JP2017021104A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト発熱タイプの定着において、発熱する筒状の発熱体の屈曲疲労による破損を抑制する定着装置を提供する。【解決手段】定着ユニット7と対向回転体としての加圧ローラ8とからなる定着装置Fであって、定着ユニット7は、発熱する筒状の発熱体1と、発熱体1の内部側に位置する磁性コア3と、励磁コイル4と、ステイ5と、ステイ5を保持したニップ形成部材6と、発熱体1の周囲側に位置する筒状の回転体2と、から構成され、発熱する筒状の発熱体1を固定とし、発熱体1の周囲を筒状の回転体2を発熱体1と接触しながら回転させる。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真プリンタや電子写真複写機などの画像形成装置に搭載する電磁誘導加熱方式の定着装置に関する。
電子写真式のプリンタや複写機に搭載する電磁誘導加熱方式の定着装置として、加圧ローラと共にニップ部を形成する筒状のベルトを電磁誘導発熱させるベルト発熱タイプの装置が知られている。
特許文献1は、導電層を有するベルトの回転軸方向に磁界を発生させベルトの周回方向に電流を形成することでベルトを発熱させる定着装置を開示している。特許文献2は、発熱層を有するベルトに対して垂直な方向に磁界を発生させ発熱層に渦電流を形成することでベルトを発熱させる定着装置を開示している。
特許文献1、2の定着装置では、湾曲するベルトを直接加熱することができる。このため、セラミックヒータを用いた従来のオンデマンド定着装置よりも、湾曲形状などのニップ形状設計の自由度が高いという特徴がある。自由度の高さから、定着性に有利なニップ形状とすることができ、従来よりも低温定着の実現が可能となっている。
特開2014−26267号公報 特許第4650166号公報
ベルト発熱タイプの定着装置において、ベルト上に流れる電流の向きと垂直な方向にベルト破損が発生した場合、破損端部で発熱が集中し、局所的に温度が上昇するという課題がある(特許文献2の段落0021参照)。局所的な温度上昇は、破損部分を本来流れる垂直な方向の電流量に比例して大きくなる。局所発熱により、画像ムラやホットオフセット等の画像弊害を引き起こす可能性があるため、電流の向きと垂直な方向へのベルト破損は回避する必要がある。
ところが、ベルト発熱タイプのベルトとして利用可能な金属ベルトやカーボン入りポリイミドベルトは屈曲疲労に弱い。このため、これらのベルトを用いて定着性に有利なように急峻な曲面をもつニップ形状とした場合に、ベルトの使用期間が長くなるに従ってベルトの母線方向(回転軸方向に平行な方向)に屈曲疲労が蓄積し、ベルトが母線方向で破損を起こす恐れがある。
特に、特許文献1のように、周回方向に電流を形成することで発熱するベルトは、屈曲疲労による破損の方向と電流の向きが垂直の関係となるため、特許文献2の装置に用いるベルトよりも屈曲疲労による破損に対して注意を要する。即ち、周回方向に電流を形成することで発熱するベルトはベルト破損の懸念があるために特許文献2の装置に比べてニップ設計の自由度に制限がかかってしまうのである。
屈曲疲労による破損の方向と電流の向きが垂直の関係となるのは、ベルトの回転軸方向に磁界を発生させベルトの周回方向に電流を形成することで全周にわたり発熱する定着装置に特有のものである。渦電流によりベルトを発熱させる装置では破損部を流れる電流量の垂直成分が少ないこと、ベルトが回転し破損部がコイルに接近したときのみ発熱すること、などから局所発熱は発生しにくい。これに対し、ベルトの周回方向に電流を流しベルトを発熱させる装置では、常に電流が破損部を垂直方向に流れるため、局所発熱による画像弊害が出やすい。
本発明の目的は、発熱する筒状の発熱体の屈曲疲労による破損を抑制することができる定着装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の定着装置は、導電層を有し固定された筒状の発熱体と、前記発熱体の外周面と少なくとも一部が接触した状態で回転可能に設置された筒状の回転体と、前記発熱体と対向して配置され、前記発熱体に対して圧接された状態で回転することで前記回転体が前記発熱体の外周を摺動する駆動力を前記回転体に与える対向回転体と、前記発熱体の中空部に挿通され前記発熱体の母線方向に沿って配置された磁性芯材と、前記磁性芯材に対し、前記回転体の回転軸線に交差する方向に巻き線を施すことによって形成される励磁コイルと、前記励磁コイルへ交番電流を供給するインバータ回路と、を有し、前記発熱体が電磁誘導により発熱することを特徴とする。
本発明によれば、発熱する筒状の発熱体の屈曲疲労による破損を抑制することができる定着装置の提供を実現できる。
実施例1に係る定着装置の断面図 定着装置の正面図 定着ユニットの内部構造を示す斜視断面図と、発熱部材とベルトの層構成を示す断面図 磁性コアと励磁コイルによる発熱部材の電磁誘導加熱を説明するための図 励磁コイルの巻き方を示した図 実施例2に係る定着装置の断面図 実施例3に係る定着装置の断面図 実施例4に係る定着装置の断面図 画像形成装置の断面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の好適な実施形態は、本発明における最良の実施形態の一例ではあるものの、本発明は以下の実施例により限定されるものではなく、本発明の思想の範囲内において他の構成に置き換えることは可能である。
[実施例1]
(1)画像形成装置111
図9を参照して、本発明に係る定着装置を搭載する画像形成装置を説明する。図9は電子写真記録技術を用いた画像形成装置(本実施例ではモノクロプリンタ)111の一例の概略構成を示す断面図である。
画像形成装置111において、記録材Sにトナー画像を形成する画像形成部IFは、像担持体としての感光体ドラム100と、帯電部材102と、レーザスキャナ103と、を有する。更に画像形成部IFは、現像器104と、感光体ドラムの外周面(表面)をクリーニングするクリーナ101と、転写部材106と、を有する。感光体ドラム100と、帯電部材102と、現像器104、クリーナ101は、画像形成装置本体111Aに取り外し可能に装着されるカートリッジCaとして一体的に構成されている。以上の画像形成部IFの動作は周知であるので詳細な説明は割愛する。
画像形成装置本体111A内のカセット105に収納された記録材Sは、ローラ108の回転によって1枚ずつ繰り出された後に、ローラ109の回転によって感光体ドラム100と転写部材106とで形成された転写部に搬送される。転写部でトナー画像が転写された記録材Sは定着装置(定着部)Fに送られ、トナー画像は定着装置Fで記録材に加熱定着される。定着装置Fを出た記録材Sはローラ110の回転によってトレイ107に排出される。
(2)定着装置F
図1、図2、図3を参照して、本実施例に係る定着装置Fを説明する。本実施例に示す定着装置Fは電磁誘導加熱方式の装置である。図1は本実施例に係る定着装置Fの概略構成を示す断面図である。図2は定着装置Fを記録材Sの搬送方向aの上流側から見たときの正面図である。図3の(a)は定着ユニット7の内部構造を示す斜視断面図、(b)は発熱部材1とベルト2の層構成を示す断面図である。
本実施例の定着装置Fは、定着ユニット7と、対向回転体としての加圧ローラ8と、を有する。図1に示すように、加圧ローラ8は、芯金8aと、芯金8aの外周面上にローラ状に設けられた弾性層8bと、弾性層8bの外周面上に設けられた離型層8cと、を有する。弾性層8bの材質は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム等で耐熱性がよいものが好ましい。
記録材Sの搬送方向aと直交する方向X(図2参照)について、加圧ローラ8の芯金8aの両端部は定着装置Fのフレーム(不図示)に軸受けを介して回転自由に保持されている。また、ステイ5の両端部と、フレーム側のバネ受け部材18a,18bとの間に、それぞれ、加圧バネ17a,17bを縮設することでステイ5に押し下げ力を作用させている。本実施例の定着装置Fでは、図1のようにニップ形成部材6の加圧ローラ8とは反対側の上面6aに保持させたステイ5に総圧約250N(約25kgf)の押圧力を与えている。
耐熱性樹脂PPS等で構成されたニップ形成部材6の加圧ローラ8と対向する下面6bには、記録材Sの搬送方向aについて、下面6bの中央に、加圧ローラ8とは反対側に窪む湾曲面6b1(図1参照)が設けられている。また、下面6bの湾曲面6b1の両側には、加圧ローラ8側に膨らむ弧状の曲面6b2が設けられている。
ステイ5を保持したニップ形成部材6の外周には、筒状の発熱体としての発熱部材1が設けられている。そして、この発熱部材1の外周には、発熱部材1の外周面と少なくとも一部が接触した状態で回転可能に設置された筒状の回転体としてのベルト2が設けられている。本実施例では発熱部材1の外周面にベルト2の内周面全域を接触させている。
ステイ5に押圧力を与えると、ニップ形成部材6の湾曲面6b1と加圧ローラ8の外周面の一部とが、発熱部材1の外周面とベルト2の内周面とを圧接する。これにより、ベルト2の内周面と加圧ローラ8の外周面とで湾曲面6b1の形状に応じた急峻な曲面を持つ湾曲形状のニップ部N(図1参照)が形成される。
発熱部材1はニップ形成部材6に固定され、回転不可能である。加圧ローラ8はモータ(不図示)により矢印方向に回転駆動し、この加圧ローラ8の回転に追従してベルト2はベルト2の内周面が発熱部材1の外周面に摺動しながら矢印方向に回転する。つまり、発熱部材1と対向して配置された加圧ローラ8は、発熱部材1に対してベルト2を圧接させた状態で回転することでベルト2が発熱部材1の外周を摺動する駆動力をベルト2に与える。
ベルト2の回転時にベルト2の内周面と発熱部材1の外周面に発生する摺動抵抗を低減するために、発熱部材1の外周面、又はベルト2の内周面にグリスを塗布することが望ましい。
記録材Sの搬送方向aと直交する方向Xについて、ニップ形成部材6の両端部にはフランジ部材12a,12bが外嵌されている。フランジ部材12a,12bは、それぞれ、規制部材13a,13bによりステイ5に固定されている。各フランジ部材12a,12bは、ベルト2の回転時にベルト2の端部を受けて、ベルト2の母線方向に沿う寄り移動を規制する役目をする。フランジ部材12a,12bの材質としては、LCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)樹脂等の耐熱性の良いものが好ましい。
発熱部材1は、例えばスピニング加工された筒状のSUSからなり、SUSが導電層として発熱する。また、後述のように周回方向に電流を流し発熱する発熱部材1は周回方向への抵抗値ムラがあると発熱ムラが生じてしまう。このため、導電層は周回方向で接続部分がないシームレスな筒状である必要がある。本実施例では、発熱部材1として厚み40μmに成型したSUSを用いた。
加圧ローラ8と共にニップ部Nを形成するベルト2は、筒状に成型された基層2aと、その基層2aの外周面上に積層した離型層2bの複合構造の部材である(図3(b)参照)。本実施例では厚み70μmのポリイミド樹脂を基層2aとして用いており、その基層2aの外周面上に厚み20μmのフッ素樹脂を離型層2bとして塗布して用いている。
発熱部材1に対し、交番磁束を作用させ、周回方向への誘導電流を発生させることで発熱部材1が発熱し、この発熱部材1の熱がベルト2へ伝わる。未定着のトナー画像Tが形成された記録材Sはニップ部Nで搬送されつつ加熱され、これによりトナー画像Tは記録材S上に定着される。
発熱部材1に対し、交番磁束を作用させ、誘導電流を発生させる原理と構成について詳述する。図4は磁性コア3と励磁コイル4による発熱部材1の電磁誘導加熱を説明するための図である。
磁性芯材としての磁性コア3は、不図示の固定手段で発熱部材1の中空部に貫通して配置させ、磁極NP,SPを持つ直線状の開磁路を形成している。つまり、磁性コア3は、発熱部材1の中空部に挿通され発熱部材1の母線方向(方向Xと平行な方向)に沿って配置されている。磁性コア3の材質は、ヒステリシス損が小さく比透磁率の高い材料、例えば、焼成フェライト、フェライト樹脂、非晶質合金(アモルファス合金)や、パーマロイ等の高透磁率の酸化物や合金材料で構成される強磁性体が好ましい。本実施例においては、比透磁率1800の焼成フェライトを用いる。形状は直径12mmの円柱形状をしている。
図5は励磁コイル4の巻き方を示した図である。励磁コイル4は、通常の単一導線を発熱部材1の中空部において、磁性コア3に螺旋状に巻き回して発熱部材1の母線方向と略平行な螺旋形成部4cを形成している。記録材Sの搬送方向aと直交する方向Xについて、磁性コア3の長さは340mmである。本実施例では、長さ340mmの磁性コア3に対し、励磁コイル4は巻間隔が均等に20mmピッチで18回巻きつけている。この励磁コイル4はベルト2の回転軸線Aに交差する方向に巻き回されている。
この励磁コイル4に給電接点部4a,4bを介してインバータ回路としての高周波コンバータ16から高周波電流(交番電流)を供給し、磁性コア3の記録材Sの搬送方向aと直交する方向Xに交番磁束を発生させる。この交番磁束により発熱部材1の周回方向に誘導電流が流れ、発熱部材1自身の電気抵抗によってジュール熱を発生させることで、発熱部材1を発熱させる。このとき発熱部材1は発熱部材1の外周全域で発熱する。
(3)制御
図1、図2に示すように、非接触型サーミスタによって構成される検温素子9,10,11は、記録材Sの搬送方向aに関し、ニップ部Nの上流側でベルト2に対向させて配設してある。記録材Sの搬送方向aと直交する方向Xに関し、ベルト2の中央に配設された検温素子9は、大サイズ記録材と小サイズ記録材が必ず通過するベルト中央部の温度を検知する。この検温素子9の検出温度に基づきベルト2は表面の温度が所定の定着温度(目標温度)に維持・調整される。
ベルト2の両端部に配設された検温素子10,11では、大サイズ記録材が通過し小サイズ記録材が通過しないベルト端部の昇温具合を検知することができる。
図4に、プリンタ制御部40のブロック図を示す。プリンタ制御部40において、プリンタコントローラ41は後述するホストコンピュータ42との間で通信と画像データの受信、及び受け取った画像データをプリンタが印字可能な情報に展開する。更にプリンタコントローラ41はエンジン制御部43との間で信号のやり取り及びシリアル通信を行う。エンジン制御部43はプリンタコントローラ41との間で信号のやり取りを行い、更にシリアル通信を介して定着温度制御部44、周波数制御部45、電力制御部46の制御を行う。
定着温度制御部44は検温素子9,10,11によって検出された温度を基に定着装置Fの温度制御を行うと共に、定着装置Fの異常温度の検出等を行う。周波数制御部45は高周波コンバータ16の駆動周波数の制御を行い、電力制御部46は励磁コイル4に印加する電圧を調整して高周波コンバータ16の電力の制御を行う。
このようなプリンタ制御部40を有するプリンタシステムにおいて、ホストコンピュータ42はプリンタコントローラ41に画像データを転送し、ユーザからの要求に応じて記録材サイズなどの様々なプリント条件を設定する。
(4)実験
本実施例の定着装置Fを搭載する画像形成装置111について、下記の設定で動作確認実験を行った。記録材Sのニップ部Nにおける搬送速度を240mm/secとし、ベルト2の表面温度(定着温度)を195℃に設定した。実験は坪量75g/mのLTR−Pサイズ紙で行い、スループットは40ppmとした。上記の条件で、トナー画像Tが形成された記録材Sをニップ部Nに連続50枚通過させて記録材S上のトナー画像を確認したところ、良質な定着画像を得ることができた。
(5)発熱部材1の破損抑制作用
本実施例の定着装置Fは、固定された発熱部材1の外周面に接触するベルト2がニップ部Nで加圧ローラ8から摩擦力を受けて回転する。発熱部材1は非回転であるために、回転に伴う屈曲疲労の影響を受けることがなくなる。その結果、湾曲形状などのニップ形状設計の自由度を保つことができ、更に屈曲疲労によって発熱部材(導電層)1が母線方向で破損することを抑制できるため、従来のような局所発熱に伴う画像不良の発生を抑制することができる。
[実施例2]
定着装置Fの他の例を説明する。本実施例では実施例1の定着装置Fと異なる構成のみを説明する。図6は本実施例に係る定着装置Fの概略構成を示す断面図である。
実施例1の定着装置Fは、発熱部材1の外周面にベルト2の内周面全域を接触させた構成とした。しかしながら、発熱部材1の外周面の一部がベルト2の内周面と接触する構成であってもかまわない。例えば、定着装置Fの加圧ローラ8とベルト2の回転数をアップする高速化に伴いステイ5に与える押圧力を上昇させた場合、ベルト2と発熱部材1の摺動抵抗が上昇してベルト2を回転させるための回転トルクが増大することが考えられる。
そこで、回転トルク低減のために、図6のように、発熱部材1とベルト2を、ニップ部N、及びニップ部Nの記録材Sの搬送方向a上流側と下流側のみ接触させる構成とする。
ベルト2は、ベルト2の内周長が発熱部材1の外周長に対して長く、ベルト2の内周面の少なくとも一部が発熱部材1の外周面に接触するように形成してある。
ステイ5に押圧力を与えると、実施例1で説明したようにベルト2の外周面と加圧ローラ8の外周面とでニップ部Nが形成される。また、記録材Sの搬送方向aについて、ニップ形成部材6の湾曲面6b1の上流側と下流側の曲面6b2が発熱部材1の内周面を押圧して発熱部材1の外周面をベルト2の内周面に圧接する。これにより、発熱部材1とベルト2とで曲面6b2の形状に応じた弧状の圧接部Cがニップ部Nの上流側と下流側に形成される。つまり、ベルト2は、発熱部材1の外周面と少なくとも一部(ニップ部N及び圧接部C)が接触した状態で回転可能に設置されている。
本実施例の定着装置Fにおいても、発熱部材1は非回転であるために、回転に伴う屈曲疲労の影響を受けることがなくなる。よって、実施例1と同様な作用効果を得ることができる。
[実施例3]
定着装置Fの他の例を説明する。本実施例では実施例1の定着装置Fと異なる構成のみを説明する。図7は本実施例に係る定着装置Fの概略構成を示す断面図である。
実施例1の定着装置Fは、発熱部材1とニップ形成部材6を別部材とする構成とした。しかしながら、発熱部材1が剛体でありニップ形成部材6を兼ねる構成であってもかまわない。図7に示すように、発熱部材1を周方向の厚みが均等に1.5mmになるよう成形し、更に加圧ローラ8と対向する部位にニップ形成部材6の湾曲面6b1及び曲面6b2と同じ形状の湾曲面1a1及び曲面1a2を設ける。そして、その発熱部材1をステイ5が直接押し下げる構成とする。
ステイ5に押圧力を与えると、発熱部材1の湾曲面1a1と加圧ローラ8の外周面の一部とが、発熱部材1の外周面とベルト2の内周面とを圧接する。これにより、ベルト2の内周面と加圧ローラ8の外周面とで湾曲面1a1の形状に応じた急峻な曲面を持つ湾曲形状のニップ部Nが形成される。
本実施例の定着装置Fにおいても、発熱部材1は非回転であるために、回転に伴う屈曲疲労の影響を受けることがなくなる。よって、実施例1と同様な作用効果を得ることができる。
[実施例4]
定着装置Fの他の例を説明する。本実施例では実施例3の定着装置Fと異なる構成のみを説明する。図8は本実施例に係る定着装置Fの概略構成を示す断面図である。
実施例3の定着装置Fは、発熱部材1の外周面にベルト2の内周面全域を接触させる構成とした。しかしながら、発熱部材1の外周面の一部がベルト2の内周面と接触する構成であってもかまわない。
ベルト2は、ベルト2の内周長が発熱部材1の外周長に対して長く、ベルト2の内周面の少なくとも一部が発熱部材1の外周面に接触するように形成してある。
ステイ5に押圧力を与えると、実施例3で説明したようにベルト2の外周面と加圧ローラ8の外周面とでニップ部Nが形成される。また、記録材Sの搬送方向aについて、発熱部材1の湾曲面1a1の上流側と下流側の曲面1a2が発熱部材1の内周面を押圧して発熱部材1の外周面をベルト2の内周面に圧接する。これにより、発熱部材1とベルト2とで曲面1a2の形状に応じた弧状の圧接部Cがニップ部Nの上流側と下流側に形成される。つまり、ベルト2は、発熱部材1の外周面と少なくとも一部(ニップ部N及び圧接部C)が接触した状態で回転可能に設置されている。
本実施例の定着装置Fにおいても、発熱部材1は非回転であるために、回転に伴う屈曲疲労の影響を受けることがなくなる。よって、実施例1と同様な作用効果を得ることができる。
1 発熱部材、2 ベルト、3 磁性コア、4 励磁コイル、8 加圧ローラ、
16 高周波コンバータ

Claims (2)

  1. 導電層を有し固定された筒状の発熱体と、前記発熱体の外周面と少なくとも一部が接触した状態で回転可能に設置された筒状の回転体と、前記発熱体と対向して配置され、前記発熱体に対して圧接された状態で回転することで前記回転体が前記発熱体の外周を摺動する駆動力を前記回転体に与える対向回転体と、前記発熱体の中空部に挿通され前記発熱体の母線方向に沿って配置された磁性芯材と、前記磁性芯材に対し、前記回転体の回転軸線に交差する方向に巻き線を施すことによって形成される励磁コイルと、前記励磁コイルへ交番電流を供給するインバータ回路と、を有し、前記発熱体が電磁誘導により発熱することを特徴とする定着装置。
  2. 前記対向回転体は前記回転体と接触してニップ部を形成し、前記ニップ部でトナー画像が形成された記録材を搬送しつつ加熱してトナー画像を記録材に定着することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
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