JP2017025314A - 接着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】高い熱伝導性と高い接着性とを両立することができる接着シートを提供する。【解決手段】本発明に係る接着シートは、熱伝導性フィラーと、バインダー樹脂とを含み、前記熱伝導性フィラーは、コア粒子と、前記コア粒子の表面を被覆しているシェル部とを有し、前記コア粒子の材料が、樹脂であり、前記シェル部の材料が、熱伝導性材料であり、前記熱伝導性フィラーの全体での平均粒子径の接着シートの厚みに対する比が0.7以上、1以下であり、前記シェル部の厚みの前記熱伝導性フィラーの粒子径に対する比が0.1以上、0.3以下であり、接着シート100体積%中、前記熱伝導性フィラーのシェル部の体積分率が15体積%以上、80体積%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、熱伝導性フィラーを含む接着シートに関する。
発光ダイオード(LED)装置やパワー半導体等の発熱デバイスにおいては、並びに、該発熱デバイスを含むモジュールにおいては、使用時の温度上昇を抑えるために、熱伝導性フィラーを含む接着シートが用いられている。具体的には、半導体チップなどの発熱体と、ヒートシンクなどの放熱体とを接着するために、接着シートが用いられることがある。
下記の特許文献1には、硬化状態の有機樹脂と、該有機樹脂中に熱伝導性フィラーとを含む熱伝導シートが開示されている。上記熱伝導性フィラーは、プラスチック粒子の表面が、熱伝導性材料によりコーティングされた粒子である。上記熱伝導性フィラーのCV値は、10%以下である。
WO2014/119384A1
特許文献1に記載のような従来の熱伝導シートでは、高い熱伝導性と高い接着性とを両立することが困難である。
本発明の目的は、高い熱伝導性と高い接着性とを両立することができる接着シートを提供することである。
本発明の広い局面によれば、熱伝導性フィラーと、バインダー樹脂とを含み、前記熱伝導性フィラーは、コア粒子と、前記コア粒子の表面を被覆しているシェル部とを有し、前記コア粒子の材料が、樹脂であり、前記シェル部の材料が、熱伝導性材料であり、前記熱伝導性フィラーの全体での平均粒子径の接着シートの厚みに対する比が0.7以上、1以下であり、前記シェル部の厚みの、前記熱伝導性フィラーの粒子径に対する比が0.1以上、0.3以下であり、接着シート100体積%中、前記熱伝導性フィラーのシェル部の体積分率が15体積%以上、80体積%以下である、接着シートが提供される。
本発明に係る接着シートは、熱伝導性フィラーと、バインダー樹脂とを含み、上記熱伝導性フィラーは、コア粒子と、上記コア粒子の表面を被覆しているシェル部とを有し、上記コア粒子の材料が、樹脂であり、上記シェル部の材料が、熱伝導性材料であり、上記熱伝導性フィラーの全体での平均粒子径の接着シートの厚みに対する比が0.7以上、1以下であり、上記シェル部の厚みの上記熱伝導性フィラーの粒子径に対する比が0.1以上、0.3以下であり、接着シート100体積%中、上記熱伝導性フィラーのシェル部の体積分率が15体積%以上、80体積%以下であるので、高い熱伝導性と高い接着性とを両立することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る接着シートを模式的に示す断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る接着シートを模式的に示す断面図である。
図1に示す接着シート1は、熱伝導性フィラー2と、バインダー樹脂3とを含む。接着シートは、第1の表面1aと第1の表面1a側とは反対の第2の表面1bとを有する。接着シート1は、接着時に圧着されることが好ましく、圧着後に、熱伝導性フィラー2が第1の表面1aと第2の表面1bとに至っていることが好ましい。
図1に示す接着シート1のように、本発明に係る接着シートは、熱伝導性フィラーと、バインダー樹脂とを含む。上記熱伝導性フィラーは、コア粒子と、上記コア粒子の表面を被覆しているシェル部とを有する。上記コア粒子の材料は、樹脂である。上記シェル部の材料は、熱伝導性材料である。上記熱伝導性フィラーの全体での平均粒子径の接着シートの厚みに対する比が0.7以上、1以下である。上記シェル部の厚みの上記熱伝導性フィラーの粒子径に対する比が0.1以上、0.3以下である。接着シート100体積%中、上記熱伝導性フィラーのシェル部の体積分率が15体積%以上、80体積%以下である。
本発明では、上述した構成が備えられているので、高い熱伝導性と高い接着性とを両立することができる。
例えば、上記熱伝導性フィラーの全体での平均粒子径の接着シートの厚みに対する比が0.7以上、1以下である場合に、上記熱伝導性フィラーの全体での平均粒子径の接着シートの厚みに対する比が0.7未満である場合と比べて、熱伝導性及び接着性が効果的に高くなる。
上記熱伝導性フィラーの全体での平均粒子径の接着シートの厚みに対する比が1以下であることで、接着性及び熱伝導性が高くなる。
上記シェル部の厚みの上記熱伝導性フィラーの粒子径に対する比が0.1以上、0.3以下である場合に、上記シェル部の厚みの上記熱伝導性フィラーの粒子径に対する比が0.1未満であったり、上記シェル部の厚みの上記熱伝導性フィラーの粒子径に対する比が0.3を超えたりする場合と比べて、熱伝導性及び接着性が効果的に高くなる。
また、上記シェル部の厚みが厚くなると、熱伝導性フィラーの熱伝導性を効果的に高めることができ、シェル部の過度のひび割れを抑制できる。シェル部の割れを抑制できる結果、シェル部の厚みをより一層均一にできるので、シェル部の熱伝導性が部分的に低くなるのを抑制することもできる。上記シェル部の厚みが薄くなると、コア粒子とシェル部との熱膨張率の差による界面の応力が緩和され、コア粒子からシェル部が剥離し難くなる。なお、上記シェル部の厚みは、1つの熱伝導性フィラーあたりのシェル部の平均厚みである。
接着シート100体積%中、上記熱伝導性フィラーのシェル部の体積分率が15体積%以上である場合に、接着シート100体積%中、上記熱伝導性フィラーのシェル部の体積分率が15体積%未満である場合と比べて、熱伝導性が効果的に高くなる。
接着シート100体積%中、上記熱伝導性フィラーのシェル部の体積分率が80体積%以下である場合に、接着シート100体積%中、上記熱伝導性フィラーのシェル部の体積分率が80体積%を超える場合と比べて、接着性が効果的に高くなる。
上記熱伝導性フィラーの平均粒子径は、体積平均粒子径を意味する。
以下、接着シートに含まれる成分、並びに、接着シートの他の詳細を説明する。
(熱伝導性フィラー)
上記熱伝導性フィラーは、コア粒子と、上記コア粒子の表面を被覆しているシェル部とを有する。上記熱伝導性フィラーは、コアシェル粒子であり、被覆熱伝導性粒子である。
上記コア粒子の材料は、樹脂である。樹脂により形成されたコア粒子は、樹脂粒子である。上記シェル部の材料は、熱伝導性材料である。上記コア粒子の材料は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記シェル部の材料は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記コア粒子の材料として、種々の有機物が好適に用いられる。上記樹脂粒子を形成するための樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン等のポリオレフィン樹脂;ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート等のアクリル樹脂;ポリアルキレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアミド、フェノールホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン及び、エチレン性不飽和基を有する種々の重合性単量体を1種もしくは2種以上重合させて得られる重合体等が用いられる。エチレン性不飽和基を有する種々の重合性単量体を1種もしくは2種以上重合させることにより、接合に適した任意の圧縮時の物性を有する樹脂粒子を設計及び合成することができる。
上記樹脂粒子を、エチレン性不飽和基を有する単量体を重合させて得る場合には、上記エチレン性不飽和基を有する単量体としては、非架橋性の単量体と架橋性の単量体とが挙げられる。
上記非架橋性の単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系単量体;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基含有単量体;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート化合物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の酸素原子含有(メタ)アクリレート化合物;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル含有単量体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル等のビニルエーテル化合物;酢酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の酸ビニルエステル化合物;エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン等の不飽和炭化水素;トリフルオロメチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロエチル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、フッ化ビニル、クロルスチレン等のハロゲン含有単量体等が挙げられる。
上記架橋性の単量体としては、例えば、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート化合物;トリアリル(イソ)シアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジアリルアクリルアミド、ジアリルエーテル、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルスチレン、ビニルトリメトキシシラン等のシラン含有単量体等が挙げられる。
上記シェル部の材料である上記熱伝導性材料の熱伝導率は、20W/m・K以上であることが好ましい。本発明の効果が効果的に発揮されるので、上記熱伝導性材料は、アルミナ、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ダイヤモンド、カーボンナノチューブ、グラフェン又はグラファイトであることが好ましく、アルミナ、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ダイヤモンド、カーボンナノチューブ又はグラフェンであってもよい。
熱伝導性を効果的に高める観点からは、上記熱伝導性材料が、アルミナ、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化マグネシウム、又は結晶性シリカであることが好ましい。
上記熱伝導性フィラーの表面及び上記シェル部の外表面は、450℃で溶融しないことが好ましく、400℃で溶融しないことがより好ましい。上記シェル部は、接着シートを用いた接着時に溶融しないことが好ましい。この場合には、接着シートを用いた接着時に、上記熱伝導性フィラーが過度に変形するのを抑制できる。
(バインダー樹脂)
上記バインダー樹脂は特に限定されない。上記バインダー樹脂としては、一般的には絶縁性の樹脂が用いられる。上記バインダー樹脂としては、例えば、ビニル樹脂、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂、熱可塑性ブロック共重合体及びエラストマー等が挙げられる。上記バインダー樹脂は、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂であることが好ましい。上記バインダー樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記ビニル樹脂としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂及びスチレン樹脂等が挙げられる。上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びポリアミド樹脂等が挙げられる。上記硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。なお、上記硬化性樹脂は、常温硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、光硬化型樹脂又は湿気硬化型樹脂であってもよい。上記硬化性樹脂は、硬化剤と併用されてもよい。上記熱可塑性ブロック共重合体としては、例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物、及びスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の水素添加物等が挙げられる。上記エラストマーとしては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、及びアクリロニトリル−スチレンブロック共重合ゴム等が挙げられる。
接着シート100体積%中、上記バインダー樹脂の含有量は、好ましくは15体積%以上、好ましくは70体積%以下である。
(接着シートの他の詳細)
上記接着シートは、上記熱伝導性フィラー及び上記バインダー樹脂の他に、例えば、充填剤、増量剤、軟化剤、可塑剤、重合触媒、硬化触媒、着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤及び難燃剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
上記接着シートの作製方法としては、離型フィルム上に、組成物を塗工し、乾燥する方法等が挙げられる。
上記接着シートは、発光ダイオード(LED)装置やパワー半導体等の発熱デバイス、並びに、該発熱デバイスを含むモジュール等において、部材の接着に用いることができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
熱導電性フィラーの作製:
(フィラーAの作製)
ジビニルベンゼン(DVB)樹脂粒子(粒子径70μm、CV値4%)15重量部を20重量%濃度のアルミナコロイド(日産化学社製「アルミナコロイド520」)溶液100重量部に加え、撹拌し、さらにアセトンを20重量部加え、ロータリーエバポレーターで撹拌しながら溶媒を留去し、粉末を得た。得られた粉末を150℃で3時間、さらに430℃で1時間ロータリーキルンを使用して加熱し、さらにふるいにかけて、微粒と粗粒とを除去した。表面にアルミナであるシェル部(厚み10μm)を有する熱伝導性フィラーAを作製した。
(フィラーBの作製)
ジビニルベンゼン(DVB)樹脂粒子(粒子径70μm、CV値4%)15重量部と窒化ホウ素粉末(三井化学社製「MBN−010T」、平均粒子径0.8μm)5重量部とを、4重量%濃度のアルミナコロイド(日産化学社製「アルミナコロイド520」)溶液100重量部に加え、撹拌し、さらにアセトンを20重量部加え、ロータリーエバポレーターで撹拌しながら溶媒を留去し、コアシェル粒子を得た。得られたコアシェル粒子を空気雰囲気下150℃で3時間、さらに窒素雰囲気下430℃で1時間ロータリーキルンを使用して加熱し、さらにふるいにかけて、微粒と粗粒とを除去した。表面に窒化ホウ素とアルミナとの複合物であるシェル部(厚み10μm)を有する熱伝導性フィラーBを作製した。
(フィラーCの作製)
コア粒子の粒子径を72μmに変更したこと、並びにシェル部の厚みを9μmに変更したこと以外はフィラーBと同様にして表面に窒化ホウ素とアルミナとの複合物であるシェル部(厚み9μm)を有する熱伝導性フィラーCを作製した。
(フィラーDの作製)
コア粒子の粒子径を30μmに変更したこと、窒化ホウ素の配合量を10重量部に変更したこと、並びにシェル部の厚みを20μmに変更したこと以外はフィラーBと同様にして、表面に窒化ホウ素とアルミナとの複合物であるシェル部(厚み20μm)を有する熱伝導性フィラーDを作製した。
(フィラーEの作製)
コア粒子の粒子径を75μmに変更したこと、窒化ホウ素の配合量を6重量部に変更したこと、並びにシェル部の厚みを12.5μmに変更したこと以外はフィラーBと同様にして、表面に窒化ホウ素とアルミナとの複合物であるシェル部(厚み12.5μm)を有する熱伝導性フィラーEを作製した。
(フィラーFの作製)
窒化ホウ素及びアルミナを、窒化アルミニウムに変更したこと以外はフィラーBと同様にして、同様にして表面に窒化アルミニウムであるシェル部(厚み10μm)を有する熱伝導性フィラーFを作製した。
(フィラーGの作製)
窒化ホウ素及びアルミナを、酸化マグネシウムに変更したこと以外はフィラーBと同様にして、表面に酸化マグネシウムであるシェル部(厚み10μm)を有する熱伝導性フィラーGを作製した。
(フィラーOの作製)
窒化ホウ素及びアルミナを、グラファイトに変更したこと以外はフィラーBと同様にして、表面にグラファイトであるシェル部(厚み10μm)を有する熱伝導性フィラーOを作製した。
(フィラーHの作製)
コア粒子であるジビニルベンゼン樹脂粒子を有機無機ハイブリッド粒子に変更したこと以外はフィラーBと同様にして、表面に窒化ホウ素とアルミナとの複合物であるシェル部(厚み10μm)を有する熱伝導性フィラーHを作製した。
(フィラーIの作製)
コア粒子であるジビニルベンゼン樹脂粒子をシリコーン粒子に変更したこと以外はフィラーBと同様にして、表面に窒化ホウ素とアルミナとの複合物であるシェル部(厚み10μm)を有する熱伝導性フィラーIを作製した。
(フィラーJ〜Kの作製)
表2に示す窒化ホウ素とアルミナとの複合物であるシェル部を形成したこと以外は熱伝導性フィラーBと同様にして、熱伝導性フィラーJ〜Kを得た。
(フィラーL〜Mの作製)
コアの樹脂粒子としてジビニルベンゼン粒子(粒子径83μm)100重量部と窒化ホウ素粒子(粒子径0.8μm)50重量部とを、乾式処理法である徳寿工作所社製シーターコンポーザーのベッセルに仕込み、ベッセルを55rpm、ローターを4000rpmで回転させ、60分間粉体にせん断力を与えコアシェル化する処理を行った。このようにして表面に窒化ホウ素であるシェル部(厚み3.5μm)を有する熱伝導性フィラーLを作製した。フィラーMは、コアの樹脂粒子の粒子径を25μmとし、シェル部の厚みを7.5μmとすることで作製した。
(フィラーN)
ジビニルベンゼン(DVB)樹脂粒子(粒子径90μm、CV値4%)
(実施例1〜10、及び比較例1〜5)
接着シートの作製:
<シート配合>
硬化性化合物であるビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(三菱化学社製「エピコート828US」)7重量部と、硬化性化合物であるビスフェノールA型フェノキシ樹脂(三菱化学社製「E1256」)1.5重量部と、硬化剤であるジシアンジアミド0.5重量部と、イソシアヌル変性固体分散型イミダゾール(四国化成工業社製「2MZA−PW」)0.5重量部と、溶剤であるメチルエチルケトン20重量部とを配合し、シート作製用の組成物を得た。
この組成物に対し、得られる接着シートにおいて、表1,2の熱伝導性フィラーを表1,2の配合量になるように添加し、混合し、硬化性組成物を得た。
<塗工>
上記硬化性組成物を離型PETシート(厚み50μm)上に塗工し、90℃オーブン内で30分乾燥して、PETシート上にシートを作製した。
(評価)
(1)熱伝導性
キセノンフラッシュ熱分析装置(ネッチLFA447ナノフラッシュ)により熱拡散率を測定し、密度、比重を代入して、熱伝導率を算出した。
[熱伝導性の判定基準]
○○:熱伝導率が5W/m・K以上
○:熱伝導率が2W/m・K以上、5W/m・K未満
△:熱伝導率が0.8W/m・K以上、2W/m・K未満
×:熱伝導率が0.8W/m・K未満
(2)接着性(接着強度)
接着シートに電解銅箔(厚み35μm)を1MPaの圧力で押し付けながら、200℃で1時間加熱して、接合構造体を得た。その後、硬化物である絶縁層と銅箔との剥離強度を、90°剥離試験により測定した。
[接着性の判定基準]
○○:剥離強度が16N/cm以上
○:剥離強度が13N/cm以上、16N/cm未満
×:剥離強度が13N/cm未満
(3)接着信頼性
上記の(2)接着性の評価で得られた絶縁層と銅箔との接合構造体を用意した。この接合構造体を250℃で500時間放置した後、上記の(2)接着性の評価と同様の方法にて剥離強度を測定し、接着信頼性を評価した。なお、剥離強度の低下は、界面剥離に起因していることを確認した。接着信頼性を下記の基準で判定した。
[接着信頼性の判定基準]
○○:放置後の剥離強度が放置前の剥離強度の0.90倍以上
○:放置後の剥離強度が放置前の剥離強度の0.60倍以上、0.90倍未満
×:放置後の剥離強度が放置前の剥離強度の0.60倍未満
Figure 2017025314
Figure 2017025314
1…接着シート
1a…第1の表面
1b…第2の表面
2…熱伝導性フィラー
3……バインダー樹脂

Claims (1)

  1. 熱伝導性フィラーと、バインダー樹脂とを含み、
    前記熱伝導性フィラーは、コア粒子と、前記コア粒子の表面を被覆しているシェル部とを有し、
    前記コア粒子の材料が、樹脂であり、
    前記シェル部の材料が、熱伝導性材料であり、
    前記熱伝導性フィラーの全体での平均粒子径の接着シートの厚みに対する比が0.7以上、1以下であり、
    前記シェル部の厚みの前記熱伝導性フィラーの粒子径に対する比が0.1以上、0.3以下であり、
    接着シート100体積%中、前記熱伝導性フィラーのシェル部の体積分率が15体積%以上、80体積%以下である、接着シート。
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