JP6270577B2 - 成形金型 - Google Patents

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Description

本発明は、入れ子を備える成形金型に関する。
従来から、入れ子を備える成形金型が知られている。この種の成形金型を開示するものとして、特許文献1がある。特許文献1には、一組の凹凸型から複数のキャビティを形成するとともに、各キャビティ間をベントにより連通し、該ベントの厚みを可変可能としたことを特徴とするジシクロペンタジエン樹脂を用いたRIM成形用金型が開示されている。
特開平11−268085号公報
ところで、入れ子を備える成形金型において、入れ子と型本体が備える入れ子の収納部との隙間に溶融状態の樹脂が入り込んでしまうことがある。入り込んだ樹脂がそのまま固化すると、収納部の残渣となる。この状態で樹脂成形工程を行った場合、残渣が原因で入れ子が適切に収納されない場合がある。入れ子が収納部に適切に収納されなければ、成形品の形状に不具合が出るおそれがある。特に、反応射出成形等で用いられる熱硬化性の樹脂は、熱可塑性の樹脂に比べて一般的に粘度が低いため、入れ子と収納部との隙間に溶融状態の樹脂が入り込んでしまいやすい。加えて、一度反応硬化した樹脂は、加熱しても溶融しにくいため、その除去作業も非常に手間がかかるものとなる。この点、特許文献1に開示される構成においても、入れ子と収納部(特許文献1における入れ子挿入溝)との隙間への樹脂の侵入を抑制するという観点から改善の余地があった。
本発明は、入れ子と型本体との隙間への樹脂の侵入を効果的に防止できる成形金型を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため本発明は、キャビティ形成面(例えば、後述のキャビティ形成面20a)を有する入れ子(例えば、後述の入れ子10)を備える成形金型(例えば、後述の成形金型100)において、前記入れ子と接触する接触面(例えば、後述の接触面150)を有する型本体(例えば、後述の入れ子収納部131)を備え、前記入れ子における前記型本体と接触する接触面(例えば、後述の金型接触面20b)及び前記型本体の前記接触面の少なくともいずれか一部が、弾性部材(例えば、後述の弾性部20)により構成される成形金型を提供する。
これにより、入れ子と型本体が接触したときに、弾性部材により構成される部分が弾性変形して入れ子と型本体が密着して隙間がなくなるので、入れ子と型本体の隙間への溶融状態の樹脂の侵入を防止できる。
(2)前記弾性部材は、前記型本体の前記接触面又は前記入れ子の前記接触面を付勢するように構成されることが好ましい。
これにより、入れ子と型本体を確実に密着させることができ、溶融状態の樹脂の侵入をより効果的に防止できる。
(3)前記入れ子は、前記入れ子の前記接触面及び前記キャビティ形成面が前記弾性部材により一体的に構成されることが好ましい。
これにより、キャビティ形成面と型本体との境界での溶融状態の樹脂の侵入をより効果的に防止できる。
(4)前記入れ子は、前記弾性部材により構成される弾性部(例えば、後述の弾性部20)と、鋼材により構成され、前記入れ子を可動させる可動ピン(例えば、後述の可動ピン135)が接続される鋼材部(例えば、後述の鋼材部30)と、を有し、前記弾性部と前記鋼材部が嵌合して前記入れ子が構成されることが好ましい。
これにより、可動ピンが鋼材で構成される鋼材部に接続されるので、入れ子に対して可動ピンをしっかりと固定でき、正確に入れ子を可動させることができる。
本発明の成形金型によれば、入れ子と型本体との隙間への樹脂の侵入を効果的に防止できる
第1実施形態の入れ子の正面図である。 第1実施形態の入れ子の底面図である。 成形金型に収納される入れ子の様子を模式的に示す断面図である。 第2実施形態の入れ子の正面図である。 第2実施形態の入れ子の分解斜視図である。 第2実施形態の入れ子の金型接触面と入れ子収納部の接触面が接触する様子を示す模式図である。
以下、本発明の成形金型の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、第1実施形態の成形金型100(図3参照)が備える入れ子10の構成について説明する。なお、本実施形態の成形金型100は、熱硬化性樹脂による反応射出成形で用いられるものである。図1は、第1実施形態の入れ子10の正面図である。図2は、第1実施形態の入れ子10の底面図である。
第1実施形態の入れ子10は、弾性部20と、鋼材部30と、連結ピン40と、を備える。
弾性部20は、入れ子10の外装を形成するものであり、エラストマー等の弾性を有する樹脂によって構成される。弾性部20は、成形される樹脂の形状に応じてその形状が決められ、後述する成形金型100が備える入れ子収納部131に収納可能に構成される(図3参照)。図1及び図2に示すように、弾性部20は、キャビティ形成面20aと、金型接触面20bと、鋼材部収納部21と、連結ピン挿通孔25と、を備える。
キャビティ形成面20aは、樹脂を所望の形状に成形するためのキャビティを形成する面である。本実施形態の入れ子10は、その上面と側面の一部がキャビティ形成面となっている。金型接触面20bは、成形金型100に接触する面である。本実施形態の入れ子10は、いわゆる傾斜コアであり、正面視において、金型接触面20bが重力方向に対して傾斜するように構成される。また、本実施形態の入れ子10は、キャビティ形成面20aの全域と金型接触面20bが弾性部材によって一体的に構成されており、キャビティ形成面20aと金型接触面20bが連続するようになっている。
鋼材部収納部21は、鋼材部30を収納するためのものであり、弾性部20の底面に凹状に形成される。図2に示すように、鋼材部収納部21は、底面視において、角が丸められた矩形状に開口している。
連結ピン挿通孔25は、入れ子10を成形金型100に対して移動させるための可動ピン135(図3参照)を連結するためのものであり、貫通状の孔として弾性部20下部に形成される。
鋼材部30は、可動ピン135を入れ子10に固定するためのものであり、鋼材によりブロック状に構成される。鋼材部30は、可動ピン135を固定するための可動ピン固定孔36を備える。可動ピン固定孔36は、鋼材部30の下面に、可動ピン135の先端側の形状に応じて凹状に形成される。本実施形態の鋼材部30は、可動ピン固定孔36の開口が外部に露出するように鋼材部収納部21に埋め込まれる。これにより、弾性部20に鋼材部30が嵌合される。鋼材部30は、下面を除く面が弾性部20に囲まれており、弾性部20に前後左右を付勢された状態で保持される。また、可動ピン固定孔36の内周面には、連結ピン40を挿通するための挿通孔(図面において省略)が形成されている。
連結ピン40は、鋼材部30が弾性部20の鋼材部収納部21に嵌合されるとともに、可動ピン固定孔36に可動ピン135が挿入された状態で、連結ピン挿通孔25から差し込まれる。この連結ピン40によって、弾性部20、鋼材部30及び可動ピン135が連結固定される。
第1実施形態の入れ子10は、以上のように構成される。次に、第1実施形態の成形金型100による樹脂成形工程について説明する。図3は、成形金型100に収納される入れ子10の様子を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、第1実施形態の成形金型100は、上側金型120と、下側金型130と、入れ子10と、押上げ入れ子136と、を備える。上側金型120は、成形品の上面を成形するためのキャビティを形成するキャビティ形成面120aを備える。
下側金型130は、成形品の下面を成形するためのキャビティを形成するキャビティ形成面130aと、入れ子収納部131と、押上げ入れ子収納部132と、を備える。入れ子収納部131は、入れ子10を収納し、入れ子10とともに、キャビティを形成するためのものであり、下側金型130の上面に凹状に形成される。入れ子収納部131は、収納された入れ子10に接触する接触面150と、入れ子10とともにキャビティを形成するキャビティ形成面151を備える。接触面150は、重力方向に対して一側(図3において上方に進むに従って左側)に傾斜しており、キャビティ形成面151は、成形する樹脂の形状に応じて構成される。押上げ入れ子収納部132は、押上げ入れ子136を収納するために下側金型130の上面に凹状に形成され、収納された押上げ入れ子136に接触する接触面160を備える。
入れ子10は、可動ピン135に連結されており、入れ子収納部131に収納される収納状態と、入れ子収納部131から離れる離間状態と、の間を移動可能に構成される。入れ子10は、傾斜コアであり、図略の駆動源に接続される可動ピン135によって、入れ子収納部131に対して斜め上方(図3において左上方)に移動可能になっている。樹脂成形工程では、入れ子10は入れ子収納部131に収納される収納状態になる。
入れ子10は、収納状態において、弾性部20の金型接触面20bが入れ子収納部131の接触面150を付勢するように、その形状が構成されている。より具体的には、弾性部20は、収納状態よりも離間状態の方が大きくなるように、金型接触面20bがやや外側に張り出すように構成されている。収納時には張り出した部分が入れ子収納部131の接触面150によって弾性変形した状態で収納される。これにより、入れ子10の金型接触面20bが入れ子収納部131の接触面150を付勢するかたちになり、金型接触面20bと接触面150が密着してシール効果が向上するようになっている。
押上げ入れ子136は、樹脂成形工程後に成形された樹脂を取り出すために、成形後の樹脂を上方(図面において直上)に押し上げるためのものであり、可動ピン137が図略の連結部によって連結されている。樹脂成形工程では、押上げ入れ子136の上面がキャビティを形成するキャビティ形成面として機能する。押上げ入れ子136は、入れ子10と同様に、エラストマーによってその外装が構成されるとともに、可動ピン137との連結部(図面において省略)が鋼材により構成される。本実施形態の押上げ入れ子136は、そのサイズが押上げ入れ子収納部132の形状に対して若干大きく形成されており、収納状態では、弾性変形して押上げ入れ子収納部132に収納される。これにより、収納状態の押上げ入れ子136は、押上げ入れ子収納部132の接触面160を付勢する状態になる。
以上の構成で、樹脂成形工程が行われる。図3に示すように、入れ子10と、入れ子収納部131と、上側金型120と、下側金型130と、押上げ入れ子136によってキャビティを形成し、このキャビティに溶融状態の樹脂110がゲート(図面において省略)より注入される。上述したように、入れ子10の金型接触面20bと、入れ子収納部131の接触面150と、は密着した状態にあり、溶融状態の樹脂110が入れ子収納部131と入れ子10の隙間に入り込む事態を確実に防止できる。同様に、押上げ入れ子136と押上げ入れ子収納部132も密着しており、その隙間に溶融状態の樹脂が入り込む事態が防止されている。樹脂成形工程後は、上側金型120又は下側金型130のいずれかが上下方向に可動するとともに、入れ子10及び押上げ入れ子136が入れ子収納部131及び入れ子収納部132のそれぞれから離間する方向に移動して、成形された樹脂を取り出すことができる状態になる。
以上説明した第1実施形態の成形金型100によれば、以下のような効果を奏する。
成形金型100は、入れ子10と接触する接触面150を有する入れ子収納部131を備え、入れ子10における入れ子収納部131と接触する金型接触面20bが、弾性部材により構成される。
これにより、入れ子10と入れ子収納部131が接触したときに、弾性部20が弾性変形して入れ子10と入れ子収納部131が密着して隙間がなくなるので、入れ子10と入れ子収納部131の隙間への溶融状態の樹脂110の侵入を防止できる。
弾性部20は、収納状態では、入れ子収納部131の接触面150を付勢するように構成される。
これにより、入れ子10と入れ子収納部131が接触しているときは、弾性部20によって接触面150が付勢されて、入れ子10の金型接触面20bと入れ子収納部131の接触面150が確実に密着する。従って、シール効果が一層高まり、溶融状態の樹脂110の侵入をより効果的に防止できる。
入れ子10は、金型接触面20bとキャビティ形成面20aが弾性部20により一体的に構成される。
これにより、キャビティ形成面20aと入れ子収納部131の接触面150との境界での溶融状態の樹脂110の侵入を一層効果的に防止できる。
入れ子10は、弾性部材により構成される弾性部20と、鋼材により構成され、入れ子10を可動させる可動ピン135が接続される鋼材部30と、を有し、弾性部20と鋼材部30が嵌合して入れ子10が構成される。
これにより、可動ピン135が鋼材で構成される鋼材部30に接続されるので、入れ子10に対して可動ピン135をしっかりと固定でき、正確に入れ子10を可動させることができる。また、可動ピン135が鋼材部30に固定されているので、可動ピン135を固定する部分を弾性部材で構成する場合に比べ、外力が加わる成形動作が繰り返されることによって可動ピン135を固定する部分の形状が変形するおそれがない。従って、入れ子10と可動ピン135の位置関係がずれない、入れ子10の位置の再現性が高い成形工程を実現できる。
次に、第2実施形態の成形金型が備える入れ子210について説明する。図4は、第2実施形態の入れ子210の正面図である。図5は、第2実施形態の入れ子210の分解斜視図である。図6は、第2実施形態の入れ子210の金型接触面220bと入れ子収納部131の接触面150が接触する様子を示す模式図である。図6(a)は、入れ子収納部131から離間した離間状態の入れ子210の第1嵌合部231の金型接触面220b近傍の様子を模式的に拡大した図である。図6(b)は、入れ子収納部131に収納された収納状態の入れ子210の第1嵌合部231の金型接触面220b近傍の様子を模式的に拡大した図である。
図4に示すように、第2実施形態の入れ子210は、弾性部220と、鋼材部230と、連結ピン240と、を備える。
弾性部220は、第1実施形態と同様に、エラストマー等の弾性を有する樹脂によって構成されるとともに、成形金型が備える入れ子収納部131に収納可能になっている。なお、図面では省略しているが、第2実施形態の入れ子収納部131についても、収納された入れ子210に接触する接触面150と、入れ子210とともにキャビティを形成するキャビティ形成面151を備える。そして、第2実施形態の入れ子収納部131の接触面150及びキャビティ形成面151は、成形したい樹脂の形状と入れ子210の形状に応じて構成されている。
図4及び図5に示すように、弾性部220は、正面視において、略L字状に形成され、キャビティ形成面220aと、金型接触面220bと、第1嵌合部221と、第2嵌合部222と、第3嵌合部223と、弾性部側連結ピン固定孔225と、を備える。
キャビティ形成面220aは、所望の形状に樹脂を成形するためのキャビティを形成する面である。金型接触面220bは、入れ子収納部131の接触面150に接触する面である。第2実施形態においても、キャビティ形成面220a及び金型接触面220bが連続するように弾性部材によって一体的に形成されている。
図6(a)に示すように、弾性部220の金型接触面220bは、弾性部220と鋼材部230が嵌合した状態では、鋼材部230よりも外側に張り出すように形成される。第2実施形態の入れ子収納部131の接触面150の形状は、鋼材部230の金型接触面230aに応じて形成されている。従って、図6(b)に示すように、金型接触面220bは、収納状態では、外側に張り出していた部分が入れ子収納部131の接触面150によって弾性変形し、弾性部220の金型接触面220bと鋼材部230の金型接触面230aが略同一平面状になる。これにより、金型接触面220bが入れ子収納部131の接触面150を付勢する状態となり、金型接触面220bと入れ子収納部131の接触面150が密着した状態になる。上述したように、キャビティ形成面220aと金型接触面220bは連続している。従って、入れ子収納部131と鋼材部230(金型接触面230a)との間に隙間が生じていた場合でも、弾性部220の金型接触面220bによって鋼材部230側への樹脂の侵入が防止される。
第1嵌合部221、第2嵌合部222、第3嵌合部223及び弾性部側連結ピン固定孔225は、弾性部220を鋼材部230に嵌合させるためのものである。第1嵌合部221は、弾性部220の上部に配置され、向かい合う鋼材部230から見て横を向いた略H字状に形成される。第2嵌合部222は、第1嵌合部221と第3嵌合部223の間に配置され、向かい合う鋼材部230に突出するように形成される。第3嵌合部223は、弾性部220の下部に配置され、溝状に形成される。弾性部側連結ピン固定孔225は、連結ピン240を固定するための貫通状の孔であり、第2嵌合部222に形成される。
鋼材部230は、鋼材によって構成される。図4及び図5に示すように、鋼材部230は、第1嵌合部231と、第2嵌合部232と、第3嵌合部233と、鋼材部側連結ピン固定孔235と、可動ピン固定孔236と、を備える。
鋼材部230の第1嵌合部231、第2嵌合部232及び第3嵌合部233は、弾性部220の第1嵌合部221、第2嵌合部222及び第3嵌合部223のそれぞれに対応するように形成される。鋼材部側連結ピン固定孔235は、連結ピン240を固定するための貫通状の孔であり、第2嵌合部232に形成される。弾性部220の第2嵌合部222は、鋼材部230の第2嵌合部232に挟み込まれる形で嵌合し、この嵌合状態では、弾性部側連結ピン固定孔225と鋼材部側連結ピン固定孔235とが連通した状態になる。
可動ピン固定孔236は、成形金型100内で入れ子210を上下方向に可動させるための可動ピン135を入れ子10に固定するためのものであり、入れ子210の下面に配置される。
連結ピン240は、弾性部220と鋼材部230を嵌合状態で固定するためのものである。鋼材部230の第1嵌合部231、第2嵌合部232及び第3嵌合部233が、弾性部220の第1嵌合部221、第2嵌合部222及び第3嵌合部223のそれぞれに嵌合した状態で、連結ピン240を鋼材部側連結ピン固定孔235及び弾性部側連結ピン固定孔225に挿通し、弾性部220と鋼材部230の嵌合を固定する。
可動ピン135は、当該可動ピン135の先端を可動ピン固定孔236に挿入し、固定ピン237を鋼材部230に形成される図略の挿通孔に差し込むことにより、入れ子210に固定される。鋼材で構成される鋼材部230に可動ピン135が固定されるので、弾性材料で構成される部材に可動ピン135を固定する構成に比べ、入れ子210に可動ピン135を確実に固定できるようになっている。
第2実施形態の入れ子210は、以上のように構成される。なお、第2実施形態の成形金型が備える入れ子収納部131への収納等については、第1実施形態と同様なので、詳細な説明を省略する。
以上、本発明の成形金型の好ましい各実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態で説明した成形金型100の構成や、入れ子10,210の構成に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態では、入れ子10のキャビティ形成面20a及び金型接触面20bが一体的に弾性部20により構成されているが、キャビティ形成面と金型接触面が連続せず、離れた位置にある構成等、入れ子の構成は所望する樹脂の形状に応じて適宜変更することができる。また、上記実施形態では、入れ子が弾性部を備える構成であるが、入れ子収納部に弾性部を配置する構成とすることもできる。また、本実施形態では、弾性部20は、エラストマー等の樹脂によって構成されているが、弾性を有する構成であればよく、その材料等は適宜変更できる。
また、入れ子から鋼材部を省略し、可動ピンを弾性部に直接的に連結固定する構成とすることもできる。例えば、第1実施形態の入れ子10から鋼材部30を省略し、鋼材部収納部21が配置される位置に、可動ピン135の先端側を挿入するための可動ピン挿入部を設ける。この可動ピン挿入部に可動ピン135を挿入して連結ピン40によって弾性部と可動ピン135を連結固定する構成とすることができる。
上述してきたように、本発明は、入れ子における型本体と接触する接触面及び型本体の接触面の少なくともいずれか一部が、弾性部材により構成される成形金型に適用することができる。
10…入れ子
20…弾性部
20a…キャビティ形成面
20b…金型接触面(入れ子の接触面)
30…鋼材部
100…成形金型
131…入れ子収納部(型本体)
137…可動ピン
150…接触面(型本体の接触面)
210…入れ子
220…弾性部(弾性部材)
230…鋼材部

Claims (3)

  1. キャビティ形成面を有する入れ子を備える成形金型において、
    前記入れ子と接触する接触面を有する型本体を備え、
    前記入れ子における前記型本体と接触する接触面及び前記型本体の前記接触面の少なくともいずれか一部が、弾性部材により構成され
    前記入れ子は、
    前記弾性部材により構成される弾性部と、
    鋼材により構成され、前記入れ子を可動させる可動ピンが接続される鋼材部と、
    を有し、
    前記弾性部と前記鋼材部が嵌合して前記入れ子が構成されることを特徴とする成形金型。
  2. 前記弾性部材は、前記型本体の前記接触面又は前記入れ子の前記接触面を付勢するように構成される請求項1に記載の成形金型。
  3. 前記入れ子は、前記入れ子の前記接触面及び前記キャビティ形成面が前記弾性部材により一体的に構成される請求項1又は2に記載の成形金型。
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