガス流量偏差ΔF1が求められ、求められ
た排ガス流量偏差ΔF1は比例積分調節器32へ与えら
れ、比例積分されてダンパ開度指令Y1が求められて、
求められたダンパ開度指令Y1は比例積分調節器32か
ら出力されてダンパ駆動装置6へ与えられると共に信号
逆変換器33で符号を逆転され、ダンパ開度指令1−Y
1としてダンパ駆動装置7へ与えられる。このため、ダ
ンパ駆動装置6,7により、ダンパ8はより一層開き、
ダンパ9はより一層閉じられる。
【0026】又、ダンパ8が開き、ダンパ9が閉じる際
には、変化率制限器29から出力される排ガス流量指令
4は起動排ガス流量指令X1と等しくなるまでは徐々に
上昇する。而して、排ガス流量指令F4が起動排ガス流
量指令X1に達した後蒸気圧力Pがあらかじめ決められ
た値に達すると、切換器24,28に切換指令V2,V3
が与えられて切換器24,28は何れもb側に切換わ
る。このため、信号発生器23から出力された昇圧排ガ
ス流量指令X2(>X1)は切換器24を経て変化率制限
器29に与えられ、信号発生器27から出力された上昇
率指令β(Nm3/min.)[>α(Nm3/mi
n.)]は切換器28を経て変化率制限器29に与えら
れ、変化率制限器29からは排ガス流量指令F5(>
4)が出力される。この際、変化率制限器29から出
力される排ガス流量指令F5は上昇率指令β(Nm3/m
in.)の割合で、昇圧排ガス流量指令X2に到達する
まで徐々に上昇することになる。
【0027】変化率制限器29から出力された排ガス流
量指令(排熱回収ボイラ2へ導入すべき排ガス26の流
量)F5は、切換器30を経て減算器31へ与えられ、
又減算器16からの排ガス流量(排熱回収ボイラ2へ導
入されている排ガス26の流量)Fも減算器31に与え
られる。このため、減算器31では、排ガス流量Fと排
ガス流量指令F5との差が採られて排ガス流量偏差ΔF1
が求められ、該排ガス流量偏差ΔF1は出力されて比例
積分調節器32に与えられ、比例積分されてダンパ開度
指令Y1が求められる。
【0028】ダンパ開度指令Y1は、比例積分調節器3
2から出力されてダンパ駆動装置6に与えられると共に
信号逆変換器33で符号を逆転され、ダンパ開度指令1
−Y 1となってダンパ駆動装置7に与えられる。このた
め、ダンパ駆動装置6,7により、ダンパ8は運転開始
直後よりも若干速い速度で更に開かれて行き、ダンパ9
は運転開始直後よりも若干速い速度で更に閉じられて行
く。このためガスタービン1から排出された排ガス11
のうち、排熱回収ボイラ2へ導入される排ガス26の流
量は徐々に増加し、バイパスダクト5へバイパスされる
バイパスダクト5の流量は徐々に減少する。
【0029】変化率制限器29から出力される排ガス流
量指令F5が高くなって昇圧排ガス流量指令X2と等しく
なると、変化率制限器29から出力される排ガス流量指
令F5はそれ以上には上昇しなくなる。このため、減算
器16から出力される排ガス流量Fと排ガス流量指令F
5が等しくなると減算器31からの排ガス流量偏差ΔF1
は零となり、この場合には、ダンパ駆動装置6,7が停
止してダンパ8,9は夫々所定の開度に保持される。
【0030】排熱回収ボイラ2で生成された蒸気12は
蒸気管10を通って後工程へ送給される。而して、この
際、蒸気12の圧力は、圧力検出器17により検出さ
れ、検出された蒸気圧力Pが例えば定格圧力まで上昇す
ると、切換指令V4が切換器30に与えられ、切換器3
0はb側に切換わり、排熱回収ボイラ2の起動が終了す
る。
【0031】上述のように、本実施例においては、ガス
タービン1が定格運転に入った後に排熱回収ボイラ2を
起動する場合にダンパ8,9は予め定めた起動排ガス流
量指令X1及び昇圧排ガス流量指令X2並に上昇率指令α
(Nm3/min.),β(Nm3/min.)に従い自
動的且つ段階的に開くため、排熱回収ボイラ2の収熱が
過大となることはなく、ボイラ運転に何等悪影響を与え
ることがない。又運転員がダンパ8,9を開閉する必要
がないため余分な人員が不要となる。
【0032】切換器30が切換わった後は、ダンパ8,
9の開度の制御は、蒸気管10を送給される蒸気12の
圧力を基として行われる。すなわち、圧力検出器17に
より検出された蒸気12の圧力は、蒸気圧力Pとして減
算器18へ与えられ、減算器18では予め設定された設
定蒸気圧力Poと蒸気圧力Pの差が採られて蒸気圧力偏
差ΔPが求められ、求められた蒸気圧力偏差ΔPは比例
積分調節器19で比例積分されて蒸気圧力Pを設定蒸気
圧力Poに等しくするために排熱回収ボイラ2へ導入さ
れるべき排ガス流量F3が求められ、求められた排ガス
流量F3は切換器30を経て減算器31へ与えられる。
【0033】減算器31では、実際に排熱回収ボイラ2
へ導入されている排ガス流量Fと検出された蒸気圧力P
を設定蒸気圧力Poと等しくするために排熱回収ボイラ
2へ導入すべき排ガス流量F3との差が採られて排熱回
収ボイラ2へ導入する排ガス流量偏差ΔF2が求めら
れ、求められた排ガス流量偏差ΔF2は減算器31から
出力されて比例積分調節器32へ与えられ、比例積分調
節器32で比例積分され、ダンパ開度指令Y2として出
力され、直接ダンパ駆動装置6に与えられるか或いは信
号逆変換器33で符号が逆転され、ダンパ開度指令1−
2としてダンパ駆動装置7へ与えられる。
【0034】斯かる運転に際し、圧力検出器17で検出
された蒸気圧力Pが設定蒸気圧力Poよりも低い場合に
は、ダンパ8は開かれ、ダンパ9は閉じられる。又蒸気
圧力Pが設定蒸気圧力Poよりも高い場合には、ダンパ
8が閉じられ、ダンパ9が開かれる。
【0035】この場合、圧力検出器17で検出された蒸
気圧力Pをもとにダンパ8,9を自動的に開閉できるた
め、余分な運転員が不要となる。
【0036】なお、本発明の実施例においては、減算器
31から出力した排ガス流量偏差ΔF1或いはΔF2は比
例積分調節器32でダンパ開度指令Y1,Y2とする場合
について説明したが、比例積分調節器32に限らず他の
種類の調節器を設置するようにしても良いこと、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え
得ること、等は勿論である。
【0037】
【発明の効果】本発明のプラント設備における排ガス流
量制御装置によれば、請求項1、2の何れにおいてもガ
スタービン1が定格運転に入った後に排熱回収ボイラ2
を起動する場合に、排熱回収ボイラ2の収熱が過大にな
ることを防止でき、このためボイラ運転に何等悪影響を
与えることがなく、しかも省人化を図ることができ、請
求項2の場合には排熱回収ボイラ2の起動を請求項1の
場合よりも迅速に行うことができる、等種々の優れた効
果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラント設備における排ガス流量制御
装置の一実施例を示す制御ブロック図である。
【図2】プラント設備の一例の概念図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン 2 排熱回収ボイラ 3 排ガスダクト 5 バイパスダクト 6,7 ダンパ駆動装置 8,9 ダンパ 11,15,26 排ガス 13,14 流量検出器 16,31 減算器 21,23,25,27 信号発生器 29 変化率制限器 32 比例積分調節器(調節器) 33 信号逆変換器 F1,F2,F 排ガス流量 X1 起動排ガス流量指令 X2 昇圧排ガス流量指令 α,β 上昇率指令(上昇率) F4,F5 排ガス流量指令 ΔF1 排ガス流量偏差 Y1,1−Y1 ダンパ開度指令

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン1と排熱回収ボイラ2とを
    接続する排ガスダクト3に、排ガスを排ガスダクト3か
    らバイパスさせるためのバイパスダクト5を接続し、前
    記排ガスダクト3のバイパスダクト5接続部よりも排ガ
    ス流れ方向下流側及び前記バイパスダクト5に夫々ダン
    パ駆動装置6,7により開閉されるダンパ8,9を収納
    したプラント設備において、排ガスダクト3の前記バイ
    パスダクト5接続部よりも排ガス流れ方向上流側に接続
    され且つ前記ガスタービン1から排出された排ガス11
    の流量を検出するための流量検出器13と、前記バイパ
    スダクト5に接続され且つバイパスダクト5を送給され
    る排ガス15の流量を検出するための流量検出器14
    と、両流量検出器13,14により検出された排ガス流
    量F1,F2の差を採って排熱回収ボイラ2へ導入される
    排ガス流量Fを求める減算器16と、ボイラ起動指令が
    発しられたら信号発生器21からの起動排ガス流量指令
    1が入力されると共に信号発生器25から与えられた
    所定の上昇率αで起動排ガス流量指令X1を上限とする
    排ガス流量指令F4を出力し得るようにした変化率制限
    器29と、該変化率制限器29からの排ガス流量指令F
    4と前記減算器16からの排ガス流量Fの差を採り、排
    ガス流量偏差ΔF1を求める減算器31と、該減算器3
    1から出力された排ガス流量偏差ΔF1からダンパ開度
    指令Y1を求め、求めたダンパ開度指令Y1を前記ダンパ
    駆動装置6へ与え得るようにした調節器32と、該調節
    器32から出力されたダンパ開度指令Y1の符号を逆転
    させ、得られたダンパ開度指令1−Y1を前記ダンパ駆
    動装置7へ与え得るようにした信号逆変換器33を備え
    て成ることを特徴とするプラント設備における排ガス流
    量制御装置。
  2. 【請求項2】 ガスタービン1と排熱回収ボイラ2とを
    接続する排ガスダクト3に、排ガスを排ガスダクト3か
    らバイパスさせるためのバイパスダクト5を接続し、前
    記排ガスダクト3のバイパスダクト5接続部よりも排ガ
    ス流れ方向下流側及び前記バイパスダクト5に夫々ダン
    パ駆動装置6,7により開閉されるダンパ8,9を収納
    したプラント設備において、排ガスダクト3の前記バイ
    パスダクト5接続部よりも排ガス流れ方向上流側に接続
    され且つ前記ガスタービン1から排出された排ガス11
    の流量を検出するための流量検出器13と、前記バイパ
    スダクト5に接続され且つバイパスダクト5を送給され
    る排ガス15の流量を検出するための流量検出器14
    と、両流量検出器13,14により検出された排ガス流
    量F1,F2の差を採って排熱回収ボイラ2へ導入される
    排ガス流量Fを求める減算器16と、ボイラ起動指令が
    発しられたら信号発生器21からの起動排ガス流量指令
    1が入力されると共に信号発生器25から与えられた
    所定の上昇率αで起動排ガス流量指令X1を上限とする
    排ガス流量指令F4を出力し、前記排熱回収ボイラ2で
    生成される蒸気の圧力が所定の値になったら信号発生器
    23からの前記起動排ガス流量指令X1よりも大きい昇
    圧排ガス流量指令X2が入力されると共に信号発生器2
    7から与えられた前記上昇率αよりも高い所定の上昇率
    βで昇圧排ガス流量指令X2を上限とする排ガス流量指
    令F5を出力し得るようにした変化率制限器29と、該
    変化率制限器29からの排ガス流量指令F4或いはF5
    前記減算器16からの排ガス流量Fの差を採り、排ガス
    流量偏差ΔF1を求める減算器31と、該減算器31か
    ら出力された排ガス流量偏差ΔF1からダンパ開度指令
    1を求め、求めたダンパ開度指令Y1を前記ダンパ駆動
    装置6へ与え得るようにした調節器32と、該調節器3
    2から出力されたダンパ開度指令Y1の符号を逆転さ
    せ、得られたダンパ開度指令1−Y1を前記ダンパ駆動
    装置7へ与え得るようにした信号逆変換器33を備えて
    成ることを特徴とするプラント設備における排ガス流量
    制御装置。
JP22737193A 1993-09-13 1993-09-13 プラント設備における排ガス流量制御装置 Pending JPH0783401A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22737193A JPH0783401A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 プラント設備における排ガス流量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22737193A JPH0783401A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 プラント設備における排ガス流量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0783401A true JPH0783401A (ja) 1995-03-28

Family

ID=16859761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22737193A Pending JPH0783401A (ja) 1993-09-13 1993-09-13 プラント設備における排ガス流量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0783401A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008096087A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Ebara Corp 蒸気ボイラ装置
US7555890B2 (en) 2004-05-19 2009-07-07 Hitachi, Ltd. Fast start-up combined cycle power plant
JP2016148317A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 株式会社タクマ 燃焼排ガスからの熱回収発電設備
JP2017025901A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 株式会社神戸製鋼所 熱エネルギー回収装置及びその起動方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7555890B2 (en) 2004-05-19 2009-07-07 Hitachi, Ltd. Fast start-up combined cycle power plant
JP2008096087A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Ebara Corp 蒸気ボイラ装置
JP2016148317A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 株式会社タクマ 燃焼排ガスからの熱回収発電設備
JP2017025901A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 株式会社神戸製鋼所 熱エネルギー回収装置及びその起動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR880001189B1 (ko) 증기 터어빈 제어방법 및 장치
JPS6158644B2 (ja)
JPH0333495A (ja) 復水ポンプ制御装置
JP3132834B2 (ja) ガスタービン燃焼器蒸気冷却装置
JPH0783401A (ja) プラント設備における排ガス流量制御装置
JPH0791602A (ja) プラント設備における蒸気圧力制御装置
JP3161130B2 (ja) 給湯装置
JPS6239655B2 (ja)
JPH07229405A (ja) コンバインドプラントのタービンバイパス制御方法
JP2001221010A (ja) 発電所の負荷制御方法および装置
JPS5926842B2 (ja) ボイラ給水流量制御方法
JPS5915609A (ja) 蒸気タ−ビン制御装置
JPH11132568A (ja) 給湯器の弁駆動装置
JPH11351503A (ja) ボイラの圧力制御方法とその装置
JPH0610404B2 (ja) 蒸気タ−ビン制御装置
JP3670780B2 (ja) ポンプ流量制御方法
JPH11294105A (ja) 蒸気タービンプラント
JPS642762B2 (ja)
JPH1163403A (ja) ボイラ起動時の蒸気送出装置
JPS58143105A (ja) 発電プラント運転制御装置
JPH08135405A (ja) 高圧タービンバイパス蒸気温度制御方法および装置
JPS5951654B2 (ja) 流動接触分解装置の燃焼廃ガスの動力回収装置
JP2585204B2 (ja) 給水ポンプ再循環弁制御装置
JPS6239654B2 (ja)
JP2554492Y2 (ja) 加圧流動床ボイラの制御装置