JP2017023917A - 洗浄補助具 - Google Patents

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慎二 藤井
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Abstract

【課題】被洗浄物内への洗浄液の出し入れを促進することで、頑固な汚れも除去可能とする洗浄補助具を提供する。
【解決手段】洗浄槽内の貯留液に被洗浄物3を浸漬した状態で、洗浄槽内を減圧および復圧して被洗浄物3を洗浄する洗浄装置に用いられ、被洗浄物3に着脱可能に設けられて洗浄槽内に収容される洗浄補助具2である。洗浄補助具2は、両端部を開口して形成され、一方の開口部が、中空部を有する被洗浄物3の開口部26に着脱可能に接続される。洗浄補助具2は、たとえば、とぐろを巻いたチューブであり、そのチューブの一端部が、パイプ状の被洗浄物3の片方の端部に接続される。
【選択図】図2

Description

本発明は、洗浄槽内の貯留液に被洗浄物を浸漬した状態で、洗浄槽内を減圧および復圧して被洗浄物を洗浄する洗浄装置に用いられ、被洗浄物に着脱可能に設けられて洗浄槽内に収容される洗浄補助具に関するものである。
従来、洗浄槽内の貯留液に被洗浄物を浸漬した状態で、洗浄槽内を減圧および復圧して被洗浄物を洗浄する洗浄装置が知られている。たとえば、下記特許文献1に開示される気相給気パルス制御や、下記特許文献2に開示される液相給気パルス制御を実行する洗浄装置が知られている。
気相給気パルス制御では、洗浄槽内の液体を沸騰させ続けるように洗浄槽内の減圧を継続し、この減圧中、洗浄槽内の気相部に外気を導入して、液体の沸騰が止むまで瞬時に一時的に復圧することを、所定の終了条件を満たすまで繰り返す操作が行われる。
液相給気パルス制御では、洗浄槽内の液体を沸騰させるかその直前まで洗浄槽内を減圧した状態で、被洗浄物よりも下方から洗浄槽内の液相部に外気を導入して液体を突沸(激しく沸騰)させた後、洗浄槽内の液体を設定温度まで再加温することを、所定の終了条件を満たすまで繰り返す操作が行われる。
この種の洗浄装置では、洗浄槽内の減圧と復圧とにより洗浄槽内の貯留液を流動させて、被洗浄物の洗浄が図られる。しかしながら、特に比較的細くて短い中空穴を有するパイプの内面など、被洗浄物の形状によっては、洗浄液の出入りが少なくなり、外面よりも洗浄効果が劣ることになる。特に、被洗浄物が医療器械である場合において、被洗浄物内に付着した血液が熱変性していると、それを除去するには、被洗浄物に、より多くの洗浄液を出入りさせる必要がある。
このような課題を解決するための一つの方法として、下記特許文献3に開示される洗浄補助具が知られている。この洗浄補助具は、管状の被洗浄物の一端部に着脱可能に設けられる中空容器であり、洗浄槽内の減圧時に洗浄液の沸騰蒸気を溜める一方、洗浄槽内の復圧時に前記蒸気の凝縮により被洗浄物を介して洗浄液の流入を受ける。このようにして、被洗浄物に洗浄液を出し入れすることで、被洗浄物の洗浄効果を向上しようとするものである。
しかしながら、従来の洗浄補助具は中空容器状であり、洗浄液が被洗浄物を介してのみ流入および流出する。これを被洗浄物からみれば、被洗浄物は、その管状部の一端部が洗浄補助具で閉塞され、他端部からのみ洗浄液が出入りすることになる。従って、洗浄液やその沸騰蒸気が被洗浄物内を流通しにくく、また洗浄補助具内に汚れが残るおそれもある。しかも、洗浄補助具の使用後、洗浄補助具内からの液体の排出、汚れの排出(清掃)、乾燥なども行いにくい。さらに、被洗浄物は貫通穴のように両端部が開口しているのが前提であり、袋穴のように一端部のみが開口する場合には、その唯一の開口部に中空容器状の洗浄補助具を取り付けたのでは、被洗浄物の内側の洗浄ができなくなる。
特許第4784692号公報(請求項1) 特許第5704304号公報(請求項1) 特開2010−227756号公報(特許請求の範囲、図1)
本発明が解決しようとする課題は、浸漬洗浄用の洗浄補助具であって、被洗浄物内への洗浄液の出し入れを促進することで、頑固な汚れも除去可能とする洗浄補助具を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、洗浄槽内の貯留液に被洗浄物を浸漬した状態で、前記洗浄槽内を減圧および復圧して前記被洗浄物を洗浄する洗浄装置に用いられ、前記被洗浄物に着脱可能に設けられて前記洗浄槽内に収容される洗浄補助具であって、両端部を開口して形成され、一方の開口部が、中空部を有する前記被洗浄物の開口部に着脱可能に接続されることを特徴とする洗浄補助具である。
洗浄槽内の貯留液に被洗浄物を浸漬した状態で、洗浄槽内を減圧および復圧して被洗浄物を洗浄しようとする際、被洗浄物の中空部内の洗浄力を高めるには、被洗浄物に対して出し入れする洗浄液の量を多くする必要がある。そして、そのためには、被洗浄物の中空部内の容積を増やすようにすればよい。請求項1に記載の発明によれば、被洗浄物に洗浄補助具を設けておくことで、被洗浄物に出し入れする洗浄液の量を増やして、洗浄効果を高めることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、洗浄補助具は、両端部を開口して形成され、一方の開口部が被洗浄物に接続され、他方の開口部が開口される。これを被洗浄物からみれば、被洗浄物が貫通穴を備える場合、その貫通穴は、片方の開口部に洗浄補助具が接続され、もう片方の開口部が開口される。従って、洗浄補助具と被洗浄物との接続状態で、両者間には連続的な中空部が形成され、その中空部は洗浄補助具において開口すると共に被洗浄物においても開口する。これにより、洗浄槽内の減復圧を伴う浸漬洗浄中、洗浄液(および減圧沸騰させる場合には沸騰蒸気)が被洗浄物内に流通しやすく、被洗浄物の洗浄を効果的に図ることができる。また、洗浄補助具内に汚れが残りにくく、被洗浄物の濯ぎを有効に行える。しかも、洗浄補助具が両端部に開口するので、洗浄補助具の使用後、洗浄補助具内からの液体の排出、汚れの排出(清掃)、乾燥なども行いやすい。さらに、被洗浄物が貫通穴ではなく片側が閉塞された袋穴を備える場合でも、その開口部に洗浄補助具を取り付けて、被洗浄物の内側の洗浄が可能である。
請求項2に記載の発明は、前記被洗浄物は、両端部または一端部を開口した管状部を備え、前記洗浄補助具は、両端部を開口したチューブ状、パイプ状、その他の中空部保有材から形成され、一方の開口部が、前記被洗浄物の開口部に着脱可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄補助具である。
請求項2に記載の発明によれば、洗浄補助具は、両端部を開口したチューブ状、パイプ状、その他の中空部保有材から形成されるので、構成が簡易であると共に、被洗浄物の管状部への着脱も容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、前記洗浄補助具は、巻かれるか束ねられたチューブ状、または屈曲されたパイプ状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の洗浄補助具である。
請求項3に記載の発明によれば、洗浄補助具は、巻かれるか束ねられたチューブ状、または屈曲されたパイプ状に形成されるので、省スペースでありながら、管内容積を増して、浸漬洗浄時の減復圧による洗浄液の流通量を確保して、被洗浄物の確実な洗浄を図ることができる。
さらに、請求項4に記載の発明は、前記洗浄装置は、洗浄槽内の貯留液に被洗浄物を浸漬した状態で、前記洗浄槽内の液体を設定温度まで加温後、液相給気パルス制御と気相給気パルス制御との内、一方または双方を実行可能に構成され、前記液相給気パルス制御では、前記洗浄槽内の液体を沸騰させるかその直前まで前記洗浄槽内を減圧した状態で、前記被洗浄物よりも下方から前記洗浄槽内の液相部に外気を導入して液体を沸騰させた後、前記洗浄槽内の液体を前記設定温度まで再加温することを、所定の終了条件を満たすまで繰り返し、前記気相給気パルス制御では、前記洗浄槽内の液体を沸騰させ続けるように前記洗浄槽内の減圧を継続し、この減圧中、前記洗浄槽内の気相部に外気を導入して、液体の沸騰が止むまで瞬時に一時的に復圧することを、所定の終了条件を満たすまで繰り返すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄補助具である。
請求項4に記載の発明によれば、液相給気パルス制御や気相給気パルス制御を実行する洗浄器において、被洗浄物に洗浄補助具を取り付けておくことで、被洗浄物の内側まで効果的に洗浄することができる。
本発明の洗浄補助具によれば、浸漬洗浄時に被洗浄物に取り付けておくことで、被洗浄物内への洗浄液の出し入れを促進して、頑固な汚れも除去することができる。
本発明の一実施例の洗浄補助具を用いた洗浄に好適に用いられる洗浄装置の一例を示す概略図である。 本発明の一実施例の洗浄補助具の使用状態を示す概略図であり、一部を省略して示している。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の洗浄補助具は、洗浄槽内の貯留液に被洗浄物を浸漬した状態で、洗浄槽内を減圧および復圧して被洗浄物を洗浄する洗浄装置に用いられ、被洗浄物に着脱可能に設けられて洗浄槽内に収容される。なお、洗浄には、文字通りの洗浄の他、濯ぎや除染を含んでもよい。典型的には、被洗浄物は、洗浄後、濯ぎがなされ、所望により除染される。洗浄、濯ぎおよび除染は、基本的には同様の処理であるが、浸漬処理時の液体(水に添加する薬液の有無や種類)を変更したり、液体の温度を変更したりする場合がある。
以下、まずは、図1に基づき、本実施例の洗浄補助具を用いた洗浄に好適に用いられる洗浄装置1の一例について説明し、その後、図2に基づき、本実施例の洗浄補助具2について説明する。
図1は、本発明の一実施例の洗浄補助具2を用いた洗浄に好適に用いられる洗浄装置1の一例を示す概略図である。
図示例の洗浄装置1は、液体が貯留され被洗浄物3が浸漬される洗浄槽4と、この洗浄槽4内の貯留液を加温する加温手段5と、洗浄槽4内の気体を外部へ吸引排出して洗浄槽4内を減圧する減圧手段6と、減圧された洗浄槽4内の液相部へ外気を導入する液相給気手段7と、減圧された洗浄槽4内の気相部へ外気を導入する気相給気手段8と、これら各手段5〜8を制御する制御手段(図示省略)とを主要部として備える。
被洗浄物3は、洗浄を図りたい物品であり、たとえば、医療器械、電子部品または機械部品である。詳細は、図2に基づき後述するが、被洗浄物3には洗浄補助具2が着脱可能に設けられて洗浄槽4内に収容される。
洗浄槽4は、内部空間の減圧に耐える中空容器であり、本実施例では略矩形のボックス状に形成されている。洗浄槽4は、上方へ開口する洗浄槽本体9と、この洗浄槽本体9の開口部を開閉するドア10とを備える。ドア10を閉じた状態では、洗浄槽本体9とドア10との隙間はパッキン11で封止される。
図示しないが、洗浄槽4には、給水手段および排水手段の他、所望により薬液供給手段が設けられる。給水手段により、洗浄槽4内に水を供給して貯留したり、排水手段により、洗浄槽4外に水を排出したりできる。また、給水手段による給水に薬液供給手段による薬液を投入して、所望の液体とすることもできる。
洗浄槽4には、圧力センサ12と温度センサ13とが設けられる。圧力センサ12は、洗浄槽4内の気相部の圧力を検出し、温度センサ13は、洗浄槽4内の液相部の温度を検出する。
加温手段5は、洗浄槽4内の貯留液を加温する。加温手段5は、図示例では電気ヒータ14であるが、場合により蒸気ヒータであってもよい。
減圧手段6は、洗浄槽4内の気体を外部へ吸引排出して洗浄槽4内を減圧する。具体的には、減圧手段6は、真空発生装置15を備え、この真空発生装置15は、排気路16を介して、洗浄槽4内の気相部に接続されている。真空発生装置15は、その具体的構成を特に問わないが、典型的には水封式の真空ポンプを備え、この真空ポンプより上流側に、蒸気凝縮用の熱交換器をさらに備えてもよい。
液相給気手段7は、減圧された洗浄槽4内の液相部へ、液相給気路17を介して外気を導入する。洗浄槽4内の底部には、多数のノズル孔を備える液相給気ノズル18が設けられている。液相給気路17には、液相給気ノズル18へ向けて順に、フィルタ19および液相給気弁20が設けられている。従って、洗浄槽4内が減圧された状態で液相給気弁20を開くと、洗浄槽4の内外の差圧により、フィルタ19を介した空気を洗浄槽4内の液相部に導入することができる。
気相給気手段8は、減圧された洗浄槽4内の気相部へ、気相給気路21を介して外気を導入する。気相給気路21には、洗浄槽4へ向けて順に、フィルタ22および気相給気弁23が設けられている。従って、洗浄槽4内が減圧された状態で気相給気弁23を開くと、洗浄槽4の内外の差圧により、フィルタ22を介した空気を洗浄槽4内の気相部に導入して、洗浄槽4内を復圧することができる。
制御手段は、前記各センサ12,13の検出信号などに基づき、前記各手段5〜8などを制御する制御器である。具体的には、電気ヒータ14、真空発生装置15、液相給気弁20、気相給気弁23の他、圧力センサ12および温度センサ13などは、制御器に接続されている。そして、制御器は、以下に述べるように、所定の手順(プログラム)に従い、洗浄槽4内の被洗浄物3の洗浄を図る。
洗浄装置1の具体的な運転方法は、特に問わないが、たとえば次のように運転される。まず、洗浄槽本体9に被洗浄物3を入れた後、洗浄槽4のドア10を気密に閉じる。その後、被洗浄物3が液体に浸漬されるまで、洗浄槽4内には液体が貯留される。そして、典型的には、加温手段5により洗浄槽4内の液体を設定温度まで加温後、液相給気パルス制御と気相給気パルス制御との内、一方または双方を実行可能とされる。
液相給気パルス制御では、減圧手段6により、洗浄槽4内の液体を沸騰させるかその直前まで洗浄槽4内を減圧した状態で、液相給気手段7により、被洗浄物3よりも下方から洗浄槽4内の液相部に外気を導入して液体を突沸させる。これにより、貯留液の爆発的な噴上げとそれに続く落下とによって、貯留液を大きく揺動させることができ、被洗浄物3を効果的に洗浄することができる。その後、洗浄槽4内の貯留液を再び設定温度まで加温し、洗浄槽4内を減圧後に洗浄槽4内の液相部に外気を導入することを、所定の終了条件を満たすまで繰り返すのがよい。
気相給気パルス制御では、減圧手段6により、洗浄槽4内の液体を沸騰させ続けるように洗浄槽4内の減圧を継続し、この減圧中、洗浄槽4内の気相部に外気を導入して、液体の沸騰が止むまで瞬時に一時的に復圧することを、所定の終了条件を満たすまで繰り返す。この制御によれば、洗浄槽4内の復圧の度に、それまでの沸騰により液体中に生じていた気泡は、瞬時に凝縮する。この凝縮時の圧力波や圧力差で、液体が攪拌および移送され、被洗浄物3の洗浄が図られる。また、被洗浄物3が貫通穴や袋穴を有する場合、沸騰により生じた蒸気を穴内に溜め、復圧時にその蒸気溜まりを一気に消して、穴内に液体を勢いよく入れることでも、被洗浄物3の洗浄が図られる。
次に、本発明の一実施例の洗浄補助具2について説明する。
図2は、本実施例の洗浄補助具2の使用状態を示す概略図であり、一部を省略して示している。
洗浄補助具2は、被洗浄物3に着脱可能に接続される。被洗浄物3は、中空部を備えれば特に問わないが、典型的には、パイプのように、両端部を開口した管状部を備える。図示例では、被洗浄物3は、手術支援ロボットの部品、たとえば鏡視下手術用ロボット「ダ・ヴィンチ」のインストゥルメントである。この場合、被洗浄物3は、パイプ状のシャフト24と、その基端部に設けられたボディ25とを備える。そして、シャフト24内には各種器具が通されるが、その器具は、洗浄時にシャフト24から取り外しておいてもよい。また、ボディ25は、予め洗浄ポート26が設けられており、この洗浄ポート26はシャフト24の中空穴と連通する。つまり、被洗浄物3には、実質的に貫通穴が形成されており、その貫通穴は、一端部が洗浄ポート26に開口し、他端部がシャフト24の先端部に開口する。
洗浄補助具2は、両端部を開口したチューブ状またはパイプ状に形成され、一方の開口部が、被洗浄物3の開口部に着脱可能に接続される。図示例では、被洗浄物3の管状端部(洗浄ポート26)に、洗浄補助具2としてのチューブの端部がはめ込まれる。
洗浄補助具2は、長いほど好ましく、それ故、好適には、巻かれるか束ねられたチューブ状、または屈曲されたパイプ状に形成される。図示例では、洗浄補助具2は、とぐろを巻いたチューブとされており、とぐろの形を維持するように、適宜の手段(たとえば結束バンド27)で束ねられている。
洗浄装置1において被洗浄物3を浸漬洗浄しようとする際、被洗浄物3に洗浄補助具2を取り付けて、被洗浄物3と共に洗浄槽4内の貯留液に浸漬される。前述したような洗浄装置1において、被洗浄物3の中空部内の洗浄力を高めるには、被洗浄物3に対して出し入れする洗浄液の量を多くする必要がある。そして、そのためには、被洗浄物3の中空部内の容積を増やすようにすればよいから、被洗浄物3に洗浄補助具2を設けておくことで、被洗浄物3内(シャフト24内)に出し入れする洗浄液の量を増やして、洗浄効果を高めることができる。その結果、シャフト24内部の血液が熱変性していても、洗浄装置1にて確実に洗浄することができる。さらに、比較的細くて短い中空穴を有するパイプ(たとえば長さ500mm以下で内径7mm以下の管)の内面なども、確実に洗浄することができる。
また、洗浄補助具2と被洗浄物3との接続状態で、両者間には連続的な中空部が形成され、その中空部は洗浄補助具2において開口すると共に被洗浄物3においても開口する。これにより、洗浄槽4内の減復圧を伴う浸漬洗浄中、洗浄液(および減圧沸騰させる場合には沸騰蒸気)が被洗浄物3内に流通しやすく、被洗浄物3の洗浄を効果的に図ることができる。また、洗浄補助具2内に汚れが残りにくく、被洗浄物3の濯ぎを有効に行える。しかも、洗浄補助具2が両端部に開口するので、洗浄補助具2の使用後(被洗浄物3の取外し後)、洗浄補助具2内からの液体の排出、汚れの排出(清掃)、乾燥なども行いやすい。
本発明の洗浄補助具2は、前記実施例の構成に限らず適宜変更可能である。特に、洗浄槽4内の減復圧を伴う浸漬洗浄用の洗浄補助具2であって、両端部を開口して形成(典型的には管状体から形成)され、一方の開口部が、中空部を有する被洗浄物3の開口部に着脱可能に接続されるのであれば、その他の構成は適宜に変更可能である。
たとえば、前記実施例では、被洗浄物3は、両端部を開口した管状部を備えたが、一端部のみを開口した管状部を備えたものでもよい。つまり、被洗浄物3が貫通穴ではなく片側が閉塞された袋穴を備える場合でも、その開口部に洗浄補助具2を取り付けて、被洗浄物3の洗浄を図ることができる。
また、前記実施例では、細長い可撓性のチューブを円状に巻いたが、たとえば8の字状に束ねたりしてもよい。また、たとえば金属製のパイプを、コイル状など、適宜の形状に屈曲形成してもよい。あるいは、場合により、チューブまたはパイプは、直管状のままとされてもよい。なお、チューブやパイプなどの管状体の断面は、典型的には円形であるが、これに限らず、たとえば四角形などの多角形状であってもよい。その他、洗浄補助具2は、管状体に限らず、両端部を開口した中空を有した各種形状の部材(中空部保有材)から構成されてもよい。
また、洗浄補助具2を構成するチューブを編んで、バスケット状の容器を形成してもよい。その場合も、チューブは、一端部が被洗浄物3に接続され、他端部が開口される。そして、被洗浄物3は、チューブで形成されたバスケット状の容器内に配置して、洗浄槽4内に収容される。
さらに、洗浄補助具2付きの被洗浄物3の浸漬洗浄に用いる洗浄装置1は、前記実施例の構成に限らず、洗浄槽4内の貯留液に被洗浄物3を浸漬した状態で、洗浄槽4内を減圧および復圧して被洗浄物3を洗浄するその他の洗浄装置1にも適用可能である。特に、減圧沸騰を伴う洗浄装置1に好適に適用できる。
1 洗浄装置
2 洗浄補助具
3 被洗浄物
4 洗浄槽
5 加温手段
6 減圧手段
7 液相給気手段
8 気相給気手段
12 圧力センサ
13 温度センサ
24 シャフト
25 ボディ
26 洗浄ポート

Claims (4)

  1. 洗浄槽内の貯留液に被洗浄物を浸漬した状態で、前記洗浄槽内を減圧および復圧して前記被洗浄物を洗浄する洗浄装置に用いられ、前記被洗浄物に着脱可能に設けられて前記洗浄槽内に収容される洗浄補助具であって、
    両端部を開口して形成され、一方の開口部が、中空部を有する前記被洗浄物の開口部に着脱可能に接続される
    ことを特徴とする洗浄補助具。
  2. 前記被洗浄物は、両端部または一端部を開口した管状部を備え、
    前記洗浄補助具は、両端部を開口したチューブ状、パイプ状、その他の中空部保有材から形成され、一方の開口部が、前記被洗浄物の開口部に着脱可能に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄補助具。
  3. 前記洗浄補助具は、巻かれるか束ねられたチューブ状、または屈曲されたパイプ状に形成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の洗浄補助具。
  4. 前記洗浄装置は、洗浄槽内の貯留液に被洗浄物を浸漬した状態で、前記洗浄槽内の液体を設定温度まで加温後、液相給気パルス制御と気相給気パルス制御との内、一方または双方を実行可能に構成され、
    前記液相給気パルス制御では、前記洗浄槽内の液体を沸騰させるかその直前まで前記洗浄槽内を減圧した状態で、前記被洗浄物よりも下方から前記洗浄槽内の液相部に外気を導入して液体を沸騰させた後、前記洗浄槽内の液体を前記設定温度まで再加温することを、所定の終了条件を満たすまで繰り返し、
    前記気相給気パルス制御では、前記洗浄槽内の液体を沸騰させ続けるように前記洗浄槽内の減圧を継続し、この減圧中、前記洗浄槽内の気相部に外気を導入して、液体の沸騰が止むまで瞬時に一時的に復圧することを、所定の終了条件を満たすまで繰り返す
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄補助具。
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