JP2017021152A - 機器及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機器内部の音源部から発生する音を効率的に吸音する吸音手段を備える機器の小型化を図ることができる機器及び画像形成装置を提供する。【解決手段】稼動時に音が発生する音源部である駆動ユニット70と、電装部品を装備した回路が形成されている電装基板であるプリント基板20と、プリント基板20を内部に収容する電装基板収容手段である電装ボックス80と、吸音手段である吸音装置40と、を有する機器である複写機500において、吸音装置40を形成する壁部の少なくとも一部が、電装ボックス80を形成する壁部である連通部形成板45によって形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、機器及び画像形成装置に関するものである。
特許文献1には、吸音手段として、ある程度の体積を有する空洞部(共鳴空間)と、この空洞部を外部空間に連通させる連通部とによって形成されるヘルムホルツ共鳴器を用いた画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、装置本体の外装部材を外壁と内壁との二重構造にして、外壁と内壁との間の空間に上記空洞部を形成している。
しかしながら、外装部材にヘルムホルツ共鳴器を設ける構成では、装置内部の外装部材から離れた位置にある駆動部等の音源部から生じる音を効率的に吸音することができない。また、外装部材よりも音源部に近い装置内部にヘルムホルツ共鳴器を新たに設置すると、設置空間を確保するために装置の大型化に繋がるおそれがある。
このような問題は、画像形成装置に限らず稼動時に音が発生する音源部と、吸音手段とを有する機器であれば、生じ得る問題である。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、稼動時に音が発生する音源部と、
電装部品を装備した回路が形成されている電装基板と、前記電装基板を内部に収容する電装基板収容手段と、吸音手段と、を有する機器において、前記吸音手段を形成する壁部の少なくとも一部が、前記電装基板収容手段を形成する壁部によって形成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、機器内部の音源部から発生する音を効率的に吸音する吸音手段を備える機器の小型化を図ることができる、という優れた効果がある。
実施形態に係る複写機の駆動ユニットと電装ボックスとの概略上面図。 実施形態に係る複写機の概略構成図。 複写機の本体フレームに、プロセスカートリッジと、駆動ユニットと、電装ボックス80とを組み付けた状態の斜視説明図。 図3とは異なる角度から見た駆動ユニットと電装ボックスとの拡大斜視説明図。 電装ボックスの正面図。 ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置の模式図。 水平断面における被駆動部、駆動ユニット及び電装ボックスの位置関係を示す上面図。 電装ボックスの内側から見た吸音装置の断面図。 吸音装置を電装ボックスの内側から見た斜視図。
以下、本発明を機器である画像形成装置としての複写機(以下、複写機500という)に適用した実施形態について説明する。
図2は、実施形態に係る複写機500の一例を示す概略構成図である。
複写機500は、複写装置本体(以下、プリンタ部100という)、給紙テーブル(以下、給紙部200という)及びプリンタ部100上に取り付けるスキャナ(以下、スキャナ部300という)から構成される。
プリンタ部100は、四つのプロセスユニットとしてのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)、中間転写ベルト7、光走査手段としての露光装置6、定着手段としての定着装置12等を備えている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラに張架されて図2中の矢印A方向に移動する中間転写体であり、張架ローラのうちの一つが駆動モータにより回転することによって、図中の矢印A方向に表面移動する。
四つのプロセスカートリッジ1の、符号の後に付されたY,M,C,Kという添字は、イエロー,マゼンタ,シアン,黒用の仕様であることを示している。四つのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他は、ほぼ同様の構成になっているので、以下、Y,M,C,Kという添字を省略して説明する。
プロセスカートリッジ1は、潜像担持体である感光体2、帯電手段である帯電ローラ3、現像手段である現像装置4、及び、クリーニング手段である感光体クリーニング装置5を一体的に支持してユニット状とした構成となっている。各プロセスカートリッジ1は、それぞれのストッパーを解除することにより、複写機500本体に対して着脱可能となっている。
感光体2は、図2中の矢印で示すように、図中の時計周り方向に回転する。帯電ローラ3は、感光体2の表面に圧接されており、感光体2の回転により従動回転し、作像時に高圧電源から所定のバイアスが印加されることで感光体2の表面を一様帯電する。
露光装置6は、スキャナ部300で読み込んだ原稿画像の画像情報またはパーソナルコンピュータ等の外部装置から入力される画像情報に基づいて、感光体2の表面に対して露光光を照射し、感光体2の表面に静電潜像を形成する。現像装置4は、感光体2の静電潜像を現像してトナー像とする。
中間転写ベルト7を挟んで感光体2と対向する位置には、高圧電源により一次転写バイアスが印加された一次転写手段としての一次転写ローラ8が配置され、感光体2との間で一次転写電界を形成する。この一次転写電界の作用により、感光体2の表面上に形成されたトナー像が中間転写ベルト7の表面に転写される。
四つのプロセスカートリッジ1は、中間転写ベルト7の表面移動方向に並列に配設され、それぞれの感光体2上のトナー像が中間転写ベルト7上に順に重ね合わせるように転写されることによって、中間転写ベルト7の表面上にフルカラー画像が形成される。
感光体クリーニング装置5は、中間転写ベルト7と対向する位置を通過した感光体2の表面上に残留する転写残トナーのクリーニングを行う。
四つのプロセスカートリッジ1が中間転写ベルト7と対向する位置に対して、中間転写ベルト7の表面移動方向下流側には、二次転写ローラ9が配置されている。二次転写ローラ9は、張架ローラの一つである二次転写対向ローラ9aに対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置に配置され、中間転写ベルト7との間で二次転写ニップを形成する。二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に所定の電圧を印加して二次転写電界を形成する。給紙部200から給紙され、図2中の矢印S方向に搬送される転写材である転写紙は、二次転写ニップを通過する。この転写紙が二次転写ニップを通過する際に、中間転写ベルト7の表面上に形成されたフルカラー画像が、二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に形成された二次転写電界によって転写紙に転写される。
二次転写ニップに対して転写紙の搬送方向下流側に、定着装置12が配置されている。二次転写ニップを通過した転写紙は、定着装置12における加熱及び加圧によってフルカラー画像が定着され、画像が定着された転写紙は排紙トレイ10に排出される。
一方、二次転写ニップで転写紙に転写されず中間転写ベルト7の表面上に残留したトナーは、転写ベルトクリーニング装置11によって回収される。
図2に示すように、中間転写ベルト7の上方には、各色トナーを収容するトナーボトル400(Y,M,C,K)が複写機500本体に対して着脱可能に配置されている。
各色トナーボトル400に収容されたトナーは、各色に対応するトナー補給装置によって、各色の現像装置4に供給される。
図3は、複写機500のプリンタ部100及び給紙部200の骨格構造を構成する本体フレーム90に、四つのプロセスカートリッジ1と、駆動ユニット70と、電装ボックス80とを組み付けた状態の斜視説明図である。本体フレーム90は、前側フレーム91と後側フレーム92とを、図3中のY軸方向に延在する複数の接続フレーム93を介して固定した構成となっている。
駆動ユニット70は、駆動源である駆動モータを備え、駆動モータの駆動をプロセスカートリッジ1の感光体2や現像装置4に駆動を伝達する。
図4は、図3とは異なる角度から見た駆動ユニット70と電装ボックス80との拡大斜視説明図であり、図5は、電装ボックス80の正面図である。また、図1は、複写機500の駆動ユニット70と電装ボックス80との概略上面図である。
図1、図4及び図5に示すように、内部にプリント基板20を搭載した電装ボックス80の駆動ユニット70と対向する面を形成する電装ボックス駆動側面板81にヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置40を設けている。
図6は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置40の模式図である。
図6に示すように、ヘルムホルツ共鳴器は、入口が狭まった容器のような形状であり、ある程度の体積を有する空洞部41と、それよりも小さい狭まった入口を形成する連通部43とによって構成され、連通部43に入ってくる特定の周波数の音を吸音する。
空洞部41の体積を「V」、連通部43における開口部42の開口面積を「S」、連通部43の長さを「H」、音速を「c」とし、吸音装置40での吸音周波数を「f」とすると、以下の(1)式が成り立つ。
Figure 2017021152
(1)式における「Δr」は開口端補正であり、一般に連通部43の断面が円形のときの半径を「r」としたときに、「Δr=0.6r」を用いる。
(1)式に示すように、吸音装置40によって吸音する音の周波数は、空洞部41の体積V、連通部43の長さH及び連通部43の開口面積Sによって求めることができる。
図1に示す吸音装置40は、空洞部41と連通部43との組み合わせを複数備え、複数のヘルムホルツ共鳴器を形成している。このような複数のヘルムホルツ共鳴器を備える構成では、ヘルムホルツ共鳴器ごとに吸音する周波数を異ならせることで、周波数の異なる複数の音を吸音することができる。
駆動ユニット70の稼動時には、駆動モータの電磁音やギヤの噛み合い音などの音が発生する。また、駆動モータの回転子やギヤなどの回転体の回転時に振動音が発生し、さらに、この振動が伝播することによって他の構造体が振動し振動音が発生するなど、駆動ユニット70の稼動時には様々な音が発生する。このような駆動ユニット70の稼動時に生じる稼動音が複写機500の外部に伝達し、周辺の人に不快感を与える騒音となるおそれがある。このような騒音となり得る稼動音のうち外部へ伝わることを抑制したい稼動音の周波数に合わせて吸音装置40を形成することで、騒音となり得る稼動音を吸音装置40で吸音することができる。例えば、上記回転体の回転時に生じる音の周波数に合わせて吸音装置40の空洞部41の体積や連通部43の長さや開口面積を設定し、稼動音を吸音する。
吸音装置40は、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部41を形成する壁面のうち空洞部41と外部とを連通する連通部43が設けられた壁面を形成する連通部形成板45と、空洞部41の他の壁面を形成する空洞形成部材44と、を備える。
図7は、複写機500のプリンタ部100の水平断面における被駆動部60、駆動ユニット70及び電装ボックス80の位置関係を示す上面図である。
被駆動部60は、プロセスカートリッジ1が配置されており、駆動ユニット70から回転駆動が入力されることにより、プロセスカートリッジ1が備える現像装置4内の回転体や感光体2が回転駆動する。
図7に示すように、プリンタ部100は、外側を外装カバー51で覆われており、外装カバー51は、前面外装カバー51a、背面外装カバー51b、右側面外装カバー51c及び左側面外装カバー51d等からなる。前面外装カバー51aの内側には被駆動部60が配置され、その後側に、駆動ユニット70及び電装ボックス80が配置されており、電装ボックス80の後側を背面外装カバー51bが覆う配置となっている。
駆動ユニット70は、モータやギヤ等の音源となる部材が存在し、稼動時には稼動音が発生する。この稼動音が、電装ボックス80を挟んで反対側に伝わり、背面外装カバー51bを透過すると、複写機500の外部に稼動音が漏れて騒音の原因となる。背面外装カバー51bにもある程度の遮音効果はあるが、十分とはいえず、特に低周波数の音は透過し易く、音漏れの原因となる傾向にある。背面外装カバー51bでは遮音しきれない音を吸音する吸音装置を配置することが考えられる。
特許文献1には、外装カバーを二層にし、その間の空間を共鳴空間としてヘルムホルツ共鳴器からなる吸音装置を設ける構成が記載されている。
この構成を、図7に示す複写機500に適用したとすると、電装ボックス80の背面側に吸音装置を設けるための空間を設ける必要があり、複写機500の奥行き方向の大型化に繋がる。
また、外装カバー51にヘルムホルツ共鳴器を設ける構成では、装置内部の外装カバー51から離れた位置にある駆動ユニット70から生じる音を効率的に吸音することができない。外装カバー51よりも駆動ユニット70に近い装置内部にヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置を新たに設置すると、部品点数の増加や、設置するための空間が必要であることから、画像形成装置が大型化してしまう。また、それに伴いコストが高くなり、重量も増加するといった問題が生じる。
本実施形態の複写機500では、電装ボックス80に吸音装置40を設けることで、外装カバー51よりも駆動ユニット70に近い装置内部に吸音装置40を配置することができる。これにより、外装カバー51に吸音手段を設ける構成よりも、駆動ユニット70から生じる音を効率的に吸音することができる。また、図1、図4及び図5に示すように、ヘルムホルツ共鳴器からなる吸音装置40の外壁面の一部である連通部形成板45の面が、電装ボックス80の外壁面の一部を兼ねる構成となっている。このような構成により、部品点数が削減され、省スペース化、低コスト化、軽量化ができる。
さらに、図1に示すように、吸音装置40が電装ボックス80に内包される構成となっているため、省スペース化を図ることができる。これにより、吸音装置40を設けることに起因して複写機500の奥行き方向の長さが長くなることを抑制でき、複写機500全体の大型化を抑制することができる。
本実施形態では、ヘルムホルツ共鳴器の開口部である連通部43の少なくとも一つがY軸方向に平行な光線を背面側から当てたときに、駆動ユニット70の背面側の面に投影されるような位置関係となっている。
言い換えると、図1及び図4に示すように、吸音装置40の連通部43が連通部形成板45を貫通する方向(図中Y軸に平行な方向)の延長線上に駆動ユニット70が位置し、連通部43が駆動ユニット70と対向する位置関係となっている。
連通部43の少なくとも一つが駆動ユニット70と対向する位置関係となっていることにより、駆動ユニット70から発生した音が連通部43に伝わり易くなり、吸音効果の向上を図ることができる。さらに、図4に示すように、連通部43と駆動ユニット70とが近接する構成をとっていることで、効率的に騒音を低減することができる。
効率的に騒音を低減することで、吸音装置40の小型化を図ることができ、省スペース化を図ることができる。
連通部形成板45は、電装ボックス駆動側面板81にネジ締結によって固定されており、ネジを緩めることで吸音装置40を電装ボックス80から取り外せる構成となっている。このため、線速ごとに周波数の違う騒音を発生する駆動ユニット70に対して、電装ボックス80は共通のものを用い、吸音装置40だけを最適化することで、効率的に騒音を低減することができる。
図8は、電装ボックス80の内側から見た吸音装置40の断面図である。
図1及び図8に示すように、吸音装置40が共鳴空間である空洞部41を複数備え、複数の周波数に応じた複数のヘルムホルツ共鳴器を形成することで、駆動ユニット70から発生する音に起因する騒音を効率的に低減することができる。このため、複数の周波数に応じたヘルムホルツ共鳴器を形成する複数の吸音装置40を用意する必要がなく、省スペース化が可能である。
図9は、吸音装置40を電装ボックス80の内側から見た斜視図である。図1及び図9に示すように、吸音装置40は、空洞形成部材44に電気ハーネス21を束ねるハーネスクランプ22やプリント基板20を保持する形状を有している。このため、部品点数が削減され、省スペース化、低コスト化、軽量化ができる。
本実施形態の複写機500では、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置40の一部が電装ボックス80壁面を兼ねていて、電装ボックス80内に設置されている。また、吸音装置40が音源となる駆動ユニット70の近くに設置されている。さらに、吸音装置40の一部がプリント基板20やハーネスクランプ22を保持する形状を有し、吸音装置40が複数の周波数に対応する共鳴空間を持っている。
このような構成により、効率的に騒音を低減するとともに、部品点数の増加を最小限に抑えることで、画像形成装置である複写機500の小型化、低コスト化、軽量化を達成することができる。
連通部形成板45としては、樹脂材料でも良いし、金属材料でもよい。金属材料を用いるときには、板金に対してバーリング加工を施すことによって連通部43を形成することができる。
一方、空洞形成部材44は樹脂材料によって作製している。樹脂材料は金属材料よりも加工し易い材料であるため、空洞部41を形成する壁面の全てを金属材料で規制する構成よりも、密閉性を保ちつつ、高精度に空洞部41の体積を確保することができる。空洞部41の体積を高精度に確保することで所望の周波数の音を吸音することが可能となる。
電装ボックス80は、金属製の板からなる略直方体の箱状の部材である。金属は樹脂よりも比重が大きく、板材の単位面積あたりの質量が大きくなるため、樹脂材料からなる板よりも透過音を抑制することができる。このため、金属製の電装ボックス80の表面が駆動ユニット70と対向することで、駆動ユニット70から生じた音が、電装ボックス80の表面における吸音装置40を設けていない部分に伝わってきても音が透過することを抑制し、音漏れを抑制することができる。また、金属製の電装ボックス80の表面で音が反射することで、吸音装置40の連通部43に音が入射することを促すことができる。
電装ボックス80としては、直方体の六つの面が壁面によって囲まれているものに限らず、骨組み等により略直方体状の空間を形成するものや壁面に穴が空いているものであってもよい。
プリント基板20は、電装部品を装備した回路が形成されるものであり、その表面の法線方向の長さ(基板上の高さ)が異なる様々な電装部品が装備される。よって、このようなプリント基板20を収容する電装ボックス80は、その厚み「T」を、プリント基板20における基板上の高さが最も高い電装部品を配置した位置の高さ分を収容できる長さに設定する必要がある。
このため、電装ボックス80の内部空間は、基板上の電装部品が配置されていない部分や基板上の高さが低い電装部品が配置されている部分では、プリント基板20の表面と電装ボックス80の内壁面との間の空間がデッドスペースとなる。
また、複数のプリント基板20を備える場合は、複数のプリント基板20を一つの電装ボックス80内に配置することが一般的である。
複数のプリント基板20を同一平面上に複数枚並べて配置する構成では、高さ方向や幅方向にプリント基板20を二枚以上配置する部分と、それよりも少ない枚数のプリント基板20を配置する部分とが存在する構成が考えられる。このような構成では、プリント基板20を配置する平面上におけるプリント基板20が存在しない部分では、電装ボックス80の内部空間が厚み方向の全域に渡ってデッドスペースとなる。
また、複数枚のプリント基板20を備える構成では、奥行き方向にプリント基板20を二枚以上配置する部分と、それよりも少ない枚数のプリント基板20を配置する部分とが存在する構成が考えられる。この構成の場合は、最も枚数が多い部分の奥行き方向の長さに合わせて電装ボックス80の厚み「T」を設定するため、プリント基板20の枚数が少ない部分では、プリント基板20の表面と電装ボックス80の内壁面との間の空間がデッドスペースとなる。
本実施形態では、稼動音が生じる音源部が駆動ユニット70である場合について説明した。音源部としては、駆動ユニット70に限らず、露光装置や給紙部など稼動音が生じる箇所であればよい。
本実施形態の複写機500では、電装ボックス80を背面外装カバー51bに近接する位置に配置した構成であるが、電装ボックス80を他の外装カバー51(51a、51c、51d)に近接する位置に配置した構成であっても本発明は適用可能である。この場合は、電装ボックス80が近接する外装カバー51からの音漏れを抑制することができる。
本実施形態では、画像形成装置として、複写機500がカラー画像形成装置である構成を例に挙げて説明したが、本発明は、公知のモノクロ画像形成装置についても同様に適用することができる。また、画像形成装置としては電子写真方式の画像形成装置に限らず、インクジェット方式等の公知の画像形成装置にも適用することができる。さらに、機器としては画像形成装置に限らず、稼動時に稼動音を発生させる音源を備えるものであれば、適用することができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
稼動時に音が発生する駆動ユニット70等の音源部と、電装部品を装備した回路が形成されているプリント基板20等の電装基板と、電装基板を内部に収容する電装ボックス80等の電装基板収容手段と、吸音装置40等の吸音手段と、を有する複写機500等の機器において、吸音手段を形成する壁部の少なくとも一部が、電装基板収容手段を形成する壁部(連通部形成板45等)によって形成される。
これによれば、上記実施形態について説明したように、外装部材に吸音手段を設ける構成よりも音源部から生じる音を効率的に吸音することが可能となる。これは、以下の理由による。すなわち、電装基板収容手段は、外装部材よりも機器の内側に位置しており、この電装基板収容手段の壁部によって壁部の少なくとも一部が形成される吸音手段も、外装部材よりも機器の内側に配置することが可能となる。これにより、より音源部に近い位置に吸音手段を配置することが可能となり、音源部から生じる音を効率的に吸音することが可能となる。
また、吸音手段を形成する壁部の少なくとも一部が、電装基板収容手段を形成する壁部によって形成されることにより、部材の共通化を図ることができ、機器内部に吸音手段を新たに設置する構成に比べて機器の小型化を図ることができる。
このように、態様Aでは、機器内部の音源部から発生する音を効率的に吸音する吸音手段を備える機器の小型化を図ることができる。
(態様B)
態様Aにおいて、吸音装置40等の吸音手段の少なくとも一部が、電装ボックス80等の電装基板収容手段の内側に配置されている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電装基板収容手段の内部空間はデッドスペースが生じ易く、このデッドスペースとなる空間に吸音手段の少なくとも一部を配置することで、スペースの有効活用を実現出来る。
(態様C)
態様AまたはBの何れかの態様において、吸音装置40等の吸音手段を形成する壁部のうち、電装ボックス80等の電装基板収容手段を形成しない壁部(空洞形成部材44等)の外壁面の少なくとも一部が、プリント基板20等電装基板及び電気ハーネス21等の電気配線の少なくとも一方を保持する形状を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、部品点数が削減され、省スペース化、低コスト化、軽量化を図ることができる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、吸音装置40等の吸音手段は、ヘルムホルツ共鳴器を用いたものである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ある程度の体積を有する空洞部41等の空洞部を備えた吸音手段を追加する構成であっても、吸音手段を設けることに起因する機器の大型化を抑制できる。
(態様E)
態様Dにおいて、ヘルムホルツ共鳴器の連通部43開口部が駆動ユニット70等の音源部と対向するように配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動ユニット70から発生した音が連通部43に伝わり易くなり、消音効果の向上を図ることができる。
(態様F)
態様DまたはEの何れかの態様において、吸音装置40等の吸音手段は、ヘルムホルツ共鳴器の共鳴空間として容積が異なる二以上の空洞部41等の共鳴空間を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数の周波数に応じたヘルムホルツ共鳴器を形成する複数の吸音手段を用意する必要がなく、一つの吸音手段で複数の周波数の音を吸音することができるため、省スペース化が可能である。
(態様G)
転写紙等の記録媒体に画像を形成する複写機500等の画像形成装置において、態様A乃至Fの何れかの態様に係る機器の構成を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の稼動音を効率的に吸音する吸音手段を備えた構成で、画像形成装置の小型化を図ることができる。
(態様H)
態様Gにおいて、音源部は、感光体2等の潜像担持体と潜像担持体の表面に担持された静電潜像を現像する現像装置4等の現像手段とを備えたプロセスカートリッジ1等の作像部に駆動を伝達する駆動ユニット70等の作像部駆動手段である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、作像部駆動手段の稼動音を効率的に吸音する吸音手段を備えた構成で、複写機500等の画像形成装置の小型化を図ることができる。
1 プロセスカートリッジ
2 感光体
3 帯電ローラ
4 現像装置
5 感光体クリーニング装置
6 露光装置
7 中間転写ベルト
8 一次転写ローラ
9 二次転写ローラ
9a 二次転写対向ローラ
10 排紙トレイ
11 転写ベルトクリーニング装置
12 定着装置
20 プリント基板
21 電気ハーネス
22 ハーネスクランプ
40 吸音装置
41 空洞部
42 開口部
43 連通部
44 空洞形成部材
45 連通部形成板
46 短管部
51 外装カバー
51a 前面外装カバー
51b 背面外装カバー
51c 右側面外装カバー
51d 左側面外装カバー
60 被駆動部
70 駆動ユニット
80 電装ボックス
81 電装ボックス駆動側面板
90 本体フレーム
91 前側フレーム
92 後側フレーム
93 接続フレーム
100 プリンタ部
200 給紙部
300 スキャナ部
400 トナーボトル
500 複写機
特開2000−235396号公報

Claims (8)

  1. 稼動時に音が発生する音源部と、
    電装部品を装備した回路が形成されている電装基板と、
    前記電装基板を内部に収容する電装基板収容手段と、
    吸音手段と、を有する機器において、
    前記吸音手段を形成する壁部の少なくとも一部が、前記電装基板収容手段を形成する壁部によって形成されることを特徴とする機器。
  2. 請求項1に記載の機器において、
    前記吸音手段の少なくとも一部が、前記電装基板収容手段の内側に配置されていることを特徴とする機器。
  3. 請求項1乃至2の何れかに記載の機器において、
    前記吸音手段を形成する壁部のうち、前記電装基板収容手段を形成しない壁部の外壁面の少なくとも一部が、前記電装基板及び電気配線の少なくとも一方を保持する形状を有することを特徴とする機器。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の機器において、
    前記吸音手段は、ヘルムホルツ共鳴器を用いたものであることを特徴とする機器。
  5. 請求項4に記載の機器において、
    前記ヘルムホルツ共鳴器の開口部が前記音源部と対向するように配置することを特徴とする機器。
  6. 請求項4または5の何れかに記載の機器において、
    前記吸音手段は、前記ヘルムホルツ共鳴器の共鳴空間として容積が異なる二以上の共鳴空間を備えることを特徴とする機器。
  7. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    請求項1乃至6の何れかに記載の機器の構成を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記音源部は、潜像担持体と前記潜像担持体の表面に担持された静電潜像を現像する現像手段とを備えた作像部に駆動を伝達する作像部駆動手段であることを特徴とする画像形成装置。
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