JP3132834B2 - ガスタービン燃焼器蒸気冷却装置 - Google Patents

ガスタービン燃焼器蒸気冷却装置

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JP3132834B2
JP3132834B2 JP11504172A JP50417299A JP3132834B2 JP 3132834 B2 JP3132834 B2 JP 3132834B2 JP 11504172 A JP11504172 A JP 11504172A JP 50417299 A JP50417299 A JP 50417299A JP 3132834 B2 JP3132834 B2 JP 3132834B2
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cooling
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正幸 高濱
安弘 橋本
良之 北
知佳 田中
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、ガスタービンと蒸気タービンとを組合せた
コンバインドプラントにおいて、蒸気温度を負荷変化時
においても適正に計画温度に制御することが可能なガス
タービンの燃焼器を蒸気冷却する装置に関する。
背景技術 図7はガスタービンと蒸気タービンを組合せたコンバ
インドプラントにおいて蒸気冷却を行うガスタービン燃
焼器を有するプラントの一般的な概念図である。図にお
いて、ガスタービン1で発電に供され、排気される燃焼
ガス7はボイラ4に供給され、ボイラ4ではこのガスタ
ービン1からの高温の燃焼ガス7により蒸気9が発生
し、排ガス50は煙突51から大気へ放出される。発生した
蒸気9は蒸気タービン5へ供給され、発電機を回し、従
って電力が得られる。ガスタービン1の燃焼器の冷却
は、ボイラ4で発生する蒸気の一部を抽気し、蒸気40と
して燃焼器に導くことでなされ、この冷却時に加熱され
た回収蒸気41は蒸気タービン5へ戻されて再利用されて
いる。
次に、上記の構成のコンバインドプラントにおけるガ
スタービン燃焼器蒸気冷却の制御について説明する。
図6は、従来のコバインドプラントにおけるガスター
ビン燃焼器蒸気冷却装置の系統図である。図において、
制御装置2は蒸気の流れを制御し、ボイラ4はガスター
ビン1からの燃焼ガスを導き蒸気を発生させる。またこ
の蒸気冷却装置は、補助蒸気源3と蒸気タービン5と復
水器6とを備えている。
回収蒸気弁11は、ガスタービン1の燃焼器出口からの
回収蒸気の流路61に設けられる。また蒸気弁12は、ボイ
ラ4からガスタービン1の燃焼器入口への抽気蒸気の流
路62に設けられる。補助蒸気源3からの蒸気をガスター
ビン1の燃焼器入口への流路62に混入させるために、補
助蒸気弁13は流路63に設けられている。これら11〜13の
各弁は制御装置2によりその開閉が制御される。
さらに、補助蒸気の流路63を流れる蒸気の温度を検出
する温度検出器21、ガスタービン1の燃焼器入口に流入
する蒸気温度を検出する温度検出器22、ガスタービン1
の燃焼器出口の蒸気温度を測定する温度検出器31とを備
え、これらの温度検出器からの検出値は制御装置2へ入
力される。なお上記説明以外に、実際のプラントではド
レーンの排出系、開閉弁、流量及び圧力調整弁、圧力検
出器等とを備えているが、本発明の背景技術の説明には
必要ないのでこれらの説明は省略する。
上記のような制御系統において、ガスタービン1の燃
焼器へ蒸気を流入する前にまず各配管系のウォーミング
や運転中にドレーンの排出を行うが、これらの系統は図
示省略している。起動前にまず補助蒸気弁13を開き、補
助蒸気源3から補助蒸気流路63に補助蒸気を流入し、流
路62を通じてガスタービン1の燃焼器に通気し、図示省
略のフラッシュパイプを通して排気し、暖気運転を行
う。続いてガスタービン1を起動させ、所定時間後に補
助蒸気弁13を閉じ、蒸気弁12、回収蒸気弁11を開き、ボ
イラから抽気した蒸気をガスタービン1の燃焼器へ供給
し、この蒸気で供給器を冷却し、冷却後の加熱された蒸
気を蒸気タービン5側へ戻して再利用している。
ガスタービン1の燃焼器への冷却蒸気量は、制御装置
2においてプログラム制御を行い、ガスタービン負荷に
必要な量を調整する。
以上の説明のように、制御装置2に温度検出器21、22
および31の信号を入力すると、あらかじめ定められたプ
ログラムに従って補助蒸気弁13、蒸気弁12、回収蒸気弁
11の開閉を制御し、ガスタービンの起動から運転中にか
けてガスタービン1の燃焼器が計画温度となるように蒸
気冷却を行っている。
前述のようにコンバインドプラントにおけるガスター
ビン燃焼器の従来の蒸気冷却装置においては、ボイラか
ら抽気した蒸気により燃焼器を冷却し、冷却後の蒸気は
回収蒸気として蒸気タービンに戻し、制御装置によりあ
らかじめ定められたプログラムによりガスタービンの負
荷に応じて必要な蒸気量を制御するようにしている。し
かしながら、プラントの起動時や負荷変化時にはボイラ
側の発生蒸気の圧力、温度に応動の遅れが生じ、この遅
れにより燃焼器冷却用蒸気が不足し、燃焼器の冷却蒸気
出口流路の蒸気温度が上昇し、計画温度を上回ることが
起り、燃焼器の温度が過度に上昇する場合があった。ま
たこのような燃焼器冷却用蒸気の不足時に対処するため
には、ボイラを大きく設計するような必要があった。
発明の開示 本発明は蒸気冷却燃焼器を有するコンバインドブラン
トにおいて、プラント起動時や負荷変化時においてもガ
スタービン燃焼器の蒸気温度の過熱を防止することによ
り、計画温度を維持することのできるガスタービン燃焼
器蒸気冷却装置を提供することを課題としている。
本願発明は、ガスタービンから排気される燃焼ガスを
ボイラに導き、同ボイラで蒸気を発生し、同蒸気で蒸気
タービンを運転すると共に、前記ボイラからの蒸気の一
部を抽気して前記ガスタービンの燃焼器を冷却し、冷却
後の蒸気を前記蒸気タービンへ戻すコンバインドプラン
トにおけるガスタービン燃焼器蒸気冷却装置であって;
前記ガスタービンの燃焼器の冷却蒸気出口側流路の蒸気
温度を検出する温度検出器と;前記蒸気タービンの排気
系から蒸気を抽気し、温度調節用の弁を介して前記ガス
タービンの燃焼器の冷却蒸気出口側流路に前記蒸気ター
ビンの排気系からの抽気蒸気を混入する蒸気流路と;前
記温度検出器からの検出温度信号を受け、検出温度が所
定の値よりも高いと前記弁を開き、所定の値以下で閉じ
るように制御する制御装置とを具備したことを特徴とす
るガスタービン燃焼器蒸気冷却装置である。
前記制御装置は、ガスタービンの燃焼器の冷却蒸気出
口側流路の蒸気温度があらかじめ設定してある計画温度
以上となると前記温度調節弁を開くように制御する。温
度検出器の検出温度が計画温度を上回った場合、その検
出温度信号を受けた前記制御装置は前記弁を開いて蒸気
タービンの排気系から抽気した低温蒸気をガスタービン
の燃焼器の冷却蒸気出口側流路へ混入し、冷却蒸気出口
側流路間を流れる蒸気の温度を下げるように温度調節す
る。続いて燃焼器の冷却蒸気出口側流路の蒸気温度が計
画値に達すると弁を閉じ通常の制御を継続する。このよ
うな制御によりプラントの起動時や負荷の変動時におい
ても、ガスタービンの燃焼器の冷却蒸気出口側流路の蒸
気温度の過度な上昇を防ぎ、計画温度に制御することが
できる。
本願発明の別の形態は、前記ガスタービン燃焼器蒸気
冷却装置であって、さらに、前記燃焼器の冷却蒸気の入
口側流路と出口側流路との差圧を検出する圧力検出器
と;前記燃焼器の冷却蒸気出口側流路からバイパス弁を
介して復水器へ蒸気を流出させるバイパス流路とを具備
し、前記制御装置に前記温度検出器からの検出温度信号
及び前記圧力検出器からの差圧信号を入力し、前記制御
装置は検出温度が所定の値よりも高いと前記温度調節用
の弁を開き、所定の値以下になると閉じるように制御す
ると共に、前記差圧が所定の値よりも低くなると前記バ
イパス弁を開き、所定の値になると閉じるように制御す
るものである。
上記構成において、何らかの原因により冷却用の蒸気
量が不足し必要量の蒸気が流れていない状態になり、温
度調節弁より低温の蒸気を流入させても圧力検出器の差
圧が所定値よりも低くなる場合がある。このような場合
には、制御装置はバイパス弁を開き、燃焼器の冷却蒸気
出口側流路を復水器へ連通させて燃焼器の冷却蒸気入口
側流路と出口側流路との差圧を強制的に高め、蒸気を流
すようにするため、プラントの起動時や負荷の変動時に
おいても、ガスタービンの燃焼器の冷却蒸気出口側流路
を流れる蒸気温度の過度な上昇を防ぎ、計画温度に制御
することができる。
本願発明の更に別の形態は、前記ガスタービン燃焼器
蒸気冷却装置であって、前記温度調節弁が開いた状態に
おいて、前記温度検出器の検出温度が所定の値まで下が
らないと前記制御装置が前記バイパス弁を開くよう制御
するものである。
上記構成においては、燃焼器の冷却蒸気出口側流路の
温度が検出されているので、制御装置は先ず温度調節弁
を開き、それでも制御しきれない場合にはバイパス弁を
開く。また、燃焼器の冷却蒸気入口側流路と出口側流路
との差圧が低い場合には、このバイパス弁は燃焼器の出
口付近の蒸気温度に無関係に開く。従って、圧力検出器
と温度検出器の両検出値を用いて制御装置はバイパス弁
を制御するので制御の信頼性が向上する。
図面の簡単な説明 図1は、本発明実施の一形態に係るガスタービン燃焼
器蒸気冷却装置の系統図である。
図2は、本発明実施の一形態に係るガスタービン燃焼
器蒸気冷却装置の制御のタイミングチャートである。
図3は、本発明の更なる実施の一形態に係るガスター
ビン燃焼器蒸気冷却装置の系統図である。
図4は、本発明の更なる実施の一形態に係るガスター
ビン燃焼器蒸気冷却装置における本発明の特徴部分の制
御装置のフローチャートである。
図5は、本発明の更なる実施の一形態に係るガスター
ビン燃焼器蒸気冷却装置の制御のタイミングチャートで
ある。
図6は、従来のガスタービン燃焼器蒸気冷却装置の系
統図である。
図7は、従来の蒸気冷却燃焼器を有するコンバインド
プラントの概念図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の実施の形態について図面に基づき具体
的に説明する。
図1は本発明の実施の一形態に係るガスタービン燃焼
器蒸気冷却装置の系統図である。図1の符号1、3乃至
6、11乃至13、21乃至22は、図6に示す従来例と同じ機
能を有するものであり、詳しい説明は省略し、そのまま
引用して説明するが、本発明の特徴部分は符号10、30、
31に示す部分であり、以下に詳しく説明する。
図1において、従来例と同じく制御装置10は起動前に
は補助蒸気弁13を開くように制御し、補助蒸気源3から
補助蒸気を補助蒸気流路63へ流入し、流路62を通じてガ
スタービン1の燃焼器へ通気し、図示省略のフラッシュ
パイプを通じて排気し、暖気運転を行う。続いてガスタ
ービン1を起動させ、所定時間後に補助蒸気弁13を閉じ
ると同時に蒸気弁12を開き、さらに回収蒸気弁11を開い
てボイラ4からの抽出蒸気をガスタービン1の燃焼器へ
供給し、燃焼器を冷却し、冷却後の蒸気を燃焼器の冷却
蒸気出口側流路61を通じて蒸気タービン5側へ戻す。こ
の場合の具体例としては、ボイラ4側からの蒸気をIPSH
(中間圧力スパーヒータ)の出口から排気し、回収蒸気
はHTR(高温蒸気再熱器)へ戻す。
上記の制御は図6に示す従来例と同じであるが、本発
明は更に次の機能を付加したものである。
制御装置10は、プラント起動時や負荷変動時に負荷の
変化に応じて燃焼器冷却に必要な蒸気量を制御するが、
この制御はボイラ側の発生蒸気の圧力、温度に直ちに反
映されずに遅れが生ずることがあり、この遅れにより燃
焼器冷却蒸気が不足し、燃焼器出口側の蒸気温度が計画
温度を上回ることがある。
そこで、制御装置10では温度検出器31の温度信号を入
力しており、検出温度があらかじめ設定されている計画
温度より高くなると制御装置10は温調弁30を開くように
制御する。温調弁30が開くことにより、蒸気タービン5
の排気、即ち、低温再熱蒸気が抽気され、回収蒸気側、
即ち、燃焼器の冷却蒸気出口側流路61に混入する。この
制御装置10により、高温となった燃焼器出口側の蒸気の
温度が調節されて温度が下がり、計画温度となると温調
弁30を閉じるように制御され、通常の運転時の制御が継
続する。
図2は上記説明の実施の形態における制御のタイミン
グチャートである。図において最上段はガスタービン1
の回転数と負荷のパターンであり、ガスタービン1の負
荷は起動後30分後より徐々に増大し、150分を過ぎてか
ら100%に達するパターンで示されている。制御装置10
は、この負荷パターンに応じてガスタービン1の起動前
及び起動時から60余分後まで補助蒸気弁13を開き、補助
蒸気源3からの補助蒸気を流路62に流入させる。また、
補助蒸気供給後の燃焼器必要蒸気量についてもこの負荷
パターンに応じて設定される。
制御装置10は、補助蒸気弁13を閉じると同時に蒸気弁
12及び回収蒸気弁1を開き、燃焼器必要蒸気量パターン
に従ってボイラ4からの蒸気を流路62に流入させること
により燃焼器を冷却する。冷却後の蒸気は回収蒸気弁11
を介して蒸気タービン5に回収される。
さらに、温度検出器31の回収蒸気温度(燃焼器出口温
度)は計画温度で推移しているが、途中の150分後の急
激な負荷上昇時には蒸気の供給遅れ等により蒸気温度が
計画温度Tよりも上回る。この時、制御装置10は温調弁
30を開き、蒸気タービン5からの排気、即ち、低温再熱
蒸気を抽気し、これを燃焼器の冷却蒸気出口側流路61に
混入して温度を調節し、温度が計画温度に戻ると温調弁
30を閉じて通常の制御を継続する。
以上の本発明の実施の一形態によれば、ガスタービン
燃焼器蒸気冷却装置において、燃焼器出口の蒸気温度の
過熱防止のために温度検出器31と温調弁30とを設け、制
御装置10により制御して蒸気タービン5からの排気の一
部を抽気して燃焼器出口側へ戻すようにしたので、ガス
タービン1の燃焼器出口温度をプラント起動時や負荷変
化時にも計画温度に制御することが可能となり、又、燃
焼器冷却用蒸気の不足時に対処するためにボイラを大き
く設計するような必要がなくなる。
図3は本発明の別の実施の形態であるガスタービン燃
焼器蒸気冷却装置の系統図であり、図1と同じ符号につ
いては同じ機能を有している。燃焼器の冷却蒸気出口側
流路61の燃焼器出口付近には燃焼器の出口の蒸気温度を
検出する温度検出器23を設け、燃焼器の冷却蒸気出口側
流路61の燃焼器出口付近から復水器へ導かれる流路64
(バイパス路)にはバイパス弁14を設置し、温度検出器
23の検出した検出値は制御装置10に送られるよう構成さ
れている。また、燃焼器の蒸気入口側流路62と蒸気出口
側流路61の差圧を検出するための圧力検出器24が流路61
と流路62との間に設置され、その検出値は制御装置10に
伝達される。
制御装置10は本発明の特徴となる次のような制御を行
う。即ち、ガスタービン1の燃焼器出口の圧力検出器24
が検出した差圧が小さい場合には燃焼器へ必要な蒸気量
が流れていないので、温度検出器31の温度も上昇してお
り、この場合には制御装置10は燃焼器への必要蒸気量を
確保するため、バイパス弁14を開き、蒸気を復水器6へ
バイパス路64を通じて流すように制御する。このように
燃焼器出入口の差圧を強制的につけて蒸気を流すことに
より燃焼器の過熱を防止することが可能である。
更に別の実施の形態として、温度検出器31の温度が高
い場合には、まず温調弁30を開き、それでも制御しきれ
ない場合には、更にバイパス弁14を開く。また、このバ
イパス弁14は燃焼器の冷却蒸気入口側流路62と出口側流
路61との差圧が低い場合、温度検出器31により検出され
た燃焼器の冷却蒸気出口側流路61の蒸気温度とは無関係
に開かれる。ここで、温度検出器31に換えて燃焼器の冷
却蒸気出口側流路61の燃焼器出口付近に設けられた温度
検出器23を用いて温度の検出を行ってもよい。
図4は蒸気の制御装置10の制御のうち、本発明の特徴
部分を示すフローチャートである。図において、S1では
燃焼器の蒸気による冷却を行っており、蒸気弁12を開い
て蒸気をボイラ4から燃焼器に導き、これを冷却して回
収蒸気弁11より蒸気タービン5側に回収する。
S2では冷却中の状態において、温度検出器31の検出温
度が上昇して所定の温度より高くなると、燃焼器の温度
が上昇し冷却用の蒸気が不足するため、燃焼器温度が上
昇していると判断し、S3において温調弁30を開き、蒸気
タービン5からの低温の蒸気を燃焼器の冷却蒸気出口側
流路61に混入する。
S4においては、S3で温調弁30により所定の時間低温蒸
気を燃焼器の蒸気流路に混入したにもかかわらず、燃焼
器の蒸気流量が不足し、回収蒸気温度が高くなる場合を
監視する。即ち、温度検出器31の検出温度がS2で検出し
た温度検出器31の検出温度よりも高いか否かを調べ、高
い場合にはS5においてバイパス弁14を所定時間開き、燃
焼器の冷却蒸気出口側流路61からの蒸気を復水器6へ流
入させ、燃焼器の冷却蒸気入口側流路62と出口側流路61
との差圧を強制的に高めて蒸気を流すようにし、燃焼器
の過熱を防止する。ここで、温度検出器31に換え温度検
出器23を用いて燃焼器の出口付近の温度を検出し、S2に
おいて温度検出器31により検出された温度よりも高いか
否かを調べ、上述と同様の制御を行っても良い。
S6では上記のS2で温度検出器31の検出温度が正常値で
ある場合、又はS7での検出値が正常である場合、燃焼器
の冷却を継続する。
S7では又、圧力検出器24の差圧が所定の圧力よりも低
いか否かを調べ、低い場合にはS8でバイパス弁14を開
き、蒸気を復水器6へ流す。
図5は、上記説明の実施の形態における制御のタイミ
ングチャートである。図において最上段はガスタービン
1の回転数と負荷のパターンであり、ガスタービン1の
負荷は起動後30分後より徐々に増大し、150分を過ぎて
から100%に達するパターンで示されている。制御装置1
0は、この負荷パターンに応じてガスタービン1の起動
前及び起動時から60余分後まで補助蒸気弁13を開き、補
助蒸気源3からの補助蒸気を流路62に流入させる。ま
た、補助蒸気供給後の燃焼器必要蒸気量についてもこの
負荷パターンに応じて設定される。
制御装置10は、補助蒸気弁13を閉じると同時に蒸気弁
12及び回収蒸気弁1を開き、燃焼器必要蒸気量パターン
に従ってボイラ4からの蒸気を流路62に流入させること
により燃焼器を冷却する。冷却後の蒸気は回収蒸気弁11
を介して蒸気タービン5に回収される。
さらに、温度検出器31の回収蒸気温度(燃焼器出口温
度)は起動後150分までは計画温度で推移しているが、
途中の150分後の急激な負荷上昇時には蒸気の供給遅れ
等により蒸気温度が計画温度Tよりも上回る。この時、
制御装置10は温調弁30を開き、蒸気タービン5からの排
気、即ち、低温再熱蒸気を抽気し、これを燃焼器の冷却
蒸気出口側流路61に混入して温度を調節し、温度が計画
温度に戻ると温調弁30を閉じて通常の制御を継続する。
ここまでは図1及び図2で示した設定と同じである。
ここで、圧力検出器24により検出された燃焼器の冷却
蒸気の入口側流路62と出口側流路61との差圧が所定の値
よりも低い場合、温度検出器31により検出された燃焼器
の冷却蒸気出口側流路の蒸気温度とは無関係にバイパス
弁14が開かれる。
以上の本発明の別の実施の形態によれば、ガスタービ
ン燃焼器蒸気冷却装置には、燃焼器出口の蒸気温度に過
度の上昇を防止するために温度検出器31と温調弁30とを
設け、制御装置10により蒸気タービン5から排気された
蒸気の一部を抽気して燃焼器出口側へ戻すように制御さ
れる。更に、この制御に加えて、温度検出器23、圧力検
出器24、バイパス弁14を設けて燃焼器出力の蒸気を復水
器6へ流出させる構成を有する。ガスタービン1の燃焼
器の出口温度をプラント起動時や負荷変化時にも計画温
度に制御することが可能となり、又、燃焼器冷却用蒸気
の不足時に対処するためにボイラを大きく設計するよう
な必要もなくなる。
産業上の利用可能性 以上のような構成により、ガスタービン燃焼器の冷却
蒸気出口側流路の蒸気温度が上昇した場合、蒸気タービ
ン排気系から排出される低温の蒸気を抽気し、冷却蒸気
出口側流路に混入し、蒸気温度を調節することが可能に
なり、更に、何らかの原因で冷却蒸気量が減少し、燃焼
器の温度が上昇しそうになっても、燃焼器の冷却蒸気出
口側流路をバイパス弁を開いて復水器へ連通させ、燃焼
器の冷却蒸気入口側流路と出口側流路との差圧を大きく
して蒸気を強制的に流すように制御するので、ガスター
ビンの燃焼器の冷却蒸気出口側流路の蒸気温度を、起動
時や負荷変化時においても過度に上昇させることなく計
画温度に制御することができる。
更に、前記温度調節弁が開いた状態において、前記検
出器の検出温度が所定の値まで下がらないと前記制御装
置が前記バイパス弁を開くことにより、圧力検出器によ
る検出値に加え、燃焼器の冷却蒸気出口側流路の温度も
検出して制御するので、制御の信頼性が増す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 知佳 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (56)参考文献 特開 平5−141267(JP,A) 特開 平7−119413(JP,A) 特開 平9−112292(JP,A) 特開 平9−166002(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01K 23/10 F01K 17/04 F02C 7/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスタービンの排気する燃焼ガスをボイラ
    に導き、同ボイラで蒸気を発生し、同蒸気で蒸気タービ
    ンを運転すると共に、前記ボイラからの蒸気の一部を抽
    気して前記ガスタービンの燃焼器を冷却し、冷却後の蒸
    気を前記蒸気タービンへ導くコンバインドプラントにお
    けるガスタービン燃焼器蒸気冷却装置において;前記ガ
    スタービン燃焼器の冷却蒸気出口側流路の蒸気温度を検
    出する温度検出器と;前記蒸気タービンの排気系から蒸
    気を抽気し、温度調節用の弁を介して前記ガスタービン
    燃焼器の冷却蒸気出口側流路に前記蒸気タービンの排気
    系からの抽気蒸気を供給する蒸気流路と;前記温度検出
    器からの検出温度信号を受け、検出温度が所定の値より
    も高いと前記弁を開き、所定の値以下で閉じるように制
    御する制御装置とを具備したことを特徴とするガスター
    ビン燃焼器蒸気冷却装置。
  2. 【請求項2】前記燃焼器の冷却蒸気の入口側流路と出口
    側流路との差圧を検出する圧力検出器と;前記燃焼器の
    冷却蒸気出口側流路からバイパス弁を介して復水器へ蒸
    気を流出させるバイパス流路とを具備し、前記制御装置
    に前記温度検出器からの検出温度信号及び前記圧力検出
    器からの差圧信号を入力し、前記制御装置は検出温度が
    所定の値よりも高いと前記温度調節用の弁を開き、所定
    の値以下で閉じるように制御すると共に、前記差圧が所
    定の値よりも低いと前記バイパス弁を開き、所定の値以
    下で閉じるように制御することを特徴とする請求の範囲
    第1項記載のガスタービン燃焼器蒸気冷却装置。
  3. 【請求項3】前記温度調節弁が開いた状態において、前
    記温度検出器の検出温度が所定の値まで下がらないと前
    記制御装置が前記バイパス弁を開くことを特徴とする請
    求の範囲第2項記載のガスタービン燃焼器蒸気冷却装
    置。
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