JP7103799B2 - バイナリー発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、バイナリー発電システムに関する。
従来、工場等の各種設備の排熱を回収することにより電力を生成するバイナリー発電装置を含むバイナリー発電システムが知られている。例えば、特許文献1には、蒸発器、膨張機、発電機、凝縮器、循環ポンプ及び循環配管を含むバイナリー発電装置と、冷却塔と、冷却水配管と、冷却水ポンプと、を備えるバイナリー発電システムが開示されている。蒸発器は、作動媒体を蒸発させる。膨張機は、蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる。発電機は、膨張機に接続されており、膨張機での作動媒体の膨張エネルギーから電力を取り出す。凝縮器は、膨張機から流出した作動媒体を冷却水によって凝縮させる。循環ポンプは、凝縮器から流出した作動媒体を蒸発器へ送る。冷却塔は、凝縮器から流出した冷却水を冷却する。冷却水配管は、凝縮器及び冷却塔間を冷却水が循環するように凝縮器と冷却塔とをこの順に接続している。冷却水ポンプは、冷却水配管に設けられている。
特開2014-163608号公報
特許文献1に記載されるようなバイナリー発電システムでは、冷却塔において冷却水が蒸発するので、定期的に冷却水を補充する必要があり、また、冷却塔にゴミ等が侵入した場合、凝縮器に詰まりが生じるおそれがある。
そこで、凝縮器から流出した冷却媒体(冷却水等)を冷却する手段として、ドライクーラを用いることが考えられる。ドライクーラは、冷却媒体を循環させる冷却媒体循環流路に接続された伝熱管と、伝熱管内を流れる冷却媒体を空冷するための気流を形成するファンと、を備える冷却媒体の冷却手段である。このドライクーラが用いられることにより、冷却媒体の蒸発や凝縮器での詰まりの発生が抑制される。ただし、ドライクーラが用いられる場合、ファンを駆動するための電力が必要となる。
本発明の目的は、冷却媒体の蒸発及び凝縮器での詰まりの発生を抑制しながらなるべく多くの電力(正味電力)を回収することが可能なバイナリー発電システムを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明は、作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、前記膨張機に接続された発電機と、前記膨張機から流出した作動媒体を冷却媒体で冷却することによって当該作動媒体を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器から流出した作動媒体を前記蒸発器へ送る作動媒体ポンプと、前記蒸発器、前記膨張機、前記凝縮器及び前記作動媒体ポンプをこの順に接続する作動媒体循環流路と、を含むバイナリー発電装置と、前記凝縮器から流出した冷却媒体を流すための伝熱管及び前記伝熱管内を流れる冷却媒体を空冷するための気流を形成するファンを有するドライクーラと、前記凝縮器及び前記伝熱管間を前記冷却媒体が循環するように前記凝縮器及び前記伝熱管をこの順に接続する冷却媒体循環流路と、前記冷却媒体循環流路に設けられた冷却媒体ポンプと、前記バイナリー発電装置が生成した電力から前記冷却媒体ポンプの駆動に必要な電力と前記ファンの駆動に必要な電力とを引くことにより算出される正味電力が増大するように前記冷却媒体ポンプの周波数を制御する制御部と、を備え、前記冷却媒体ポンプの周波数を下げることは、前記ドライクーラから流出した冷却媒体の温度が低下することとなって前記バイナリー発電装置によって生成される電力を上昇させる要因となる一方で、前記冷却媒体循環流路の冷媒媒体流量が低下することとなって前記バイナリー発電装置によって生成される電力を低下させる要因ともなり、前記制御部は、前記正味電力を算出するとともに前記冷却媒体ポンプの回転数を所定回転数だけ変更した後に前記正味電力を再度算出する算出部と、前記冷却媒体ポンプの回転数を前記所定回転数だけ変更する前に前記算出部によって算出された前記正味電力を記憶する第1記憶部と、前記冷却媒体ポンプの回転数を前記所定回転数だけ変更した後に前記算出部によって算出された前記正味電力を記憶する第2記憶部と、を含み、前記第1記憶部に記憶された正味電力と前記第2記憶部に記憶された正味電力との比較結果により、前記冷却媒体ポンプの周波数を上げるか下げるかを判定する、バイナリー発電システムを提供する。
本バイナリー発電システムでは、凝縮器から流出した冷却媒体を冷却する手段としてドライクーラが用いられているので、冷却媒体の蒸発及び凝縮器での詰まりの発生が抑制され、しかも、正味電力が増大するように冷却媒体ポンプの周波数が制御されるので、当該システムから回収される電力が増大する。
この場合において、前記制御部は、前記冷却媒体ポンプの周波数を調整する調整部を有し、前記調整部は、前記第2記憶部に記憶された前記正味電力の値が前記第1記憶部に記憶された正味電力の値よりも大きくなるように前記冷却媒体ポンプの周波数を調整することが好ましい。
このようにすれば、冷却媒体ポンプの周波数の調整の前後における正味電力の各値に基づいて冷却媒体ポンプの周波数が調整されるので、正味電力が有効に増大する。
この場合において、前記調整部は、前記ファンの回転数が一定の状態において、前記第2記憶部に記憶された前記正味電力の値が前記第1記憶部に記憶された正味電力の値よりも大きくなるように前記冷却媒体ポンプの周波数を調整することが好ましい。
このようにすれば、ファンの駆動に必要な電力が一定となるので、制御部による制御が簡素化される。
また、前記調整部は、前記冷却媒体循環流路を流れる冷却媒体の流量が基準値よりも大きいときに、前記冷却媒体ポンプの周波数を設定値とすることが好ましい。
このようにすれば、冷却媒体の循環量が過剰となることが回避される。
以上のように、本発明によれば、冷却媒体の蒸発及び凝縮器での詰まりの発生を抑制しながらなるべく多くの電力(正味電力)を回収することが可能なバイナリー発電システムを提供することができる。
本発明の一実施形態のバイナリー発電システムの構成を概略的に示す図である。 冷却媒体の温度とバイナリー発電装置の発電量との関係を示すグラフである。 冷却媒体の流量とバイナリー発電装置の発電量との関係を示すグラフである。 冷却媒体の流量と冷却媒体ポンプの消費電力との関係を示すグラフである。 冷却媒体の流量とドライクーラの出口における冷却媒体の温度との関係を示すグラフである。 制御部の制御内容を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態のバイナリー発電システム1について、図1~図6を参照しながら説明する。図1に示されるように、バイナリー発電システム1は、バイナリー発電装置100と、ドライクーラ200と、冷却媒体循環流路300と、冷却媒体ポンプ400と、制御部500と、を備えている。
バイナリー発電装置100は、作動媒体を用いたランキンサイクルの利用により電力を生成する装置である。具体的に、バイナリー発電装置100は、蒸発器110と、膨張機120と、発電機130と、凝縮器140と、作動媒体ポンプ150と、蒸発器110、膨張機120、凝縮器140及び作動媒体ポンプ150をこの順に接続する作動媒体循環流路160と、を有している。
蒸発器110は、作動媒体と加熱媒体(温水等)とを熱交換させることによって作動媒体を蒸発させる。
膨張機120は、作動媒体循環流路160のうち蒸発器110の下流側の部位に設けられている。膨張機120は、蒸発器110から流出した気相の作動媒体を膨張させる。本実施形態では、膨張機120として、気相の作動媒体の膨張エネルギーにより回転駆動されるロータを有する容積式のスクリュ膨張機が用いられている。
発電機130は、膨張機120に接続されている。具体的に、発電機130は、前記ロータに接続されており、当該ロータとともに回転することにより電力を生成する。
凝縮器140は、作動媒体循環流路160のうち膨張機120の下流側の部位に設けられている。凝縮器140は、膨張機120から流出した作動媒体を冷却媒体で冷却することによって当該作動媒体を凝縮させる。なお、冷却媒体として、エチレングリコール水溶液等の不凍液が用いられることが好ましい。
作動媒体ポンプ150は、作動媒体循環流路160における凝縮器140の下流側の部位(凝縮器140と蒸発器110との間の部位)に設けられている。作動媒体ポンプ150は、凝縮器140から流出した液相の作動媒体を所定の圧力で蒸発器110に送る。
ドライクーラ200は、凝縮器140から流出した冷却媒体を冷却する。具体的に、ドライクーラ200は、冷却媒体を流すための伝熱管210と、伝熱管210を収容する筐体220と、筐体220の例えば上部に接続されたファン230と、を有する。伝熱管210には、複数のフィンが設けられている。ファン230は、伝熱管210内を流れる冷却媒体を空冷するための気流を形成する。
冷却媒体循環流路300は、凝縮器140及び伝熱管210間を冷却媒体が循環するように凝縮器140と伝熱管210とをこの順に接続している。
冷却媒体ポンプ400は、冷却媒体循環流路300に設けられている。
本実施形態のバイナリー発電システム1では、バイナリー発電装置100によって電力Weが生成される一方、冷却媒体ポンプ400の駆動のために電力Wpが消費され、ファン230の駆動のために電力Wfが消費される。つまり、バイナリー発電システム1全体としては、前記電力Weから前記電力Wpと前記電力Wfとを引くことにより算出される電力が正味電力Wとして生成される。なお、前記電力Weは、発電機130の生成電力から、バイナリー発電装置100内で必要とされる電力(作動媒体ポンプ150の駆動に必要な電力等)を引いた、バイナリー発電装置100としての出力を意味する。また、電力Wpは、冷却媒体ポンプ400の周波数に基づいて算出され、電力Wfは、ファン230の回転数に基づいて算出される。
ここで、図2に示されるように、ドライクーラ200から流出した冷却媒体の温度Twと電力Weとの間には、冷却媒体の流量Mwが一定である場合においては、温度Twが低下するにしたがって次第に電力Weが増大するという関係がある。また、図3に示されるように、冷却媒体の流量Mwと電力Weとの間には、前記温度Twが一定である場合においては、冷却媒体の流量Mwが増大するにしたがって次第に電力Weが増大するという関係がある。また、図4に示されるように、冷却媒体の流量Mwと電力Wpとの間には、冷却媒体の流量Mwが減少するにしたがって次第に電力Wpが減少するという関係がある。そして、図5に示されるように、冷却媒体の流量Mwと冷却媒体の温度Twとの間には、電力Wfが一定である場合においては、冷却媒体の流量Mwが減少するにしたがって次第に冷却媒体の温度Twが低下するという関係がある。なお、ドライクーラ200から流出した冷却媒体の温度Twは、冷却媒体循環流路300のうちドライクーラ200の下流側に設けられた温度センサ601によって検出される。また、冷却媒体の流量Mwは、冷却媒体循環流路300に設けられた流量センサ(図示略)によって検出される、あるいは、冷却媒体ポンプ400の周波数に基づいて算出される。
制御部500は、上記の各関係に基づき、正味電力W(We-Wp-Wf)が最大になるような制御を行う。具体的に、電力Weが一定量確保された状態で電力Wpを下げるために冷却媒体ポンプ400の周波数を下げる。この結果、冷却媒体の流量が低下するので冷却媒体の温度Twが低下し(図5を参照)、これにより電力Weが上昇しやすくなる(図2を参照)。一方、冷却媒体の流量が低下すると電力Weも低下する(図3を参照)というトレードオフの関係がある。制御部500は、この関係のバランスをとることによって正味電力Wを最大にする。つまり、制御部500は、正味電力Wが増大するように冷却媒体ポンプ400の周波数を制御する。具体的に、制御部500は、正味電力Wを算出する算出部510と、算出部510が算出した正味電力Wを記憶する第1記憶部520と、算出部510が算出した正味電力Wを記憶する第2記憶部530と、冷却媒体ポンプの周波数を調整する調整部540と、を有する。
算出部510は、正味電力Wを算出して当該正味電力Wの値を第1記憶部520に入力するとともに、調整部540による冷却媒体ポンプ400の周波数の調整後に再度正味電力Wを算出して当該正味電力Wの値を第2記憶部530に入力する。
調整部540は、第2記憶部530に記憶された正味電力Wの値が第1記憶部520に記憶された正味電力Wの値よりも大きくなるように冷却媒体ポンプ400の周波数を調整する。
以下、図6を参照しながら、制御部500の具体的な制御内容について説明する。なお、本実施形態では、ファン230の回転数、つまり、ファン230の駆動に必要な電力Wfは、一定に維持されている。
まず、制御部500の算出部510は、正味電力W(We-Wp-Wf)を算出するとともに、当該正味電力Wの値を第1記憶部520に入力する(ステップST11)。そして、制御部500の調整部540は、電力Wpを減らすために冷却媒体ポンプ400の周波数を所定値下げる(ステップST12)。
そして、当該システムの系が安定するまでの一定時間待機した後(ステップST13)、制御部500の算出部510は、再度正味電力Wを算出し、この正味電力Wの値を第2記憶部530に入力する(ステップST14)。
その後、制御部500は、第2記憶部530に記憶されている値が第1記憶部520に記憶されている値よりも大きいか否かを判断する(ステップST15)。この結果、第2記憶部530に記憶されている値が第1記憶部520に記憶されている値よりも大きい場合、制御部500は、第2記憶部530に記憶されている値を第1記憶部520に入力し(ステップST16)、ステップST12に戻る。一方、第2記憶部530に記憶されている値が第1記憶部520に記憶されている値以下である場合、つまり、冷却媒体ポンプ400の周波数を所定値下げることによって正味電力Wが減少した、あるいは、冷却媒体ポンプ400の周波数を所定値下げても正味電力Wが変化しなかった場合、制御部500は、第2記憶部530に記憶されている値を第1記憶部520に入力する(ステップST17)。そして、調整部540は、冷却媒体ポンプ400の周波数を所定値上げる(ステップST18)。
そして、当該システムの系が安定するまでの一定時間待機した後(ステップST19)、算出部510は、再度正味電力Wを算出し、この正味電力Wの値を第2記憶部530に入力する(ステップST20)。
続いて、制御部500は、冷却媒体循環流路300を流れる冷却媒体の流量が基準値よりも大きいか否か(過剰であるか否か)を判断する(ステップST21)。なお、本実施形態では、冷却媒体循環流路300を流れる冷却媒体の流量が基準値よりも大きいか否かは、冷却媒体循環流路300のうち凝縮器140の下流側の部位の圧力と上流側の部位の圧力との差圧ΔPが所定値よりも大きいか否かによって判断する。前記差圧ΔPは、冷却媒体循環流路300のうち凝縮器140の下流側の部位及び上流側の部位のそれぞれに設けられた圧力センサ602,603の検出値に基づいて算出される。
この結果、前記流量が基準値以下(本実施形態では前記差圧ΔPが所定値以下)である場合、制御部500は、第2記憶部530に記憶されている値が第1記憶部520に記憶されている値よりも大きいか否かを判断する(ステップST22)。そして、第2記憶部530に記憶されている値が第1記憶部520に記憶されている値よりも大きい場合、制御部500は、再度ステップST17に戻る一方、第2記憶部530に記憶されている値が第1記憶部520に記憶されている値以下である場合、制御部500は、ステップST16に戻る。
一方、ステップST21において、前記流量が基準値よりも大きい場合(ステップST21においてYESの場合)、制御部500は、冷却媒体ポンプ400の周波数を設定値とする(ステップST23)。その後、制御部500は、系が安定するまでの一定時間または外気温が変化すると考えられる時間(例えば10分)待機した後(ステップST24)、ステップST14に移る。
以上に説明したように、本実施形態のバイナリー発電システム1では、凝縮器140から流出した冷却媒体を冷却する手段としてドライクーラ200が用いられているので、冷却媒体の蒸発及び凝縮器140での詰まりの発生が抑制され、しかも、正味電力Wが増大するように冷却媒体ポンプ400の周波数が制御されるので、当該システム1から回収される電力が増大する。
具体的に、冷却媒体ポンプ400の周波数の調整の前後における正味電力Wの各値に基づいて冷却媒体ポンプ400の周波数が調整されるので、正味電力Wが有効に増大する。
また、調整部540は、ファン230の回転数、つまり、ファンの駆動に必要な電力Wfが一定の状態において冷却媒体ポンプ400の周波数を調整するので、制御部500による制御が簡素化される。
また、調整部540は、冷却媒体循環流路300を流れる冷却媒体の流量が基準値よりも大きいときに、冷却媒体ポンプ400の周波数を設定値とするので、冷却媒体の循環量が過剰となることが回避される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、冷却媒体循環流路300を流れる冷却媒体の流量は、冷却媒体循環流路300に設けられた流量センサで検出してもよい。
また、制御部500は、正味電力Wの算出後、ドライクーラ200から流出した冷却媒体の温度Tw(温度センサ601の検出値)を確認することが好ましい。
1 バイナリー発電システム
100 バイナリー発電装置
110 蒸発器
120 膨張機
130 発電機
140 凝縮器
150 作動媒体ポンプ
160 作動媒体循環流路
200 ドライクーラ
210 伝熱管
220 筐体
230 ファン
300 冷却媒体循環流路
400 冷却媒体ポンプ
500 制御部
510 算出部
520 第1記憶部
530 第2記憶部
540 調整部
We バイナリー発電装置が生成する電力
Wp 冷却媒体ポンプの駆動に必要な電力
Wf ファンの駆動に必要な電力

Claims (4)

  1. 作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、前記膨張機に接続された発電機と、前記膨張機から流出した作動媒体を冷却媒体で冷却することによって当該作動媒体を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器から流出した作動媒体を前記蒸発器へ送る作動媒体ポンプと、前記蒸発器、前記膨張機、前記凝縮器及び前記作動媒体ポンプをこの順に接続する作動媒体循環流路と、を含むバイナリー発電装置と、
    前記凝縮器から流出した冷却媒体を流すための伝熱管及び前記伝熱管内を流れる冷却媒体を空冷するための気流を形成するファンを有するドライクーラと、
    前記凝縮器及び前記伝熱管間を前記冷却媒体が循環するように前記凝縮器及び前記伝熱管をこの順に接続する冷却媒体循環流路と、
    前記冷却媒体循環流路に設けられた冷却媒体ポンプと、
    前記バイナリー発電装置が生成した電力から前記冷却媒体ポンプの駆動に必要な電力と前記ファンの駆動に必要な電力とを引くことにより算出される正味電力が増大するように前記冷却媒体ポンプの周波数を制御する制御部と、を備え、
    前記冷却媒体ポンプの周波数を下げることは、前記ドライクーラから流出した冷却媒体の温度が低下することとなって前記バイナリー発電装置によって生成される電力を上昇させる要因となる一方で、前記冷却媒体循環流路の冷媒媒体流量が低下することとなって前記バイナリー発電装置によって生成される電力を低下させる要因ともなり、
    前記制御部は、
    前記正味電力を算出するとともに前記冷却媒体ポンプの回転数を所定回転数だけ変更した後に前記正味電力を再度算出する算出部と、
    前記冷却媒体ポンプの回転数を前記所定回転数だけ変更する前に前記算出部によって算出された前記正味電力を記憶する第1記憶部と、
    前記冷却媒体ポンプの回転数を前記所定回転数だけ変更した後に前記算出部によって算出された前記正味電力を記憶する第2記憶部と、を含み、
    前記第1記憶部に記憶された正味電力と前記第2記憶部に記憶された正味電力との比較結果により、前記冷却媒体ポンプの周波数を上げるか下げるかを判定する、バイナリー発電システム。
  2. 請求項1に記載のバイナリー発電システムにおいて、
    前記制御部は、前記冷却媒体ポンプの周波数を調整する調整部を有し、
    前記調整部は、前記第2記憶部に記憶された前記正味電力の値が前記第1記憶部に記憶された正味電力の値よりも大きくなるように前記冷却媒体ポンプの周波数を調整する、バイナリー発電システム。
  3. 請求項2に記載のバイナリー発電システムにおいて、
    前記調整部は、前記ファンの回転数が一定の状態において、前記第2記憶部に記憶された前記正味電力の値が前記第1記憶部に記憶された正味電力の値よりも大きくなるように前記冷却媒体ポンプの周波数を調整する、バイナリー発電システム。
  4. 請求項2又は3に記載のバイナリー発電システムにおいて、
    前記調整部は、前記冷却媒体循環流路を流れる冷却媒体の流量が基準値よりも大きいときに、前記冷却媒体ポンプの周波数を設定値とする、バイナリー発電システム。
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