JP6444189B2 - 洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医療用器具のうち特に内視鏡処置具を洗浄する洗浄装置に関する。
病院等においては、手術や医療現場で用いられるメスや鋏等の医療用器具を洗浄するための洗浄装置が設けられていることが一般的である。
また、近年の手術においては、患者への負担を軽減するために低侵襲手術を行うことが多くなっており、この場合には内視鏡処置具が用いられる。
内視鏡処置具としては、例えば特許文献1に示すようなものがあげられる。特許文献1の内視鏡処置具は、チューブと、チューブ内を貫通してチューブ先端部に突出している鉗子とが設けられている。
このような内視鏡処置具を洗浄する洗浄装置としては、特許文献2に示すようなものがあげられる。特許文献2の洗浄装置は、内視鏡処置具が収納される洗浄槽を設け、洗浄槽内に内相鏡処置具を収納したうえで微細洗浄粒子を含む溶液を攪拌させて洗浄することができるものである。
特開2007−82845号公報 特開2004−49451号公報
内視鏡処置具による低侵襲手術は、先端部に高周波電流を流して高温とすることで、患者の組織を凝固し止血しながら切開する手法が用いられる。このため、内視鏡処置具の先端部には、組織由来のタンパク質が熱変性し、汚れとして付着する。
この熱変性したタンパク質を洗浄によって除去することは容易ではない。熱変性したタンパク質の除去は、中性酵素洗浄液に長時間浸漬するか、又はアルカリ性洗浄液と物理的な力を用いて洗浄しなくてはならない。
しかし、内視鏡処置具は、その素材の一部にアルミ合金又は銅合金を使用したものが多く、先端部のみをアルカリ性洗浄液で洗浄できても、内視鏡処置具全体をアルカリ性洗浄液で洗浄できないものがある。
さらに、内視鏡処置具は、どのような種類の洗浄液であっても長時間浸漬すると腐食のおそれがあるため、長時間の浸漬ができない。
このため、内視鏡処置具において、特に熱変性したタンパク質を確実に洗浄できる洗浄装置が望まれているという課題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、内視鏡処置具の先端部と、全体とをそれぞれの汚染除去に最適な条件で洗浄できる洗浄装置を提供することにある。
本発明にかかる洗浄装置によれば、洗浄対象物である内視鏡処置具が収納される洗浄槽と、該洗浄槽内に配置され、内視鏡処置具の先端部が下向きになるように内視鏡処置具を装着可能なラックと、洗浄槽に設けられた超音波発振器と、内視鏡処置具の先端部のみが浸漬できる量のアルカリ性洗浄液を洗浄槽内に貯留し、前記超音波発振器を作動させて貯留したアルカリ性洗浄液により前記内視鏡処置具の先端部のみを超音波洗浄し、前記超音波洗浄の終了後にアルカリ性洗浄液を排水し、該アルカリ性洗浄液の排水後に、超音波洗浄で用いたアルカリ性洗浄液とは異なる種類の第2洗浄液による内視鏡処置具全体の洗浄を実行するように制御する制御部と、を具備し、前記ラックは、洗浄槽の内底面側に配置される基部と、基部の一端側から上下方向に延びるように配置されて中空のパイプで形成された支柱と、支柱の上端部に配置されて横方向に延びて内部が中空となっている支持部と、支柱と基部とを接続し内部が中空であって支柱の中空部分と連結された筋交パイプと、を有し、前記支柱の処理槽内壁面側には、第2洗浄液を洗浄槽内に送水する回路に接続される接続部が形成され、前記支持部には、装着される前記内視鏡処置具の上端部に向けて開口する、第1開口部が形成され、前記筋交パイプには、装着される前記内視鏡処置具の先端部に向けて開口する、第2開口部が形成されていることを特徴としている。
この構成を採用することによって、内視鏡処置具の先端部のみをアルカリ性洗浄液で浸漬させて超音波洗浄により洗浄可能であるので、熱変性したタンパク質を確実に洗浄できる。また、内視鏡処置具の全体は、超音波洗浄とは別の工程として、アルカリ性又は中性の第2洗浄液により洗浄するので、比較的除去しやすい熱変性の無いタンパク質や汚染物を効率的に除去できる。特にアルカリに耐性の無い材料を含む内視鏡処置具に対しては、アルカリ性洗浄液以外の洗浄剤、例えば中性又は弱アルカリ性洗浄剤を用いることで、アルカリ性洗浄液による腐食のおそれを防止しつつ内視鏡処置具全体を確実に洗浄できる。
また、ラックを構成するパイプの支持部の第1開口部から、例えば弱アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液である第2洗浄液が内視鏡処置具の上端部に流れ出て、内視鏡処置具の内部にも第2洗浄液を流入させることができ、内視鏡処置具の内部の洗浄も容易に行うことができる。
さらに、ラックを構成する筋交パイプの第2開口部から内視鏡処置具の先端部にアルカリ性洗浄液又は第2洗浄液を噴射し、内視鏡処置具の先端部の洗浄をより確実に行うことができる。
また、第2洗浄液を洗浄槽内に噴射するノズルが、前記ラックの上方又は前記ラックの下方のうちの少なくともいずれか一方に設けられていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、内視鏡処置具の全体の洗浄を上方及び/又は下方からの第2洗浄液の噴射により、内視鏡処置具全体の洗浄を確実に行える。
また、前記洗浄槽内に貯留された第1洗浄液及び/又は第2洗浄液を攪拌する攪拌手段が設けられていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、第1洗浄液及び第2洗浄液のいずれの洗浄においても攪拌による洗浄もできるため、さらに確実な洗浄が行える。
本発明の洗浄装置によれば、先端部のみを第1洗浄液で洗浄し、内視鏡処置具全体を第2洗浄液で洗浄するため、内視鏡処置具の先端部と、全体とをそれぞれの汚染除去に最適な条件で洗浄できる。
本発明に係る洗浄装置の配管構成を示す説明図である。 洗浄対象の一例としての内視鏡処置具の斜視図である。 洗浄装置の洗浄槽内部を示す説明図である。 洗浄槽内部にアルカリ性洗浄液を貯留させたところを示す説明図である。 洗浄槽内部から内視鏡処置具を取り外したところを示す説明図である。 洗浄装置の洗浄工程を示すフローチャートである。
図1に本実施形態にかかる洗浄装置の配管構成を示す。
本実施形態の洗浄装置10は、洗浄槽と乾燥槽を兼ねた1つの槽を有する単槽タイプである。
洗浄装置10は、筐体11内に洗浄槽12が配置されており、洗浄槽12内で洗浄対象物である内視鏡処置具60を洗浄する。
洗浄槽12内には、内視鏡処置具60を複数収納するラック13(図1では図示せず)が設けられている。ラック13は、洗浄槽12から着脱可能に設けるとよい。
洗浄装置10には、アルカリ性洗浄液が貯留されているアルカリ性洗浄液タンク20が設けられている。本実施形態では、アルカリ性洗浄液を第1洗浄液の例として説明するが、第1洗浄液としてはアルカリ性洗浄液に限定するものではない。
また、洗浄装置10には、中性洗浄液などアルカリ性洗浄液以外の洗浄液が貯留されている洗浄液タンク24が設けられている。本実施形態では、中性洗浄液などアルカリ性洗浄液以外の洗浄液を第2洗浄液の例として説明するが、第2洗浄液としては、中性洗浄液などアルカリ性洗浄液以外の洗浄液に限定するものではない。
アルカリ性洗浄液タンク20の下部には、洗浄槽12の側面に設けられた配管パイプ25へ連結する第1の接続管路22が接続されている。第1の接続管路22の中途部には、第1の接続管路22を開閉する開閉バルブ23が設けられている。
洗浄液タンク24の下部には、洗浄槽12の側面に設けられた配管パイプ25へ連結する第2の接続管路26が接続されている。第2の接続管路26の中途部には、第2の接続管路26を開閉する開閉バルブ27が設けられている。
なお、第1の接続管路22と第2の接続管路26は、配管パイプ25に接続される前に1本の接続管路29として連結されており、この接続管路29には接続管路29を開閉する開閉バルブ28が設けられている。
配管パイプ25は、アルカリ性洗浄液、又は中性洗浄液などの洗浄液を洗浄槽12内に複数個所から導入すべく、複数の導入口25a〜25dを有している。
図1に示す実施形態では、4つの導入口25a〜25dを有しており、最下段の導入口25aには、上方に向けて洗浄液を噴出させる下部ノズル30が接続されている。また、最上段の導入口25dには、下方に向けて洗浄液を噴出させる上部ノズル32が接続されている。
配管パイプ25の4つの導入口のうち、下から2番目の導入口25b、上から2番目の導入口25cは、図1では図示していないラック13に接続され、ラック13内に洗浄液を導入可能となっている。この点については後述する。
洗浄槽12の内壁面の所定位置には、貯留させる洗浄液の水位を測定する水位センサ51が設けられている。水位センサ51の配置位置は、貯留させるアルカリ性洗浄液の液面位置とする。
水位センサ51は、後述する制御部70に接続され、導入されたアルカリ性洗浄液が所定の水位になったことを検出する。
なお、貯留させる洗浄液の水位の検出は、洗浄槽に貯留する洗浄液の水頭圧を測定して水位に換算することで行うこともできる。
洗浄槽12内の内底面12aは、傾斜面となるように形成されており、傾斜面の最低部には凹部33が形成されている。凹部33内にはヒータ等を設け(図示せず)、洗浄槽12内の洗浄液を加熱するようにしてもよい。
凹部33の底面には排水管34が設けられている。排水管34の中途部には、排水管34を開閉する排水バルブ36が設けられている。また、排水バルブ36よりも凹部33側には、排水管34を接続管路29に接続させる循環管路38が設けられている。循環管路38の中途部には、循環用ポンプ40が設けられている。排水バルブ36が閉じている場合、循環用ポンプ40が駆動すると洗浄槽12内の洗浄液が凹部33から排水管34を経て接続管路29に至る。そして、接続管路29へ送り込まれた洗浄液は、配管パイプ25から各導入口25a〜25dを経て洗浄槽12内に導入される。
洗浄槽12の傾斜している底面には、超音波発振器55が設けられている。
超音波発振器55を駆動することによって、貯留された洗浄液を超音波振動させて超音波洗浄することができる。
なお、本実施形態では、貯留された洗浄液の液面内での循環を行う循環装置42が設けられている。
循環装置42は、アルカリ性洗浄液を洗浄槽12内に貯留した場合の液面上限よりもやや下方に設けられた取り入れ口44と、凹部33に設けられた吹き出し口46と、取り入れ口44と吹き出し口46を接続する貯留用循環管路48と、貯留用循環管路48の中途部に設けられた循環用ポンプ50とを有する。
アルカリ性洗浄液が貯留されている状態で、循環装置42の循環用ポンプ50を駆動すると、貯留されている洗浄液が循環して攪拌され、洗浄効率を高めることができる。この循環は、上述した超音波洗浄と合わせて行うとさらに効果的である。
なお、凹部33内に図示しない加熱装置(ヒータ等)を設け、洗浄槽12内に貯留した洗浄液を加熱するようにしてもよい。
洗浄液を加温することで、内視鏡処置具先端部の洗浄に適した洗浄条件とすることが可能であるため、さらに確実な洗浄が行える。洗浄液の温度を60〜90℃の高温とすることで熱変性したタンパク質の洗浄に対して、より高い効果を得ることができる。
なお、上述した循環装置42を設けなくてもよい。
循環装置42を設けない場合であっても、排水管34、循環用ポンプ40、接続管路29を通して洗浄液の循環が可能である。
すなわち、特許請求の範囲でいう攪拌手段は、循環装置42と、排水管34、循環用ポンプ40、接続管路29を通しての循環との2つの循環経路を含むものである。
洗浄装置10全体の動作制御は制御部70によって実行される。
制御部70は、図示しないCPU、ROMおよびRAM等から構成されている。制御部70は、ROM等の記憶装置に記憶された動作プログラムを読み出して実行する。
制御部70は、動作プログラムに基づいて、開閉バルブ23、開閉バルブ27、開閉バルブ28、排水バルブ36、循環用ポンプ40、循環用ポンプ50、水位センサ51、超音波発振器55の動作を制御して洗浄工程を実行する。
次に、図2に基づいて、洗浄対象となる内視鏡処置具60の一例を説明する。
図2に示す内視鏡処置具60は、内視鏡下手術用のロボット外科手術システムである
da Vinci (登録商標)Surgical Systemに用いられる外科用器具である。
この内視鏡処置具60は、ほぼ直方体状のハウジング62と、ハウジング62から直線的に延出されるシャフト63と、シャフト63の先端部に金属製の鋏や鉗子等の処置用器具64が設けられている。
内視鏡処置具60は、処置用器具64がステンレスなどの金属製であり、ハウジング62及びシャフト63は樹脂製である。そしてハウジング62内及びシャフト63内には、アルミ合金や銅合金などを使用した部品が収納されている。
内視鏡処置具60の処置用器具64に付着した熱変性したタンパク質を洗浄するには、アルカリ性洗浄液を用いることが好ましいが、アルミ合金や銅合金などを使用した部品に対しては腐食のおそれもあり、内視鏡処置具60全体にアルカリ性洗浄液を用いることは好ましくない場合がある。ただし、アルカリ性洗浄液で腐食しない材料を採用した内視鏡処置具に対しては、内視鏡処置具60全体にアルカリ性洗浄液を用いて洗浄することもできる。
以下、本明細書中でアルカリ性洗浄液又は中性洗浄液、又は単に洗浄液としている場合は、内視鏡処置具60全体の洗浄にはどちらの洗浄液を用いてもよいとの意図で記載している。
そこで、内視鏡処置具60の先端部の処置用器具64が下方を向くように保持するラック13を、洗浄槽12内に設ける必要がある。そして、ラック13によって保持された内視鏡処置具60の先端部の処置用器具64のみをアルカリ性洗浄液で洗浄可能としている。
図3〜図5に本実施形態にかかる洗浄装置の洗浄槽内部の具体的構成を示す。
ここで、本実施形態のラック13の構造を説明する。
ラック13は、洗浄槽12の内底面側に配置される基部15と、基部15の一端側から上下方向に延びるように配置された支柱16と、支柱16の上端部に配置されて横方向に延びる支持部17と、を有している。基部15は、格子状に形成されている。
支柱16の立設位置は、洗浄槽12の内壁面のうち正面から見て左右のいずれか一方側の内壁面21の近傍である。また、支柱16と基部15とを接続するように、斜め方向に延びる筋交パイプ9が設けられている。
支持部17から斜め下方に向けて、内視鏡処置具60を複数取付可能な取付部18が設けられている。取付部18は、内視鏡処置具60のハウジング62を挟み込んで装着する装着部19を複数有している。取付部18には内視鏡処置具60の長手方向が斜めになるように配置される。
装着部19に内視鏡処置具60のハウジング62が装着されると、内視鏡処置具60先端部の処置用器具64が、基部15近傍に位置する。
また、支柱16は、内部が中空のパイプで形成され、支持部17も内部が中空となっている。支柱16の内壁面21側には、配管パイプ25の導入口25b、25cのそれぞれと連結可能となるように、2か所に接続部52a、52bが設けられている。
また、筋交パイプ9も内部が中空であって支柱16の中空部分と連結されている。筋交パイプ9の下端部(基部15近傍)には、開口部14が形成されている。
支持部17には、装着した内視鏡処置具60のハウジング62に向けて開口する開口部56が形成されている。開口部56は、装着される複数の内視鏡処置具60のハウジング62の各上端部に向け、それぞれに対応する位置に複数形成されている。
ラック13は、このような構成を採用することにより、内視鏡処置具60を、先端部を下に向けて複数保持することができる。
また配管パイプ25の導入口25b、25cから導入された洗浄液を、支柱16を経て支持部17の開口部56から吐出させることができる。また、配管パイプ25の導入口25b、25cから導入された洗浄液を、支柱16を経て筋交パイプ9の開口部14からも吐出させることができる。
このため、内視鏡処置具60の先端部は貯留されたアルカリ性洗浄液によって洗浄でき、ラック13内の支柱16、支持部17及び筋交パイプ9(これらをすべて含めて特許請求の範囲でいうパイプ)から吐出された洗浄液(アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液)によって内視鏡処置具60全体が洗浄される。
以下、図6に基づいて、上述してきた構成を有する洗浄装置の動作の説明をする。
まず、作業者は洗浄装置10の洗浄槽12内のラック13に、洗浄対象物である内視鏡処置具60を先端部が下向きになるように装着する。
作業者が洗浄装置10の図示しない操作パネルを操作することにより、洗浄動作が開始される。
洗浄動作が開始されると、制御部70は開閉バルブ23及び開閉バルブ28を開き、アルカリ性洗浄液を洗浄槽12内に導入する。このとき、その他の開閉バルブ27及び排水バルブ36は閉じている。
水位センサ51からの検出信号により、水位センサ51の位置までアルカリ性洗浄液が貯留されたことが検出されると、制御部70は開閉バルブ23及び開閉バルブ28を閉じ、アルカリ性洗浄液の貯留が終了する(ステップS100)。
なお、洗浄槽12内に貯留させるアルカリ性洗浄液は、前記の方法以外に、図示しないアルカリ性洗浄剤(原液)を入れた容器から送液ポンプなどの送液手段を用いてアルカリ性洗浄剤を洗浄槽12内に規定の濃度となる量を入れた後、洗浄槽12に接続された給水及び/又は給湯回路から水及び/又は温水を供給し、規定の濃度と量の洗浄液となるように調整してもよい。
次に、制御部70は、超音波発振器55を駆動させて、内視鏡処置具60の先端部の処置用器具64の超音波洗浄を行う(ステップS102)。
なお、超音波洗浄に合わせて貯留されたアルカリ性洗浄液の循環を行ってもよい。この場合、制御部70は、循環用ポンプ50を作動させて、貯留したアルカリ性洗浄液の上面側から貯留用循環管路48にアルカリ性洗浄液を取り入れて下部側に吹き出させる。このように、超音波洗浄と合わせてアルカリ性洗浄液を循環させることにより、洗浄効果をさらに高めることができる。
また、このアルカリ性洗浄液を制御部70からの信号により循環ポンプ50を動作させて洗浄液を撹拌し、凹部33に設置した図示しない加熱装置(ヒータ等)の出力を制御することで、洗浄液を加温してもよい。
制御部70は、あらかじめ設定された所定時間経過後、超音波発振器55を停止し、超音波洗浄を終了する。
そして、制御部70は排水バルブ36を開き、アルカリ性洗浄液を排水する(ステップS104)。排水完了後、制御部70は排水バルブ36を閉じる。
次に、制御部70は開閉バルブ27を開き、中性洗浄液を洗浄槽12内に導入する(ステップS106)。ただし、上述したようにアルカリ性洗浄液に耐性のある材料で構成される内視鏡処置具の場合は、アルカリ性洗浄液を用いてもよい。
配管パイプ25の導入口25aと25dから導入されたアルカリ性洗浄液又は中性洗浄液は、下部ノズル30及び上部ノズル32から噴出する。制御部70は、開閉バルブ27を閉じ、開閉バルブ28を開き、循環用ポンプ40を駆動させて洗浄槽12内に貯留した洗浄液を循環させて勢いよく各ノズル30、32及び配管パイプ25の導入口25b、25cから噴出させるとよい。
これにより、内視鏡処置具60の外側全体がアルカリ性洗浄液又は中性洗浄液により洗浄される。また、配管パイプ25の導入口25bと25cから導入されたアルカリ性洗浄液又は中性洗浄液は、ラック13の支持部17の開口部56から内視鏡処置具60のハウジング62へ噴出する。このアルカリ性洗浄液又は中性洗浄液は、ハウジング62内部からシャフト63の内部を経て先端部へ流れ出る。このため、内視鏡処置具60の内部も洗浄が可能である。
なお、ステップS106におけるシャワー洗浄に代えて、アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液を内視鏡処置具60全体が浸漬できるように貯留して超音波洗浄及び/又は循環洗浄を行ってもよい。この場合の循環洗浄は、アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液を排水管34、循環用ポンプ40、接続管路29を通して実行することができる。
さらに、ステップS106のシャワー洗浄の終了後に、アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液を内視鏡処置具60全体が浸漬できるように貯留して超音波洗浄及び/又は循環洗浄を行ってもよい。
また、アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液におけるシャワー洗浄、超音波洗浄又は循環洗浄においては、制御部70からの信号により循環ポンプ50を動作させて洗浄液を撹拌し、凹部33に設置した図示しない加熱装置(ヒータ等)の出力を制御することで、洗浄液を加温してもよい。
なお、洗浄槽12内に貯留させるアルカリ性洗浄液又は中性洗浄液は、前記の方法以外に、図示しないアルカリ性洗浄剤(原液)又は中性洗浄剤(原液)を入れた容器から送液ポンプなどの送液手段を用いて、アルカリ性洗浄剤又は中性洗浄剤を洗浄槽12内に規定の濃度となる量を入れた後、洗浄槽12に接続された給水及び/又は給湯回路から水及び/又は温水を供給し、規定の濃度と量の洗浄液となるように調整してもよい。
アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液による洗浄の終了後、制御部70は排水バルブ36を開き、アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液を排水する(ステップS107)。排水完了後、制御部70は排水バルブ36を閉じる。
次に、制御部70は、図示しないすすぎ水導入回路を制御してすすぎ水を洗浄槽12内に導入し、すすぎを行う(ステップS108)。
すすぎは、内視鏡処置具60全体の洗浄工程(ステップS106)と同様に、下部ノズル30及び上部ノズル32からのすすぎ水の噴出と、ラックの支持部17からのすすぎ水の噴出により実行される。図面では図示していないがすすぎ水を貯留しておくタンク、又は装置外部からすすぎ水を導入する導入管路を設けるとよい。
すすぎ水によるすすぎの終了後、制御部70は排水バルブ36を開き、すすぎ水を排水する(ステップS109)。排水完了後、制御部70は排水バルブ36を閉じる。
なお、すすぎの終了後、制御部70は熱水を洗浄槽12内に導入して熱水消毒を行ってもよい。図面では図示していないが熱水の生成装置、又は装置外部から熱水を導入する導入管路を設けるとよい。
すすぎの終了後(又は熱水消毒の終了後)、制御部70は図示しない乾燥装置を駆動させて洗浄後の内視鏡処置具60を乾燥させる。乾燥工程としては、熱風を洗浄槽12内に所定時間導入することで行われる。
乾燥工程が終了すると、洗浄工程すべて終了となる。乾燥を別の装置で行う場合は、乾燥工程は省略してもよい。
なお、アルカリ性洗浄液による洗浄工程の前に、水又は温水による予洗を行ってもよい。予洗を行うことによって、各洗浄液による洗浄時において、汚れを落ちやすくすることができる。
なお、本実施形態の洗浄装置10においては、ラック13を取り外し可能とすることにより、内視鏡処置具60以外の物も洗浄することができる。
また、本実施形態の洗浄装置10においては、アルカリ性洗浄液タンク20及び洗浄液タンク24から各洗浄液は重力落下によって、洗浄槽12内に導入されるが、各接続管路22、26にそれぞれポンプを設けてポンプの駆動により、各洗浄液を洗浄槽12内に送り込んでもよい。
9 筋交パイプ
10 洗浄装置
11 筐体
12 洗浄槽
12a 内底面
13 ラック
14 開口部
15 基部
16 支柱
17 支持部
18 取付部
19 装着部
20 アルカリ性洗浄液タンク
21 内壁面
22 接続管路
23 開閉バルブ
24 洗浄液タンク
25a、25b、25c、25d 導入口
25 配管パイプ
26 接続管路
27 開閉バルブ
28 開閉バルブ
29 接続管路
30 下部ノズル
32 上部ノズル
33 凹部
34 排水管
36 排水バルブ
38 循環管路
40 循環用ポンプ
42 循環装置
44 取り入れ口
46 吹き出し口
48 貯留用循環管路
50 循環用ポンプ
51 水位センサ
52a、52b 接続部
55 超音波発振器
56 開口部
60 内視鏡処置具
62 ハウジング
63 シャフト
64 処置用器具
70 制御部

Claims (3)

  1. 洗浄対象物である内視鏡処置具が収納される洗浄槽と、
    該洗浄槽内に配置され、内視鏡処置具の先端部が下向きになるように内視鏡処置具を装着可能なラックと、
    洗浄槽に設けられた超音波発振器と、
    内視鏡処置具の先端部のみが浸漬できる量のアルカリ性洗浄液を洗浄槽内に貯留し、前記超音波発振器を作動させて貯留したアルカリ性洗浄液により前記内視鏡処置具の先端部のみを超音波洗浄し、前記超音波洗浄の終了後にアルカリ性洗浄液を排水し、該アルカリ性洗浄液の排水後に、超音波洗浄で用いたアルカリ性洗浄液とは異なる種類の第2洗浄液による内視鏡処置具全体の洗浄を実行するように制御する制御部と、を具備し、
    前記ラックは、
    洗浄槽の内底面側に配置される基部と、基部の一端側から上下方向に延びるように配置されて中空のパイプで形成された支柱と、支柱の上端部に配置されて横方向に延びて内部が中空となっている支持部と、支柱と基部とを接続し内部が中空であって支柱の中空部分と連結された筋交パイプと、を有し、
    前記支柱の処理槽内壁面側には、第2洗浄液を洗浄槽内に送水する回路に接続される接続部が形成され、
    前記支持部には、装着される前記内視鏡処置具の上端部に向けて開口する、第1開口部が形成され、
    前記筋交パイプには、装着される前記内視鏡処置具の先端部に向けて開口する、第2開口部が形成されていることを特徴とする洗浄装置。
  2. 第2洗浄液を洗浄槽内に噴射するノズルが、前記ラックの上方又は前記ラックの下方のうちの少なくともいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  3. 前記洗浄槽内に貯留されたアルカリ性洗浄液及び/又は第2洗浄液を攪拌する攪拌手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の洗浄装置。
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