JP2017023405A - 正面開口型収納体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】極めて容易に補強部材を天板部に取り付けることができる画期的な正面開口型収納体の製造方法を提案することを目的とする。【解決手段】天板部1の正面側端部の裏面に、両端部に補強部材係止部4を設けた補強部材装着部3を設け、この補強部材装着部3に補強部材2を取り付ける際、樹脂成形後の天板部1が冷えて収縮する前の補強部材係止部4の対向離間間隔が補強部材2の長さ寸法よりも広がっている状態のうちに、補強部材2を補強部材装着部3の補強部材係止部4間に配し、その後、天板部1を冷却して収縮させ、この収縮により補強部材係止部4の離間間隔を狭めて補強部材係止部4を補強部材2の端部に係合若しくは係止させて、補強部材2を補強部材装着部3に対して離脱不能に取り付ける正面開口型収納体の製造方法。【選択図】図9

Description

本発明は、天板部に補強部材を取り付けて耐荷重性を向上し、この天板部を載置台として使用できるように構成した正面開口型収納体の製造方法に関するものである。
樹脂成形により形成される正面開口型収納体は、天板部の左右側端部は収納体の左右側板部に支持され、背面側端部は背面板部に支持されるが、正面側端部は開口部により非支持状態となるため、この正面側端部は他の端部に比べて耐荷重性が劣り、そのため、天板部を載置台として使用しこの天板部に荷重が加わると、天板部の正面側端部が変形して、例えば正面開口部を閉口する開閉蓋がきちんと嵌らなくなったり、この開閉蓋の開閉動作がスムーズに動作しなくなったりする等の不具合が生じる問題があった。
そこで、従来、この天板部の正面側端部の耐荷重性を向上させるため、例えば特許文献1に示すような天板前部変形防止機構を具備するものが提案されている。
この特許文献1は、天板を、天板裏面前縁沿いの近接部位に、帯状の補強材の一端をたわませ片寄らせて挿着する嵌挿部と、前記補強材を引き戻し移行することによって、その両端が当接し定置する鉤状の摺動抑制部とからなる一対の固定手段を対設し、かつ前記補強材の中間部分について、前記前縁と所定間隔を保たせる挟持手段とからなる構成として、この天板に補強材を取り付ける際は、補強材の一端を対設した一方の固定手段の嵌挿部に一旦挿入して、この補強材を一方側に片寄らせた状態にして、補強材の他端を他方の固定手段に挿入可能な状態にし、そこから補強材を他方側へ引き戻し移行させて、補強材の両端を固定手段の摺動抑制部で定置状態にすることで、補強材が天板に対して容易に離脱できない状態で取り付けられるように構成したものである。
実用新案登録第3036801号公報
しかしながら、上述の補強材を撓ませながら引き戻し移行する作業は、力を要する作業であり、また、その補強材を撓ませた状態で補強材の他端を固定手段の狭い開口部に挿通させて摺動抑制部に当接させる作業は非常に厄介な作業であり、組み付け作業の作業性を低下させる要因となっていた。
また、上記作業においては、補強材を天板の一部に強く押し付けて撓ませながら移動させるので、天板に擦れキズが付いたりして商品価値を低下させることがあった。
本発明は、このような現状の問題に鑑みなされたもので、極めて容易に補強部材を天板部に取り付けることができる画期的な正面開口型収納体の製造方法を提案することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
天板部1に補強部材2を取り付けて耐荷重性を向上し、この天板部1を載置台として使用できるように構成した正面開口型収納体の製造方法であって、樹脂成形により前記天板部1を形成する際に、この天板部1の正面側端部の裏面に、前記補強部材2を取り付ける該天板部1の左右両端部間に架設状態に設けられる補強部材装着部3と、この補強部材装着部3の左右両端部に対向離間状態に設けられる補強部材係止部4とを一体成形し、前記補強部材装着部3に前記補強部材2を取り付ける際は、樹脂成形後の前記天板部1が冷えて収縮する前の前記補強部材係止部4の対向離間間隔が前記補強部材2の長さ寸法よりも広がっている状態のうちに、前記補強部材2を前記補強部材装着部3の前記補強部材係止部4間に配し、この補強部材2を前記補強部材装着部3に配した後、前記天板部1を自然冷却若しくは強制冷却して該天板部1を収縮させ、この収縮により前記補強部材係止部4の対向離間間隔を狭めて前記補強部材係止部4を前記補強部材2の端部に係合若しくは係止させ、この補強部材係止部4の前記補強部材2の端部への係合若しくは係止により、前記補強部材2を前記補強部材装着部3に対して離脱不能に取り付けると共に、この補強部材装着部3に配した前記補強部材2により前記天板部1の収縮時の歪み変形を抑制することを特徴とする正面開口型収納体の製造方法に係るものである。
また、前記天板部1が冷えて収縮する前の前記補強部材係止部4の対向離間間隔が前記補強部材2の長さ寸法よりも広がっている状態のうちに、前記補強部材2を前記補強部材装着部3の前記補強部材係止部4間に配し、前記天板部1を自然冷却若しくは強制冷却して該天板部1を収縮させ、この収縮により前記補強部材係止部4の対向離間間隔を狭めて前記補強部材係止部4を前記補強部材2の端部に係合若しくは係止させ、この補強部材係止部4の補強部材2の端部への係合若しくは係止により、前記補強部材2を前記補強部材装着部3に対して離脱不能に取り付けた後、この天板部1により上部開口部5を閉塞する収納ケース部6の正面開口部7を開閉自在に閉塞する正面蓋部8を、前記天板部1の正面側端部に上下方向に回動自在に枢着連結することを特徴とする請求項1記載の正面開口型収納体の製造方法に係るものである。
また、前記樹脂成形時に、前記補強部材装着部3に前記補強部材2を位置決めする位置決め部9を一体成形すると共に、この位置決め部9によりこの補強部材装着部3に位置決めされた前記補強部材2の端部を被覆する前記補強部材係止部4を該補強部材装着部3の左右両端部に夫々一体成形して、前記樹脂成形後の前記天板部1が冷えて収縮する前の前記補強部材係止部4の対向離間間隔が狭まる前に、前記補強部材2を前記補強部材装着部3に前記位置決め部9により位置決め配設し、前記天板部1を自然冷却若しくは強制冷却し収縮させ、この収縮により前記補強部材係止部4を夫々対向内側に移動させて前記補強部材2の両端部を該補強部材係止部4で被覆することにより、前記補強部材2を前記補強部材装着部3に離脱不能に取り付けることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の正面開口型収納体の製造方法に係るものである。
また、前記補助部材装着部3に前記補強部材2を配した後、前記天板部1を常温放置で自然冷却により収縮させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の正面開口型収納体の製造方法に係るものである。
本発明は上述のようにしたから、補強部材を天板部に取り付ける取り付け作業は、天板部を樹脂成形加工した後のこの天板部が冷えて収縮する前の補強部材係止部間の離間間隔が補強部材の長さ寸法よりも拡大している状態のうちに、補強部材を補助部材装着部の補強部材係止部間に配し、この天板部を冷却し収縮させて、補強部材係止部を補強部材に係止させて補強部材装着部から離脱不能な状態とするだけ、即ち、作業者は、補強部材装着部に補強部材を配するだけだから、極めて簡易な作業で容易に補強部材を天板部に取り付けることができる。
しかも、天板部が収縮する際、補強部材装着部に配した補強部材が矯正部材となり、この補強部材に沿って収縮することで、天板部の正面側端部に歪み変形が生じることもなく、よって、変形による商品価値を低下させる不具合を可及的に抑制することができる。
このように、本発明は、極めて補強部材の取り付け作業が容易で、且つ天板部の収縮時の歪み変形を可及的に抑制し、変形による不良品の発生を抑制する生産性に優れた画期的な正面開口型収納体の製造方法となる。
また、請求項2記載の発明においては、正面開口部を開閉する正面蓋部の取り付けが容易となると共に、このスムーズな正面蓋部の揺動動作を実現可能とする画期的な正面開口型収納体の製造方法となる。
また、請求項3記載の発明においては、補助部材装着部及び補強部材係止部を容易に設計実現可能とることができると共に、確実に補強部材を補強部材係止部により離脱不能に設けることができる画期的な正面開口型収納体の製造方法となる。
また、請求項4記載の発明においては、より一層簡易な方法で容易に補強部材を天板部に取り付けることができる画期的な正面開口型収納体の製造方法となる。
本実施例の正面開口型収納体を示す斜視図である。 本実施例の正面開口型収納体を示す分解斜視図である。 図2の別角度からの分解斜視図である。 本実施例の正面開口型収納体の天板部の裏面側を示す平面図である。 図4の要部拡大図である。 本実施例の正面開口型収納体の天板部の裏面側を示す斜視図である。 本実施例の収納ケース部に対する天板部の取り付け状態を示す説明断面図である。 図7における分解説明断面図である。 本実施例の補強部材の取付方法を示す説明図(正断面図)である。 本実施例の補強部材の取付方法を示す説明図(側断面図)である。 本実施例の正面蓋部の動作状態を示す説明図である。 本実施例の使用状態(スタッキングした状態)を示す説明斜視図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
樹脂成形加工は、熱可塑性樹脂材料を成形型に注入して成形し、これを冷却して収縮硬化させて形成する。そのため、成形型は、成形後の収縮を考慮し、収縮硬化後の寸法(製品寸法)よりも大きめな寸法に設定している。
本発明は、上記の熱可塑性樹脂材料の収縮硬化作用を利用して補強部材2を補強部材装着部3に離脱不能に取り付けるものであり、具体的には、型成形時の補強部材係止部4の対向離間間隔の寸法、言い換えると天板部1が冷却によって収縮硬化する前の補強部材係止部4の対向離間間隔の寸法が補強部材2の長さ寸法よりも長く、収縮硬化後の前記補強部材係止部4の対向離間間隔の寸法が前記補強部材2の長さ寸法よりも短くなるように成形型の寸法を設定し、この成形型を用いて天板部1を樹脂成形加工する。
即ち、本発明は、上記成形型に熱可塑性樹脂を注入し天板部1を成形し、この成形した天板部1が冷えて収縮硬化する前の補強部材装着部3の補強部材係止部4間の対向離間間隔が広がっているうちに、補強部材2をこの補強部材装着部3の補強部材係止部4間に配し、この補強部材装着部3の補強部材係止部4間に補強部材2を配した状態で天板部1を自然冷却若しくは強制冷却して収縮硬化させることで、天板部1の収縮により、この天板部1に一体成形した補強部材装着部3も収縮し、この補強部材装着部3の収縮により補強部材係止部4の対向離間間隔が狭まり、対向内側に移動した各補強部材係止部4が補強部材2の両端部に夫々係合若しくは係止して、この補強部材2が補強部材装着部3に対して離脱不能な状態で取り付けられることとなる。
このように、本発明は、天板部1の正面側端部の耐久性を向上させるために、この正面側端部に補強部材2を取り付ける際、天板部1を樹脂成形加工した後のこの天板部1が冷えて収縮硬化する前の補強部材係止部4間の離間間隔が補強部材2の長さ寸法よりも広がっている状態のうちに、補強部材2を補強部材装着部3の補強部材係止部4間に配し、天板部1を冷却し収縮させて、補強部材係止部4を補強部材2に係合若しくは係止させて補強部材装着部3から離脱不能な状態とするだけ、即ち、作業者は、補強部材装着部3の補強部材係止部4間に補強部材2を配するだけだから、極めて簡易な作業で容易に補強部材2を天板部1に取り付けることができ、しかも、天板部1が収縮する際、補強部材装着部3の補強部材係止部4間に配した補強部材2が矯正部材となり、この補強部材2に沿って収縮硬化することで、天板部1の正面側端部の歪み変形を可及的に抑制し、よって、変形によって商品価値を損ねる不具合も可及的に低減することができる生産性に優れた画期的な正面開口型収納体の製造方法となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、天板部1を載置台として使用できるように構成した正面開口型収納体の製造方法に係るものであり、具体的には、図示するように、天板部1に同型のものをスタッキング可能とした正面開口型収納体の製造方法である。
まず、本実施例の正面開口型収納体について説明する。
本実施例の正面開口型収納体は、図示するように、上部開口部5と正面開口部7とを有する合成樹脂製の収納ケース部6と、前記上部開口部5を閉塞する合成樹脂製の天板部1と、前記正面開口部7を閉塞する合成樹脂製の正面蓋部8とから成り、前記天板部1の正面側端部に前記正面蓋部8を枢着して、この正面蓋部8を前記天板部1に対して上下方向に回動自在に設けて、前記正面開口部7を前記正面蓋部8の開閉動作により開閉自在に設けた構成すると共に、前記天板部1に補強部材2を取り付けて耐荷重性を向上し、この天板部1を載置台として使用できるように構成している。
以下、本実施例に係る構成各部について詳細に説明する。
本実施例の収納ケース部6は、上部開口部5を有する箱状に形成すると共に、正面部をく字状、具体的には、上側正面部を外方(前方)に向かって下がり傾斜する側面視後傾傾斜面に、下側正面部を内方(後方)に向かって下がり傾斜する側面視前傾傾斜面に形成し、この側面視後傾傾斜面に形成した上側正面部を開口して、上部開口部5と連設状態に正面開口部7を形成した構成としている。
また、上部開口部5の開口縁部10の内側に段差部11を設けてこれを後述する天板部1を支承する受縁部11とし、本実施例は、図示するように、この受縁部11と開口縁部10の上端部とで天板部1を係脱自在に支承する構成としている。
更に、本実施例の収納ケース部6は、この開口縁部10及び受縁部11で支承した天板部1との係合状態を保持する係合保持機構を設けた構成とし、具体的には、本実施例では、天板部1に設けた係止爪部12と係合係止する係止爪受部13を開口縁部10の上部に複数設けた構成としている。
また更に、受縁部11に天板部1を位置決めする位置決め部を設けた構成とし、本実施例では、位置決め部は、受縁部11の正面側両端部に天板部1の補強部材係止部4が嵌合する第一嵌合凹部14と、受縁部11の所定位置に天板部1に設けた位置決め用凸部15が嵌合する第二嵌合凹部16とから成る構成とし、本実施例は、この天板部1の補強部材係止部4及び位置決め用凸部15が夫々収納ケース部6の第一嵌合凹部14及び第二嵌合凹部16に嵌合することで、天板部1の収納ケース部6に対する位置ずれを防止すると共に、前述した係止爪部12と係止爪受部13とを位置合わせすることなく容易に係合係止することができ、更に、収納ケース部6の正面開口部7の上部側の開き変形を抑制するように構成している。
また、この収納ケース部6の上部開口部5を閉塞する天板部1は、正面側端部の裏面に、この天板部1の正面側の耐荷重性を向上させるための補強部材2を取り付ける補強部材装着部3を設け、この補強部材装着部3に補強部材2を離脱不能に取り付けた構成としている。
具体的には、この補強部材装着部3は、天板部1の左右両端部間に架設状態に設けた構成とし、補強部材2は、この天板部1の左右方向の寸法(横幅寸法)とほぼ同じ長さの金属製の帯板からなる構成としている。
更に具体的に説明すると、本実施例の補強部材装着部3は、天板部1の左右両端部に架設する凹条溝に形成し、その両端部に夫々、この補強部材装着部3に配した補強部材2を離脱不能とするための補強部材係止部4を設けた構成としている。
また、この補強部材係止部4は、凹条溝に形成した補強部材装着部3の両端に開口端部を覆う覆板部17を設け、この覆板部17を設けたことで形成される補強部材装着部3の側方(内方)が開口する凹部(以下、袋状凹部と称す)を補強部材係止部4とし、この補強部材装着部3の左右両端部に夫々設けた袋状凹部の補強部材係止部4が補強部材2の両端部に被嵌係合し、補強部材2に挟着して、この補強部材2を補強部材装着部3に対して離脱不能とする構成としている。
また、本実施例では、この補強部材装着部3に、この補強部材装着部3に対する補強部材2の取り付け位置を位置決めする位置決め部9を設けた構成とし、具体的には、位置決め部9は、凹条溝に形成した補強部材装着部3の対向する前後壁部に夫々対向内側に向けて突設した前側凸板部9A及び後側凸板部9Bとから成る構成とし、この前側凸板部9Aと後側凸板部9Bとの間のスリットに帯板状の補強部材2を、倒伏状態且つ板面を垂直にした状態にして挿入配設することで、前後方向にガタツキなく位置決められる構成としている。尚、左右方向の位置決めは補強部材係止部4の対向離間間隔により位置決められる構成としている。
また更に、本実施例の天板部1は、前述した収納ケース部6に設けた係止爪受部13と係合係止する係止爪部12を設けて、収納ケース部6に係脱自在に設けた構成とし、係止爪部12は、天板部1の周縁部の裏面側の適宜な箇所(本実施例では、左右側部に正面側に1カ所及び背面側部に3か所)に設けた構成とし、更に、本実施例では、収納ケース部6に設けた第二嵌合凹部16に嵌合する位置決め用凸部15を設けた構成とし、位置決め用凸部15は、前述した係止爪部12同様、天板部1の周縁部の裏面側の適宜な箇所(本実施例では、左右側部の中央部に1カ所及び背面側部に3か所)に設けた構成としている。
また、本実施例の天板部1は、上述した補強部材2を設けた正面側端部に後述する正面蓋部8を連設する正面蓋連設部を設けた構成とし、具体的には、この正面蓋連設部は、正面蓋部8を枢着連結する枢着軸18に構成し、正面蓋部8に設けた軸着部19を枢着する構成としている。尚、図中符号20は、スタッキング時に別の収納ケース部6の底部が位置決め嵌合する凹条部20であり、また、符号21は補強リブ21である。
また、この天板部1の正面側端部に連設する正面蓋部8は、上側正面蓋部8Aと下側正面蓋部8Bとから成り、上側正面蓋部8Aに対して下側正面蓋部8Bを折り畳み自在に設けた構成としている。
具体的には、上側正面蓋部8Aと下側正面蓋部8Bとの裏面同士が重合するように折り畳む構成とし、更に、本実施例は、下側正面蓋部8Bの先端部に正面蓋部8の折り畳み重合状態、即ち上側正面蓋部8Aと下側正面蓋部8Bとの折り畳み重合状態を保持して正面開口部7の開口状態を保持すると共に、所望の開口度合いに調整可能な正面蓋部折り畳み状態保持機構を具備した構成としている。
本実施例の正面蓋部折り畳み状態保持機構は、正面蓋部8の下側正面蓋部8Bの先端部に設けた先端係止片部22と、正面蓋部8の上側正面蓋部8Aの基端部に設けた下側正面蓋先端係止部(不図示)と、収納ケース部6の正面開口部7の開口縁部(具体的には、左右開口縁部)に設けた複数の係合段差部23とから成る構成とし、正面蓋部8を折り畳んで上側正面蓋部8Aと下側正面蓋部8Bとを折り畳み重合させると、下側正面蓋部8Bの先端係止片部22が上側正面蓋部8Aの下側正面蓋先端係合部に係合係止して、折り畳み重合状態を保持して、収納ケース部6の正面開口部7が全開状態で開口した状態を保持するように構成し、また、正面蓋部8をく字状に折曲し、下側正面蓋部8Bの先端係止片部22の両側に位置する下側正面蓋部8Bの先端縁部を所望の係合段差部23に係合させると、正面蓋部8のく字状折曲状態を保持して、収納ケース部6の正面開口部7を所望の開口状態とすることができるように構成している。
次に、本実施例の正面開口型収納体の製造方法について説明する。
本実施例の上述した天板部1、収納ケース部6、正面蓋部8の各構成部は、一般的な公知の樹脂成形加工技術(金型成型など)を用いて形成する。
また、この樹脂成形により天板部1を形成する際に、本実施例では、この天板部1の正面側端部の裏面に、補強部材2を取り付ける該天板部1の左右両端部間に架設される補強部材装着部3と、この補強部材装着部3の左右両端部に対向離間状態に設けられる補強部材係止部4とを一体成形する。
そして、この補強部材装着部3に補強部材2を取り付ける際は、樹脂成形後の天板部1が冷えて収縮する前の補強部材装着部3に設けた補強部材係止部4の対向離間間隔が補強部材2の長さ寸法よりも広がっている状態のうちに、この補強部材装着部3の補強部材係止部4間に補強部材2を配し、この補強部材2を補強部材装着部3に配した後、天板部1を自然冷却若しくは強制冷却して板部1を収縮させ、この収縮により補強部材係止部4の対向離間間隔を狭めて補強部材係止部4を補強部材2の端部に係合若しくは係止させ、この補強部材係止部4の補強部材2の端部への係合若しくは係止により、補強部材2を補強部材装着部3に対して離脱不能に取り付ける。
より具体的に説明すると、樹脂成形後の天板部1が冷えて収縮する前の凹条溝に形成した補強部材装着部3の両端に開口端部を覆う覆板部17の対向間隔が補強部材2の長さ寸法以上(本実施例では、補強部材2とほぼ同じ長さ)の状態の内に、補強部材装着部3に設けた位置決め部9、具体的には、前側凸板部9Aと後側凸板部9Bとの間のスリットに帯板状の補強部材2を、倒伏状態且つ板面を垂直にした状態にして位置決め状態で挿入配設し、この補強部材2を補強部材装着部3に位置決め配設した状態で、約24時間放置する自然冷却により天板部1をゆっくりと冷して収縮硬化させ、この天板部1の収縮硬化により補強部材装着部3と覆板部17とによって形成した袋状凹部の補強部材係止部4が内方に移動し、補強部材装着部3に位置決め配設した補強部材2の両端部に夫々被嵌係合し、補強部材2を挟着して、この補強部材2を補強部材装着部3に対して離脱不能に取り付ける。
その後、天板部1と正面蓋部8とを組み付け、収納ケース部6に天板部1を取り付け、収納ケース部6の上部開口部5を閉塞して完成となる。
このように、本実施例の正面開口型収納体は、補強部材2を天板部1に取り付ける取り付け作業は、天板部1を樹脂成形加工した後のこの天板部1が冷えて収縮硬化する前の補強部材係止部4間の対向離間間隔が補強部材2の長さ寸法よりも拡大している状態のうちに、補強部材2を補助部材装着部3の補強部材係止部4間に配し、この天板部1を放置による自然冷却で収縮硬化させて、補強部材係止部4を補強部材2に係止させて補強部材装着部3から離脱不能な状態とするだけ、即ち、作業者は、補強部材装着部3に補強部材2を配するだけだから、極めて簡易な作業で容易に補強部材2を天板部1に取り付けることができる画期的な正面開口型収納体の製造方法となる。
しかも、本実施例は、天板部1が収縮する際、補強部材装着部3に配した補強部材2が矯正部材となり、この補強部材2に沿って天板部1の正面側端部が収縮することで、天板部1の正面側端部に歪み変形が殆ど生じることがなく、よって、変形による商品価値を低下させる不具合を可及的に抑制することができる。
また更に、この天板部1の正面側端部に変形が生じないことで、後の正面蓋部8の組み付けも容易にでき、更に、組み付けた正面蓋部8の折り畳み動作もスムーズに行なえる等、商品価値を損ねることなく安価で容易に製造することができる画期的な正面開口型収納体の製造方法となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 天板部
2 補強部材
3 補強部材装着部
4 補強部材係止部
5 上部開口部
6 収納ケース部
7 正面開口部
8 正面蓋部
9 位置決め部

Claims (4)

  1. 天板部に補強部材を取り付けて耐荷重性を向上し、この天板部を載置台として使用できるように構成した正面開口型収納体の製造方法であって、樹脂成形により前記天板部を形成する際に、この天板部の正面側端部の裏面に、前記補強部材を取り付ける該天板部の左右両端部間に架設状態に設けられる補強部材装着部と、この補強部材装着部の左右両端部に対向離間状態に設けられる補強部材係止部とを一体成形し、前記補強部材装着部に前記補強部材を取り付ける際は、樹脂成形後の前記天板部が冷えて収縮する前の前記補強部材係止部の対向離間間隔が前記補強部材の長さ寸法よりも広がっている状態のうちに、前記補強部材を前記補強部材装着部の前記補強部材係止部間に配し、この補強部材を前記補強部材装着部に配した後、前記天板部を自然冷却若しくは強制冷却して該天板部を収縮させ、この収縮により前記補強部材係止部の対向離間間隔を狭めて前記補強部材係止部を前記補強部材の端部に係合若しくは係止させ、この補強部材係止部の前記補強部材の端部への係合若しくは係止により、前記補強部材を前記補強部材装着部に対して離脱不能に取り付けると共に、この補強部材装着部に配した前記補強部材により前記天板部の収縮時の歪み変形を抑制することを特徴とする正面開口型収納体の製造方法。
  2. 前記天板部が冷えて収縮する前の前記補強部材係止部の対向離間間隔が前記補強部材の長さ寸法よりも広がっている状態のうちに、前記補強部材を前記補強部材装着部の前記補強部材係止部間に配し、前記天板部を自然冷却若しくは強制冷却して該天板部を収縮させ、この収縮により前記補強部材係止部の対向離間間隔を狭めて前記補強部材係止部を前記補強部材の端部に係合若しくは係止させ、この補強部材係止部の補強部材の端部への係合若しくは係止により、前記補強部材を前記補強部材装着部に対して離脱不能に取り付けた後、この天板部により上部開口部を閉塞する収納ケース部の正面開口部を開閉自在に閉塞する正面蓋部を、前記天板部の正面側端部に上下方向に回動自在に枢着連結することを特徴とする請求項1記載の正面開口型収納体の製造方法。
  3. 前記樹脂成形時に、前記補強部材装着部に前記補強部材を位置決めする位置決め部を一体成形すると共に、この位置決め部によりこの補強部材装着部に位置決めされた前記補強部材の端部を被覆する前記補強部材係止部を該補強部材装着部の左右両端部に夫々一体成形して、前記樹脂成形後の前記天板部が冷えて収縮する前の前記補強部材係止部の対向離間間隔が狭まる前に、前記補強部材を前記補強部材装着部に前記位置決め部により位置決め配設し、前記天板部を自然冷却若しくは強制冷却し収縮させ、この収縮により前記補強部材係止部を夫々対向内側に移動させて前記補強部材の両端部を該補強部材係止部で被覆することにより、前記補強部材を前記補強部材装着部に離脱不能に取り付けることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の正面開口型収納体の製造方法。
  4. 前記補助部材装着部に前記補強部材を配した後、前記天板部を常温放置で自然冷却により収縮させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の正面開口型収納体の製造方法。
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