JP2554492Y2 - 加圧流動床ボイラの制御装置 - Google Patents
加圧流動床ボイラの制御装置Info
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- JP2554492Y2 JP2554492Y2 JP5417692U JP5417692U JP2554492Y2 JP 2554492 Y2 JP2554492 Y2 JP 2554492Y2 JP 5417692 U JP5417692 U JP 5417692U JP 5417692 U JP5417692 U JP 5417692U JP 2554492 Y2 JP2554492 Y2 JP 2554492Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、加圧流動床ボイラの制
御装置に関するものである。
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加圧流動床ボイラは、図2に示すように
圧力容器1内に流動床ボイラ2を設けており、コンプレ
ッサ3によって加圧した燃焼用空気4を前記圧力容器1
に供給し、圧力容器1内の圧力が上昇することにより燃
焼用空気4が流動床ボイラ2の下部5から流動床ボイラ
2内の散気板6に供給されて流動床7が形成され、燃料
ポンプ等の燃料供給装置8から流動床7内に供給された
燃料を流動燃焼させることにより流動床ボイラに供給さ
れているボイラ水の加熱を行うようになっている。前記
加圧流動床ボイラは、圧力容器1に燃焼用空気4を供給
して圧力容器1内を加圧することにより、流動床ボイラ
2の燃焼ガスが外部に漏出するのを防止するようになっ
ている。また図示の場合、前記流動床ボイラ2の燃焼後
の排ガスを排気管14によりインレットガイドベーン9
を介して発電用ガスタービン10に供給することにより
発電を行い、又発電用ガスタービン10の出側ガスを入
口ベーン11を介して給気用ガスタービン12に導い
て、該給気用ガスタービン12と同軸に連結された前記
コンプレッサ3の駆動を行って燃焼用空気4の供給を行
う空気供給装置13を構成している。図中15は煙突、
16は途中に切出し弁17を備えて流動床ボイラ2の炉
底部から灰を切出すようにした灰除去管を示す。
圧力容器1内に流動床ボイラ2を設けており、コンプレ
ッサ3によって加圧した燃焼用空気4を前記圧力容器1
に供給し、圧力容器1内の圧力が上昇することにより燃
焼用空気4が流動床ボイラ2の下部5から流動床ボイラ
2内の散気板6に供給されて流動床7が形成され、燃料
ポンプ等の燃料供給装置8から流動床7内に供給された
燃料を流動燃焼させることにより流動床ボイラに供給さ
れているボイラ水の加熱を行うようになっている。前記
加圧流動床ボイラは、圧力容器1に燃焼用空気4を供給
して圧力容器1内を加圧することにより、流動床ボイラ
2の燃焼ガスが外部に漏出するのを防止するようになっ
ている。また図示の場合、前記流動床ボイラ2の燃焼後
の排ガスを排気管14によりインレットガイドベーン9
を介して発電用ガスタービン10に供給することにより
発電を行い、又発電用ガスタービン10の出側ガスを入
口ベーン11を介して給気用ガスタービン12に導い
て、該給気用ガスタービン12と同軸に連結された前記
コンプレッサ3の駆動を行って燃焼用空気4の供給を行
う空気供給装置13を構成している。図中15は煙突、
16は途中に切出し弁17を備えて流動床ボイラ2の炉
底部から灰を切出すようにした灰除去管を示す。
【0003】上記した加圧流動床ボイラの燃料供給装置
8と空気供給装置13の制御を行う制御装置は、図2及
び図3を参照して説明すると、図3(A)に実線で示す
ように急激に変化する出力指令(MWD)18を変化率
制限器19に導入することにより、図3(A)に破線で
示すように出力指令18の変化に対して加圧流動床ボイ
ラが追従できる所要の勾配20で変化させるように制限
を与え、且つ前記変化率制限器19からの信号を関数発
生器21に導くことにより図3(B)に示す燃料指令信
号22とし、該燃料指令信号22により前記燃料供給装
置8の制御を行うようにしている。又前記変化率制限器
19からの信号に基づいて、給水のための給水指令信号
23を出力するようになっている。
8と空気供給装置13の制御を行う制御装置は、図2及
び図3を参照して説明すると、図3(A)に実線で示す
ように急激に変化する出力指令(MWD)18を変化率
制限器19に導入することにより、図3(A)に破線で
示すように出力指令18の変化に対して加圧流動床ボイ
ラが追従できる所要の勾配20で変化させるように制限
を与え、且つ前記変化率制限器19からの信号を関数発
生器21に導くことにより図3(B)に示す燃料指令信
号22とし、該燃料指令信号22により前記燃料供給装
置8の制御を行うようにしている。又前記変化率制限器
19からの信号に基づいて、給水のための給水指令信号
23を出力するようになっている。
【0004】更に、前記燃料指令信号22を関数発生器
24に導いて関数変換することにより図3(C)に示す
空気指令信号25を得て、前記空気供給装置13の入口
ベーン11の調節を行うことにより燃焼用空気4の制御
を行うようにしている。
24に導いて関数変換することにより図3(C)に示す
空気指令信号25を得て、前記空気供給装置13の入口
ベーン11の調節を行うことにより燃焼用空気4の制御
を行うようにしている。
【0005】上記従来の制御装置では、図3(A)に実
線で示すように出力指令18が増加すると、変化率制限
器19によって変化率に制限が加えられた信号の増加
(破線で示す勾配20)に基づいて、燃料指令信号2
2、空気指令信号25の夫々が同時に所要の変化率で増
加されるようになっている。
線で示すように出力指令18が増加すると、変化率制限
器19によって変化率に制限が加えられた信号の増加
(破線で示す勾配20)に基づいて、燃料指令信号2
2、空気指令信号25の夫々が同時に所要の変化率で増
加されるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記加圧流動
床においては、コンプレッサ3からの燃焼用空気4が一
旦圧力容器1に供給されてから流動床ボイラ2に供給さ
れるようになっているために、圧力容器1内の圧力が変
化することによって初めて流動床ボイラ2に対する空気
の供給量が変化することになり、しかも圧力容器1の容
量が大きいために、コンプレッサ3による燃焼用空気4
の供給量が増減された際に実際に流動床ボイラ2内に供
給される燃焼用空気4の量が変化するまでに大きな時間
遅れが生じることになる。
床においては、コンプレッサ3からの燃焼用空気4が一
旦圧力容器1に供給されてから流動床ボイラ2に供給さ
れるようになっているために、圧力容器1内の圧力が変
化することによって初めて流動床ボイラ2に対する空気
の供給量が変化することになり、しかも圧力容器1の容
量が大きいために、コンプレッサ3による燃焼用空気4
の供給量が増減された際に実際に流動床ボイラ2内に供
給される燃焼用空気4の量が変化するまでに大きな時間
遅れが生じることになる。
【0007】従って、前記従来の制御装置では、図3
(B)に示すように燃料供給装置8に導入される燃料指
令信号22が増加された時には燃料の供給量は直ちに増
加するが、入口ベーン11に導入される空気指令信号2
5が増加しても流動床ボイラ2に対する燃焼用空気4の
供給量が実際に増加されるまでには時間が掛り、そのた
めに図3(D)に示すように排ガスの酸素濃度が目標限
界値以下、即ち流動床ボイラ2内の燃焼が空気不足の状
態で行われることになり、不完全燃焼による公害物質の
発生、ダストによるガスタービンへの悪影響の発生、燃
料効率の低下、場合によっては装置全体のトリップにつ
ながるなどの問題を生じる。
(B)に示すように燃料供給装置8に導入される燃料指
令信号22が増加された時には燃料の供給量は直ちに増
加するが、入口ベーン11に導入される空気指令信号2
5が増加しても流動床ボイラ2に対する燃焼用空気4の
供給量が実際に増加されるまでには時間が掛り、そのた
めに図3(D)に示すように排ガスの酸素濃度が目標限
界値以下、即ち流動床ボイラ2内の燃焼が空気不足の状
態で行われることになり、不完全燃焼による公害物質の
発生、ダストによるガスタービンへの悪影響の発生、燃
料効率の低下、場合によっては装置全体のトリップにつ
ながるなどの問題を生じる。
【0008】このため、従来では酸素濃度計により排ガ
スの酸素濃度を監視してその検出値から前記したような
不具合な事態が発生するのを察知して、燃料供給装置8
による燃料の供給量を絞り込む調節を作業員が手動で行
うようにしているが、このような作業は面倒であると共
に、調節の操作が遅れてしまって安定した酸素濃度の調
節ができずに上記問題を生じさせてしまう危険があり、
また排ガス中の酸素濃度を確保するために燃料を絞って
しまうと出力指令18を増加する指令があってから実際
に燃料を増加して流動床ボイラ2の出力を増加すること
ができるようになるまでに時間が掛り、出力目標値に対
して制御が大きく遅れてしまう等の問題を有していた。
スの酸素濃度を監視してその検出値から前記したような
不具合な事態が発生するのを察知して、燃料供給装置8
による燃料の供給量を絞り込む調節を作業員が手動で行
うようにしているが、このような作業は面倒であると共
に、調節の操作が遅れてしまって安定した酸素濃度の調
節ができずに上記問題を生じさせてしまう危険があり、
また排ガス中の酸素濃度を確保するために燃料を絞って
しまうと出力指令18を増加する指令があってから実際
に燃料を増加して流動床ボイラ2の出力を増加すること
ができるようになるまでに時間が掛り、出力目標値に対
して制御が大きく遅れてしまう等の問題を有していた。
【0009】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなし
たもので、出力指令の増加時に排ガス中の酸素濃度が低
下するのを防止し、且つ出力指令の増加に対して時間遅
れを生じることなく安定して出力を増加することができ
るようにした加圧流動床ボイラの制御装置を提供するこ
とを目的とする。
たもので、出力指令の増加時に排ガス中の酸素濃度が低
下するのを防止し、且つ出力指令の増加に対して時間遅
れを生じることなく安定して出力を増加することができ
るようにした加圧流動床ボイラの制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、圧力容器1
と、該圧力容器1内に設置した流動床ボイラ2と、該流
動床ボイラ2に燃料を供給する燃料供給装置8と、前記
流動床ボイラ2から排気管14を介して導かれる排ガス
によって駆動されて前記圧力容器1に燃焼用空気4を供
給する空気供給装置13と、加圧流動床ボイラの出力指
令18を入力して該出力指令18の変化に制限を与える
変化率制限器19と、該変化率制限器19の出力に基づ
いて燃料指令信号22を出力する関数発生器21と、前
記燃料指令信号22に基づいて前記空気供給装置13に
空気指令信号25を出力する関数発生器24とを備えた
加圧流動床ボイラの制御装置であって、前記流動床ボイ
ラ2の排ガス出口部14’と空気供給装置13の出側の
排気管14との間を連通するバイパスダクト26と、該
バイパスダクト26に設けたバイパス弁27と、前記出
力指令18が増加した時に前記バイパス弁27を開ける
制御を行うバイパス制御装置28とを備えたことを特徴
とする加圧流動床ボイラの制御装置、に係るものであ
る。
と、該圧力容器1内に設置した流動床ボイラ2と、該流
動床ボイラ2に燃料を供給する燃料供給装置8と、前記
流動床ボイラ2から排気管14を介して導かれる排ガス
によって駆動されて前記圧力容器1に燃焼用空気4を供
給する空気供給装置13と、加圧流動床ボイラの出力指
令18を入力して該出力指令18の変化に制限を与える
変化率制限器19と、該変化率制限器19の出力に基づ
いて燃料指令信号22を出力する関数発生器21と、前
記燃料指令信号22に基づいて前記空気供給装置13に
空気指令信号25を出力する関数発生器24とを備えた
加圧流動床ボイラの制御装置であって、前記流動床ボイ
ラ2の排ガス出口部14’と空気供給装置13の出側の
排気管14との間を連通するバイパスダクト26と、該
バイパスダクト26に設けたバイパス弁27と、前記出
力指令18が増加した時に前記バイパス弁27を開ける
制御を行うバイパス制御装置28とを備えたことを特徴
とする加圧流動床ボイラの制御装置、に係るものであ
る。
【0011】
【作用】出力指令18が増加された時、バイパス制御装
置28によりバイパスダクト26のバイパス弁27を開
けるように制御する。この時、バイパス弁27の開度
は、燃料指令信号22に基づいて制御するようにした
り、又別個に設定した指令信号によって制御したり、或
いは開閉のみの制御とするようにしても良い。
置28によりバイパスダクト26のバイパス弁27を開
けるように制御する。この時、バイパス弁27の開度
は、燃料指令信号22に基づいて制御するようにした
り、又別個に設定した指令信号によって制御したり、或
いは開閉のみの制御とするようにしても良い。
【0012】前記バイパス弁27が開けられると、流動
床ボイラ2からの排ガスの一部がバイパスダクト26を
介して空気供給装置13の下流の排気管14に排出され
るようになるために流動床ボイラ2内の圧力が低下し、
よって圧力容器1内の燃焼用空気4が流動床ボイラ2内
に流動しやすくなるので、流動床ボイラ2内の燃焼用空
気4の流量が増加して、燃焼用空気4が不足するような
問題の発生が防止され、更に出力指令18の増加時に燃
料の供給を絞るようなことがないので出力の増加に時間
遅れを生じることもない。
床ボイラ2からの排ガスの一部がバイパスダクト26を
介して空気供給装置13の下流の排気管14に排出され
るようになるために流動床ボイラ2内の圧力が低下し、
よって圧力容器1内の燃焼用空気4が流動床ボイラ2内
に流動しやすくなるので、流動床ボイラ2内の燃焼用空
気4の流量が増加して、燃焼用空気4が不足するような
問題の発生が防止され、更に出力指令18の増加時に燃
料の供給を絞るようなことがないので出力の増加に時間
遅れを生じることもない。
【0013】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
する。
【0014】図1は本考案の加圧流動床ボイラの制御装
置の一実施例を示すもので、図2と同様の加圧流動床ボ
イラにおいて、排気管14における流動床ボイラ2の排
ガス出口部14’と空気供給装置13の出側位置との間
をバイパスダクト26で連通すると共に、該バイパスダ
クト26にバイパス弁27を設け、更に該バイパス弁2
7を開ける制御を出力指令の増加によって行うバイパス
制御装置28を設ける。29は前記流動床ボイラ2の排
ガス出口部に設けて排ガス中の酸素濃度を検出する酸素
濃度検出器を示す。
置の一実施例を示すもので、図2と同様の加圧流動床ボ
イラにおいて、排気管14における流動床ボイラ2の排
ガス出口部14’と空気供給装置13の出側位置との間
をバイパスダクト26で連通すると共に、該バイパスダ
クト26にバイパス弁27を設け、更に該バイパス弁2
7を開ける制御を出力指令の増加によって行うバイパス
制御装置28を設ける。29は前記流動床ボイラ2の排
ガス出口部に設けて排ガス中の酸素濃度を検出する酸素
濃度検出器を示す。
【0015】前記バイパス制御装置28は、燃料指令信
号22に基づいて開度指令信号30を出力する関数発生
器31と、0%開度の閉塞信号32を出力する信号発生
器33と、前記関数発生器31の開度指令信号30と前
記信号発生器33の閉塞信号32とを入力して両信号3
0,32のうちの一方を切替えて前記バイパス弁27に
導くことによりバイパス弁27の制御を行うようにした
切替器34とを備えており、更に出力指令18を入力し
て該出力指令18が増加した時に、通常は信号発生器3
3からの閉塞信号32を取入れて出力している状態から
関数発生器31からの開度指令信号30を取入れてバイ
パス弁27に導くように切替器34の切替信号36を出
力する切替制御器37を設けている。尚この時、前記酸
素濃度検出器29からの酸素濃度信号35を切替制御器
に入力して、酸素濃度信号35が設定値以下に低下した
時に前記切替信号36を出力させるようにしても良い。
号22に基づいて開度指令信号30を出力する関数発生
器31と、0%開度の閉塞信号32を出力する信号発生
器33と、前記関数発生器31の開度指令信号30と前
記信号発生器33の閉塞信号32とを入力して両信号3
0,32のうちの一方を切替えて前記バイパス弁27に
導くことによりバイパス弁27の制御を行うようにした
切替器34とを備えており、更に出力指令18を入力し
て該出力指令18が増加した時に、通常は信号発生器3
3からの閉塞信号32を取入れて出力している状態から
関数発生器31からの開度指令信号30を取入れてバイ
パス弁27に導くように切替器34の切替信号36を出
力する切替制御器37を設けている。尚この時、前記酸
素濃度検出器29からの酸素濃度信号35を切替制御器
に入力して、酸素濃度信号35が設定値以下に低下した
時に前記切替信号36を出力させるようにしても良い。
【0016】又、関数発生器24からの空気指令信号2
5をコントローラ38を介して入口ベーン11に導くよ
うにし、且つ前記空気供給装置13によって圧力容器1
に燃焼用空気4を導く空気管39に流量計40を設けて
流量を検出し、該流量計40によって検出した空気流量
信号41を前記コントローラ38に導入して、空気管3
9を流れる燃焼用空気4の流量が空気指令信号25に一
致するようフィードバック制御を行うようにしている。
5をコントローラ38を介して入口ベーン11に導くよ
うにし、且つ前記空気供給装置13によって圧力容器1
に燃焼用空気4を導く空気管39に流量計40を設けて
流量を検出し、該流量計40によって検出した空気流量
信号41を前記コントローラ38に導入して、空気管3
9を流れる燃焼用空気4の流量が空気指令信号25に一
致するようフィードバック制御を行うようにしている。
【0017】出力指令18が変化しない通常の安定した
運転状態では、出力指令18が増加せず、酸素濃度検出
器29からの酸素濃度信号35も設定値以上を保持して
いるので、切替制御器37は切替信号36を出力せず、
よって切替器34は信号発生器33からの閉塞信号32
をバイパス弁27に出力しており、バイパス弁27は閉
塞されている。
運転状態では、出力指令18が増加せず、酸素濃度検出
器29からの酸素濃度信号35も設定値以上を保持して
いるので、切替制御器37は切替信号36を出力せず、
よって切替器34は信号発生器33からの閉塞信号32
をバイパス弁27に出力しており、バイパス弁27は閉
塞されている。
【0018】出力指令18が増加すると、該出力指令1
8の増加により切替制御器37は切替信号36を切替器
34に出力するので、切替器34は関数発生器31から
の開度指令信号30をバイパス弁27に出力するように
切替えられ、よってバイパス弁27は燃料指令信号22
の増加に対応した開度で開くように制御される。
8の増加により切替制御器37は切替信号36を切替器
34に出力するので、切替器34は関数発生器31から
の開度指令信号30をバイパス弁27に出力するように
切替えられ、よってバイパス弁27は燃料指令信号22
の増加に対応した開度で開くように制御される。
【0019】前記バイパス弁27が開けられると、流動
床ボイラ2からの排ガスの一部がバイパスダクト26を
介して排気管14における空気供給装置13の下流側に
排出されるようになるので、流動床ボイラ2内の圧力が
低下し、よって圧力容器1内の燃焼用空気4が流動床ボ
イラ2内に流動しやすくなって流動床ボイラ2内の燃焼
用空気4の流量が増加する。これにより、出力指令18
の増加時に燃焼用空気4が不足するような問題の発生が
防止され、更に出力指令18の増加時に燃料の供給を絞
るようなことがないので出力の増加に時間遅れを生じる
ようなこともなくなる。
床ボイラ2からの排ガスの一部がバイパスダクト26を
介して排気管14における空気供給装置13の下流側に
排出されるようになるので、流動床ボイラ2内の圧力が
低下し、よって圧力容器1内の燃焼用空気4が流動床ボ
イラ2内に流動しやすくなって流動床ボイラ2内の燃焼
用空気4の流量が増加する。これにより、出力指令18
の増加時に燃焼用空気4が不足するような問題の発生が
防止され、更に出力指令18の増加時に燃料の供給を絞
るようなことがないので出力の増加に時間遅れを生じる
ようなこともなくなる。
【0020】又、前記バイパス弁27の開作動により給
気用ガスタービン12に供給される排ガスの圧力が低下
することになるが、流量計40の空気流量信号41によ
りコントローラ38を介して空気指令信号25のフィー
ドバック制御を行うようにしているので、燃焼用空気4
の供給量が減少することを防止して安定に保持すること
ができる。この時、このフィードバック制御に代えて、
発電用ガスタービン10による発電量を押さえることに
より給気用ガスタービン12の作動を助けるようにして
も良い。
気用ガスタービン12に供給される排ガスの圧力が低下
することになるが、流量計40の空気流量信号41によ
りコントローラ38を介して空気指令信号25のフィー
ドバック制御を行うようにしているので、燃焼用空気4
の供給量が減少することを防止して安定に保持すること
ができる。この時、このフィードバック制御に代えて、
発電用ガスタービン10による発電量を押さえることに
より給気用ガスタービン12の作動を助けるようにして
も良い。
【0021】又、前記切替器34の切替制御を、出力指
令18の増加によって行うことに代えて、酸素濃度信号
35が設定値以下になった時に行うようにしても良い
が、出力指令18が増加してから酸素濃度が低下するま
でには時間遅れがあるために酸素濃度の低下が大きくな
ってしまう可能性があるので、出力指令18の増加に基
づいて制御するのが好ましい。又、バイパス弁27の開
度の制御を、燃料指令信号22から関数発生器31によ
って求めた開度指令信号30により制御する場合につい
て説明したが、新たに別個に設定した指令信号によって
制御するようにしたり、或いは開閉のみの簡単な制御と
することもできる。
令18の増加によって行うことに代えて、酸素濃度信号
35が設定値以下になった時に行うようにしても良い
が、出力指令18が増加してから酸素濃度が低下するま
でには時間遅れがあるために酸素濃度の低下が大きくな
ってしまう可能性があるので、出力指令18の増加に基
づいて制御するのが好ましい。又、バイパス弁27の開
度の制御を、燃料指令信号22から関数発生器31によ
って求めた開度指令信号30により制御する場合につい
て説明したが、新たに別個に設定した指令信号によって
制御するようにしたり、或いは開閉のみの簡単な制御と
することもできる。
【0022】尚、本考案は前記実施例にのみ限定される
ものではなく、発電用ガスタービンを備えない場合も同
様に適用できること、その他本考案の要旨を逸脱しない
範囲内に於いて種々変更を加え得ることは勿論である。
ものではなく、発電用ガスタービンを備えない場合も同
様に適用できること、その他本考案の要旨を逸脱しない
範囲内に於いて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0023】
【考案の効果】本考案の加圧流動床ボイラの制御装置に
よれば、排気管14における流動床ボイラ2の排ガス出
口部14’と空気供給装置13の出側との間をバイパス
ダクト26で連通し、且つ該バイパスダクト26にバイ
パス弁27を設けると共に、加圧流動床ボイラの出力指
令18が増加した時に前記バイパス弁27を開ける制御
を行うバイパス制御装置28を設けた構成を有している
ので、出力指令18が増加すると、バイパス制御装置2
8により前記バイパス弁27が開けるように制御される
ので、流動床ボイラ2からの排ガスの一部がバイパスダ
クト26を介して下流に排出されることにより流動床ボ
イラ2内の圧力が低下し、よって圧力容器1内の燃焼用
空気4が流動床ボイラ2内に流動しやすくなるので、流
動床ボイラ2の燃焼用空気4の流量が増加して、燃焼用
空気4が不足する問題の発生が防止され、更に出力指令
18の増加時に燃料の供給を絞るようなことがないので
出力の増加に時間遅れを生じることもない等の優れた効
果を奏し得る。
よれば、排気管14における流動床ボイラ2の排ガス出
口部14’と空気供給装置13の出側との間をバイパス
ダクト26で連通し、且つ該バイパスダクト26にバイ
パス弁27を設けると共に、加圧流動床ボイラの出力指
令18が増加した時に前記バイパス弁27を開ける制御
を行うバイパス制御装置28を設けた構成を有している
ので、出力指令18が増加すると、バイパス制御装置2
8により前記バイパス弁27が開けるように制御される
ので、流動床ボイラ2からの排ガスの一部がバイパスダ
クト26を介して下流に排出されることにより流動床ボ
イラ2内の圧力が低下し、よって圧力容器1内の燃焼用
空気4が流動床ボイラ2内に流動しやすくなるので、流
動床ボイラ2の燃焼用空気4の流量が増加して、燃焼用
空気4が不足する問題の発生が防止され、更に出力指令
18の増加時に燃料の供給を絞るようなことがないので
出力の増加に時間遅れを生じることもない等の優れた効
果を奏し得る。
【図1】本考案の一実施例を示すブロック図である。
【図2】従来の加圧流動床ボイラの制御装置の一例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】(A)(B)(C)(D)は図2の作用を示す
線図である。
線図である。
1 圧力容器 2 流動床ボイラ 4 燃焼用空気 8 燃料供給装置 13 空気供給装置 14 排気管 14’排ガス出口部 18 出力指令 19 変化率制限器 21 関数発生器 22 燃料指令信号 24 関数発生器 25 空気指令信号 26 バイパスダクト 27 バイパス弁 28 バイパス制御装置
Claims (1)
- 【請求項1】 圧力容器1と、該圧力容器1内に設置し
た流動床ボイラ2と、該流動床ボイラ2に燃料を供給す
る燃料供給装置8と、前記流動床ボイラ2から排気管1
4を介して導かれる排ガスによって駆動されて前記圧力
容器1に燃焼用空気4を供給する空気供給装置13と、
加圧流動床ボイラの出力指令18を入力して該出力指令
18の変化に制限を与える変化率制限器19と、該変化
率制限器19の出力に基づいて燃料指令信号22を出力
する関数発生器21と、前記燃料指令信号22に基づい
て前記空気供給装置13に空気指令信号25を出力する
関数発生器24とを備えた加圧流動床ボイラの制御装置
であって、前記流動床ボイラ2の排ガス出口部14’と
空気供給装置13の出側の排気管14との間を連通する
バイパスダクト26と、該バイパスダクト26に設けた
バイパス弁27と、前記出力指令18が増加した時に前
記バイパス弁27を開ける制御を行うバイパス制御装置
28とを備えたことを特徴とする加圧流動床ボイラの制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5417692U JP2554492Y2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 加圧流動床ボイラの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5417692U JP2554492Y2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 加圧流動床ボイラの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614712U JPH0614712U (ja) | 1994-02-25 |
JP2554492Y2 true JP2554492Y2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=12963243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5417692U Expired - Lifetime JP2554492Y2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 加圧流動床ボイラの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554492Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP5417692U patent/JP2554492Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0614712U (ja) | 1994-02-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |