JP2017022844A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本明細書が開示する技術は、パワーモジュール20と冷却器10の積層ユニット8を備える電力変換装置に関し、パワーモジュール20のパワー端子26のインダクタンスを低減する。【解決手段】電力変換装置の積層ユニット8では、平板型の複数の冷却器10が平行に配置されており、隣接する冷却器10の間にパワーモジュール20が挟まれている。パワーモジュール20は、冷却器10の積層方向と直交する方向に延びており、パワーモジュール20の内部の半導体素子と導通している平板状のパワー端子26を備えている。冷却器10は、パワー端子26と対向するように延びている金属板31を備えている。金属板31は、冷却器10からパワー端子26に沿って延びており、続いてU字に湾曲して冷却器10に向けて延びており、冷却器10に向けて延びている部分31aがパワー端子26に近接している。【選択図】図4

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
例えば電気自動車は、直流電源の電力を走行用のモータを駆動する電力に変換する電力変換装置を備える。電力変換装置は、電力変換用の複数の半導体素子を含む。電力変換用の半導体素子は発熱量が大きい。発熱量の大きい複数の半導体素子を効率よく冷却する構造を備えた電力変換装置が例えば特許文献1に開示されている。その電力変換装置では、電力変換用の複数の半導体素子は複数の平板型のパワーモジュールに分散して収容される。電力変換装置は、平板型の複数の冷却器が平行に配置されている積層ユニットを備えており、隣接する冷却器の間に前記パワーモジュールが挟まれている。各パワーモジュールは両側から冷却器で効率よく冷却される。
一方、大電流を扱う電力変換装置では、半導体素子同士を接続する導体に生じるインダクタンス、及び、半導体素子と他の電子部品を接続する導体に生じるインダクタンスは小さい方が望ましい。特許文献1の電力変換装置では、パワーモジュールだけでなく、電力変換回路において半導体素子と接続されるコンデンサも積層ユニットに積層される。そのような構造を採用することにより、パワーモジュールとコンデンサの間の距離が短くなり、パワーモジュールに収容されている半導体素子とコンデンサを接続する導体の長さも短くなる。それゆえ、半導体素子とコンデンサを接続する導体のインダクタンスが小さくなる。以下、説明の便宜上、本明細書では、半導体素子同士を接続する導体、及び、半導体素子と他の電子部品を接続する導体をバスバと称する。
特開2013−121236号公報
インダクタンスを低減する手法には、バスバの長さを短くすることのほかに、平板状のバスバ(あるいはパワーモジュールから延びている平板状の端子)に別の金属板を平行に配置するという手法が知られている。バスバ(あるいは端子)を流れる電流に起因して発生する磁界がインダクタンスの原因であるが、バスバ(あるいは端子)に対して金属板を平行に配置すると、その金属板に渦電流が生じ、その結果、磁界が小さくなり、インダクタンスも小さくなる。本明細書が開示する技術は、上記した積層ユニットの構造的特徴を利用し、コンパクトなインダクタンス低減構造を備えた電力変換装置を提供する。
本明細書が開示する電力変換装置は、半導体素子を収容した平板型のパワーモジュールと、積層ユニットを備えている。積層ユニットでは、平板型の複数の冷却器が平行に配置されており、隣接する冷却器の間にパワーモジュールが挟まれている。パワーモジュールは、冷却器の積層方向と直交する方向に延びており、パワーモジュールの内部の半導体素子と導通している平板状の端子を備えている。そして、冷却器は、その端子と対向するように延びている金属板を備えている。金属板は、冷却器から端子に沿って延びており、続いてU字に湾曲して冷却器に向けて延びている。金属板のU字の湾曲より先の部分が端子に近接している。
もともと、冷却器はパワーモジュールに隣接配置されている。本明細書が開示する電力変換装置では、その冷却器から、端子に沿って延びるインダクタンス低減用の金属板を設ける。金属板は、U字に湾曲しており、湾曲より先の部分がパワーモジュールの端子に近接している。本明細書が開示する電力変換装置は、パワーモジュールから延びる端子の近くに配置されている冷却器から金属板を延ばすことでインダクタンスを低減する。冷却器と端子の間の距離が短いので、金属板も短くて済み、インダクタンス低減用に付加する構造が小さくて済む。そして、U字の金属板は、インダクタンスを効果的に低減するように、その形状と端子に対する相対位置(特に、湾曲より先の部分の形状と相対位置)を調整することが可能である。本明細書が開示する技術は、積層ユニットを備えた電力変換装置に関し、コンパクトなインダクタンス低減構造を提供する。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電力変換装置を含む電気自動車のブロック図である。 実施例の電力変換装置の模式的斜視図である。 積層ユニットの正面図である。 図3のIV−IV線でカットした積層ユニットの断面図である(一部のみ)。
図面を参照して実施例の電力変換装置2を説明する。実施例の電力変換装置2は、電気自動車100に搭載されている。その電力変換装置2は、バッテリの電力を、走行用のモータを駆動するための電力に変換するデバイスである。図1に、電力変換装置2を含む電気自動車100のブロック図を示す。
電気自動車100は、走行用に2個のモータ83a、83bを備える。2個のモータ83a、83bの出力は、動力分配機構85で合成/分配されて車軸86(即ち駆動輪)へと伝達される。
電力変換装置2は、システムメインリレー82を介してバッテリ81と接続されている。電力変換装置2は、バッテリ81の電圧を昇圧するコンバータ回路87と、昇圧後の直流電力を交流電力に変換する2個のインバータ回路88a、88bを含む。インバータ回路88aは、モータ83aへ電力を供給し、インバータ回路88bは、モータ83bへ電力を供給する。
コンバータ回路87は、2個のスイッチング素子T7、T8の直列回路と、リアクトル97と、フィルタコンデンサ95と、2個のダイオードで構成されている。リアクトル97は、一端がその直列回路の中点に接続されており他端が入力側(バッテリ側)の高電位端子に接続されている。フィルタコンデンサ95は、入力側の高電位端子と低電位端子の間に接続されている。
コンバータ回路87は、バッテリ81の電圧を昇圧してインバータ回路88a、88bへ供給する動作(昇圧動作)と、インバータ回路88a、88bから入力される直流電力(回生電力)を降圧してバッテリ81へ供給する動作(降圧動作)の双方を行うことができる。図1のコンバータ回路87はよく知られているので詳細な説明は省略する。なお、符号PM7が示す破線矩形の範囲の直列回路が、後述する複数のパワーモジュール20の一つに対応する。
インバータ回路88aは、2個のスイッチング素子の直列回路が3セット並列に接続された構成を有している(T1とT4、T2とT5、T3とT6)。各スイッチング素子にはダイオードが逆並列に接続されている。3セットの直列回路PM1〜PM3の高電位側がコンバータ回路87の高電位側の出力端に接続されており、3セットの直列回路の低電位側はコンバータ回路87の低電位側の出力端に接続されている。3セットの直列回路PM1〜PM3のそれぞれの中点から交流(U相、V相、W相)が出力される。3セットの直列回路PM1〜PM3が、後述する複数のパワーモジュール20のうちの3個に対応する。
インバータ回路88bの構成はインバータ回路88aと同じであるため、図1では具体的な回路の図示を省略している。インバータ回路88bもインバータ回路88aと同様に、2個のスイッチング素子の直列回路が3セット並列に接続された構成を有している。3セットの直列回路PM4〜PM6が、後述する複数のパワーモジュール20のうちの別の3個に対応する。
インバータ回路88a、88bの入力端に平滑コンデンサ96が並列に接続されている。平滑コンデンサ96は、インバータ回路88a、88bに入力される直流電流に重畳しているノイズ(スイッチング動作に伴う電流の脈動)を除去する。
スイッチング素子T1−T8は、トランジスタであり、典型的にはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であるが、他のトランジスタ、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であってもよい。あるいは、将来的には異なるタイプのスイッチング素子が電力変換装置に用いられることもあり得る。また、ここでいうスイッチング素子は、大電流の電力を変換することに用いられるものであり、パワー半導体素子と呼ばれることもある。
図2に、電力変換装置2の模式的斜視図を示す。なお、図2には、電力変換装置2のケース6に収容される部品のうち、積層ユニット8(詳しくは後述)のみを示しており、他の部品、例えば、図1のリアクトル97、フィルタコンデンサ95、平滑コンデンサ96、及び、スイッチング素子T1〜T8を制御する回路基板などは、図示を省略している。また、図2では、冷却器10(詳しくは後述)が備えるインダクタ低減用の金属板も図示を省略している。さらに、図2では、理解を助けるため、積層ユニット8に含まれる複数のパワーモジュール20のうち、一つのパワーモジュール20を積層ユニット8から抜き出して描いてある。
図1で示した複数のスイッチング素子T1〜T8、及び、各スイッチング素子に対して逆並列に接続されるダイオードは、いくつかのパワーモジュール20に分散配置される。具体的には、一つのパワーモジュール20に2個のスイッチング素子と2個のダイオードが収容される。より詳しくは、2個のスイッチング素子と2個のダイオードは、樹脂製のパッケージ21に封止される。2個のスイッチング素子は、パッケージ21の内部で直列に接続されており、各スイッチング素子に対して一つのダイオードが逆並列に接続されている。パッケージ21(パワーモジュール20)は平板型である。
電力変換用のスイッチング素子は発熱量が大きい。そこで、パワーモジュール20では、パッケージ21の冷却器に対向する面に放熱板23a、23bを備えている。図2には表れていないが、放熱板23a、23bとは反対側のパッケージ21の面にも放熱板23cが露出している。放熱板23cは、図4に現れている。以下、放熱板23a、23b、23cを区別なく示すときには、放熱板23と表記する。
放熱板23aは、パッケージ21の内部で一つのスイッチング素子の一方の電極(ドレイン電極)と接続されている。放熱板23bは、パッケージ21の内部で別のスイッチング素子の一方の電極(ソース電極)と接続されている。放熱板23cは、パッケージ21の内部で一つのスイッチング素子の他方の電極(ソース電極)と、別のスイッチング素子の他方の電極(ドレイン電極)と接続されている。すなわち、放熱板23cは、2個のスイッチング素子を直列に接続する導体の役割を果たしている。別言すれば、3個の放熱板23a、23b、23cは、それぞれ、2個のスイッチング素子の直列接続の高電位側の電極、中点の電極、及び、低電位側の電極と接続されている。放熱板23はスイッチング素子の電極と接続しているのでスイッチング素子の熱を良く伝える。
さらに3個の放熱板23のそれぞれは、パッケージ21の一側面から延びている3本のパワー端子26a、26b、26cのそれぞれとつながっている。3本のパワー端子26a、26b、26cは、パッケージ内部の2個のスイッチング素子の直列接続の高電位側の端子、中点の端子、及び、低電位側の端子に相当する。3個のパワー端子26a、26b、26cは平板型である。これは、端子の内部抵抗を下げ、送電の損失を抑えるとともに、流れる電流による発熱を抑制するためである。3個のパワー端子26a、26b、26cは、不図示のバスバに接続され、他のパワーモジュールの端子、あるいは、リアクトルなどの別のデバイスと接続される。以下、3個のパワー端子26a、26b、26cのいずれか1個の区別なく示すときにはパワー端子26と表記する。
パッケージ21の別の側面からは、ゲート端子29が延びている。ゲート端子29は、パッケージ21の内部で2個のスイッチング素子のゲート電極に接続されている。
図2に示されているように、複数のパワーモジュール20は、複数の冷却器10と積層されている。各冷却器10は、金属(アルミニウム)で作られている。また、各冷却器10は平板型である。複数のパワーモジュール20と複数の冷却器10の積層体を以下では積層ユニット8と称する。複数のパワーモジュール20と複数の冷却器10は、一つずつ交互に積層されている。別言すれば、積層ユニット8は、金属製の平板型の複数の冷却器10が平行に配置されており、隣接する冷却器10の間にパワーモジュール20が挟まれているデバイスである。なお、図2に示した座標系において、X軸が、複数のパワーモジュール20と複数の冷却器10の積層方向に相当する。後に参照する図3、図4においても、X軸が積層方向に相当する。
冷却器10とパワーモジュール20は、共に平板型であり、夫々の平坦面が対向するように積層されている。本実施例では、積層方向(X軸方向)の両端に冷却器10が位置するように、6個のパワーモジュール20に対して7個の冷却器10を配置している。なお、図1のブロック図には、2個のスイッチング素子の直列回路が7セット描かれており、図2の積層ユニット8は、本来7個のパワーモジュールが必要であるが、図2では、一つのパワーモジュールとそれに対応する冷却器の図示を省略している。
パワーモジュール20の両面にはスイッチング素子の電極と導通している放熱板23が露出しており、冷却器10は金属で作られている。放熱板23と冷却器10との間を絶縁するために、パワーモジュール20と冷却器10との間には絶縁板30が挟まれる。絶縁板30の両面にはグリスが塗布される。グリスは、パワーモジュール20と絶縁板30の間の微視的な隙間、及び、冷却器10と絶縁板30の間の微視的な隙間を埋め、パワーモジュール20から冷却器10への伝熱効率を高める。
複数の冷却器10は、連結パイプ4a、4bにより連結されている。パワーモジュール20と冷却器10の積層方向(X軸方向)の一端の冷却器10には、冷媒供給管3aと冷媒排出管3bが連結されている。冷媒供給管3aを通じて供給される冷媒は、連結パイプ4aを通じて全ての冷却器10に分配される。冷却器10は中空の平板型であり、内部の空間を冷媒が通る。冷却器10を通る冷媒は、冷却器10に隣接するパワーモジュール20から熱を吸収する。各冷却器10を通った冷媒は、連結パイプ4bを通り、冷媒排出管3bから排出される。冷媒は、液体であり、典型的には水である。
積層ユニット8は、ケース6に収容される際、積層方向(X軸方向)の一端側に板バネ7が挿入される。この板バネ7により、冷却器10とパワーモジュール20と絶縁板30に対して、積層方向の両側から所定の荷重が加えられる。積層ユニット8に加えられる総圧力(荷重)は、例えば3[kN]である。前述したように絶縁板30の両面にはグリスが塗布されている。3[kN]という高い荷重によりグリスは薄く引き延ばされ、これにより、パワーモジュール20から冷却器10への伝熱効率(熱拡散効率)がさらに向上する。
図3に積層ユニット8の正面図を示す。図4に、図3のIV−IV線でカットした積層ユニット8の断面図を示す。なお、図4は、1個のパワーモジュール20とその両側の冷却器10のみを示している。図4の右側及び左側にも、パワーモジュール20と冷却器10が交互に続くことに留意されたい。図4に示すように、冷却器10は、間に中板15を挟んで2枚の外板16を張り合わせて作られている。外板16は、周縁が直角に折り曲がった盆形状をなしており、中板15とそれぞれの外板16の間に空間が形成される。その空間に波板状のフィン板19が収められている。中板15と外板16の間の空間が、冷媒が通る流路となる。外板16はアルミニウム板のプレス加工で作られる。中板15とフィン板19もアルミニウムのプレス加工で作られる。
中板15とその両側の外板16の接合部は、冷却器10の外周部を一巡するフランジ17を形成する。そのフランジにインダクタンス低減用の金属板31が取り付けられている。先に述べたように、パワーモジュール20は、冷却器10との積層方向と直交する方向(Z方向)に延びており、パワーモジュール20の内部のスイッチング素子と導通している平板状の3個のパワー端子26を備えている。それぞれの金属板31は、それぞれのパワー端子26と対向するように冷却器10から延びている。図4に示されているように、金属板31は、冷却器10のフランジ17からパワー端子26に沿って延びており、続いてU字に湾曲して冷却器10に向かって戻るように延びている。冷却器10に向かって延びている部分31aがパワー端子26に平行であり、かつ、近接している。また、パワーモジュール20の両側の冷却器10の其々から金属板31が延びており、それらの金属板31の湾曲より先の部分31aは、平板のパワー端子26を両側で近接している。金属板31は、冷却器10の材料と同じアルミニウムで作られている。金属板31はパワー端子26には触れておらず、両者は絶縁状態にある。
図4を参照して、パワーモジュール20の内部構造について説明する。パワーモジュール20は、半導体チップ41を樹脂製のパッケージ21で封止したデバイスである。半導体チップ41は、一つのスイッチング素子とダイオードを含んでおり、チップ内部でスイッチング素子とダイオードが逆並列に接続されている。図4の半導体チップ41が、図1におけるスイッチング素子T1〜T8のいずれかと、そのスイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードに相当する。半導体チップ41は両面に電極を有しており、一方の電極は放熱板23bに直接に接合しており、他方の電極は導電性のスペーサ42を介して放熱板23cと導通している。放熱板23bは、パワー端子26cとも連続しており、半導体チップ41の電極と外部のデバイスを接続する端子の一部をなしている。図には示されていないが、放熱板23cは、別のパワー端子とつながっている。半導体チップ41の一方の面にはゲート電極が露出しており、そのゲート電極とゲート端子29は、ワイヤで接続されている。パッケージ21には2個の半導体チップが封止されており、図4の断面とは異なる断面において、別の半導体チップは、放熱板23aと放熱板23cとに挟まれている。別の半導体チップと放熱板23a、23cとの構造的関係は、図4に示した半導体チップ41と放熱板23b、23cとの構造的関係と同じである。
金属板31の機能を説明する。金属板31は、パワー端子26に電流が流れるときのインダクタンスを低減する。図示を省略しているが、パワー端子26の先端にはバスバが接合され、半導体チップ41は、パワー端子26とバスバを介して他のデバイスまたは他のスイッチング素子と電気的に接続される。パワー端子26に電流が流れるとその電流に起因してパワー端子26の周囲に磁場が発生する。磁場が大きいほどインダクタンスも大きくなる。金属板31は、平板のパワー端子26と近接して平行に延びており、パワー端子26が発する磁場によって金属板31の内部に渦電流が生じる。この渦電流の発生によって磁場が弱まる。すなわち、パワー端子26に対して近接し、かつ、平行となるように金属板31を配置することによって、パワー端子26のインダクタンスを低減できる。
金属板31は、もともとパワーモジュール20に隣接している冷却器10に取り付けられているので、その長さは短くて済む。インダクタンスを低減する金属板31を積層ユニット8の冷却器10に設けることで、インダクタンスを低減する構造をコンパクトに実現することができる。
金属板31はU字に湾曲している。湾曲の度合いを変えることで、金属板31の形状とパワー端子26に対する相対的な位置(特に、湾曲より先の部分31a)を容易に調整することができる。例えば、パワー端子26の上端にはバスバが接合されるが、パワー端子26とバスバとの接合箇所の直近まで金属板31の湾曲より先の部分31aがパワー端子26と平行に延びるように、湾曲を調整することができる。そうすることで、金属板31においてパワー端子26と隣接する部位(湾曲より先の部分31a)の面積をできるだけ大きくすることができる。金属板31においてパワー端子26と隣接する部位(湾曲より先の部分31a)の面積が大きい方が、インダクタンス低減効果が大きい。また、湾曲の度合いを調整することで、金属板31の湾曲より先の部分31aをパワー端子26に近づけることができる。金属板31においてパワー端子26との距離が短い方が、インダクタンス低減効果が大きい。このように、金属板31をU字に湾曲させることで、インダクタンス低減効果が大きくなるように、その形状と位置を容易に調整することが可能となる。
先に述べたように、金属板31には渦電流が発生する。渦電流の発生により金属板31の温度が上昇する。金属板31は冷却器10に取り付けられているので、金属板31の温度上昇は、冷却器10によって抑えられる。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。図4では一つの金属板31について説明したが、一つの冷却器10は6個の金属板31を備えており、それぞれの金属板31が、図4を参照しつつ説明した構造と利点を有している。金属板31は、冷却器10のフランジ17に溶接やろう付けなどで接合される。あるいは、金属板31は、冷却器10の外板16と一体であってもよい。すなわち、金属板31は、冷却器10の外板16の縁から続いているように構成されていてもよい。また、図4に示した金属板31のU字の湾曲形状は一例であり、金属板31は、図4とは異なる湾曲形状を有していてもよい。金属板31は、冷却器10からパワー端子26に沿って延びており、続いて冷却器10に向かって戻るように湾曲していればよい。例えば、金属板は、V字に近いU字に湾曲していてもよい。
実施例では、3個のパワー端子26のそれぞれに対して金属板31が設けられている。X方向(積層方向)から見たときに3個のパワー端子26と同時に重なる一つの幅広の金属板を冷却器10に設けてもよい。実施例の半導体チップ41が請求項における半導体素子の一例に相当する。3個のパワー端子26が、請求項における端子の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電力変換装置
6:ケース
7:板バネ
8:積層ユニット
10:冷却器
15:中板
16:外板
17:フランジ
19:フィン板
20:パワーモジュール
21:パッケージ
23、23a、23b、23c:放熱板
26、26a、26b、26c:パワー端子
30:絶縁板
31:金属板
31a:湾曲より先の部分
41:半導体チップ(半導体素子)
42:スペーサ
81:バッテリ
100:電気自動車

Claims (1)

  1. 半導体素子を収容した平板型のパワーモジュールと、
    平板型の複数の冷却器が平行に配置されており、隣接する冷却器の間に前記パワーモジュールが挟まれている積層ユニットと、
    を備えており、
    前記パワーモジュールは、前記冷却器の積層方向と直交する方向に延びており、前記パワーモジュールの内部の半導体素子と導通している平板状の端子を備えており、
    前記冷却器は、前記端子と対向するように延びている金属板を備えており、
    前記金属板は、前記冷却器から前記端子に沿って延びており、続いてU字に湾曲して前記冷却器に向けて延びており、U字の湾曲より先の部分が前記端子に近接していることを特徴とする電力変換装置。
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